JPH11174253A - 波長ルータおよびその製造方法 - Google Patents

波長ルータおよびその製造方法

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JPH11174253A
JPH11174253A JP34044697A JP34044697A JPH11174253A JP H11174253 A JPH11174253 A JP H11174253A JP 34044697 A JP34044697 A JP 34044697A JP 34044697 A JP34044697 A JP 34044697A JP H11174253 A JPH11174253 A JP H11174253A
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optically coupled
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JP34044697A
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Inventor
Hideaki Okayama
秀彰 岡山
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アレイ状光導波路の機能を代用する波長選択
手段を見出す。 【解決手段】 4行4列のマトリックス状に配置された
複数の2入力2出力波長選択素子100と、複数の入力
ポート1I1 〜4I1 と、複数の出力ポート1E1 〜4
1 とを具え、波長選択素子(素子)の各々100は特
定波長λ4を選択してλ4の光信号を反射させ、それ以
外の非波長選択の光信号を透過させる特性を有してい
る。同一列の素子12〜42は光学的に結合され互いに
異なる波長選択特性λ3,λ4,λ1,λ2を有してい
る。第1列の素子11〜41は対応する入力ポート1I
1 〜4I1 と光学的に結合され、最終行の素子41〜4
4は対応する出力ポート1E1 〜4E1 に光学的に結合
されている。素子100の何れかで波長選択された光信
号を選択した素子32が属する列の出力ポート2E1
ら出力させる構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光波長多重通信
に用いる波長多重光信号を各波長チャネル毎に異なった
経路設定を行う波長ルータおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の波長ルータとして、文献
1(1995年電子情報通信学会総合大会 講演予稿集
B−1092 第538頁)に記載されている、アレ
イ状の導波路を用いた波長ルータが一般に知られてい
る。
【0003】この文献1に開示されているアレイ導波路
型合分波器では、同じ波長fk (k=0,1,‥‥‥,
N−1)の入力光でも入力ポートai (i=0,1,‥
‥‥,N−1)が異なれば、出力される出力ポートbj
(j=0,1,‥‥‥,N−1)が異なる。そのため、
様々な目的に合わせて、各波長チャネルの経路をそれぞ
れ設定することができる。また、この様々な目的に応じ
て設定された経路を用いたアレイ状の導波路の様々な応
用法が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この波
長ルータは、規則正しく配列された、複数の高精度なア
レイ状導波路から構成される。これらアレイ状導波路の
作製は、精密さと高度な技術が要求される。しかし、こ
の波長ルータは、作製に非常に手間がかかる割には、そ
れぞれのアレイ状導波路の寸法精度は、期待したほど高
くなく、光路長の位相誤差が1%までが作製精度の限界
である。この波長ルータを実用化するためには、アレイ
状導波路のクロストーク特性を実用化レベルの−40d
Bまで改善しなければならない。そのためには、この波
長ルータのアレイ状導波路の作製精度を高めて、それぞ
れのアレイ状導波路の光路長の位相誤差を0.1%まで
減少させる必要がある。
【0005】したがって、現状では、この波長ルータは
充分なクロストーク特性を得ることは困難である。
【0006】また、この波長ルータは、一旦、アレイ状
導波路を作製してしまえば、波長多重光と波長分波光に
関する入力ポートおよび出力ポートの相関関係は1通り
のみに決まるので、容易に変更できない。
【0007】そこで、従来より、クロストーク特性の良
い、波長ルーテイング経路の様々な設定が可能で、しか
も光のロスの少ない波長ルータおよびその製造方法の出
現が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明の第1の波長ルータによれば、M行N列の
マトリックス状に配置された複数の2入力2出力波長選
択素子と、複数の入力ポートと、複数の出力ポートとを
具え、波長選択素子の各々は、特定波長(選択波長とい
う。)を波長選択して選択は長の光信号を反射させると
共に、それ以外の非波長選択の光信号を透過させる特性
を有し、同一行の波長選択素子の各々は、配列順に光学
的に結合されていてかつ互いに異なる波長選択特性を有
し、同一列の波長選択素子の各々は、配列順に光学的に
結合されていてかつ互いに異なる波長選択特性を有し、
第1列の波長選択素子の各々は、対応する入力ポートと
それぞれ光学的に結合されており、最終行の波長選択素
子の各々は、対応する出力ポートとそれぞれ光学的に結
合されており、および波長選択素子のいずれかで波長選
択された光信号を波長選択した波長選択素子が属する列
の出力ポートから出力させる構成としたことを特徴とす
る。
【0009】このように構成すれば、それぞれが特定の
反射波長を有する2入力2出力波長選択素子を複数個任
意に配列することが可能となるので、従来のアレイ導波
路回析格子合分波器では困難だった、波長ルーテイング
経路の様々な設定が可能となる。
【0010】また、この第1の波長ルータの実施に当た
り、波長選択素子は、波長選択特性を与える多層膜フィ
ルタを具えていることが好適である。
【0011】このように構成すれば、従来からの多層膜
フィルタを、2入力2出力波長選択素子の波長選択手段
として有効に活用することができる。
【0012】また、この第1の波長ルータの実施に当た
り、波長選択素子を、波長ルータに入力する光信号に対
して透光性材料で主として形成された波長選択ブロック
とし、しかも、波長選択ブロックの各々は、第1および
第2の2つの入射面と、第1および第2の2つの出射面
と、波長選択特性を与える多層膜フィルタとを具えてい
て、第1の入射面から入射した光信号を多層膜フィルタ
で波長選択して選択波長の光信号として第1出射面から
出射させる構造としてあるのが好ましい。
【0013】このように構成すれば、波長選択ブロック
の入射光および出射光の光軸が、複数の波長ブロック間
で一致するので、簡単かつ高精度に波長ルータに波長選
択ブロックを適用することができる。よって、ある波長
選択ブロックに入射して多層膜フィルタの選択波長特性
により反射または透過した光を、隣り合う波長選択ブロ
ックに確実に伝搬することができる。
【0014】また、この第1の波長ルータの実施に当た
り、波長選択ブロックの各々は、好ましくは、直角プリ
ズム状の、第1および第2ブロック片を有し、これらブ
ロック片の底面を、多層膜フィルタを挟んで、互いに貼
り合わせて構成してあるのが良い。
【0015】このように構成すれば、寸法誤差の少ない
高精度な波長選択ブロックを用いることができるので、
クロストーク特性を向上させることが可能となる。ま
た、直角プリズムの代わりに断面菱形の三角プリズムを
用いることによって、入射光が入射面に対して垂直入射
しないので、入射光が反射して戻ってくるために発生す
る戻り光が入射面で反射されて入射光に侵入することを
防止することができる。
【0016】また、この第1の波長ルータの実施に当た
り、波長選択ブロックを互いに整列させて同一基板上に
固定してあり、同一列の隣り合う波長選択ブロックは、
互いに第1出射面と第2入射面とを対向させてあり、お
よび同一行の隣り合う波長選択ブロックは、互いに第2
出射面と第1入射面とを対向させてあるのが好適であ
る。
【0017】このように構成すれば、波長選択素子の入
射光軸および出射光軸が隣り合う波長選択素子の入射光
軸および出射光軸と一致するので、ある波長選択ブロッ
クに入射して多層膜フィルタの波長選択特性により反射
または透過した光を、隣り合う波長選択ブロックに確実
に伝搬することができる。
【0018】また、この第1の波長ルータの実施に当た
り、基板の、波長選択ブロックを固定する上面に、波長
選択ブロックの位置決めマークを形成してあるのが好ま
しい。
【0019】このように構成すれば、位置決めマークを
目安として位置決めできるので、迅速かつ正確に波長選
択ブロックを基板上に配列することができる。
【0020】また、この第1の波長ルータの実施に当た
り、好ましくは、波長選択素子の各々を、第1入力ポー
ト、第1出力ポートおよび第1入出力ポートを具える第
1の3ポートサーキュレータと、一端が第1入出力ポー
トに光学的に結合していて波長選択特性を有する光ファ
イバーグレーティング部と、第2入力ポート、第2出力
ポートおよび第2入出力ポートを具えていて第2入力ポ
ートが光ファイバーグレーティン部の他端に光学的に結
合している第2の3ポートサーキュレータとを以て構成
してあるのが良い。
【0021】このように構成すれば、従来の3ポートサ
ーキュレータおよび光ファイバーグレーティングを用い
ることによって簡単に波長選択素子を構成することがで
きる。しかも屈曲可能なため光軸方向が可変の光ファイ
バーグレーティングを波長選択手段として利用している
ので、複数の波長選択ブロックの入射光軸および出射光
軸の位置調整が不要となる。
【0022】また、この第1の波長ルータの実施に当た
り、波長選択素子の各々を、基板に境面対称的に形成さ
れている2つの光導波路を具え、それぞれの導波路は、
順次に連続的に構成されている第1の3dBカプラ部
と、グレーティング部と、第2の3dBカプラ部とを有
しており、第1および第2の3dBカプラ部は、光導波
路間で分波および合波する特性を有しており、グレーテ
ィング部は波長選択特性を有しており、分波合波素子の
第1および第2入力ポートを第1光導波路の一端および
他端でそれぞれ構成してあり、および分波合波素子の第
1および第2出力ポートを第2光導波路の一端および他
端でそれぞれ構成してあることが好ましい。
【0023】このように構成すれば、波長選択素子を基
板上に形成された光導波路と基板上に形成されたグレー
ティングで形成することができるので、基板上に波長選
択素子を集積化することができ、量産化に好適である。
【0024】また、この発明の第2の波長ルータによれ
ば、M行N列のマトリックスの各交差点の領域(以下、
交差領域という。)で特定波長(選択波長という。)を
波長選択して選択波長の光信号を反射させると共に、そ
れ以外の非波長選択の光信号を透過させる特性を有する
波長選択部と、複数の入力ポートと、複数の出力ポート
とを具え、波長選択部の、同一行の交差領域の各々は、
配列順に光学的に結合されて光信号を反射させる波長選
択特性を有し、波長選択部の、同一列の交差領域の各々
は、配列順に光学的に結合されていてかつ互いに異なる
波長選択特性を有し、第1列の交差領域の各々は、対応
する入力ポートとそれぞれ光学的に結合されており、最
終行の交差領域の各々は、対応する出力ポートとそれぞ
れ光学的に結合されており、およびいずれかの交差領域
で波長選択された光信号を波長選択した交差点が属する
列の出力ポートから出力させる構成するのが良い。
【0025】このように構成すれば、上述したような波
長選択ブロック等の波長選択素子を用いなくても、基板
上に、多層膜フィルタを設けることによって、波長選択
部を形成することができる。
【0026】また、この第2の波長ルータの実施に当た
り、1行1列ずつずれた交差点間を結ぶ、マトリックス
の互いに平行な複数の対角線上にそれぞれ並ぶ交差領域
は、複数の交差領域アレイを形成しており、同一の交差
領域アレイの各交差領域は、同一の波長選択特性を有し
ており、異なる交差領域アレイ間での各交差領域は、互
いに異なる波長選択特性を有しており、および交差領域
アレイの各々は、多層膜フィルタでそれぞれ形成してあ
ることが好ましい。
【0027】このように構成すれば、多層膜フィルタを
用いることによって、少ない部材数で光学素子を用いず
に高精度な波長選択部を簡単に形成することができる。
【0028】また、この第2の波長ルータの実施に当た
り、波長選択部は、好ましくは、透光性材料の個別ブロ
ックで多層膜フィルタの各々を等間隔で挟持して、全体
的に六面体形状のブロックとして構成してあるのが良
い。
【0029】このように構成すれば、一体的に波長選択
素子を作製することができるので、多数の波長選択素子
を個別に作製する場合よりも手間がかからず、またこれ
らを配置するときに必要な光学的位置決め調整が不要と
なる。
【0030】また、この第2の波長ルータの実施に当た
り、波長選択部は、互いに異なる波長選択特性を有する
多層膜フィルタがそれぞれ設けられた個別の透光性材料
の帯状体を具え、これら帯状体は、基板の上面に固定さ
れているのが好ましい。
【0031】このように構成すれば、波長選択部を、従
来からの多層膜フィルタを具えた帯状体で構成すること
ができる。
【0032】また、この第2の波長ルータの実施に当た
り、基板は、その上面に帯状体を固定する位置決め用溝
を具えているのが好ましい。
【0033】このように構成すれば、位置決め用溝をガ
イドにして帯状体を配置することができるので、帯状体
を基板上に正確かつ容易に位置決めすることができる。
【0034】また、この第2の波長ルータの実施に当た
り、波長選択部は、好ましくは、光学的な結合を行うた
めの光導波路を具えていることが良い。
【0035】このように構成すれば、波長選択部を光導
波路で作製することによって、光導波路に光が誘引され
る。そのため、多層膜フィルタに対する入射光路および
反射光路に形成される反射角度に誤差があっても、光導
波路の光の誘引作用により反射角度の誤差に関係なく、
反射光を正しく目標ポイントに導くことができる。
【0036】また、この第3の波長ルータによれば、M
行N列(MおよびNは2以上の整数とする。)のマトリ
ックス状に配置された2入力2出力型の複数の波長選択
素子と、複数の入力ポートと、複数の出力ポートとを具
え、波長選択素子の各々は、特定波長(選択波長とい
う。)を波長選択して選択波長の光信号を反射させると
共に、それ以外の非波長選択の光信号を透過させる特性
を有し、第1および最終行の波長選択素子の各々は、配
列順に光学的に結合されており、第1列の波長選択素子
の各々は、互いに同一の波長選択特性(この波長選択特
性を第1波長選択特性という。)を有しており、波長選
択素子の各々は、1行1列ずつずれた波長選択素子と光
学的に結合しており、第1列の波長選択素子の各々は、
対応する入力ポートおよび対応する出力ポートとそれぞ
れ光学的に結合されており、第2列以降の列の波長選択
素子の各々は、第1波長選択特性とは異なる波長選択特
性をそれぞ有しており、および第2列以降の列の波長選
択素子の各々は、ある行の入力ポートから波長多重光信
号が第1列の波長選択素子に入力したとき、異なる波長
選択特性を利用して、波長選択素子からの非波長選択の
光信号を第1列の他の波長選択素子の各々から、互いに
異なる波長の光信号を出力するように、配置してあるこ
とを特徴とする。
【0037】このように構成すれば、格子状に波長選択
素子を接続する場合よりもたすき掛け状に接続した場合
の方が光が通過する波長選択素子の数が少なくて済むの
で、光のロスを低減させることができる。
【0038】また、この第3の波長ルータの実施に当た
り、M行N列を4行4列とし、および入力される光信号
の多重波長をλ1,λ2,λ3およびλ4とするとき、
第1列の各波長選択素子の選択波長をλ1とし、第2列
目の第1行から第4行までの波長選択素子の選択波長を
それぞれλ2,λ3,λ3およびλ4とし、第3列目の
第1行から第4行までの波長選択素子の選択波長をそれ
ぞれλ4,λ4,λ2およびλ2とし、および第4列目
の第1行から第4行までの波長選択素子の選択波長をそ
れぞれλ2,λ3,λ3およびλ4としてあることを特
徴とするのが良い。
【0039】このように構成すれば、4つの波長を有す
る多重波長光の場合の光のロスの少ない波長ルータを簡
単に構成することができる。
【0040】また、この第3の波長ルータの実施に当た
り、波長選択素子の各々は、第1入力ポート、第1出力
ポート、第2入力ポートおよび第2出力ポートを有して
おり、波長選択素子の各々を、第1入力端、第1出力端
およぼ第1入出力端を具える第1の3ポートサーキュレ
ータと、一端が第1入出力端に光学的に結合していて波
長選択特性を有する光ファイバグレーティング部と、第
2入力端、第2出力端および第2入出力端を具えていて
第2入力端が光ファイバグレーティング部の他端に光学
的に結合している第2の3ポートサーキュレータとを以
て構成してあり、第1入力ポート、第1出力ポート、第
2入力ポートおよび第2出力ポートは、第1入力端、第
1出力端、第2入力端および第2出力端をそれぞれ構成
しているのが好適である。
【0041】このように構成すれば、従来の3ポートサ
ーキュレータおよび光ファイバーグレーティングを用い
ることによって簡単に波長選択素子を構成することがで
きる。しかも屈曲可能なため光軸方向が可変の光ファイ
バーグレーティングを波長選択手段として利用している
ので、複数の波長選択ブロックの入射光軸および出射光
軸の位置調整が不要となる。
【0042】また、この第3の波長ルータの実施に当た
り、第1列の波長選択素子の各々の第1入力ポートを波
長ルータの対応する入力ポートにそれぞれ光学的に結合
すると共に、各々の第1出力ポートを波長ルータの対応
する出力ポートにそれぞれ光学的に結合してあるのが良
い。
【0043】このように構成すれば、マトリックス状に
配置された複数の波長選択素子を波長ルータとして組み
込むことができる。
【0044】また、この第3の波長ルータの実施に当た
り、好ましくは、それぞれの波長選択素子は、第1およ
び第2波長選択素子群のいずれかに含まれており、第1
波長選択素子群内の各波長選択素子は、第1列、最終
列、第1行および最終行以外に属するある1つの波長選
択素子を第1中心波長選択素子とするとき、第1中心波
長選択素子の第1入力ポートを前行前列にある波長選択
素子の第2出力ポートに光学的に結合させ、第1中心波
長選択素子の第2入力ポートを前行後列にある波長選択
素子の第1出力ポートに光学的に結合させ、第1中心波
長選択素子の第1出力ポートを後行前列にある波長選択
素子の第2入力ポートに光学的に結合させ、第1中心波
長選択素子の第2出力ポートを後行後列にある波長選択
素子の第1入力ポートに光学的に結合させてあり、さら
に、第2波長選択素子群内の各波長選択素子は、第1
列、最終列、第1行および最終行以外に属するある1つ
の波長選択素子を第2中心波長選択素子とするとき、第
2中心波長選択素子の第1出力ポートを前行前列にある
波長選択素子の第2入力ポートに光学的に結合させ、中
心波長選択素子の第2出力ポートを前行後列にある波長
選択素子の第1入力ポートに光学的に結合させ、中心波
長選択素子の第1入力ポートを後行前列にある波長選択
素子の第2出力ポートに光学的に結合させ、および中心
波長選択素子の第2入力ポートを後行後列にある波長選
択素子の第1出力ポートに光学的に結合させてあり、お
よび第1波長選択素子群内の波長選択素子と第2波長選
択素子群内の波長選択素子は、同一行および同一列のそ
れぞれにおいて、交互に配置してあるのが良い。
【0045】このように構成すれば、波長選択素子を上
述した接続条件に従って接続すれば、簡単に光のロスの
少ない波長ルータを構成することができ、試行錯誤する
手間を省くことができる。
【0046】また、この第3の波長ルータの実施に当た
り、第1波長選択素子群に含まれている第1行の波長選
択素子の第2入力ポートを第2波長選択素子群に含まれ
ている同行後列の波長選択素子の第1出力ポートに光学
的に結合してあり、第2波長選択素子群に含まれている
第1行の波長選択素子の第2出力ポートを第1波長選択
素子群に含まれている同行後列の波長選択素子の第1入
力ポートに光学的に結合してあり、第1波長選択素子群
に含まれている最終行の波長選択素子の第1出力ポート
を第2波長選択素子群に含まれている同行前列の波長選
択素子の第2入力ポートに光学的に結合してあり、およ
び第2波長選択素子群に含まれている最終行の波長選択
素子の第1入力ポートを第1波長選択素子群に含まれて
いる同行前列の波長選択素子の第2出力ポートに光学的
に結合してあるのが好適である。
【0047】このように構成すれば、第1行と最終行の
接続条件が明らかになるので、実際に波長ルータを構成
する上で便利である。
【0048】また、この第3の波長ルータの実施に当た
り、波長選択素子は、基板に境面対称的に形成されてい
る第1および第1光導波路を具え、これら第1および第
2光導波路は、順次に連続的に構成されている第1の3
dBカプラ部、グレーティング部および第2の3dBカ
プラ部を有しており、および第1および第2の3dBカ
プラ部は、第1および第2光導波路間で分波および合波
する特性を有しており、グレーティング部は波長選択特
性を有しており、波長選択素子の第1および第2入力ポ
ートを第1光導波路の一端および他端でそれぞれ構成し
てあり、および波長選択素子の第1および第2出力ポー
トを第に光導波路の一端および他端でそれぞれ構成して
あるのが好ましい。
【0049】このように構成すれば、光導波路を用いた
波長選択素子を波長ルータに適用することができるの
で、量産化に好適となる。
【0050】また、この第3の波長ルータの実施に当た
り、波長選択素子の各々の第1入力ポートを波長ルータ
の対応する入力ポートにそれぞれ光学的に結合すると共
に、各々の第1出力ポートを波長ルータの対応する出力
ポートにそれぞれ光学的に結合してあるのが良い。
【0051】このように構成すれば、光導波路を用いた
波長選択素子を波長ルータに適正に適用することができ
る。
【0052】また、この第3の波長ルータの実施に当た
り、それぞれの波長選択素子は、第1および第2波長選
択素子群のいずれかに含まれており、第1波長選択素子
群内の各波長選択素子は、第1列、最終列、第1行およ
び最終行以外に属するある1つの波長選択素子を第1中
心波長選択素子とするとき、第1中心波長選択素子の第
1入力ポートを前行前列にある波長選択素子の第2出力
ポートに光学的に結合させ、第1中心波長選択素子の第
2入力ポートを前行後列にある波長選択素子の第1出力
ポートに光学的に結合させ、第1中心波長選択素子の第
1出力ポートを後行前列にある波長選択素子の第2入力
ポートに光学的に結合させ、第1中心波長選択素子の第
2出力ポートを後行後列にある波長選択素子の第1入力
ポートに光学的に結合させてあり、さらに、第2波長選
択素子群内の各波長選択素子は、第1列、最終列、第1
行および最終行以外に属するある1つの波長選択素子を
第2中心波長選択素子とするとき、第2中心波長選択素
子の第1出力ポートを前行前列にある波長選択素子の第
2入力ポートに光学的に結合させ、中心波長選択素子の
第2出力ポートを前行後列にある波長選択素子の第1入
力ポートに光学的に結合させ、中心波長選択素子の第1
入力ポートを後行前列にある波長選択素子の第2出力ポ
ートに光学的に結合させ、および中心波長選択素子の第
2入力ポートを後行後列にある波長選択素子の第1出力
ポートに光学的に結合させてあり、および第1波長選択
素子群内の波長選択素子と第2波長選択素子群内の波長
選択素子は、同一行および同一列のそれぞれにおいて、
交互に配置してあるのが好適である。
【0053】このように構成すれば、格子状に接続され
た波長選択素子と比べてたすき掛け状に接続された波長
選択素子の方が光信号の通過する波長選択素子の数が少
なくて済むので、光のロスの少ない波長ルータを構成す
ることができる。
【0054】また、この第3の波長ルータの実施に当た
り、第1波長選択素子群に含まれている第1行の波長選
択素子の第2入力ポートを第2波長選択素子群に含まれ
ている同行後列の波長選択素子の第1出力ポートに光学
的に結合してあり、第2波長選択素子群に含まれている
第1行の波長選択素子の第2出力ポートを第1波長選択
素子群に含まれている同行後列の波長選択素子の第1入
力ポートに光学的に結合してあり、第1波長選択素子群
に含まれている最終行の波長選択素子の第1出力ポート
を第2波長選択素子群に含まれている同行前列の波長選
択素子の第2入力ポートに光学的に結合してあり、およ
び第2波長選択素子群に含まれている最終行の波長選択
素子の第1入力ポートを第1波長選択素子群に含まれて
いる同行前列の波長選択素子の第2出力ポートに光学的
に結合してあるのが良い。
【0055】このように構成すれば、第1行と最終行の
接続条件が明らかになるので、実際に波長ルータを構成
する上で便利である。
【0056】また、この発明の第4の波長ルータによれ
ば、M行N列(MおよびNは2以上の整数とする。)の
マトリックス状に配置された2入力2出力型の複数の波
長選択素子と、波長多重された入力光信号がそれぞれ入
力される複数の入力ポートと、波長とパワーが選択され
た光信号をそれぞれ出力する複数の出力ポートとを具
え、波長選択素子の各々は、特定波長(選択波長とい
う。)の光信号のパワーを分割して選択波長の光信号の
反射と透過を行う波長選択特性を有しており、同一行の
波長選択素子の各々は、配列順に光学的に結合されてお
り、同一列の波長選択素子の各々は、配列順に光学的に
結合されており、第1列の波長選択素子の各々は、対応
する入力ポートとそれぞれ光学的に結合されており、最
終行の波長選択素子の各々は、対応する出力ポートとそ
れぞれ光学的に結合されており、および波長選択素子の
いずれかで反射された光信号を反射を行った波長選択素
子が属する列の出力ポートから、選択波長でかつ分割さ
れたパワーの反射光信号として、出力させる構成とした
ことを特徴とする。
【0057】このように構成すれば、波長選択された光
信号は、波長選択素子によりその光パワーが分割される
ので、その一部の光が波長選択素子によって反射され、
残りの光が波長選択素子を透過する。よって、同一の波
長の光信号を複数の出力ポートへそれぞれ分配すること
ができる。
【0058】また、この第4の波長ルータの実施に当た
り、同一行の波長選択素子の各々は、互いに同一の波長
選択特性を有しており、および同一列の波長選択素子の
各々は、互いに異なる波長選択特性を有しているのが好
ましい。
【0059】このように構成すれば、同一行に配置され
た互いに同一の波長選択特性によって、特定波長の光信
号のみが列方向に分配され、更に同一列に配置された互
いに異なる波長選択特性によって、分配光は反射される
ことなく、出力ポートから出射される。よって、このよ
うにして光信号を合波分波することができる。
【0060】また、この第4の波長ルータの実施に当た
り、波長選択素子の各々は、波長選択素子へ入力する光
信号のパワーを1/2に分割する素子であるのが好適で
ある。
【0061】このように構成すれば、反射あるいは透過
した光信号の光パワーは、反射回数だけ1/2倍すれ
ば、目的の出力ポートから出射される光信号の光パワー
が容易に算出でき、設計上便利である。
【0062】また、この第4の波長ルータの実施に当た
り、MおよびNは、同一の整数であって、整数は、入力
光信号に多重している波長の数と一致しているのが好ま
しい。
【0063】このように構成すれば、波長多重された光
信号の全ての波長の光信号を分波合波することができる
分波合波器を最小単位で構成することができるので、コ
ンパクトで無駄のない分波合波器の設計が可能となる。
【0064】また、この第4の波長ルータの実施に当た
り、好ましくは、最終列に、入力ポート側から離れる順
に配列されている初段の波長選択素子が出力する反射光
信号のパワーは、入力光信号のパワーの1/2であり、
および配列の後段の波長選択素子から出力される反射光
信号のパワーは、前段の波長選択素子から出力される反
射光信号のパワーの1/2となっているのが良い。
【0065】このように構成すれば、反射あるいは透過
した光信号の光パワーは、反射回数だけ1/2倍すれ
ば、目的の出力ポートから出射される光信号の光パワー
が容易に算出でき、設計上便利である。
【0066】また、この第4の波長ルータの実施に当た
り、波長選択素子を、光信号に対して透光性の材料で主
として形成された波長選択ブロックとし、波長選択ブロ
ックの各々は、第1および第2の2つの入射面と、第1
および第2の2つの出射面と、波長選択特性を与える多
層膜フィルタとを具えていて、第1の入射面から入射し
た光信号を、多層膜フィルタで反射して選択波長の反射
光信号として第1出射面から出射させると共に、多層膜
フィルタから選択波長の透過光信号として第2出射面か
ら出射させる構造としてあるのが良い。
【0067】このように構成すれば、波長選択ブロック
の入射光の光軸と出射光の光軸を複数の波長選択ブロッ
ク間で相互に一致させ、また従来の多層膜フィルタを波
長選択光パワー分割手段として利用することができるの
で、簡単な構成で分波合波器を得ることができる。
【0068】また、この第4の波長ルータの実施に当た
り、波長選択ブロックの各々は、直角プリズム状の、第
1および第2ブロック片を有し、これらブロック片の底
面を、多層膜フィルタを挟んで、互いに貼り合わせて構
成してあるのが良い。
【0069】このように構成すれば、波長選択ブロック
の入射光の光軸と出射光の光軸を複数の波長選択ブロッ
ク間で相互に一致させるとともに、従来の多層膜フィル
タを波長選択光パワー分割手段として利用することがで
きるので、簡単な構成で分波合波器を得ることができ
る。
【0070】また、この第4の波長ルータの実施に当た
り、好ましくは、波長選択ブロックを互いに密着させて
同一基板上に固定してあり、同一列の隣り合う波長選択
ブロックは、互いに第1出射面と第2入射面とを密着さ
せてあり、および同一行の隣り合う波長選択ブロック
は、互いに第2出射面と第1入射面とを密着させてある
のが好適である。
【0071】このように構成すれば、個別誤差の少ない
高精度な波長選択ブロックを用いることによって、複数
の波長選択ブロックを互いに密着させるだけで、複数の
波長選択ブロックのそれぞれの入射光軸と出射光軸を互
いに位置調整する手間を不要にすることができる。
【0072】また、この第4の波長ルータの実施に当た
り、基板の、波長選択ブロックを固定する面に、波長選
択ブロックの位置決めマークを形成してあるのが好まし
い。
【0073】このように構成すれば、位置決めマークを
ガイドにして波長選択ブロックを位置決めすることがで
きるので、波長選択ブロックを基板上で容易に位置決め
することができる。
【0074】また、この発明の第5の波長ルータによれ
ば、波長λ1,λ2,λ3およびλ4が多重された入力
光信号を波長選択して出力する波長ルータにおいて、4
個の入力ポートと、4個の出力ポートと、特定波長(選
択波長という。)λ1を波長選択して選択波長の光信号
を反射させると共に、非選択波長の光信号を透過させる
特性を有する、第1段目から第4段目までの4個の第1
波長選択素子と、第1波長選択素子の各々と光学的に結
合されていて、第1波長選択素子を透過した光信号に多
重している各波長λ2,λ3およびλ4を、対応する異
なる第1波長選択素子に、振り分けてそれぞれ戻す波長
振り分け部とを具え、第1波長選択素子の各々は、対応
する入力ポートおよび出力ポートの各々にそれぞれ光学
的に結合されている第1サーキュレータおよび第1サー
キュレータと光学的に結合されていて波長選択を行う第
1グレーティング部を具えており、波長振り分け部は、
対応する第1グレーティング部に光学的に結合されてい
る第2サーキュレータおよび第2サーキュレータと光学
的に結合されていて波長選択を行う第2グレーティング
部をそれぞれ具えている、第1段目から第3段目までの
3個の第2波長選択素子で構成してあり、第1段目の第
2サーキュレータは、第1段目の第1グレーティング
部、選択波長がλ3の第2グレーティング部、第2段目
の第1グレーティング部、選択波長がλ4の第2グレー
ティング部、第3段目の第1グレーティング部、選択波
長がλ3の別の第2グレーティング部、第4段目の第1
グレーティング部、および選択波長がλ2の第2グレー
ティングとこの順序で光学的に結合してあり、第2段目
の第2サーキュレータは、前段の選択波長がλ3の第2
グレーティング部、選択波長がλ2の第2グレーティン
グ、前段の選択波長がλ4の第2グレーティング部、選
択波長がλ2の別の第2グレーティング、前段の選択波
長がλ3の別の第2グレーティング部、選択波長がλ4
の第2グレーティング部、前段の選択波長がλ2の第2
グレーティングおよび選択波長がλ4の別の第2グレー
ティング部とこの順序で光学的に結合してあり、第3段
目の第2サーキュレータは、前段の選択波長がλ4の第
2グレーティング部、選択波長がλ3で他端が解放の第
2グレーティング、前段の選択波長がλ4の第2グレー
ティング部、選択波長がλ4で他端が解放の第2グレー
ティング、前段の選択波長がλ2の第2グレーティング
部、選択波長がλ4で他端が解放の別の第2グレーティ
ング部、前段の選択波長がλ2の別の第2グレーティン
グおよび選択波長がλ2で他端が解放の第2グレーティ
ング部とこの順序で光学的に結合してあることを特徴と
する。
【0075】このように構成すれば、光ファイバーによ
る配線が少なくて済むので、構造が簡単となる。また市
販の10ポートサーキュレータが有する2つの入出力ポ
ートを互いに繋いで8ポートサーキュレータにすること
ができるので、出来合いのものを活用して波長ルータを
簡単に作製することができる。
【0076】また、この発明の波長ルータの製造方法に
よれば、波長ルータを製造するに当たり、六面体形状の
ブロックは、同一厚の、平行平面の透光性基板を複数枚
用意して、1枚を除いた残りの基板上面に波長選択特性
の異なる多層膜をそれぞれ形成する第1の工程と、多層
膜が形成された基板を順次に、これら基板間に多層膜が
一層づつ介在するように、積層して積層ブロックを形成
する第2の工程と、四辺が同一長さの四辺形の対角線と
多層膜のうちの一層の端面を一致させると共に、対角線
と直行する線上の、四辺形の2つの頂点が積層ブロック
の上面および下面とそれぞれ一致させておいて、四辺に
沿って積層ブロックを切削加工して六面体形状のブロッ
クを形成する第3の工程とを含むことを特徴とする。
【0077】このように構成すれば、上述した六面体形
状のブロックを簡単かつ精密に作製することができる。
【0078】また、この製造方法の実施に当たり、同一
厚の、平行平面の透光性帯状体を複数枚用意して、その
帯状体上面に波長選択特性の異なる多層膜をそれぞれ形
成する第1の工程と、基板の上面に、マトリックスの行
および列の方向に、複数の光導波路をそれぞれ固定する
第2の工程と、行および列の交差点を一方向に対角的に
結ぶ、複数の平行対角線に沿って、光導波路の部分を横
切って基板に、前記多層膜が形成された帯状体を嵌め込
み固定できる幅の溝を、それぞれ形成する第3の工程
と、多層膜が形成された帯状体を対応する溝に固定する
第4の工程とを含むことを特徴とする。
【0079】このように構成すれば、基板に溝を形成す
る前に、基板に光導波路を形成することによって光導波
路が基板に一体化されるので、その基板を光導波路とと
もに切削して溝を設けることができる。そのため溝の形
成が容易となる。
【0080】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態について説明する。なお、図中、各構成成分
の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解でき
る程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説
明する数値的条件は単なる例示にすぎないことを理解さ
れたい。
【0081】「第1の実施の形態」図1(A)は、この
発明に係る第1の波長ルータの第1の実施の形態を示す
概念図である。(B)は、この実施の形態で用いた波長
ルータの波長分波合波特性を示す図である。
【0082】以下、この発明の波長ルータに係る第1の
実施の形態を概念的に説明する。
【0083】図1(A)において、この発明の第1の波
長ルータ100は、M行N列(但し、M,Nは、2以上
の整数とする)、例えば4行4列のマトリックス状に配
置された複数の、例えば16個の2入力2出力波長選択
素子11〜44と、複数の、例えば4つの入力ポート1
1 ,2I1 ,3I1 ,4I1 と、複数の、例えば4つ
の出力ポート1E1 ,2E1 ,3E1 ,4E1 とを具え
ている。
【0084】以下、説明の便宜上、m行n列に配置され
た波長選択素子をmnとする。但し、m,nは1以上の
整数であり、1≦m≦M、0≦n≦Nの関係を有するも
のとする。また、波長選択素子mnの第1および第2入
力ポートをそれぞれmnI1およびmnI2 とし、同様
に第1および第2出力ポートをそれぞれmnE1 および
mnE2 とする。
【0085】一例として、波長ルータを4行4列のマト
リックス構成とし、かつ、波長λ1,λ2,λ3,λ4
の波長多重光信号が入力ポート1I1 ,2I1 ,3I
1 ,4I1 のいずれかに入力する場合につき説明する。
【0086】m行n列目の波長選択素子mnの各々は、
特定波長(選択波長という。)、例えば4つの波長λ
1,λ2,λ3,λ4の中のいずれか1つの波長を波長
選択してこの選択波長の光信号を反射させると共に、そ
れ以外の波長、すなわち、非波長選択の光信号を透過さ
せる特性を有している。この第1の波長ルータ100で
は、同一行の波長選択素子、例えば2行1列目,2行2
列目,2行3列目,2行4列目の波長選択素子21,2
2,23,24の各々は、配列順に光学的に結合されて
いてかつ互いに異なる波長選択特性、例えば第1列目か
ら順に波長λ1,λ4,λ3およびλ2の波長選択特性
を有している。また、同一列の波長選択素子、例えば、
1行2列目,2行2列目,3行2列目および4行2列目
の波長選択素子12,22,32,42の各々は、配列
順に光学的に結合されていてかつ互いに異なる波長選択
特性を有している。また、第1列の波長選択素子、例え
ば1行1列目,2行1列目,3行1列目,4行1列目の
波長選択素子11,21,31,41の各々は、対応す
る入力ポート1I1 ,2I1 ,3I1 ,4I1 とそれぞ
れ光学的に結合されている。最終行の波長選択素子,例
えば4行1列目,4行2列目,4行3列目,4行4列目
の波長選択素子41,42,43,44の各々は、対応
する出力ポート1E1 ,2E1 ,3E1 ,4E1 とそれ
ぞれ光学的に結合されている。さらに、第1の波長ルー
タ100では、m行n列目の波長選択素子mnのいずれ
かで、例えば1行2列目の波長選択素子12で、波長選
択された光信号λ3を、波長選択した1行2列目の波長
選択素子12が属する列の出力ポート、例えば2E1
ら出力させるように構成されている。
【0087】尚、最終列の波長選択素子14,24,3
4,44の第2出力ポート14E2,24E2 ,34E2
,44E2 および第1行の波長選択素子11,12,
13,14の第2入力ポートは、ダミーポートであっ
て、第1の波長ルータ100外の構成部分と光学的な接
続関係を有していても有していなくても良い。
【0088】図1(A)に示した構成例では、この第1
の波長ルータの波長分波合波特性は、図1(B)の表に
掲げるとおりである。すなわち、図1(B)には、各入
力ポート1I1 ,2I1 ,3I1 ,4I1 に、λ1〜λ
4の波長多重した光信号が入力したとき、各出力ポート
1E1 ,2E1 ,3E1 ,4E1 から出力する選択波長
を示してある。
【0089】このように構成すれば、様々な反射波長を
有する2入力2出力波長選択素子を任意に配列すること
が可能となるので、従来のアレイ導波路回析格子合分波
器では困難だった、波長ルーテイング経路の様々な設定
が可能となる。
【0090】次に、図2および図3を用いて、この発明
の第1の実施の形態に用いる波長選択素子の具体例につ
いて説明する。
【0091】図2(A)は、波長選択素子をより具体的
に構成した波長選択ブロックの構造を模式的に示す斜視
図である。図2(B)は、この波長選択ブロックを実際
に基板上に配置した場合を示す斜視図である。
【0092】図3(A)は、波長選択ブロックの配列の
説明図であり、図3(B)は、基板上に配列させた波長
選択ブロックとその周辺の様子を上面から見た模式図で
ある。
【0093】図2(A)において、波長選択素子102
は、波長選択特性を与える多層膜フィルタfを具えてい
る。
【0094】このように構成すれば、従来の多層膜フィ
ルタを波長選択手段として活用することができるので、
簡単に2入力2出力波長選択素子を作製することができ
る。
【0095】波長選択素子(波長選択ブロック)102
は、具体的には、波長ルータ100に入力する光信号に
対して透光性材料、例えば透明なガラス材料で主として
形成された波長選択ブロックである。この場合、波長選
択ブロック102の各々は、第1および第2の2つの入
射面102I1 ,102I2 と、第1および第2の2つ
の出射面102E1 ,102E2 と、波長選択特性を与
える多層膜フィルタfとを具えている。そして、第1の
入射面102I1 から入射した光信号、例えば4つの波
長λ1,λ2,λ3,λ4の光信号を多層膜フィルタ
f、例えば波長λ2を反射する波長選択特性を有する多
層膜フィルタ(以下、f(λ2)という。)で波長選択
して選択波長λ2の光信号として第1出射面102E1
から出射させるように構成されている。
【0096】このように構成すれば、波長選択ブロック
の入射光および出射光の光軸が、複数の波長ブロック間
で一致するので、簡単かつ高精度に波長ルータに波長選
択ブロックを適用することができる。よって、ある波長
選択ブロックに入射して多層膜フィルタの選択波長特性
により反射または透過した光を、隣り合う波長選択ブロ
ックに確実に伝搬することができる。
【0097】また、この波長選択ブロック102の各々
は、直角プリズム状の、例えば高精度な直角度を有する
直角プリズムの第1および第2ブロック片102a,1
02bを有している。そして、これらブロック片102
a,102bの底面を、図2(A)に示すように、多層
膜フィルタf(この例ではf(λ2))を挟んで、互い
に貼り合わせて構成する。
【0098】この貼り合わせは周知の適当な手法で行え
ば良い。既に説明した通り、従来のアレイ導波路回析格
子合分波器では、アレイ形成の精度を高めることが困難
で位相誤差0.1%が作製限界であり、クロストーク特
性は実用レベル−40dBまで達成が困難であった。
【0099】しかし、このように構成すれば、寸法誤差
の少ない高精度な波長選択ブロックを用いることができ
るので、クロストーク特性を向上させることが可能とな
る。
【0100】また、図2(B)に示すように、波長選択
ブロック102は、互いに整列させて、例えば4行4列
のマトリックス状に整列させて同一基板104上に固定
してある。図3(A)を参照して、この場合の配列の仕
方を4つの波長ブロックを例に挙げて説明する。同一列
の隣り合う波長選択ブロック、例えば2行2列目および
3行2列目の波長選択ブロック22,32は、互いに波
長選択素子22の第1出射面22E1 と波長選択素子3
2の第2入射面32I2 とを対向させてあり、および同
一行の隣り合う2行3列目の波長選択ブロック23は、
互いに波長選択素子22の第2出射面22E2 と波長選
択素子23の第1入射面23I1 とを対向させてある。
【0101】図2(B)に示す106aは、4つの入力
ポート1I1 ,2I1 ,3I1 ,4I1 をV字溝に挿入
しアレイ状に配列させて基板上に配置するための入力ポ
ート用基準ブロックである。また、106bは、106
aと同様に、4つの出力ポート1E1 ,2E1 ,3E
1 ,4E1 をV字溝に挿入しアレイ状に配列させて基板
上に配置するための出力ポート用基準ブロックである。
図2(B)では、このブロック106bを固定するため
の途中の状態を示している。なお、この構成例では、入
力ポートおよび出力ポートは、光信号を平行光に変える
コリメータレンズ108に光ファイバを光学的に接続し
て構成されている。
【0102】波長選択ブロックを基板104上に配列す
る手助けとなる位置決めマークを基板の上面に設けてお
くと良い。この位置決めマークの一例を図3(B)に破
線112で示してある。この構成例では、立方体のブロ
ック102の直交する2辺とその交差する頂点の位置決
めができれば良いので、直交する直線で位置決めマーク
を構成している。2つの直線の交点にブロックの頂点を
合わせると共に、直交する2辺をこれら直線に一致させ
れば良い。この位置決めマークは、他の形態で設けてお
いても良い。
【0103】この図3(B)に示す構成例では、上述し
たように波長選択素子を配列することにより、第1行目
の第1列から第4列までの順次の素子各々は、波長λ
4,λ3,λ2およびλ1の光信号を、それぞれ選択反
射する。また、第2行目の順次の素子は、波長λ1,λ
4,λ3およびλ2の光信号を、それぞれ選択反射す
る。また、第3行目の順次の素子は、波長λ2,λ1,
λ4およびλ3の光信号を、それぞれ選択反射する。ま
た、第4行目(最終行)の順次の素子は、波長λ3,λ
2,λ1およびλ4の光信号を、それぞれ選択反射す
る。
【0104】このように構成すれば、波長選択ブロック
の入射光および出射光の光軸が、複数の波長ブロック間
で一致するので、簡単かつ高精度に波長ルータに波長選
択ブロックを適用することができる。よって、ある波長
選択ブロックに入射して多層膜フィルタの選択波長特性
により反射または透過した光を、隣り合う波長選択ブロ
ックに確実に伝搬することができる。
【0105】次に、波長選択ブロック102の変形例に
ついて説明する。
【0106】図4は、図2および3で用いた波長選択ブ
ロックの変形例を模式的に示す上面図である。
【0107】図4に示すように、直角プリズム状の第1
および第2ブロック片110a,110bとして、直角
プリズムの代わりに断面菱形の三角プリズム110を用
いても良い。
【0108】このように構成すれば、直角プリズムの代
わりに断面菱形の三角プリズムを用いることによって、
入射光が入射面に対して垂直入射しないので、入射光が
反射して戻ってくるために発生する戻り光が入射面で反
射されて入射光に侵入することを防止することができ
る。
【0109】また、基板104の、波長選択ブロック1
02を固定する上面に、波長選択ブロック102の位置
決めマーク112を格子状に形成しても良い(図4)。
【0110】このように構成すれば、位置決めマーク1
12を目安として位置決めできるので、迅速かつ正確に
波長選択ブロック102を基板104上に配列すること
ができる。
【0111】次に、図5(A)〜(D)を用いて、波長
選択素子の別の具体例について説明する。
【0112】図5(A)〜(D)は、第1の実施の形態
における波長選択素子の別の具体例を示す図である。
【0113】図5(A)において、波長選択素子120
の各々は、第1の3ポートサーキュレータ120aと、
光ファイバーグレーティング部120bと、第2の3ポ
ートサーキュレータ120cとを具えている。第1の3
ポートサーキュレータ120aは、第1入力ポートI
1 、第1出力ポートE1 および第1入出力ポートIE1
を具えている。第2の3ポートサーキュレータ120c
は、第2入力ポートI2、第2出力ポートE2 および第
2入出力ポートIE2 を具えている。光ファイバーグレ
ーティング部120bは、一端が第1入出力ポートIE
1 に光学的に結合されていて波長λ2を反射する波長選
択特性を有するとともに、他端は第2の3ポートサーキ
ュレータ120cの第2入出力ポートIE2 と光学的に
結合している。
【0114】すなわち、この波長選択素子120の構成
上の特徴は、多層膜フィルタfの代わりに光ファイバー
グレーティング部120bを用いている点にあり、この
点が波長選択ブロック102の構成と異なるところであ
る。
【0115】次に、図5(A)〜(D)を用いて、この
光選択素子120の波長λ1あるいは波長λ2の光信号
を入力させた場合の光選択素子120の動作につき説明
する。
【0116】図5(A)は、第1の3ポートサーキュレ
ータ120aの入力ポートI1 に波長λ1の光信号が入
力され、特定波長λ2を反射する波長選択特性を有する
光ファイバーグレーティング部120bに入力された場
合を示す図である。
【0117】図5(B)は、第1の3ポートサーキュレ
ータ120aの入力ポートI1 に波長λ2の光信号が入
力され、特定波長λ2を反射する波長選択特性を有する
光ファイバーグレーティング部120bに入力された場
合を示す図である。
【0118】図5(C)は、第2の3ポートサーキュレ
ータ120cの入力ポートI2 に波長λ1の光信号が入
力され、特定波長λ2を反射する波長選択特性を有する
光ファイバーグレーティング部120bに入力された場
合を示す図である。
【0119】図5(D)は、第2の3ポートサーキュレ
ータ120cの入力ポートI2 に波長λ2の光信号が入
力され、特定波長λ2を反射する波長選択特性を有する
光ファイバーグレーティング部120bに入力された場
合を示す図である。
【0120】図5(A)の場合、第1の3ポートサーキ
ュレータ120aの第1入力ポートI1 から入力した波
長λ1の光信号(図中、実線)は、第1入出力ポートI
1から出射して光ファイバーグレーティング部120
bへ入力する。この光ファイバーグレーティング部12
0bは、特定波長λ2のみを反射する波長選択特性を有
している。よって、この光ファイバーグレーティング部
120bへ入力された波長λ1の光信号は、この光ファ
イバーグレーティング部120bを通過して第2の3ポ
ートサーキュレータ120cの第2入出力ポートIE2
に入力される。第2の3ポートサーキュレータ120c
の第2入出力ポートIE2 に入力された波長λ1の光信
号は、第2出力ポートE2 から出射される。
【0121】図5(B)の場合、第1の3ポートサーキ
ュレータ120aの第1入力ポートI1 から入力した波
長λ2の光信号(図中、鎖線)が、第1入出力ポートI
1から出射して光ファイバーグレーティング部120
bへ入力される。この光ファイバーグレーティング部1
20bは、波長λ2を反射する波長選択特性を有してい
るので、この入力光を反射する。この反射光は、第1の
3ポートサーキュレータ120aの第1入出力ポートI
1 に入射され、第1出力ポートE1 から出射される。
【0122】図5(C)の場合、第2の3ポートサーキ
ュレータ120cの第2入力ポートI2 から入力した波
長λ1の光信号(図中、実線)は、この構成が左右対称
なので、図5(A)と同様の動作(左右対称の動作)を
して第1の3ポートサーキュレータ120aの第1出力
ポートE1 から出射される。
【0123】図5(D)の場合、第2の3ポートサーキ
ュレータ120cの第2入力ポートI2 から入力した波
長λ2の光信号(図中、鎖線)は、この構成が左右対称
なので、図5(B)と同様の動作(左右対称の動作)を
して第2の3ポートサーキュレータ120cの第2出力
ポートE2 から出射される。
【0124】このように構成すれば、従来の3ポートサ
ーキュレータおよび光ファイバーグレーティングを用い
ることによって簡単に波長選択素子を構成することがで
きる。しかも屈曲可能なため光軸方向が可変の光ファイ
バーグレーティングを波長選択手段として利用している
ので、図2(A)に記載の波長選択ブロックのように複
数の波長選択ブロックの入射光軸および出射光軸の位置
調整が不要なる。
【0125】次に、図6(A)〜(D)を用いて、波長
選択素子のさらに別の構成例について説明する。
【0126】図6(A)〜(D)は、第1の実施の形態
における波長選択素子のさらに別の具体例を示す説明図
である。
【0127】以下、この波長選択素子130の構成につ
き説明する。
【0128】図6(A)は、第1の3dBカプラ部13
0aの第1入力ポートI1 に波長λ1の光信号が入力さ
れ、特定波長λ2を反射する波長選択特性を有するグレ
ーティング部130bに入力された場合を示す図であ
る。
【0129】図6(B)は、第1の3dBカプラ部13
0aの第1入力ポートI1 に波長λ2の光信号が入力さ
れ、特定波長λ2を反射する波長選択特性を有するグレ
ーティング部130bに入力された場合を示す図であ
る。
【0130】図6(C)は、第2の3dBカプラ部13
0cの第2入力ポートI2 に波長λ1の光信号が入力さ
れ、特定波長λ2を反射する波長選択特性を有するグレ
ーティング部130bに入力された場合を示す図であ
る。
【0131】図6(D)は、第2の3dBカプラ部13
0cの第2入力ポートI2 に波長λ2の光信号が入力さ
れ、特定波長λ2を反射する波長選択特性を有するグレ
ーティング部130bに入力された場合を示す図であ
る。
【0132】図6(A)において、波長選択素子130
の各々は、基板104に鏡面対称的に形成されている2
つの光導波路130-a,130-bを具えている。それぞ
れの導波路130-a,130-bは、順次に連続的に構成
されている第1の3dBカプラ部130aと、グレーテ
ィング部130bと、第2の3dBカプラ部130cと
を有している。この第1および第2の3dBカプラ部1
30a, 130cは、光導波路間130-a,130-bで
分波および合波する特性を有している。このグレーティ
ング部130bは波長選択特性、例えば波長λ2を反射
する特性を有している。この分波合波素子の第1および
第2出力ポートE1 ,E2 を第2光導波路130-bの一
端および他端でそれぞれ構成してある。この分波合波素
子130の第1および第2出力ポートE1 ,E2 を第2
光導波路130-bの一端および他端でそれぞれ構成して
ある。
【0133】この波長選択素子の構成上の特徴は、波長
選択ブロック102および波長選択素子120の構成と
違って、2本の光導波路130-a,130-bと光導波路
に形成されたグレーテイング部130bを用いて構成し
た点にある。
【0134】次に、図6(A)〜(D)を用いて、この
波長選択素子130に波長λ1あるいは波長λ2の光信
号を入力させた場合の波長選択素子130の動作につき
説明する。
【0135】図6(A)において、第1の3dBカプラ
部130aの第1入力ポートI1 から入力した波長λ1
の光信号(図中、実線)は、第1の3dBカプラ部13
0aで光パワーが等分割されて2つの光導波路130-
a,130-bにそれぞれ分配される。そして、この分配
された光は2つの光導波路130-a,130-bに交差さ
せて形成されたグレーティング部130bへ入力され
る。このグレーティング部130bは、特定波長λ2の
みを反射する波長選択特性を有している。よって、この
グレーティング部130bへ入力された波長λ1の光信
号は、このグレーティング部130bを通過して第2の
3dBカプラ部130cに入力される。第2の3dBカ
プラ部130cに入力された波長λ1の光信号は、光方
向性結合されて第2出力ポートE2 から出射される。
【0136】図6(B)において、第1の3dBカプラ
部130aから入力した波長λ2の光信号(図中、鎖
線)は、第1の3dBカプラ部130aによって、光パ
ワーが等分割されて2つの光導波路130-a,130-b
にそれぞれ分配される。この分配されたそれぞれの光信
号は、2つの光導波路130-a,130-bを交差するよ
うに形成されたグレーティング部130bへそれぞれ入
力される。このグレーティング130bは、波長λ2を
反射する波長選択特性を有しているので、これら入力光
をそれぞれ反射する。この反射されたそれぞれの光は、
第1の3dBカプラ部130aに再び入力され、光方向
性結合されて第1出力ポートE1 から出射される。
【0137】図6(C)において、第2の3dBカプラ
部130cの第2入力ポートI2 から入力された波長λ
1の光信号(図中、実線)は、この2つの光導波路13
0-a,130-bが鏡面対称なので、図6(A)と同様の
動作(左右逆向きの動作)をして第1の3dBカプラ部
130aの第1出力ポートE1 から出射される。
【0138】図6(D)において、第2の3dBカプラ
部130cの第2入力ポートI2 から入力した波長λ2
の光信号(図中、鎖線)は、この2つの光導波路130
-a,130-bが鏡面対称なので、図6(A)と同様の動
作(左右対称の動作)をして第2の3dBカプラ部13
0cの第2出力ポートE2 から出射される。
【0139】このように構成すれば、波長選択素子を基
板上に形成された光導波路と基板上に形成されたグレー
ティングで形成することができるので、基板上に波長選
択素子を集積化することができ、量産化に好適である。
【0140】「第2の実施の形態」次に、図7、図8お
よび図9を用いて、第2の実施の形態の波長ルータにつ
き説明する。
【0141】図7は、第2の実施の形態における波長ル
ータを構成する波長選択素子を光導波路と多層膜フィル
タを用いて構成した例を示す図である。
【0142】図8は、この波長ルータの一構成例を説明
するための斜視図である。
【0143】図7および図8において、この波長ルータ
は、波長選択部と、入力ポートと、出力ポートとを具え
ている。この構成例では、この波長選択部103を構成
する多層膜フィルタを図中、マトリックスの交差点を対
角的に結ぶ直線(後述する交差領域アレイに相当す
る。)A1(λ3),A2(λ2),A3(λ1),A
4(λ4),A5(λ3),A6(λ2)およびA7
(λ1)で、概略的に示してある。また、入力ポートを
1I1 ,2I1 ,3I1 および4I1 で示してあり、出
力ポートを1E1 ,2E1 ,3E1 および4E1 で示し
てある。この波長選択部の、M行N列のマトリックスの
各交差点の領域(以下、交差領域という。)をR(m,
n)とする。但し、m,nは1以上の整数であり、1≦
m≦M、1≦n≦Nの関係を有するものとする。これら
の交差領域R(m,n)は特定波長を選択反射させる特
性を有している。これらの交差領域の各々は、対応する
入力ポートと出力ポートとにそれぞれ光学的に結合され
ている。
【0144】この構成例では、波長選択部103の交差
領域R(2,2)は、多重波長λ1,λ2,λ3,λ4
の光信号の特定波長(選択波長という。)、例えば波長
λ4を波長選択して選択波長λ4の光信号を反射させ
る。そして、それ以外の非波長選択の光信号、すなわち
波長λ1,λ2,λ3の光信号を透過させる。そして、
同一行の交差領域R(2,1),R(2,2),R
(2,3),R(2,4)の各々は、配列順に光学的に
結合されて光信号を反射させる波長選択特性を有してい
る。また、同一列の交差領域R(1,2),R(2,
2),R(3,2),R(4,2)の各々は、配列順に
光学的に結合されていてかつ互いに異なる波長選択特性
を有している。第1列の交差領域R(1,1),R
(2,1),R(3,1),R(4,1)の各々は、対
応する入力ポート1I1 ,2I1 ,3I1 および4I1
とそれぞれ光学的に結合されている。そして、最終行の
交差領域R(4,1),R(4,2),R(4,3),
R(4,4)の各々は、対応する出力ポート1E1 ,2
1 ,3E1 および4E1 とそれぞれ光学的に結合され
ている。そして、いずれかの交差領域、例えばR(2,
2)で波長選択された光信号、例えば波長λ4を波長選
択した交差領域R(2,2)が属する列の出力ポート2
1 から出力させるように構成されている。
【0145】このように構成すれば、既に説明したよう
な、波長選択素子120、波長選択素子130等の波長
選択素子を用いなくても、既に説明した波長選択ブロッ
ク102で形成することができる。しかし、この構成例
では、波長選択ブロック102を用いずに、基板上10
4に、多層膜フィルタを設けることによって、波長選択
部103を形成する例につき説明する。
【0146】第2の実施の形態の具体例につき説明す
る。図7および図8に示すように、1行1列ずつずれた
交差領域間、例えば交差領域R(2,2)と交差領域R
(3,3)の間を結ぶ、マトリックスの互いに平行な複
数の対角線上にそれぞれ並ぶ交差領域、例えばR(1,
1),R(2,2),R(3,3),R(4,4)とR
(2,1),R(3,2),R(4,3)は、複数の交
差領域アレイ、例えば交差領域アレイA4,A3を形成
している。そして、同一の交差領域アレイ、例えば交差
領域アレイA3の各交差領域R(2,1),R(3,
2),R(4,3)は、同一の波長選択特性、例えば波
長λ1を反射する特性を有している。ここでは、この交
差領域アレイをA3(λ1)のように表記している。さ
らに、異なる交差領域アレイ間、例えば交差領域アレイ
A3およびA4での各交差領域は、互いに異なる波長選
択特性、すなわち波長λ1を反射する特性と波長λ4を
反射する特性をそれぞれ有している。このような、交差
領域アレイA1(λ3),A2(λ2),A3(λ
1),A4(λ4),A5(λ3),A6(λ2),A
7(λ1)の各々は、各アレイ毎に、選択反射波長が割
当てられている多層膜フィルタで、それぞれ形成してあ
る。
【0147】このように構成すれば、簡単で少ない部材
数で、高精度な波長選択部を形成することができる。例
えば、4行4列のマトリックス搭載の波長ルータの場合
には、7枚の多層膜フィルタを用いれば良い。
【0148】この場合、波長選択部103の各交差領域
アレイは、図7および図8に示すように、個別の透光性
材料の帯状体上に互いに異なる波長選択特性を有する多
層膜フィルタを設けて、形成されている。ここでは、こ
れら帯状体にアレイと同じ符号A1,A2,A3,A
4,A5,A6,A7を附して示す。これら帯状体は、
基板104の上面に固定されている。
【0149】このように構成すれば、波長選択部を、従
来からの多層膜フィルタを具えた帯状体で構成すること
ができる。
【0150】また、この場合、この基板104は、その
上面に帯状体、例えば図8に示す帯状体A1,A2,A
3,A4,A5,A6,A7を固定する位置決め用溝を
具えている。
【0151】このように構成すれば、位置決め用溝をガ
イドにして帯状体A1,A2,A3,A4,A5,A
6,A7を配置することができるので、帯状体A1,A
2,A3,A4,A5,A6,A7を基板上に正確かつ
容易に位置決めすることができる。
【0152】また、波長選択部103には、光学的な結
合を行うための光導波路を設けるのが良い。図7に示す
構成例では、これらの光導波路105および107を行
および列方向の実線でそれぞれ示してある。例えば、第
1行〜第4行の光導波路105a,105b,105c
および105dを互いに平行に基板104に形成し、そ
れぞれの一端を対応するコリメータレンズ108と光学
的に結合させてある。他方、第1列〜第4列の光導波路
107a,107b,107cおよび107dを互いに
平行に基板104に形成し、それぞれの一端を対応する
コリメータレンズ108に光学的に結合させてある。
【0153】このように構成すれば、波長選択部を光導
波路で作製することによって、光導波路に光が誘引され
る。そのため、多層膜フィルタに対する入射光路および
反射光路に形成される反射角度に誤差があっても、光導
波路の光の誘引作用により反射角度の誤差に関係なく、
反射光を正しく目標ポイントに導くことができる。
【0154】また、この場合、この波長ルータを製造す
るに当たり、同一厚の、平行平面の透光性帯状体、例え
ば透明なガラス板を複数枚用意する。このガラス板の長
さはそれぞれ予め設計に合わせて適当な長さとしておけ
ばよい。また、ガラス板の幅は、同一幅に揃えておくの
が良い。ついで、その帯状体上面に、波長選択特性の異
なる、設計に応じた所要の特性の多層膜をそれぞれ形成
する(第1の工程)。この多層膜の形成は、蒸着等周知
の適当な成膜方法を用いて行えばよい。次に、基板の上
面に、マトリックスの行および列の方向に、複数の光導
波路をそれぞれ形成する(第2の工程)。これら光導波
路の形成も、周知の適切な方法で行えば良い。次に、行
および列の交差点を一方向に対角的に結ぶ、複数の平行
対角線に沿って、光導波路の部分を横切って基板に溝を
それぞれ形成する(第3の工程)。この溝の幅は、それ
ぞれ、多層膜が形成された帯状体を嵌め込んで固定でき
る幅とする。次に、多層膜が形成された帯状体を対応す
る溝に固定する(第4の工程)。
【0155】このように構成すれば、基板に溝を形成す
る前に、基板に光導波路を形成することによって光導波
路が基板に一体化され、その基板を光導波路とともに切
削して溝を設けることができる。そのため溝の形成が容
易となる。そして、多層膜が形成された帯状体をその溝
に容易に固定することができる。この固定には、必要な
らば、接着剤等の固定補強手段を用いても良い。
【0156】次に、図9を用いて、図3の波長選択素子
の変形例について説明する。
【0157】図9は、図3の波長選択素子の変形例を示
した上面図である。
【0158】波長選択部は、図9に示すように、透光性
材料、例えばガラス材料の個別ブロックB1,B2,B
3,B4,B5,B6,B7,B8で多層膜フィルタf
(λ3),f(λ2),f(λ1),f(λ4),f
(λ3),f(λ2),f(λ1)の各々を等間隔で挟
持して、全体的に六面体形状の一体型のブロック140
として構成して基板104上に配置してある。
【0159】このように構成すれば、一体的に波長選択
素子を作製することができるので、多数の波長選択素子
を個別に作製する場合よりも手間がかからず、またこれ
らを配置するときに必要な光学的位置決め調整が不要と
なる。
【0160】次に、図10を用いて、上述した六面体形
状のブロック140を作製する方法について説明する。
【0161】図10は、六面体形状のブロック140を
作製するプロセスを示す説明図である。
【0162】図10に示すように、この波長ルータを製
造するに当たり、六面体形状のブロックは、同一厚の、
平行平面の透光性基板、例えばB1,B2,B3,B4
を複数枚用意して、1枚、例えばB4を除いた残りの基
板上面に波長選択特性の異なる多層膜、例えばf(λ
3),f(λ2),f(λ1)をそれぞれ形成する(第
1の工程)。基板としては、透明のガラス基板を用いる
のが良く、また、多層膜の形成は、蒸着等の周知の成膜
方法を用いれば良い。多層膜が形成された基板を順次
に、これら基板間に多層膜が一層づつ介在するように、
設計に合わせた順に、積層して積層ブロックを形成する
(第2の工程)。ここでは、基板B1,B2,B3およ
びB4の順に重ね合わせる。四辺が同一長さの四辺形
(図中、破線で示してある。)の対角線と多層膜のうち
の一層とを一致させると共に、対角線と直行する線上
の、四辺形の2つの頂点が積層ブロックの上面および下
面とそれぞれ一致させるようにして、四辺に沿って積層
ブロックを周知の適切な方法で切削加工して六面体形状
のブロック140を形成する(第3の工程)。ここで
は、多層膜f(λ2)を対角線と一致させている。
【0163】このように構成すれば、上述した六面体形
状のブロックを簡単かつ精密に作製することができる。
【0164】「第3の実施の形態」図11(A)は、第
3の実施の形態の波長ルータの説明に供する概念図であ
る。
【0165】以下、この第3の実施の形態の波長ルータ
の構成について説明する。
【0166】図11(A)に示すように、M行N列(M
およびNは2以上の整数とする。)、例えば4行4列の
マトリックス状に配置された2入力2出力型の複数の波
長選択素子、例えば波長選択素子11〜44と、複数の
入力ポート、例えば入力ポート1I1 ,2I1 ,3I
1 ,4I1 と、複数の出力ポート、例えば出力ポート1
1 ,2E1 ,3E1 ,4E1 とを具えている。
【0167】この波長選択素子11〜44の各々は、既
に説明した他の波長選択素子の場合と同様に、特定波長
(選択波長という。)の光信号を反射させ、それ以外の
非波長選択の光信号を透過させる特性を有している。例
えば、波長選択素子12,14,33および43は、波
長λ2を波長選択して選択波長λ2の光信号を反射させ
ると共に、波長λ1,λ3,λ4を透過する。また、こ
の構成例では、第1および最終行の波長選択素子11,
12,13,14および41,42,43,44の各々
は、配列順に光学的に結合されている。また、第1列の
波長選択素子11,21,31,41の各々は、互いに
同一の波長選択特性(この波長選択特性を第1波長選択
特性という。)、例えばここでは同一の波長λ1の波長
選択特性を有している。
【0168】波長選択素子の各々は、1行1列ずつずれ
た波長選択素子と光学的に結合している。例えば波長選
択素子22は、波長選択素子11、波長選択素子31、
波長選択素子13および波長選択素子33と結合してい
る。
【0169】第1列の波長選択素子の各々は、対応する
入力ポートおよび対応する出力ポートとそれぞれ光学的
に結合されている。この構成例では、素子11は入力ポ
ート1I1 および出力ポート1E1 に結合し、素子21
は入力ポート2I1 および出力ポート2E1 に結合し、
素子31は入力ポート3I1 および出力ポート3E1
結合し、および素子41は入力ポート4I1 および出力
ポート4E1 に結合している。第2列以降の列の波長選
択素子の各々は、第1波長選択特性とは異なる波長選択
特性をそれぞれ有している。第2列以降の列の波長選択
素子の各々は、ある行の入力ポート、例えば2行目の入
力ポート2I1 から波長多重光信号、すなわち波長λ
1,λ2,λ3,λ4の光信号が第1列の波長選択素
子、例えば2行1列目の波長選択素子21に入力したと
き、異なる波長選択特性を利用して、2行1列目の波長
選択素子21からの非波長選択の光信号、波長λ2,λ
3,λ4の光信号を第1列の他の波長選択素子、例えば
第1列の1行目,3行目,4行目の波長選択素子11,
31,41の各々から、互いに異なる波長の光信号、例
えば波長λ2,λ3,λ4の光信号を出力するように、
配置してある。
【0170】この構成例では、図11(A)に示すよう
に、第1列の各波長選択素子11,21,31,41の
選択波長をλ1としてある。また、第2列目の第1行か
ら第4行までの波長選択素子12,22,32,42の
選択波長をそれぞれλ2,λ3,λ3,λ4としてあ
る。また、第3列目の第1行から第4行までの波長選択
素子13,23,33,43の選択波長をそれぞれλ
4,λ4,λ2,λ2としてある。また、第4列目の第
1行から第4行までの波長選択素子14,24,34,
44の選択波長をそれぞれλ2,λ3,λ3,λ4とし
てある。
【0171】この場合、例えば波長λ1〜λ4の波長多
重信号が素子21に入射すると、素子21で波長λ1の
光信号が出力ポート2E1 へ出力される。波長λ2の光
信号は、素子12で反射されて素子11を経て出力ポー
ト1E1 へ出力される。また、同時に波長λ3の光信号
は、素子12、素子13、素子24、素子33、素子4
2、素子41を経て出力ポート4E1 に出力される。同
様に、波長λ4の光信号は、素子12、素子13、素子
22,素子31を経て出力ポート3E1 に出力される。
【0172】この波長ルータ200の入力と出力と波長
との関係を図11(B)の表に波長選択特性として示し
てある。
【0173】このように構成すれば、格子状に波長選択
素子を接続する場合よりもたすき掛け状に接続した場合
の方が光が通過する波長選択素子の数が少なくて済むの
で、光のロスを低減させることができる。
【0174】また、このように構成すれば、4つの波長
を有する多重波長光の場合の光のロスの少ない波長ルー
タを簡単に構成することができる。
【0175】また、この波長ルータに用いる波長選択素
子の各々には、上述した第1の実施の形態において図5
で説明した波長選択素子を用いることもできる。尚、構
成についての説明は既に説明してあるので省略する。
【0176】このように構成すれば、光が通過する波長
選択素子の数が少なくて済むので、光のロスを低減させ
ることができる。
【0177】次に、図5で説明した波長選択素子120
を図11(A)の波長ルータ200として用いる場合の
接続条件について説明する。尚、図11(A)におい
て、第1入力ポート、第2入力ポート、第1出力ポート
および第2出力ポートは、一部分符号を付さないで示し
てあるが、ここでの説明では、素子を表す番号の次にI
1 ,I2 を付して第1および第2入力ポートを表し、E
1 およびE2 を付して第1および第2出力ポートを表し
ている。
【0178】図5で説明した波長選択素子は、図11
(A)に示すように、第1列の波長選択素子11,2
1,31,41の各々の第1入力ポート11I1 ,21
1 ,31I1 ,41I1 を波長ルータ200の対応す
る入力ポート1I1 ,2I1 ,3I1 ,4I1 にそれぞ
れ光学的に結合してある。そして、各々の第1出力ポー
ト11E1 ,21E1 ,31E1 ,41E1 を波長ルー
タ200の対応する出力ポート1E1 ,2E1 ,3E
1 ,4E1 にそれぞれ光学的に結合してある。尚、第1
列の波長選択素子の第1入力ポート11I1 ,21I
1 ,31I1 ,41I1および第1出力ポート1E1
2E1 ,3E1 ,4E1 は、波長ルータ200の入力ポ
ート1I1 ,2I1 ,3I1 ,4I1 および出力ポート
1E1 ,2E1 ,3E1 ,4E1 として共用しても良
い。
【0179】このように構成すれば、マトリックス状に
配置された複数の波長選択素子120を波長ルータ20
0として構成することができる。
【0180】次に、図12を用いて、図5で説明した波
長選択素子120を波長ルータ200に適用する場合の
接続関係について説明する。
【0181】図12(A)は、図5で説明した波長選択
素子120を波長ルータ200に適用する場合の接続関
係を示す図である。図12(B)は、この波長ルータの
波長選択特性を示す図である。尚、図12(A)におい
て、第1入力ポート、第2入力ポート、第1出力ポート
および第2出力ポートをそれぞれ単にI1 ,I2 ,E 1
およびE2 として各素子共通に表し、図中、一部分、こ
れらの表示を省略してある。
【0182】図12(A)において、波長ルータ200
における、それぞれの波長選択素子120は、第1およ
び第2波長選択素子群、例えば波長選択素子11,3
1,22,42,13,33,24,44の群か波長選
択素子21,41,12,32,23,43,14,3
4の群のいずれかの群に含まれている。この第1波長選
択素子群内の各波長選択素子11,31,22,42,
13,33,24,44は、第1列、最終列、第1行お
よび最終行以外に属するある1つの波長選択素子、例え
ば波長選択素子22を第1中心波長選択素子22とする
とき、第1中心波長選択素子22の第1入力ポートI1
を前行前列にある波長選択素子11の第2出力ポートE
1 に光学的に結合させてある。この第1中心波長選択素
子22の第2入力ポートI2 を前行後列にある波長選択
素子13の第1出力ポートE1 に光学的に結合させてあ
る。この第1中心波長選択素子22の第1出力ポートE
1 を後行前列にある波長選択素子31の第2入力ポート
2 に光学的に結合させてある。この第1中心波長選択
素子22の第2出力ポートE2を後行後列にある波長選
択素子33の第1入力ポートI1 に光学的に結合させて
ある。さらに、この第2波長選択素子群内の各波長選択
素子21,41,12,32,23,43,14,34
は、第1列、最終列、第1行および最終行以外に属する
ある1つの波長選択素子、例えば3行2列目の波長選択
素子32を第2中心波長選択素子32とするとき、第2
中心波長選択素子32の第1出力ポートE1 を前行前列
にある波長選択素子21の第2入力ポートI2 に光学的
に結合させてある。この第2中心波長選択素子32の第
2出力ポートE2 を前行後列にある波長選択素子23の
第1入力ポートI1 に光学的に結合させてある。第2中
心波長選択素子32の第1入力ポートI1 を後行前列に
ある波長選択素子41の第2出力ポートE2 に光学的に
結合させてある。この第2中心波長選択素子32の第2
入力ポートI2 を後行後列にある波長選択素子43の第
1出力ポートE1 に光学的に結合させてある。この第1
波長選択素子群内の波長選択素子、例えば波長選択素子
11,31,22,42,13,33,24,44と第
2波長選択素子群内の波長選択素子、例えば波長選択素
子21,41,12,32,23,43,14,34
は、同一行および同一列のそれぞれにおいて、交互に配
置してある。
【0183】このように構成すれば、波長選択素子を上
述した接続条件に従って接続すれば、図1の波長選択素
子の配列の場合と比べて光のロスの少ない波長ルータを
簡単に構成することができ、試行錯誤する手間を省くこ
とができる。
【0184】次に、上述した波長選択素子において、第
1行および最終行に配置された波長選択素子の各々の接
続条件について説明する。
【0185】第1波長選択素子群、例えば波長選択素子
11,31,22,42,13,33,24,44に含
まれている第1行の波長選択素子、例えば波長選択素子
11,13の第2入力ポートI2 ,I2 を第2波長選択
素子群に含まれている最終列を除く同行後列の波長選択
素子12,14の第1出力ポートE1 ,E1 にそれぞれ
光学的に結合してある。また、第2波長選択素子群、す
なわち波長選択素子21,41,12,32,23,4
3,14,34に含まれている第1行の波長選択素子1
2,14の第2出力ポートE2 ,E2 を第1波長選択素
子群11,31,22,42,13,33,24,44
に含まれている最終列を除く同行後列の波長選択素子1
3の第1入力ポートI1 に光学的に結合してある。第1
波長選択素子群11,31,22,42,13,33,
24,44に含まれている最終行の波長選択素子42,
44の第1出力ポートE1 ,E1 を第2波長選択素子群
21,41,12,32,23,43,14,34に含
まれている第1列を除く同行前列の波長選択素子41,
43の第2入力ポートI2 ,I2 に光学的に結合してあ
る。および第2波長選択素子群21,41,12,3
2,23,43,14,34に含まれている最終行の波
長選択素子41,43の第1入力ポートI1 ,I1 を第
1波長選択素子群11,31,22,42,13,3
3,24,44に含まれている第1列を除く同行前列の
波長選択素子42の第2出力ポートE2 に光学的に結合
してある。
【0186】尚、最終列の波長選択素子、例えば波長選
択素子14、24、34、44の解放された第2入力ポ
ートI2 ,I2 ,I2 ,I2 および第2出力ポートE
2 ,E2 ,E2 ,E2 は、ダミーポートであって、波長
ルータ外の構成部分と光学的な接続関係を有していても
有していなくても良い。
【0187】このように構成すれば、第1行と最終行の
接続条件が明らかになり、実際に波長ルータを構成する
上で便利である。
【0188】今、各入力ポート1I1 ,2I1 ,3I1
および4I1 に波長λ1〜λ4の多重光信号が入力した
とすると、図12(A)の構成の波長ルータの各出力1
1,2E1 ,3E1 および4E1 には、図12(B)
の各出力ポートの下に記入されている波長の光信号が出
力される。
【0189】尚、この実施の形態の波長ルータに適用で
きるさらに別の波長選択素子については、第1の実施の
形態の図6について既に説明したので、その構成および
作用効果についての説明は省略する。
【0190】次に、図6で説明した波長選択素子130
を図11の波長ルータ200として用いる場合の接続条
件について説明する。
【0191】波長選択素子130(図6)の各々の第1
入力ポートI1 を波長ルータ200(図11)の対応す
る入力ポート、例えば入力ポート1I1 ,2I1 ,3I
1 ,4I1 にそれぞれ光学的に結合してある。さらに、
波長選択素子130の各々の第1出力ポートE1 を波長
ルータ200の対応する出力ポート1E1 ,2E1 ,3
1 ,4E1 にそれぞれ光学的に結合してある。
【0192】このように構成すれば、図6で説明した波
長選択素子130を図11の波長ルータ200に組み込
むことができる。
【0193】図6で説明した光導波路を用いた波長選択
素子130を波長ルータ200に適用する場合の接続関
係については、第1の実施の形態において波長選択素子
130を波長ルータ100(図1(A))に適用する場
合と同じ構成および効果なので、ここでは省略する。
【0194】「第4の実施の形態」次に、図13を用い
て、図2(A)で説明した波長選択ブロック102を波
長ルータ、例えば分波合波素子として活用する第4の実
施の形態の構成例について説明する。
【0195】図13(A)は、図2(A)で説明した波
長選択ブロック102を分波合波素子として活用した場
合を示す概念図である。図13(B)は、その波長分波
合波特性を示す図である。
【0196】図13(A)に示すように、M行N列(M
およびNは2以上の整数とする。)のマトリックス状に
配置された2入力2出力型の複数の波長選択素子と、波
長多重された入力光信号、例えば波長λ1,λ2,λ
3,λ4の波長多重された入力光信号がそれぞれ入力さ
れる複数の入力ポート、例えば1I1 ,2I1 ,3
1,4I1 と、波長とパワーが選択された光信号をそ
れぞれ出力する複数の出力ポート、すなわち出力ポート
1E1 ,2E1 ,3E1 ,4E1 とを具えている。波長
選択素子の各々は、特定波長(選択波長という。)、例
えば波長λ1の光信号のパワーを分割、例えば2分の1
にして選択波長の光信号の反射と透過、すなわち波長λ
1の光パワーの2分の1を反射し、残り2分の1を透過
する波長選択特性を有している。同一行の波長選択素
子、例えば波長選択素子21,22,23,24の各々
は、配列順に光学的に結合されている。同一列の波長選
択素子、例えば波長選択素子12,22,32,42の
各々は、配列順に光学的に結合されている。第1列の波
長選択素子、例えば波長選択素子11,21,31,4
1の各々は、対応する入力ポート、すなわち入力ポート
1I1 ,2I1 ,3I1 ,4I1 とそれぞれ光学的に結
合されている。最終行の波長選択素子、例えば波長選択
素子41,42,43,44の各々は、対応する出力ポ
ート、例えば出力ポート1E1 ,2E1 ,3E1 ,4E
1 とそれぞれ光学的に結合されている。波長選択素子の
いずれか、例えば波長選択素子22で反射された光信号
を、この反射を行った波長選択素子22が属する列の出
力ポート、すなわち2E1 から、選択波長λ2でかつ分
割されたパワー、例えば2分の1の光パワーの反射光信
号として、出力させる構成としてある。
【0197】尚、最終列の波長選択素子14,24,3
4,44の第2出力ポート14E2,24E2 ,34E2
,44E2 および第1行の波長選択素子11,12,
13,14の第2入力ポート11I2 ,12I2 ,13
2 ,14I2 は、ダミーポートであって、光学的な接
続関係を有しない。
【0198】このように構成したので、波長選択された
光信号は、波長選択素子によりその光パワーが分割され
るので、その一部の光が波長選択素子によって反射さ
れ、残りの光が波長選択素子を透過する。よって、同一
の波長の光信号を複数の出力ポートへそれぞれ分配する
ことができる。
【0199】また、この場合、図13(A)に示すよう
に、同一行の波長選択素子、例えば波長選択素子21,
22,23,24の各々は、互いに同一の波長選択特
性、例えば波長λ2の光パワーを2分の1反射しおよび
2分の1透過する波長選択特性を有している。同一列の
波長選択素子、例えば波長選択素子12,22,32,
42の各々は、互いに異なる波長選択特性、例えばそれ
ぞれ波長λ1,λ2,λ3,λ4の波長選択特性を有し
ている。
【0200】このように構成すれば、同一行に配置され
た互いに同一の波長選択特性によって、特定波長の光信
号のみが列方向に分配され、更に同一列に配置された互
いに異なる波長選択特性によって、分配光は反射される
ことなく、出力ポートから出射される。よって、このよ
うにして光信号を分波合波することができる。
【0201】また、波長選択素子11〜44の各々は、
図13(A)に示すように、波長選択素子へ入力する光
信号のパワーを1/2に分割する素子である。例えば、
波長選択素子11へ波長λ1,λ2,λ3,λ4の多重
光信号が入力する場合を考える。波長選択素子11へ入
力する波長λ1の光信号の光パワーは、波長選択素子1
1の波長選択特性によって波長λ1の光信号は光パワー
が半分になって反射される。そして、波長λ1の残り半
分の光パワーは波長選択素子11を透過する。そして、
非波長選択の波長λ2,λ3,λ4の光信号は、波長選
択素子11を反射することなく透過する。
【0202】このように構成すれば、反射あるいは透過
した光信号の光パワーは、反射回数だけ1/2倍すれ
ば、目的の出力ポートから出射される光信号の光パワー
が容易に算出でき、設計上便利である。
【0203】また、図13(A)に示すように、この場
合、MおよびNは、同一の整数、例えばこの場合は4で
あって、整数は、入力光信号に多重している波長の数と
一致している。
【0204】このように構成すれば、波長多重された光
信号の全ての波長の光信号を合波分波することができる
分波合波器を最小単位で構成することができるので、コ
ンパクトで無駄のない分波合波器の設計が可能となる。
【0205】また、図13(A)に示すように、最終列
に、入力ポート側から離れる順に配列されている初段の
波長選択素子が出力する反射光信号のパワーは、入力光
信号のパワーの1/2である。および配列の後段の波長
選択素子から出力される反射光信号のパワーは、前段の
波長選択素子から出力される反射光信号のパワーの1/
2となっている。
【0206】このように構成すれば、反射あるいは透過
した光信号の光パワーは、反射回数だけ1/2倍すれ
ば、目的の出力ポートから出射される光信号の光パワー
が容易に算出でき、設計上便利である。
【0207】また、既に図2を参照して説明したよう
に、波長選択素子102を、光信号に対して透光性の材
料、例えばガラス材料で主として形成された波長選択ブ
ロックとしている。また、波長選択ブロック102の各
々は、第1および第2の2つの入射面102I1 ,10
2I2 と、第1および第2の2つの出射面102E1
102E2 と、波長選択特性を与える多層膜フィルタf
とを具えている。第1の入射面102I1 から入射した
光信号、例えば波長λ1,λ2,λ3,λ4の波長多重
光信号を、例えば波長λ2の波長選択特性を有する多層
膜フィルタf(λ2)で反射して選択波長λ2の反射光
信号として第1出射面102E1 から出射させる。それ
と共に、波長λ1,λ3,λ4の光信号は、多層膜フィ
ルタf(λ2)の選択波長λ2以外の透過光信号として
第2出射面102E2 から出射させる構造としてある。
【0208】このように構成すれば、波長選択ブロック
の入射光の光軸と出射光の光軸を複数の波長選択ブロッ
ク間で相互に一致させ、また従来の多層膜フィルタを波
長選択光パワー分割手段として利用することができるの
で、簡単な構成で分波合波器を得ることができる。
【0209】また、図2に示すように、波長選択ブロッ
ク102の各々は、直角プリズム状の、第1および第2
ブロック片102a,102bを有し、これらブロック
片102a,102bの底面を、多層膜フィルタ、すな
わちf(λ2)を挟んで、互いに貼り合わせて構成して
ある。
【0210】このように構成すれば、波長選択ブロック
の入射光の光軸と出射光の光軸を複数の波長選択ブロッ
ク間で相互に一致させ、また従来の多層膜フィルタを波
長選択光パワー分割手段として利用することができるの
で、簡単な構成で分波合波器を得ることができる。
【0211】また、図2に示すように、波長選択ブロッ
ク102を互いに密着させて同一基板上104に固定し
てある。同一列の隣り合う波長選択ブロック、例えば波
長選択ブロック12,22,32,42は、互いに第1
出射面102E1 と第2入射面102I2 とを密着させ
てある。同一行の隣り合う波長選択ブロック21,2
2,23,24は、互いに第2出射面102E2 と第1
入射面102I1 とを密着させてある。
【0212】このように構成すれば、個別誤差の少ない
高精度な波長選択ブロックを用いることによって、複数
の波長選択ブロックを互いに密着させるだけで、複数の
波長選択ブロックのそれぞれの入射光軸と出射光軸を互
いに位置調整する手間を不要にすることができる。
【0213】また、既に図3を参照して説明したよう
に、基板104の、波長選択ブロック102を固定する
面に、波長選択ブロック102の位置決めマーク112
を形成してある。
【0214】このように構成すれば、位置決めマーク1
12をガイドにして波長選択ブロック102を位置決め
することができるので、波長選択ブロック102を基板
104上で容易に位置決めすることができる。
【0215】「第5の実施の形態」次に、この発明の第
5の実施の形態の波長ルータにつき説明する。
【0216】図14(A)は、この発明の第5の実施の
形態の波長ルータ300について説明した概略構成図で
ある。図14(B)は、この波長ルータの波長選択特性
を示す図である。
【0217】図14(A)に示すように、波長λ1,λ
2,λ3およびλ4が多重された入力光信号を波長選択
して出力する波長ルータ300は、4個の入力ポート1
1,2I1 ,3I1 ,4I1 と、4個の出力ポート1
1 ,2E1 ,3E1 ,4E1 と、4個の第1波長選択
素子302,304,306,308と、波長振り分け
部310とを具えている。第1段目から第4段目までの
4個の第1波長選択素子302,304,306,30
8の各々は、特定波長(選択波長という。)λ1を波長
選択して選択波長の光信号を反射させ、かつ、非選択波
長の光信号、すなわち波長λ2,λ3,λ4を透過させ
る特性を有する。第1波長選択素子302,304,3
06,308の各々は対応する入力ポート1I1 ,2I
1 ,3I1 ,4I1 および出力ポート1E1 ,2E1
3E1 ,4E1 にそれぞれ光学的に結合されている。そ
して、第1波長選択素子302,304,306,30
8は、波長振り分け部310に光学的に結合されてい
て、これら素子の各々を透過した光信号に多重している
各波長λ2,λ3およびλ4を、対応する異なる第1波
長選択素子302,304,306,308に、振り分
けるように動作する。
【0218】先ず、第1波長選択素子302,304,
306,308の各々は、第1サーキュレータ312,
314,316,318と第1グレーティング部32
0,322,324,326を具えている。この第1サ
ーキュレータ312,314,316,318は、対応
する入力ポート1I1 ,2I1 ,3I1 ,4I1 および
出力ポート1E1 ,2E1 ,3E1 ,4E1 の各々にそ
れぞれ光学的に結合されている。また、この第1グレー
ティング部320,322,324,326は、第1サ
ーキュレータ312,314,316,318と光学的
に結合されていて波長選択を行う。
【0219】次に、波長振り分け部310は、第1段目
から第3段目までの3個の第2波長選択素子358,3
60,362で構成してある。第1段目の第2波長選択
素子358は、第2サーキュレータ328および第2グ
レーティング部334,336,338,340を具え
ている。第2段目の第2波長選択素子360は、第2サ
ーキュレータ330および第2グレーティング部34
2,344,446,348を具えている。さらに、第
3段目の第2波長選択素子362は、第2サーキュレー
タ332および第2グレーティング部350,352,
354,356を具えている。この第2サーキュレータ
328,330,332は、対応する第1グレーティン
グ部320,322,324,326に光学的に結合さ
れている。また、この第2グレーティング部(334,
336,338,340)、(342,344,44
6,348)および(350,352,354,35
6)は、第2サーキュレータ328,330,332と
光学的に結合されていて波長選択を行う。
【0220】次に、第1段目の第2サーキュレータ32
8は、第1段目の第1波長選択素子302の第1グレー
ティング部320、選択波長がλ3の第2グレーティン
グ部334、第2段目の第1波長選択素子304の第1
グレーティング部322、選択波長がλ4の第2グレー
ティング部336、第3段目の第1波長選択素子306
の第1グレーティング部324、選択波長がλ3の別の
第2グレーティング部338、第4段目の第1波長選択
素子308の第1グレーティング部326、および選択
波長がλ2の第2グレーティング340とこの順序で光
学的に結合してある。
【0221】次に、第2段目の第2サーキュレータ33
0は、前段の選択波長がλ3の第2グレーティング部3
34、選択波長がλ2の第2グレーティング344、前
段の選択波長がλ4の第2グレーティング部336、選
択波長がλ2の別の第2グレーティング346、前段の
選択波長がλ3の別の第2グレーティング部338、選
択波長がλ4の第2グレーティング部348、前段の選
択波長がλ2の第2グレーティング340および選択波
長がλ4の別の第2グレーティング部342とこの順序
で光学的に結合してある。
【0222】最後に、第3段目の第2サーキュレータ3
32は、前段の選択波長がλ4の第2グレーティング部
348、選択波長がλ3で他端が解放の第2グレーティ
ング部350、前段の選択波長がλ4の第2グレーティ
ング部342、選択波長がλ4で他端が解放の第2グレ
ーティング部352、前段の選択波長がλ2の第2グレ
ーティング部344、選択波長がλ4で他端が解放の別
の第2グレーティング部354、前段の選択波長がλ2
の別の第2グレーティング部346および選択波長がλ
2で他端が解放の第2グレーティング部356とこの順
序で光学的に結合してある。
【0223】次に、この構成例の波長ルータ300のい
ずれかの入力ポートに波長λ1〜λ4が多重した光信号
が入射したときの、出力について説明する。入力ポート
1に光信号が入力したとする。光信号は、第1段目の
第1サーキュレータ312を経て第1グレーテイング部
320に入射し、ここで波長λ1の光信号のみが選択反
射されて出力ポート1E1 に出力する。他の波長λ2〜
λ4の光信号は、第1グレーティング部320を通過し
て第1段目の第2サーキュレータ328に入射する。こ
れら光信号は、第2グレーティング部334に送られ、
ここで波長λ3の光信号が選択反射され、残りの波長λ
2およびλ4は、このグレーティング部334を通過す
る。反射された光信号(λ3)は、このサーキュレータ
328によって、次の入出力ポートから、第2段目の波
長選択素子の第1グレーテイング部322および第1サ
ーキュレータ314を経て、出力ポート2E1 に出力さ
れる。
【0224】他方、他の波長λ2およびλ4の光信号
は、第2段目の第2サーキュレータ330の入出力ポー
トに送られる。この光信号は、このサーキュレータ33
0によって、この入出力ポートに隣接する第2グレーテ
イング部344に送られて、そこで、波長λ2の光信号
のみが選択反射され、波長λ4の光信号は通過する。こ
の波長λ2の光信号は、この第2サーキュレータ330
の次に隣接する入出力ポートから第1段目の第2グレー
テイング部336、第2サーキュレータ328、第1段
目の波長選択素子306の第1グレーテイング部32
4、第1サーキュレータ316を経て、出力ポート3E
1 へ出力される。
【0225】残りの波長λ4の光信号は、第3段目の第
2サーキュレータ332の入出力ポートへ送られ、この
サーキュレータ332により、この入出力ポートに隣接
する第2グレーテイング部354で選択反射される。反
射された光信号(λ4)は、これに隣接する入出力ポー
トから第2段目の第2グレーティング部346、第2サ
ーキュレータ330、第1段目のグレーティング部33
8、第2サーキュレータ328、第1段目の波長選択素
子308の第1グレーテイング部326、第1サーキュ
レータ318を経て、出力ポート4E1 へ出力される。
【0226】図14(B)は、このように、波長λ1〜
λ4の波長多重光信号が、入力ポートのいずれかに入射
したときに、この波長ルータ300の出力ポート1E
1 ,2E1 ,3E1 および4E1 のいずれに、どの波長
の光信号が出力されるかを示した選択波長特性を示す。
【0227】このように構成すれば、図12の波長ルー
タに比べて、光ファイバによる配線が少なくて済むの
で、構造が簡単となる。また、10ポートサーキュレー
タは、フォトニク テクノロジーズ(Photonic Technol
ogies )社(オーストラリア)より市販されている。こ
の発明で用いる8ポートサーキュレータの場合は、10
ポートサーキュレータの10本の入出力ポートの内、い
ずれかの2本を互いに繋げば、8ポートサーキュレータ
として使用できる。よって、市販の10ポートサーキュ
レータを活用すれば、この発明の波長ルータを簡単に作
製することができる。
【0228】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明によれば、様々な反射波長を有する2入力2出力波
長選択素子を任意に配列することが可能となるので、従
来のアレイ導波路回析格子合分波器では困難だった、ク
ロストーク特性の向上と、波長ルーテイング経路の様々
な設定が可能となる。
【0229】また、マトリックス状に配置された2入力
2出力波長選択素子の配線をたすき掛け状に結ぶことに
より、光のロスが少ない波長ルーテイングを作製するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明に係る波長ルータの第1の
実施の形態の説明に供する概念図である。(B)は、こ
の実施の形態で用いた波長ルータの波長分波合波特性を
示す図表である。
【図2】(A)は、波長選択素子をより具体的に構成し
た波長選択ブロックの構造を模式的に示す斜視図であ
る。(B)は、この波長選択ブロックを実際に基板上に
配置した場合を示す斜視図である。
【図3】図2(B)の上面図である。
【図4】図2および図3で用いた波長選択ブロックの変
形例を模式的に示す上面図である。
【図5】(A)〜(D)は、第1の実施の形態における
波長選択素子の別の具体例を示す図である。
【図6】(A)〜(D)は、第1の実施の形態における
波長選択素子のさらに別の具体例を示す説明図である。
【図7】この発明の波長ルータの第2の実施の形態にお
ける波長選択素子を光導波路と多層膜フィルタを用いて
構成した例を示す図である。
【図8】図7の形態例の斜視図である。
【図9】図3の波長選択素子の変形例を示した上面図で
ある。
【図10】六面体形状のブロックを作製するプロセスを
示す説明図である。
【図11】この発明の波長ルータの第3の実施の形態の
波長ルータを示す概念図である。
【図12】(A)は、図5で説明した波長選択素子を波
長ルータに適用する場合の接続関係を示す図であり、
(B)は、この波長ルータの波長選択特性を示す図表で
ある。
【図13】(A)は、図2(A)で説明した波長選択ブ
ロック102を合波分波素子として活用した場合の第4
の実施の形態を示す概念図であり、(B)は、その波長
合波分波特性を示す図表である。
【図14】(A)は、この発明の第5の実施の形態の波
長ルータについて説明した概略構成図であり、(B)
は、その波長選択特性を示す図表である。
【符号の説明】
11,12,13,14,21,22,23,24,3
1,32,33,34,41,42,43,44:波長
選択素子 11I1 ,21I1 ,31I1 ,41I1 :第1入力ポ
ート 11I2 ,12I2 ,13I2 ,14I2 :第2入力ポ
ート 41E1 ,42E1 ,43E1 ,44E1 :第1出力ポ
ート 14E2 ,24E2 ,34E2 ,44E2 :第2出力ポ
ート 1I1 ,2I1 ,3I1 ,4I1 :波長ルータの入力ポ
ート 1E1 ,2E1 ,3E1 ,4E1 :波長ルータの出力ポ
ート 100:波長選択ルータ 102:波長選択素子 102a:第1ブロック片 102b:第2ブロック片 102I1 :第1入射面 102E1 :第1出射面 102I2 :第2入射面 102E2 :第2出射面 I1 :第1入力ポート I2 :第2入力ポート E1 :第1出力ポート E2 :第2出力ポート 104:基板 106a:入力ポート用基準ブロック 106b:出力ポート用基準ブロック 108:コリメータレンズ f(λ2):波長λ2を反射する波長選択特性を有する
多層膜フィルタ 110:断面菱形波長選択ブロック 110a:第1ブロック片 110b:第2ブロック片 112:位置決めマーク 120:波長選択素子 120a:第1の3ポートサーキュレータ 120b:光ファイバーグレーティング部 120c:第2の3ポートサーキュレータ 130:波長選択素子 130a:第1の3dBカプラ部 130b:グレーティング部 130c:第2の3dBカプラ部 130-a:第1光導波路 130-b:第2光導波路 R(1,1),R(1,2),R(1,3),R(1,
4),R(2,1),R(2,2),R(2,3),R
(2,4),R(3,1),R(3,2),R(3,
3),R(3,4),R(4,1),R(4,2),R
(4,3),R(4,4):交差領域 A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7:交差領域
アレイf1(λ3),f2(λ2),f3(λ1),f
4(λ4),f5(λ3),f6(λ2),f7(λ
1):多層膜フィルタ B1,B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8:個
別ブロック 140:六面体形状のブロック 200:波長ルータ 300:波長ルータ 302,304,306,308:第1波長選択素子 310:波長振り分け部 312,314,316,318:第1サーキュレータ 320,322,324,326:第1グレーティング
部 328,330,332:第2サーキュレータ 334,336,338,340,342,344,3
46,348,350,352,354,356:第2
グレーティング部 358,360,362:第2波長選択素子

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M行N列(但し、M,Nは2以上の整数
    とする。)のマトリックス状に配置された複数の2入力
    2出力波長選択素子と、複数の入力ポートと、複数の出
    力ポートとを具え、 該波長選択素子の各々は、特定波長(選択波長とい
    う。)を波長選択して当該選択波長の光信号を反射させ
    ると共に、それ以外の非波長選択の光信号を透過させる
    特性を有し、 同一行の前記波長選択素子の各々は、配列順に光学的に
    結合されていてかつ互いに異なる波長選択特性を有し、 同一列の前記波長選択素子の各々は、配列順に光学的に
    結合されていてかつ互いに異なる波長選択特性を有し、 第1列の波長選択素子の各々は、対応する前記入力ポー
    トとそれぞれ光学的に結合されており、 最終行の波長選択素子の各々は、対応する前記出力ポー
    トとそれぞれ光学的に結合されており、および前記波長
    選択素子のいずれかで波長選択された光信号を当該波長
    選択した波長選択素子が属する列の前記出力ポートから
    出力させる構成としたことを特徴とする波長ルータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の波長ルータにおいて、
    前記波長選択素子は、前記波長選択特性を与える多層膜
    フィルタを具えていることを特徴とする波長ルータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の波長ルータにおいて、 前記波長選択素子を、該波長ルータに入力する前記光信
    号に対して透光性材料で主として形成された波長選択ブ
    ロックとし、 該波長選択ブロックの各々は、第1および第2の2つの
    入射面と、第1および第2の2つの出射面と、前記波長
    選択特性を与える多層膜フィルタとを具えていて、前記
    第1の入射面から入射した光信号を該多層膜フィルタで
    波長選択して前記選択波長の光信号として前記第1出射
    面から出射させる構造としてあることを特徴とする波長
    ルータ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の波長ルータにおいて、 前記波長選択ブロックの各々は、直角プリズム状の、第
    1および第2ブロック片を有し、これらブロック片の底
    面を、前記多層膜フィルタを挟んで、互いに貼り合わせ
    て構成してあることを特徴とする波長ルータ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の波長ルータにおいて、 前記波長選択ブロックを互いに整列させて同一基板上に
    固定してあり、 同一列の隣り合う前記波長選択ブロックは、互いに前記
    第1出射面と前記第2入射面とを対向させてあり、およ
    び同一行の隣り合う前記波長選択ブロックは、互いに前
    記第2出射面と前記第1入射面とを対向させてあること
    を特徴とする波長ルータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の波長ルータにおいて、 前記基板の、前記波長選択ブロックを固定する上面に、
    該波長選択ブロックの位置決めマークを形成してあるこ
    とを特徴とする波長ルータ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の波長ルータにおいて、 前記波長選択素子の各々を、第1入力ポート、第1出力
    ポートおよび第1入出力ポートを具える第1の3ポート
    サーキュレータと、一端が該第1入出力ポートに光学的
    に結合していて前記波長選択特性を有する光ファイバー
    グレーティング部と、第2入力ポート、第2出力ポート
    および第2入出力ポートを具えていて該第2入力ポート
    が光ファイバーグレーティン部の他端に光学的に結合し
    ている第2の3ポートサーキュレータとを以て構成して
    あることを特徴とする波長ルータ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の波長ルータにおいて、 前記波長選択素子の各々を、基板に境面対称的に形成さ
    れている2つの光導波路を具え、 それぞれの導波路は、順次に連続的に構成されている第
    1の3dBカプラ部と、グレーティング部と、第2の3
    dBカプラ部とを有しており、 前記第1および第2の3dBカプラ部は、前記光導波路
    間で分波および合波する特性を有しており、 該グレーティング部は前記波長選択特性を有しており、 前記分波合波素子の第1および第2入力ポートを前記第
    1光導波路の一端および他端でそれぞれ構成してあり、
    および前記分波合波素子の第1および第2出力ポートを
    前記第2光導波路の一端および他端でそれぞれ構成して
    あることを特徴とする波長ルータ。
  9. 【請求項9】 M行N列のマトリックスの各交差点の領
    域(以下、交差領域という。)で特定波長(選択波長と
    いう。)を波長選択して当該選択波長の光信号を反射さ
    せると共に、それ以外の非波長選択の光信号を透過させ
    る特性を有する波長選択部と、 複数の入力ポートと、 複数の出力ポートとを具え、 前記波長選択部の、同一行の前記交差領域の各々は、配
    列順に光学的に結合されて光信号を反射させる波長選択
    特性を有し、 前記波長選択部の、同一列の前記交差領域の各々は、配
    列順に光学的に結合されていてかつ互いに異なる波長選
    択特性を有し、 第1列の交差領域の各々は、対応する前記入力ポートと
    それぞれ光学的に結合されており、 最終行の交差領域の各々は、対応する前記出力ポートと
    それぞれ光学的に結合されており、および前記いずれか
    の交差領域で波長選択された光信号を当該波長選択した
    交差点が属する列の前記出力ポートから出力させる構成
    としたことを特徴とする波長ルータ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の波長ルータにおい
    て、 1行1列ずつずれた交差点間を結ぶ、前記マトリックス
    の互いに平行な複数の対角線上にそれぞれ並ぶ前記交差
    領域は、複数の交差領域アレイを形成しており、同一の
    交差領域アレイの各交差領域は、同一の前記波長選択特
    性を有しており、 異なる交差領域アレイ間での各交差領域は、互いに異な
    る前記波長選択特性を有しており、および前記交差領域
    アレイの各々は、多層膜フィルタでそれぞれ形成してあ
    ることを特徴とする波長ルータ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の波長ルータにおい
    て、 前記波長選択部は、透光性材料の個別ブロックで前記多
    層膜フィルタの各々を等間隔で挟持して、全体的に六面
    体形状のブロックとして構成してあることを特徴とする
    を特徴とする波長ルータ。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の波長ルータにおい
    て、 前記波長選択部は、互いに異なる前記波長選択特性を有
    する前記多層膜フィルタがそれぞれ設けられた個別の透
    光性材料の帯状体を具え、 これら帯状体は、基板の上面に固定されていることを特
    徴とする波長ルータ。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の波長ルータにおい
    て、 前記基板は、その上面に前記帯状体を固定する位置決め
    用溝を具えていることを特徴とする波長ルータ。
  14. 【請求項14】 請求項12または13に記載の波長ル
    ータにおいて、 前記波長選択部は、前記光学的な結合を行うための光導
    波路を具えていることを特徴とする波長ルータ。
  15. 【請求項15】 M行N列(MおよびNは2以上の整数
    とする。)のマトリックス状に配置された2入力2出力
    型の複数の波長選択素子と、複数の入力ポートと、複数
    の出力ポートとを具え、 波長選択素子の各々は、特定波長(選択波長という。)
    を波長選択して選択波長の光信号を反射させると共に、
    それ以外の非波長選択の光信号を透過させる特性を有
    し、 第1および最終行の波長選択素子の各々は、配列順に光
    学的に結合されており、 第1列の波長選択素子の各々は、互いに同一の波長選択
    特性(この波長選択特性を第1波長選択特性という。)
    を有しており、 波長選択素子の各々は、1行1列ずつずれた波長選択素
    子と光学的に結合しており、 第1列の波長選択素子の各々は、対応する入力ポートお
    よび対応する出力ポートとそれぞれ光学的に結合されて
    おり、 第2列以降の列の波長選択素子の各々は、第1波長選択
    特性とは異なる波長選択特性をそれぞ有しており、およ
    び第2列以降の列の波長選択素子の各々は、ある行の入
    力ポートから波長多重光信号が第1列の波長選択素子に
    入力したとき、異なる波長選択特性を利用して、波長選
    択素子からの非波長選択の光信号を第1列の他の波長選
    択素子の各々から、互いに異なる波長の光信号を出力す
    るように、配置してあることを特徴とする波長ルータ。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の波長ルータにおい
    て、 M行N列を4行4列とし、および入力される光信号の多
    重波長をλ1,λ2,λ3およびλ4とするとき、 第1列の各波長選択素子の選択波長をλ1とし、 第2列目の第1行から第4行までの波長選択素子の選択
    波長をそれぞれλ2,λ3,λ3およびλ4とし、 第3列目の第1行から第4行までの波長選択素子の選択
    波長をそれぞれλ4,λ4,λ2およびλ2とし、およ
    び第4列目の第1行から第4行までの波長選択素子の選
    択波長をそれぞれλ2,λ3,λ3およびλ4としてあ
    ることを特徴とする波長ルータ。
  17. 【請求項17】 請求項15または16に記載の波長ル
    ータにおいて、 波長選択素子の各々は、第1入力ポート、第1出力ポー
    ト、第2入力ポートおよび第2出力ポートを有してお
    り、 波長選択素子の各々を、第1入力端、第1出力端およぼ
    第1入出力端を具える第1の3ポートサーキュレータ
    と、一端が第1入出力端に光学的に結合していて波長選
    択特性を有する光ファイバグレーティング部と、第2入
    力端、第2出力端および第2入出力端を具えていて第2
    入力端が光ファイバグレーティング部の他端に光学的に
    結合している第2の3ポートサーキュレータとを以て構
    成してあり、 第1入力ポート、第1出力ポート、第2入力ポートおよ
    び第2出力ポートは、第1入力端、第1出力端、第2入
    力端および第2出力端をそれぞれ構成していることを特
    徴とする波長ルータ。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の波長ルータにおい
    て、 第1列の波長選択素子の各々の第1入力ポートを波長ル
    ータの対応する入力ポートにそれぞれ光学的に結合する
    と共に、各々の第1出力ポートを波長ルータの対応する
    出力ポートにそれぞれ光学的に結合してあることを特徴
    とする波長ルータ。
  19. 【請求項19】 請求項17または18に記載の波長ル
    ータにおいて、 それぞれの波長選択素子は、第1および第2波長選択素
    子群のいずれかに含まれており、 第1波長選択素子群内の各波長選択素子は、第1列、最
    終列、第1行および最終行以外に属するある1つの波長
    選択素子を第1中心波長選択素子とするとき、 第1中心波長選択素子の第1入力ポートを前行前列にあ
    る波長選択素子の第2出力ポートに光学的に結合させ、 第1中心波長選択素子の第2入力ポートを前行後列にあ
    る波長選択素子の第1出力ポートに光学的に結合させ、 第1中心波長選択素子の第1出力ポートを後行前列にあ
    る波長選択素子の第2入力ポートに光学的に結合させ、 第1中心波長選択素子の第2出力ポートを後行後列にあ
    る波長選択素子の第1入力ポートに光学的に結合させて
    あり、 さらに、第2波長選択素子群内の各波長選択素子は、第
    1列、最終列、第1行および最終行以外に属するある1
    つの波長選択素子を第2中心波長選択素子とするとき、 第2中心波長選択素子の第1出力ポートを前行前列にあ
    る波長選択素子の第2入力ポートに光学的に結合させ、 中心波長選択素子の第2出力ポートを前行後列にある波
    長選択素子の第1入力ポートに光学的に結合させ、 中心波長選択素子の第1入力ポートを後行前列にある波
    長選択素子の第2出力ポートに光学的に結合させ、およ
    び中心波長選択素子の第2入力ポートを後行後列にある
    波長選択素子の第1出力ポートに光学的に結合させてあ
    り、および第1波長選択素子群内の波長選択素子と第2
    波長選択素子群内の波長選択素子は、同一行および同一
    列のそれぞれにおいて、交互に配置してあることを特徴
    とする波長ルータ。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の波長ルータおい
    て、 第1波長選択素子群に含まれている第1行の波長選択素
    子の第2入力ポートを第2波長選択素子群に含まれてい
    る同行後列の波長選択素子の第1出力ポートに光学的に
    結合してあり、 第2波長選択素子群に含まれている第1行の波長選択素
    子の第2出力ポートを第1波長選択素子群に含まれてい
    る同行後列の波長選択素子の第1入力ポートに光学的に
    結合してあり、 第1波長選択素子群に含まれている最終行の波長選択素
    子の第1出力ポートを第2波長選択素子群に含まれてい
    る同行前列の波長選択素子の第2入力ポートに光学的に
    結合してあり、および第2波長選択素子群に含まれてい
    る最終行の波長選択素子の第1入力ポートを第1波長選
    択素子群に含まれている同行前列の波長選択素子の第2
    出力ポートに光学的に結合してあることを特徴とする波
    長ルータ。
  21. 【請求項21】 請求項15または16に記載の波長ル
    ータにおいて、 波長選択素子は、基板に境面対称的に形成されている第
    1および第1光導波路を具え、 これら第1および第2光導波路は、順次に連続的に構成
    されている第1の3dBカプラ部、グレーティング部お
    よび第2の3dBカプラ部を有しており、および第1お
    よび第2の3dBカプラ部は、第1および第2光導波路
    間で分波および合波する特性を有しており、 グレーティング部は波長選択特性を有しており、 波長選択素子の第1および第2入力ポートを第1光導波
    路の一端および他端でそれぞれ構成してあり、および波
    長選択素子の第1および第2出力ポートを第に光導波路
    の一端および他端でそれぞれ構成してあることを特徴と
    する波長ルータ。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の波長ルータにおい
    て、 波長選択素子の各々の第1入力ポートを波長ルータの対
    応する入力ポートにそれぞれ光学的に結合すると共に、
    各々の第1出力ポートを波長ルータの対応する出力ポー
    トにそれぞれ光学的に結合してあることを特徴とする波
    長ルータ。
  23. 【請求項23】 請求項21または22に記載の波長ル
    ータにおいて、 それぞれの前記波長選択素子は、第1および第2波長選
    択素子群のいずれかに含まれており、 前記第1波長選択素子群内の各波長選択素子は、第1
    列、最終列、第1行および最終行以外に属するある1つ
    の波長選択素子を第1中心波長選択素子とするとき、 該第1中心波長選択素子の前記第1入力ポートを前行前
    列にある波長選択素子の前記第2出力ポートに光学的に
    結合させ、 該第1中心波長選択素子の前記第2入力ポートを前行後
    列にある波長選択素子の前記第1出力ポートに光学的に
    結合させ、 該第1中心波長選択素子の前記第1出力ポートを後行前
    列にある波長選択素子の前記第2入力ポートに光学的に
    結合させ、 該第1中心波長選択素子の前記第2出力ポートを後行後
    列にある波長選択素子の前記第1入力ポートに光学的に
    結合させてあり、 さらに、前記第2波長選択素子群内の各波長選択素子
    は、前記第1列、最終列、第1行および最終行以外に属
    するある1つの波長選択素子を第2中心波長選択素子と
    するとき、 該第2中心波長選択素子の前記第1出力ポートを前行前
    列にある波長選択素子の前記第2入力ポートに光学的に
    結合させ、 該中心波長選択素子の前記第2出力ポートを前行後列に
    ある波長選択素子の前記第1入力ポートに光学的に結合
    させ、 該中心波長選択素子の前記第1入力ポートを後行前列に
    ある波長選択素子の前記第2出力ポートに光学的に結合
    させ、および該中心波長選択素子の前記第2入力ポート
    を後行後列にある波長選択素子の前記第1出力ポートに
    光学的に結合させてあり、および前記第1波長選択素子
    群内の前記波長選択素子と前記第2波長選択素子群内の
    前記波長選択素子は、同一行および同一列のそれぞれに
    おいて、交互に配置してあることを特徴とする波長ルー
    タ。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の波長ルータおい
    て、 前記第1波長選択素子群に含まれている前記第1行の前
    記波長選択素子の第2入力ポートを前記第2波長選択素
    子群に含まれている同行後列の波長選択素子の第1出力
    ポートに光学的に結合してあり、 前記第2波長選択素子群に含まれている前記第1行の波
    長選択素子の第2出力ポートを前記第1波長選択素子群
    に含まれている同行後列の波長選択素子の第1入力ポー
    トに光学的に結合してあり、 前記第1波長選択素子群に含まれている前記最終行の波
    長選択素子の第1出力ポートを前記第2波長選択素子群
    に含まれている同行前列の波長選択素子の第2入力ポー
    トに光学的に結合してあり、および前記第2波長選択素
    子群に含まれている前記最終行の波長選択素子の第1入
    力ポートを前記第1波長選択素子群に含まれている同行
    前列の波長選択素子の第2出力ポートに光学的に結合し
    てあることを特徴とする波長ルータ。
  25. 【請求項25】 M行N列(MおよびNは2以上の整数
    とする。)のマトリックス状に配置された2入力2出力
    型の複数の波長選択素子と、波長多重された入力光信号
    がそれぞれ入力される複数の入力ポートと、波長とパワ
    ーが選択された光信号をそれぞれ出力する複数の出力ポ
    ートとを具え、 該波長選択素子の各々は、特定波長(選択波長とい
    う。)の光信号のパワーを分割して当該選択波長の光信
    号の反射と透過を行う波長選択特性を有しており、 同一行の前記波長選択素子の各々は、配列順に光学的に
    結合されており、 同一列の前記波長選択素子の各々は、配列順に光学的に
    結合されており、 第1列の波長選択素子の各々は、対応する前記入力ポー
    トとそれぞれ光学的に結合されており、 最終行の波長選択素子の各々は、対応する前記出力ポー
    トとそれぞれ光学的に結合されており、および前記波長
    選択素子のいずれかで反射された光信号を当該反射を行
    った波長選択素子が属する列の前記出力ポートから、前
    記選択波長でかつ分割されたパワーの反射光信号とし
    て、出力させる構成としたことを特徴とする波長ルー
    タ。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の波長ルータにおい
    て、 同一行の前記波長選択素子の各々は、互いに同一の波長
    選択特性を有しており、および同一列の前記波長選択素
    子の各々は、互いに異なる波長選択特性を有しているこ
    とを特徴とする波長ルータ。
  27. 【請求項27】 請求項25または26に記載の波長ル
    ータにおいて、 前記波長選択素子の各々は、当該波長選択素子へ入力す
    る光信号のパワーを1/2に分割する素子であることを
    特徴とする波長ルータ。
  28. 【請求項28】 請求項25乃至27のいずれか1項に
    記載の波長ルータにおいて、 前記MおよびNは、同一の整数であって、当該整数は、
    前記入力光信号に多重している波長の数と一致している
    ことを特徴とする波長ルータ。
  29. 【請求項29】 請求項25乃至28のいずれか1項に
    記載の波長ルータにおいて、 前記最終列に、前記入力ポート側から離れる順に配列さ
    れている初段の前記波長選択素子が出力する反射光信号
    のパワーは、前記入力光信号のパワーの1/2であり、
    および当該配列の後段の波長選択素子から出力される反
    射光信号のパワーは、前段の波長選択素子から出力され
    る反射光信号のパワーの1/2となっていることを特徴
    とする波長ルータ。
  30. 【請求項30】 請求項25乃至29のいずれか1項に
    記載の波長ルータにおいて、 前記波長選択素子を、前記光信号に対して透光性の材料
    で主として形成された波長選択ブロックとし、 該波長選択ブロックの各々は、第1および第2の2つの
    入射面と、第1および第2の2つの出射面と、前記波長
    選択特性を与える多層膜フィルタとを具えていて、前記
    第1の入射面から入射した光信号を、該多層膜フィルタ
    で反射して前記選択波長の反射光信号として前記第1出
    射面から出射させると共に、該多層膜フィルタから前記
    選択波長の透過光信号として前記第2出射面から出射さ
    せる構造としてあることを特徴とする波長ルータ。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の波長ルータにおい
    て、 前記波長選択ブロックの各々は、直角プリズム状の、第
    1および第2ブロック片を有し、これらブロック片の底
    面を、前記多層膜フィルタを挟んで、互いに貼り合わせ
    て構成してあることを特徴とする波長ルータ。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の波長ルータにおい
    て、 前記波長選択ブロックを互いに密着させて同一基板上に
    固定してあり、 同一列の隣り合う前記波長選択ブロックは、互いに前記
    第1出射面と前記第2入射面とを密着させてあり、およ
    び同一行の隣り合う前記波長選択ブロックは、互いに前
    記第2出射面と前記第1入射面とを密着させてあること
    を特徴とする波長ルータ。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の波長ルータにおい
    て、 前記基板の、前記波長選択ブロックを固定する面に、該
    波長選択ブロックの位置決めマークを形成してあること
    を特徴とする波長ルータ。
  34. 【請求項34】 波長λ1,λ2,λ3およびλ4が多
    重された入力光信号を波長選択して出力する波長ルータ
    において、 4個の入力ポートと、 4個の出力ポートと、 特定波長(選択波長という。)λ1を波長選択して当該
    選択波長の光信号を反射させると共に、非選択波長の光
    信号を透過させる特性を有する、第1段目から第4段目
    までの4個の第1波長選択素子と、 前記第1波長選択素子の各々と光学的に結合されてい
    て、該第1波長選択素子を透過した前記光信号に多重し
    ている各波長λ2,λ3およびλ4を、対応する異なる
    前記第1波長選択素子に、振り分けてそれぞれ戻す波長
    振り分け部とを具え、 前記第1波長選択素子の各々は、対応する前記入力ポー
    トおよび出力ポートの各々にそれぞれ光学的に結合され
    ている第1サーキュレータおよび該第1サーキュレータ
    と光学的に結合されていて前記波長選択を行う第1グレ
    ーティング部を具えており、 前記波長振り分け部は、対応する前記第1グレーティン
    グ部に光学的に結合されている第2サーキュレータおよ
    び該第2サーキュレータと光学的に結合されていて波長
    選択を行う第2グレーティング部をそれぞれ具えてい
    る、第1段目から第3段目までの3個の第2波長選択素
    子で構成してあり、 第1段目の第2サーキュレータは、第1段目の第1グレ
    ーティング部、前記選択波長がλ3の第2グレーティン
    グ部、第2段目の第1グレーティング部、前記選択波長
    がλ4の第2グレーティング部、第3段目の第1グレー
    ティング部、前記選択波長がλ3の別の第2グレーティ
    ング部、第4段目の第1グレーティング部、および前記
    選択波長がλ2の第2グレーティングとこの順序で光学
    的に結合してあり、 第2段目の第2サーキュレータは、前段の前記選択波長
    がλ3の前記第2グレーティング部、前記選択波長がλ
    2の第2グレーティング、前段の前記選択波長がλ4の
    前記第2グレーティング部、前記選択波長がλ2の別の
    第2グレーティング、前段の前記選択波長がλ3の前記
    別の第2グレーティング部、前記選択波長がλ4の第2
    グレーティング部、前段の前記選択波長がλ2の前記第
    2グレーティングおよび前記選択波長がλ4の別の第2
    グレーティング部とこの順序で光学的に結合してあり、 第3段目の第2サーキュレータは、前段の前記選択波長
    がλ4の前記第2グレーティング部、前記選択波長がλ
    3で他端が解放の第2グレーティング、前段の前記選択
    波長がλ4の前記第2グレーティング部、前記選択波長
    がλ4で他端が解放の第2グレーティング、前段の前記
    選択波長がλ2の前記第2グレーティング部、前記選択
    波長がλ4で他端が解放の別の第2グレーティング部、
    前段の前記選択波長がλ2の前記別の第2グレーティン
    グおよび前記選択波長がλ2で他端が解放の第2グレー
    ティング部とこの順序で光学的に結合してあることを特
    徴とする波長ルータ。
  35. 【請求項35】 請求項11に記載の波長ルータを製造
    するに当たり、前記六面体形状のブロックは、 同一厚の、平行平面の透光性基板を複数枚用意して、1
    枚を除いた残りの基板上面に前記波長選択特性の異なる
    多層膜をそれぞれ形成する第1の工程と、 該多層膜が形成された前記基板を順次に、これら基板間
    に前記多層膜が一層づつ介在するように、積層して積層
    ブロックを形成する第2の工程と、 四辺が同一長さの四辺形の対角線と前記多層膜のうちの
    一層の端面を一致させると共に、該対角線と直行する線
    上の、該四辺形の2つの頂点が前記積層ブロックの上面
    および下面とそれぞれ一致させておいて、前記四辺に沿
    って前記積層ブロックを切削加工して前記六面体形状の
    ブロックを形成する第3の工程とを含むことを特徴とす
    る波長ルータの製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項14に記載の波長ルータを製造
    するに当たり、 同一厚の、平行平面の透光性帯状体を複数枚用意して、
    その帯状体上面に前記波長選択特性の異なる多層膜をそ
    れぞれ形成する第1の工程と、 前記基板の上面に、マトリックスの行および列の方向
    に、複数の光導波路をそれぞれ固定する第2の工程と、 前記行および列の交差点を一方向に対角的に結ぶ、複数
    の平行対角線に沿って、前記光導波路の部分を横切って
    前記基板に、前記多層膜が形成された帯状体を嵌め込み
    固定できる幅の溝を、それぞれ形成する第3の工程と、 前記多層膜が形成された帯状体を対応する前記溝に固定
    する第4の工程とを含むことを特徴とする波長ルータの
    製造方法。
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