JPH11173644A - 空調設備 - Google Patents
空調設備Info
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- JPH11173644A JPH11173644A JP9341632A JP34163297A JPH11173644A JP H11173644 A JPH11173644 A JP H11173644A JP 9341632 A JP9341632 A JP 9341632A JP 34163297 A JP34163297 A JP 34163297A JP H11173644 A JPH11173644 A JP H11173644A
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- air conditioner
- discharge
- grill
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の吐出グリルからの調和空気の流量を均
一にするとともに、２次発生音（風切り音）の発生を抑
制することのできる空調設備の提供。 【解決手段】 空調機本体と、空調機本体からの調和空
気を室内に導入するダクトと、ダクトに設けられた複数
のグリルとを有する空調設備において、グリルに多数の
開孔を有する多孔板１８、１８と金網１９との積層体か
らなる通気性抵抗体を設置する。
一にするとともに、２次発生音（風切り音）の発生を抑
制することのできる空調設備の提供。 【解決手段】 空調機本体と、空調機本体からの調和空
気を室内に導入するダクトと、ダクトに設けられた複数
のグリルとを有する空調設備において、グリルに多数の
開孔を有する多孔板１８、１８と金網１９との積層体か
らなる通気性抵抗体を設置する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は精密かつ低騒音な空
調環境に用いて好適な空調設備に関し、特に空調ダクト
の先端に配置されるグリルの改良に関する。
調環境に用いて好適な空調設備に関し、特に空調ダクト
の先端に配置されるグリルの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】クリーンルーム、無響質等の特殊環境試
験室で使用される空調設備においては、温度・風速の分
布が室内で均一であることが要求されるとともに、空調
設備に起因する騒音が低いことが必要である。このよう
な熱力・空力・騒音性能の全てを満足させるためには、
空調設備の空調機本体の性能のみならず、特殊環境試験
室と空調設備との接点である空調グリルに特別の配慮が
必要となる。
験室で使用される空調設備においては、温度・風速の分
布が室内で均一であることが要求されるとともに、空調
設備に起因する騒音が低いことが必要である。このよう
な熱力・空力・騒音性能の全てを満足させるためには、
空調設備の空調機本体の性能のみならず、特殊環境試験
室と空調設備との接点である空調グリルに特別の配慮が
必要となる。
【０００３】このことを図７〜図９に示す空調設備に基
づいて説明する。図７はこの種空調設備の基本構成を示
す平面図である。図７に示すように、空調設備１のサプ
ライ系は空調機本体２、空調機本体２に連接されたサプ
ライダクト３、サプライダクト３内の空調機本体２近傍
に設置されたサプライダンパ４、サプライダクト３に複
数設置した吐出グリル５、各吐出グリルからの試験室７
への調和空気流量を調節するための流量調節用グリル付
属ダンパ６、空調機本体１からの騒音を低減するために
サプライダクト３の屈曲部に配置された消音エルボ８か
ら構成されている。試験室７内の温度・風速分布の均一
性あるいは低騒音化の要求仕様を満たすため、吐出グリ
ル５からの吹出し流速を低下させることにより分布の均
一性および発生音低減を達成するべく、吐出グリル５は
複数台設置している。
づいて説明する。図７はこの種空調設備の基本構成を示
す平面図である。図７に示すように、空調設備１のサプ
ライ系は空調機本体２、空調機本体２に連接されたサプ
ライダクト３、サプライダクト３内の空調機本体２近傍
に設置されたサプライダンパ４、サプライダクト３に複
数設置した吐出グリル５、各吐出グリルからの試験室７
への調和空気流量を調節するための流量調節用グリル付
属ダンパ６、空調機本体１からの騒音を低減するために
サプライダクト３の屈曲部に配置された消音エルボ８か
ら構成されている。試験室７内の温度・風速分布の均一
性あるいは低騒音化の要求仕様を満たすため、吐出グリ
ル５からの吹出し流速を低下させることにより分布の均
一性および発生音低減を達成するべく、吐出グリル５は
複数台設置している。
【０００４】また、リターン側系統は複数の吸込グリル
９と、吸込グリル９からの吸込量を調整する流量調整用
グリル付属ダンパ１０と、吸込グリル９と空調機本体２
とを連接するリターンダクト１１と、リターンダクト１
０内の空調機本体２近傍に配置されたリターン側ダンパ
１２と、新鮮な空気を室外から取込むための外気取込み
口１３と、室外からの騒音侵入を防止するための消音エ
ルボ１４とから構成されている。
９と、吸込グリル９からの吸込量を調整する流量調整用
グリル付属ダンパ１０と、吸込グリル９と空調機本体２
とを連接するリターンダクト１１と、リターンダクト１
０内の空調機本体２近傍に配置されたリターン側ダンパ
１２と、新鮮な空気を室外から取込むための外気取込み
口１３と、室外からの騒音侵入を防止するための消音エ
ルボ１４とから構成されている。
【０００５】空調機本体２によって得られた調和空気
は、サプライダクト３及び吐出グリル５を経て試験室７
内に供給される。一方試験室７の空気は吸込グリル９及
びリターンダクト１１を経て空調機本体２に循環され
る。
は、サプライダクト３及び吐出グリル５を経て試験室７
内に供給される。一方試験室７の空気は吸込グリル９及
びリターンダクト１１を経て空調機本体２に循環され
る。
【０００６】図８は従来の吐出グリル５の１例を示す断
面図であるが、吐出グリル５内には整流板１５及び整流
格子１６が配置され、流量調節用グリル付属ダンパ６の
開度を変えることにより吐出グリル５からの調和空気流
量を調整する。図８の吐出グリル５の流量調節用グリル
付属ダンパ６は回転式のものであるが、図９に示すよう
にスライド式のものもあった。すなわち、貫通孔１５１
を有する２枚のダンパ板１５、１５を積層し、これを適
宜スライドすることにより調和空気流量を調整してい
た。
面図であるが、吐出グリル５内には整流板１５及び整流
格子１６が配置され、流量調節用グリル付属ダンパ６の
開度を変えることにより吐出グリル５からの調和空気流
量を調整する。図８の吐出グリル５の流量調節用グリル
付属ダンパ６は回転式のものであるが、図９に示すよう
にスライド式のものもあった。すなわち、貫通孔１５１
を有する２枚のダンパ板１５、１５を積層し、これを適
宜スライドすることにより調和空気流量を調整してい
た。
【０００７】前述の通り、試験室７内の温度・風速を均
一にするためには、各吐出グリル５からの流量を一定に
する必要がある。しかし、各吐出グリル５の流量調節用
グリル付属ダンパ６の開度を一定にしたのでは、サプラ
イダクト３内の圧力損失により各吐出グリル５からの流
量が不均一になるため、吐出グリル５の位置によって該
当する流量調節用グリル付属ダンパ６の開度を適正な値
に設定する必要がある。
一にするためには、各吐出グリル５からの流量を一定に
する必要がある。しかし、各吐出グリル５の流量調節用
グリル付属ダンパ６の開度を一定にしたのでは、サプラ
イダクト３内の圧力損失により各吐出グリル５からの流
量が不均一になるため、吐出グリル５の位置によって該
当する流量調節用グリル付属ダンパ６の開度を適正な値
に設定する必要がある。
【０００８】流量調節用グリル付属ダンパ６の開度は、
空調機本体２から遠い吐出グリル５では大きく、近い吐
出グリル５では小さくする必要があることは容易に理解
できるが、各々の適正開度を設定するには実験的にこれ
を求めるのが一般的であった。しかし、流量調節用グリ
ル付属ダンパ６の抵抗が相互に影響し合うことこともあ
り、複数の吐出グリル５からの流量を最適にバランス調
整するのは容易ではなかった。
空調機本体２から遠い吐出グリル５では大きく、近い吐
出グリル５では小さくする必要があることは容易に理解
できるが、各々の適正開度を設定するには実験的にこれ
を求めるのが一般的であった。しかし、流量調節用グリ
ル付属ダンパ６の抵抗が相互に影響し合うことこともあ
り、複数の吐出グリル５からの流量を最適にバランス調
整するのは容易ではなかった。
【０００９】低騒音化に関しては流量調節用グリル付属
ダンパ６も含めた吐出グリル５での２次発生音（風切り
音）の防止が重要であり、そのためには内部流速を低く
抑えることが最も効果的なため、通路面積確保の必要か
らダクト系を含めた吐出グリル５は大型のものとなり、
空調ダクト系が肥大化するという問題があった。
ダンパ６も含めた吐出グリル５での２次発生音（風切り
音）の防止が重要であり、そのためには内部流速を低く
抑えることが最も効果的なため、通路面積確保の必要か
らダクト系を含めた吐出グリル５は大型のものとなり、
空調ダクト系が肥大化するという問題があった。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、複数
の吐出グリルからの調和空気の流量を均一にするととも
に、２次発生音（風切り音）の発生を抑制することので
きる空調設備の提供を課題とする。
の吐出グリルからの調和空気の流量を均一にするととも
に、２次発生音（風切り音）の発生を抑制することので
きる空調設備の提供を課題とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明の空調設備は、空
調機本体と、空調機本体からの調和空気を室内に導入す
るダクトと、ダクトに設けられた複数のグリルとを有す
る空調設備において、グリルに多数の開孔を有する金属
製多孔板と金網との積層体からなる通気性抵抗体を設置
するという手段を採用することにより前記課題を解決し
た。
調機本体と、空調機本体からの調和空気を室内に導入す
るダクトと、ダクトに設けられた複数のグリルとを有す
る空調設備において、グリルに多数の開孔を有する金属
製多孔板と金網との積層体からなる通気性抵抗体を設置
するという手段を採用することにより前記課題を解決し
た。
【００１２】本発明の通気性抵抗体としては、２枚の金
属製多孔板の間に金網を挟む構成とすることが各吐出グ
リルからの流量の均一化及び低騒音化に対して望まし
い。また、グリル内の通気性抵抗体の設置位置より下流
側に風向変動手段を設置することが、室内の温度・風速
分布の均一性向上にとってより望ましい。
属製多孔板の間に金網を挟む構成とすることが各吐出グ
リルからの流量の均一化及び低騒音化に対して望まし
い。また、グリル内の通気性抵抗体の設置位置より下流
側に風向変動手段を設置することが、室内の温度・風速
分布の均一性向上にとってより望ましい。
【００１３】本発明の通気性抵抗体の作用を図３に基づ
き説明する。吐出グリルから室内に吐出される際の調和
空気の圧力損失をサプライダクトにおける調和空気の圧
力損失よりも相当大きくなるようにすれば、空調機本体
から供給される調和空気がサプライダクト内に一旦滞流
した後に各吐出グリルから一斉に吹出すこととなるた
め、各吐出グリルからの流量をほぼ均一にすることがで
きる。
き説明する。吐出グリルから室内に吐出される際の調和
空気の圧力損失をサプライダクトにおける調和空気の圧
力損失よりも相当大きくなるようにすれば、空調機本体
から供給される調和空気がサプライダクト内に一旦滞流
した後に各吐出グリルから一斉に吹出すこととなるた
め、各吐出グリルからの流量をほぼ均一にすることがで
きる。
【００１４】吐出グリルから室内に吐出される際の調和
空気の圧力損失をサプライダクトにおける調和空気の圧
力損失よりも相当大きくする手段として、開孔率の低い
板（この板のことを本発明では多孔板という）を吐出グ
リル内に設置することが考えられる。多孔板設置により
各吐出グリルからの流量をほぼ均一にすることはできる
が、風切り音の問題が生じてしまう。この状態を示した
のが図３（ａ）である。すなわち、金属製多孔板１８に
より圧力損失は生ずるものの、多孔板１８の孔１８１に
おいて流れは縮流を起こし、孔１８１の中央部における
流速は非常に早くなる。一方、流れによる風切り音は流
速の６乗に比例するため、多孔板単独では低騒音の面か
ら使用することはできない。
空気の圧力損失をサプライダクトにおける調和空気の圧
力損失よりも相当大きくする手段として、開孔率の低い
板（この板のことを本発明では多孔板という）を吐出グ
リル内に設置することが考えられる。多孔板設置により
各吐出グリルからの流量をほぼ均一にすることはできる
が、風切り音の問題が生じてしまう。この状態を示した
のが図３（ａ）である。すなわち、金属製多孔板１８に
より圧力損失は生ずるものの、多孔板１８の孔１８１に
おいて流れは縮流を起こし、孔１８１の中央部における
流速は非常に早くなる。一方、流れによる風切り音は流
速の６乗に比例するため、多孔板単独では低騒音の面か
ら使用することはできない。
【００１５】金属製多孔板１８の孔１８１中央部におけ
る流速を低減すれば、風切り音の発生を抑制することが
できる。そこで本発明では図３（ｂ）に示すように、金
属製多孔板１８に金網１９を積層する構造とし、金属製
多孔板の孔１８１における流れの縮流を緩やかなものと
し、金属製多孔板１８の孔１８１中央の流速を低下させ
ることで風切り音の低減を図るものである。
る流速を低減すれば、風切り音の発生を抑制することが
できる。そこで本発明では図３（ｂ）に示すように、金
属製多孔板１８に金網１９を積層する構造とし、金属製
多孔板の孔１８１における流れの縮流を緩やかなものと
し、金属製多孔板１８の孔１８１中央の流速を低下させ
ることで風切り音の低減を図るものである。
【００１６】本発明における金属製多孔板としては、吐
出グリルから室内に吐出される際の調和空気の圧力損失
を確保するために、開孔率が３０％以下であることが望
ましく、１０〜２０％の範囲とすることがより望まし
い。また、開孔径としてはφ２〜３０が望ましく、φ５
〜２０が特に望ましい。本発明における金網としては以
上説明した機能を果たすものであれば材質、織り方等の
形態に限定はない。もっとも、縮流を緩やかにする機能
を果たすうえでは１００〜２００メッシュのものを用い
ることが推奨される。
出グリルから室内に吐出される際の調和空気の圧力損失
を確保するために、開孔率が３０％以下であることが望
ましく、１０〜２０％の範囲とすることがより望まし
い。また、開孔径としてはφ２〜３０が望ましく、φ５
〜２０が特に望ましい。本発明における金網としては以
上説明した機能を果たすものであれば材質、織り方等の
形態に限定はない。もっとも、縮流を緩やかにする機能
を果たすうえでは１００〜２００メッシュのものを用い
ることが推奨される。
【００１７】金属製多孔板と金網とは最低限１枚ずつ積
層されていれば本発明の通気性抵抗体に該当する。しか
し、１枚ずつに限定されるものではなく、後述の実施形
態に示すように２枚の金属製多孔板の間に金網を挟む構
造の他、種々の積層形態を本発明は包含する。
層されていれば本発明の通気性抵抗体に該当する。しか
し、１枚ずつに限定されるものではなく、後述の実施形
態に示すように２枚の金属製多孔板の間に金網を挟む構
造の他、種々の積層形態を本発明は包含する。
【００１８】通気性抵抗体としては、発泡樹脂、グラス
ウール等を用いることも考えられるが、同一型番でも製
造ロットによるバラツキが大きく、これを用いたときの
圧力損失の安定性に欠ける。これに対して本発明の金属
製多孔板、金網の組み合わせによる通気性抵抗体であれ
ば、金属製多孔板の孔径、孔ピッチ、および金網のメッ
シュ、線径により圧力損失を一義的に設定することがで
きるという利点がある。また、本発明の通気性抵抗体を
構成する金網及び多孔板が金属製であるので、消防法で
空調設備に要求される制限を十分に満足することができ
る。
ウール等を用いることも考えられるが、同一型番でも製
造ロットによるバラツキが大きく、これを用いたときの
圧力損失の安定性に欠ける。これに対して本発明の金属
製多孔板、金網の組み合わせによる通気性抵抗体であれ
ば、金属製多孔板の孔径、孔ピッチ、および金網のメッ
シュ、線径により圧力損失を一義的に設定することがで
きるという利点がある。また、本発明の通気性抵抗体を
構成する金網及び多孔板が金属製であるので、消防法で
空調設備に要求される制限を十分に満足することができ
る。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態に基づき
更に詳細に説明する。 （第１実施形態）図７は本発明の空調設備の基本構成を
示す図であり、空調設備１のサプライ系は空調機本体
２、空調機本体２に連接されたサプライダクト３、サプ
ライダクト３内の空調機本体２近傍に設置されたサプラ
イダンパ４、サプライダクト３に複数設置した吐出グリ
ル５、各吐出グリルからの試験室７への流量を調節する
ための流量調節用グリル付属ダンパ６、空調機本体１か
らの騒音を低減するためにサプライダクト３の屈曲部に
配置された消音エルボ８から構成されている。試験室７
内の温度・風速分布の均一性あるいは低騒音化の要求仕
様を満たすため、吐出グリル５からの吹出し流速を低下
させることにより分布の均一性および発生音低減を達成
するべく、吐出グリル５は複数台設置している。
更に詳細に説明する。 （第１実施形態）図７は本発明の空調設備の基本構成を
示す図であり、空調設備１のサプライ系は空調機本体
２、空調機本体２に連接されたサプライダクト３、サプ
ライダクト３内の空調機本体２近傍に設置されたサプラ
イダンパ４、サプライダクト３に複数設置した吐出グリ
ル５、各吐出グリルからの試験室７への流量を調節する
ための流量調節用グリル付属ダンパ６、空調機本体１か
らの騒音を低減するためにサプライダクト３の屈曲部に
配置された消音エルボ８から構成されている。試験室７
内の温度・風速分布の均一性あるいは低騒音化の要求仕
様を満たすため、吐出グリル５からの吹出し流速を低下
させることにより分布の均一性および発生音低減を達成
するべく、吐出グリル５は複数台設置している。
【００２０】また、リターン側系統は複数の吸込グリル
９と、吸込グリル９からの吸込量を調整する流量調整用
グリル付属ダンパ１０と、吸込グリル９と空調機本体２
とを連接するリターンダクト１１と、リターンダクト１
０内の空調機本体２近傍に配置されたリターン側ダンパ
１２と、新鮮な空気を室外から取込むための外気取込み
口１３と、室外からの騒音侵入を防止するための消音エ
ルボ１４とから構成されている。
９と、吸込グリル９からの吸込量を調整する流量調整用
グリル付属ダンパ１０と、吸込グリル９と空調機本体２
とを連接するリターンダクト１１と、リターンダクト１
０内の空調機本体２近傍に配置されたリターン側ダンパ
１２と、新鮮な空気を室外から取込むための外気取込み
口１３と、室外からの騒音侵入を防止するための消音エ
ルボ１４とから構成されている。
【００２１】空調機本体２によって得られた調和空気
は、サプライダクト３及び吐出グリル５を経て試験室７
内に供給される。一方試験室７の空気は吸込グリル９及
びリターンダクト１１を経て空調機本体２に循環され
る。
は、サプライダクト３及び吐出グリル５を経て試験室７
内に供給される。一方試験室７の空気は吸込グリル９及
びリターンダクト１１を経て空調機本体２に循環され
る。
【００２２】図１は吐出グリル５の断面図であるが、調
和空気はサプライダクト３より分岐する分岐ダクト１７
を経て吐出グリル５に流入し、吐出グリル５内の２枚の
金属製多孔板１８の間に金網１９が挟まれた構造の通気
性抵抗体を通過して試験室７に流入する。
和空気はサプライダクト３より分岐する分岐ダクト１７
を経て吐出グリル５に流入し、吐出グリル５内の２枚の
金属製多孔板１８の間に金網１９が挟まれた構造の通気
性抵抗体を通過して試験室７に流入する。
【００２３】図２に通気性抵抗体の分解斜視図を示す
が、挟まれる金網１９は１００〜２００メッシュのもの
で、また金属製多孔板１８は開孔率が１０〜２０％、開
孔径がφ５〜１５のものを用いるのが望ましい。この金
属製多孔板１８及び金網１９で構成される通気性抵抗体
により、サプライダクト３における調和空気の圧力損失
よりも吐出グリル５における圧力損失を十分大きくする
ことで、調和空気がサプライダクト内に一旦滞流した後
に各吐出グリルから一斉に吹出すこととなるため、各吐
出グリルからの流量をほぼ均一にバランスすることがで
きるとともに、金網１９の存在により金属製多孔板１８
単独の場合に比べて風切り音も低減することができる。
が、挟まれる金網１９は１００〜２００メッシュのもの
で、また金属製多孔板１８は開孔率が１０〜２０％、開
孔径がφ５〜１５のものを用いるのが望ましい。この金
属製多孔板１８及び金網１９で構成される通気性抵抗体
により、サプライダクト３における調和空気の圧力損失
よりも吐出グリル５における圧力損失を十分大きくする
ことで、調和空気がサプライダクト内に一旦滞流した後
に各吐出グリルから一斉に吹出すこととなるため、各吐
出グリルからの流量をほぼ均一にバランスすることがで
きるとともに、金網１９の存在により金属製多孔板１８
単独の場合に比べて風切り音も低減することができる。
【００２４】また、本実施の形態のように金属製多孔板
１８により金網１９を挟込み支持する構造の場合、互い
の部材間に摩擦による振動減衰作用が生じ、金属製多孔
板１８を薄板計量構造としても金属製多孔板１８の流れ
加振に伴う振動音も防止することができる。 図４に前
述の２枚の金属製多孔板の間に金網を挟む構造の本実施
の形態にかかる通気性抵抗体を用いた場合と金属製多孔
板１８単独で用いた場合の室内の騒音を示すグラフであ
るが、金属製多孔板１８単独で用いた場合の騒音がＮＣ
−４８（ＮＣ：Noise Criteria、以下同じ）であるのに
対し、本実施の形態ではＮＣ−２４であり、その騒音低
減効果は非常に顕著である。
１８により金網１９を挟込み支持する構造の場合、互い
の部材間に摩擦による振動減衰作用が生じ、金属製多孔
板１８を薄板計量構造としても金属製多孔板１８の流れ
加振に伴う振動音も防止することができる。 図４に前
述の２枚の金属製多孔板の間に金網を挟む構造の本実施
の形態にかかる通気性抵抗体を用いた場合と金属製多孔
板１８単独で用いた場合の室内の騒音を示すグラフであ
るが、金属製多孔板１８単独で用いた場合の騒音がＮＣ
−４８（ＮＣ：Noise Criteria、以下同じ）であるのに
対し、本実施の形態ではＮＣ−２４であり、その騒音低
減効果は非常に顕著である。
【００２５】以上の通り本実施の形態によれば、個々の
吐出グリル５の調整を行うことなく各吐出グリル５から
の流量をほぼ均一にすることができるので室内の温度・
風速分布を均一にすることができるとともに、低騒音化
も同時に実現することができる。
吐出グリル５の調整を行うことなく各吐出グリル５から
の流量をほぼ均一にすることができるので室内の温度・
風速分布を均一にすることができるとともに、低騒音化
も同時に実現することができる。
【００２６】（第２実施形態）図５は本発明の空調設備
の第２実施形態にかかる吐出グリル５の断面を示してい
る。第２実施形態はグリル内の通気性抵抗体の設置位置
より下流側に風向変流翌２０（風向変動手段）を設けた
点で第１実施形態と相違する。この風向変流翼２０を設
けることにより、試験室７内での温度・風速分布の均一
性を一層高めることが可能となる。
の第２実施形態にかかる吐出グリル５の断面を示してい
る。第２実施形態はグリル内の通気性抵抗体の設置位置
より下流側に風向変流翌２０（風向変動手段）を設けた
点で第１実施形態と相違する。この風向変流翼２０を設
けることにより、試験室７内での温度・風速分布の均一
性を一層高めることが可能となる。
【００２７】第１実施形態において説明したように、本
発明では通気性抵抗体により金属製多孔板の孔部におけ
る流れの縮流は緩やかで、かつ流速も低下しているか
ら、調和空気の流れによる風切り音は起こりにくい状態
となっている。したがって、本実施の形態のように風向
変流翼２０を設けても、それによる騒音はほとんど生じ
ない。
発明では通気性抵抗体により金属製多孔板の孔部におけ
る流れの縮流は緩やかで、かつ流速も低下しているか
ら、調和空気の流れによる風切り音は起こりにくい状態
となっている。したがって、本実施の形態のように風向
変流翼２０を設けても、それによる騒音はほとんど生じ
ない。
【００２８】図６に第１実施形態および第２実施形態の
場合の試験室７内の騒音を示すグラフであるが、第１実
施形態の騒音がＮＣ−２０であるのに対し、第２実施形
態ではＮＣ−２１であり、風向変流翼２０を設置しても
室内の騒音はほとんど変化しないこと、および本発明の
通気性抵抗体による風切り音発生防止効果が優れている
ことがわかる。
場合の試験室７内の騒音を示すグラフであるが、第１実
施形態の騒音がＮＣ−２０であるのに対し、第２実施形
態ではＮＣ−２１であり、風向変流翼２０を設置しても
室内の騒音はほとんど変化しないこと、および本発明の
通気性抵抗体による風切り音発生防止効果が優れている
ことがわかる。
【００２９】なお、図５に示す第２実施形態においては
風向変流翼２０を紙面鉛直方向のみに設置した場合を示
したが、これに限らず通気性抵抗体と平行な方向に風向
変流翼２０を設置することもできる。そのようにするこ
とにより、吐出グリル５からの調和空気の流れを上下・
左右方向に変流させ、試験室７での温度・風速分布の均
一性をさらに向上することもできる。
風向変流翼２０を紙面鉛直方向のみに設置した場合を示
したが、これに限らず通気性抵抗体と平行な方向に風向
変流翼２０を設置することもできる。そのようにするこ
とにより、吐出グリル５からの調和空気の流れを上下・
左右方向に変流させ、試験室７での温度・風速分布の均
一性をさらに向上することもできる。
【００３０】
【発明の効果】以上説明のように、本発明によればグリ
ルに多数の開孔を有する金属製多孔板と金網との積層体
からなる通気性抵抗体を設置したので、複数の吐出グリ
ルからの流量を均一にするとともに、２次発生音（風切
り音）の発生を抑制することができる。
ルに多数の開孔を有する金属製多孔板と金網との積層体
からなる通気性抵抗体を設置したので、複数の吐出グリ
ルからの流量を均一にするとともに、２次発生音（風切
り音）の発生を抑制することができる。
【図１】 本発明の第１実施形態の吐出グリル部の拡大
断面図である。
断面図である。
【図２】 第１実施形態の通気性抵抗体の分解斜視図で
ある。
ある。
【図３】 多孔板単独の場合の縮流及び多孔板と金網と
を積層した場合の縮流を示す図である。
を積層した場合の縮流を示す図である。
【図４】 第１実施形態および多孔板単独とした場合の
騒音比較を示すグラフである。
騒音比較を示すグラフである。
【図５】 本発明の第２実施形態に係る吐出グリル部の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図６】 第１実施形態及び第２実施形態の騒音比較を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図７】 空調設備の基本構成を示す図である。
【図８】 従来の空調設備の吐出グリル部の拡大断面図
である。
である。
【図９】 従来の空調設備の他の吐出グリル部の拡大断
面図である。
面図である。
１ 空調設備 ２ 空調機本体 ３ サプライダクト ５ 吐出グリル １８ 金属製多孔板 １９ 金網 ２０ 風向変流翼（風向変動手段）
Claims (3)
- 【請求項１】 空調機本体と、空調機本体からの調和空
気を室内に導入するダクトと、ダクトに設けられた複数
のグリルとを有する空調設備において、 グリルに多数の開孔を有する金属製多孔板と金網との積
層体からなる通気性抵抗体を設置したことを特徴とする
空調設備。 - 【請求項２】 通気性抵抗体は、２枚の金属製多孔板の
間に金網を挟むことにより構成されている請求項１に記
載の空調設備。 - 【請求項３】 グリル内の通気性抵抗体の設置位置より
下流側に風向変動手段を設置した請求項１又は２に記載
の空調設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9341632A JPH11173644A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 空調設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9341632A JPH11173644A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 空調設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11173644A true JPH11173644A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18347602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9341632A Pending JPH11173644A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 空調設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11173644A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004293924A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 蓄冷器 |
| JP2007163685A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Nec Viewtechnology Ltd | 消音装置、電子機器 |
| JP2011016115A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Fulta Electric Machinery Co Ltd | オイルミストコレクタの騒音防止機構 |
| US8336316B2 (en) | 2008-11-11 | 2012-12-25 | Rolls-Royce Plc | Noise reduction device |
| KR20180130982A (ko) * | 2017-05-31 | 2018-12-10 | 주식회사 화인에어텍 | 편류 저감형 디퓨져 |
| JP2020072173A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 中央電子株式会社 | 電子機器収納ラック用冷却装置 |
-
1997
- 1997-12-11 JP JP9341632A patent/JPH11173644A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004293924A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 蓄冷器 |
| JP2007163685A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Nec Viewtechnology Ltd | 消音装置、電子機器 |
| US8336316B2 (en) | 2008-11-11 | 2012-12-25 | Rolls-Royce Plc | Noise reduction device |
| JP2011016115A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Fulta Electric Machinery Co Ltd | オイルミストコレクタの騒音防止機構 |
| KR20180130982A (ko) * | 2017-05-31 | 2018-12-10 | 주식회사 화인에어텍 | 편류 저감형 디퓨져 |
| JP2020072173A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 中央電子株式会社 | 電子機器収納ラック用冷却装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040518 |