JPH11179118A - 空気清浄用フィルタ及びこれを用いた空気清浄器 - Google Patents

空気清浄用フィルタ及びこれを用いた空気清浄器

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JPH11179118A
JPH11179118A JP9370536A JP37053697A JPH11179118A JP H11179118 A JPH11179118 A JP H11179118A JP 9370536 A JP9370536 A JP 9370536A JP 37053697 A JP37053697 A JP 37053697A JP H11179118 A JPH11179118 A JP H11179118A
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JP
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filter
air
titanium oxide
photocatalyst
region
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Application number
JP9370536A
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English (en)
Inventor
Masao Ando
正夫 安藤
Masako Kondo
昌子 近藤
Masako Sakai
雅子 酒井
Akira Fujishima
昭 藤嶋
Kazuhito Hashimoto
和仁 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AQUEOUS Research KK
AQUEOUS RESERCH KK
Original Assignee
AQUEOUS Research KK
AQUEOUS RESERCH KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/06Filtering
    • B60H2003/0675Photocatalytic filters

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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒の利用が効率的に行われる空気清浄用
フィルタを提供する。 【解決手段】 フィルタにおいて光触媒が配置される第
一の領域と吸着剤が配置される第二の領域を別個に設け
それらを実質的に連続させる。更に、空気を第1の領域
から第2の領域へと流通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気清浄用フィル
タに関する。特に光触媒反応を利用した空気清浄用フィ
ルターの改良に関する。更には、かかる空気清浄用フィ
ルタを備えた空気清浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気中の有害物質である窒素酸化
物(NOX)の酸化除去を目的として光触媒としてのチタ
ニア(TiO2)と吸着剤としての活性炭とを混合して
なるものを担持させたフィルタが提案されている。かか
るフィルタでは空気中のNOXは光触媒反応によりN
2、更には硝酸(HNO3)まで酸化される。このとき
活性炭はNO2の一時的な吸蔵場所として働きNO2の脱
離を抑制していると考えられている。詳しくは大気汚染
防止に関する総合研究34−1〜15(平成7年度)を
参照されたい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光触媒
と活性炭が混在する従来のフィルタでは光源に対して裏
面ができ、この裏面に位置する光触媒には光が到達しな
い。したがって、当該裏面では光触媒は吸着作用のみで
殆ど機能していない。一方、光源からみたフィルタの表
側面においても、混在された活性炭が光触媒に対する光
を遮蔽するので、結果として光触媒の利用効率が低下し
ている。更には、光触媒と活性炭が混在していると、活
性炭で捕捉されたNO2が拡散して光触媒上に硝酸(H
NO3)を生成するため、これにより光触媒が浸食さ
れ、フィルタの劣化を早めるおそれがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決することを目的とし、その構成は次の通りである。即
ち、光触媒が配置される第一の領域と吸着剤が配置され
る第二の領域を有する空気清浄用フィルタであって、前
記第一の領域と第二の領域が実質的に連続している、こ
とを特徴とする空気清浄用フィルタである。換言すれ
ば、光触媒と吸着材とを分離してかつそれらを相互に実
質的に連続させる構成の空気清浄用フィルタである。
【0005】
【発明の作用・効果】このように構成された本発明のフ
ィルタによれば、光触媒と吸着剤とが別々の領域に配置
されるため光の照射の仕方如何によっては、換言すれ
ば、光触媒が配置される第1の領域を光源からみた表側
面とすることにより、全ての光触媒へ光を照射できるこ
ととなる。更には、当該第1の領域には吸着材がないの
で、光触媒への光が当該吸着材により遮蔽されることも
ない。よって、本発明のフィルタでは光触媒の利用が効
率的になる。また、光触媒と吸着剤の接する面積が少な
くなるため光触媒反応過程で生成される硝酸(HN
3)による光触媒への浸食が抑えられ、フィルタの長
寿命化を達成できる。勿論、光触媒が配置される領域と
吸着剤が配置される領域が実質的に連続しており、従来
のフィルタ同様の光触媒と吸着剤の相互作用による空気
清浄効果が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】上記において、光触媒としては半
導体酸化物が広く知られており、中でも、酸化力の強
さ、低価格、無毒性等の理由から酸化チタン(Ti
2)を好適に利用できる。勿論、他の光触媒であって
もよく、複数の光触媒を組み合わせて使用してもよい。
光触媒は単独で使用してもよく、また、貴金属触媒等の
光触媒反応を促進する補助触媒とともに複合触媒として
用いることもできる。貴金属触媒としては、例えばパラ
ジウムが挙げられる。吸着剤には、光触媒で酸化された
有害物質を吸着若しくは吸蔵できるものであれば、一般
的なものを利用でき、例えば活性炭を用いることができ
る。
【0007】フィルタリングの対象が窒素酸化物である
場合には、光触媒として酸化チタン−パラジウムの複合
触媒を採用し、吸着材として活性炭を採用することが好
ましい。パラジウムの配合重量割合は0.2〜1.5重
量%とすることが好ましく、更に好ましくは0.25〜
1.0重量%である。なお、酸化チタンにはアナターゼ
型で粒径が小さく、比表面積の大きいタイプを使用する
ことが好ましい。
【0008】次ぎに、光触媒が配置される第1の領域と
吸着材が配置される第2の領域の形態について、前者と
して酸化チタンを後者として活性炭をそれぞれ例に採
り、図面を参照しながら説明する。 (形態1)図1はこの発明のフィルタの第1の形態を示
す斜視図である。この形態のフィルタ1は酸化チタン層
3と活性炭層5とを積み重ねた構成である。フィルタリ
ングされる空気はフィルタ1の厚み方向、即ち酸化チタ
ン層3に対して垂直方向へ通過する。従って、酸化チタ
ン層3と活性炭層5とはそれぞれ通気性を有する。紫外
線は酸化チタン層3に対してのみ照射される。かかる構
成のフィルタ1によれば、空気中の窒素酸化物は直接酸
化チタン層に捕捉され、若しくは活性炭に捕捉された後
に酸化チタン層へ移行して当該酸化チタン層においてそ
の光触媒反応により酸化される。また、活性炭層5は二
酸化窒素の一時的な吸蔵場所として機能すると考えられ
る。なお、この反応機構は既述の文献を参考されたい。
なお、空気を酸化チタン層3と平行に流通させても良
い。
【0009】この例では、活性炭の繊維からなるフェル
トで活性炭層5を形成し、その一面へ酸化チタンの粉末
を通気性が得られるように吹き付けて酸化チタン層3を
形成する。通気性を有する活性炭層5として、活性炭の
繊維からなる不織布、紙などを用いることができる。通
気性の有する酸化チタン層3としては不織布、紙、多孔
質のアルミナ又はゼオライトに酸化チタンを担持させる
構成でも良い。
【0010】(形態2)第2の形態のフィルタは第1の
形態のフィルタから活性炭層5の通気性の要件が削除さ
れる。従って、空気は酸化チタン層3対して平行に流通
される。通気性の要求されない活性炭層5としては、上
記の例の他に活性炭の粉末をバインダで固めたものなど
がある。かかる第2の形態のフィルタの作用は、第1の
形態のそれと同じである。
【0011】(形態3)第3の形態のフィルタは第2の
形態のフィルタから更に酸化チタン層3の通気性の要件
が削除される。従って、空気は酸化チタン層3に対して
平行に流通される。通気性の要求されない酸化チタン層
として、上記の例の他に酸化チタンの粉末をバインダで
固めたものなどがある。かかる構成のフィルタでは、空
気中の窒素酸化物は酸化チタン層3の光触媒に直接捕捉
されそこで酸化される。このとき、酸化生成された二酸
化窒素の一部は活性炭層5へ移送されてこれに一時的に
吸蔵されると考えられる。
【0012】(形態4)第4の形態のフィルタ11を図
2に示す。このフィルタ11の構成は第1〜3の形態の
フィルタに基体17を積層したものである。基体17の
材質はフィルタに保形性、即ちこしを付与することがで
きれば特に限定されない。例えば軽量であるという見地
からアルミニウムの薄板を用いることができる。空気を
フィルタ11に対して垂直方向に流通させる場合は通気
性を備えるものとする。この場合には、基体を段ボール
状やハニカム状とする。第4の形態のフィルタの変形態
様(フィルタ21)が図3に示されている。なお、図2
と同一の部材には同一の符号を付してある。このフィル
タ21では基板17の上下面に活性炭層5及び酸化チタ
ン層3が積層されている。かかるフィルタの作用は第1
〜3の形態のそれらと同様である。
【0013】(形態5)第5の形態のフィルタ31を図
4に示す。図3の構成のフィルタを細長くしてなるフィ
ルタエレメント33を複数準備し、それらを相互に間隔
をあけてフィルタの幅方向(図面において左右方向)に
積層してこの形態のフィルタ31は構成される。従っ
て、空気はフィルタエレメント33とフィルタエレメン
ト33との間の空隙35をフィルタ31の厚さ方向に流
通する。なお、各フィルタエレメント33は枠体37で
機械的に保持されている。かかるフィルタの作用も第1
〜3の形態のフィルタと同様である。
【0014】(形態6)第6の形態のフィルタの要点が
図5に示される。この形態のフィルタは酸化チタン層5
の代わりに酸化チタン−パラジウム複合触媒層45を用
いる。他の要素は第1〜5の形態のフィルタと同様であ
る。換言すれば、第1〜5の形態のフィルタの酸化チタ
ン層5を酸化チタン−パラジウム複合触媒層45に交換
したものである。この複合触媒層45ではその表面に酸
化チタン46の粒子が配列し、パラジウム47の粒子は
層の内側に隠れている。パラジウム47の粒子はこれ自
体が黒色であり酸化チタンに対する光を遮蔽するので、
かかる構成を採用することにより、照射される光の利用
効率を何ら低下することなく、複合触媒の性能をそのま
ま利用できることとなる。
【0015】本発明の空気清浄用フィルタは光源ととも
に室内用や車輌用等の空気清浄器に利用することができ
る。光源は光触媒を活性化するものであれば特に限定さ
れない。酸化チタンを光触媒とする場合には紫外線ラン
プが用いられる。フィルタにおける光触媒が配置される
領域の全部に光が届くように光源は配置されることが望
ましい。
【0016】次ぎに、この発明のフィルタを評価する実
験について説明する。この実験は次のようにして行われ
た。即ち、図6に示すように、容積が144リットルの
容器50へボンベ51からNOを吹き込んで容器内のN
Oの濃度をほぼ0.6ppmとする。容器50内には角
筒形の通風路53が設けられ、この通風路53内には、
図中→で示すように、一定の空気の流れが撹拌ファン5
4によって起こされている。図中の符号55はNOX
である。
【0017】通風路53内には内径が10cmのシャー
レ56が置かれ、その上に紫外線を放射する冷陰管57
が配置される。冷陰管57とシャーレ56の底壁との間
隔はほぼ2cmとした。冷陰管57の出力はほぼ4.5
Wである。そして、実施例(A)では活性炭繊維からな
るフェルト(1.44g)をシャーレ56に敷き詰めて
おいた後、1.76gの酸化チタンをエタノールへ均一
に分散して当該活性炭のフェルトの上に流し込み、エタ
ノールを90℃で加熱蒸発させて活性炭フェルト(下側
の層)と酸化チタンの粉末層(上側の層とからなる2層
構造を得た。一方、比較例(a)では、1.0gの酸化
チタンをエタノールへ均一に分散してシャーレ56へ流
し込み、その後エタノールを90℃で加熱蒸発させて酸
化チタンの粉末のみからなる層をシャーレ56に形成し
た。比較例(b)では1.0gの酸化チタンと0.5g
の活性炭をエタノールへ均一に分散してシャーレ56へ
流し込み、その後エタノールを90℃で加熱蒸発させて
酸化チタンと活性炭との混合粉末からなる層をシャーレ
56に形成した。
【0018】容器50内に各フィルタをセットしてNO
の濃度がほぼ0.6ppmとなった後、冷陰管57をオ
ンとすると同時にファン54を回転させる。容器50内
のNO及びNO2の濃度の経時変化を図7に示す。図7
より、実施例(A)によれば、NOの酸化分解能を維持
しつつNO2の脱離を充分小さくできることがわかる。
【0019】比較例(a)では、最も高いNOの分解能
があるもののNO2の脱離も多い。これは、活性炭によ
るNO2の吸蔵が得られないためと考えられる。比較例
(b)では、NOの分解能が不十分である。これは、酸
化チタンに照射されるべき紫外線が活性炭によって遮蔽
され、酸化チタンに充分な紫外線が供給されないためで
あると考えられる。
【0020】図8は比較例(a)のフィルタのNOの濃
度とNO2の濃度との関係を示す。図中の◆はファン5
4を回転させたときの関係を示し、■はファン54を停
止させたときの関係を示す。図8の結果からファン54
を回転させてシャーレ56の酸化チタン粉末層へ風圧を
かけるだけで、酸化チタンからNO2が脱離することが
わかった。
【0021】そこで、本発明者らは酸化チタンの領域と
活性炭の領域とが分離していても良いのではないかと考
えた。但し、活性炭の領域は酸化チタンの領域の風下に
あるものとする。酸化チタンから脱離したNO2を吸着
・吸蔵するためである。
【0022】図9はこのような分離型のフィルタの評価
をするための実験を説明するための図である。図9の
(ア)は既述の比較例(a)に相当するシャーレ56
(酸化チタンのみの粉末で層が形成されている)の風下
に近接して活性炭の粉末(0.5g)を敷き詰めた第2
のシャーレ74を配置した。この第2のシャーレ74の
内径は10cmである。図9の(イ)では、シャーレ5
6の風下に近接して活性炭のフェルト75(1.73
g)を配置した。このフェルト75は空気の流れに対し
て垂直方向に配置されている。
【0023】図9の(ア)及び(イ)に示した構成を図
6の通風路53に置いたときの、容器50内のNO及び
NO2の濃度の経時変化は図10に示す通りとなった。
図10において、(a)と(A)のカーブは既述の比較
例(a)と実施例(A)の結果である。図中の(ア)の
カーブは図9の(ア)の構成を採ったときの結果であ
る。同様に(イ)のカーブは図中の(イ)の構成を採っ
たときの結果である。
【0024】この結果から、酸化チタンの領域と活性炭
の領域とを分離しても、後者が風下にあれば、窒素酸化
物のフィルタとして充分に有用であることがわかった。
特に、実施例(イ)では、実施例(A)に比べて、NO
の分解能及びNO2の非脱離機能においてともに優れて
いることがわかる。
【0025】以上の結果から、次の事項を開示する。 (1) 光触媒が配置される第一の領域と吸着剤が配置
される第二の領域を有する空気清浄用フィルタであっ
て、前記第一の領域と前記第二の領域とが実質的に分離
しており、前者が後者の風上に位置する、ことを特徴と
する空気清浄用フィルタ。 (2) 前記光触媒は酸化チタンを含んでなり、前記吸
着剤は活性炭を含んでなる、ことを特徴とする(1)に
記載の空気清浄用フィルタ。 (3) 前記光触媒は酸化チタン及びパラジウムの複合
触媒からなり、前記吸着剤は活性炭からなる、ことを特
徴とする(1)に記載の空気清浄用フィルタ。 (4) 酸化チタンから二酸化窒素を脱離させる方法で
あって、前記酸化チタンへ風圧をかけること、を特徴と
する酸化チタンから二酸化窒素を脱離させる方法。な
お、今回本発明者らは、さほど大きな物理的な力をかけ
なくても、酸化チタンから二酸化窒素を脱離できること
を見いだした。 (5)光触媒が配置される第一の領域、吸着剤が配置さ
れる第二の領域を有するフィルタ、光源及びファンとを
備える空気清浄器であって、前記フィルタにおいて第一
の領域と前記第二の領域とが実質的に分離しており、前
者が後者の風上に位置し、前記光源の光が照射される側
に前記第一の領域が形成され、前記ファンは前記第一の
領域へ前記光触媒から二酸化窒素を脱離させるように風
を送る、ことを特徴とする空気清浄器。 (6) 前記光触媒は酸化チタンを含んでなり、前記吸
着剤は活性炭を含んでなる、ことを特徴とする(5)に
記載の空気清浄器。 (7) 前記光触媒は酸化チタン及びパラジウムの複合
触媒からなり、前記吸着剤は活性炭からなる、ことを特
徴とする(5)に記載の空気清浄器。
【0026】上記の構成によれば、空気の流れる方向を
調節することにより、空気清浄用フィルタとしての機能
を維持しつつ、光触媒の領域と吸着材の領域を分離させ
ることができる。したがって、フィルタの設計自由度が
向上する。また、窒素酸化物を酸化除去するときに生成
される硝酸によって光触媒が浸食されることもなくな
る。
【0027】次ぎに、上で説明した各フィルタを備える
ことのできる室内用の空気清浄器101について説明す
る。以下の例では、図1に示したフィルタ1を備えるも
のとする。図11は空気清浄器101の構成を示す。こ
の空気清浄器101は換気部110、清浄部120から
大略構成される。換気部110及び清浄部120はケー
シング102に内蔵される。このケーシング102は壁
に埋め込まれる筐体部103と室内に表出されるフロン
トパネル104から構成される。フロントパネル104
の下縁側には室内空気の取り入れ口105が開口し、そ
の上縁側には清浄化した空気の吹き出し口106が開口
している。筐体部103の換気部110側の下面にも室
内空気の取り入れ口107が開口しており、これより取
り込まれた空気は換気部110により室外へ排出され
る。筐体部103の換気部110側の背面には室内空気
の排出口108と室外空気の取り入れ口109が開口し
ており、それぞれ図示しないダクトで室外と連通してい
る。
【0028】換気部110は排気用ファン111、給気
用ファン112及び熱交換器113から構成される。排
気用ファン111と給気用ファン112には汎用的なも
のが利用でき、それぞれ図示しない同じく汎用的なモー
タによって回転される。排気用ファン111と給気用フ
ァン112とはパーティション115によって仕切られ
ている。室内の空気は取り入れ口107、熱交換器11
3を通って排気用ファン111により排出口108より
室外へ排出される。室外の空気は取り入れ口109から
給気用ファン112により取り込まれ、熱交換器113
を通って清浄部120へ送られる。
【0029】熱交換器113は室内空気の取り入れ口1
07と排気用ファン111とを連通するコルゲートの第
1の層113aと給気用ファン112より送られた室外
空気を清浄部120側へ連通させるコルゲートの第2の
層113bを交互に積層したものである。熱交換器11
3は熱伝導率の高い材料で形成される。なお、かかる熱
交換器は例えば特開平5ー269323号公報に記載さ
れているように周知なものである。
【0030】排気用ファン111と給気用ファン112
とはパーティション115で仕切られているので、排出
される室内の空気と吸引される室外の空気が混じりある
ことはない。熱交換器113においても室内空気と室外
空気はそれぞれが専用のコルゲート層113aと113
bを通過するので、ここにおいても混じり合うことはな
い。熱交換器13は吸引した室外空気を排出する室内空
気で暖め、もって室内の温度が急激に変化することを防
止している。
【0031】空気清浄部120は下段の集塵装置12
1、上段の脱臭装置127およびクロスフローファン1
33から構成される。集塵装置121はイオン化電極1
23と集塵電極125からなる。両者の間に高電圧を印
加すると、イオン化電極123でコロナ放電が開始す
る。この放電によって生じたイオンが空気中の塵芥に接
するとこの塵芥は正に帯電する。そして、正に帯電した
塵芥は集塵電極125に吸引される。また、コロナ放電
によってイオン風が生じる。従って、室内の空気の汚れ
が小さいときには、クロスフローファンを停止させてこ
のイオン風のみによって室内の空気を循環させることも
できる。
【0032】実施例ではイオン化電極123として3本
の放電線を用いた。集塵電極125としてはマイナス側
の導電性フィルムと、プラス側の導電性フィルムをポリ
プロピレン等の絶縁性樹脂でコートしたフィルムを巻回
したものを用いた。集塵電極125に吸引された塵芥は
当該電極フィルムに付着して離れなくなる。イオン化電
極123と集塵電極125とに印加される電圧はそれぞ
れ5.65KV、2.4KVとした。この集塵装置12
1は周知な構成である。例えば、特開平9−19647
号公報を参照されたい。
【0033】脱臭装置127は3本の紫外線ランプ12
9とこれを上下に挟む一対の実施例の光触媒フィルタ1
30、131からなる。各フィルタ130、131はそ
れぞれ図1に示す構成であり、酸化チタン層がそれぞれ
紫外線ランプ129へ対向している。
【0034】この実施例では、集塵電極125と紫外線
ランプ129との間に紫外線フィルタ130を介在さ
せ、紫外線が集塵電極125に照射しないようにしてい
る。これにより、集塵電極125の劣化をより少なくす
ることができる。
【0035】図中の符号135、136及び137はそ
れぞれにおいセンサ、ダストセンサ及び光センサであ
る。符号138は警報ブザーである。符号140は赤外
線を用いたリモートコントローラであり、符号139は
赤外線を受光するための受光器である。
【0036】次ぎに、上で説明した各フィルタを備える
ことのできる車載用の空気清浄器210について説明す
る。図12は、この空気清浄器210の構成を示してい
る。図13は、図12に示す空気清浄器210のA−A
断面図である。図14(A)は空気清浄器210の車輌
搭載位置を示している。図14(A)に示すように、空
気清浄器210は、車輌300の車室300Aとトラン
クルーム302とを隔成しているリヤシェルフ304上
に載置され、リヤウインド306を介して外部から太陽
光(紫外線)が照射されるようになっている。
【0037】空気清浄器210は、筐体220と、この
筐体220に内包されたファン204と、ファン240
と筐体220との間に設けられた集塵フィルタ224
と、光触媒フィルタ231、232と、該光触媒フィル
タ231と232との間に設けられた紫外線ランプ22
6、226とを備えている。
【0038】筐体220には、空気清浄器210の外部
の空気を吸入するスリット状の吸入口222と、吸入さ
れた空気を装置210の外部に排出する排出口である吹
き出し口234とが設けられている。筐体220の内部
には、吸入口222から空気を吸入し、かつ、吸入され
た空気を吹き出し口234から排出するための、図示し
ないモータにより駆動される送風機であるファン240
が設けられている。
【0039】吸入口222と吹き出し口234との間の
吹き出し口234近傍には、吸入された空気を清浄する
ために、光触媒フィルタ231がその他端面31Bを吹
き出し口234に対向させた状態で設けられており、ま
た、該光触媒フィルタ231と吸入口222との間に
は、光触媒フィルタ232がその1端面232Aを光触
媒フィルタ231の1端面231Aに対向させた状態で
設けられている。光触媒フィルタ231の1端面231
Aと光触媒フィルタ232の1端面232Aとの間に
は、つまり、光触媒フィルタ231の1端面231Aと
光触媒フィルタ232の1端面232Aに対向するよう
に紫外線ランプ262、262が設けられている。
【0040】各光触媒フィルタ231、232には図4
に示した形態5のタイプが適用されている。なお、図4
と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略す
る。これらの光触媒フィルタ231、232は複数のフ
ィルタエレメント33を空隙35があくように配置した
構成である。各フィルタエレメント33の表面は酸化チ
タン層からなるので、この光触媒フィルタ231、23
2では紫外線が酸化チタン層、即ち光触媒のみに照射さ
れることとなる。
【0041】吸入口222と光触媒フィルタ231、2
32との間には集塵フィルタである活性炭フィルタ22
4が設けられている。なお、ファン240の取付位置は
特に限定されるものではないが、活性炭フィルタ224
による集塵効果を高めるために、該フィルタ24近傍に
設けられている。
【0042】図13に示すように、吹き出し口234に
は、複数の傾斜した板状ブレード234aが形成されて
おり、該ブレード234aの間に設けられたスリット2
34bを介して浄化された空気が排出される。該ブレー
ド234aは、図14(A)中に示すリヤウインド30
6を指向して傾斜しており、該リヤウインドウ306を
透過して入射した太陽光(紫外線)を、スリット234
bを介して第1光触媒フィルタ231の裏面231Bへ
照射させるように構成されている。
【0043】吹き出し口234のブレード234aの素
材は特に限定されるものではないが、透明部材で形成す
ることにより、照射される紫外線量を増加させることが
できる。また、各ブレード234aは固定して取り付け
てもよいし、任意の方向に空気を排出可能なように吹き
出し口234に回動可能に取り付けてもよい。ブレード
234aを固定する場合には、吸入口222が設けられ
た方向に空気が排出されないように、例えば、空気の吸
入方向に対して平行あるいは一定の角度を持たせて取り
付けることにより、浄化された空気が更に吸入されるこ
とを防止することができる。
【0044】なお、図12では空気清浄器210を吸入
口222と吹き出し口234とが上面となるように載置
した状態で説明しているが、本装置は、このような使用
形態に限定されることなく、例えば、吸入口222を側
面とし、吹き出し口234が上方となるように載置して
使用することも可能である。
【0045】引き続き、この車載用空気清浄器210の
動作について説明する。空気清浄器210の動作中は、
紫外線ランプ226が点灯されると共に、ファン240
が回動される。該ファン240の回動により、吸入口2
22から車内の空気が取り入れられ、活性炭フィルタ2
24にて空気中の花粉等が吸着されてから、第2、第1
光触媒フィルタ232、231側へ送られる。紫外線ラ
ンプ226からの紫外線により、該第2、第1光触媒フ
ィルタ232、231に担持された光触媒は活性化(励
起)されて、活性炭フィルタ224では吸着し難いタバ
コのにおいの主成分であるアルデヒド類、アンモニア、
有機物、窒素酸化物、一酸化炭素等を吸着すると共に、
一旦吸着したそれらを光触媒反応により酸化・分解し、
最終的には水、二酸化炭素、硝酸にする。該第2、第1
光触媒フィルタ232、231にて浄化された空気は、
吹き出し口234から再び車内へ放出される。
【0046】ここで、紫外線ランプ226からの紫外線
は、第2、第1光触媒フィルタ232、231の表面2
31A、232A側へ照射されるため、該表面231
A、232A近傍の光触媒は、活性化されてアルデヒド
類等を吸着すると共に、一旦吸着したアルデヒド類等を
光触媒反応により酸化・分解できる。しかしながら、該
第2、第1光触媒フィルタ232、231の裏面232
B、231B側へは、紫外線ランプ262から紫外線が
比較的届き難い。
【0047】このため、図14及び図13で上述したよ
うに車輌のリヤウインドウ306を透過して入射した太
陽光(紫外線)を、スリット234bを介して第1光触
媒フィルタ231の裏面231B側へ照射させる。これ
により、第1光触媒フィルタの裏面231Bへ照射され
る紫外線総量が、スリット234bのないものに比べ
て、多くなる。よって、第1光触媒フィルタ231の空
気浄化能力が向上する。換言すれば、当該裏面231B
において、紫外線ランプ226の電力を用いないで光触
媒を活性化することができる。
【0048】なお、図13を参照して上述したように、
吹き出し口234に配設されたブレード234aは、図
14中に示すリヤウインドウ306を指向して傾斜させ
てあるため、該リヤウインドウ306を透過して入射し
た太陽光(紫外線)を、スリット234bを介して第1
光触媒フィルタ231の裏面231B側へ照射させると
共に、紫外線ランプ226からの紫外線が第1光触媒フ
ィルタ231を透過して車内へ漏れるのを防いでいる。
即ち、図13中に示すように、ブレード234aは、リ
ヤウインドウ306(矢印R側)を指向して傾斜してい
るので、車内側(矢印F)側への紫外線を遮る。このた
め、空気清浄器210は、吹き出し口234を介して外
部から太陽光を取り入れるが、車内へ紫外線を漏出させ
ることがない。
【0049】ここで、該空気清浄器210の搭載例につ
いて、図14(B)を参照して説明する。図14(B)
は、車輌を後方側から見た図である。この例では、リヤ
ウインドウ306に紫外線の非吸収ガラスが用いられ、
該リヤウインドウ306に開口部305aの設けられた
吸収フィルム305が貼り付けられている。ここで、車
外からの太陽光は、該熱吸収フィルム305の開口部3
05aを介して空気清浄器210へ照射される。このた
め、太陽のエネルギが効率的に取り入れられ、第1の光
触媒フィルタの該裏面231Bにおいてより確実にかつ
効率よく空気の浄化を行うことができる。
【0050】上述したように、光触媒フィルタ231の
他端面231Bには、受光部を兼ねる吹き出し口234
を介して外部から太陽光などの紫外線を含む光線が照射
されることとなるため、他端面側231Bにも紫外線ラ
ンプ226、226を設けたと同様の浄化効果を得るこ
とが可能となる。本発明では、筐体220に設けた吹き
出し口234を介して外部光が照射される構成に限られ
ることなく、別の構成もとり得る。例えば、筐体20全
体を透明な素材で形成し、あるいは、図12中の筐体2
20の上半分を透明な素材で形成することで外部光を光
触媒フィルタ231に照射することもできる。
【0051】また、図16に示すように、光触媒フィル
タ231が対向する筐体220の一部分に透明なプラス
チック板やガラス板などの透明板311を取り付けたり
また、この透明板311を設けることなく該部分を開口
部とすることで、外部光を光触媒フィルタ231に照射
することもできる。開口部は車輌側のガラス板309な
どで覆われるので、この開口部から空気が排出されるこ
とはない。このように透明板311あるいは開口部を設
けた場合には、吹き出し口234の位置に関係なく外部
光が照射されるので、吹き出し口234を光触媒フィル
タ231との位置関係に拘束されることがなく、例え
ば、図16に示すように筐体220の下面に設けること
ができる。
【0052】引き続き、他の車載用空気清浄器410に
ついて図15を参照して説明する。なお、図15におい
て図13の構成と同様な部品については、同一の符号を
用いると共にその説明を省略する。
【0053】図13を参照して上述した空気清浄器21
0においては、第1光触媒フィルタ231と第2光触媒
フィルタ232との二つの光触媒フィルタを用いた。こ
れに対して、この空気清浄器410では、第1光触媒フ
ィルタ231のみを有している。この空気清浄器410
の動作は上述の空気清浄器210と同様である。
【0054】次ぎに、他の車載用空気清浄器510につ
いて図16及び図14(C)を参照して説明する。図1
6は、この空気清浄器510の構成を示し、図14
(C)は、空気清浄器510の車輌搭載位置を示してい
る。図14(A)を参照して上述したように、図12、
13に示した空気清浄器210は車輌の車室300Aと
トランクルーム302とを隔成しているリヤシェルフ3
04上に載置された。これに対し、この車載用空気清浄
器510は、車輌の屋根側に取り付けられる。
【0055】図16に示すように、車輌の屋根を構成す
る鋼板307には、開口部307aが設けられ、該開口
部307には、紫外線非吸収のガラス309が配設され
ている。この空気清浄器510は、該ガラス板309を
介して太陽光を取り入れ、第1光触媒フィルタ231を
活性化するよう構成されている。この空気清浄器510
は、図示しないセンサにより太陽光の強度を測定し、日
射が強いときには、紫外線ランプ226を間欠的に点灯
するようにして、該紫外線ランプ226による電力消費
を抑えつつ空気の浄化を行えるよう構成されている。
【0056】なお、紫外線ランプとして光触媒を励起し
うる限り種々のランプを用いることができる。更に、上
述した例では、光触媒として酸化チタンを用いたが、臭
気成分を酸化・分解しうる限り種々の材質を用いること
ができる。例えば、Ti、Cu、Zn、La、Mo、
V、Sr、Ba、Ce、Sn、Fe、W、Mg又はAl
の各酸化物、及び、貴金属よりなる群から選択した少な
くとも1種類から構成することが出来る。
【0057】また、図12に示した例では、空気清浄器
210を車室後方に配置し、リヤウインドウを介して太
陽光を照射させたが、空気清浄器は、車内の種々の場所
に配置できる。例えば、空気清浄器をダッシュボード上
に載置し、フロントウインドウを透過させて太陽光を照
射させることも可能である。
【0058】この発明は、上記発明の実施の形態及び実
施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の
範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲
で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施の形態の空気清浄
用フィルタの斜視図である。
【図2】図2はこの発明の第4の実施の形態の空気清浄
用フィルタの斜視図である。
【図3】図3は同じく第4の実施の形態の空気清浄用フ
ィルタの変形態様を示す斜視図である。
【図4】図4はこの発明の第5の実施の形態の空気清浄
用フィルムの構成を示す、一部拡大断面図を含んだ、斜
視図である。
【図5】図5はこの発明の第6の実施の形態の空気清浄
用フィルムの構成を示す断面図である。
【図6】図6はこの発明の空気清浄用フィルムの性能評
価試験に使用した装置の構成を示す模式図である。
【図7】図7は実施例(A)及び比較例(a)及び
(b)の性能評価試験の結果を示すグラフ図である。
【図8】図8は酸化チタンから二酸化窒素が空気流によ
り容易に脱離することを示すグラフ図である。
【図9】図9は他の実施例の性能評価試験の様子を示す
模式図である。
【図10】図10は実施例(ア)、(イ)及び(A)並
びに比較例(a)の性能評価試験の結果を示すグラフ図
である。
【図11】図11はこの発明の空気清浄用フィルタを備
える室内用空気清浄器の構成を示す模式図である。
【図12】図12はこの発明の空気清浄用フィルタを備
える車載用空気清浄器の構成を示す一部切り欠き斜視図
である。
【図13】図13は図12のA−A線断面図である。
【図14】図14は空気清浄器の搭載位置を示す模式図
である。
【図15】図15は他の車載用空気清浄器の構成を示す
断面図である。
【図16】図16は他の車載用空気清浄器の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、130、131、231、23
2 空気清浄用フィルタ 3、45 酸化チタン層 5 活性炭層 54、112 ファン 56 酸化チタン用シャーレ 57、129、226 紫外線ランプ 74 活性炭用シャーレ 76 活性炭フェルト 101、210、310、510 空気清浄器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 53/86 B01J 35/02 J 53/87 F24F 7/00 A 53/94 B01D 53/34 B B01J 21/06 53/36 J 23/44 B 35/02 102C F24F 7/00 (72)発明者 安藤 正夫 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 近藤 昌子 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 酒井 雅子 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 藤嶋 昭 神奈川県川崎市中原区中丸子710−5 (72)発明者 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区飯島町2073−2−D 213

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光触媒が配置される第一の領域と吸着剤
    が配置される第二の領域を有する空気清浄用フィルタで
    あって、 前記第一の領域と第二の領域が実質的に連続している、
    ことを特徴とする空気清浄用フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記第一の領域と第二の領域はそれぞれ
    層状であって相互に積層されている、ことを特徴とする
    請求項1に記載の空気清浄用フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記光触媒は酸化チタンを含んでなり、
    前記吸着剤は活性炭を含んでなる、ことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の空気清浄用フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記光触媒は酸化チタン及びパラジウム
    の複合触媒からなり、前記吸着剤は活性炭からなる、こ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の空気清浄用フィ
    ルタ。
  5. 【請求項5】 前記光触媒は酸化チタン及びパラジウム
    の複合触媒からなり、 前記吸着剤は活性炭からなり、
    前記パラジウムの実質的に全部が前記フィルタにおいて
    前記第一の領域の内側に位置する、ことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の空気清浄用フィルタ。
  6. 【請求項6】 光触媒が配置される第一の領域、吸着剤
    が配置される第二の領域を有するフィルタ及び光源とを
    備える空気清浄器であって、前記フィルタにおいて前記
    第一の領域と第二の領域とが実質的に連続しており、前
    記光源の光が照射される側に前記第一の領域が形成され
    ている、ことを特徴とする空気清浄器。
  7. 【請求項7】 前記空気清浄器は前記フィルタの前記第
    一の領域から前記第二の領域に向かって風を送るファン
    を更に備えている、ことを特徴とする請求項6に記載の
    空気清浄器。
  8. 【請求項8】 前記フィルタの前記第一の領域と前記第
    二の領域はそれぞれ層状であって相互に積層されてい
    る、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の空気清浄
    器。
  9. 【請求項9】 前記光触媒は酸化チタンを含んでなり、
    前記吸着剤は活性炭を含んでなる、ことを特徴とする請
    求項6ないし8のいずれかに記載の空気清浄器。
  10. 【請求項10】 前記光触媒は酸化チタン及びパラジウ
    ムの複合触媒からなり、前記吸着剤は活性炭からなる、
    ことを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の
    空気清浄器。
  11. 【請求項11】 前記光触媒は酸化チタン及びパラジウ
    ムの複合触媒からなり、前記吸着剤は活性炭からなり、
    前記パラジウムの実質的に全部が前記フィルタにおいて
    前記第一の領域の内側に位置する、ことを特徴とする請
    求項6ないし8のいずれかに記載の空気清浄器。
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