JP4120953B2 - 自動車の駐車場総合サービスを行う方法、及び装置 - Google Patents
自動車の駐車場総合サービスを行う方法、及び装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワークによって、各駐車場の少なくとも駐車台数情報、混雑情報及び個別情報を収集し、これら情報を管理するとともに、電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワークを用いて、各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾等を入手する自動車の駐車場総合サービスを行う方法、及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の駐車場誘導システムとして、駐車場の混雑情報を収集する装置、道路脇に設置された設置地点付近の駐車場混雑状態を表示する表示板、収集したデータを集計して各表示板に必要な空満情報を送信する装置により構成されたものはよく知られている。
【0003】
この駐車場誘導システムは、図9に示すように、各駐車場(106、108、110)からケーブル(105、107、109)等により中央制御装置104に接続され、該中央制御装置104からケーブル(102、103)等を介して表示板a,bに接続されている。
【0004】
このため、情報の収集・送出のために駐車場及び表示板を必要とする区域に長く、ケーブルを敷設する必要があるために、大規模システムとなり、自治体、役所主導の事業であり、私企業での実施が困難であった。
また、表示機能だけであり、情報が一方通行のシステムであり、駐車場別の空満情報はあるが、車種別、駐車場の個別情報の通知を得ることはできなかった。
【0005】
また、一方において、情報伝達のためのケーブルを敷設せず、無線により情報伝達を行う、自動車の駐車場誘導情報の提供及び駐車場管理システムとして、特開平10−122886号公報が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報によると、この従来例は、車載用のナビゲータに駐車場に関するソフトが導入され、GPSの衛星信号を用いるものであり、ナビゲータ機能を有さない自動車には使用不能である。
また、最寄りの基地局に無線により、GPSにより得られた自動車の現在位置情報と予約依頼を発信することにより基地局から各駐車場名とその駐車場の電話番号が送信され、それをナビゲータが受信して、ナビゲータのディスプレイに自動車の現在位置と各駐車場位置が表示され、そのうちの駐車場を選択して、基地局にその駐車場番号を予約依頼として送信することにより、道路案内情報が表示され、それによって目的の駐車場まで誘導されるシステムである。
【0007】
よって、この従来技術によると、基地局により駐車場の候補が自動的に、かつ強制的に提示され、それを選択することによって、爾後自動的に誘導されるものであり、自動車以外の移動手段の配置とともに、駐車場を含めての都市計画が行われた未来都市においては有効なものであろう。
【0008】
しかしながら、個人の自由意志に基づいて設立される各種の駐車場を総合的に考察すると、これらの駐車場には、大型店、駅、イベント会場の近く等といった立地条件、内部設備、内部サービス等にそれぞれ特色を有している。よって、自動車のドライバの要求は単に自動車を駐車できる場所の選定のみでなく、駐車場の個別情報からある程度の選択の余地を必要とする。
また、特別なナビゲータを装備しない自動車においては、携帯用通信手段、すなわち、携帯電話、FAXなどにより各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾等を入手する必要がある。
また、基地局へのアクセス時点ですぐに駐車場に直行しないで、駐車場情報を得た後に爾後の行動予定をたてる場合がある。
【0009】
また、各駐車場の設備、環境等を良好に維持するために前述の駐車場情報を駐車場管理者側に円滑にフィードバックさせる必要があるとともに、駐車場関連機器に故障が発生した際には、迅速に修理する必要がある。
【0010】
上述の事情に鑑み、本発明は、電話回線を介して、各駐車場の少なくとも駐車台数情報、混雑情報及び個別情報を収集し、これら情報を管理するとともに、各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾等を入手する自動車の駐車場総合サービスを行う方法、及び装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、駐車場の過去及び現在の情報、周辺道路の状況から自動車が駐車場に到着する時刻の駐車場情報を予測して、各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾等を入手する自動車の駐車場総合サービスを行う方法、及び装置を提供することである。
【0011】
また、本発明の他の目的は、駐車場情報を駐車場管理者側に円滑にフィードバックさせる自動車の駐車場総合サービスを行う装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、駐車場関連機器に故障が発生した際には、迅速に修理するためにサービス会社に通報する自動車の駐車場総合サービスを行う装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、自動車の駐車場総合サービスを行う方法発明及び装置発明に係るものであり、請求項に記載する事項の主要部として、「電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワークによって、各駐車場の少なくとも駐車台数情報、混雑情報及び個別情報等の駐車場情報を収集し、これら情報を管理するとともに、電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワークを介して送信可能な中央監視装置」を具備している。
【0013】
ここにおいて、「電話回線」とは、各家庭に有線により接続されている公衆回線のみでなく、PHSもしくは他の携帯電話から公衆回線を経由してアクセスしてもよいことを意味し、「パソコン通信ネットワーク」とは、インターネット、ニフティーサーブ等に代表される通信ネットワークを意味する。
そして、「中央監視装置」とは、電話回線を介して直接に、各駐車場の少なくとも駐車台数情報、混雑情報及び個別情報等の駐車場情報を収集管理し、利用者は電話回線を介して直接に、前記駐車場情報を送信可能であり、また、電話回線を用いたパソコン通信ネットワークを介して、前記駐車場情報を収集管理し、利用者は電話回線を介して直接に、前記駐車場情報を送信可能に構成されている。
【0014】
本発明の自動車の駐車場総合サービスを行う方法は、電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワーク(以下通信手段という)によって、各駐車場の少なくとも駐車台数情報、混雑情報及び個別情報等の駐車場情報を収集し、これら情報を管理するとともに、前記通信手段を介して送信可能な中央監視装置を設け、
前記中央監視装置ヘ駐車場利用者がアクセスすることにより、各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾情報を入手する自動車の駐車場総合サービスを行う方法であって、
前記中央監視装置には、各駐車場と前記通信手段で接続する駐車台数情報収集装置と、該駐車台数情報収集装置からの情報を記憶して利用者向け情報提供装置に送出可能な情報編集装置が配置され、この情報編集装置は、さらに各駐車場情報を編集した「各駐車場の時間毎の過去の混雑情報」、「各駐車場の前記中央監視装置への駐車場利用者の当日を含む過去のアクセス件数」を各駐車場向け情報提供装置に送出可能であるとともに、
前記中央監視装置を具えた監視センタに予測手段を付加し、該予測手段は外部情報機関より現在の道路情報を取得して、前記外部情報機関より道路混雑情報から推測される任意の2地点間を車で移動するのにかかる所要時間を、駐車場利用者の車の現在位置とから演算して、
駐車場利用者が目的駐車場を選択した時に、目的駐車場までの所要時間から到達予定時刻を予測して、前記各駐車場の時間毎の過去の混雑情報、各駐車場の前記中央監視装置への駐車場利用者の当日を含む過去のアクセス件数に基づいて前記到達予定時刻における目的駐車場の満空情報と混雑予想情報とを通知することを特徴とする自動車の駐車場総合サービスを行う方法にある。
【0015】
電話回線で直接もしくはパソコン通信ネットワークを用いて中央監視装置から各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾等を入手できるので、特別なナビゲータが無くても、家庭用電話、携帯電話、FAX等を用いて、家庭内、自動車内を区別なく目的の駐車場情報を入手することができる。
【0016】
また、前記中央監視装置は、利用者側の情報端末装置の識別信号を受信して音声通信機器の場合は、音声出力により、画像形成装置の場合は、画像形成出力により応答するように構成することも本発明の有効な手段である。
【0017】
情報端末装置を発信状態にし、ダイアルするとダイアルトーン信号とともにFAXの場合は、FAXを示す識別信号が送信され、電話局の交換器側においては電話番号と識別信号を含む呼設定情報を作成して前記中央監視装置に送信する。
よって、前記中央監視装置側ではどんな性能を有する情報端末装置でアクセスされたか認識することができ、音声出力または、画像形成出力にて応答することができる。
また音声応答の場合には、前記中央監視装置側から音声などにより音声受信、若しくはFAX受信等の選択枝が与えられ、利用者側は受話器の押ボタンを押して、そのトーン信号から利用者が希望する受信方法を選択することができる。
【0018】
また、請求項3及び4記載のように、前記中央監視装置に電話音声認識装置を配置し、
駐車場利用者は、電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワークを用いて中央監視装置ヘアクセスすることにより、音声にて依頼事項と入手方法を告げ、各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾等を入手するように構成することも本発明の有効な手段である。
【0019】
前記中央監視装置に電話音声認識装置を配置しているので、駐車場利用者が用いる電話機もしくは携帯電話機から音声によって、受信方法を告げることにより、例えば、アクセス側の駐車場利用者が、FAX番号とともに、「FAXにて受信します。」と告げることにより、前記中央監視装置は駐車場情報をFAXにて応答し、電話局の交換器側においては電話番号と識別信号を含む駐車場利用者の呼設定情報を作成してFAX送信する。よって、音声でアクセスしてもFAXでの受信が可能である。
【0020】
特に本発明は、自動車の駐車場総合サービスを行う方法において、
各駐車場情報を編集した「各駐車場の時間毎の過去の混雑情報」、「各駐車場の前記中央監視装置への駐車場利用者のC当日を含む過去のアクセス件数」を各駐車場向け情報提供装置に送出可能であるとともに、
前記中央監視装置を具えた監視センタに予測手段を付加し、該予測手段は外部情報機関より現在の道路情報を取得して、前記外部情報機関より道路混雑情報から推測される任意の2地点間を車で移動するのにかかる所要時間を、駐車場利用者の車の現在位置とから演算して、
駐車場利用者が目的駐車場を選択した時に、目的駐車場までの所要時間から到達予定時刻を予測して、前記各駐車場の時間毎の過去の混雑情報、各駐車場の前記中央監視装置への駐車場利用者の当日を含む過去のアクセス件数を含む編集情報に基づいて到達予定時刻における目的駐車場の満空情報と混雑予想情報とを通知することがポイントである。
【0021】
本発明は、過去の駐車場情報データと、該当日の、外部情報機関より道路混雑情報から推測される任意の2地点間を車で移動するのにかかる所要時間、アクセス状況、駐車場利用者の現在位置とから演算して、目的駐車場までの所要時間を予測して、到達予定時刻における目的駐車場の駐車場情報を通知するので、目的駐車場に到着した後に満車状態であり、新しい駐車場を探すより、事前に他の駐車場を目的の駐車場と定めることができ、駐車までに時間を余分に費やすことがない。
【0022】
また、請求項5記載の発明は、前記方法発明に対応する装置発明である。特に本発明は、電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワーク(以下通信手段という)によって、各駐車場の少なくとも駐車台数情報、混雑情報及び個別情報等の駐車場情報を収集し、これら情報を管理するとともに、前記通信手段を介して送信可能な中央監視装置を設け、
前記中央監視装置ヘ駐車場利用者がアクセスすることにより、各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾情報を入手する自動車の駐車場総合サービスを行う装置であって、
前記中央監視装置には、「各駐車場の時間毎の過去の混雑情報」、「各駐車場の前記中央監視装置への駐車場利用者の当日を含む過去のアクセス件数」を記憶する記憶手段と、
外部情報機関より道路混雑情報を取込む道路情報収集手段と、
前記道路混雑情報から任意の2地点間を車で移動するのにかかる所要時間を駐車場利用者の車の現在位置とから演算して、
目的駐車場を選択した時に、目的駐車場までの所要時間を予測する所要時間予測手段と、
ある時間における駐車場の「各駐車場の時間毎の過去の混雑情報」、「各駐車場の前記中央監視装置への駐車場利用者の当日を含む過去のアクセス件数」から前記到達予定時刻における目的駐車場の混雑状態予測手段と、
前記記憶手段、所要時間予測手段、混雑状態予測手段及び駐車場利用者の車の現在位置とにより、目的駐車場到達予定時刻における目的駐車場の満空情報と混雑予想情報とを演算する駐車場データ予測手段とを備えているので、目的駐車場までの所要時間を予測して、到達予定時刻における目的駐車場の駐車場情報を通知することが可能であり、事前に時間的に余裕をもって目的駐車場を選定できるので、目的駐車場に到着した後に満車状態であるという事態が発生する率が少なく、よって、駐車までに時間を余分に費やすことがない。
【0023】
また、請求項6記載の発明は、前記中央監視装置とともに、集められた情報を元に各駐車場の駐車台数の日報、月報等の帳票の作成、各種情報発信手段別の各駐車場情報へのアクセス回数の集計等を行い、編集情報を得る中央演算編集装置とを設け、
各駐車場の管理システム又は指定された第三の場所へ、前記駐車場情報、前記編集情報等を通知可能に構成したことを特徴とする自動車の駐車場総合サービスを行う装置である。
【0024】
本発明は、各駐車場の駐車台数の日報、月報等の帳票の作成、各種情報発信手段別の各駐車場情報へのアクセス回数の集計等を駐車場管理者側に円滑にフィードバックさせることができるので、各駐車場の設備、環境等を良好に維持することができる。
【0025】
また、請求項7記載の発明は、前記各駐車場には、駐車場内の制御機器の故障を検知する監視制御盤を具備するとともに、前記中央監視装置には、故障発生時に前記監視制御盤から故障情報を受けるとともに該故障情報を外部に送信可能な中央演算編集装置を設け、
前記中央監視装置は予め各駐車場毎に指定されたサービス会社に対して故障発生を通報する事を特徴とする自動車の駐車場の総合サービスを行う装置である。
【0026】
本発明は、駐車場内の制御機器の故障を検知する監視制御盤と前記中央演算編集装置を具備しているので、駐車場関連機器に故障が発生した際には、迅速に修理するためにサービス会社に通報することができ、故障箇所を迅速に修理することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0028】
図1は本発明に関する第1実施の形態を示すブロック構成図、図2は本発明に関する各駐車場と駐車場情報を管理する監視センタ間のブロック構成図、図3は監視センタ側と駐車場利用者側との第1基本構成を説明するブロック構成図、図4は監視センタ側と駐車場利用者側との第2基本構成を説明するブロック構成図、図5は予約時の監視センタ側と駐車場利用者側との構成を説明するブロック構成図、図6は本発明に関する第2実施の形態を示すブロック構成図である。
【0029】
図1において、監視センタ1Aと各駐車場2との間は、各家庭に接続されている公衆電話、携帯電話から直接に、またこれらの電話を用いてインターネットで代表されるパソコン通信ネットワーク等で構成される通信手段10でアクセス可能に構成されている。また、駐車場利用者3と前記監視センタ1Aとの間も前記通信手段10にてアクセス可能に構成されている。
【0030】
監視センタ1A内には、中央監視装置4が設けられ、該中央監視装置4内には、各駐車場2と前記通信手段10で接続する駐車台数情報収集装置5、該駐車台数情報収集装置5からの情報を得て、一時的に記憶して利用者向け情報提供装置8に送出可能な情報編集装置6が配置されている。この情報編集装置6は、さらに各駐車場情報を編集した編集情報を各駐車場向け情報提供装置7に送出可能であるとともに、各駐車場情報及び編集情報を駐車場情報データベース9に記憶したり、呼出したりできるように構成されている。
【0031】
図2は本発明に関する各駐車場と駐車場情報を管理する監視センタ間のブロック構成図である。
駐車場2Aには、現在の駐車台数及び収容車種を監視し、計数する監視制御盤11と、該監視制御盤11からの情報、前記各駐車場向け情報提供装置7から前記通信手段10を介しての情報、入出力部33から営業時間、料金、不具合発生状況等の情報が入力され、前記監視制御盤11からの情報を基に演算される現在の混雑情報とともに、記憶される記憶手段32が設けられ、該記憶手段32の情報は情報発信装置12から通信手段10を介して監視センタ1の駐車台数情報収集装置5に送信可能に構成されている。
【0032】
図3は監視センタ側と駐車場利用者側との第1基本構成、すなわち駐車場利用者側からの情報量が多い場合の基本構成を説明するブロック構成図である。
中央監視装置4には利用者向け情報提供装置8が配置され、該利用者向け情報提供装置8内には、利用者向け情報受信装置14が配置され、駐車場利用者からの依頼事項に基づき情報編集装置6内で駐車場情報データベース9から指定地域検索を行い、指定地域内の駐車場情報を得るとともに、一日の所定時間には一日の駐車場情報が編集される。また、利用者向け情報提供装置8内には利用者向け情報発信装置15が配置され、情報編集装置6から駐車場利用者側に通信手段10によって駐車場情報が送信されるように構成されている。
【0033】
また、駐車場利用者3は端末17Aを介して中央監視装置4とアクセス可能に構成され、端末17Aは駐車場利用者側からの情報量が多い場合の処理が可能であるカーナビ、パソコン、携帯パソコン、FAX等が用いられる。これらの端末は情報量を多く送信できるので、駐車場利用者側からは自動車の現在位置、目的地域、目的場所、車種、駐車予約、意見、要望等をふくむ依頼事項を、カーナビ、もしくはパソコンを示す第1識別信号とともに送信側の電話番号を、また、FAXを示す第2識別信号とともに送信側の電話番号とを中央監視装置4側に送信し、中央監視装置4側では、所属する電話局の交換器において、前記第1識別信号もしくは第2識別信号を含む呼設定情報を作成して前記中央監視装置4に送信する。
【0034】
前記中央監視装置4は、前記呼設定情報を受信して、応答方式を記憶し、依頼事項の検索を行い、応答事項を前記第1識別信号もしくは第2識別信号とともに駐車場利用者3側に送信し、駐車場利用者3側では、所属する電話局の交換器において、前記第1識別信号もしくは第2識別信号を含む呼設定情報を作成して前記応答事項を送信する。駐車状利用者側では、最新の車種別混雑情報、駐車場個別情報、駐車予約状況、駐車予約、車種別混雑予想情報、意見・要望等の回答等を受信することができる。
【0035】
図4は監視センタ側と駐車場利用者側との第2基本構成、すなわち、比較的情報量が少ない場合の基本構成を説明するブロック構成図であり、図3との相違は図3の端末17Aが多い情報量の処理が可能であるカーナビ、パソコン、携帯パソコン、FAX等であるのに対して、図4の端末17Bは家庭用電話機、携帯用電話機を用いて中央監視装置4側にアクセスし、音声出力もしくはFAX出力にて応答を受信する点である。
【0036】
図4においても、図3と同じ中央監視装置4が用いられる。図3においては、詳述していないが、利用者向け情報受信装置14には、音声対応手段、コンピュータ信号対応手段、FAX信号対応手段を供え、前述したように、カーナビ、もしくはパソコンを示す第1識別信号、FAXを示す第2識別信号、音声を示す第3識別信号の識別信号を含んだ呼設定情報を受信することによって、自動的に音声、パソコンまたはFAXにて受信されるように構成されている。
【0037】
前記音声対応手段は呼設定情報を受信することによって、人間が受話器により応答してもよいが、音声ロボットが対応してもよく、また、音声による指定された回答方式に合致するように音声をカーナビ、もしくはパソコンまたはFAX用のディジタルコード群に変換して、前記コンピュータ信号対応手段、もしくはFAX信号対応手段に入力してもよい。
【0038】
このように構成されているので、駐車場利用者が音声で依頼しても、音声にて指定した応答手段で、例えば、カーナビ、もしくはパソコン画面で、音声出力で、また、FAX出力で駐車場情報を入手することができる。
【0039】
図5は予約時の監視センタ側と駐車場利用者側との構成を説明するブロック構成図である。
中央監視装置4内の利用者向け情報提供装置8には、それぞれ駐車場2と通信手段10によって接続する予約確認装置18と予約発行装置19が配置され、端末17により通信手段10を介して利用者3の駐車予約を利用者向け情報受信装置14が受信すると、情報編集装置6がデータベース9を検索して、目標駐車場を決定すると、その情報を利用者向け情報受信装置14を介して予約確認装置18に送り、該予約確認装置18はその情報を目標駐車場2に送信して、駐車場2からの確認信号を予約発行装置19が受信すると、前記確認信号を情報編集装置6に送り、データベース9に記憶するとともに、利用者向け情報発信装置15により通信手段10を介して利用者側に送信し、利用者3側は音声、カーナビもしくはパソコン画面、またはFAXにて予約番号を入手することができる。
【0040】
図6は本発明に関する第2実施の形態、すなわち、道路の混雑状態及び過去の駐車場データから目標駐車場における将来の駐車場データを予測する実施の形態を示すブロック構成図である。
図6は、図1に記載する監視センタ1Aに将来の予測手段34を付加したものであり、同図において、予測手段34は道路情報センタ25の現在の道路情報を用いる。この道路情報センタ25は、テレビ、ラジオ放送等で交通情報において用いるセンタ情報を用いてもよい。
【0041】
予測手段34には、道路情報センタ25から通信手段10を介して入力される道路情報を収集する道路情報収集装置24と、その道路情報を記憶する道路情報データベース23と、駐車場利用者3からの依頼事項を利用者向け情報提供装置8から受ける将来駐車場データ予測装置20と、前記依頼事項に含まれる自動車の現在位置情報と前記道路情報データベース23からの道路情報とにより、目標駐車場までの所要時間を演算する所要時間予測装置22と、中央監視装置4内の駐車場情報データベース9からの目標駐車場の時間別混雑データを演算予測する混雑状態予測装置21とから構成されている。
【0042】
本実施の形態はこのように構成されているので、所要時間予測装置22は、該当日の、外部情報機関より道路混雑情報から推測される任意の2地点間、すなわち自動車の現在位置から目標駐車場までの間を車で移動するのにかかる所要時間を演算することができる。
また、混雑状態予測装置21は、前記中央監視装置に記憶されている、各駐車場の過去の混雑情報、各駐車場の前記中央監視装置への過去のアクセス件数、時間毎の駐車場の過去の混雑状況等から目標駐車場の時間別混雑データを演算予測することができる。
【0043】
これらの所要時間予測装置22及び混雑状態予測装置21の演算データから将来駐車場データ予測装置20によって、目標駐車場(単数、または複数)の将来の予測データである満空情報もしくは混雑予想情報を演算することができる。そして、この予測データは利用者向け情報提供装置8から通信手段10を介して駐車場利用者3に通知されるとともに、情報編集装置6を介して駐車場情報データベース9に記憶される。
【0044】
本実施の形態によると、過去の駐車場情報データと、該当日の、外部情報機関より道路混雑情報から推測される任意の2地点間を車で移動するのにかかる所要時間、アクセス状況、駐車場利用者の現在位置とから演算して、目的駐車場までの所要時間を予測して、到達予定時刻における目的駐車場の駐車場情報を通知するので、目的駐車場に到着した後に満車状態であり、新しい駐車場を探すより、事前に他の駐車場を目的の駐車場と定めることができ、駐車までに時間を余分に費やすことがない。
【0045】
図7は管理センタ側で処理した駐車場情報を駐車場側にフィードバックする装置のブロック構成図である。
同図において、図1または図6に示した監視センタ1A,1B内には駐車場情報データベース9とアクセス可能に中央演算編集装置26が配置されている。該中央演算編集装置26は、駐車場利用者3からの依頼事項及び各駐車場が有する駐車場管理システム27からの駐車台数の日報・月報、管理人勤務情報等のデータを受信可能に構成されている。
【0046】
よって、中央演算編集装置26は、集められた情報を元に各駐車場の駐車台数の日報、月報等の帳票の作成、各種情報発信手段別の各駐車場情報へのアクセス回数の集計等を行い、所定時間もしくは所定期間毎の編集情報を得るとともに、各駐車場の管理システム又は指定された第三の場所へ、前記駐車場情報、前記編集情報等を通知可能である。
【0047】
本実施の形態によると、各駐車場の駐車台数の日報、月報等の帳票の作成、各種情報発信手段別の各駐車場情報へのアクセス回数の集計等を駐車場管理者側に円滑にフィードバックさせることができるので、各駐車場の設備、環境等を良好に維持することができる。
【0048】
図8は駐車場関連機器が故障時にサービス会社に通知する装置のブロック構成図である。
各駐車場2内には、機械等の故障、料金誤り、釣り銭不足等を自動的に検知する自動故障検知手段29と、前記故障等を人為的に検出して入力する手動故障検知手段30と、これらの出力信号を受ける監視制御盤11が設けられている。
監視制御盤11からは故障箇所及び故障内容等の情報が、監視センタ1内の中央演算編集装置26に送信され、前記中央演算編集装置26は故障情報を各サービス会社に送信する。
【0049】
このように本実施の形態は、前記各駐車場毎に、駐車場内の制御機器の故障を検知する監視制御盤を配置し、監視センタ(中央監視装置)には、故障発生時に前記監視制御盤から故障情報を受けるとともに該故障情報を外部に送信可能な中央演算編集装置を設けているので、駐車場関連機器に故障が発生した際には、迅速に修理するためにサービス会社に通報することができ、故障箇所を迅速に修理することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1記載の発明は、駐車場利用者は、電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワークを用いて中央監視装置ヘアクセスすることにより、特別なナビゲータが無くても、家庭用電話、携帯電話、FAX等を用いて、家庭内、自動車内を区別なく目的の駐車場情報を入手することができる。
【0051】
また、請求項3及び4記載のように、前記中央監視装置に電話音声認識装置を配置しているので、駐車場利用者は、音声にて依頼事項と入手方法を告げることにより、所望の入手方法で、各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾等を入手するように構成することができる。
【0052】
また、請求項1及び5記載の発明は、過去の駐車場情報データと、該当日の、外部情報機関より道路混雑情報から推測される任意の2地点間を車で移動するのにかかる所要時間を、駐車場利用者の車の現在位置とから演算して、目的駐車場までの所要時間を予測して、到達予定時刻における目的駐車場の駐車場情報を通知するので、目的駐車場に到着した後に満車状態であり、新しい駐車場を探すより、事前に他の駐車場を目的の駐車場と定めることができ、駐車までに時間を余分に費やすことがない。
【0053】
また、請求項6記載の発明は、各駐車場の駐車台数の日報、月報等の帳票の作成、各種情報発信手段別の各駐車場情報へのアクセス回数の集計等を駐車場管理者側に円滑にフィードバックさせることができるので、各駐車場の設備、環境等を良好に維持することができる。
【0054】
また、請求項7記載の発明は、駐車場内の制御機器の故障を検知する監視制御盤と前記中央演算編集装置を具備しているので、駐車場関連機器に故障が発生した際には、迅速に修理するためにサービス会社に通報することができ、故障箇所を迅速に修理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関する第1実施の形態を示すブロック構成図である。
【図2】 本発明に関する各駐車場と駐車場情報を管理する監視センタ間のブロック構成図である。
【図3】 監視センタ側と駐車場利用者側との第1基本構成を説明するブロック構成図である。
【図4】 監視センタ側と駐車場利用者側との第2基本構成を説明するブロック構成図である。
【図5】 予約時の監視センタ側と駐車場利用者側との構成を説明するブロック構成図である。
【図6】 本発明に関する第2実施の形態を示すブロック構成図である。
【図7】 管理センタ側で処理した駐車場情報を駐車場側にフィードバックする装置のブロック構成図である。
【図8】 駐車場関連機器が故障時にサービス会社に通知する装置のブロック構成図である。
【図9】 従来の自動車の誘導システムを示す構成図である。
【符号の説明】
2 駐車場
3 駐車場利用者
4 中央監視装置
6 情報編集装置
7 各駐車場向け情報提供装置
8 利用者向け情報提供装置
9 駐車場情報データベース
10 通信手段
Claims (7)
- 電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワーク(以下通信手段という)によって、各駐車場の少なくとも駐車台数情報、混雑情報及び個別情報等の駐車場情報を収集し、これら情報を管理するとともに、前記通信手段を介して送信可能な中央監視装置を設け、
前記中央監視装置ヘ駐車場利用者がアクセスすることにより、各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾情報を入手する自動車の駐車場総合サービスを行う方法であって、
前記中央監視装置には、各駐車場と前記通信手段で接続する駐車台数情報収集装置と、該駐車台数情報収集装置からの情報を記憶して利用者向け情報提供装置に送出可能な情報編集装置が配置され、この情報編集装置は、さらに各駐車場情報を編集した「各駐車場の時間毎の過去の混雑情報」、「各駐車場の前記中央監視装置への駐車場利用者の当日を含む過去のアクセス件数」を各駐車場向け情報提供装置に送出可能であるとともに、
前記中央監視装置を具えた監視センタに予測手段を付加し、該予測手段は外部情報機関より現在の道路情報を取得して、前記外部情報機関より道路混雑情報から推測される任意の2地点間を車で移動するのにかかる所要時間を、駐車場利用者の車の現在位置とから演算して、
駐車場利用者が目的駐車場を選択した時に、目的駐車場までの所要時間から到達予定時刻を予測して、前記各駐車場の時間毎の過去の混雑情報、各駐車場の前記中央監視装置への駐車場利用者の当日を含む過去のアクセス件数に基づいて前記到達予定時刻における目的駐車場の満空情報と混雑予想情報とを通知することを特徴とする自動車の駐車場総合サービスを行う方法。 - 前記中央監視装置は、利用者側の情報端末装置の識別信号を受信して音声通信機器の場合は、音声出力により、画像形成装置の場合は、画像形成出力により応答することを特徴とする請求項1記載の自動車の駐車場総合サービスを行う方法。
- 請求項1記載の中央監視装置は電話音声認識装置を有し、
駐車場利用者は、電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワークを用いて前記中央監視装置ヘアクセスすることにより、音声にて依頼事項と入手方法を告げ、各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾等を入手することを特徴とする請求項1記載の自動車の駐車場総合サービスを行う方法。 - 請求項1記載の中央監視装置内に設けられ、音声にて依頼事項と応答内容の受信方法を認識する電話音声認識装置とを備え、
駐車場利用者は、電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワークを用いて前記中央監視装置ヘアクセスすることにより、音声にて依頼事項を告げても、音声以外の受信機器にて各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾等を入手可能に構成したことを特徴とする自動車の駐車場総合サービスを行う方法。 - 電話回線もしくは電話回線を用いたパソコン通信ネットワーク(以下通信手段という)によって、各駐車場の少なくとも駐車台数情報、混雑情報及び個別情報等の駐車場情報を収集し、これら情報を管理するとともに、前記通信手段を介して送信可能な中央監視装置を設け、
前記中央監視装置ヘ駐車場利用者がアクセスすることにより、各駐車場の最新の混雑情報、個別情報、駐車場予約受諾情報を入手する自動車の駐車場総合サービスを行う装置であって、
前記中央監視装置には、「各駐車場の時間毎の過去の混雑情報」、「各駐車場の前記中央監視装置への駐車場利用者の当日を含む過去のアクセス件数」を記憶する記憶手段と、
外部情報機関より道路混雑情報を取込む道路情報収集手段と、
前記道路混雑情報から任意の2地点間を車で移動するのにかかる所要時間を駐車場利用者の車の現在位置とから演算して、
目的駐車場を選択した時に、目的駐車場までの所要時間を予測する所要時間予測手段と、
ある時間における駐車場の「各駐車場の時間毎の過去の混雑情報」、「各駐車場の前記中央監視装置への駐車場利用者の当日を含む過去のアクセス件数」から前記到達予定時刻における目的駐車場の混雑状態予測手段と、
前記記憶手段、所要時間予測手段、混雑状態予測手段及び駐車場利用者の車の現在位置とにより、目的駐車場到達予定時刻における目的駐車場の満空情報と混雑予想情報とを演算する駐車場データ予測手段とを備えたことを特徴とする自動車の駐車場総合サービスを行う装置。 - 請求項5記載の中央監視装置とともに、
集められた情報を元に各駐車場の駐車台数の日報、月報等の帳票の作成、各種情報発信手段別の各駐車場情報へのアクセス回数の集計等を行い、編集情報を得る中央演算編集装置とを設け、
各駐車場の管理システム又は指定された第三の場所へ、前記駐車場情報、前記編集情報等を通知可能に構成したことを特徴とする請求項5記載の自動車の駐車場総合サービスを行う装置。 - 請求項5記載の中央監視装置を設け、
前記各駐車場には、駐車場内の制御機器の故障を検知する監視制御盤を具備するとともに、前記中央監視装置には、故障発生時に前記監視制御盤から故障情報を受けるとともに該故障情報を外部に送信可能な中央演算編集装置を設け、
前記中央監視装置は予め各駐車場毎に指定されたサービス会社に対して故障発生を通報する事を特徴とする請求項5記載の自動車の駐車場の総合サービスを行う装置。
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