JPH11170382A - 積層板の製造法および積層板の成形用プレート - Google Patents

積層板の製造法および積層板の成形用プレート

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JPH11170382A
JPH11170382A JP9337021A JP33702197A JPH11170382A JP H11170382 A JPH11170382 A JP H11170382A JP 9337021 A JP9337021 A JP 9337021A JP 33702197 A JP33702197 A JP 33702197A JP H11170382 A JPH11170382 A JP H11170382A
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JP
Japan
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forming plate
forming
resin film
plate
laminate
Prior art date
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Pending
Application number
JP9337021A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruji Kawasaki
治次 川崎
Masakazu Shimomura
正和 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積層板と成形用プレートの貼付きを防ぐための
離型性樹脂フィルムを繰り返し使用できるようにし、反
りの小さい積層板を製造する。 【解決手段】成形用プレートとして、ステンレスより熱
伝導の良い金属材料(アルミニウム,銅)からなるもの
を使用し、成形用プレート表面に離型性樹脂フィルムを
熱融着により一体化しておく。この成形用プレートにプ
リプレグの層を挟んで熱盤間で加熱加圧成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状繊維基材
に熱硬化性樹脂を含浸乾燥してBステージ化したプリプ
レグの層を熱盤間で加熱加圧成形する積層板の製造法に
関する。積層板は、加熱加圧成形時に必要に応じて片面
又は両面に銅箔等の金属箔が一体化されるが、本発明
は、殊に、両面とも金属箔が一体化されないか片面にだ
け金属箔が一体化される積層板の製造に適した方法であ
る。また、このような積層板の製造に使用する成形用プ
レートに関する。
【0002】
【従来の技術】積層板は、シート状繊維基材に熱硬化性
樹脂を含浸乾燥してBステージ化したプリプレグを用意
し、このプリプレグの層を熱盤間で加熱加圧成形して製
造される。図1は、熱盤間で複数枚の積層板を成形する
ときの様子を示している。1枚の積層板を製造するのに
必要な枚数だけ重ねたプリプレグの層1の両面に離型性
樹脂フィルム2を配置し、これを、対をなす成形用プレ
ート3の間に挟む。その複数組をキャリアプレート4上
に重ねて熱盤間に投入しクッション材5を介して加熱加
圧成形する。成形用プレートは、積層板表面に平滑性を
付与するためのものであり、通常、錆びず硬度の高いス
テンレス材料からなっている。また、積層板には、加熱
加圧成形時に必要に応じて片面又は両面に銅箔等の金属
箔が一体化されるが、両面とも金属箔が一体化されない
か片面にだけ金属箔が一体化される積層板の製造では、
図1に示したように、プリプレグの層上に離型性樹脂フ
ィルムを配置し、これにより、成形した積層板と成形用
プレートとの貼付きが起こらないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ステンレスからなる成
形用プレートは熱伝導率が小さく、伝熱方向の温度勾配
が大きい。このような成形プレートを用いて積層板を成
形すると、加熱・冷却時の熱歪みが積層板に残り、積層
板が反りやすくなる。また、離型性樹脂フィルムは成形
した積層板に密着するので、成形ごとに新たな離型性樹
脂フィルムを必要とし、この離型性樹脂フィルムは成形
後に積層板から剥がして廃棄される。本発明が解決しよ
うとする課題は、離型性樹脂フィルムの繰り返し使用を
可能にし、反りの小さい積層板を製造することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る積層板の製造法は、成形用プレートと
して、ステンレスより熱伝導の良い金属材料からなるも
のを使用する。そして、使用する成形用プレートには、
プリプレグの層と対向する面に離型性樹脂フィルムを熱
融着により一体化しておく。
【0005】成形用プレートの熱伝導が良くなると、加
熱・冷却時においてプリプレグやこれを成形した積層板
の厚さ方向の温度差が小さくなり、積層板に熱歪みが残
らないので、積層板の反りや変形を小さく抑えることが
できる。成形用プレートの表面に熱融着により一体化し
た離型性樹脂フィルムは、成形用プレートから剥がれる
ことがないので繰り返し使用が可能である。成形用プレ
ートの表面を離型性樹脂で被覆するために、当該樹脂を
成形用プレート表面に塗布する手段も考えられるが、塗
りむらができて厚さが均一になりにくい。そこで、離型
性樹脂による成形用プレート表面の被覆を、本発明にお
けるように、離型性樹脂フィルムの成形用プレート表面
への熱融着により実現するとその厚さを均一にでき、成
形用プレートが積層板表面に平滑性を付与する機能を十
分に果たすことが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る方法で使用する成形
用プレートは、ステンレスより熱伝導の良いアルミニウ
ムや銅材料、あるいはこれらを含有する合金材料からな
る。成形用プレート表面を被覆する離型性樹脂フィルム
は、フッ素樹脂フィルム等である。前記熱伝導の良い金
属材料からなる成形用プレートは硬度が低い。従って、
金属箔張り積層板を成形するときに、このような成形用
プレートが直接金属箔に接触して用いられると、金属箔
と成形用プレートとの熱膨張の違いに起因する両者接触
面の摩擦により、成形用プレートの摩耗が著しくなる。
しかし、離型性樹脂フィルムが熱融着により成形用プレ
ートに一体化されていれば、そのような心配はない。
【0007】積層板の製造は、プリプレグの層を成形用
プレートで挟み加熱加圧成形により行なう。従って、成
形用プレートには、プリプレグの層と対向する面に離型
性樹脂フィルムを一体化しておけばよい。しかし、図1
に示したように熱盤間で複数枚の積層板を成形するとき
には、中ほどに位置する一つの成形用プレートは、その
両側に位置する積層板を成形するための成形用プレート
となる。このような観点から、成形用プレートは、その
両面に離型性樹脂フィルムが一体化されていると好都合
である。しかし、必ずしも両面に離型性樹脂フィルムが
一体化されている必要はなく、片面にだけ離型性樹脂フ
ィルムが一体化されている2枚の成形用プレートを、離
型性樹脂フィルムが一体化されていない面を内側にして
重ね合わせて用いてもよい。
【0008】積層板を製造するためには、まず、シート
状繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥してBステージ化
したプリプレグを製造する。シート状繊維基材は、紙、
天然繊維や有機合成繊維や無機繊維等からなる織布や不
織布やマットであり、特に限定するものではない。ま
た、熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂等であって限定するものではない。ま
た、プリプレグの層の加熱加圧成形時に、必要に応じて
銅箔等の金属箔を片面又は両面に一体化することができ
るが、片面だけに金属箔を一体化するか又は両面ともに
金属箔を一体化しない場合に、上記成形用プレートを用
いるのが有効である。
【0009】
【実施例】実施例 55%アルミニウム・亜鉛合金鋼板(厚さ1.0mm,熱
膨張率:0.00034BTU/秒)の両面にフッ素樹
脂フィルム(厚さ12μm)を熱溶着により一体化した
成形用プレートを用意した。ガラス織布にエポキシ樹脂
ワニスを含浸乾燥して得た樹脂含有量35重量%のプリ
プレグの層を前記成形用プレートに挟み、その複数組
を、図1に示したように熱盤間に投入して、圧力130
kg/cm2、温度165℃で180分間加熱加圧して積層
板(寸法:1000×1000×0.4mm)を製造し
た。この成形用プレートを積層板製造に300回繰り返
し使用した後も、積層板と成形用プレートの離型性は良
好であり当初からの変化は見られず、成形用プレートの
フッ素樹脂フィルムの被覆状態及び成形した積層板外観
にも問題はなかった。そして、この成形用プレートはさ
らに使用可能である。
【0010】従来例 SUS630(厚さ1.0mm,熱膨張率:0.0014
BTU/秒)を成形用プレートとして使用し、実施例と
同様に積層板を製造した。
【0011】上記実施例と従来例により製造した積層板
の反りを測定した結果を表1に示す。これは、成形後の
積層板を平らな面におき、積層板四隅の平らな面からの
浮き上がり量を測定したものである。
【0012】
【表1】
【0013】上記実施例は、両表面に金属箔が一体化さ
れていない積層板を製造した例である。上記実施例にお
いて、片面に金属箔(銅箔)が一体化された積層板を同
様に製造したところ、成形用プレートは実施例と同様に
繰り返し使用が可能であった。一方、フッ素樹脂フィル
ムで被覆されていない成形用プレート(55%アルミニ
ウム・亜鉛合金鋼板)を用いた場合には、40回の繰り
返し使用で、金属箔に対向させて用いた成形用プレート
表面の摩耗が著しくなった。
【0014】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る方法によれ
ば、積層板成形時の熱伝導を早めて熱分布を均一にし、
積層板の反りを小さく抑えることができる。また、表面
に離型性樹脂フィルムを熱溶着により一体化した成形用
プレートを用いるので、成形サイクル毎に新たに離型性
樹脂フィルムを用意せず繰り返し使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱盤間で複数枚の積層板を成形するときの様子
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プリプレグの層 2 離型性樹脂フィルム 3 成形用プレート 4 キャリアプレート 5 クッション材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:08 B29L 9:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸乾
    燥してBステージ化したプリプレグを必要枚数重ね、当
    該プリプレグの層を成形用プレートに挟んで熱盤間で加
    熱加圧成形する積層板の製造において、 前記成形用プレートとして、ステンレスより熱伝導の良
    い金属材料からなり、プリプレグの層と対向する面に離
    型性樹脂フィルムを熱融着により一体化した成形用プレ
    ートを使用することを特徴とする積層板の製造法。
  2. 【請求項2】ステンレスより熱伝導の良い金属材料から
    なり、少なくとも片面に離型性樹脂フィルムを熱融着に
    より一体化したことを特徴とする積層板の成形用プレー
    ト。
JP9337021A 1997-12-08 1997-12-08 積層板の製造法および積層板の成形用プレート Pending JPH11170382A (ja)

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