JPH11171540A - スピネル型複合金属酸化物 - Google Patents

スピネル型複合金属酸化物

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JPH11171540A
JPH11171540A JP34994397A JP34994397A JPH11171540A JP H11171540 A JPH11171540 A JP H11171540A JP 34994397 A JP34994397 A JP 34994397A JP 34994397 A JP34994397 A JP 34994397A JP H11171540 A JPH11171540 A JP H11171540A
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JP
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metal oxide
composite metal
spinel
metals
mol
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JP34994397A
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English (en)
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Yutaka Takasuka
豊 高須賀
Orie Suzuki
折江 鈴木
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、長短両波紫外線を吸収する能力が
あり、白っぽさのでない、紫外線吸収剤として有用な新
規複合金属酸化物を提供する事を課題とする。 【解決手段】 下記一般式(1)に表されるスピネル型
叉は逆スピネル型構造を有し、且つ、A、B以外に金属
原子を1種以上を含有する事を特徴とする、複合金属酸
化物を提供する。 【化1】 一般式(1) (但し、A及びBは金属元素を、Oは酸素原子を示
す。) 本発明によれば、長短両波紫外線を吸収する能力があ
り、組成物に配合しても白っぽさのでない紫外線吸収剤
として有用な複合金属酸化物を提供する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は紫外線吸収剤等に有
用な新規複合金属酸化物に関する。 【0002】 【従来技術】紫外線は生体のみならず種々の物質に対し
ても好ましくない影響を与えることが近年広く知られる
ようになってきた。例えば、従来から、紫外線が塗装や
プラスチックスを劣化させる事は良く知られており、紫
外線から目的物を防御するために、ベンゾフェノン系化
合物、桂皮酸系化合物、パラアミノ安息香酸系化合物等
の有機系や二酸化チタンや酸化亜鉛などの無機系の紫外
線吸収剤が用いられてきた。更に生体に対しては、最
近、紫外線の人体に対するに影響や波長によってその影
響の度合いが異なる事なども詳細に知られるようにな
り、紫外線防御に対する関心が一段と高くなった。この
様な防御に於いてもやはり有機系や無機系の紫外線吸収
剤が同様に使用されている。また一方、化学物質アレル
ギーに象徴されるような環境問題もクローズアップされ
るようになった。この様な中で、有機系紫外線吸収剤は
安全性の証明が十分なされていない、他の物質と反応す
る、紫外線を吸収して別物質に変化する等の問題点が多
く、無機系が注目を集めるようになった。この様な無機
系紫外線吸収剤の代表的な物としては酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化セリウム等があり、有機系に比して、高い安
定性と安全性を有するが、個々に次のような長所短所も
有している。即ち、酸化チタンは短波長紫外線を吸収
し、長波長紫外線は吸収しない、隠ぺい力が高く白っぽ
くなる、酸化亜鉛は長短両波紫外線を吸収するが屈折率
が低いので吸収効率が悪い、酸化セリウムは吸収能力そ
のものが前二者より劣る等である。 【0003】ごく最近になって、前述の無機系紫外線吸
収剤の欠点を改良しようとする動きが各産業分野で見ら
れ、多くの提案がなされている。代表的提案には、微粒
子化して透明性をあげる、種々の金属を組み合わせた複
合酸化物によって長短両波紫外線の吸収能力を上げる等
がある。しかしながら、前者の提案は本質的な紫外線吸
収能力が変化するわけではなく、場合によっては、微粒
子化したためにかえって粉体の触媒活性を高めてしまう
こともあり十分な改善には至っていない。後者の提案
は、単に複合化したのみでは、組み合わせた金属の性質
を平均化しただけに止まる危険が高く、最悪の事態に至
っては複合化前の長所すら失ってしまう等、この提案も
又万全とは言えない。従って、長短両波長を吸収する能
力を更に向上させ且つ白っぽさを更に抑えた無機系紫外
線吸収剤の登場が待たれていた。 【0004】一方、複合金属酸化物に於いて、その結晶
構造としてAB24のスピネル構造又は逆スピネル構造
を取る場合があることは既に知られていたが、このAB
2O4で表されるスピネル型叉は逆スピネル型構造を有
し、A、B以外に金属元素を含む複合金属酸化物は文献
未記載の新規複合金属酸化物である。又、この様な複合
金属酸化物に、長短両波長を吸収する能力があり、紫外
線吸収剤として有用であること及びこのものには、この
ものを塗布した場合、不自然な白っぽさを与えない性質
を有することは知られていなかった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
を踏まえてなされたものであり、長短両波紫外線を吸収
する能力があり、白っぽさのでない、紫外線吸収剤とし
て有用な新規複合金属酸化物を提供する事を課題とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】この様な状況に鑑みて、
本発明者らは、長短両波紫外線を吸収する能力があり、
組成物に配合しても白っぽさのでない紫外線吸収剤を求
めて鋭意研究を重ねた結果、AB2O4で表されるスピネ
ル型叉は逆スピネル型構造を有し、且つ、A、B以外に
金属元素を1種以上含有する複合金属酸化物にこの様な
作用がある事を見いだし、発明を完成させた。以下、本
発明に付いて、その実施の形態を中心に詳細に説明す
る。 【0007】 【発明の実施の形態】(1)本発明の複合金属酸化物 本発明の複合金属酸化物は、AB2O4で表されるスピネ
ル型叉は逆スピネル型構造を有し、且つ、A、B以外に
金属元素を1種以上含有することを特徴とする。ここ
で、AB2O4はスピネル型を示す化学式であって、立方
晶系化合物結晶である。この様なスピネル型の特徴は見
かけ上一定組成の化合物でありながら、違う原子が結晶
学的に同価な場所に無差別に散らばっている、結晶中で
同価点の組の一部だけが原子によって占められ、ほうぼ
うの位置が空いていると言う驚くべき性質を持っている
ことである。つまり、この事はスピネル型の構造は見か
け上一定組成の化合物でありながら多くの原子を取り込
む素地を持っていることを示す。本発明の複合金属酸化
物としては、この様なスピネル構造の特性を生かして、
スピネルの主構造を形成している、金属原子A、Bと酸
素以外に、他の金属原子を1種以上、スピネル構造を維
持したまま含有させたものである。紫外線の吸収特性か
らはこの様な他の金属原子を1種以上含有させることに
より著しい向上を見る。 【0008】本発明の趣旨によれば、前述のスピネル型
のA及びBにはMg、Mn、Fe、Co、Cu、Zn、
Al、Cr、Tiの内のどれかを用いることが好まし
く、例示すると、次のようなものがある。MgFe2O
4、MnFe2O4、FeFe2O4、FeAl2O
4、CoAl2O4、ZnAl2O4、CuCr2O
4、TiZn2O4等であり、これらはほんの1例にす
ぎない。この様な化合物はその結晶中へ多くの元素を取
り込むことが可能であり、本発明の趣旨に係わるそのよ
うな元素としては、例えば、アルカリ類、アルカリ土
類、遷移金属、アルミニウム族及び希土類の元素1種以
上が好ましく例示できる。これらの内で特に好ましい元
素は、現にA叉はBを構成する元素を除くMg、Mn、
Fe、Co、Cu、Zn、Al、Cr、Ti、Ce、B
a、Ca、Li、Na、K、Y、In、Hf、Teから
選ばれる1種以上である。また、その構成割合はA元素
1モルに対してかかるA、B以外の金属元素は0.5モ
ル以下が望ましく、更に望ましくは0.5モル〜0.0
1モルの範囲であり、最も望ましいのは0.1モル〜
0.01モルの範囲である。これは、多すぎるとスピネ
ル構造にゆがみを与え、紫外線吸収効果を損なう場合が
あり、少なすぎると添加効果が得られない場合があるか
らである。 【0009】更に詳述するならば、AにMg、Mn、F
e、Co、Cu、Zn、Al、Cr、Tiの内のどれか
を用い、BにAl叉はZnを用い、A及びB以外の元素
としてMg、Mn、Fe、Co、Cu、Zn、Al、C
r、Ti、Ce、Ba、Ca、Li、Na、K、Y、I
n、Hf、Teの1種以上を用いた場合、 長短両波紫
外線を吸収する能力があり、組成物に配合しても白っぽ
さのでない効果がある。また、用いる元素によって種々
の幅広い色が得られるので組成物の特徴によって適宜有
効な色の紫外線吸収剤としての選択が可能であると言う
利点もある。又、勿論この様に色を有する、本発明の複
合金属酸化物は、顔料として用いることも可能である。 【0010】更に、本発明の複合金属酸化物の具体的な
適用例として、化粧料へ含有させた場合の例で詳述する
と、本発明の複合金属酸化物に於いて、スピネル型化合
物としてTiZn2O4とZnAl2O4を選定し、A
及びB以外の元素としてMn、Fe、Ce、Ca、L
i、Na、の1種以上で構成する時、長短両波紫外線を
吸収する能力及び組成物に配合しても白っぽさのでない
効果が一段と高くなる。この様な組み合わせが、本発明
の複合金属酸化物に於ける好ましい組み合わせである。 【0011】(2)本発明の複合金属酸化物の製造方法 本発明の紫外線吸収剤は通常の複合金属酸化物を製造す
る方法によって製造する事が出来る。この様な方法とし
ては、例えば、種々の金属の水酸化物、炭酸塩、有機酸
塩、有機金属エステル類を混合し、焼成する方法や予め
製造されたスピネル型化合物へA及びB以外の元素の1
種以上を混合し、焼成する方法等の固相法及び種々の金
属の塩化物、硝酸塩、有機酸塩、有機金属エステルおよ
びアルカリ叉は酸の溶液を混合し、水叉はアルコール溶
液中で反応させる液相法が例示できる。更に、液相法は
反応をビーカー等で行う解放系とオートクレーブ中で行
う密閉系が例示できる。これらの内最も好ましいのは液
相法であり、更に好ましいのは密閉系での液相法であ
る。これは、固相法では原料の粒子径が最終製品の粒子
径に大きく関与する、原料の混合方法によって最終製品
の品質が異なる等の欠点が現れる場合があるからであ
る。この密閉系での液相法を具体的に例示するならば、
Aの塩化物のような水可溶塩の水溶液、Bの塩化物のよ
うな水可溶塩の水溶液、、A及びB以外の元素1種以上
の塩化物の様な水可溶塩の水溶液及びアルカリイオン叉
は酸の水溶液を用意し、これら4者をオートクレーブ中
で混合し、反応させ、生じた沈澱を乾燥させる方法があ
る。オートクレーブ条件は目的の複合金属酸か物によっ
て、混合方法、反応温度、圧力及び熟成時間等が適宜選
択される。 【0012】本発明の複合金属酸化物の製造方法に於い
ては、液相法で得られた沈澱物そのまま複合金属酸化物
とする事ができるが、焼成する事も出来る。焼成は沈澱
物である複合金属酸化物の結晶化度を挙げるために行う
もので、酸やアルカリに対する安定度を増すために行わ
れる。焼成温度は複合金属酸化物の構成成分によって異
なるが、概ね300℃以上であり、所望の結晶性を得る
温度で設定される。 【0013】又、かくして得られた本発明の紫外線吸収
剤をシリコーン処理、金属石鹸処理、パーフルオロカー
ボン誘導体処理、シリカコーティング処理等の表面処理
を施したものも本発明の複合金属酸化物であり、本発明
の技術的範囲に属するものである。 【0014】 【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限
定を受けないことは言うまでもない。 【0015】<実施例1>1.5L乳鉢に、ZnCO3
を25g、Al(OH)3を20g及びMnCO3を1
g秤取り、自動乳鉢攪拌機によって1時間攪拌混合し
た。この混合物をルツボに入れて電気炉で仮焼した。仮
焼条件は昇温速度:10℃/分、300℃−1時間係
留、引き続き10℃/分で昇温し600℃−1時間係留
である。次いで冷後スタンプミル粉砕し本焼成した。本
焼成条件は昇温速度:10℃/分、600℃−1時間係
留であった。本焼成後ボールミルにて粉砕し、25gの
粉体を得た。この物は淡い紫色を呈しており、蛍光X線
分析及び粉末X線回折でスピネル型ZnAl2O4であ
ることを確認した。また含まれているMnはZn1モル
に対して0.1モルであった。 【0016】<実施例2>予め氷冷した精製水0.5L
にTiCl4の19gを徐々にいれて溶解させとおく、
これにZnCL2 27gとFeCl2・4H2O 2
gを溶解させA液とする。別に精製水0.2Lに28%
アンモニア水を38g溶解させB液とする。A液を80
℃に保ちながら、攪拌下B液を徐々に加える。そのまま
の状態で1時間熟成し、冷後生成した沈澱物を濾取、乾
燥させる。得られた沈澱物を昇温速度:10℃/分、係
留:500℃−1時間で焼成し、21gの粉体を得た。
この物は薄いピンク色を呈しており、蛍光X線分析及び
粉末X線回折でスピネル型TIZn2O4であることを
確認した。また含まれているFeはTi1モルに対して
0.1モルであった。 【0017】<実施例3>エタノール0.5LにTi
(isoOC3H7)4を28g、Zn(OC2H5)2
を31g、Ce(OC2H5)3を2.8g溶解させ、
A液とする。別にエタノール0.2Lに水を28gと濃
塩酸を少し溶解させて、B液とする。A液の還流下、B
液を徐々に加える。還流を1時間継続して熟成し、冷後
生成した沈澱物を濾取、乾燥させ、22gの粉体を得
た。この物は白色を呈しており、蛍光X線分析及び粉末
X線回折でスピネル型TIZn2O4であることを確認
した。また含まれているCeはTi1モルに対して0.
09モルであった。 【0018】<実施例4>精製水0.5LにZnCL2
を13.6g、AlCL3を26.7g、Fe(NO
3)2・6H2Oを1.7g溶解させ、A液とする。別
に精製水0.2LにLiOHを25g溶解させ、B液と
する。オートクレーブ中でA液に、B液を加え、温度:
300℃、圧力:85Kg/cm2 で1時間反応させ
た。 冷後生成した沈澱物を濾取、乾燥させた。得られ
た沈澱物を昇温速度:10℃/分、係留:300℃−1
時間で焼成し、14gの粉体を得た。この物は淡黄色を
呈しており、蛍光X線分析及び粉末X線回折でスピネル
型ZnAl2O4であることを確認した。また含まれて
いるFe及びLiの全量はZn1モルに対して0.05
モルであった。 【0019】<実施例5>予め氷冷した精製水0.5L
にTiCl4の19gを徐々にいれて溶解させとおく、
これにZn(NO3)2・6H2Oを59.5g、Mn
Cl2・4H2Oを0.2g溶解させ、A液とする。別
に精製水0.2LにNaOHを40g溶解させB液とす
る。オートクレーブ中でA液に、B液を加え、温度:3
00℃、圧力:85Kg/cm2 で1時間反応させ
た。 冷後生成した沈澱物を濾取、乾燥させた。得られ
た沈澱物を昇温速度:10℃/分 係留:700℃−1
時間で焼成し、20gの粉体を得た。この物はごく僅か
に黄味に着色しており、蛍光X線分析及び粉末X線回折
でスピネル型ZnAl2O4であることを確認した。ま
た含まれているMn及びNaの全量はTi1モルに対し
て0.04モルであった。 【0020】<実施例6>以下に示す方法によって、上
記実施例1〜5で製造した、本発明の複合金属酸化物の
紫外線吸収特性を確認した。紫外線吸収特性は紫外線吸
収能力と紫外線吸収効率について調べた。これらの特性
値は次に示す如く測定した。これらの測定結果は表1に
示す。これより本発明の複合金属酸化物優れた紫外線吸
収特性を有していることがわかる。但し、表中(イ)、
(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)、(ト)は下
記に示すサンプルを示すものである。 (イ)市販のZnO (ロ)市販のTiO2 (ハ)実施例1の複合金属酸化物 (ニ)実施例2の複合金属酸化物 (ホ)実施例3の複合金属酸化物 (ヘ)実施例4の複合金属酸化物 (ト)実施例5の複合金属酸化物 【0021】(紫外線吸収能力評価法)光がもはや透過
しないほどの厚さに複合金属物粉体又は比較粉体をタブ
レット化し、分光機を用いて、このタブレットの290
nm〜400nmの反射率を測定する。この反射率を用い
て、290nm〜320nm(B波)及び320nm〜400
nm(A波)の平均反射率を求め、その−LOG値をとっ
て吸光度とする。この吸光度は当該粉体1OO%の反射
率から求められており、当該粉体の紫外線吸収能力を示
す。 【0022】(紫外線吸収効率評価法)タルクの如き体
質顔料と複合金属酸化物又は比較粉体を混合し、混合粉
体とする。混合粉体及び体質顔料のみを、光がもはや透
過しないほどの厚さにタブレット化し、このタブレット
の290nm〜400nmの反射率を測定する。この反射率
を用いて、290nm〜320nm(B波)及び320nm〜
400nm(A波)の平均反射率を求める。(体質顔料の
平均反射率−混合粉体の平均反射率)/(体質顔料の平
均反射率)は体質顔料の反射率を複合金属酸化物又は比
較粉体がどれだけ下げたかを示し、体質顔料へ混合した
複合金属酸化物又は比較粉体の単位当たりの量でこれを
示せば、それは紫外線吸収効率を表す。 【0023】(仕事量評価法)紫外線吸収能力は本来そ
の物質が持つ吸光度であり、紫外線吸収効率は吸収能力
をどのくらい発揮できたかの率である。従って、(能力
*効率)は紫外線吸収に係わる仕事量であり。この仕事
量の値は用いた複合金属酸化物又は比較粉体の紫外線吸
収特性に関する総合評価を表す。 【0024】 【表1】 【0025】<実施例7>上記実施例1〜5の複合金属
酸化物について、ワセリン中に10%分散させたものを
検体として、1群20匹でモルモットマキシマイゼーシ
ョンテストによって感作性を調べた。結果を表2示す。
この表より本発明の複合金属酸化物は感作性が極めて低
いことがわかる。尚、対照群にはワセリンを、陽性対照
群には1%ホルマリン水溶液を用いた。対照群では、実
施例1〜5のサンプルの0%、0.1%、1%のワセリ
ン混合物に対して何れも無反応であった。又、陽性対照
群は0.1%ホルマリン水溶液による惹起に対し、+が
4例、±が13例、−が3例の反応を示し、0.01%
の惹起では±が9例、−が11例であり、このマキシマ
イゼーションテストは良くコントロールされていること
が保証された。尚、マキシマイゼーションテストの惹起
濃度は1%と0.1%を用い、皮膚反応の判定はドレー
ズの基準に従った。 (ドレーズの基準) ++:浮腫を伴う反応 + :明らかな紅斑を伴う反応 ± :不明瞭な紅斑を伴う反応 − :無反応 【0026】 【表2】【0027】 【発明の効果】本発明によれば、長短両波紫外線を吸収
する能力があり、組成物に配合しても白っぽさのでない
紫外線吸収剤として有用な複合金属酸化物を提供する事
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/22 C08K 3/22 // C09K 3/00 104 C09K 3/00 104Z

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記一般式(1)に表されるスピネル型
    叉は逆スピネル型構造を有し、且つ、A、B以外に金属
    原子を1種以上を含有する事を特徴とする、複合金属酸
    化物。 【化1】 一般式(1) (但し、A及びBは金属元素を、Oは酸素原子を示
    す。) 【請求項2】 一般式(1)に於いて、A及びBがM
    g、Mn、Fe、Co、Cu、Zn、Al、Cr、Ti
    から選ばれる2種の組み合わせである請求項1に記載の
    複合金属酸化物。 【請求項3】 一般式(1)に於いて、BがZn、Al
    の内のどれかである請求項1又は2に記載の複合金属酸
    化物。 【請求項4】 A及びB以外の元素1種以上がAの1モ
    ルに対して0.5モル以下である請求項1〜3の何れか
    一項に記載の複合金属酸化物。 【請求項5】 Aを含む溶液、Bを含む溶液、アルカリ
    イオン叉は酸を含む溶液、A及びB以外の元素を含む溶
    液の少なくとも4種の液を混合し、反応させて得られた
    沈殿物である請求項1〜4の何れか一項に記載の複合金
    属酸化物。 【請求項6】 溶液が水叉は/及びアルコール溶液であ
    る、請求項5に記載の複合金属酸化物。 【請求項7】 反応をオートクレーブ中で行うことを特
    徴とする、請求項5又は6に記載の複合金属酸化物。 【請求項10】 沈殿物を焼成する請求項5〜7の何れ
    か一項に記載の複合金属酸化物。
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