JPH1117546A - 分圧回路、d/a変換器、回路基板、電子機器及び液晶表示装置 - Google Patents

分圧回路、d/a変換器、回路基板、電子機器及び液晶表示装置

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JPH1117546A
JPH1117546A JP21143697A JP21143697A JPH1117546A JP H1117546 A JPH1117546 A JP H1117546A JP 21143697 A JP21143697 A JP 21143697A JP 21143697 A JP21143697 A JP 21143697A JP H1117546 A JPH1117546 A JP H1117546A
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dividing circuit
voltage dividing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を低減する分圧回路、D/A変換
器、回路基板、電子機器及び液晶表示装置を得ることを
課題とする。 【解決手段】 電圧が印加される一対の端子111、1
15間に直列に接続される複数の電圧降下部120〜1
50と、隣同士の電圧降下部間に接続される端子11
2、113、114と、を含み、それぞれの電圧降下部
は、抵抗を有するとともに、電圧が増加すると直線的な
比例関係を超えて電流が増加する非直線的な電圧電流特
性を有するMOS FETから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分圧回路、D/A
変換器、回路基板、電子機器及び液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【発明の背景】D/A変換器として、抵抗を直列に接続
して分圧回路を形成し、デジタル信号に応じたアナログ
出力を得るものが知られている。例えば、日本特許情報
機構のPATOLISにより、検索式 (((DA+D/A+(デジタル*アナログ))*(C
+コンバータ))+駆動回路)*抵抗*直列*(電位+
電圧)*液晶 で調査を行ったところ59件が対応した。
【0003】このような従来のD/A変換器によれば、
直列接続された抵抗から分圧回路が構成され、直列接続
された全ての抵抗には、常に貫通電流が流れており、消
費電力が大きいという問題があった。
【0004】または、特開昭59−46687号公報に
は、電圧供給不要時に分圧回路をオフ状態にする回路が
開示されているが、この回路によれば、オン・オフを制
御する手段が必要となる。また、分圧回路が各分圧端子
に所定の電圧を得たときから、分圧回路がオフ状態にな
るときまでにも、無駄な電流が流れ、消費電力を浪費し
ている。
【0005】あるいは、特開平6−324640号公報
に開示されるように、抵抗値を大きくして消費電流を小
さくすることもできるが、その場合には、出力電流が小
さくなるのでアンプが必要となる。特に、液晶表示装置
などにおいて、薄膜トランジスタにより駆動回路を形成
する場合、結晶シリコンに比べて素子特性のバラツキが
大きいため、高精度のアンプを形成するのは困難であ
る。
【0006】そこで、本発明の目的は、消費電力を低減
する分圧回路、D/A変換器、回路基板、電子機器及び
液晶表示装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明に係る分圧回
路は、電圧が印加される一対の端子間に直列に接続され
る複数の電圧降下部と、隣同士の前記電圧降下部間に接
続される分圧端子と、を含み、それぞれの前記電圧降下
部は、抵抗を有するとともに、電圧が増加すると直線的
な比例関係を超えて電流が増加する非直線的な電圧電流
特性を有する。
【0008】本発明によれば、複数の電圧降下部の抵抗
によって段階的に電圧が降下し、分圧端子から所望の電
圧を得ることができる。ここで、電圧降下部は、電圧が
増加すると直線的な比例関係を超えて電流が増加する非
直線的な電圧電流特性を有する。したがって、電圧降下
部の両端の電位差が大きいときには、電流も大きくなっ
て速やかに所定の電圧に到達する。一方、電圧降下部の
両端の電位差が小さくなると、電流も小さくなって消費
電力を低減することができる。
【0009】(2)それぞれの前記電圧降下部は、非線
形素子から構成してもよい。非線形素子は、電圧が増加
すると直線的な比例関係を超えて電流が増加する素子の
典型例である。
【0010】(3)それぞれの前記電圧降下部は、整流
作用のある第1及び第2の非線形素子が並列に接続され
てなり、前記第1の非線形素子は、一方の前記端子から
他方の前記端子に電流が流れ、前記第2の非線形素子
は、前記第1の非線形素子とは反対方向に電流が流れる
ようにしてもよい。
【0011】こうすることで、各分圧端子に所定の電圧
を得るために、各電圧降下部を流れる電流がいずれの方
向に流れる場合でも、第1又は第2のいずれかの非線形
素子に電流が流れて所定の電圧を出力することができ
る。
【0012】(4)前記非線形素子は、2端子素子であ
ってもよい。
【0013】(5)前記非線形素子は、3端子素子であ
ってもよい。
【0014】(6)前記非線形素子は、MOS FET
であり、ソース及びドレインが前記一対の端子間に接続
され、チャネルが形成されるようにゲートが接続されて
もよい。
【0015】詳しくは、Nチャネル形のMOS FET
であれば、電子によるチャネルを形成するためにゲート
がソース又はドレインの高電圧側に接続され、Pチャネ
ル形のMOS FETであれば、正孔によるチャネルを
形成するためにゲートが低電圧側に接続される。
【0016】こうすることで、MOS FETのような
3端子素子でも、電圧降下部の構成要素とすることがで
きる。
【0017】(7)前記非線形素子のしきい値電圧は、
該非線形素子において要求される電圧降下の値以下とす
ることが好ましい。
【0018】ここで、しきい値電圧は、急激に電流が増
加するようになる電圧であり、しきい値電圧以下では電
流がほとんど流れない。したがって、しきい値電圧より
も小さい電圧で、安定した電圧降下を生じさせることが
難しい。そこで、しきい値電圧を、要求される電圧降下
の値以下とすることで、安定した電圧降下を得ることが
できる。例えば、各非線形素子において1Vの電圧降下
が要求されているときには、しきい値電圧を0.8V程
度とすることが好ましい。
【0019】(8)本発明に係るD/A変換器は、上述
した分圧回路と、デジタル信号に基づいて前記分圧回路
によって段階的に電圧降下したいずれかの電圧を選択す
るスイッチと、出力端子と、を有する。
【0020】本発明によれば、上述した分圧回路を使用
することで、消費電力を低減することができる。
【0021】(9)前記D/A変換器は、前記分圧回路
の前記一対の端子に印加する電圧を変える電圧調整手段
を有することが好ましい。
【0022】こうすることで、さらに多段階に変化する
電圧を出力することができる。
【0023】(10)本発明に係る回路基板は、上述し
たD/A変換器と、所望の配線パターンが形成された基
板と、を有する。
【0024】(11)本発明に係る電子機器は、上述し
た回路基板を有する。
【0025】(12)本発明に係る液晶表示装置は、上
述した分圧回路と、デジタル信号に基づいて前記分圧回
路によって段階的に電圧降下したいずれかの電圧を選択
するスイッチと、前記分圧回路の前記一対の端子に印加
する電圧を変える電圧調整手段と、を有し、前記デジタ
ル信号に基づくアナログ出力が信号線に供給されて液晶
が駆動される。
【0026】本発明によれば、分圧回路と、印加電圧を
変える電圧調整手段と、によって多段階のアナログ出力
が得られるので、多階調表示の液晶表示装置を得ること
ができる。特に、液晶の印加電圧に対する透過率特性の
線形性からのズレを補正し、デジタル信号に対して所望
の透過率を得るための、ガンマ補正を行うことが可能と
なる。
【0027】ここで、液晶表示装置の信号線には、走査
期間ごとに所定の電圧のアナログ出力が供給される。信
号線の寄生容量は、比較的大きく、前回の走査期間の電
圧に対応する電荷が蓄積されている。したがって、次の
走査期間におけるアナログ出力の電圧と、寄生容量に蓄
積された電荷に対応する電圧と、に大きな差があり、電
圧降下部の両端の電位差が大きくなると、電流降下部を
流れる電流も大きくなって速やかに所定の電圧に到達す
る。一方、アナログ出力の電圧と、寄生容量に蓄積され
た電荷に対応する電圧と、の差が小さいときには、電圧
降下部を流れる電流も小さくなって消費電力が低減され
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参照して説明する。
【0029】(第1実施形態)図2に、第1実施形態に
係る液晶表示装置の分解斜視図を示す。この液晶表示装
置は、アクティブマトリクス型の液晶パネル10を有す
る。液晶パネル10は、画素電極12への電圧の供給を
制御する薄膜トランジスタ14を有するTFT基板16
と、対向電極18を有するカラーフィルタ基板20との
間に液晶22が封入されてなる。薄膜トランジスタ14
は、走査線13からの信号によって駆動され、信号線1
5から画素電極12への電圧の供給を制御する。そし
て、液晶パネル10の両面に偏光板24、26が取り付
けられ、一方の偏光板26にはバックライト28が取り
付けられている。また、TFT基板16には、駆動回路
30が形成されており、走査線13に信号を送るととも
に信号線15へ電圧を供給するようになっている。
【0030】図3に、第1の実施形態に係る液晶表示装
置用の駆動回路を示す。駆動回路30は、本発明に係る
D/A変換回路100を含む。D/A変換回路100
は、3ビットのデジタル信号をアナログ電圧に変換でき
るようになっている。本実施形態では、説明を容易にす
るために、3ビット対応のD/A変換回路100が用い
られるが、鮮明な画像を表示するには、それ以上のビッ
トに対応するD/A変換回路を使用することが好まし
い。
【0031】また、TFT基板16上の回路は、全て低
温プロセスにより形成されたポリシリコンから成る。
【0032】図3において、3本のデジタル配線40の
それぞれには、デジタル信号D0 〜D2 が入力される。
デジタル信号D0 〜D2 は、クロックCL1及び反転ク
ロックnCL1に応じてラッチ回路A0 〜A2 に保持さ
れる。
【0033】シフトレジスタ50は、信号線15の本数
に対応する段のレジスタ51、52、…を有し、それぞ
れが、クロックCL1としてのサンプリングパルスSP
を出力する。サンプリングパルスSPの信号レベルは、
インバータ62によって反転し、反転クロックnCL1
が生成される。
【0034】各レジスタ51、52、…のそれぞれに対
応してラッチ回路A0 〜A2 が設けられている。ラッチ
回路A0 〜A2 に信号が保持されると、全ての信号は一
斉に後段のラッチ回路B0 〜B2 に移される。そのため
に、クロックCL2及び反転クロックnCL2がラッチ
回路B0 〜B2 に入力される。
【0035】ラッチパルス配線70には、クロックCL
2としてのラッチパルスLPが入力される。ラッチパル
スLPの信号レベルは、インバータ64によって反転
し、反転クロックnCL2が生成される。
【0036】後段のラッチ回路B0 〜B2 に信号が移さ
れると、この信号に従ってD/A変換の処理が行われ
る。この処理中に、各レジスタ51、52、…のそれぞ
れに対応するラッチ回路A0 〜A2 に、次の信号を順次
入力することができる。
【0037】ラッチ回路B0 〜B2 に保持された信号
は、D/A変換回路100に入力される。
【0038】図1は、第1実施形態におけるD/A変換
回路を示す図である。同図に示すように、D/A変換回
路100は、分圧回路110を有する。分圧回路110
は、電圧が印加される一対の端子111、115間に、
直列に接続された4つの電圧降下部120、130、1
40、150を有する。各電圧降下部120、130、
140、150は、いずれも同様の構成である。
【0039】例えば、電圧降下部130は、一対のNチ
ャネル形のMOS FET132、134が並列に接続
されてなる。各MOS FET132、134は、ゲー
ト(G)・ソース(S)間の電圧VGSが増加すると直線
的な比例関係を超えてドレイン(D)電流ID が増加す
る非直線的な電圧電流特性を有する非線形素子である。
また、ソース(S)・ドレイン(D)間のチャネルには
抵抗が形成されている。チャネルの抵抗値は、MOS
FET132、134のいずれも同一である。なお、チ
ャネルの抵抗値は、チャネル幅を大きくすると小さくな
り、チャネル長を長くすると大きくなる。
【0040】それぞれのMOS FET132、134
のゲート(G)は、他の2端子の一方に接続されてい
る。MOS FET132、134は、Nチャネル形で
あることから、ゲート(G)が高電位になると、電子に
よるチャネルが形成される。したがって、チャネルが形
成された状態でいえば、ゲート(G)はドレイン(D)
に接続されていることになる。
【0041】ただし、MOS FET132、134
は、それぞれのゲート(G)が逆に接続されている。す
なわち、図1において、MOS FET132は、端子
115側にゲート(G)が接続されているのに対して、
MOS FET134は、端子111側にゲート(G)
が接続されている。
【0042】したがって、端子113が高電位で、端子
112が低電位であれば、MOSFET132のゲート
(G)が高電位となるので、そのソース(S)・ドレイ
ン(D)間に電流が流れる。一方、MOS FET13
4のゲート(G)は低電位となるので、そのソース
(S)・ドレイン(D)間に電流が流れない。
【0043】逆に、端子115が低電位で、端子111
が高電位であれば、MOS FET134のゲート
(G)が高電位となるので、そのソース(S)・ドレイ
ン(D)間に電流が流れる。一方、MOS FET13
2のゲート(G)は低電位となるので、そのソース
(S)・ドレイン(D)間に電流が流れない。
【0044】こうして、MOS FET132、134
は、お互いに逆方向に電流が流れるようになっている。
【0045】そして、ゲート(G)・ソース(S)間の
電圧VGSが増加すると、チャネルの幅が拡がり、直線的
な比例関係を超えて、指数関数的にドレイン(D)電流
IDが増加する。電圧VGSが大きいときには急速に電流
が流れる。一方、電圧VGSが小さいときには、電流が小
さくなって消費電力を低減することができる。
【0046】MOS FET132、134は、しきい
値電圧が0.8Vになっている。つまり、ゲート(G)
・ソース(S)間の電圧VGSがO.8Vを超えると、ド
レイン(D)電流ID が急激に増加する。あるいは、電
圧VGSがO.8Vに至るまでは、電流ID がほとんど流
れない。この値に設定した理由は、後述する。
【0047】電圧降下部130は、上述したように抵抗
を有し、電圧降下部120、140、150も、これと
同様の構成であり、これら全てが端子111、115間
で直列に接続されている。したがって、端子111、1
15間の電圧を、電圧降下部120、130、140、
150によって分割することができる。
【0048】なお、電圧降下部120、140、150
のそれぞれを構成するMOS FET122、124、
142、144、152、154の抵抗値及びしきい値
電圧も、電圧降下部130を構成するMOS FET1
32、134と同一である。
【0049】そして、隣同士の電圧降下部120、13
0の間には端子112が接続され、隣同士の電圧降下部
130、140の間には端子113が接続され、隣同士
の電圧降下部140、150の間には端子114が接続
されている。
【0050】こうして、端子112、113、114か
ら、端子111、115間の電圧を分割した電圧を取り
出すことができる。
【0051】本実施形態において、端子111、115
間に印加される電圧は4Vである。詳しくは、端子11
1に印加される電圧は0V又は4Vに切り換えられ、端
子115に印加される電圧は4V又は8Vに切り換えら
れる。ただし、端子111に印加される電圧が0Vのと
きには、端子115に印加される電圧は4Vであり、端
子111に印加される電圧が4Vのときには、端子11
5に印加される電圧は8Vになっている。
【0052】このような電圧の切換は、電圧調整部16
0によってなされる。すなわち、電圧調整部160に
は、最上位ビットのデジタル信号D2 がラッチ回路B2
から入力される。そして、デジタル信号D2 の値に応じ
て、端子111及び115に接続される電圧が、0V及
び4Vあるいは4V及び8Vのいずれかに切り換えられ
る。
【0053】また、本実施形態では、4つの電圧降下部
120、130、140、150が直列接続されている
ので、端子111、115間の電圧を4分割するように
なっている。端子111、115間の電圧は4Vである
から、1つの電圧降下部によって1Vの電圧降下が生じ
る。
【0054】各電圧降下部を構成するMOS FETの
しきい値は、電圧降下が要求される1V以下の数値に設
定してある。すなわち、電圧降下部120を構成するM
OSFET122、124のしきい値は0.8Vであ
り、これ以外のMOS FETも同じ値である。こうす
ることで、1Vの電位差があれば、MOS FETのド
レイン(D)電流ID が流れるので、安定した電圧降下
を生じさせることができる。
【0055】もし、MOS FETのしきい値が例えば
1.2Vに設定されていると、ゲート(G)・ソース
(S)間の電圧VGSが1.2V以下になったところで、
ほとんど電流ID が流れないので、MOS FETにお
いて1.0Vの電圧降下を生じさせることができない。
例えば、電圧降下部120、130、140、150の
電圧降下が、それぞれ1.2V、0.8V、1.2V、
0.8Vとなるようなことも起こる。
【0056】本実施形態において、D/A変換回路10
0は、上記分圧回路110によって分割された電圧を利
用している。
【0057】すなわち、分圧回路110の電圧降下部1
20、130、140、150において、1Vずつ電圧
降下するので、これに対応した電圧を、端子112、1
13、114から取り出すことができる。
【0058】詳しくは、端子111の電圧VL が0Vで
端子115の電圧VH が4Vのときには、電圧降下部1
50において1Vの電圧降下が生じるので端子114に
あらわれる電圧は3Vである。同様にして、端子113
に2V、端子112に1Vの電圧があらわれる。また、
端子111の電圧VL が4Vで端子115の電圧VHが
8Vのときには、端子114に7V、端子113に6
V、端子112に5Vの電圧があらわれる。
【0059】以上のことから、端子111の電圧VL
(0又は4V)も含めると、0、1、2、3、4、5、
6、7Vの段階的な電圧を取り出すことができる。そこ
で、デジタル信号D0 〜D2 の値に応じて、いずれかの
電圧を選択すれば、D/A変換が可能である。
【0060】D/A変換回路100は、図1に示すよう
に、スイッチT1 〜T4 を有する。各スイッチT1 〜T
4 は、いずれもN形のMOS FETから構成されてい
る。したがって、各スイッチT1 〜T4 は、ゲート
(G)に「H」の信号が入力されるとONになる。スイ
ッチT1 〜T4 のゲート(G)に入力される信号は、デ
ジタル信号D0 〜D2 の値に対応している。
【0061】スイッチT1 は端子112からの電流を制
御し、スイッチT2 は端子113からの電流を制御し、
スイッチT3 は端子114からの電流を制御し、スイッ
チT4 は端子111と同電位の電流を制御する。また、
端子112、113、114、111は、スイッチT1
〜T4 を介して、出力端子170に接続されている。
【0062】図4は、デジタル信号D0 〜D2 の値とス
イッチT1 〜T4 の切り換えとの関係を示す表である。
【0063】スイッチT1 は、デジタル信号D2 の値に
関わらず、デジタル信号D0 が「H」でデジタル信号D
1 が「L」のときにONとなり、それ以外のときにはO
FFとなる。
【0064】すなわち、デジタル信号D0 、D1 がExcl
usive ORゲート126に入力される。Exclusive OR
ゲート126は、デジタル信号D0 、D1 のいずれか一
方の信号が「H」のときのみ「H」の信号を出力する。
そして、Exclusive ORゲート126からの信号及びデ
ジタル信号D0 がANDゲート128に入力される。こ
うして、ANDゲート128は、デジタル信号D0 が
「H」でデジタル信号D1 が「L」のときに「H」の信
号を出力し、それ以外のときには「L」の信号を出力す
る。こうして、スイッチT1 は、デジタル信号D0 が
「H」でデジタル信号D1 が「L」のときに端子112
から電流を流し、それ以外のときには端子112から電
流を流さないようになる。
【0065】スイッチT2 は、デジタル信号D2 の値に
関わらず、デジタル信号D0 が「L」でデジタル信号D
1 が「H」のときにONとなり、それ以外のときにはO
FFとなる。
【0066】すなわち、デジタル信号D0 、D1 がExcl
usive ORゲート136に入力される。Exclusive OR
ゲート136は、デジタル信号D0 、D1 のいずれか一
方の信号が「H」のときのみ「H」の信号を出力する。
そして、Exclusive ORゲート136からの信号及びデ
ジタル信号D1 がANDゲート138に入力される。こ
うして、ANDゲート138は、デジタル信号D0 が
「L」でデジタル信号D1 が「H」のときに「H」の信
号を出力し、それ以外のときには「L」の信号を出力す
る。こうして、スイッチT2 は、デジタル信号D0 が
「L」でデジタル信号D1 が「H」のときに端子113
から電流を流し、それ以外のときには端子113から電
流を流さないようになる。
【0067】スイッチT3 は、デジタル信号D2 の値に
関わらず、デジタル信号D0 、D1がいずれも「H」の
ときにONとなり、それ以外のときにはOFFとなる。
【0068】すなわち、デジタル信号D0 、D1 がAN
Dゲート148に入力される。ANDゲート148は、
デジタル信号D0 、D1 がいずれも「H」のときに
「H」の信号を出力し、それ以外のときには「L」の信
号を出力する。こうして、スイッチT3 は、デジタル信
号D0 、D1 がいずれも「H」のときに端子114から
電流を流し、それ以外のときには端子114から電流を
流さないようになる。
【0069】スイッチT4 は、デジタル信号D2 の値に
かかわらず、デジタル信号D0 、D1 がいずれも「L」
のときにONとなり、それ以外のときにはOFFとな
る。
【0070】すなわち、デジタル信号D0 、D1 が、N
OTゲート162、164に入力されて反転し、AND
ゲート166に入力される。ANDゲート166は、N
OTゲート162、164のいずれも「H」のときに
「H」の信号を出力する。要するに、ANDゲート16
6は、デジタル信号D0 、D1 がいずれも「L」のとき
に「H」の信号を出力し、それ以外のときには「L」の
信号を出力する。こうして、スイッチT4 は、デジタル
信号D0 、D1 がいずれも「L」でデジタル信号D2 が
「H」のときに端子111から電流を流し、それ以外の
ときには電流を遮断する。
【0071】なお、端子111に印加される電圧は、上
述したように、電圧調整部160によって調整される。
詳しくは、図4に示すように、デジタル信号D2 が
「L」のときには端子111に印加される電圧は0Vで
あり、「H」のときには4Vである。
【0072】こうして、スイッチT1 〜T4 によって制
御されて、端子112、113、114、111のいず
れかの電圧が、出力端子170にあらわれる。出力端子
170にあらわれる電圧Vs の値は、図4に示す通りで
ある。すなわち、デジタル信号D0 〜D2 の値が、1ビ
ットずつ増加するに従って、出力端子170の電圧Vs
は、0〜7Vまで1Vずつ増加するようになっている。
こうして、デジタル信号D0 〜D2 に応じてD/A変換
ができるようになっている。出力端子170の電圧Vs
は、信号線15に印加されて液晶パネル10(図2参
照)の駆動が行われる。
【0073】本実施形態は、上記のように構成されてお
り、以下その作用について説明する。まず、デジタル信
号D2 、D1 、D0 が「LLL」(000)のときを例
に挙げる。このとき、電圧調整部160には、デジタル
信号D2 から「L」の信号が入力されるので、端子11
5には4Vが印加され、端子111は0Vにされる。そ
して、両端子111、115間の4Vが、電圧降下部1
20、130、140、150によって1Vずつ分割さ
れる。
【0074】ここで、高電位側の電圧降下部150の両
端には、当初、4Vの電位差が生じる。そして、一方の
MOS FET152に電流が流れる。ここで、MOS
FET152は非線形素子であり、しきい値電圧が
0.8である。したがって、しきい値電圧よりも大きい
4Vの電圧が印加されて、MOS FET152には急
速に電流が流れる。そして、電圧降下部140、13
0、120へと電流が流れて行き、各電圧降下部12
0、130、140、150において1Vずつの電圧降
下が生じて平衡状態となる。詳しくは、MOS FET
142、132、122を電流が流れる。
【0075】そうすると、各電圧降下部120、13
0、140、150の両端の電位差が1Vであり、しき
い値電圧に近いので、電流があまり流れなくなり消費電
力が低減される。
【0076】そして、デジタル信号D2 、D1 、D0 が
「LLL」(000)のときには、スイッチT4 のみが
ONであるため、出力端子170の電圧Vs は、0Vで
ある。
【0077】次に、デジタル信号D2 、D1 、D0 が
「LLH」(001)のときには、スイッチT1 のみが
ONとなり、出力端子170の電圧Vs は、端子112
と同電圧すなわち1Vである。
【0078】また、例えば、デジタル信号D2 、D1 、
D0 が「HLL」(100)のときには、まず、デジタ
ル信号D2 が「H」であるため、電圧調整部160によ
って端子111、115の電圧が4V、8Vにされる。
そして、スイッチT4 のみがONとなり、出力端子17
0の電圧Vs は、端子111と同電圧すなわち4Vとな
る。
【0079】さらに、例えば、デジタル信号D2 、D1
、D0 が「HHH」(111)のときには、デジタル
信号D2 が「H」であるため、電圧調整部160によっ
て端子111、115の電圧が4V、8Vになり、スイ
ッチT3 のみがONとなるので、出力端子170の電圧
Vs は、端子114と同電圧すなわち7Vとなる。
【0080】こうして、D/A変換されたアナログ出力
が信号線15に印加される。ここで、信号線15は、比
較的大きな寄生容量を有する。したがって、一旦大きな
電圧が信号線15に印加されると、それに対応する電荷
が信号線15に蓄積される。この蓄積された電荷に対応
する電圧は、次の走査期間において出力端子170から
印加される電圧よりも大きい場合がある。
【0081】そこで、各電圧降下部120、130、1
40、150が、一対のMOS FETから構成された
ことが効果を発揮する。その作用を、デジタル信号D2
、D1 、D0 が「HHH」(111)から、「LL
H」(001)に切り換えられた場合を例に挙げて説明
する。
【0082】デジタル信号D2 、D1 、D0 が「HH
H」(111)のときには、端子111、115のそれ
ぞれに、4V、8Vが印加されている。そして、MOS
FET122、132、142、152に電流が流
れ、端子114の電圧が信号線15に印加される。端子
114の電圧は、端子115の電圧8Vから、MOS
FET152によって1Vの電圧降下が生じた7Vとな
っている。
【0083】次に、デジタル信号D2 、D1 、D0 が
「LLH」(001)に切り換わると、端子111、1
15のそれぞれに、0V、4Vが印加され、端子112
の電圧が信号線15に印加されることになる。端子11
2の電圧は、端子115の電圧4Vから、MOS FE
T152、142、132によって3Vの電圧降下が生
じる1Vである。
【0084】したがって、デジタル信号D2 、D1 、D
0 が「HHH」(111)から、「LLH」(001)
に切り換えられると、7Vの電圧が印加されていた信号
線15に1Vが印加されることになる。しかしながら、
信号線15には、7Vの電圧が印加されることで寄生容
量に電荷が蓄積されている。そうすると、デジタル信号
D2 、D1 、D0 が「LLH」(001)となって、ス
イッチT1 がONになると、1Vの端子112に、信号
線15から7Vが印加される。
【0085】このとき、電圧降下部130をはさんで端
子112とは反対側の端子113の電圧は、端子112
に印加される7Vよりも低い。
【0086】ここで、電圧降下部130は、端子112
から端子113の方向に電流が流れるMOS FET1
34を有する。したがって、端子112から端子113
の方向に電流が流れる。しかも、電圧降下部120のM
OS FET122には、端子112から端子111の
方向にも電流が流れる。要するに、端子112からは、
電圧降下部120、130の両方向に電流が流れる。こ
うして、急速に電流を逃がして、端子112の電圧を1
Vにすることができ、信号線15の電圧を1Vにするこ
とができる。
【0087】このように、本実施形態では、各電圧降下
部120、130、140、150が、逆方向に電流を
流す一対のMOS FET122及び124、132及
び134、142及び144、又は152及び154を
有する。これによって、速やかに電流を流して所望の電
圧にすることができる。
【0088】また、MOS FETが非線形素子である
ことから、両端の電位差が大きいときには大きな電流が
流れて所定の電圧に急速に収束する。
【0089】さらに、MOS FETが非線形素子であ
ることから、両端の電位差が小さくなると電流も小さく
なって消費電力を低減することができる。
【0090】また、本実施形態によれば、液晶のγ補正
が可能になる。すなわち、液晶表示装置において、液晶
に印加される印加電圧と液晶の光透過率とは、非線形の
関係にある。そして、印加電圧が均等の割合で増減して
も、光透過率は均等の割合で増減しないため、液晶表示
装置において適正な階調を得られない。
【0091】そこで、本実施形態では、電位調整部16
0によって端子111、115に印加される電圧を調整
することで、光透過率が均等の割合で増減するように、
γ補正を行うことができる。
【0092】(第2実施形態)図5は、本発明の第2実
施形態に係る分圧回路を示す図である。同図に示す分圧
回路210は、図1に示す分圧回路110の代わりに使
用することができる。すなわち、上述した電圧が印加さ
れる端子111、115の間に、分圧回路210は接続
され、分割電圧を取り出すための端子112、113、
114を有する。
【0093】分圧回路210は、直列に接続された電圧
降下部220、230、240、250を有する。電圧
降下部220、230、240、250は、MOS F
ET222、224、232、234、242、24
4、252、254を有する。これらのMOS FET
は、いずれもP形である点で、図1のMOS FETと
異なる。
【0094】そして、MOS FETがP形であるた
め、ゲート(G)が低電位となったときに正孔によるチ
ャネルが形成される。したがって、端子115側から端
子111側へ電流が流れるときには、MOS FET2
22、232、242、252に電流が流れる。一方、
端子115側から端子111側へ電流が流れるときに
は、MOS FET224、234、244、254に
電流が流れる。
【0095】本実施形態における作用効果は、上記第1
実施形態と同様である。
【0096】(第3実施形態)図6は、本発明の第3実
施形態に係る分圧回路を示す図である。同図に示す分圧
回路310も、図1に示す分圧回路110の代わりに使
用することができる。すなわち、上述した電圧が印加さ
れる端子111、115の間に、分圧回路310は接続
され、分割電圧を取り出すための端子112、113、
114を有する。
【0097】分圧回路310は、直列に接続された電圧
降下部320、330、340、350を有する。電圧
降下部320、330、340、350は、それぞれ一
対のMOS FET322及び324、332及び33
4、342及び344、352及び354を有する。一
対のMOS FETは、P形及びN形の組み合わせであ
る点で、図1のMOS FETと異なる。
【0098】例えば、電圧降下部320において、MO
S FET322はP形であり、MOS FET324
はN形である。また、MOS FET322、324
は、いずれも端子111側に接続されている。
【0099】そして、MOS FET322はP形であ
るため、ゲート(G)が低電位となったときに正孔によ
るチャネルが形成される。一方、MOS FET324
はN形であるため、ゲート(G)が高電位となったとき
に電子によるチャネルが形成される。
【0100】したがって、端子115側から端子111
側へ電流が流れるときには、MOSFET322に電流
が流れる。一方、端子115側から端子111側へ電流
が流れるときには、MOS FET324に電流が流れ
る。
【0101】本実施形態における作用効果は、上記第1
実施形態と同様である。
【0102】(第4実施形態)図7は、本発明の第4実
施形態に係る分圧回路を示す図である。同図に示す分圧
回路410は、図1に示す分圧回路110の代わりに使
用することができる。すなわち、上述した電圧が印加さ
れる端子111、115の間に、分圧回路410は接続
され、分割電圧を取り出すための端子112、113、
114を有する。
【0103】分圧回路410は、直列に接続された電圧
降下部420、430、440、450を有する。電圧
降下部420、430、440、450は、ダイオード
422、424、432、434、442、444、4
52、454を有する。図1に示すMOS FETが3
端子素子であるのに対して、ダイオードは2端子素子で
ある点で、第1実施形態と異なる。なお、ダイオード
は、非線形素子である点では、MOS FETと共通す
る。
【0104】そして、図7に示すように、各電圧降下部
において、逆方向に電流が流れるように一対のダイオー
ドが並列接続されている。こうすることで、上記実施形
態と同様の効果を達成することができる。
【0105】(その他の実施形態)本発明は、上記実施
形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能
である。例えば、段階的に電圧降下したいずれかの電圧
を選択するスイッチについては、図1に示す回路に限る
ものではなく、図10に示すように構成してもよい。
【0106】また、電圧降下部については、図11に示
すように、MOS FET510、520のそれぞれの
ドレイン及びソース間に抵抗530を接続することが好
ましい。こうすることで、より正確な電圧分割が可能に
なる。なお、抵抗530の抵抗値は、MOS FET5
10、520がONになったときの抵抗値とOFFにな
ったときの抵抗値との間の値が好ましい。このように抵
抗を接続しても、従来の抵抗のみからなる分圧回路を用
いるよりも、抵抗値を低くして貫通電流を小さくするこ
とができる。
【0107】分圧回路の電圧降下部を構成するMOS
FETは、薄膜トランジスタ(TFT)以外の一般的な
単結晶シリコンから形成されてもよい。あるいは、その
他の3端子素子として、バイポーラ・トランジスタによ
って電圧降下部を構成してもよい。また、2端子素子と
して、MIM (metal-insulator-metal)素子、薄膜ダイ
オード、バリスタなどを使用してもよい。
【0108】上記実施形態は、本発明を液晶表示装置に
適用した例であるが、これに限定されるものではなく、
本発明は種々の電子機器に適用することができる。
【0109】
【実施例】次に、図8及び図9を参照して、上記第1実
施形態に係る分圧回路110の実験結果を説明する。図
8は、実験における時間と電圧との関係を示すグラフで
ある。
【0110】この実験では、まず、分圧回路110の端
子111に印加する電圧VL を0Vとし、端子115に
印加する電圧VH を1.0Vとした。このとき、端子1
12、113、114の電圧V1 〜V3 は、電圧VH 、
VL の電位差1Vを均等に4分割して段階的に増加する
値になっている。そして、300μsの時点で、電圧V
L を1.0Vとし、電圧VH を2.0Vとした。そうす
ると、端子112、113、114の電圧V1 〜V3
も、図8に示すように変化した。例えば、電圧V2 は、
電圧VL 、VH の変化から8.137μs後に、1.3
75Vとなった。1.375Vは、電圧V1 、V2 が最
終的に落ち着く電圧の中間電圧である。
【0111】次に、図9は、特性試験における時間と電
流との関係を示すグラフである。同図において、本実施
形態に係るデータを実線で示し、比較のため従来例のデ
ータを一点鎖線で示す。なお、この従来例は、直線的な
電圧電流特性を有する抵抗を直列接続してなる分圧回路
であって、図8に示すのと同様な特性を有するものであ
る。すなわち、電圧V2 が、8.137μs後に1.3
75Vとなり、所定の電圧を得るのにかかる時間が等し
いという意味で、同様な特性を有するものである。
【0112】図9に示すように、本実施形態及び従来例
のいずれにおいても、電流値は、300μsの時点で一
旦増加し急速に減少している。これは、分圧回路の両端
の電圧が変化したためである。
【0113】ここで、増加した電流の最高値は、本実施
形態の方が従来例よりも大きい。これは、本実施形態に
係る分圧回路110が非線形素子のMOS FETから
構成されており、両端の電位差が一時的に大きくなって
指数関数的に電流が増加したためである。
【0114】一方、分圧回路の両端の電位差が一定のと
きには、本実施形態の方が従来例よりも電流値が小さ
い。これも、本実施形態に係る分圧回路110が非線形
素子のMOS FETから構成されていることに起因す
る。つまり、両端の電位差が小さいため、抵抗値が大き
くなって電流があまり流れないからである。
【0115】そして、300〜400μsの間の平均電
流を計算すると、従来例においては、1.3997μA
であったのに対して、本実施形態では0.842724
μAで済んだ。実際には、さらに長時間にわたって使用
されるので、平均電流はさらに減る。
【0116】このように、本実施形態では、直列接続の
抵抗を用いた分圧回路よりも、消費電流が少ないことが
実験的に明らかになった。
【0117】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるD/A変換回路
を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る液晶表示装置の分解斜視
図である。
【図3】第1の実施形態に係る液晶表示装置用の駆動回
路を示す図である。
【図4】デジタル信号の値とスイッチの切り換えとの関
係を示す表である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る分圧回路を示す図
である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る分圧回路を示す図
である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る分圧回路を示す図
である。
【図8】第1実施形態に係る分圧回路の実験結果を示す
図である。
【図9】第1実施形態に係る分圧回路の実験結果を示す
図である。
【図10】電圧を選択するスイッチの変形例を示す図で
ある。
【図11】電圧降下部の変形例を示す図である。
【符号の説明】
100 D/A変換回路 110 分圧回路 111、115 端子 112、113、114 端子(分圧端子) 120、130、140、150 電圧降下部 122、124 MOS FET(非線形素子) 132、134 MOS FET(非線形素子) 142、144 MOS FET(非線形素子) 152、154 MOS FET(非線形素子) 160 電圧調整部 T1 〜T4 スイッチ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分圧回路において、 電圧が印加される一対の端子間に直列に接続される複数
    の電圧降下部と、 隣同士の前記電圧降下部間に接続される分圧端子と、 を含み、 それぞれの前記電圧降下部は、抵抗を有するとともに、
    電圧が増加すると直線的な比例関係を超えて電流が増加
    する非直線的な電圧電流特性を有する分圧回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の分圧回路において、 それぞれの前記電圧降下部は、非線形素子からなる分圧
    回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の分圧回路において、 それぞれの前記電圧降下部は、整流作用のある第1及び
    第2の非線形素子が並列に接続されてなり、 前記第1の非線形素子は、一方の前記端子から他方の前
    記端子に電流が流れ、前記第2の非線形素子は、前記第
    1の非線形素子とは反対方向に電流が流れる分圧回路。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の分圧回路に
    おいて、 前記非線形素子は、2端子素子である分圧回路。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項3記載の分圧回路に
    おいて、 前記非線形素子は、3端子素子である分圧回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の分圧回路において、 前記非線形素子は、MOS FETであり、ソース及び
    ドレインが前記一対の端子間に接続され、チャネルが形
    成されるようにゲートが接続される分圧回路。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項6のいずれかに記載
    の分圧回路において、 前記非線形素子のしきい値電圧は、該非線形素子におい
    て要求される電圧降下の値以下である分圧回路。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の分圧回路と、デジタル信号に基づいて前記分圧回路に
    よって段階的に電圧降下したいずれかの電圧を選択する
    スイッチと、出力端子と、を有するD/A変換器。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のD/A変換器において、 前記分圧回路の前記一対の端子に印加する電圧を変える
    電圧調整手段を有するD/A変換器。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9記載のD/A変
    換器と、所望の配線パターンが形成された基板と、を有
    する回路基板。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の回路基板を有する電
    子機器。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項7のいずれかに記
    載の分圧回路と、デジタル信号に基づいて前記分圧回路
    によって段階的に電圧降下したいずれかの電圧を選択す
    るスイッチと、前記分圧回路の前記一対の端子に印加す
    る電圧を変える電圧調整手段と、を有し、前記デジタル
    信号に基づくアナログ出力が信号線に供給されて液晶が
    駆動される液晶表示装置。
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