JPH11169441A - 屋内殺菌方法 - Google Patents

屋内殺菌方法

Info

Publication number
JPH11169441A
JPH11169441A JP9363563A JP36356397A JPH11169441A JP H11169441 A JPH11169441 A JP H11169441A JP 9363563 A JP9363563 A JP 9363563A JP 36356397 A JP36356397 A JP 36356397A JP H11169441 A JPH11169441 A JP H11169441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
hypochlorous acid
atomized
particles
indoor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9363563A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiya Okazaki
良弥 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP9363563A priority Critical patent/JPH11169441A/ja
Publication of JPH11169441A publication Critical patent/JPH11169441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】薬害がなく、噴霧により天井や壁はもちろん空
中も同時に殺菌ができ、しかも、水滴を生じない湿度で
充分に殺菌効果が得られる屋内殺菌方法を提供する。 【解決手段】pH3〜7.5、次亜塩素酸濃度10〜2
00ppmの次亜塩素酸水を含む殺菌水を、0.5μ〜
50μの霧状水粒子にして屋内に噴霧する。好ましく
は、前記殺菌水を0.2μ〜5μの霧状水粒子に微細化
して放出する。さらに好ましくは、前記殺菌水を0.3
μ以下の超微細ミストだけに霧化して噴霧する。次亜塩
素酸殺菌水を高温蒸気の噴射流に吸引させて噴射させる
ことにより、0.5μ〜50μを主体とする約80℃の
霧状水粒子にしてもよい。次亜塩素酸殺菌水の霧状水粒
子に電荷を付与しながら噴霧してもよい。好ましくは、
噴霧中の屋内の湿度を90%以下に抑制して屋内に噴霧
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺菌水による無菌
室、病室、食品加工工場、事務室、一般家屋などの屋内
及び畜舍などの飼育場の殺菌方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、病院等における院内感染
(MRSA)やウィルス汚染防止の観点から屋内殺菌の
重要性が強く指摘されている。
【0003】
【従来の技術】従来、病室等の屋内殺菌にはオゾンを使
用するものや次亜塩素酸ナトリウムその他の消毒剤を使
用してモップ等で清拭する方法が知られている。しか
し、オゾンは分解して殺菌効果が早期に失われてしま
い、また、消毒剤には薬害その他の理由で以下のような
問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、消毒剤を使用す
る屋内殺菌はモップで清拭する方法が主流であり、消毒
剤を屋内噴霧して殺菌する方法は間違った方法とされて
きた。その理由は、消毒剤等の薬剤の屋内噴霧は殺菌作
業員が薬剤を大量に吸引したり、目や肌に浴びて薬害を
おこし易いことや、清拭法に比較して殺菌効果が不確実
であることに起因している。
【0005】例えば、比較的毒性が低いといわれている
次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合であっても、次亜
塩素酸ナトリウムの殺菌力は、水溶液に溶けている次亜
塩素酸ナトリウムの一部が解離して次亜塩素酸(HOC
l)になり、塩素化反応又は酸素化反応を起こして、殺
菌作用を発揮するものであるため、有効な殺菌効果を得
るためには、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の濃度を高濃
度にしておく必要がある。しかし、高濃度にすると高濃
度の薬剤が残留し、前記薬害がおこる。
【0006】また、次亜塩素酸ナトリウム水溶液等の消
毒剤を噴霧して殺菌するにしても、噴霧により室内湿度
が100%以上になり、天井や壁から消毒剤が水滴とな
って滴り落ちるほど噴霧しないと殺菌効果が得られな
い。このため、人のいるときや、ふとん等の本来殺菌し
なければならない物があるところでは作業ができないと
いう不都合があった。
【0007】従って、本発明の主たる目的は、水中の残
留塩素が次亜塩素酸として最も効率良く発生している殺
菌水の噴霧により、薬害を発生させることなく天井や壁
はもちろん空中も同時に殺菌ができ、しかも、水滴を生
じない湿度で充分に殺菌効果が得られる屋内殺菌方法を
提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、殺菌効果を奏する
次亜塩素酸含有殺菌水を、より微小な粒子の霧にして殺
菌効率を向上させる上記の屋内殺菌方法を提供すること
にある。
【0009】本発明の第3の目的は、殺菌効果を奏する
次亜塩素酸含有殺菌水の微細粒子が空気中の菌やほこり
に吸着しやすく、また、天井、壁、カーテン等の殺菌す
べき物品の表面に付着し易くして殺菌効率をさらに向上
させる上記屋内殺菌方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、pH3〜7.5、次亜塩素酸濃度
10〜200ppmの次亜塩素酸水を含む殺菌水を、
0.5μ〜50μを主体とする霧状水粒子にして屋内に
噴霧することを特徴とする。この場合、次亜塩素酸殺菌
水を高温蒸気の噴射流に吸引させて噴射させることによ
り、0.5μ〜50μを主体とする約80℃の霧状水粒
子にし、且つ、噴霧中の屋内の湿度を90%以下に抑制
して屋内に噴霧又は放出するようにしてもよい。
【0011】上記第2の目的を達成するために、本発明
は、pH3〜7.5、次亜塩素酸濃度10〜200pp
mの次亜塩素酸水を含む殺菌水を、超音波霧化装置で
0.2〜5μを主体とする霧状水粒子にして屋内に噴霧
又は放出することを特徴とする。
【0012】上記第2の目的を達成するために本発明の
他の方法は、pH3〜7.5、次亜塩素酸濃度10〜2
00ppmの次亜塩素酸水を含む殺菌水を、遠心噴霧機
により0.3μ以下の超微細ミストにして屋内に噴霧又
は放出することを特徴とする。
【0013】上記第3の目的を達成するために、本発明
は、pH3〜7.5、次亜塩素酸濃度10〜200pp
mの次亜塩素酸水を含む殺菌水を、0.5μ〜50μを
主体とする霧状水粒子、0.2μ〜5μを主体とする霧
状水粒子、又は0.3μ以下の超微細粒子にするととも
に、前記殺菌水又はその霧化粒子に電圧をかけて電荷を
付与しながら室内に噴霧することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】塩化ナトリウム水溶液や塩化カリ
ウム水溶液などの塩化物イオンを含む水を電解すると次
亜塩素酸を含む水を生成することができる。水中の遊離
残留塩素は、pH3〜7.5の範囲ではその80〜10
0%が殺菌力の強い次亜塩素酸(HClO)の形で存在
する。この次亜塩素酸は、次亜塩素酸ナトリウムが水に
溶けたときに生ずる次亜塩素酸イオンの80倍の殺菌力
を有するので、次亜塩素酸濃度が10〜200ppmと
いう比較的低濃度でも充分な殺菌効果が得られる。ま
た、この次亜塩素酸は反応性が高く、残留性が少ないか
ら人体に対する影響が少ない。
【0015】そこで、本発明は上記pH3〜7.5、次
亜塩素酸濃度10〜200ppmの水が低濃度でありな
がら強い殺菌力を発揮することに着目し、この殺菌水を
霧状粒子にして噴霧することにより、無菌室、病室、食
品加工工場、事務室、一般家屋などの屋内及び畜舍など
の飼育場の殺菌を行なうものである。
【0016】本発明の上記殺菌方法に使用するpH3〜
7.5、次亜塩素酸濃度10〜200ppmの次亜塩素
酸含有殺菌水は、塩化ナトリウム水溶液などの塩化物イ
オン含有水溶液を電気分解することによって調整するこ
とができるほか、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)
に塩酸、硫酸、酢酸などの酸水溶液を添加・混合して調
整することができる。ただし、本発明の殺菌方法は、こ
れらの方法によって調整した殺菌水を使用する場合に限
定されるものではなく、pH3〜7.5、次亜塩素酸濃
度10〜200ppmの次亜塩素酸含有殺菌水であれ
ば、他のいかなる方法によって調整したものでもよい。
【0017】本発明は、pH3〜7.5、次亜塩素酸濃
度10〜200ppmの上記次亜塩素酸水を含む殺菌水
を、室内空中、天井、壁、床を含む室内全体にゆきわた
らせるために、0.5μ〜50μを主体とする霧状水粒
子に微細化して、屋内に噴霧する。すなわち、前記殺菌
水を0.5μ〜50μを主体とする霧状水粒子化するこ
とにより、空気中の菌やほこりに結合し易くするととも
に、噴霧することにより、室内全域に行きわたらせるこ
とができるようにしたものである。
【0018】この場合、次亜塩素酸殺菌水は殺菌力が強
いので、天井や壁に殺菌水の水滴がつくほど噴霧しなく
とも充分な室内殺菌効果が得られる。従って、本発明は
次亜塩素酸殺菌水を使用したことにより、室内の人や物
に支障のない噴霧を可能にしたものであり、次亜塩素酸
殺菌水の選択と、噴霧による殺菌は有機的に関連して効
率の良い屋内殺菌効果を奏している。
【0019】本発明の他の実施形態は、前記pH3〜
7.5、次亜塩素酸濃度10〜200ppmの次亜塩素
酸水を含む殺菌水を、0.5μ〜50μを主体とする霧
状水粒子に微細化して噴霧するに際し、前記殺菌水又は
その霧状水粒子に電圧をかけ、殺菌水又はその霧状水粒
子に電荷を与えながら噴霧するものである。
【0020】図1は電圧を印加しながら殺菌水を噴霧す
る上記方法を実施する装置の一例を示すもので、特に、
塩化ナトリウム水溶液などの塩化物イオン含有水溶液を
電気分解することによって調整したpH3〜7.5、次
亜塩素酸濃度10〜200ppmの次亜塩素酸含有殺菌
水を利用する場合を例示している。このため、塩化ナト
リウム水溶液などの塩化物イオン含有水溶液を電気分解
して前記殺菌水を供給する電解次亜塩素酸水生成装置1
と、空気圧送器2と、前記電解次亜塩素酸水生成装置1
から圧送される次亜塩素酸水と前記空気圧送器2から圧
送される空気を導入して噴霧するノズル装置3を備えて
いる。
【0021】次亜塩素酸水生成装置1は、給水管1aの
水に薬液タンク1bからの塩化物水溶液を添加した水を
電解槽1cで電解して、pH3〜7.5、次亜塩素酸濃
度10〜200ppmの次亜塩素酸水を生成するもの
で、1dは次亜塩素酸水の濃度、pHを調整する希釈水
回路である。
【0022】上記の殺菌装置は、次亜塩素酸水生成装置
1に代えて、予め生成した次亜塩素酸水を貯留して供給
するタンクで構成してもよい。
【0023】かくして、次亜塩素酸水生成装置1から生
成されたpH3〜7.5、次亜塩素酸濃度10〜200
ppmの次亜塩素酸殺菌水はノズル装置3において、空
気圧送器2から圧送される空気に混合され、0.5μ〜
50μの霧状水粒子に微細化されて噴霧されるものであ
るが、ノズル装置3は、殺菌水の通路の近傍に電極4を
有し、この電極4に電圧を印加することにより内部を通
る次亜塩素酸殺菌水又はその霧状水粒子に電荷が付与さ
れるようになっている。
【0024】このようにして電圧をかけ、電荷を付与し
ながら噴霧することにより、霧状水粒子は、粒子につい
た電子間で引き合ったり、空気中の物質と引き合ったり
して空気中の菌やほこり等に吸着し易くなるとともに、
天井、壁、カーテンなどの物質に付着し易くなり、室内
の殺菌効果を高める作用がある。尚、ノズル装置3の電
極4への印加電圧は、好ましくは、300〜800V
(静電気)を付与すると霧状水粒子を均一に噴霧するの
に都合が良い。
【0025】本発明のさらに他の実施形態は、pH3〜
7.5、次亜塩素酸濃度10〜200ppmの次亜塩素
酸水を含む殺菌水を噴霧するに際し、該殺菌水を、好ま
しくは、約150℃の高温蒸気の噴射流に吸引させて、
0.5μ〜50μを主体とする約80℃の霧状水粒子に
微細化するとともに、噴霧中の屋内の湿度を90%以下
に抑制して噴霧するものである。
【0026】図2はこの屋内殺菌方法を実施する装置の
一例を示す概略構成図であり、この装置は蒸気発生器5
と前記殺菌水供給タンク6を備えている。蒸気発生器5
は、エタノール(C25OH)と水の混合液をタンク7
から送り出す管路8に気化器9を有し、混合液を気化器
9で230℃の熱で加熱することにより、150℃の高
温蒸気化させて蒸気ノズル10から噴出させるととも
に、この蒸気ノズル10の先端に殺菌水供給タンク6か
らの殺菌水を供給して高温蒸気の噴出流に吸引させ、こ
れにより0.5μ〜50μを主体とする約80℃の霧状
水粒子に微細化して噴霧するものである。尚、この場合
は、噴霧中の屋内の湿度を90%以下に抑制して噴霧す
ると比較的乾燥した状態で噴霧による殺菌効果が得られ
る。
【0027】この装置は混合液を高温蒸気化し、その膨
張力によるジェット噴流に殺菌水を吸引させるので強力
な力で噴霧することができるとともに、空気圧送器のよ
うなモータ音がないので騒音がなくなる。
【0028】以上のように、本発明はpH3〜7.5、
次亜塩素酸濃度10〜200ppmの次亜塩素酸含有殺
菌水を、0.5μ〜50μを主体とする霧状水粒子に微
細化して屋内に噴霧するものであるが、この殺菌水の2
0μ以上の粒子は周囲の環境、清掃器具その他の機械器
具、手指などにシャワーのようにして使用するときわめ
て有効な洗浄効果が得られる。また、室内などの周囲の
環境に噴霧する場合は、次亜塩素酸殺菌水の噴霧により
湿度が70%位になると殺菌効果が顕著にあらわれる。
【0029】上記の実施形態はいずれも前記pH及び次
亜塩素酸濃度の次亜塩素酸殺菌水を0.5μ〜50μを
主体とする霧状粒子にして噴霧するものである。このよ
うな霧状水粒子は前記殺菌水を圧縮空気の噴出流に合流
・混合させることによって生成することができるが、こ
の方法による次亜塩素酸殺菌水の微粒子化は0.5μま
でが限度である。他方、殺菌水を霧化する場合、粒子が
小さいほど単位量の殺菌水の総表面積が大きくなるので
殺菌対象物との接触効率が高まり、殺菌効果が増大す
る。従って、殺菌効果を向上させるには殺菌水をできる
だけ小さな霧状粒子に微細化することが望ましい。
【0030】そこで本願の請求項3の発明は、上記殺菌
水に超音波を作用させることによって水粒子を0.2μ
まで微細化することができることを見出し、これを本発
明の殺菌方法に応用したものである。すなわち、この屋
内殺菌方法は、塩化ナトリウム水溶液などの塩化物イオ
ン含有水溶液を電気分解して得られたpH3〜7.5、
次亜塩素酸濃度10〜200ppmの次亜塩素酸水を含
む殺菌水を超音波墳霧装置で0.2μ〜5μを主体とす
る霧状水粒子にして屋内に噴霧又は放出するものであ
る。
【0031】図3はこの屋内殺菌方法を実施する装置の
概略構成を例示するもので、図1と同一の参照記号は同
一の部材を示している。図3では、電解槽1cで生成さ
れた次亜塩素酸殺菌水がポンプ等で超音波霧化装置11
の殺菌水貯溜槽12に供給され、ここで超音波の作用を
うけて霧化されるようになっている。超音波霧化装置1
1は、超音波振動子13を有する超音波発生装置14を
殺菌水貯溜槽12の下部に配設し、超音波振動子13か
ら殺菌水貯溜槽12の殺菌水水面に向けて超音波を発振
することにより、殺菌水を霧化するものである。塩化ナ
トリウム水溶液などの塩化物イオン含有水溶液を電気分
解して得られたpH3〜7.5、次亜塩素酸濃度10〜
200ppmの次亜塩素酸水を、このようにして、超音
波霧化装置11によって霧化することにより、殺菌水粒
子を0.2μにまで微粒子化することができ、その結
果、次亜塩素酸殺菌水を0.2μ〜5μを主体とする霧
状水粒子に生成することが可能になる。
【0032】このようにして生成された0.2μ〜5μ
を主体とする次亜塩素酸殺菌水の霧状水粒子は超音波霧
化装置11の上部排出口15から室内に放出され、室内
の気流に乗って室内全体に殺菌作用を付与する。
【0033】本発明の屋内殺菌方法において殺菌効率を
より高めるためには、これに供されるpH3〜7.5、
次亜塩素濃度10〜200ppmの次亜塩素酸水の微粒
子は微細であればある程好ましく、又、すべての微粒子
が所定の超微細ミストであることが望ましい。これを実
現するために、本発明の他の実施形態は、上記の次亜塩
素酸殺菌水を遠心噴霧機によって霧化することにより、
供給した次亜塩素酸殺菌水のほとんどすべてを0.3μ
以下の超微細ミストを発生させ、これを室内に噴霧又は
放出させるようにしたものである。
【0034】図4は上記の方法に好適な遠心噴霧機の回
転体の一例を示すもので、この遠心噴霧機用回転体16
は、円板17の円周縁辺に沿って多数の翼片18を円板
17に対して垂直に且つ、所定角度、所定間隔で固設
し、各翼片18の先端側を補強リング19で一体化した
ものである。
【0035】高速(例えば5,000〜50,000r
pm)で回転させた上記遠心噴霧機用回転体16の円板
17の中心に前記次亜塩素酸殺菌水を供給すると、次亜
塩素酸殺菌水は遠心力により円板17の面を薄い層とな
って広がり、翼片18面によってさらに薄い層と化した
後、外側に吹き飛ばされることにより、供給した次亜塩
素酸殺菌水のほとんどが、0.3μ以下の超微細ミスト
に霧化される。
【0036】図は省略したが、図3実施例のように超音
波より霧状水粒子を生成する場合、及び図4の回転体1
6を使用した遠心噴霧機で超微細に霧化する場合も、図
1実施例と同様に、次亜塩素殺菌水又はその霧状水粒子
に電圧をかけて電荷を付与しながら殺菌を行うことはも
ちろん可能であり、本願発明はこれをも包含するもので
ある。
【0037】本発明の殺菌方法は、病院内の殺菌消毒に
限らず、食品加工や野菜栽培工場の無菌エリア、給食
室、事務室、一般家屋等、消毒、殺菌が必要なすべての
場所に適用することができるほか、農薬散布の代わりに
応用することもできる。
【0038】
【効果】本発明は遊離残留塩素が次亜塩素酸の状態で存
在する次亜塩素酸殺菌水を使用して屋内を殺菌するの
で、比較的低濃度で高い殺菌力による殺菌効果が得られ
る。このため、噴霧殺菌による室内全体の同時殺菌が可
能になり、殺菌効率が著しく向上する。
【0039】次亜塩素酸殺菌水は反応性が高く、反応後
は空気中で単なる水分に戻り、残留性が少ない。従っ
て、環境、人体に安全であり、従来の消毒剤とはまった
く違った水の感覚で使用できるとともに、強力な殺菌力
により、水滴が生ずるほどの湿度に噴霧する必要がない
ので、人がいたり物がある場所でもそのまま殺菌作業が
できる。
【0040】超音波により次亜塩素酸殺菌水をさらに微
細な粒子に霧状化することにより、屋内殺菌効果を一層
向上させることができる。
【0041】遠心噴霧機を使用して霧化すると次亜塩素
酸殺菌水はすべて0.3μ以下の超微細ミストに生成さ
れるので殺菌効率がさらに向上する。
【0042】次亜塩素酸殺菌水の霧状水粒子に電荷(静
電気)を付与させながら噴霧することにより、殺菌対象
物への吸着性が増し、殺菌効率がさらに向上する。
【0043】次亜塩素酸殺菌水を高温蒸気に吸引させる
ことにより、強力で且つ騒音の少ないジェット噴流で所
望の微粒子にして噴霧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の屋内殺菌方法を実施する装置の一実
施例を示す概略構成図
【図2】 本発明の屋内殺菌方法を実施する他の装置の
概略構成図
【図3】 本発明の屋内殺菌方法を実施する他の装置の
概略構成図
【図4】 本発明の屋内殺菌方法に使用される遠心噴霧
機用回転体の一例を示す概略構成図
【符号の説明】
1…次亜塩素酸水生成装置、 1a…給水管、 1b…薬液タンク、 1c…電解槽、 1d…希釈水回路、 2…空気圧送器、 3…ノズル装置、 4…電極、 5…蒸気発生器、 6…殺菌水供給タンク、 7…混合液タンク、 8…管路、 9…気化器、 10…蒸気ノズル。 11…超音波霧化装置 12…殺菌水貯溜槽 13…超音波振動子 14…超音波発生装置 15…上部排出口 16…遠心噴霧機用回転体 17…円板 18…翼片 19…補強リング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pH3〜7.5、次亜塩素酸濃度10〜
    200ppmの次亜塩素酸水を含む殺菌水を、0.5μ
    〜50μを主体とする霧状水粒子にして屋内に噴霧又は
    放出することを特徴とする屋内殺菌方法
  2. 【請求項2】 次亜塩素酸殺菌水を高温蒸気の噴射流に
    吸引させて噴射させることにより、0.5μ〜50μを
    主体とする約80℃の霧状水粒子にし、且つ、噴霧中の
    屋内の湿度を90%以下に抑制して屋内に噴霧又は放出
    することを特徴とする請求項1記載の屋内殺菌方法
  3. 【請求項3】 pH3〜7.5、次亜塩素酸濃度10〜
    200ppmの次亜塩素酸水を含む殺菌水を超音波霧化
    装置で0.2μ〜5μを主体とする霧状水粒子にして屋
    内に噴霧又は放出することを特徴とする屋内殺菌方法
  4. 【請求項4】pH3〜7.5、次亜塩素酸濃度10〜2
    00ppmの次亜塩素酸水を含む殺菌水を、遠心噴霧機
    により0.3μ以下の超微細ミストにして屋内に噴霧又
    は放出することを特徴とする屋内殺菌方法
  5. 【請求項5】前記次亜塩素酸殺菌水又はその霧状水粒子
    に電圧をかけて電荷を付与しながら屋内に噴霧又は放出
    することを特徴とする請求項1、2、又は4記載の屋内
    殺菌方法
JP9363563A 1997-12-16 1997-12-16 屋内殺菌方法 Pending JPH11169441A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9363563A JPH11169441A (ja) 1997-12-16 1997-12-16 屋内殺菌方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9363563A JPH11169441A (ja) 1997-12-16 1997-12-16 屋内殺菌方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11169441A true JPH11169441A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18479631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9363563A Pending JPH11169441A (ja) 1997-12-16 1997-12-16 屋内殺菌方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11169441A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004141429A (ja) * 2002-10-24 2004-05-20 N & S:Kk 殺菌方法及び殺菌水
JP2006296466A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Hsp:Kk 殺菌水霧化装置
WO2008152707A1 (ja) * 2007-06-13 2008-12-18 Harpie Co., Ltd. 除菌清浄システム
WO2008152706A1 (ja) * 2007-06-13 2008-12-18 Harpie Co., Ltd. 除菌清浄システム
JP2010281565A (ja) * 2010-08-19 2010-12-16 Nohmi Bosai Ltd 降温用噴霧システム
JP2011218181A (ja) * 2011-05-30 2011-11-04 Panasonic Electric Works Co Ltd 抗ウィルス装置及び該抗ウィルス装置を備えた空気清浄機
JP2016027849A (ja) * 2014-07-08 2016-02-25 株式会社大林組 除菌処理方法及び除菌処理装置
JPWO2016189757A1 (ja) * 2015-05-22 2017-11-30 株式会社東芝 空間殺菌装置及び空間除臭装置
CN107865974A (zh) * 2016-09-26 2018-04-03 株式会社东芝 干式工艺处理方法
CN108310422A (zh) * 2018-04-18 2018-07-24 刘志兰 一种主动混合式式畜牧养殖用消毒装置
JP2018183082A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 株式会社東芝 電解水を用いた青果物の処理方法
EP3954396A1 (en) 2020-08-10 2022-02-16 Proteck Germany GmbH Method, apparatus and system for disinfecting air and/or surfaces

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004141429A (ja) * 2002-10-24 2004-05-20 N & S:Kk 殺菌方法及び殺菌水
JP2006296466A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Hsp:Kk 殺菌水霧化装置
WO2008152707A1 (ja) * 2007-06-13 2008-12-18 Harpie Co., Ltd. 除菌清浄システム
WO2008152706A1 (ja) * 2007-06-13 2008-12-18 Harpie Co., Ltd. 除菌清浄システム
JP5246472B2 (ja) * 2007-06-13 2013-07-24 株式会社敬友 除菌清浄システム
JP5246471B2 (ja) * 2007-06-13 2013-07-24 株式会社敬友 除菌清浄システム
JP2010281565A (ja) * 2010-08-19 2010-12-16 Nohmi Bosai Ltd 降温用噴霧システム
JP2011218181A (ja) * 2011-05-30 2011-11-04 Panasonic Electric Works Co Ltd 抗ウィルス装置及び該抗ウィルス装置を備えた空気清浄機
JP2016027849A (ja) * 2014-07-08 2016-02-25 株式会社大林組 除菌処理方法及び除菌処理装置
JPWO2016189757A1 (ja) * 2015-05-22 2017-11-30 株式会社東芝 空間殺菌装置及び空間除臭装置
CN107865974A (zh) * 2016-09-26 2018-04-03 株式会社东芝 干式工艺处理方法
JP2018050483A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 株式会社東芝 ドライプロセス処理方法
JP2018183082A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 株式会社東芝 電解水を用いた青果物の処理方法
CN108310422A (zh) * 2018-04-18 2018-07-24 刘志兰 一种主动混合式式畜牧养殖用消毒装置
CN108310422B (zh) * 2018-04-18 2020-09-18 白瑞雪 一种主动混合式畜牧养殖用消毒装置
EP3954396A1 (en) 2020-08-10 2022-02-16 Proteck Germany GmbH Method, apparatus and system for disinfecting air and/or surfaces

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210393827A1 (en) Scrubbing device for cleaning, sanitizing or disinfecting
US20060177521A1 (en) Humidifer sanitization
JP5312416B2 (ja) エアーシャワー装置及び除菌・消臭方法
US9636715B1 (en) Sanitizing and cleaning process and method
JPH11169441A (ja) 屋内殺菌方法
BR112020007118A2 (pt) métodos e sistemas para distribuição sequencial de composições aquosas
CN110250200A (zh) 用于生物杀灭剂的聚焦气相应用的装置和方法
JP2019154884A (ja) 次亜塩素酸タブレットを用いた除菌・消臭システム
KR20100011542U (ko) 살균수 분무 장치
JP2013099472A (ja) 噴霧方法及び室内噴霧装置
JP2014506496A (ja) オゾンおよび噴霧流体を用いる浄化システム
JP2005013714A (ja) 屋内空間殺菌方法及び装置
CN201108612Y (zh) 一种二氧化氯消毒液雾化消毒装置
KR20180040019A (ko) 전기분해모듈에 의한 살균 가습기
KR101147148B1 (ko) 휴대용 살균기 및 그 운용방법
GB2545770A (en) Apparatus and method for killing pathogens
JPH10316517A (ja) 屋内殺菌方法
WO2007012226A1 (fr) Stérilisateur à ventilateur de brume d'anions/d'ozone
JP5581546B2 (ja) 環境浄化方法及び環境浄化装置
JP2011019857A (ja) 空気殺菌機
JP2016040508A (ja) プラチナシールド技術を用いた加湿器
CN114288451B (zh) 一种增强氧化消毒气雾产生的装置及方法
JP2023545226A (ja) ポータブル除菌器
JP3093652B2 (ja) 空気清浄装置
CA2520183A1 (en) Composition for disinfecting surfaces

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050428