JPH11179746A - Ｓｍｃ成型品及び該ｓｍｃ成型品の成型方法 - Google Patents
Ｓｍｃ成型品及び該ｓｍｃ成型品の成型方法Info
- Publication number
- JPH11179746A JPH11179746A JP35711797A JP35711797A JPH11179746A JP H11179746 A JPH11179746 A JP H11179746A JP 35711797 A JP35711797 A JP 35711797A JP 35711797 A JP35711797 A JP 35711797A JP H11179746 A JPH11179746 A JP H11179746A
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- JP
- Japan
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- mold
- molded product
- smc
- coating paint
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- Pending
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業者の熟練度にも左右されずに、安定して
防カビ機能を有するＳＭＣ成型品及び該ＳＭＣ成型品の
成型方法を提供する。 【解決手段】 上型１又は下型２にインジェクタ装置３
を具備させ、該インジェクタ装置３内に防カビ剤を含有
したインモールドコーティング塗料を充填し、前記上型
１及び下型２にてＳＭＣ材を加圧成形する際に、該ＳＭ
Ｃ材を一旦硬化又は半硬化させた後に、前記上型１及び
下型２の加圧力を弱め、前記インモールドコーティング
塗料を射出し、再度加圧する。
防カビ機能を有するＳＭＣ成型品及び該ＳＭＣ成型品の
成型方法を提供する。 【解決手段】 上型１又は下型２にインジェクタ装置３
を具備させ、該インジェクタ装置３内に防カビ剤を含有
したインモールドコーティング塗料を充填し、前記上型
１及び下型２にてＳＭＣ材を加圧成形する際に、該ＳＭ
Ｃ材を一旦硬化又は半硬化させた後に、前記上型１及び
下型２の加圧力を弱め、前記インモールドコーティング
塗料を射出し、再度加圧する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、成型品の表面に防
カビ機能を有するインモールドコーティング塗料を施し
たＳＭＣ成型品及び該ＳＭＣ成型品の成型方法に関す
る。
カビ機能を有するインモールドコーティング塗料を施し
たＳＭＣ成型品及び該ＳＭＣ成型品の成型方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来より、浴室壁等の高温多湿な状況下
に設置される部材には、防カビ効果を持たせたものが多
く使用されている。具体的には、不飽和ポリエステル樹
脂にガラス繊維を混合させたシートモールディングコン
パウンド（以下ＳＭＣという）材等を、金型内にて加圧
成型し、成型が完全に終了した後の成型品に、スプレー
塗装、刷毛塗り等の方法によって防カビ剤を塗布し、防
カビ効果を持たせた成型品を製造している。
に設置される部材には、防カビ効果を持たせたものが多
く使用されている。具体的には、不飽和ポリエステル樹
脂にガラス繊維を混合させたシートモールディングコン
パウンド（以下ＳＭＣという）材等を、金型内にて加圧
成型し、成型が完全に終了した後の成型品に、スプレー
塗装、刷毛塗り等の方法によって防カビ剤を塗布し、防
カビ効果を持たせた成型品を製造している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような防カビ効果を持たせた成型品の製造方法は、一
旦成型品を製造した後に、スプレー、刷毛等により防カ
ビ剤を塗布するために、作業工数が多くなると共に、製
品塗装の出来映えが作業者に大きく影響されるため、均
一な製品を安定して製造することが困難である。
たような防カビ効果を持たせた成型品の製造方法は、一
旦成型品を製造した後に、スプレー、刷毛等により防カ
ビ剤を塗布するために、作業工数が多くなると共に、製
品塗装の出来映えが作業者に大きく影響されるため、均
一な製品を安定して製造することが困難である。
【０００４】本発明は、前記課題に鑑みなされたもので
あり、作業者の熟練度に左右されない、防カビ機能を有
する、ＳＭＣ成型品及び該ＳＭＣ成型品の成型方法を提
供することを目的とする。
あり、作業者の熟練度に左右されない、防カビ機能を有
する、ＳＭＣ成型品及び該ＳＭＣ成型品の成型方法を提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の第１は、図２に
示すように、ＳＭＣ成型品５の表面に、防カビ剤を含有
したインモールドコーティング塗料硬化部６を有したこ
とを特徴とする。
示すように、ＳＭＣ成型品５の表面に、防カビ剤を含有
したインモールドコーティング塗料硬化部６を有したこ
とを特徴とする。
【０００６】また、本発明の第２は、図１に示すよう
に、上型１又は下型２にインジェクタ装置３を具備さ
せ、該インジェクタ装置３内に防カビ剤を含有したイン
モールドコーティング塗料を充填し、前記上型１及び下
型２にてＳＭＣ材を加圧成形する際に、該ＳＭＣ材を一
旦硬化又は半硬化させた後に、前記上型１及び下型２の
加圧力を弱め、前記インモールドコーティング塗料を射
出し、再度加圧することを特徴とする。
に、上型１又は下型２にインジェクタ装置３を具備さ
せ、該インジェクタ装置３内に防カビ剤を含有したイン
モールドコーティング塗料を充填し、前記上型１及び下
型２にてＳＭＣ材を加圧成形する際に、該ＳＭＣ材を一
旦硬化又は半硬化させた後に、前記上型１及び下型２の
加圧力を弱め、前記インモールドコーティング塗料を射
出し、再度加圧することを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるインジェクタ
装置３は、図１に示すように、その先端にノズル４を有
し、該ノズル４より防カビ剤を含有したインモールドコ
ーティング塗料を噴出するようになっている。インジェ
クタ装置３の設置場所は、上型１又は下型２のどちらで
もよく、またノズルの角度も特に限定されるものではな
い。
装置３は、図１に示すように、その先端にノズル４を有
し、該ノズル４より防カビ剤を含有したインモールドコ
ーティング塗料を噴出するようになっている。インジェ
クタ装置３の設置場所は、上型１又は下型２のどちらで
もよく、またノズルの角度も特に限定されるものではな
い。
【０００８】本発明に用いる防カビ剤は、一般的に使用
されているものが適宜使用可能であるが、具体的には、
デヒドロビエチルアミンペンタクロロフェノール、４−
クロロ−２−フェニルフェノール、Ｎ−（トリクロロメ
チルチオ）フタラミド、Ｎ−（トリクロロメチルチオ）
−４−シクロヘキセン−１、チアベンダゾール等が用い
られる。また、その配合割合は、特に限定されるもので
はないが、インモールドコーティング塗料１００重量部
に対し、０．１〜５０重量部が好ましい。これは、０．
１重量部以下の場合には、防カビ剤の種類によっては、
防カビ性能が劣ってしまい、５０重量部よりも多く入れ
ても防カビ効果の差は顕著に表れないためである。
されているものが適宜使用可能であるが、具体的には、
デヒドロビエチルアミンペンタクロロフェノール、４−
クロロ−２−フェニルフェノール、Ｎ−（トリクロロメ
チルチオ）フタラミド、Ｎ−（トリクロロメチルチオ）
−４−シクロヘキセン−１、チアベンダゾール等が用い
られる。また、その配合割合は、特に限定されるもので
はないが、インモールドコーティング塗料１００重量部
に対し、０．１〜５０重量部が好ましい。これは、０．
１重量部以下の場合には、防カビ剤の種類によっては、
防カビ性能が劣ってしまい、５０重量部よりも多く入れ
ても防カビ効果の差は顕著に表れないためである。
【０００９】本発明に用いるインモールドコーティング
塗料は、例えばウレタン系、不飽和ポリエステル系及び
ビニルエステル系等のインモールドコーティング塗料主
剤に対し、硬化時間を調整する硬化助剤や、例えばジブ
チルスズジラウレート等の金属触媒、イソシアネート又
はポリイソシアネート等の有機過酸化物の硬化剤を混合
したものであり、その配合比率は、当量で決められる比
率や、着色剤及び充填剤の量により任意に変化させるも
のである。但し、前記インモールドコーティング塗料
は、ＳＭＣ成型品の形が形成される前に硬化してはなら
ず、金型を完全に開いた状態で流動性を有しても好まし
くないので、インモールドコーティング塗料主剤１００
重量部に対し、硬化助剤０．１〜１５重量部、硬化剤３
〜１００部にて混合し、攪拌装置にて攪拌を行ったもの
を使用するのが好ましい。
塗料は、例えばウレタン系、不飽和ポリエステル系及び
ビニルエステル系等のインモールドコーティング塗料主
剤に対し、硬化時間を調整する硬化助剤や、例えばジブ
チルスズジラウレート等の金属触媒、イソシアネート又
はポリイソシアネート等の有機過酸化物の硬化剤を混合
したものであり、その配合比率は、当量で決められる比
率や、着色剤及び充填剤の量により任意に変化させるも
のである。但し、前記インモールドコーティング塗料
は、ＳＭＣ成型品の形が形成される前に硬化してはなら
ず、金型を完全に開いた状態で流動性を有しても好まし
くないので、インモールドコーティング塗料主剤１００
重量部に対し、硬化助剤０．１〜１５重量部、硬化剤３
〜１００部にて混合し、攪拌装置にて攪拌を行ったもの
を使用するのが好ましい。
【００１０】
【実施例】以下図面を用いて、本発明の実施例を説明す
る。図１は、本発明のＳＭＣ成型品を製造するために用
いられる上型１及び下型２の断面図であり、上型１に
は、ノズル４を有したインジェクタ装置３を具備してい
る。
る。図１は、本発明のＳＭＣ成型品を製造するために用
いられる上型１及び下型２の断面図であり、上型１に
は、ノズル４を有したインジェクタ装置３を具備してい
る。
【００１１】インジェクタ装置３内には、防カビ剤を含
有させたインモールドコーティング塗料を充填してあ
り、該インモールドコーティング塗料は、インモールド
コーティング塗料主剤（大日本塗料株式会社製、商品名
「プレグラス＃１０００」）１００重量部に対し、硬化
助剤（大日本塗料株式会社製、商品名「プレグラス＃１
０００硬化助剤」）１０重量部、硬化剤（日本油脂株式
会社製、商品名「パーブチルＺ」）５重量部、防カビ剤
（大和化学株式会社製、商品名「アモルデン」）３重量
部を混合させ、攪拌したものである。
有させたインモールドコーティング塗料を充填してあ
り、該インモールドコーティング塗料は、インモールド
コーティング塗料主剤（大日本塗料株式会社製、商品名
「プレグラス＃１０００」）１００重量部に対し、硬化
助剤（大日本塗料株式会社製、商品名「プレグラス＃１
０００硬化助剤」）１０重量部、硬化剤（日本油脂株式
会社製、商品名「パーブチルＺ」）５重量部、防カビ剤
（大和化学株式会社製、商品名「アモルデン」）３重量
部を混合させ、攪拌したものである。
【００１２】成型は、ＳＭＣ材を金型内（下型２上に載
置）に投入し、プレス成型機により上型１を下降させ、
型締めを行った後にＳＭＣ材が硬化又は半硬化するまで
加圧する。ＳＭＣ材が硬化又は半硬化した後、金型の加
圧力を一旦下げ、インモールドコーティング塗料をイン
ジェクタ装置３より所定量だけ金型内に高圧注入し、再
び金型の加圧を行って、ＳＭＣ成型品とインモールドコ
ーティング塗料の硬化及び一体化を行う。
置）に投入し、プレス成型機により上型１を下降させ、
型締めを行った後にＳＭＣ材が硬化又は半硬化するまで
加圧する。ＳＭＣ材が硬化又は半硬化した後、金型の加
圧力を一旦下げ、インモールドコーティング塗料をイン
ジェクタ装置３より所定量だけ金型内に高圧注入し、再
び金型の加圧を行って、ＳＭＣ成型品とインモールドコ
ーティング塗料の硬化及び一体化を行う。
【００１３】金型成形が終了した成型品断面は、図２に
示すように下側にＳＭＣ部５、上側にインモールドコー
ティング塗料硬化部６が成形され、使用時には、インモ
ールドコーティング塗料硬化部６が表面になるようにし
て設置する。
示すように下側にＳＭＣ部５、上側にインモールドコー
ティング塗料硬化部６が成形され、使用時には、インモ
ールドコーティング塗料硬化部６が表面になるようにし
て設置する。
【００１４】
【発明の効果】本発明では、ＳＭＣ材を用いた成型品を
製造中に、金型内にインモールドコーティング塗料を射
出することにより、成型品の表面に防カビ機能を有する
表面層を成形することが可能になり、成型品を完成させ
た後に、スプレー又は刷毛等で成型品に防カビ剤を塗布
する必要がなくなる。更に、前述した防カビ剤は、イン
モールドコーティング塗料に混合して使用するものであ
り、作業者の熟練度合いによらず、均一な製品を安定し
て製造することが可能となる。
製造中に、金型内にインモールドコーティング塗料を射
出することにより、成型品の表面に防カビ機能を有する
表面層を成形することが可能になり、成型品を完成させ
た後に、スプレー又は刷毛等で成型品に防カビ剤を塗布
する必要がなくなる。更に、前述した防カビ剤は、イン
モールドコーティング塗料に混合して使用するものであ
り、作業者の熟練度合いによらず、均一な製品を安定し
て製造することが可能となる。
【図１】本発明の実施例である、ＳＭＣ成型品の成型方
法を説明する金型断面図を示す。
法を説明する金型断面図を示す。
【図２】本発明のＳＭＣ成型品の断面図を示す。
１．上型 ２．下型 ３．インジェクタ装置 ４．ノズ
ル ５．ＳＭＣ成型品 ６．インモールドコーティング塗料硬化部
ル ５．ＳＭＣ成型品 ６．インモールドコーティング塗料硬化部
Claims (2)
- 【請求項１】 成型品の表面に、防カビ剤を含有したイ
ンモールドコーティング塗料硬化部を有したことを特徴
とするＳＭＣ成型品。 - 【請求項２】 上型又は下型にインジェクタ装置を具備
させ、該インジェクタ装置内に防カビ剤を含有したイン
モールドコーティング塗料を充填し、前記上型及び下型
にてＳＭＣ材を加圧成形する際に、該ＳＭＣ材を一旦硬
化又は半硬化させた後に、前記上型及び下型の加圧力を
弱め、前記インモールドコーティング塗料を射出し、再
度加圧することを特徴とするＳＭＣ成型品の成型方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35711797A JPH11179746A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | Ｓｍｃ成型品及び該ｓｍｃ成型品の成型方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35711797A JPH11179746A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | Ｓｍｃ成型品及び該ｓｍｃ成型品の成型方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11179746A true JPH11179746A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18452475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35711797A Pending JPH11179746A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | Ｓｍｃ成型品及び該ｓｍｃ成型品の成型方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11179746A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021030616A (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-01 | 株式会社イノアックコーポレーション | 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法 |
| WO2021039722A1 (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-04 | 株式会社イノアックコーポレーション | 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法、抗菌性複合成形体とその製造方法、抗菌性繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法、および繊維強化樹脂積層成形体とその製造方法 |
| JP2021042306A (ja) * | 2019-09-11 | 2021-03-18 | 株式会社イノアックコーポレーション | 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法 |
| JP2021053919A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 株式会社イノアックコーポレーション | 抗菌性複合成形体とその製造方法 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35711797A patent/JPH11179746A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021030616A (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-01 | 株式会社イノアックコーポレーション | 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法 |
| WO2021039722A1 (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-04 | 株式会社イノアックコーポレーション | 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法、抗菌性複合成形体とその製造方法、抗菌性繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法、および繊維強化樹脂積層成形体とその製造方法 |
| JP2021042306A (ja) * | 2019-09-11 | 2021-03-18 | 株式会社イノアックコーポレーション | 繊維強化樹脂複合成形体とその製造方法 |
| JP2021053919A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 株式会社イノアックコーポレーション | 抗菌性複合成形体とその製造方法 |
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