JPH11177828A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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JPH11177828A
JPH11177828A JP9341673A JP34167397A JPH11177828A JP H11177828 A JPH11177828 A JP H11177828A JP 9341673 A JP9341673 A JP 9341673A JP 34167397 A JP34167397 A JP 34167397A JP H11177828 A JPH11177828 A JP H11177828A
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JP
Japan
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image
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difference
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Withdrawn
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JP9341673A
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Inventor
Nobuo Ogawa
信夫 小川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は画像処理方法及び装置に関し、多値
画像のデータを情報損失を伴うことなく高い圧縮率で圧
縮することを目的とする。 【解決手段】 多値画像を示す画像データから同じデー
タ値のランレングスを計測するステップと、前記画像デ
ータから注目画素とその隣接画素とのデータ値の差分を
算出するステップと、計測されたランレングス及び算出
された差分に基づき、ランレングス及び差分の出現頻度
を表す単一の符号化テーブルを用いて前記画像データを
圧縮するステップとを含むように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理方法及び装
置に係り、特に多値画像を示す画像データの圧縮及び伸
長に適した画像処理方法及び装置に関する。近年のマル
チメディア関連技術の進歩に伴い、数値や文字等のデー
タに加え、画像や音声等のデータが多く扱われるように
なってきた。これは、コンピュータ関連機器の進歩によ
るところが大きく、従来では扱いきれなかった画像等の
膨大なメモリ容量を必要とするデータも充分処理できる
ようになってきた。
【0002】特に記憶装置の進歩は著しく、パーソナル
コンピュータ等でも32MB以上の記憶容量の主記憶装
置や1GB以上の記憶容量のハードディスクを備えるこ
とが不可能ではなくなってきた。画像データは、文字デ
ータ等に比べると非常にデータ量が多く、例えばA4サ
イズで300dpiのモノクロ多値画像の場合は約10
MB、カラー多値画像の場合は30MBにもなるが、こ
のようなカラー多値画像のデータも主記憶装置に記憶す
ることができる。
【0003】しかし、上記の如き画像データをハードデ
ィスクに記憶する場合、1GBのハードディスクではモ
ノクロ多値画像は約100枚、カラー多値画像は約30
枚程度しか記憶することができない。このため、多値画
像の電子ファイリングを行うには1GBのハードディス
クであっても記憶容量が不足してしまい、例えば100
0枚以上の多値画像の電子ファイリングを可能とするに
は多値画像のデータを圧縮する必要がある。
【0004】
【従来の技術】従来の画像圧縮技術としては、画質より
圧縮率を重視するロッシー(Lossy)圧縮技術が主
流であった。Lossy圧縮技術は、視覚的に認識され
ない程度の画質劣化を許容する代わりに、高い圧縮率を
得ることができる。Lossy圧縮技術の代表的な例と
しては、JPEG圧縮方式がある。JPEG圧縮方式
は、8×8画素を周波数領域に変換し、画像の多くの部
分が低周波に集中することと、高周波には精度が求めら
れないこととに着目して画像圧縮を行う。
【0005】しかし、JPEG圧縮方式等のLossy
圧縮技術によると、圧縮/伸長を繰り返すと画質が劣化
すると共に、ブロック毎に圧縮を行うためにブロック歪
みが発生してしまう。更に、JPEG圧縮方式では、圧
縮された画像を伸長した後に画像処理を施す場合に制限
があった。つまり、通常は知覚されない画質劣化でも、
より鮮明な画像を得るために伸長された画像に強調処理
等を施すと、強調処理後の表示画像に著しい画質劣化が
現われてしまった。又、伸長された画像に二値化処理を
施してプリンタで出力する場合にも、同様にして著しい
画質劣化が印刷された画像に現われてしまった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、Lossy圧
縮技術は、高い圧縮率を得ることができるものの、情報
の損失を伴い、伸長時に高品質の画像を復元することは
できないという問題があった。他方、情報損失を伴わな
い所謂ロスレス圧縮技術としては、LZW圧縮方式や算
術圧縮方式等を基本とするユニバーサル圧縮方式が知ら
れている。しかし、ユニバーサル圧縮方式はあらゆるデ
ータを対象としているため、画像データの圧縮という面
においては効率が悪く、画像データに対しては数%から
十数%程度の圧縮率しか得ることができなかった。
【0007】画像データは、規則性を持っていることが
多く、この規則性を利用すれば圧縮率を向上することが
できる。そこで、二値画像に対しては、ファクシミリ装
置で一般的に使用されているMH符号化方式、MR符号
化方式、MMR符号化方式等のランレングス圧縮方式が
存在する。これらのランレングス圧縮方式によれば、情
報損失を伴うことなく、二値画像データを元の約1/1
0以下の情報量に圧縮することができる。
【0008】ところが、多値画像の場合は、二値画像の
場合と異なり画像の階調が常に変化しているため、比較
的近い値のデータ値が連続していても同じデータ値では
ないため、ランレングスは長くならない。このため、上
記の如き二値画像に対するランレングス圧縮方式を多値
画像に適用しても、高い圧縮率を得ることはできないと
いう問題があった。
【0009】そこで、本発明は、多値画像のデータを情
報損失を伴うことなく高い圧縮率で圧縮することが可能
な画像処理方法及び装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、請求項1
記載の、多値画像を示す画像データから同じデータ値の
ランレングスを計測するステップと、該画像データから
注目画素とその隣接画素とのデータ値の差分を算出する
ステップと、計測されたランレングス及び算出された差
分に基づき、ランレングス及び差分の出現頻度を表す単
一の符号化テーブルを用いて該画像データを圧縮するス
テップとを含む画像処理方法によって達成される。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1におい
て、前記圧縮するステップは、前記ランレングスが最大
ランレングスを越える場合にはランレングス例外コード
を出力する。請求項3記載の発明では、請求項1又は2
において、前記圧縮するステップは、前記差分が差分の
最大値を越える場合にはデータ値をそのまま符号化す
る。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項1〜3の
いずれかにおいて、前記計測するステップは、データ値
の比較を行う前に、注目画素のデータ値を注目画素に隣
接する隣接画素から予測した予測値で置き換えることで
ランを生成する。請求項5記載の発明では、請求項1〜
4のいずれかにおいて、前記画像データから網点画像の
周期を検出し、前記網点画像の周期に基づいたデータ値
のオフセット値により該画像データのデータ値を修正す
るステップを更に含む。
【0013】請求項6記載の発明では、請求項1〜5の
いずれかにおいて、前記圧縮するステップは、前記多値
画像の2ライン目以降については、前のラインと現在の
ラインとのデータ値の差分を求めて二次元圧縮を行う。
請求項7記載の発明では、請求項1〜6のいずれかにお
いて、前記計測するステップ、前記算出するステップ及
び前記圧縮するステップは、前記画像データの所定上位
ビットに対して処理を行い、該画像データの残りの下位
ビットに対してユニバーサル圧縮を施すステップを更に
含む。
【0014】請求項8記載の発明では、請求項1〜7の
いずれかにおいて、圧縮された画像データをランレング
ス及び差分の出現頻度を表す単一の復号化テーブルを用
いて伸長するステップを更に含む。上記の課題は、請求
項9記載の、多値画像を示す画像データから同じデータ
値のランレングスを計測する計測手段と、該画像データ
から注目画素とその隣接画素とのデータ値の差分を算出
する算出手段と、計測されたランレングス及び算出され
た差分に基づき、ランレングス及び差分の出現頻度を表
す単一の符号化テーブルを用いて該画像データを圧縮す
る圧縮手段とを備えた画像処理装置によっても達成され
る。
【0015】請求項10記載の発明では、請求項9にお
いて、前記圧縮手段は、前記ランレングスが最大ランレ
ングスを越える場合にはランレングス例外コードを出力
する。請求項11記載の発明では、請求項9又は10に
おいて、前記圧縮手段は、前記差分が差分の最大値を越
える場合にはデータ値をそのまま符号化する。
【0016】請求項12記載の発明では、請求項9〜1
1のいずれかにおいて、前記計測手段は、データ値の比
較を行う前に、注目画素のデータ値を注目画素に隣接す
る隣接画素から予測した予測値で置き換えることでラン
を生成する。請求項13記載の発明では、請求項9〜1
2のいずれかにおいて、前記画像データから網点画像の
周期を検出し、前記網点画像の周期に基づいたデータ値
のオフセット値により該画像データのデータ値を修正す
る修正手段を更に備える。
【0017】請求項14記載の発明では、請求項9〜1
3のいずれかにおいて、前記圧縮手段は、前記多値画像
の2ライン目以降については、前のラインと現在のライ
ンとのデータ値の差分を求めて二次元圧縮を行う。請求
項15記載の発明では、請求項9〜14のいずれかにお
いて、前記計測手段、前記算出手段及び前記圧縮手段
は、前記画像データの所定上位ビットに対して処理を行
い、該画像データの残りの下位ビットに対してユニバー
サル圧縮を施す手段を更に備える。
【0018】請求項16記載の発明では、請求項9〜1
5のいずれかにおいて、圧縮された画像データをランレ
ングス及び差分の出現頻度を表す単一の復号化テーブル
を用いて伸長する伸長手段を更に備える。請求項1及び
9記載の発明によれば、多値画像のデータを情報損失を
伴うことなく高い圧縮率で圧縮することができる。
【0019】請求項2及び10記載の発明によれば、ラ
ンレングス例外コードの発生比率が許容範囲内となるよ
うに最大ランレングスを設定することにより、高い圧縮
率を実現できる。請求項3及び11記載の発明によれ
ば、多値画像の濃度が比較的少ないビット数で表される
場合に、高い圧縮率を実現できる。
【0020】請求項4及び12記載の発明によれば、前
値予測を行うことにより、データ値のランを多く生成し
て圧縮率を更に向上することができる。請求項5及び1
3記載の発明によれば、網点周期の予測を行うことによ
り、網点画像に対しても対処することができる。請求項
6及び14記載の発明によれば、二次元圧縮を行うこと
により、圧縮率を更に向上することができる。
【0021】請求項7及び15記載の発明によれば、下
位ビットに対してはユニバーサル圧縮を施すことによ
り、ノイズを抑制して圧縮率を向上することができる。
請求項8及び16記載の発明によれば、伸長された画像
データに強調処理等を施しても、画質劣化を発生するこ
とがない。従って、本発明によれば、多値画像のデータ
を情報損失を伴うことなく高い圧縮率で圧縮することが
可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の動作原理を図1及
び図2と共に説明する。図1は、圧縮される多値画像を
構成する画素の配列を示す図である。又、図2は、多値
画像の第1ライン目の画素の濃度変化を示す図である。
図1において、多値画像は、左上の画素P0,0 から右下
の画素Pn-1,m-1 の、横方向にn画素、縦方向にm画素
からなるものとする。又、図2は、図1中、第1ライン
目の画素P0,0 〜Pn-1,0 の濃度変化を示し、縦軸に階
調レベル、横軸に第1ライン目の画素P0,0 〜Pn-1,0
を示す。図2では、説明の便宜上、各画素の濃度を8ビ
ットにより256の階調レベルで表示可能であるものと
する。図2に示すように、多値画像の場合でも、隣接画
素のデータ値は二値画像の場合程ではないが、同じデー
タ値が連続することが多く、又、データ値が隣接画素間
で変化している場合でも変化量が小さいことが多い。
【0023】そこで、本発明では、ランレングスが二値
画像の場合に短くなる反面、多値画像の場合には画像情
報の規則性が隣接画素のデータ値の小変化分に現われて
いると考える。つまり、二値画像に適用されたランレン
グス圧縮方式ではランレングスのみに着目していたが、
本発明では、隣接画素のデータ値のランレングスに加え
て隣接画素のデータ値の変化分も含めて新たなコードを
作成し、この新たなコードからなる符号化テーブルを使
用することで多値画像データの圧縮を行う。
【0024】例えばファクシミリ装置で使用されるMH
符号化方式の場合、最大ランレングスは1728に設定
されているが、本発明においても同様にして適切な最大
ランレングスLMAXを設定する。この最大ランレング
スLMAXを越える長いランの場合は、ランレングス例
外コードを出力し、これに続いてラン値を出力するよう
にしても良い。このランレングス例外コードが発生する
比率が高いと圧縮率が低下するので、ランレングス例外
コードの発生比率が許容範囲内となるように最大ランレ
ングスLMAXを設定すれば良い。尚、多値画像の場
合、二値画像の場合と異なり白のラン及び黒のランにつ
いて別々に統計を取ることはできないので、二値画像と
同様にしてMH符号化方式を適用することはできない。
【0025】又、隣接画素のデータ値の変化分について
も、同様にして注目画素cpのデータ値とその隣接画素
のデータ値との変化量の最大値、即ち、最大変化量DM
AXを設定する。従って、注目画素cpのデータ値とそ
の隣接画素のデータ値との変化量が最大変化量DMAX
を越える場合は、この変化量を例外として処理し、原多
値画像の値をそのまま符号化する。この様な例外処理を
行う時に、例外(又はエラー)コードを送出することも
可能であるが、多値画像の濃度が例えば8ビット程度で
表される場合には例外コードを送出するよりは、例えば
10ビット程度の比較的長い符号の中に含める方が望ま
しい。しかし、多値画像の濃度が例えば12ビット程度
で表される場合には、例外処理のテーブルだけで409
6個も必要となるため、例外コードを送出する方が望ま
しい。
【0026】符号化テーブルは、データ値のランと出現
頻度、データ値の変化量と出現頻度、そして例外コード
には仮想的に比較的低い出現頻度を与え、これらにハフ
マン符号等を割り当てる。先に多値画像全体を走査して
データ値の統計を取れば、最もデータ圧縮率の高い符号
化を実現できるが、この場合は符号化テーブルも比較的
大きくなってしまう。そこで、符号化テーブルを比較的
小さなものにするためには、圧縮系と伸長系とで既定の
符号化テーブル及び復号化テーブルを用意しておくこと
が望ましい。
【0027】データ圧縮率を更に上げる方法としては、
上記の符号化に前値予測を組み合わせる方法もある。こ
の場合、データ値のランの比較の前に、注目画素のデー
タ値を注目画素に隣接する隣接画素から予測した予測値
で置き換えることで、完全に同じデータ値でなくてもラ
ンを生成することができる。従って、図3に示すよう
に、注目画素xのデータ値をx、注目画素xの予測値を
^x、注目画素xに隣接する隣接画素を含む周辺画素
a,b,c,d,eのデータ値をa,b,c,d,e、
予測誤差をx−^xとすると、予測関数は例えば前値予
測の場合は^x=b、行列予測の場合は^x=(a+
b)/2、平面予測の場合は^x=a+b−c、平均予
測の場合は^x=(a+d)/2、傾斜予測の場合は^
x=2b−eから注目画素xの予測値^xを求めること
ができる。
【0028】又、雑誌等のカラー写真は、厳密に言えば
網点画像である。網点画像の場合、データ値のランもあ
まりなく、データ値の変化量が比較的大きくなってしま
うが、図4に示すような網点周期予測を行うことによ
り、網点画像に対しても対処することができる。つま
り、網点画像の場合は、データ圧縮を行う前に、ライン
を少数画素W0 〜W4 の窓で走査し、窓内の最大データ
値Pmax の画素をマークする。このようにして、窓を次
々に移動させながら窓内の最大データ値の画素をマーク
すると同時に、窓内の画素のデータ値の平均値Wave を
計算してメモリに記憶しておく。これにより、網点の周
期を見つけるための準備が完了する。網点の周期は、マ
ークを付けた画素の周期を数えて、その最頻値から求め
ることができ、網点の周期に適合する画素と適合しない
画素との比率から、網点の周期のばらつきが異常に大き
いと判断されると網点画像ではないと判断する。例え
ば、網点の周期に適合する画素と適合しない画素との比
率が70%以上でなければ、上記の如き網点画像に対す
る処理を行わない。
【0029】網点の周期を求めた後、この周期からオフ
セットする差分を計算する。網点周期毎に、網点周期分
の窓内の画素のデータ値の平均値A0 〜A4 を求め、こ
の平均値A0 〜A4 と、隣接画素のデータ値との差分を
パターンとして登録する。このパターンを、データ値の
ランと隣接画素のデータ値の変化分を求めるときの注目
画素のデータ値にオフセットとして加えることにより、
網点画像に対しても高い圧縮率を保つことができる。
【0030】尚、図4では、便宜上、網点画像の画素P
0,0 〜P15,0のみを示し、窓は簡略化のために5画素W
0 〜W4 からなるものとして図示しているが、窓の大き
さは一般的な網点周期より大きくする必要がある。つま
り、網点が完全に窓内に収まらないと、好ましくない局
所最大値が検出されてしまい、網点画像に対して高い圧
縮率を保つことができなくなる。窓の大きさは、例えば
16画素以上であることが望ましい。
【0031】画像の2ライン目以降の処理については、
前のラインと現在のラインとのデータ値の差分を求めて
二次元圧縮を行っても良い。図5は、この場合の二次元
圧縮を説明する図であり、同図(a)は多値画像を構成
する画素データの配列、同図(b)は二次元圧縮された
画素データの配列を示す。同図中、画素P0 ,0 〜Pn-
1 ,m-1 の画素データは、P0 ,0 〜Pn-1 ,m-1 で示
す。現在のラインと前のラインとの間では、データ値の
相関性が高いことは、ファクシミリ装置で採用されてい
るMMR符号からも周知であり、前のラインと現在のラ
インとのデータ値の差分は略全ての画素について0とな
る。尚、注目画素のデータ値と隣接画素のデータ値との
変化量が最大変化量を越える場合は、上記の如くこの変
化量を例外として処理し、原多値画像の値をそのまま符
号化すれば良い。
【0032】更に、画像を低品質のイメージスキャナで
読み取った場合には、仕様として例えば8ビットの出力
を規定していても実質的には例えば5ビット程度の出力
しか得られず、下位の3ビットはノイズになってしまう
こともある。この様な場合には、図6に示すように、本
発明を8ビット出力の例えば上位5ビットの信号成分の
みに対して適用し、下位3ビットのノイズ成分に対して
は独立してLZW方式等のユニバーサル圧縮方式を適用
することもできる。
【0033】
【実施例】図7は、本発明になる画像処理装置の第1実
施例の圧縮系を示すブロック図であり、図8は、画像処
理装置の第1実施例の伸長系を示すブロック図である。
画像処理装置の第1実施例は、本発明になる画像処理方
法の第1実施例を採用する。
【0034】図7において、入力多値画像データは、ラ
ッチ回路1を介してシフトレジスタ2に入力される。シ
フトレジスタ2からは、先ず最初に入力多値画像データ
のうち、隣接画素データp-1,pが減算器3に入力され
る。減算器3は、隣接画素データp-1,pの差分を求
め、差分をラッチ回路4に入力する。ラッチ回路4の差
分出力は、比較器5に入力され、データ「0」と比較さ
れことで、同じデータ値のランが検出される。比較器5
は、差分出力が「0」であると同値であることを示す信
号をインクリメンタ6に入力し、インクリメンタ6を作
動する。ランカウンタ7は、作動されたインクリメンタ
6の出力に応答してランをカウントしてランレングスL
CNTを求める。ランカウンタ7の出力するランレング
スLCNTは、比較器8,9及びテーブル検索部10に
入力される。比較器8は、ランカウンタ7の出力するラ
ンレングスLCNTと、ランレングスの最大値LMAX
とを比較し、比較された値が同じであるとその旨を示す
信号をテーブル検索部10に入力する。比較器9は、ラ
ンカウンタ7の出力するランレングスLCNTと、値
「0」とを比較し、比較された値が同じでランカウンタ
7のランレングスLCNTが「0」であると、その旨を
示す信号をインバータ11を介してテーブル検索部10
に入力し、ランレングスLCNTによる符号化テーブル
12の参照を禁止する。
【0035】テーブル検索部10は、ランレングスLC
NTが「0」より大きく、且つ、最大値LMAX以下で
あると、符号化テーブル12を参照してランレングスL
CNTに対応する圧縮符号を読み出して、ラッチ回路1
3及び出力回路14を介して出力する。又、符号化テー
ブル12から圧縮符号が読み出されてラッチ回路13に
よりラッチされると、ラッチ回路13の出力によりラン
カウンタ7がクリアされる。尚、ランレングスLCNT
が最大値LMAXを越えた場合、テーブル検索部10は
符号化テーブル12を参照して対応するランレングス例
外コードを読み出して、これに続いてランレングスLC
NTをラッチ回路13及び出力回路14を会して出力し
ても良い。
【0036】他方、ラッチ回路4の差分出力は、ゲート
回路15にも入力される。このゲート回路15は、ラン
カウンタ7のランレングスLCNTが「0」であること
を示す比較器9の出力信号によりイネーブルされて差分
出力を比較器16及びテーブル検索部17に出力する。
比較器16は、差分出力が差分出力の最大値DMAX以
下で最小値−DMAX以上である許容範囲内であるか否
かを示す信号を、テーブル検索部17及び例外コード生
成部18に出力する。比較器16からの信号が差分出力
が許容範囲内であることを示す場合、テーブル検索部1
7はゲート回路15からの差分出力に対応する圧縮符号
を符号化テーブル12から読み出して、ラッチ回路13
及び出力回路14を介して出力する。又、比較器16か
らの信号が差分出力が許容範囲外であることを示す場
合、例外コード生成部18は例外コードとして元の画素
データpを出力回路14に出力する。
【0037】ラッチ回路1が1つの画素データをラッチ
する度に、デクリメンタ21はラッチ回路1の出力によ
り作動される。画素カウンタ22には、多値画像の1ラ
イン分の画素数がセットされており、作動されたデクリ
メンタ21の出力に応答してカウントダウンを行う。画
素カウンタ22のカウント値が「0」になると、比較器
23の出力はオア回路25及びアンド回路26を介して
EOL回路27に出力され、1ラインの終わりを示すE
OL符号を出力回路14に出力する。又、画素カウンタ
22のカウント値が「0」になると、比較器23の出力
は画素カウンタ22をセットして多値画像の1ライン分
の画素数をカウント値としてセットする。尚、オア回路
25には、比較器5の出力がインバータ24を介して入
力されており、1ラインの終わりが検出されると比較器
9に強制的にランレングスが「0」であることを示す信
号を出力させる。従って、1ラインの終了時には、ラン
があっても一旦ランレングスのカウントがクリアされ
る。更に、アンド回路26にはラッチ回路13の出力が
入力されており、圧縮符号の出力とのタイミング合わせ
が行われる。
【0038】出力回路14は、ラッチ回路13からの圧
縮符号、又は、例外コード生成部18からの例外コー
ド、及びEOL回路27からのEOL符号を伝送媒体
(図示せず)に出力すると共に、圧縮符号の出力を示す
信号をラッチ回路1に入力する。これにより、ラッチ回
路1は、次の画素データp+1をラッチしてシフトレジス
タ2に入力し、以下、上記と同様の処理が行われる。伝
送媒体は特定のものに限定されず、圧縮画像データの伝
送路や各種記憶媒体であっても良い。
【0039】図8において、伝送媒体(図示せず)から
得られる入力圧縮符号は、ラッチ回路31を介してテー
ブル検索部32及び例外コード復号回路34に入力され
る。入力圧縮符号に対応する例外コードがテーブル検索
部32内の復号化テーブル32aに存在すると、この例
外コードが読み出されて例外コード復号回路34に入力
される。この場合、例外コード復号回路34は、入力圧
縮符号をそのまま伸長画素データpとして出力回路35
に出力する。又、例外コード復号回路34からの伸長画
素データpは、前画素データ保持回路33に入力され、
保持される。
【0040】入力圧縮符号に対応する差分値dが復号化
テーブル32aに存在すると、この差分値dが読み出さ
れて画素データ復号回路36に入力される。この場合、
画素データ復号回路36は、前画素データ保持回路33
に保持された1画素前の伸長画素データp-1と、差分値
dとを加算して、加算結果を伸長画素データpとして出
力回路35に出力する。又、画素データ復号回路36か
らの伸長画素データpは、前画素データ保持回路33に
入力され、保持される。
【0041】入力圧縮符号に対応するランレングスが復
号化テーブル32aに存在すると、このランレングスが
読み出されてランカウンタ38に入力される。ランカウ
ンタ38は、読み出されたランレングスから順次デクリ
メンタ39の出力に応答してカウントダウンを行う。こ
の場合、ラッチ回路37は、前画素データ保持回路33
に保持された1画素前の伸長画素データp-1を、ランカ
ウンタ38が「0」までカウントダウンするまで出力回
路35に繰り返し出力する。
【0042】又、入力圧縮符号に対応するEOL符号が
復号化テーブル32aに存在すると、このEOL符号が
読み出されて出力回路35に出力される。このEOL符
号は、前画素データ保持回路33にもリセット信号とし
て入力され、前画素データ保持回路33をリセットして
保持データをクリアする。これにより、出力回路35か
らは、伸長画素データがEOL符号と共に元の多値画像
データとして出力され、例えば表示装置等の出力装置
(図示せず)に出力される。
【0043】ところで、上記圧縮系及び伸長系の動作
は、ソフトウェアにより実現することも可能である。図
9は、圧縮系及び伸長系の動作をソフトウェアにより実
現する際に用いるコンピュータシステムを示すブロック
図である。同図中、コンピュータシステムは、中央処理
装置(CPU)41、ランダムアクセスメモリ(RA
M)42及びリードオンリメモリ(ROM)43がバス
44により接続された周知の構成を有する。CPU41
は、ROM43に格納されたプログラムを実行し、演算
の中間データ等がRAM42に格納される。又、符号化
テーブル12及び復号化テーブル32aは、例えばRO
M43に格納されている。
【0044】図10は、上記コンピュータシステムによ
り図7に示す圧縮系の動作を実現する場合のCPU41
の動作を示すフローチャートであり、図11は、上記コ
ンピュータシステムにより図8に示す伸長系の動作を実
現する場合のCPU41の動作を示すフローチャートで
ある。図10において、ステップS1は、多値画像デー
タの画素データを入力し、この場合、最初は画素データ
p-1が入力される。ステップS2は、画素データp-1が
エンド・オブ・ファイル(EOF)を示すか否かを判定
し、判定結果がYESであると処理は終了する。他方、
ステップS2の判定結果がNOであると、ステップS3
は、画素データp-1を圧縮符号として出力し、ステップ
S4は多値画像データの次の画素データを入力し、この
場合、画素データpが入力される。ステップS5は、画
素データpがEOLを示すか否かを判定し、判定結果が
NOであると、ステップS6は、2つの連続する画素デ
ータp-1,pの差分dを求める。ステップS7は、差分
dが「0」であるか否かを判定し、判定結果がYESで
あると、ステップS8は、ランのカウント値LCNTを
「1」だけインクリメントする。ステップS9は、ラン
のカウント値LCNTがランレングスの最大値LMAX
と等しいか否かを判定し、判定結果がNOであると、処
理はステップS4へ戻り、次の画素データが入力され
る。又、ステップS9の判定結果がYESの場合は、ス
テップS10でランのカウント値LCNTが示すランレ
ングスに対応する圧縮符号を符号化テーブルから読み出
して出力し、処理はステップS4へ戻り、次の画素デー
タが入力される。
【0045】他方、ステップS5の判定結果がYESで
あると、ステップS11は、ランのカウント値LCNT
が「0」であるか否かを判定し、判定結果がNOの場合
は、ステップS12でランのカウント値LCNTが示す
ランレングスに対応する圧縮符号を符号化テーブルから
読み出して出力する。又、ステップS13は、ランのカ
ウント値LCNTを「0」にリセットして、処理はステ
ップS1へ戻り、次のラインの最初の画素データが入力
される。ステップS11の判定結果がYESの場合は、
処理はステップS1へ戻り、次のラインの最初の画素デ
ータが入力される。
【0046】ステップS7の判定結果がNOであると、
ステップS14は、ランのカウント値LCNTが「0」
であるか否かを判定し、判定結果がNOの場合は、ステ
ップS15でランのカウント値LCNTが示すランレン
グスに対応する圧縮符号を符号化テーブルから読み出し
て出力する。又、ステップS16は、ランのカウント値
LCNTを「0」にリセットして、処理はステップS1
7へ進む。ステップS14の判定結果がYES又はステ
ップS16の後、ステップS17は、差分dが差分の最
小値−DMAX以上で差分の最大値DMAX以下である
か否かを判定する。ステップS17の判定結果がYES
であると、ステップS18は、差分dに対応する圧縮符
号を符号化テーブルから読み出して出力し、処理はステ
ップSS4へ戻り、次の画素データが入力される。他
方、ステップS17の判定結果がNOであると、ステッ
プS19は、例外コードを出力することを決定する。
又、ステップS20は、元の画素データpを例外コード
として出力し、処理はステップSS4へ戻り、次の画素
データが入力される。
【0047】図11において、ステップS21は、伝送
媒体を介して得られる入力圧縮符号sを入力する。ステ
ップS22は、圧縮符号sがEOFを示すか否かを判定
し、判定結果がYESであると、処理は終了する。他
方、ステップS22の判定結果がNOであると、ステッ
プS23は、圧縮符号sを伸長画素データとして出力す
る。ステップS24は、伸長画素データsを、前の画素
p-1として保持し、ステップS25は、次の入力圧縮符
号sを入力する。ステップS26は、ステップS25で
入力された次の入力圧縮符号sに対応する値pを復号化
テーブルから読み出す。ステップS27は、読み出した
値pがEOLを示すか否かを判定する。ステップS27
の判定結果がYESであると、ステップS31はEOL
符号を出力し、処理はステップS21へ戻り、次のライ
ンの入力圧縮符号sが入力される。
【0048】ステップS27の判定結果がNOの場合、
ステップS28は、値pが例外コードであるか否かを判
定し、判定結果がYESであると、ステップS29は、
値pを伸長画素データとして出力する。ステップS30
は、伸長画素データpの値を前の画素データp-1として
保持し、処理はステップS25へ戻り、次の入力圧縮符
号sが入力される。
【0049】ステップS28の判定結果がNOの場合、
ステップS32は、値pが差分値dであるか否かを判定
し、判定結果がYESであると、ステップS33は、値
pを差分値dとして設定し、ステップS34は、前の画
素データp-1と差分値dとの和を伸長画素データとして
出力する。ステップS35は、ステップS34で出力し
た伸長画素データの値を前の画素データp-1として保持
し、処理はステップS25へ戻り、次の入力圧縮符号s
が入力される。
【0050】又、ステップS32の判定結果がNOの場
合、ステップS36は、値pがランレングスであるか否
かを判定し、判定結果がNOであると、ステップS37
でエラーが出力される。エラーの出力は、エラーフラグ
をセットしたり、エラーメッセージを出力することで行
われる。他方、ステップS36の判定結果がYESであ
ると、ステップS38は、値pをランのカウント値LC
NTとして設定し、ステップS39は、前の画素データ
p-1を伸長画素データとして出力する。ステップS40
は、ランのカウント値LCNTを「1」だけデクリメン
トし、ステップS41は、ランのカウント値LCNTが
「0」であるか否かを判定する。ステップS41の判定
結果がYESであると、処理はステップS39へ戻る。
ステップS41の判定結果がNOであると、処理はステ
ップS25へ戻り、次の入力圧縮符号sが入力される。
【0051】このように、本実施例では、多値画像を構
成する画素データにおけるデータ値のラン及び隣接画素
データの変化分をまとめて符号化テーブルを作成するこ
とにより、2種類の圧縮条件を統合することができる。
従って、多値画像データに対してロスレス圧縮を高い圧
縮効率で行うことができ、本実施例を電子ファイリング
システム等へ適用した場合に、システムの性能を向上す
ることができる。
【0052】次に、本発明になる画像処理装置の第2実
施例を説明する。図12は、本発明になる画像処理装置
の第2実施例の圧縮系を示すブロック図であり、図13
は、画像処理装置の第2実施例の伸長系を示すブロック
図である。図12及び図13中、図7及び図8と同一部
分には同一符号を付し、その説明は省略する。画像処理
装置の第2実施例は、本発明になる画像処理方法の第2
実施例を採用する。
【0053】図12において、圧縮系は、図7に示す部
分に加え、ラッチ回路41,42,44,45、ライン
バッファ43及び予測器46を有する。ラッチ回路4
1,42は、ラッチ回路1を介して得られる画素データ
を順次ラインバッファ43に入力し、ラインバッファ4
3に1ライン分の画素データを格納する。ラインバッフ
ァ43に格納された画素データは、1画素データ毎にラ
ッチ回路44,45に順次入力される。ラッチ回路41
は、図3に示す注目画素xの画素データxをラッチし、
ラッチ回路42は図3に示す周辺画素bの画素データb
をラッチする。ラインバッファ43は、1ライン分の画
素データを格納する。又、ラッチ回路44,45は、夫
々注目画素xの属するラインより1つ前のラインの画素
データa,cをラッチする。
【0054】予測器46は、注目画素xの予測値^xを
^x=a+b−cなる平面予測により求めて減算器3a
に入力する。この減算器3aには、ラッチ回路41から
の注目画素xの画素データxも入力されている。従っ
て、減算器3aは画素データxとその予測値^xからd
=x−^xなる差分を求めて、ラッチ回路4に差分dを
入力し、以下上記第1実施例の場合と同様の動作が行わ
れる。尚、例外コード生成部18aは、比較器16での
比較結果により差分dが許容範囲外であることがわかる
と、例外コードとしてラッチ回路41から得られる元の
画素データxを出力回路14に出力する。
【0055】図13において、伸長系は、図8に示す部
分に加え、ラッチ回路51,53,54、ラインバッフ
ァ52及び予測器55を有する。予測器55は、ラッチ
回路51,53,54からの画素データb,c,aから
注目画素xの予測値^x=a+b−cから求めて画素デ
ータ復号回路36aに入力される。この場合、画素デー
タ復号回路36aは、予測器55からの予測値^xと差
分値dとを加算して、加算結果d+^xを伸長画素デー
タpとして出力回路35に出力する。
【0056】図14は、図9に示すコンピュータシステ
ムにより図12に示す圧縮系の動作を実現する場合のC
PU41の動作を示すフローチャートであり、図15
は、上記コンピュータシステムにより図13に示す伸長
系の動作を実現する場合のCPU41の動作を示すフロ
ーチャートである。図14及び図15中、図10及び図
11と同一ステップには同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0057】図14において、ステップS101は、多
値画像データを入力し、ステップS102は、図3に示
す注目画素xの周辺画素c,a,bの画素データc,
a,b及び注目画素xの画素データxを保持する。ステ
ップS102aは、注目画素データxがEOFを示すか
否かを判定し、判定結果がYESであると処理は終了す
る。他方、ステップS102aの判定結果がNOである
と、ステップS5aは、注目画素データxがEOLを示
すか否かを判定し、判定結果がNOであると、ステップ
S6aは、差分dをd=x−^x=x−(a+b−c)
から求め、処理はステップS7へ進む。ステップS20
aは、元の画素データxを例外コードとして出力する。
その他の処理は、基本的には図10に示す第1実施例の
場合と同様である。
【0058】図15において、ステップS201は、伝
送媒体を介して得られる入力圧縮符号sを入力し、ステ
ップS202は、この圧縮符号sを保持する。ステップ
S203は、圧縮符号sがEOLであるか否かを判定
し、判定結果がNOであれば、処理はステップS201
へ戻る。他方、1ライン分の圧縮符号sが入力されてス
テップS203の判定結果がYESとなると、ステップ
S204は次の圧縮符号sを入力する。ステップS20
5は、ステップS204で入力された圧縮符号sがEO
Fであるか否かを判定し、判定結果がYESであれば、
処理は終了する。他方、ステップS205の判定結果が
NOであると、ステップS206は、ステップS204
で入力された圧縮符号sを前の画素p-1の伸長画素デー
タとして保持し、ステップS207は、圧縮符号sを伸
長画素データとして出力し、処理はステップS25へ進
む。
【0059】又、ステップS32の判定結果がYESで
あると、ステップS33は値pを差分値dとして設定
し、ステップS208は、注目画素xの予測値^xを^
x=a+b−cから求める。ステップS209は、差分
値dと予測値^xとの加算結果、即ち、注目画素データ
xを、伸長画素データpとして出力する。ステップS2
10は、注目画素データxを前の画素データp-1として
保持し、処理はステップS25へ戻る。その他の処理
は、基本的には図11に示す第1実施例の場合と同様で
ある。
【0060】このように、本実施例では、上記第1実施
例のロスレス圧縮に前値予測を同時に適用することによ
り、ランを延長すると共に、隣接画素のデータ値の変化
量を小変化分に集中化することで、短い圧縮符号の頻度
を増加して圧縮率を更に向上することができる。次に、
本発明になる画像処理装置の第3実施例を説明する。図
16は、本発明になる画像処理装置の第3実施例の圧縮
系を示すブロック図であり、図17は図16に示す圧縮
系の一部の構成を示すブロック図である。図18は、画
像処理装置の第3実施例の伸長系を示すブロック図であ
る。図16及び図18中、図7及び図8と同一部分には
同一符号を付し、その説明は省略する。画像処理装置の
第3実施例は、本発明になる画像処理方法の第3実施例
を採用する。
【0061】図17において、圧縮系は、図7に示す部
分に加え、網点周期予測回路61を有する。この網点周
期予測回路61は、入力多値画像データから網点周期分
の窓内の画素のデータ値の平均値Ak (k=
0,...,N−1)を求めて減算器3bにオフセット
として入力する。減算器3bは、差分dをd=p−p-1
−Ak から求めてラッチ回路4に入力する。
【0062】網点周期予測回路61は、図17に示の如
く接続されたシフトレジスタ62、最大値検出回路6
3、ラインメモリ64、最大値周期検出回路65、加算
器66、平均値回路67、ラインメモリ68及び網点周
期検出回路69からなる。図17では、説明の便宜上、
16の画素W0 〜W15の窓で、データ圧縮を行う前に網
点画像のラインを走査するものとする。最大値検出回路
63は、窓内の最大データ値Pmax の画素を検出してマ
ークすると共に、1ラインの処理が終了するとライン処
理完了信号を最大値周期検出回路65に供給する。又、
窓内の画素W0 〜W15のデータ値は、窓を1画素分ずつ
走査する度にラインメモリ64に格納され、ラインメモ
リ64には1ライン分のデータ値が格納される。最大値
周期検出回路69は、ラインメモリ64に格納されたマ
ークを付けられた画素の周期を検出し、ライン処理完了
信号に基づいてライン毎に最大値の周期を網点周期検出
回路69に供給する。ここでは、最大値の周期が画素数
にしてNであるものとする。
【0063】加算器66は、窓内の画素W0 〜W15のデ
ータ値を加算して加算値Wsを出力し、平均値回路67
は、窓内の画素W0 〜W15のデータ値の平均値Ws/1
6(=Wave )を出力してラインメモリ68に格納す
る。平均値Wave は、窓を1画素分ずつ走査する度にラ
インメモリ68に格納され、ラインメモリ68には1ラ
イン分の平均値Wave が格納される。網点周期検出検出
回路69は、最大値周期検出回路からの最大値の周期N
の最頻値から網点周期を求め、網点周期毎にラインメモ
リ68から読み出される平均値Wave をA0 〜AN-1 と
して出力して図16に示す減算器3bに入力する。
【0064】網点周期検出回路69は、網点の周期に適
合する画素と適合しない画素との比率から、網点の周期
のばらつきが異常に大きいと判断されると網点画像では
ないと判断する。例えば、網点の周期に適合する画素と
適合しない画素との比率が70%以上でなければ、上記
の如き網点画像に対する処理を行わず、減算器3bには
オフセットとなる平均値A0 〜AN-1 が入力されないの
で、この場合の動作は上記第1実施例の場合と同様とな
る。
【0065】図18において、伸長系は、図8に示す部
分に加え、図17に示す網点周期予測回路61と同様の
構成の網点周期予測回路71及び加算回路72を有す
る。この網点周期予測回路71は、出力回路35から出
力される伸長画像データに基づいて網点周期分の窓内の
画素のデータ値の平均値Ak (k=0,...,N−
1)を求め、加算回路72に入力する。加算回路72
は、出力回路35から出力される伸長画像データに、網
点周期予測回路71から出力される平均値Ak をオフセ
ットとして加算することにより、元の網点画像データを
出力する。
【0066】図19は、図9に示すコンピュータシステ
ムにより図16に示す圧縮系の動作を実現する場合のC
PU41の動作を示すフローチャートであり、図20
は、上記コンピュータシステムにより図18に示す伸長
系の動作を実現する場合のCPU41の動作を示すフロ
ーチャートである。図19及び図20中、図10及び図
11と同一ステップには同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0067】図19において、ステップS301は、n
を「0」に設定し、ステップS302は、入力多値画像
データから窓内の画素Wnのデータ値W[n]を入力す
る。ステップS303は、nを「1」だけインクリメン
トする。ステップS304は、nが「16」より小さい
か否かを判定し、判定結果がYESであると、処理はス
テップS302へ戻る。これにより、16画素の窓内の
データ値が入力される。ステップS304の判定結果が
NOであると、ステップS305は、窓内のデータ値か
ら最大値pmax[ ]を検出して保持する。ステップ
S306は、nが1ライン分の画素数より小さいか否か
を判定し、判定結果がYESであると、処理はステップ
S302へ戻る。
【0068】ステップS306の判定結果がNOである
と、ステップS307は、最大値pmax[ ]の周期
Nを検出kする。ステップS308は、周期Nの最頻値
から網点周期を求め、網点周期毎に窓内の画素W[n]
のデータ値の平均値Wave をA0 〜AN-1 として出力す
る。そして、ステップS309は、周期Nを出力すると
共に、k=0,...,k<Nについて平均値Ak を出
力する。
【0069】他方、ステップS310は、入力多値画像
データのうち1ライン分の画素データを格納し、ステッ
プS311は、格納された画素データ及び出力された平
均値Ak にゲート処理を施す。ステップS312は、k
を「0」に設定する。ステップS1bは、多値画像デー
タの画素データを入力し、この場合、最初は画素データ
p-1が入力される。ステップS2bは、画素データp-1
がEOFを示すか否かを判定し、判定結果がYESであ
ると処理は終了する。他方、ステップS2bの判定結果
がNOであると、ステップS313はp-1=p-1−Ak
を求め、k≧Nであればk=0に設定する。ステップS
3bは、画素データp-1を圧縮符号として出力し、ステ
ップS4bは多値画像データの次の画素データを入力
し、この場合、画素データpが入力される。ステップS
5bは、画素データpがEOLを示すか否かを判定し、
判定結果がNOであると、ステップS314はp=p−
Akを求め、k≧Nであればk=0に設定し、処理はス
テップS6へ進む。
【0070】尚、ステップS11の判定結果がYES、
又は、ステップS13の後、処理はステップS312へ
戻る。図20において、ステップS22の判定結果がN
Oであると、ステップS401は、周期Nを圧縮符号s
として保持する。ステップS402は、k=
0,...,k≦Nについて圧縮符号Ak を入力する。
ステップS403は、次の入力圧縮符号sを入力すると
共に、k=0に設定する。ステップS404は、s+A
kを伸長画素データとして出力し、Ak ≧Nであるとk
=0に設定する。ステップS405は、伸長画素データ
sを、前の画素p-1として保持し、ステップS25は、
次の入力圧縮符号sを入力する。
【0071】ステップS29bは、値p+Ak を伸長画
素データとして出力し、Ak ≧Nであるとk=0に設定
する。ステップS34bは、前の画素データp-1と差分
値dと平均値Ak との和を伸長画素データとして出力
し、Ak ≧Nであるとk=0に設定する。ステップS3
9bは、前の画素データp-1+平均値Ak を伸長画素デ
ータとして出力し、Ak ≧Nであるとk=0に設定す
る。
【0072】このように、本実施例では、隣接画素のデ
ータ値の変化量を求める際にオフセットを加えること
で、網点画像に対してもランを延長すると共に、隣接画
素のデータ値の変化量を小変化分に集中化することで、
短い圧縮符号の頻度を増加して圧縮率を更に向上するこ
とができる。次に、本発明になる画像処理装置の第4実
施例を説明する。図21は、本発明になる画像処理装置
の第4実施例の圧縮系を示すブロック図である。図21
中、図7と同一部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。画像処理装置の第4実施例は、本発明になる画
像処理方法の第4実施例を採用する。
【0073】図21において、圧縮系は、図7に示す部
分に加え、ラインメモリ81と、シフトレジスタ82
と、減算器83〜85とを有する。ラインメモリ81
は、入力多値画像データをラッチ回路1を介して入力さ
れ、1ライン分の画素データを格納する。シフトレジス
タ82には、シフトレジスタ2に入力される隣接画素デ
ータp-1,pより1つ前のラインの対応する画素位置の
画素データpp-1,ppがラインメモリ81から入力さ
れる。従って、減算器84には、シフトレジスタ2,8
2からの画素データp-1,pp-1が入力され、減算器8
3には、シフトレジスタ2,82からの画素データp,
ppが入力される。減算器84は、画素データp-1,p
p-1の差分p-1−pp-1を求め、差分を減算器85に入
力する。又、減算器83は、画素データp,ppの差分
p−ppを求め、差分を減算器85に入力する。従っ
て、減算器85は、減算器84,83からの差分の差分
(p-1−pp-1)−(p−pp)を求め、ラッチ回路4
に入力する。ラッチ回路4は、最初の1ラインについて
は減算器2からの差分を出力し、2ライン目以降につい
ては減算器85からの差分を出力する。
【0074】画像処理装置の第4実施例の伸長系のブロ
ック図は、図8に示す構成と実質的に同じで良い。本実
施例では、復号化テーブル32aの内容が、図5に示す
如き二次元圧縮に合わせて上記第1実施例の場合と異な
るだけである。図22は、図9に示すコンピュータシス
テムにより図21に示す圧縮系の動作を実現する場合の
CPU41の動作を示すフローチャートであり、図23
は、上記コンピュータシステムにより第4実施例の伸長
系の動作を実現する場合のCPU41の動作を示すフロ
ーチャートである。図22及び図23中、図10及び図
11と同一ステップには同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0075】図22において、ステップS1cは、多値
画像データの画素データを入力し、この場合、最初は1
つのラインの画素データp-1が入力されると共に、次の
ラインの処理時に使用される前のラインの画素データp
p-1として保持される。ステップSc2は、画素データ
p-1がEOFを示すか否かを判定し、判定結果がYES
であると処理は終了する。他方、ステップS2cの判定
結果がNOであると、ステップS3cは、画素データp
-1を圧縮符号として出力し、ステップS4cは多値画像
データの同じラインの次の画素データを入力し、この場
合、画素データpが入力されると共に、次のラインの処
理時に使用される前のラインの画素データppとして保
持される。ステップS5は、画素データpがEOLを示
すか否かを判定し、判定結果がNOであると、ステップ
S501は、1ライン目の画素データを処理中であるか
否かを判定する。ステップS501の判定結果がYES
であれば、ステップS6は、2つの連続する画素データ
p-1,pの差分dを求める。他方、ステップS501の
判定結果がNOであると、ステップS502は、隣接す
る2つのライン上の画素データp-1,pp-1の差分p-1
−pp-1と、画素データp,ppの差分p−ppとの差
分d=(p-1−pp-1)−(p−pp)を求める。ステ
ップS6又はS502の後、処理はステップS7へ進
む。
【0076】図23において、ステップS501は、入
力圧縮符号sを入力する。ステップS502は、ステッ
プS501で入力された入力圧縮符号sに対応する値p
を復号化テーブルから読み出す。ステップS503は、
読み出した値pがEOLを示すか否かを判定し、判定結
果がYESであれば、処理はステップS501へ戻る。
他方、ステップS503の判定結果がNOであると、処
理はステップS21へ進み、次の入力圧縮符号sを入力
する。
【0077】ステップS29cは、画素データpと前の
ラインの画素データppとの値の和を伸長画素データと
して出力する。ステップS34cは、前の画素データp
-1と差分値dと前のラインの画素データppとの値の和
を伸長画素データとして出力する。又、ステップS39
cは、前の画素データp-1と前のラインの画素データp
pとの値の和を伸長画素データとして出力する。
【0078】このように、本実施例では、隣接画素のデ
ータ値の変化量を求める際に現在のラインと前のライン
との対応する画素データの差分を求めることで、二次元
圧縮を実現して圧縮率を更に向上することができる。次
に、本発明になる画像処理装置の第5実施例を説明す
る。図24は、本発明になる画像処理装置の第5実施例
の圧縮系を示すブロック図であり、図25は、画像処理
装置の第5実施例の伸長系を示すブロック図である。図
24及び図25中、図7及び図8と同一部分には同一符
号を付し、その説明は省略する。画像処理装置の第5実
施例は、本発明になる画像処理方法の第5実施例を採用
する。
【0079】図24において、圧縮系は、図7に示す部
分に加え、ユニバーサル圧縮回路91及びバッファメモ
リ92を有する。シフトレジスタ2へは、8ビットの入
力画素データのうち、上位5ビットのみが入力され、残
りの下位3ビットは、ユニバーサル圧縮回路91に入力
される。入力画素データの下位3ビットは、LZW等の
ユニバーサル圧縮を施され、バッファメモリ92に格納
される。バッファメモリ92に格納された圧縮データ
は、アンド回路26の出力信号により転送開始時期を制
御され、出力回路14に供給される。
【0080】図25において、伸長系は、図8に示す部
分に加え、ユニバーサル復元回路101、アンド回路1
02及びラインバッファ103を有する。圧縮された入
力画素データの下位3ビットに対応する圧縮符号は、ユ
ニバーサル復元回路101により復号されて元の画素デ
ータの下位3ビットに復元され、アンド回路102に入
力される。他方、出力回路35からの、元の画素データ
の上位5ビットに対応する伸長画素データは、ラインバ
ッファ103で出力タイミングを調整されてからアンド
回路102に入力される。これにより、アンド回路10
2からは、元の入力画素データに対応する伸長画素デー
タが出力される。
【0081】図26は、図9に示すコンピュータシステ
ムにより図24に示す圧縮系の動作を実現する場合のC
PU41の動作を示すフローチャートであり、図27
は、上記コンピュータシステムにより図25に示す伸長
系の動作を実現する場合のCPU41の動作を示すフロ
ーチャートである。図26及び図27中、図10及び図
11と同一ステップには同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0082】図26において、ステップS601は、8
ビットの入力画素データを、上位5ビットと、下位3ビ
ットとに分離する。ステップS602は、下位3ビット
に対してユニバーサル圧縮を施し、圧縮データをRAM
42に格納する。他方、ステップS1以降は、上位5ビ
ットに対して上記第1実施例と同様の処理を施す。尚、
本実施例では、ステップS13の後、ステップS603
がRAM42から圧縮データを読み出して出力した後
に、処理がステップS601へ戻る。
【0083】図27において、ステップS27の判定結
果がYESであると、ステップS31dは、伸長画素デ
ータの上位5ビットLB1及びEOL符号を出力し、処
理はステップS701へ進む。ステップS701は、入
力圧縮符号sを入力し、ステップS702は、圧縮符号
sがEOLを示すか否かを判定し、判定結果がNOであ
れば処理はステップS703へ進み、判定結果がYES
であれば処理はステップS704へ進む。ステップS7
03は、伸長画素データの下位3ビットLB2を出力
し、処理はステップS701へ戻る。他方、ステップS
704は、伸長画素データの上位5ビットLB1及び下
位3ビットLB2を出力し、処理はステップS21へ戻
る。
【0084】ステップS29dは、画素データpを伸長
画素データの上位5ビットLB1として出力する。ステ
ップS34dは、前の画素データp-1と差分値dとの値
の和を伸長画素データの上位5ビットLB1として出力
する。又、ステップS39dは、前の画素データp-1の
値を伸長画素データの上位5ビットLB1として出力す
る。
【0085】このように、本実施例では、画像を低品質
のイメージスキャナで読み取った場合に仕様として例え
ば8ビットの出力を規定していても実質的には例えば5
ビット程度の出力しか得られず、下位の3ビットはノイ
ズになってしまう様な場合でも、図6に示すように、本
発明を8ビット出力の例えば上位5ビットのみに対して
適用し、下位3ビットに対しては独立してLZW方式等
のユニバーサル圧縮方式を適用することにより、ノイズ
の影響を抑制して高い圧縮率を得ることができる。
【0086】尚、上記第1〜第5実施例は、適宜組み合
わせても良いことは言うまでもない。以上、本発明を実
施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良
が可能であることは言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】請求項1及び9記載の発明によれば、多
値画像のデータを情報損失を伴うことなく高い圧縮率で
圧縮することができる。請求項2及び10記載の発明に
よれば、ランレングス例外コードの発生比率が許容範囲
内となるように最大ランレングスを設定することによ
り、高い圧縮率を実現できる。
【0088】請求項3及び11記載の発明によれば、多
値画像の濃度が比較的少ないビット数で表される場合
に、高い圧縮率を実現できる。請求項4及び12記載の
発明によれば、前値予測を行うことにより、データ値の
ランを多く生成して圧縮率を更に向上することができ
る。請求項5及び13記載の発明によれば、網点周期の
予測を行うことにより、網点画像に対しても対処するこ
とができる。
【0089】請求項6及び14記載の発明によれば、二
次元圧縮を行うことにより、圧縮率を更に向上すること
ができる。請求項7及び15記載の発明によれば、下位
ビットに対してはユニバーサル圧縮を施すことにより、
ノイズを抑制して圧縮率を向上することができる。請求
項8及び16記載の発明によれば、伸長された画像デー
タに強調処理等を施しても、画質劣化を発生することが
ない。
【0090】従って、本発明によれば、多値画像のデー
タを情報損失を伴うことなく高い圧縮率で圧縮すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮される多値画像を構成する画素の配列を示
す図である。
【図2】多値画像の第1ライン目の画素の濃度変化を示
す図である。
【図3】注目画素とその周辺画素との関係を示す図であ
る。
【図4】網点周期の予測を説明する図である。
【図5】画素データの二次元圧縮を説明する図である。
【図6】ノイズの分離を説明する図である。
【図7】本発明になる画像処理装置の第1実施例の圧縮
系を示すブロック図である。
【図8】画像処理装置の第1実施例の伸長系を示すブロ
ック図である。
【図9】圧縮系及び伸長系の動作をソフトウェアにより
実現する際に用いるコンピュータシステムを示すブロッ
ク図である。
【図10】コンピュータシステムにより図7に示す圧縮
系の動作を実現する場合のCPUの動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】コンピュータシステムにより図8に示す伸長
系の動作を実現する場合のCPUの動作を示すフローチ
ャートである。
【図12】本発明になる画像処理装置の第2実施例の圧
縮系を示すブロック図である。
【図13】画像処理装置の第2実施例の伸長系を示すブ
ロック図である。
【図14】コンピュータシステムにより図12に示す圧
縮系の動作を実現する場合のCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図15】コンピュータシステムにより図13に示す伸
長系の動作を実現する場合のCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図16】本発明になる画像処理装置の第3実施例の圧
縮系を示すブロック図である。
【図17】図16に示す圧縮系の一部の構成を示すブロ
ック図である。
【図18】画像処理装置の第3実施例の伸長系を示すブ
ロック図である。
【図19】コンピュータシステムにより図16に示す圧
縮系の動作を実現する場合のCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図20】コンピュータシステムにより図18に示す伸
長系の動作を実現する場合のCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図21】本発明になる画像処理装置の第4実施例の圧
縮系を示すブロック図である。
【図22】コンピュータシステムにより図21に示す圧
縮系の動作を実現する場合のCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図23】コンピュータシステムにより第4実施例の伸
長系の動作を実現する場合のCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図24】本発明になる画像処理装置の第5実施例の圧
縮系を示すブロック図である。
【図25】画像処理装置の第5実施例の伸長系を示すブ
ロック図である。
【図26】コンピュータシステムにより図24に示す圧
縮系の動作を実現する場合のCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図27】コンピュータシステムにより図25に示す伸
長系の動作を実現する場合のCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1,4,13 ラッチ回路 2 シフトレジスタ 3 減算器 5,8,9,16,23 比較器 6 インクリメンタ 7 ランカウンタ 10,17 テーブル検索部 11,24 インバータ 12 符号化テーブル 14 出力回路 15 ゲート回路 18 例外コード生成部 21 デクリメンタ 22 画素カウンタ 24 オア回路 26 アンド回路 27 EOL回路 31,37 ラッチ回路 32 テーブル検索部 32a 復号化テーブル 33 前画素データ保持回路 34 例外コード復号回路 35 出力回路 36 画素データ復号回路 38 ランカウンタ 39 デクリメンタ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像を示す画像データから同じデー
    タ値のランレングスを計測するステップと、 該画像データから注目画素とその隣接画素とのデータ値
    の差分を算出するステップと、 計測されたランレングス及び算出された差分に基づき、
    ランレングス及び差分の出現頻度を表す単一の符号化テ
    ーブルを用いて該画像データを圧縮するステップとを含
    む、画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記圧縮するステップは、前記ランレン
    グスが最大ランレングスを越える場合にはランレングス
    例外コードを出力する、請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記圧縮するステップは、前記差分が差
    分の最大値を越える場合にはデータ値をそのまま符号化
    する、請求項1又は2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記計測するステップは、データ値の比
    較を行う前に、注目画素のデータ値を注目画素に隣接す
    る隣接画素から予測した予測値で置き換えることでラン
    を生成する、請求項1〜3のいずれか1項記載の画像処
    理方法。
  5. 【請求項5】 前記画像データから網点画像の周期を検
    出し、前記網点画像の周期に基づいたデータ値のオフセ
    ット値により該画像データのデータ値を修正するステッ
    プを更に含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の画像
    処理方法。
  6. 【請求項6】 前記圧縮するステップは、前記多値画像
    の2ライン目以降については、前のラインと現在のライ
    ンとのデータ値の差分を求めて二次元圧縮を行う、請求
    項1〜5のいずれか1項記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記計測するステップ、前記算出するス
    テップ及び前記圧縮するステップは、前記画像データの
    所定上位ビットに対して処理を行い、該画像データの残
    りの下位ビットに対してユニバーサル圧縮を施すステッ
    プを更に含む、請求項1〜6のいずれか1項記載の画像
    処理方法。
  8. 【請求項8】 圧縮された画像データをランレングス及
    び差分の出現頻度を表す単一の復号化テーブルを用いて
    伸長するステップを更に含む、請求項1〜7のいずれか
    1項記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 多値画像を示す画像データから同じデー
    タ値のランレングスを計測する計測手段と、 該画像データから注目画素とその隣接画素とのデータ値
    の差分を算出する算出手段と、 計測されたランレングス及び算出された差分に基づき、
    ランレングス及び差分の出現頻度を表す単一の符号化テ
    ーブルを用いて該画像データを圧縮する圧縮手段とを備
    えた、画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記圧縮手段は、前記ランレングスが
    最大ランレングスを越える場合にはランレングス例外コ
    ードを出力する、請求項9記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記圧縮手段は、前記差分が差分の最
    大値を越える場合にはデータ値をそのまま符号化する、
    請求項9又は10記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記計測手段は、データ値の比較を行
    う前に、注目画素のデータ値を注目画素に隣接する隣接
    画素から予測した予測値で置き換えることでランを生成
    する、請求項9〜11のいずれか1項記載の画像処理装
    置。
  13. 【請求項13】 前記画像データから網点画像の周期を
    検出し、前記網点画像の周期に基づいたデータ値のオフ
    セット値により該画像データのデータ値を修正する修正
    手段を更に備えた、請求項9〜12のいずれか1項記載
    の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記圧縮手段は、前記多値画像の2ラ
    イン目以降については、前のラインと現在のラインとの
    データ値の差分を求めて二次元圧縮を行う、請求項9〜
    13のいずれか1項記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記計測手段、前記算出手段及び前記
    圧縮手段は、前記画像データの所定上位ビットに対して
    処理を行い、 該画像データの残りの下位ビットに対してユニバーサル
    圧縮を施す手段を更に備えた、請求項9〜14のいずれ
    か1項記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 圧縮された画像データをランレングス
    及び差分の出現頻度を表す単一の復号化テーブルを用い
    て伸長する伸長手段を更に備えた、請求項9〜15のい
    ずれか1項記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060206A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Fujifilm Corp データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2009005355A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Magnachip Semiconductor Ltd 映像データ処理装置
US7684629B2 (en) 2004-01-26 2010-03-23 Fujifilm Corporation Data compression apparatus, and data compression program storage medium

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