JPH11175893A

JPH11175893A - 駐車場情報提供装置

Info

Publication number: JPH11175893A
Application number: JP9340019A
Authority: JP
Inventors: Sadao Sasaki; 定男佐々木; Takashi Yokoyama; 隆史横山; Mitsuru Yoda; 満依田
Original assignee: Nippon Signal Co Ltd
Current assignee: Nippon Signal Co Ltd
Priority date: 1997-12-10
Filing date: 1997-12-10
Publication date: 1999-07-02

Abstract

(57)【要約】【課題】駐車場に関するきめ細かな情報を容易に入手
しやすい環境を実現する駐車場情報提供装置を提供す
る。【解決手段】駐車場の駐車場管理装置２００は、満空
情報等と自らの識別情報Ｄｉとを対応付けてなる管理情
報を生成する。駐車場情報センター５００は、通信回線
３００を経由して複数の駐車場管理装置２００から収集
した管理情報を格納する管理情報データベース５３１
と、駐車場の場所を示す地図情報等と上記識別情報Ｄｉ
とを対応付けてなる利用情報を格納する利用情報データ
ベース５３２とを有し、管理情報及び利用情報を上記デ
ータベース５３１，５３２から読み出して情報端末装置
４００に送信する。情報端末装置４００は、受信した情
報を画像、文字及び音声の少なくとも１つの形態で出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、駐車場に関する情
報を収集するとともに、その収集した情報を提供する駐
車場情報提供装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】都市圏における交通渋滞の一因として路
上駐車がある。路上駐車は、道路としての機能を低下さ
せると同時に交通事故の要因にもなっている。また、目
的地付近で駐車場を探すための迷走や駐車場入り口での
入庫待ちによる渋滞は周辺の環境を著しく低下させてい
る。上記問題を解消するために、駐車場の場所やその満
空情報を携帯電話回線を経由してカーナビゲーションシ
ステムに配信する、いわゆるＡＴＩＳ等のサービスが一
部実現されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術は、駐車場を利用するために必要な情報が量
的にも質的にも不十分であり、また、その提供方法も携
帯電話回線に接続された車載のナビゲーション装置等に
限定されているため、一般利用者にとって使い勝手がよ
いものとはいえない。また、駐車場に対する警備、保守
及び経営に関する情報の収集と提供については、効率的
に行われているとはいいがたい状況にある。本発明は、
このような事情に基づいてなされたもので、その課題
は、駐車場の利用希望者が駐車場の利用に有用な利用情
報を容易に入手できる環境を実現することにより、駐車
場の利用率向上をはかる駐車場情報提供装置を提供する
ことにある。また、別の課題は、駐車場に対する警備、
保守及び経営を行うために必要な管理情報を適確に収集
して提供する駐車場情報提供装置を提供することにあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、駐車場管理装
置と、駐車場情報センターと、情報端末装置とを有して
なる駐車場情報提供装置であって、前記駐車場管理装置
は、各駐車場において、当該駐車場における駐車車両の
満空状態を示す満空情報、駐車場内の画像を示す画像情
報、当該駐車場管理装置の故障の有無及び故障の内容を
示す故障情報、精算装置の監視結果を示す盗難監視情
報、及び駐車場に設置される駐車料金精算装置によって
生成される売上情報の少なくとも１つの情報と当該駐車
場管理装置に割り当てられている識別情報とを対応付け
てなる管理情報を生成するものであり、前記駐車場情報
センターは、通信回線を経由して複数の前記駐車場管理
装置から収集した前記管理情報を格納する管理情報デー
タベースと、駐車場名称情報、駐車場住所情報、駐車場
の場所を示す地図情報、駐車場の位置を示す経度緯度情
報、営業時間情報、利用料金情報、駐車可能台数情報、
連絡先情報、利用可能施設情報、周辺施設情報、及び支
払い方法情報の中の少なくとも１つの情報と前記駐車場
管理装置に割り当てられている識別情報とを対応付けて
なる利用情報を格納する利用情報データベースとを有
し、前記管理情報及び前記利用情報の少なくとも一方を
含む駐車場情報を前記管理情報データベース及び前記利
用情報データベースから読み出して前記通信回線を経由
して前記情報端末装置に送信するものであり、前記情報
端末装置は、通信回線を経由して前記駐車場情報センタ
ーとの間でデータ通信を行い、前記駐車場情報センター
から送信される前記駐車場情報を受信して画像、文字及
び音声の少なくとも１つからなる形態で利用者に提供す
るものであることを特徴としている。上記構成によれ
ば、各駐車場に設置された駐車場管理装置によって収集
された詳細な管理情報と、駐車場情報センターに格納さ
れている各駐車場に関する詳しい利用情報との少なくと
も一方を含む駐車場情報が駐車場情報センターから通信
回線を経由して通信端末装置に提供される。

【０００５】本発明は、駐車場管理装置、駐車場情報セ
ンター及び情報端末装置の少なくとも１つが、専用回
線、アナログ電話回線、携帯電話回線、ＰＨＳ回線及び
衛星通信回線の少なくとも１つの通信回線に接続し、そ
の通信回線を含む通信経路を経由して駐車場情報センタ
ーとの間でデータ通信を行う通信手段を有するものであ
ることを特徴としている。上記構成によれば、上記通信
回線の少なくとも１つを経由して駐車場情報のデータ通
信がなされる。

【０００６】本発明は、駐車場管理装置、駐車場情報セ
ンター及び情報端末装置の少なくとも１つが、１以上の
通信回線と並列的に接続するものであり、かつ、前記通
信回線と選択的にデータ通信を行うものであることを特
徴としている。上記構成によれば、並列に接続された１
以上の通信回線を選択してデータ通信がなされる。

【０００７】本発明は、駐車場情報センターが、通信回
線としてのインターネットを経由して情報端末装置との
間でデータ通信を行う通信手段を有するものであること
を特徴としている。上記構成によれば、一般的に普及し
ているパソコン等の情報端末装置によって容易に駐車場
に関する管理情報及び利用情報の少なくとも一方を得る
ことができる。

【０００８】本発明は、駐車場情報センターが、通信回
線としてのＣＡＴＶ(Cable Television)を経由して情報
端末装置との間でデータ通信を行う通信手段を有するも
のであることを特徴としている。上記構成によれば、Ｃ
ＡＴＶに接続された情報端末装置であるＣＡＴＶ端末装
置及びテレビ受信機により駐車場情報を得ることができ
る。

【０００９】本発明は、駐車場情報センターは、ＡＴＩ
Ｓ(Advanced Traffic InformationService)の情報セン
ター、ＶＩＣＳ(Vehicle Information Communication S
ystem)の情報センター及び各種カーナビゲーションシス
テムの情報センターの少なくとも１つとの間でデータ通
信を行う通信手段を有するものであることを特徴として
いる。上記構成によれは、ＡＴＩＳ、ＶＩＣＳ又は各種
カーナビゲーションシステムに対応したカーナビゲーシ
ョン装置を搭載した車両において駐車場情報を得ること
ができる。

【００１０】本発明は、駐車場情報センターは、情報端
末装置から通信回線を経由して受信した駐車場の予約要
求に応じて、駐車場管理装置及び情報端末装置との間で
通信回線を経由して予約処理に必要な情報交換を行うと
ともに、前記駐車場管理装置及び前記情報端末装置に予
約車両を特定するための予約番号を通知する手段を有す
るものであり、前記駐車場管理装置は、前記予約番号の
入力に応じて予約車両の駐車スペースへの進入を許可さ
せる手段を有するものであることを特徴としている。上
記構成によれば、情報端末装置から駐車場情報センター
に駐車場の予約要求を行うことにより、駐車場情報セン
ターにおいて、駐車場管理装置及び情報端末装置との間
で通信回線を経由して予約処理に必要な情報交換がなさ
れるとともに、駐車場管理装置及び情報端末装置に予約
車両を特定するための予約番号が通知される。予約番号
が駐車場管理装置に入力されると、それに応じて予約車
両の駐車スペースへの進入が許可される。

【００１１】

【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図１は、本発明の駐車場情報提供装置の
実施の形態を示す全体構成図であり、図２は、駐車場管
理装置の構成図であり、図３は、情報端末装置の構成図
であり、図４は、駐車場情報センターの記憶装置の内容
を示す説明図である。

【００１２】まず、図１を参照して全体構成を説明す
る。駐車場情報提供装置１００は、各駐車場に設置され
ている駐車場管理装置２００と、各利用者が操作する情
報端末装置３００と、駐車場管理装置２００及び情報端
末装置４００との間で通信回線３００を経由してデータ
通信を行う駐車場情報センター５００とから構成されて
いる。なお、図１において、駐車場管理装置２００は１
つしか示されていないが、複数の駐車場にそれぞれ設置
されている。

【００１３】図２に示すように、駐車場管理装置２００
は以下の各手段を有している。通信手段２１０は、通信
回線３００との間で回線の接続及び切断制御やデータ通
信を司るものである。図１にも示されているように、通
信手段２１０が接続する通信回線３００の種類は、アナ
ログ電話回線３１０、ＰＨＳ回線３２０、携帯電話回線
３３０、ＩＳＤＮ回線３４０、及び通信衛星回線３５０
の少なくとも１つを含んでいる。なお、上記通信手段２
１０が１以上の通信回線と並列的に接続するものであ
り、かつ、上記通信回線と選択的にデータ通信を行うも
のであれば、通信状況により、すなわち事故等により１
つの通信回線によるデータ通信が不可能となったとき
に、別の回線を選択してデータ通信を継続させることが
できるため、通信回線の信頼性を確保するために望まし
い。並列に接続する通信回線の種類は同一でも異なって
いてもよい。なお、通信回線３００の通信経路は同一の
通信回線のみで構成される必要がないことはいうまでも
ない。

【００１４】出入制御手段２２０は、車両の入車を阻止
し、又はいったん駐車した車両の出車を阻止するもので
ある。具体的には、駐車場の入出場口に設けられてゲー
トを開閉する機構、あるいは、各駐車スペースに設けら
れた車両退出阻止手段を駆動させる機構等により実現さ
れるものである。精算手段２３０は、既知の方法により
駐車料金の精算を行うためのものである。車両検知手段
２４０は、既知の方法により各駐車スペースにおける在
車の有無を検知するためのものである。カメラ手段２５
０は、駐車場内を撮影して画像データを生成出力するた
めのものである。振動検知手段２６０は、上記精算手段
２３０に対して盗難等のトラブルが発生した際に発生す
る振動を検知して検知信号を出力するものである。入力
手段２７０は、利用者が駐車場の利用に際して必要な情
報を入力するためのものである。例えば、駐車場の予約
を行った際に発行される予約番号を入力手段２７０によ
って入力する。出力手段２８０は、利用者に対して必要
な情報を画像、文字及び音声等の形態で出力するための
ものである。記憶手段２９０は、後述する各情報を格納
するものである。

【００１５】記憶手段２９０に格納されている情報を説
明すると、売上情報Ｄ１は、精算手段２３０により生成
されるものである。予約管理情報Ｄ２は、駐車スペース
の予約処理や予約した車両が到着した際の予約確認処理
等を行うために必要な情報である。この情報は、駐車場
情報センター５００との間で予約処理を行うことにより
生成される。画像情報Ｄ３は、カメラ手段２５０から出
力されるものである。故障情報Ｄ４は、制御手段２９５
が、出入制御手段２２０、精算手段２３０、車両検知手
段２４０、カメラ手段２５０、振動検知手段２６０、入
力手段２７０及び出力手段２８０の故障の有無をテスト
した結果を示すものである。盗難監視情報Ｄ５は、振動
検知手段２６０の検知結果や、図示しない防犯検知手段
の検知結果を示すものである。満空情報Ｄ６は、当該駐
車場における車両の駐車状況を示すものであって、例え
ば、車両検知手段２４０の検知結果や出入制御手段２２
の動作状態に基づいて算出生成されるものである。ま
た、満空情報Ｄ６は、後述する予約処理の際に、予約の
可否を判定するために供されたり、予約の受付けに基づ
いて更新される。以下、上述した各情報Ｄ１〜Ｄ６と、
当該駐車場管理装置２００に予め割り当てられている識
別情報Ｄｉとを対応付けた情報を管理情報Ｄｍという。
この管理情報Ｄｍの内、画像情報Ｄ３及び満空情報Ｄ６
は、利用希望者が駐車場利用にあたって有用であり入手
を希望する情報として提供される。また、画像情報Ｄ
３、故障情報Ｄ４、盗難監視情報Ｄ５及び満空情報Ｄ６
は、警備や保守のために有用であり、駐車場の警備保守
会社に提供される。売上情報Ｄ１は、売上金額の集計の
ために、駐車場の運営会社又は支払いの決済を行う金融
機関に提供される。制御手段２９５は、上述した各手段
２１０〜２９０との間でデータ授受を行いかつ制御する
とともに、管理情報Ｄｍを生成及び管理している。

【００１６】次に、図３を参照して情報端末装置４００
の構成について説明する。通信手段４１０は、通信回線
３００との間で回線の接続及び切断制御やデータ通信を
司るものである。通信手段４１０は、アナログ電話回線
３１０、ＰＨＳ回線３２０、携帯電話回線３３０、ＩＳ
ＤＮ回線３４０、及び通信衛星回線３５０の少なくとも
１つの通信回線３００に接続するものである。この通信
手段４１０についても、前述した駐車場管理装置２００
の通信手段２１０と同じように、通信回線の信頼性を確
保するために、１以上の通信回線と並列的に接続し、か
つ、上記通信回線と選択的にデータ通信を行うものであ
ることが望ましい。通信回線３００の種類については、
前述したものと同様であるが、例えば、ＣＡＴＶの通信
回線を用いることもできる。この場合には、ＣＡＴＶの
回線ケーブルに接続されたＣＡＴＶ端末装置及びテレビ
受信機によって情報端末装置４００が構成される。

【００１７】入力手段４２０は、任意の操作情報を入力
するためのものであり、情報端末装置４００がパソコン
等によって構成される場合には、キーボードやマウス等
から構成される。また、情報端末装置４００が車載のナ
ビゲーション装置によって構成される場合には、入力ボ
タンやタッチパネル等によって構成されるものである。
出力手段４３０は、情報を画像、文字及び音声等の形態
で出力するためのものである。具体的には、ＣＲＴディ
スプレイ、ＬＣＤディスプレイ、あるいはスピーカー等
によって実現される。記憶手段４４０は、制御手段４５
０の制御プログラムを格納するＲＯＭやワークエリアを
提供するＲＡＭを有するものであり、ＲＡＭには、通信
回線を経由して受信した管理情報及び利用情報が格納さ
れる。制御手段４５０は、上述した各手段４１０〜４４
０との間でデータ授受を行ったり制御を行ったりするも
のである。通信手段４１０は、例えば、加入者電話、携
帯電話あるいはＰＨＳ電話によって実現することができ
る。また、各手段４２０〜４５０は、通信手段４１０と
接続してデータ通信を行うことができるパーソナルコン
ピュータ（以下パソコンという）や通信機能を具備した
ＰＤＡ(Personal Digital Assistants) 等の携帯情報端
末によって実現することができる。

【００１８】次に、図１を参照して駐車場情報センター
５００の構成を説明する。駐車場情報センター５００
は、以下の各部を有している。すなわち、通信サーバ５
１０は、通信回線３００と接続してデータ通信を行うも
のである。ＷＷＷサーバ(World Wide Web server) ５２
０は、通信サーバ５１０に接続されてデータの授受を行
って、インターネット経由でデータ通信を行うものであ
る。なお、通信サーバ５１０が接続する通信回線３００
の種類は、アナログ電話回線３１０、ＰＨＳ回線３２
０、携帯電話回線３３０、ＩＳＤＮ回線３４０、及び通
信衛星回線３５０の少なくとも１つを含んでいる。ま
た、通信サーバ５１０は、前述した駐車場管理装置２０
０の通信手段２１０及び情報端末装置４００の通信手段
４１０と同じように、通信回線の信頼性を確保するため
に１以上の通信回線と並列的に接続し、かつ、上記通信
回線と選択的にデータ通信を行う通信手段を有している
ことが望ましい。

【００１９】記憶装置５３０は、後述する図４に示され
ている管理情報データベース５３１と、利用情報データ
ベース５３２とを有している。ＮＴ（ネットワーク）サ
ーバ５４０は、ルータ５５０を経由して、情報センター
６００との間でデータ通信を行うものである。情報セン
ター６００は、例えば、いずれも既知であるＡＴＩＳの
情報センター、ＶＩＣＳの情報センター及び各種カーナ
ビゲーションシステムの情報センター等が含まれる。カ
ーナビゲーションシステムの情報センターとは、車両に
搭載されたカーナビゲーション装置に所定の通信回線に
よって交通情報や施設情報等を配信するためのものであ
る。

【００２０】記憶装置５６０は、上記記憶装置５３０と
同様に、管理情報データベース５６１と、利用情報デー
タベース５６２とを有している。通信サーバ５１０、Ｎ
Ｔサーバ５４０、ルータ５５０は、ＬＡＮ(Local AreaN
etwork)によって接続されており、記憶装置５３０，５
６０に格納されているデータの共有化を図っている。Ｐ
Ｃモニタ５７０は、ＬＡＮ上のデータを監視するための
ものである。

【００２１】ルータ５５０及び情報センター６００間の
通信回線は、例えば専用回線によって構成される。情報
センター６００からは、各車両に搭載された既知のナビ
ゲーション装置７００に対して携帯電話回線やＦＭ電波
等の通信回線６１０を経由して情報が送信される。ま
た、情報センター６００は、道路沿いや交差点、あるい
はガソリンスタンド等、走行中の車両の近傍に設置され
た情報表示装置７００に対して通信回線６２０を経由し
て情報を送信してもよい。情報表示装置７００は、例え
ば、画像、文字及び音声の形態で利用情報及び管理情報
を出力するものであればよい。

【００２２】次に、図４を参照して記憶装置５３０の管
理情報データベース５３１及び利用情報データベース５
３２について説明する。なお、記憶装置５６０の管理情
報データベース５６１及び利用情報データベース５６２
も同様の構成である。管理情報データベース５３１は、
各駐車場管理装置２００から通信回線３００を経由して
収集される管理情報Ｄｍがそれに含まれる各駐車場管理
装置２００に予め割り当てられた識別情報Ｄｉに対応付
けて格納されている。

【００２３】利用情報データベース５３２は、以下に述
べる各駐車場に固有の情報（Ｄ１０〜Ｄ２０）と各駐車
場管理装置２００に予め割り当てられた識別情報Ｄｉと
を対応付けてなる利用情報Ｄｕを格納している。利用情
報Ｄｕに含まれる固有の情報は、駐車場の利用希望者が
入手して有用な情報である。利用情報Ｄｕの内、上記固
有の情報について説明すると、駐車場名称情報Ｄ１０
は、駐車場の名称を示すものであり、駐車場住所情報Ｄ
１１は、駐車場の住所を示すものである。地図情報Ｄ１
２は、駐車場の場所を示す地図を示す情報であって、後
述するように、情報端末装置４００が有する画像出力可
能な出力手段４３０において表示可能な形態のデータに
より構成されている。経度緯度情報Ｄ１３は、駐車場の
位置を示す経度緯度の数値を示す情報である。例えば、
情報端末装置４００を構成するナビゲーション装置に経
度緯度情報Ｄ１３を与えることにより、上記ナビゲーシ
ョン装置が備えるディジタル地図情報上において駐車場
の位置を特定して画面表示することが可能である。営業
時間情報Ｄ１４は、駐車場の営業時間や定休日などを示
す情報である。利用料金情報Ｄ１５は、駐車場の利用料
金を示す情報である。駐車可能台数情報Ｄ１６は、駐車
場の収容規模を示す駐車台数を示す情報である。連絡先
情報Ｄ１７は、駐車場の連絡先である電話番号や住所等
を示す情報である。利用可能施設情報Ｄ１８は、駐車場
に併設されて駐車場利用者が利用できる施設の種類、例
えば、電気自動車用の充電設備等を示す情報である。周
辺施設情報Ｄ１９は、駐車場周辺の施設、例えばガソリ
ンスタンド、飲食店、商店、レンタカー施設、他の駐車
場などを示す情報である。支払い方法情報Ｄ２０は、駐
車料金の支払い方法を示す情報であって、例えば、現金
やプリペイドカード等による支払いの可否を示すもので
ある。また、当該駐車場がキャッシュレスで利用可能で
あれば、その旨を示す。

【００２４】次に、上述の構成による動作について説明
する。図２に示すように、駐車場管理装置２００の制御
手段２９５は、記憶手段２９０の管理情報Ｄｍを逐次更
新しており、駐車場情報センター５００の通信サーバ５
１０に対して当該駐車場の識別情報Ｄｉを含む管理情報
Ｄｍを通信回線３００を経由して送信する。

【００２５】通信サーバ５１０は、受信した管理情報Ｄ
ｍをＷＷＷサーバ５２０及びＮＴサーバ５４０のそれぞ
れの記憶装置５３０，５６０に与える。各記憶装置５３
０，５６０の管理情報データベース５３１，５６１は、
与えられた管理情報Ｄｍに基づいて内容を更新する。

【００２６】一方、利用者は、情報端末装置４００の入
力手段４２０を操作するなどして通信回線３００を経由
して通信サーバ５１０に接続して、所望の情報を要求す
る。通信サーバ５１０は、上記要求に応じて管理情報デ
ータベース５３１及び利用情報データベース５３２の情
報を検索して、通信回線３００を経由して情報端末装置
４００に送信する。情報端末装置４００は、受信した情
報を出力手段４３０により画像、文字及び音声の少なく
とも１つの形態で出力させて利用者に提供する。なお、
情報端末装置４００から駐車場情報センター５００へ情
報送信を要求せず、駐車場情報センター５００から情報
端末装置４００に対して定期的にあるいは不定期に情報
を配信するような構成としてもよいことはもちろんであ
る。また、通信サーバ５１０は、提供する情報の種類及
び範囲を提供先に応じて制限及び選択するようになって
いる。例えば、管理情報Ｄｍの内、警備や保守のために
供される故障情報Ｄ４、盗難監視情報Ｄ５及び満空情報
Ｄ６と、駐車場の運営又は支払いの決済に提される売上
情報Ｄ１とは、利用者に提供されない。

【００２７】また、駐車場情報センター５００の管理情
報Ｄｍ及び利用情報Ｄｕは、ルータ５５０を経由して各
情報センター６００にも供給されているから、ＶＩＣＳ
やＡＴＩＳ、あるいは各種のナビゲーションシステムの
情報センターを経由して、車載のカーナビゲーション装
置７００によって情報を受取ることも可能である。

【００２８】さらに、各情報センター６００から情報表
示装置８００に情報を送信して表示させれば、ナビゲー
ション装置を搭載していない車両であっても駐車場に関
する有用な情報を入手することができる。

【００２９】また、上記構成によれば、情報端末装置４
００から駐車場の予約を行うことも可能となる。予約処
理については、既知の予約処理方法を用いればよく、本
発明の要旨と関わらないため、以下簡単に説明するにと
どめる。予約処理の一例を説明すると、まず、利用者が
情報端末装置４００から通信回線３００を経由して駐車
場情報センター５００の通信サーバ５１０に対して、駐
車場予約の要求を行う。その要求に応じて、通信サーバ
５１０は、管理情報データベース５３１の予約管理情報
Ｄ４を調べて、予約可能な駐車場の識別情報Ｄｉを抽出
し、その識別情報Ｄｉに基づいて利用情報データベース
５３２から駐車場名称情報を含む利用情報の一部又は全
部を読み出して情報端末装置４００へ送信する。

【００３０】情報端末装置４００に出力された利用情報
によって示される駐車場の中から利用者の操作により予
約希望駐車場が選択されると、その選択された駐車場の
指定情報が情報端末装置４００から通信サーバ５１０に
送信される。

【００３１】通信サーバ５１０は、上記指定情報を受け
付けると、上記指定情報に指定された駐車場管理装置２
００と上記情報端末装置４００とに対して予約車両を特
定するための予約番号を送信する。この際、通信サーバ
５１０が、指定された駐車場に関わる詳しい利用情報を
情報端末装置４００に送出するようにすれば、利用者
は、予約希望駐車場に関する情報を詳しく入手すること
ができるので好ましい。

【００３２】駐車場管理装置２００の制御手段２９５
は、通信回線３００を経由して受信した予約番号を記憶
手段２９０の予約管理情報Ｄ２として格納する。予約車
両が予約した駐車場に到着した際に、利用者によって駐
車場管理装置２００の入力手段２７０に予約番号が入力
されると、制御手段２９５は、予約管理情報Ｄ２と比較
照合して一致した場合に、出入制御手段２２０を制御し
て車両の入車を許可させる。

【００３３】上記構成によれば、利用者は、情報端末装
置４００によって容易に駐車場を予約することができ
る。また、インターネットに接続されたパソコン等から
ＷＷＷサーバ５２０を経由して同様の予約を行うように
してもよいし、通信回線３００としてＣＡＴＶの通信回
線を用いた場合には、ＣＡＴＶ端末装置及びテレビ受信
機により構成される情報端末装置を用いて同様の予約を
行うようにしてもよい。

【００３４】上記構成によれば、駐車場情報センター５
００の管理情報データベース５３１には、各駐車場に設
置された駐車場管理装置２００によって詳細に収集され
た管理情報が格納されており、利用情報データベース５
３２には、駐車場に関する詳細な利用情報が格納されて
いる。したがって、これらの管理情報及び利用情報を通
信回線３００を経由して情報端末装置４００に提供する
ことにより、駐車場の利用者が駐車場に関するきめ細か
な情報を容易に入手しやすい環境が実現されるので、駐
車場の利用率向上をはかることができる。

【００３５】また、上記構成において、駐車場情報セン
ター５００に収集される管理情報Ｄｍの内、盗難監視情
報Ｄ５、故障情報Ｄ４、画像情報Ｄ３、満空情報Ｄ６及
び識別情報Ｄｉを警備保守会社に提供すれば、防犯や保
守の業務に有効に活用することができる。また、駐車場
情報センター５００に収集される管理情報Ｄｍの内、売
上情報Ｄ１及び識別情報Ｄｉを駐車場運営会社に提供す
れば、売上集計の業務に有効に活用することができる。

【００３６】なお、請求項の記載における「駐車場情
報」は、駐車場管理装置２００、駐車場情報センター５
００及び情報端末装置４００の間で通信回線３００を経
由して通信される利用情報及び管理情報の少なくとも一
方を含む情報に相当している。

【００３７】

【発明の効果】請求項１記載の駐車場情報提供装置によ
れば、駐車場管理装置が各駐車場における管理情報を生
成し、駐車場情報センターが通信回線を経由して複数の
駐車場管理装置から収集した管理情報を格納する管理情
報データベースに、利用情報を利用情報データベースに
それぞれ格納し、管理情報及び利用情報の少なくとも一
方を読み出して情報端末装置に送信し、情報端末装置が
通信回線を経由して駐車場情報センターとの間でデータ
通信を行って、駐車場情報センターから送信される駐車
場情報を受信して画像、文字及び音声の少なくとも１つ
からなる形態で利用者に提供する。この結果、駐車場情
報センターの管理情報データベースには、各駐車場に設
置された駐車場管理装置によって収集された詳細な管理
情報が格納されており、利用情報データベースには、駐
車場に関する詳細な利用情報が格納されている。したが
って、これらの管理情報及び利用情報の少なくとも一方
を通信回線を経由して情報端末装置に提供することによ
り、駐車場の利用者が駐車場に関するきめ細かな情報を
容易に入手しやすい環境が実現されるので、駐車場の利
用率向上を図ることができる。また、利用情報の内、駐
車場に対する警備保守に必要な情報、及び、駐車場の経
営を行うために必要な情報を収集して提供すれば、それ
ぞれ警備保守の業務及び経営の業務において有効に活用
することができる。

【００３８】請求項２記載の駐車場情報提供装置によれ
ば、駐車場管理装置、駐車場情報センター及び情報端末
装置の少なくとも１つが、専用回線、アナログ電話回
線、携帯電話回線、ＰＨＳ回線及び衛星通信回線の少な
くとも１つの通信回線に接続し、その通信回線を含む通
信経路を経由して駐車場情報センターとの間でデータ通
信を行う通信手段を有するので、上記通信回線の少なく
とも１つの通信回線を経由してデータ通信を行うことが
できる。

【００３９】請求項３記載の駐車場情報提供装置によれ
ば、駐車場管理装置、駐車場情報センター及び情報端末
装置の少なくとも１つが、１以上の通信回線と並列的に
接続するものであり、かつ、前記通信回線と選択的にデ
ータ通信を行うので、通信状況により、すなわち事故等
により１つの通信回線によるデータ通信が不能となった
ときに、別の回線を選択してデータ通信を継続すること
が可能であるため、通信回線の信頼性を確保することが
できる。

【００４０】請求項４記載の駐車場情報提供装置によれ
ば、駐車場情報センターが、通信回線としてのインター
ネットを経由して情報端末装置との間でデータ通信を行
う通信手段を有するので、一般的に普及しているパソコ
ン等の情報端末装置によって容易に駐車場に関する管理
情報及び利用情報の少なくとも一方を得ることができ
る。

【００４１】請求項５記載の駐車場情報提供装置によれ
ば、駐車場情報センターが、通信回線としてのＣＡＴＶ
を経由して情報端末装置との間でデータ通信を行う通信
手段を有するので、ＣＡＴＶに接続された情報端末装置
であるＣＡＴＶ端末装置及びテレビ受信機を利用して駐
車場に関する管理情報及び利用情報の少なくとも一方を
得ることができる。

【００４２】請求項６記載の駐車場情報提供装置によれ
ば、駐車場情報センターが、ＡＴＩＳの情報センター、
ＶＩＣＳの情報センター及び各種カーナビゲーションシ
ステムの情報センターの少なくとも１つとの間でデータ
通信を行う通信手段を有するので、ＡＴＩＳ、ＶＩＣＳ
又は各種カーナビゲーションシステムに対応したカーナ
ビゲーション装置を搭載した車両において駐車場に関す
る管理情報及び利用情報の少なくとも一方を得ることが
できる。

【００４３】請求項７記載の駐車場情報提供装置によれ
ば、駐車場情報センターが、情報端末装置から通信回線
を経由して受信した駐車場の予約要求に応じて、駐車場
管理装置及び情報端末装置との間で通信回線を経由して
予約処理に必要な情報交換を行うとともに、駐車場管理
装置及び情報端末装置に予約車両を特定するための予約
番号を通知する手段を有するものであり、駐車場管理装
置は、予約番号の入力に応じて予約車両の駐車スペース
への進入を許可させる手段を有するものであるので、情
報端末装置によって駐車場の予約を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の駐車場情報提供装置の実施の形態を示
す全体構成図である。

【図２】駐車場管理装置の構成図である。

【図３】情報端末装置の構成図である。

【図４】駐車場情報センターの記憶装置の内容を示す説
明図である。

【符号の説明】

１００駐車場情報提供装置２００駐車場管理装置３００通信回線４００情報端末装置５００駐車場情報センター５３１，５６１管理情報データベース５３２，５６２利用情報データベース６００情報センター７００カーナビゲーション装置Ｄｍ管理情報Ｄｕ利用情報

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】駐車場管理装置と、駐車場情報センター
と、情報端末装置とを有してなる駐車場情報提供装置で
あって、前記駐車場管理装置は、各駐車場において、当該駐車場
における駐車車両の満空状態を示す満空情報、駐車場内
の画像を示す画像情報、当該駐車場管理装置の故障の有
無及び故障の内容を示す故障情報、精算装置の監視結果
を示す盗難監視情報、及び駐車場に設置される駐車料金
精算装置によって生成される売上情報の少なくとも１つ
の情報と当該駐車場管理装置に割り当てられている識別
情報とを対応付けてなる管理情報を生成するものであ
り、前記駐車場情報センターは、通信回線を経由して複数の
前記駐車場管理装置から収集した前記管理情報を格納す
る管理情報データベースと、駐車場名称情報、駐車場住
所情報、駐車場の場所を示す地図情報、駐車場の位置を
示す経度緯度情報、営業時間情報、利用料金情報、駐車
可能台数情報、連絡先情報、利用可能施設情報、周辺施
設情報、及び支払い方法情報の中の少なくとも１つの情
報と前記駐車場管理装置に割り当てられている識別情報
とを対応付けてなる利用情報を格納する利用情報データ
ベースとを有し、前記管理情報及び前記利用情報の少な
くとも一方を含む駐車場情報を前記管理情報データベー
ス及び前記利用情報データベースから読み出して前記通
信回線を経由して前記情報端末装置に送信するものであ
り、前記情報端末装置は、通信回線を経由して前記駐車場情
報センターとの間でデータ通信を行い、前記駐車場情報
センターから送信される前記駐車場情報を受信して画
像、文字及び音声の少なくとも１つからなる形態で利用
者に提供するものであること、を特徴とする駐車場情報提供装置。
【請求項２】駐車場管理装置、駐車場情報センター及
び情報端末装置の少なくとも１つは、専用回線、アナロ
グ電話回線、携帯電話回線、ＰＨＳ回線及び衛星通信回
線の少なくとも１つの通信回線に接続し、その通信回線
を含む通信経路を経由してデータ通信を行う通信手段を
有するものであることを特徴とする請求項１記載の駐車
場情報提供装置。
【請求項３】駐車場管理装置、駐車場情報センター及
び情報端末装置の少なくとも１つは、１以上の通信回線
と並列的に接続するものであり、かつ、前記通信回線と
選択的にデータ通信を行う通信手段を有するものである
ことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の駐車場
情報提供装置。
【請求項４】駐車場情報センターは、通信回線として
のインターネットを経由して情報端末装置との間でデー
タ通信を行う通信手段を有するものであることを特徴と
する請求項１〜請求項３のいずれかに記載の駐車場情報
提供装置。
【請求項５】駐車場情報センターは、通信回線として
のＣＡＴＶを経由して情報端末装置との間でデータ通信
を行う通信手段を有するものであることを特徴とする請
求項１〜請求項４のいずれかに記載の駐車場情報提供装
置。
【請求項６】駐車場情報センターは、ＡＴＩＳの情報
センター、ＶＩＣＳの情報センター及び各種カーナビゲ
ーションシステムの情報センターの少なくとも１つとの
間でデータ通信を行う通信手段を有するものであること
を特徴とする請求項１〜請求項５のいずれかに記載の駐
車場情報提供装置。
【請求項７】駐車場情報センターは、情報端末装置か
ら通信回線を経由して受信した駐車場の予約要求に応じ
て、駐車場管理装置及び情報端末装置との間で通信回線
を経由して予約処理に必要な情報交換を行うとともに、
前記駐車場管理装置及び前記情報端末装置に予約車両を
特定するための予約番号を通知する手段を有するもので
あり、前記駐車場管理装置は、前記予約番号の入力に応
じて予約車両の駐車スペースへの進入を許可させる手段
を有するものであることを特徴とする請求項１〜請求項
６のいずれかに記載の駐車場情報提供装置。