JPH11169365A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH11169365A
JPH11169365A JP9328379A JP32837997A JPH11169365A JP H11169365 A JPH11169365 A JP H11169365A JP 9328379 A JP9328379 A JP 9328379A JP 32837997 A JP32837997 A JP 32837997A JP H11169365 A JPH11169365 A JP H11169365A
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signal
diagnostic apparatus
digital
ultrasonic
ultrasonic diagnostic
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Yuichi Miwa
祐一 三和
Ryuichi Shinomura
▲隆▼一 篠村
Shinichiro Umemura
晋一郎 梅村
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル回路を主体とする超音波診断装置
において、ディジタル参照信号の周波数を制御すること
が可能な技術を提供すること。 【解決手段】 超音波信号を送受波する複数個の超音波
振動子からなる探触子と、各超音波振動子が受波した受
信信号をディジタル信号に変換するディジタル変換手段
と、該ディジタル信号に参照信号を乗算するミキシング
手段と、乗算後のディジタル信号から特定の周波数の信
号のみを抽出するフィルタ手段と、該抽出後のディジタ
ル信号に各超音波振動子毎の位相差を揃える遅延を与え
るディジタル遅延手段と、前記遅延後のディジタル信号
を加算する加算手段とを有し、前記加算後の超音波信号
から検者が指示する超音波画像を構成し表示する超音波
診断装置において、受波フォーカス点位置に応じて、前
記参照信号の周波数を選択的に可変する周波数制御手段
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
関し、特に、超音波により物体を非破壊検査する装置あ
るいは医療診断に用いる超音波診断装置等において、被
検者および撮像部位によらずに高画質の断層像を得るた
めの信号処理のディジタル化に適用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断装置として、特に、デ
ィジタル信号処理を主体とした超音波診断装置は、図7
に示すように、複数個の振動子から構成される探触子7
01、該探触子701で受波した超音波(反射波)をデ
ィジタル信号に変換するディジタル変換手段702、こ
のディジタル信号にディジタル参照信号を乗算するミキ
シング手段703、ミキシング後の信号から低周波成分
のみを抽出するフィルタ手段704、フィルタリング後
のディジタル信号に所定の遅延を与えるディジタル遅延
手段705、および、各探触子ごとに前述の各処理を行
ったディジタル信号を加算する加算手段706とから構
成されていた。
【0003】次に、図7に基づいて、ディジタル信号処
理を主体とした従来の超音波診断装置における信号処理
動作を説明する。
【0004】まず、図示しない被検体に送波する超音波
の送信信号をu(t)、その中心周波数をωsとすると、
送信信号は下記の数1で示される。
【0005】
【数1】 u(t)=A(t){exp(jωst)+exp(−jωst)} =2A(t) cosωst ただし、A(t)は送信信号の包絡線形状、tは時間、j
2=−1である。
【0006】従って、数1の送信信号を探触子701で
発生し、同じ探触子701で被検体内で反射されてくる
反射信号(受波信号)を受信する。このとき、探触子7
01の第n番目の素子(超音波振動子)による受信信号
n(t)は、信号の伝搬時間をτnとすると、下記の数2
となる。
【0007】
【数2】 fn(t)=u(t−τn) =A(t−τn) [exp{j(ωst−φn)}+exp{−j(ωst−φn)}] ただし、φn=ωs・τnである。
【0008】この数2で示される受信信号は、各振動子
ごとに接続されるディジタル変換手段702でディジタ
ルデータ(ディジタル信号)に変換される。なお、以降
の信号処理は全てディジタル信号処理となる。これによ
りアナログ信号処理に比べ、演算精度を向上させること
が可能となる。このディジタル変換手段702には一般
にA/D変換器が使用され、A/D変換器のサンプリン
グ時間をTとした場合、連続値である数2はディジタル
変換手段702により離散値である数3となる。
【0009】
【数3】 ただし、kは受波フォーカス時の各ビームにおけるフォ
ーカス点の位置を示し、本実施の形態においては、0≦
k<4096の自然数とした。従って、T=40nse
c、音速を1540m/secとすれば、数3は深さ1
2.5cmまでの反射信号に対応することを示してい
る。なお、kの範囲はこれに限るものではない。
【0010】数3に示すディジタル変換された受信信号
とサンプリング時間Tで離散化されたディジタル参照信
号h(kT)との乗算をミキシング手段703が行
う。ここで、ディジタル参照信号hn(kT)は受信信号
と同一周波数であり、下記の数4となる。
【0011】
【数4】hn(kT)=exp(jωskT) 従って、ミキシング結果すなわち乗算結果gn(kT)
は、下記の数5となる。
【0012】
【数5】 gn(kT)=fn(kT)・hn(kT) =A(kT−τn)[exp{j(2ωskT−φn)}+exp(jφn)] 次に、フィルタ手段704が、数5の低周波成分のみを
抽出する。フィルタ手段704は、例えば累加器や積和
演算器により構成することができる。これにより乗算結
果gn(kT)は、下記の数6となる。
【0013】
【数6】gn(kT)=A(kT−τn) exp(jφn) 次に、ディジタル遅延手段705により数6をτn遅延
させると同時にexp(−jφn)を乗算する。ディジタル遅
延手段705の出力をVn(kT)とすると、下記の数7
となる。
【0014】
【数7】 この数7より明らかなように、ディジタル遅延後の信号
n(kT)はnに依存しないため、振動子すなわち素子
によらず一定である。
【0015】従って、加算手段706により全素子でV
n(kT)を加算した最終結果は、各信号の位相が一致す
ることから大きく成長する。一方、目的方向以外からの
信号は、各信号が相互に位相差を有することから消滅す
る。
【0016】以上の処理を一般に整相加算と呼ぶ。この
整相加算処理により、目的方向に超音波ビームを収束す
ることができる。
【0017】以上の信号処理方式を開示した文献として
は、米国特許第4140022号、特許第133337
0号および米国特許第4983970号がある。
【0018】また一般に受信信号の周波数スペクトル
は、送信信号の周波数スペクトルに比べ広い。スペクト
ルが最大となる周波数は送受信で共通だが、受信スペク
トルではωsの整数倍周波数にも極大値を生じる。近年
では、送信信号周波数の整数倍の周波数を有する受信信
号を画像化する、一般に高調波イメージングと称される
手法が盛んに行われている。この場合数4の周波数はω
sの整数倍とする必要がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0020】探触子701から被検体に照射される超音
波は、一般的には、所定の幅の周波数スペクトルを有し
ている。このとき、超音波はその周波数が高いほど減衰
が大きくなるので、受波時のフォーカス点位置が深くな
るほど受波時における受信信号の高周波成分が弱くな
る、すなわち、受信信号の中心周波数が低くなることが
知られている。しかしながら、図7に示す従来のディジ
タル回路を主体とする超音波診断装置では、フォーカス
点の深さに関係なくミキシング時におけるディジタル参
照信号hn(kT)の中心周波数ωSを送波時における中心
周波数と同一としているので、受波フォーカス時の受波
信号の検出効率が低下してしまい超音波画像の画質が低
下してしまうという問題があった。
【0021】さらには、高調波イメージングを行うため
には、前述するように、中心周波数ωsの整数倍のデー
タを選択する必要があるが、従来のディジタル回路を主
体とする超音波診断装置では、ミキシング時におけるデ
ィジタル参照信号の中心周波数ωsが固定されているの
で、受信信号から所定の中心周波数の信号すなわちデー
タを選択することができないという問題があった。すな
わち、従来のディジタル回路を主体とする超音波診断装
置では、高調波イメージングを行うことができなかっ
た。
【0022】本発明の目的は、ディジタル回路を主体と
する超音波診断装置において、ディジタル参照信号の周
波数を制御することが可能な技術を提供することにあ
る。
【0023】本発明の他の目的は、ディジタル回路を主
体とする超音波診断装置において、高調波イメージング
を行うことが可能な技術を提供することにある。
【0024】本発明のその他の目的は、ディジタル回路
を主体とする超音波診断装置において、周波数の異なる
複数ビーム同時形成を行うことが可能な技術を提供する
ことにある。
【0025】本発明のその他の目的は、ディジタル回路
を主体とする超音波診断装置における超音波画像の画質
を向上することが可能な技術を提供することにある。
【0026】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0027】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0028】(1)超音波信号を送受波する複数個の超
音波振動子からなる探触子と、各超音波振動子が受波し
た受信信号をディジタル信号に変換するディジタル変換
手段と、該ディジタル信号に参照信号を乗算するミキシ
ング手段と、乗算後のディジタル信号から特定の周波数
の信号のみを抽出するフィルタ手段と、該抽出後のディ
ジタル信号に各超音波振動子毎の位相差を揃える遅延を
与えるディジタル遅延手段と、前記遅延後のディジタル
信号を加算する加算手段とを有し、前記加算後の超音波
信号から検者が指示する超音波画像を構成し表示する超
音波診断装置において、受波フォーカス点位置に応じ
て、前記参照信号の周波数を選択的に可変する周波数制
御手段を具備する。
【0029】前述した手段によれば、一般的な超音波断
層像の撮像を行う場合では、周波数制御手段が受波フォ
ーカス点位置に応じてミキシング手段に与える参照信号
の周波数を、たとえば、減少関数にしたがって与えるこ
とによって、ミキシング手段は受波フォーカス点位置に
応じて変化する受信信号の中心周波数に対応したミキシ
ング処理を行うことができるので、超音波画像の画質を
向上することができる。
【0030】また、たとえば、周波数制御手段が前述し
た参照信号の周波数を所定倍した周波数を有する参照信
号をミキシング手段に与えることによって、所定倍の周
波数に対応した受信信号の超音波画像を計測するいわゆ
る高調波イメージングを行うことができ、また、その画
質を向上することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。
【0032】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0033】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1の超音波診断装置の概略構成を説明するための図で
あり、101は探触子、102はディジタル変換手段、
103はミキシング手段、104はフィルタ手段、10
5はディジタル遅延手段、106は加算手段、107は
周波数制御手段を示す。ただし、探触子101、ディジ
タル変換手段102、フィルタ手段104、ディジタル
遅延手段105および加算手段106は周知の手段を用
いる。すなわち、従来の超音波診断装置と同様の構成と
なるので、その詳細についての説明は省略する。また、
本実施の形態1では、ディジタル変換手段102、ミキ
シング手段103、フィルタ手段104およびディジタ
ル遅延手段105は、超音波振動子と同数個設けられて
おり、それぞれが対応する超音波振動子に接続されてい
る。
【0034】図1において、ミキシング手段103は、
ディジタル変換手段102から入力されるディジタル信
号(ディジタル受波信号)と周波数制御手段107から
入力されるディジタル参照信号とを乗算しその結果をフ
ィルタ手段104に出力する手段であり、たとえば、周
知のディジタル積算器によって構成する。
【0035】周波数制御手段107は、たとえば、図2
の本実施の形態1の超音波診断装置の詳細構成を説明す
るための図に示すように、ミキシングデータ演算手段1
09とミキシングデータ記憶手段110とから構成され
る。図2において、ミキシングデータ演算手段109
は、受波フォーカス時の各ビームにおけるフォーカス点
の位置kの全てについて、ディジタル参照信号hn(k
T)を計算する演算手段であり、たとえば、周知の情報
処理装置上で動作するプログラムで実現する。
【0036】ただし、nは探触子101における各超音
波振動子を識別するために設けた番号であり、Tはディ
ジタル変換手段102の図示しないA/D変換器のサン
プリング時間である。
【0037】また、ミキシングデータ記憶手段110
は、ミキシングデータ演算手段109が計算した各ディ
ジタル参照信号hn(kT)を格納しておき、ミキシン
グ手段103の読み出し指示に基づいて、格納するディ
ジタル参照信号hn(kT)をミキシング手段103に
出力する周知の記憶手段であり、たとえば、周知の半導
体メモリを用いる。
【0038】一般的に、ミキシング手段103が用いる
ディジタル参照信号hn(kT)は、送信ごとに変化し
ない。従って、前述するように、ミキシングデータ演算
手段109が予め計算したディジタル参照信号をミキシ
ングデータ記憶手段110に格納しておく。そこで、必
要に応じてミキシング手段103が格納されるディジタ
ル参照信号を読み出すことによって、超音波の送信(送
波)ごとにディジタル参照信号hn(kT)を計算する
場合と比較して、高速撮影が可能となる。
【0039】次に、図1および図2に基づいて、本実施
の形態1の超音波診断装置の動作を説明する。
【0040】中心周波数がωsの送信信号をu(t)とす
ると、数1に示すように近似できるのは前述した通りで
ある。
【0041】本実施の形態1の超音波診断装置において
は、図示しない送波信号発生手段からの駆動信号に基づ
いて、数1で示す超音波すなわち送信信号を探触子10
1で発生して図示しない被検体に送波し、被検体内から
反射されてきた超音波を探触子101で受波信号すなわ
ち反射信号として受信(受波)する。
【0042】このとき、探触子101の第n番目の素子
(超音波振動子)による受信信号をfn(t)、被検体内
の信号すなわち超音波の伝搬時間をτnとし、さらに受
信信号周波数の時間変化を考慮すると、この受信信号f
n(t)は下記の数8となる。
【0043】
【数8】 ただし、φn=ωs(t)・τnである。また、受信信号を
表す三角関数の周波数がtの関数ωs(t)で表される場
合、三角関数の位相項はωs(t)の積分値である。ただ
し、本実施の形態においては、注目する反射信号の整相
加算領域ではωs(t)はほぼ一定とみなし、定数として
積分することによって、以下の説明を簡単化する。
【0044】次に、探触子101で受信された受信信号
すなわち数8で表される受信信号は、ディジタル変換手
段102でディジタルデータ(ディジタル信号)に変換
され、以降の信号処理は全てディジタル信号処理とな
る。これによって、アナログ信号処理に比べて、演算精
度を向上させることが可能となる。ディジタル変換手段
102には、一般的に周知のA/D変換器が使用され、
このA/D変換器のサンプリング時間をTとすれば、連
続値である数8はディジタル変換手段102により離散
値である下記の数9となる。
【0045】
【数9】 fn(kT)=u(kT−τn) =A(kT−τn)[exp{j(ωs(kT)kT−φn)} +exp{−j(ωs(kT)kT−φn)}] =2A(kT−τn) cos[ωs(kT)kT−φn] ただし、kは受波フォーカス時の各ビームにおけるフォ
ーカス点を示し、本実施の形態においては、0≦k<4
096の自然数とした。従って、本実施の形態において
は、T=40nsec、音速を1540m/secとす
れば、数9が深さ12.5cmまでの反射信号に対応す
るのは、前述した数3と同様である。
【0046】次に、ディジタル変換された受信信号数9
とサンプリング時間Tで離散化されたディジタル参照信
号hn(kT)との乗算をミキシング手段103により行
う。ただし、この場合におけるディジタル参照信号h
n(kT)は、ミキシングデータ記憶手段110から入力
される。
【0047】ここで、ディジタル参照信号hn(kT)
は、下記の数10となる。
【0048】
【数10】hn(kT)=exp(jωm(kT)kT) ミキシング信号を表す三角関数の周波数がtの関数ω
m(t)で表される場合、三角関数の位相項はωm(t)の積
分値である。従って、本実施の形態においては、数8と
同様に、注目する反射信号の整相加算領域ではωm(t)
はほぼ一定とみなし、定数として積分することによっ
て、数10を得た。ここで、数9のωs(kT)は一般に
深さとともに小さくなるので、数10の周波数ωm(k
T)もこれに追随することが望ましく、本実施の形態1
においては、ミキシングデータ演算手段109が、ω
m(kT)≒ωs(kT)となるように、ωm(kT)を制御す
る。これにより、ミキシングデータ記憶手段110は、
ωm(kT)≒ωs(kT)となるように、格納するωm(k
T)をミキシング手段103に出力する。
【0049】図3は本実施の形態1におけるミキシング
手段が用いるディジタル参照信号の模式図を示したもの
であり、数10のωm(kT)がkに関して単調減少関数
の場合を示している。この図3から明らかなように、本
実施の形態1においては、kの増加に伴って、ωm(k
T)が減少する。
【0050】たとえば、送信信号の中心周波数ωs
3.5MHzの場合には、数10におけるωm(kT)の
具体例として、下記の数11が考えられる。
【0051】
【数11】
【0052】この数11では、最も浅い個所からの反射
信号(k=0の時)の場合には、受信信号の中心周波数
はωm(kT)=3.5MHzであり、その後深さととも
に周波数が線形で減り、最も深い個所からの反射信号
(k=4095の時)の場合には、受信信号の中心周波
数はωm(kT)=2.5MHzになる。
【0053】また、他の例として、浅い距離からの応答
では、画像化する受波の中心周波数を送波の中心周波数
より高くすることも考えられる。この場合には、ωm(k
T)は例えば下記の数12により計算される。
【0054】
【数12】
【0055】この数12では、k=0における中心周波
数はωm(kT)=4.5MHzであり、k=4095に
おける中心周波数波ではωm(kT)=2.5MHzとな
る。なお、この数11および数12ではωm(kT)をk
の1次関数として減少させたが、2次関数で減少させる
ことも可能である。その場合には、数11および数12
はそれぞれ下記の数13および数14となる。
【0056】
【数13】
【0057】
【数14】
【0058】ただし、中心周波数ωm(kT)は以上に示
すような1次あるいは2次関数に限定されることはな
く、kの3次関数以上であっても構わない。さらには、
他の関数で表現されても構わない。この場合には、超音
波の一般的な性質として、深い個所からの反射信号ほど
中心周波数が低くなるので、ωm(kT)はkに関して単
調減少関数であることが望ましいがそれに限るものでな
い。
【0059】従って、ミキシング手段103の出力は、
当該ミキシング手段103における乗算結果をgn(k
T)とすると、下記の数15となる。
【0060】
【数15】 gn(kT)=fn(kT)・hn(kT) =A(kT−τn)[exp{j((ωm(kT)+ωs(kT))kT−φn)} +exp{j((ωm(kT)−ωs(kT))kT+φn)}] 次に、フィルタ手段104が、数15の低周波成分のみ
を抽出する。ここで、本実施の形態1では、ωm(kT)
≒ωs(kT)が成立するので、フィルタ手段104の出
力は下記の数16となる。
【0061】
【数16】gn(kT)=A(kT−τn) exp(jφn) 次に、ディジタル遅延手段105が、入力されたディジ
タル信号すなわち数16をτn遅延させると同時にexp
(−jφn)を乗算する。ここで、ディジタル遅延手段1
05の出力をVn(kT)とすると、下記の数17とな
る。
【0062】
【数17】 このとき、数16および数17は、従来の超音波診断装
置における数6、数7と同じである。すなわち、本発明
によれば受信信号の周波数に時間変化がある場合であっ
ても、加算手段106に入力される信号Vn(kT)は、
素子すなわち超音波振動子によらず一定となる。従っ
て、加算手段106により全素子でVn(kT)を加算し
た最終結果は、各振動子で受信した信号の位相が一致す
ることから大きく成長する。一方、目的方向以外からの
受信信号は、各受信信号が相互に位相差を有することか
ら消滅することになる。
【0063】この加算手段106から出力された信号
(ディジタル加算信号)は、図示しない表示制御手段の
D/A変換器で、まずアナログ信号に変換され、その
後、表示用ビデオ信号に変換されて図示しない表示手段
に出力されて、この表示手段に超音波画像として表示さ
れる。
【0064】次に、本実施の形態1の超音波診断装置に
おいて、高調波イメージングに対応する場合について述
べる。ただし、送信信号は数1と同じである。
【0065】最も振幅の大きいディジタル変換された受
信信号は数9で表されるが、高調波イメージングでは中
心周波数ωsの整数倍、特にωsの2倍の周波数を有する
受信信号に着目する。この受信信号は、下記の数18で
表される。ここでも注目する反射信号の整相加算領域で
は、簡単化のために、2ωs(t)はほぼ一定とみなし、
定数として積分した。
【0066】
【数18】 fn(kT)=u(kT−τn) =A(kT−τn)[exp{j(2ωs(kT)kT−φn)} +exp{−j(2ωs(kT)kT−φn)}] ただし、φn=2ωs(t)・τnである。
【0067】本発明では、周波数制御手段107がω
m(kT)≒2ωs(kT)となるようωm(kT)を制御す
る。すなわち、ミキシングデータ演算手段109が、ω
m(kT)≒2ωs(kT)として、ディジタル参照信号
を計算し、該計算値をミキシングデータ記憶手段110
に格納しておく。この場合、離散化されたディジタル参
照信号hn(kT)は、下記の数19となる。
【0068】
【数19】hn(kT)=exp(j2ωs(kT)kT) 従って、ミキシング手段103による数18と数19と
の積は、下記の数20となる。
【0069】
【数20】 gn(kT)=fn(kT)・hn(kT) =A(kT−τn)[exp{j(4ωs(kT)kT−φn)} +exp(jφn)] よって、フィルタ手段104の出力は数16と同様とな
り、さらにはディジタル遅延手段105の出力は数17
と同様となり、本実施の形態1の超音波診断装置では、
周波数2ωs(kT)での包絡線形状が画像化できる。一
方、最も振幅の大きい信号は数9となるので、数9と数
19との積も生じ、出力gn(kT)は下記の数21とな
る。
【0070】
【数21】 gn(kT)=fn(kT)・hn(kT) =A(kT−τn)[exp{j(3ωs(kT)kT−φn)} +exp{j(ωs(kT)kT+φn)}] ここで、数21は低周波成分を持たないので、フィルタ
手段104において減衰する。ただし、フィルタ手段1
04による数21の減衰効果が不十分な場合には、ディ
ジタル変換手段102の前に周知のアナログフィルタを
挿入し、当該アナログフィルタによって受信信号の2ω
s成分のみを抽出してもよい。
【0071】このように、本実施の形態1の超音波診断
装置では、高調波イメージングを行うことが可能であ
る。
【0072】以上説明したように、本実施の形態1の超
音波診断装置では、数10における周波数ωm(kT)の
減少を、たとえば、数11〜14で示す減少関数で近似
し、該減少関数に基づいたディジタル参照信号hn(k
T)をミキシングデータ演算手段109が予め計算し、
該計算値をミキシングデータ記憶手段110に格納して
おき、ミキシング手段103がディジタル変換手段10
2から入力される計測値のkの値に応じて、当該計測値
のkの値に対応するディジタル参照信号をミキシングデ
ータ記憶手段110から読み出して、計測値(ディジタ
ル信号)と読み出し値(ディジタル参照信号)との乗算
を行うことによって、探触子1の各振動子が受信した受
信信号の中心周波数に対応したミキシング処理を行うこ
とができる。従って、超音波画像の画質を向上すること
ができる。
【0073】このとき、本実施の形態1の超音波診断装
置では、ミキシングデータ演算手段109がkに対し
て、ωm(kT)≒2ωs(kT)としてディジタル参照
信号を計算し、該計算結果をミキシングデータ記憶手段
110に格納しておくので、ミキシング手段103がk
に従って読み出したディジタル参照信号hn(kT)
は、数19を満たす値となる。従って、本実施の形態1
の超音波診断装置では、ミキシング手段103の出力は
数20で示される値となり、フィルタ手段104の出力
は数16に示す値となるので、被検体内で反射される深
さに対応した高調波イメージングを行うことが可能とな
る。この場合においても、ミキシング手段103は受信
信号の中心周波数に対応したミキシング処理を行うこと
ができるので、超音波画像の画質を向上することができ
る。
【0074】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2の超音波診断装置の概略構成を説明するための図で
あり、関数選択手段108を除く他の構成は、実施の形
態1の超音波診断装置と同様である。従って、本実施の
形態2においては、関数選択手段108以外の詳細な説
明は省略する。ただし、本実施の形態2の周波数制御手
段107は、関数選択手段108から出力される関数に
基づいて、ディジタル参照信号を演算する。
【0075】関数選択手段108は、たとえば、予め設
定した2つの関数f1(kT),f2(kT)の内で、周波制
御手段107から出力されるkに従って、当該2つの関
数の一方の側を出力する選択手段であり、たとえば、関
数を格納する周知の格納手段と入力されるk値に従って
2つの関数の内のどちらか一方の側の関数を選択し出力
する周知の選択手段とから構成される。ただし、本実施
の形態2においては、2つの関数をそれぞれ下記の数2
2および数23のどちらも定数とする。
【0076】
【数22】f1(kT)=ω1
【0077】
【数23】f2(kT)=ω2 次に、図5に本実施の形態2の超音波診断装置における
関数選択手段108の動作を説明するための図を示し、
以下、図5に基づいて、本実施の形態2の超音波診断装
置の動作を説明する。
【0078】図5において、500、502、504は
ディジタル変換手段102の出力データの内でkが偶数
(0、2、4、・・・)のもの、501、503、50
5はディジタル変換手段102の出力データの内でkが
奇数(1、3、5、・・・)のものを示す。すなわち、
本実施の形態2の関数選択手段108は、kが偶数の場
合では数22を選択し、kが奇数の場合では数23を選
択する。
【0079】関数選択手段108によって選択された関
数は、数10のωm(kT)として、周波数制御手段10
7が用いる。これにより、図5(a)に示す1つの受信
信号列から図5(b)および図5(c)に示すように、
受信信号の1データごとに異なる周波数(ω1とω2)で
の包絡線形状が画像化できる、すなわち、2つの超音波
ビームを同時に形成できる。なお、選択される関数の数
を3個以上とすれば、1つの受信信号列から3つ以上の
超音波ビームを同時に形成できることはいうまでもな
い。また、関数選択手段108が格納する関数すなわち
選択される関数は定数である必要はなく、kのいかなる
関数でもよいことはいうまでもない。
【0080】次に、前述する異なる周波数での複数超音
波ビームの同時形成の応用例として、1回の送信による
送波多段フォーカスを行う場合について、本実施の形態
2の超音波診断装置の動作を説明する。
【0081】送波多段フォーカスでは各送波フォーカス
で各素子のパルス送信時間を調節し、フォーカス点を異
なる個所に移動させる。そのため、全ての送信信号が同
一周波数の場合、送波フォーカス段数と同じ回数の送信
が必要となる。これは、異なる個所にフォーカス点を持
つ同一周波数のパルスを同時に送信すると、受信を分離
できなくなるためである。
【0082】よって、フォーカス点ごとに送信信号の周
波数を変えれば、1回の送信で同時に複数個所にフォー
カスを結ばせることが可能となる。例えば、周波数ω1
で第1の個所にフォーカス点を持つ信号(下記の数24
で示す)を送信し、周波数ω 2で第2の個所にフォーカ
ス点を持つ信号(下記の数25で示す)を送信する。こ
こで、図6(a)に示すように、2つのフォーカス点6
01,602を同一方向としその深さ611,612を
変えることによって、1度の送信による送波多段フォー
カスが実現できる。一方、図6(b)に示すように、2
つのフォーカス点601,602の方向611,612
を変えることによって、送受信でフォーカス点が変化す
る複数ビーム形成とすることもできる。ただし、図6に
おいて、611は周波数ω1の超音波ビーム、612は
周波数ω2の超音波ビーム、601は第1のフォーカス
点、602は第2のフォーカス点を示す。
【0083】
【数24】 u1(t)=A1(t) {exp(jω1t)+exp(−jω1t)}
【0084】
【数25】 u2(t)=A2(t) {exp(jω2t)+exp(−jω2t)} なお、A1(t)は送信信号u1(t)の包絡線形状、A
2(t)は送信信号u2(t)の包絡線形状である。
【0085】従って、第1のフォーカス点からの情報を
多く含む受信信号は、下記の数26となる。
【0086】
【数26】 fn1(kT)=u1(kT−τn1) =A(kT−τn1) [exp{j(ω1kT−φn1)} +exp{−j(ω1kT−φn1)}] 一方、第2のフォーカス点からの情報を多く含む受信信
号は、下記の数27となる。
【0087】
【数27】 fn2(kT)=u2(kT−τn2) =A(kT−τn2) [exp{j(ω2kT−φn2)} +exp{−j(ω2kT−φn2)}] ただし、数26および数27において、第1のフォーカ
ス点からの信号の伝搬時間をτn1、第2のフォーカス点
からの信号の伝搬時間をτn2とした。また、φn1=ω1
・τn1、φn2=ω2・τn2であり、ここでは簡単のため
受信信号の周波数変化は考慮していない。
【0088】ここで、実際の受信信号は数26と数27
との和信号として探触子1の各振動子で受信されるの
で、関数選択手段108が偶数番目の受信データではω
m(kT)として数22を選択し、奇数番目の受信データ
ではωm(kT)として数23を選択することによって、
1つの受信信号列から数26と数27を交互に抽出でき
ることになる。すなわち、前述する数10において、k
が偶数の場合には関数選択手段108がω1を選択する
ので、ωm(kT)≒ω1となる。一方、kが奇数の場合
には関数選択手段108がω2を選択するので、ωm(k
T)≒ω2となる。従って、周波数制御手段107は、
ミキシング手段103に入力されるディジタル信号から
所望の周波数の信号を抽出するのに適したディジタル参
照信号を供給することができる。これにより、2つの個
所にフォーカス点を持つ超音波ビームを、1つの受信信
号列から同時に形成できることになる。なお、奇数番目
のデータによる画像信号と、偶数番目のデータによる画
像信号は、kが異なるので深さが1データずつずれてい
るので、厳密には表示するときに補正が必要となること
はいうまでもない。
【0089】この実施の形態2の超音波診断装置におけ
る他の例としては、スペックル除去が考えられる。スペ
ックルとは、生体内での超音波信号同士の干渉模様であ
り、実際には反射体の存在しない個所に強い応答が出現
し、診断上好ましくない場合がある。ここで、スペック
ルは干渉模様であるため、送信信号の周波数が変化する
と出現個所も変化する。一方、実際の反射体からの信号
は送信信号の周波数が変化しても同じ場所に出現する。
よって、この性質を利用する。すなわち、周波数の異な
る2つの送信信号による同一個所からの反射信号同士を
加算することによって、実際の反射体からの信号は強め
合い、スペックル信号は弱め合うので、画面上のスペッ
クルを低減できることが知られている。
【0090】よって、図4に示す本実施の形態2の超音
波診断装置において、第1のフォーカス点と第2のフォ
ーカス点とを一致させ、1つの受信信号列から同時に形
成される周波数ω1と周波数ω2との2つの超音波ビーム
を加算することにより、リアルタイムでスペックルを低
減できる。
【0091】以上説明したように、本実施の形態2の超
音波診断装置では、周波数制御手段107のミキシング
データ演算手段109がミキシング用のデータとなるデ
ィジタル参照信号hn(kT)を計算するに際して使用
する関数を関数選択手段108が格納しておき、kに基
づいてミキシングデータ演算手段109がディジタル参
照信号を計算し、該計算値を周波数制御手段107のミ
キシングデータ記憶手段110に格納しておき、ミキシ
ング手段103がディジタル変換手段102から入力さ
れる計測値に応じて、当該計測値に対応するディジタル
参照信号をミキシングデータ記憶手段110から読み出
して、計測値(ディジタル信号)と読み出し値(ディジ
タル参照信号)との乗算を行うことによって、探触子1
の各振動子が受信した受信信号の中心周波数に対応した
ミキシング処理、すなわち、1つの受信信号列からkの
値に応じて、周波数の異なる超音波ビームを分離するこ
とができる。
【0092】なお、本実施の形態においては、kの範囲
を0≦k<4096としたが、これに限定されることは
なく、他の範囲でもよいことはいうまでもない。
【0093】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0094】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0095】(1)ディジタル回路を主体とする超音波
診断装置において、ディジタル参照信号の周波数を制御
することができる。
【0096】(2)ディジタル回路を主体とする超音波
診断装置において、高調波イメージングを行うことがで
きる。
【0097】(3)ディジタル回路を主体とする超音波
診断装置において、周波数の異なる複数ビーム同時形成
を行うことができる。
【0098】(4)ディジタル回路を主体とする超音波
診断装置における超音波画像の画質を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の超音波診断装置の概略
構成を説明するための図である。
【図2】本実施の形態1の超音波診断装置の詳細構成を
説明するための図である。
【図3】本実施の形態1におけるミキシング手段が用い
るディジタル参照信号の模式図である。
【図4】本発明の実施の形態2の超音波診断装置の概略
構成を説明するための図である。
【図5】本実施の形態2の超音波診断装置における関数
選択手段108の動作を説明するための図である。
【図6】本実施の形態2の超音波診断装置における多段
フォーカス動作を説明するための図である。
【図7】従来のディジタル信号処理を主体とした超音波
診断装置の概略構成を説明するための図である。
【符号の説明】
101…探触子、102…ディジタル変換手段、103
…ミキシング手段、104…フィルタ手段、105…デ
ィジタル遅延手段、106…加算手段、107…周波数
制御手段、108…関数選択手段、109…ミキシング
データ演算手段、110…ミキシングデータ記憶手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波信号を送受波する複数個の超音波
    振動子からなる探触子と、各超音波振動子が受波した受
    信信号をディジタル信号に変換するディジタル変換手段
    と、該ディジタル信号に参照信号を乗算するミキシング
    手段と、乗算後のディジタル信号から特定の周波数の信
    号のみを抽出するフィルタ手段と、該抽出後のディジタ
    ル信号に各超音波振動子毎の位相差を揃える遅延を与え
    るディジタル遅延手段と、前記遅延後のディジタル信号
    を加算する加算手段とを有し、前記加算後の超音波信号
    から検者が指示する超音波画像を構成し表示する超音波
    診断装置において、 受波フォーカス点位置に応じて、前記参照信号の周波数
    を選択的に可変する周波数制御手段を具備することを特
    徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波診断装置におい
    て、 前記周波数制御手段は、前記参照信号の振幅が正弦波に
    従う関数とし、当該関数の周波数を前記受波フォーカス
    点位置に従う関数として可変する手段を具備することを
    特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の超音波診断装置におい
    て、 前記受波フォーカス点位置に従う関数は、当該受波フォ
    ーカス点位置と探触子との間隔が増加に従って、減少す
    る単調減少関数であることを特徴とする超音波診断装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の超音波診断装置におい
    て、 前記受波フォーカス点位置に従う関数を複数個格納し、
    受波フォーカス点位置に応じて複数個の関数の内から1
    つの関数を選択する関数選択手段を具備し、前記周波数
    制御手段は前記関数選択手段が選択した関数に基づい
    て、当該受波フォーカス点における前記参照信号を計算
    することを特徴とする超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の超音波診断装置におい
    て、 前記関数選択手段は、受波フォーカス点位置に対応する
    関数を選択する際に、予め設定した関数を当該受波フォ
    ーカス点毎に周期的に選択することを特徴とする超音波
    診断装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5の内のいずれか1項に
    記載の超音波診断装置において、 前記周波数制御手段は、予め前記参照信号を計算するミ
    キシングデータ演算手段と、該計算値を格納しておき、
    前記ミキシング手段からの出力要求に従って格納する計
    算値を参照信号として前記ミキシング手段に出力するミ
    キシングデータ記憶手段とを具備することを特徴とする
    超音波診断装置。
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