JPH11168620A - 画像処理方法、入力装置及び記録媒体 - Google Patents

画像処理方法、入力装置及び記録媒体

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JPH11168620A
JPH11168620A JP9370320A JP37032097A JPH11168620A JP H11168620 A JPH11168620 A JP H11168620A JP 9370320 A JP9370320 A JP 9370320A JP 37032097 A JP37032097 A JP 37032097A JP H11168620 A JPH11168620 A JP H11168620A
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JP
Japan
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color
area
image processing
changed
processing method
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JP9370320A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Enomoto
洋道 榎本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像情報が可視化された場合において、可視化
された画像の色を好みの色に容易に、そして自然に変換
する画像処理方法を提供する。 【解決手段】たとえば、人物や青空を含んで撮影した場
合において、色を変更する対象として人物または青空を
特定することにより、変更可能な色の範囲をある程度絞
り込め、更に被写体の人種や空の状態によっても、変更
可能な色の範囲が更に絞りこれるため、ユーザーは、そ
の絞り込まれた色の中から、変更したい色を選択するこ
とができ、それにより色の選択が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、デジタ
ルカメラで撮影された人物や風景等をディスプレイ上に
表示して、その顔の肌色や空の色、植物の緑等を好みの
色に変更する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにより人物や風景を撮影
し、ディスプレイ上に表示することが行われている。し
かしながら、実際の撮影においては、たとえば露光光が
自然光であったり蛍光灯の光であったりするが、それに
より被写体からの反射光の状態が異なるため、撮影され
た画像情報に基づきディスプレイ上に表示された被写体
の色が、必ずしもユーザーの好みの色になるとは限らな
い。従って、被写体の色を好みの色に変更したいという
要求がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、人物の顔を撮
影した場合を例に取ると、その肌色を好みの色に変換す
るためには、まず肌色領域を抽出し、変換する肌色の候
補を表示し、その中から好みの肌色を選択して変換する
というステップが必要である。肌色を変更することに関
しては、従来、特開平8−153197号に記載されて
いるように、人物の画像から自動的に肌色を検出する技
術が研究されている。しかし、撮影されたシーンにより
顔の肌色は異なり、また同一の顔においても光と陰の関
係から左右で肌色が大きく異なる場合もあり、従って肌
色領域の抽出精度をあげることは難しく、撮影された顔
の色によっては細かく領域分けが必要になる等、複雑な
計算を必要としていた。
【0004】また、ディスプレイ上に、撮影された顔と
ともに、肌色の候補を表示するカラーパレットを表示
し、表示された複数の色の中から好みの色をユーザーが
指定することにより、その色に肌色を変更する従来技術
もある。しかしながら、一般的にカラーパレットには不
要な色が含まれていることが多いため、ユーザーが選択
しにくいという問題がある。一方、選択しやすくするた
めに色の候補を少なくすると、好みの色が選べない場合
が生ずる。更に、好みの肌色を選択して変換するステッ
プでは、変換する前の色とある割合でミックスすること
が多いが、この割合をユーザー側で任意に選択すること
ができないという問題もある。
【0005】更に従来技術によれば、ユーザーが、上記
の処置をディスプレイに表示されたダイアログボックス
上でプレビュー画像を表示して、画像を見ながらパラメ
ータを調整する場合が多いが、すべてのステップを単一
のダイアログボックス上で行うために、パラメータが多
くなり、ユーザーの使い勝手が悪くなるという問題も生
じている。
【0006】本発明の目的は、画像情報が可視化された
場合において、可視化された画像の色を好みの色に容易
に、そして自然に変換する画像処理方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明の画像処理方法は、表示画像に対し、色を変
更する色変更領域を特定するためのパラメータを入力す
るステップと、前記パラメータに基づいて、色変更領域
を決定するステップと、前記表示画像に応じて、変更す
る色の候補を決定するステップと、前記決定された色の
候補の中から、変更する色を選択するステップと、前記
決定された色変更領域を前記選択された色に変更するス
テップとを有することを特徴とする。
【0008】
【作用】本願発明の画像処理方法によれば、表示画像に
対し、色を変更する色変更領域を特定するためのパラメ
ータを入力するステップと、前記パラメータに基づい
て、色変更領域を決定するステップと、前記表示画像に
応じて、変更する色の候補を決定するステップと、前記
決定された色の候補の中から、変更する色を選択するス
テップと、前記決定された色変更領域を前記選択された
色に変更するステップとを有するので、たとえばユーザ
ーは、限られた色の中から、変更したい色を選択するこ
とができ、それにより色の選択が容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による第1の実施の
形態を、図面を参照して説明する。図1は、コンピュー
タのディスプレイ上に表示された顔の肌色を検出し、好
みの肌色に変換する画像処理方法を示すフローチャート
である。図2は、かかる画像処理方法を実行するプログ
ラムが読みとられたコンピュータを示す斜視図である。
【0010】図2においては、不図示のデジタルカメラ
により撮影された人物の画像情報が、コンピュータ1に
内蔵されたメモリに記憶されており、かかる画像情報に
基づき、人物の顔Fが表示手段であるディスプレイ1a
に表示されている。表示された顔Fの周囲には、6つの
スクロールバーB1乃至B6を含む第1のダイアログボ
ックスD1が表示され、後述するユーザーの操作を可能
としている。すなわち、かかるスクロールバーB1乃至
B6のボタンは、マウス1bにより上下または左右に移
動可能となっている。記録媒体であるフロッピーディス
クFDには、後述する画像処理方法を実行させるプログ
ラムが記憶されており、かかるフロッピーディスクFD
のプラグラムをコンピュータ1が読みとることにより、
肌色を変更するという画像処理が可能となる。なお、か
かるプログラムはCDまたはROM等に記憶されていて
も良い。以下、この画像処理について説明する。
【0011】図1のステップS101乃至S108にお
いて、色を変更する色変更領域の決定を行う。ステップ
S101において、まずユーザーは、顔領域の選択を行
う。より具体的には、図2において、色を変換したい顔
Fを囲む矩形領域Afを指定する。この指定は、たとえ
ばユーザーが、マウス1bをドラッグすることにより可
能となる。
【0012】以下、ステップS102乃至S104では
色変更領域の決定のために、顔の一部を指定する場合を
示す。ステップS102において、まずコンピュータ1
は、第1のダイアログボックスD1(図2)を表示す
る。ディスプレイ1a上において複数の矩形領域A1乃
至A3の位置、面積が変えられるようになっているの
で、ユーザーは、これらの矩形領域A1乃至A3を移動
させ、顔Fの目E、口Mを囲むようにして、目E、口M
を選択する(ステップS103)。なお、ユーザーは、
図2におけるスクロールバーB1により目Eを囲む矩形
領域A1,A2を左右に動かすことができ、スクロール
バーB2により矩形領域A1,A2を上下に動かすこと
ができ、スクロールバーB3により矩形領域A1,A2
の面積を変えることができる。なお、矩形領域A1,A
2は独立にその位置・面積を変えられるようにしても良
い。
【0013】一方ユーザーは、スクロールバーB4によ
り口Mを囲む矩形領域A3を左右に動かすことができ、
スクロールバーB5により矩形領域A3を上下に動かす
ことができ、スクロールバーB6により矩形領域A3の
面積を変えることができる。
【0014】更にステップS104において、コンピュ
ータ1は目E、口Mを検出する。選択された領域内で目
E、口Mを検出する態様につき、以下に説明する。図3
は、目E、口Mを検出するサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【0015】まず、ステップS103(図1)において
選択された領域内で、コンピュータ1はエッジ画素の検
出を行う(ステップS104a)。具体的には、まず対
象画素のRGB値の線形和Xijを求める。ここで、
i,jは画像中の縦横の位置である。この線形和は目、
口それぞれ固有の値となっており、目の検出の場合は、
たとえばXij=0.3*Rij+0.59*Gij
0.11*Bijで計算され、口の検出の場合は、たと
えば、Xij=0.21*Rij−0.52*Gij
0.31*Bijで計算される。
【0016】コンピュータ1は、ある画素に対してその
周囲4画素との差を求め、エッジ量Eijを求める。E
ijは以下の式で表される。 Eij=|Xi+1j −Xij|+|Xi-1j−Xij
|+|Xij+1−Xij|+|Xij-1−Xij
【0017】更にコンピュータ1は、対象領域内での上
記エッジ量の平均Ave_edgeを求める。対象領域
内でEijがAve_edgeより大きければ、その画
素はエッジ画素であると判定する。
【0018】次にステップS104bにおいて、コンピ
ュータ1は、検出されたエッジ画素の上下左右8近傍で
ラベリングする。具体的には、エッジ画素の周囲8近傍
にエッジ画素がある場合には、同じラベルと判定し、そ
れぞれのラベルの面積にはAi(i=ラベル)を求め
る。
【0019】コンピュータ1は、更にステップS104
cにおいて、それぞれの領域で面積の最も大きいラベル
が割り振られた領域をそれぞれ、目、口の領域と自ら判
定する。目もしくは口の位置が決定されれば、ある程度
顔の輪郭が統計的に推定され、推定された顔の輪郭を用
いることにより、肌色領域の検出の精度を向上させるこ
とができる。なお、眉の位置を決定することにより、顔
の輪郭を推定するようにしても良い。
【0020】ステップS105乃至S107は、ステッ
プS102乃至S104で求めた色変更領域を変更する
ステップである。再び図1にフローチャートに戻り、コ
ンピュータ1は、ステップS105で第2のダイアログ
ボックスD2の表示を行う。図4は、ディスプレイ上に
表示された第2のダイアログボックスD2を示す図であ
る。ディスプレイ1aにおいて、図4に示すような第2
のダイアログボックスD2とともに、対象となる顔画像
がプレビュー画像Pvとして表示されている。かかるプ
レビュー画像Pvを見ながら、ユーザーはスクロールバ
ーB7乃至B9の形態で、肌色領域を検出する閾値、変
換前の色と混合する割合、変換する色の候補を表示す
る。このスクロールバーを用いて各項目を変更する。よ
り具体的には、図4におけるスクロールバーB7により
肌色領域を検出する閾値を変更することができ、スクロ
ールバーB8により変更前の色と混合する割合を変更で
き、スクロールバーB9により好みの肌の色調を変える
ことができる。
【0021】まずステップS106において、ユーザー
がスクロールバーB7を用いて、肌色領域を検出する閾
値TH_edgeを選択し入力する。この閾値を用いる
ことにより、コンピュータ1は、目、口を含まない肌色
領域を検出する(ステップS107)。その態様につ
き、以下に述べる。
【0022】まず、顔領域の線形和Xijを求める。こ
こで、i,jは画像中の縦横の位置である。この線形和
は、たとえばXij=Rij+Bij+Gijで計算さ
れる。
【0023】ある画素に対し周囲4画素との差を求め、
エッジ量Eijを求める。Eijは以下の式で表され
る。 Eij=|Xi+1j −Xij|+|Xi-1j−Xij
|+|Xij+1−Xij|+|Xij-1−Xij
【0024】コンピュータ1は、対象領域内でEi
jが、入力された閾値TH_edgeより大きく、かつ
ステップS104で検出された目、口の領域でなけれ
ば、かかる画素に対応する領域は肌色領域であると判定
する。
【0025】更に、ステップS108において、コンピ
ュータ1は検出した肌色領域を表示する。より具体的に
は、ステップS107において検出した肌色領域で、肌
色領域でない領域との境界領域画素の色を白(または
黒)として、第2のダイアログボックスD2のプレビュ
ー画像Pv上に表示する(図4)。ユーザーはこの境界
領域を見て、肌色領域が適切に選択されているかを判断
する(ステップS109)。適切に選択されていないと
判断した場合は、ステップS106に戻って、ユーザー
は入力すべき閾値TH_edgeを変更し、それにより
肌色領域が再検出されることとなる。領域が適正と判断
した場合には、OKボタンをクリックして、領域が決定
される。以上の処理により、色を変更する領域を決定す
る。
【0026】ステップS110においては、ユーザーは
スクロールバーB8を用いて、変換前の色と混合する割
合を選択し入力する。検出した肌色領域に関して、変更
前のRGB値をそれぞれ、Rb、Gb、Bbとし、オペ
レータの選択した好みの肌色をRo、Go、Boとし、
入力された混合する割合をRate、変換後のRGB値
をRa、Ga、Baとすると、以下の式に従って変換が
行われる。 Ra=Rate*Rb+(1−Rate)*Ro Ga=Rate*Gb+(1−Rate)*Go Ba=Rate*Bb+(1−Rate)*Bo
【0027】Rateの値は、0から1の間の数で、こ
の値を1に近づけるほど、元の色からの変化量が大きく
なる。一般的に、あまり大きくすると色を変更した領域
と、しない領域との境界が目立ち、不自然になる。
【0028】ステップS111において、変更する色を
選択し入力するが、変更する色を選択し入力する手段と
して、スクロールバーB9を用いる。スクロールバーB
9は、変更する色の候補を表示する。ここで、白人、黄
色人種の肌色の分布をCIEL*u*vのu*v*空間
上で表すと、図5に示すようになり、たとえば以下の式
に示すような1次式で表される。 v*=0.715*u*−5.458 ユーザーはプレビュー画像Pv(図4)を見ながら、ス
クロールバーB9を操作し、それによりu*の値を調整
することができる。なお、黒人の肌の分布を示す別な1
次式をを用いれば、肌色変更の対象を黒人とすることが
できる。
【0029】色の明度を示す成分であるL*の値は、変
更前のR値をRbとすると、たとえば以下の式で計算さ
れる。 L*=100*(Rb/255) このようにして決定されたL*u*v*を、ルックアッ
プテーブルを使ってRGB値(上述したRo、Go、B
oに相当)に変更する。
【0030】ステップS112において、コンピュータ
1は、決定された色変更領域を選択した色に変更する処
理、この例では肌色の変更を行う。上記条件を設定する
ことによって、直ちにプレビュー画像Pvの肌色が変更
されるので、ユーザーは、このプレビュー画像Pvを見
て、変更が適切か否か確認することができる(ステップ
S113)。変更が適切であれば、OKの情報を入力す
ることによりフローを終了し、変更が不適切であるた
め、条件の変更を望む場合は、ステップS110に戻
る。
【0031】以上述べた第1の実施の形態によれば、一
次元的な処理で、肌色の境界を簡単に変更でき、またオ
リジナルの肌色に対して変更後の色の混合割合が簡単に
変更できる。更に、変更すべき色を肌色一色に限定して
いるため、画像処理が簡便となるという利点もある。よ
って、顔の肌色をシーンによらず正確に検出でき、簡単
な操作で好みの肌色を選択し、自然に変換することがで
きる。
【0032】なお、第1の実施の形態においては、スク
ロールバーを用いることにより、ユーザーが1次元の連
続した肌色の候補から選択し、入力していたが、別な実
施の形態によれば、たとえば「厚化粧」、「小麦色」、
「赤ちゃん」等の肌の色に近似する色の候補を予め決定
しておき、ユーザーはいずれかを選択するだけで、それ
らに近似する肌色に瞬時に設定できるようにすることも
できる。
【0033】具体的には、たとえば「赤ちゃん」を選択
した場合には、その代表値であるu*=37,v*=2
0を採用して、ステップS111と同様な手法でRGB
値に変換する。「小麦色」の場合は、u*=42,v*
=28,「厚化粧」の場合は、u*=20,v*=0を
採用する。また、ユーザーインタフェースとしては、図
4に示すように、第2ダイアログボックスD2上で、ラ
ジオボタンB10を選択することによって入力する態様
も考えられる。
【0034】次に、第2の実施の形態につき、図面を参
照して説明する。図6は、ディスプレイ1a上に表示さ
れた風景中に含まれる空の色を検出し、好みの色に変換
する画像処理方法を示すフローチャートである。各ステ
ップについて説明する。
【0035】まず、コンピュータ1が第1のダイアログ
ボックスD1を表示し(ステップS201)、そこでユ
ーザーは空の一部を選択する(ステップS202)。図
7に示すように表示された第1のダイアログボックスD
1において、スクロールバーB11乃至B13を用いて
矩形領域Asの位置、面積が変えられるようになってい
る。そこでユーザーは、この矩形領域Asで変更したい
空の一部を囲む。なお、スクロールバーB11により矩
形領域Asを左右に動かすことができ、スクロールバー
B12により矩形領域Asを上下に動かすことができ、
スクロールバーB13により矩形領域Asの面積を変え
ることができるようになっている。又は、矩形領域をド
ラッグして移動する構成としても良い。
【0036】更に、コンピュータ1は、図8に示すよう
な第2のダイアログボックスD2を表示し(ステップS
203)、対象となる画像をプレビュー画像として表示
し、ユーザーが、空の領域を検出する閾値、変換前の色
と混合する割合、変換する色の候補を入力できるように
する。
【0037】まず、ユーザーがスクロールバーB14を
用いて空の領域を検出する閾値を選択し入力することに
より(ステップS204)、コンピュータ1は空の領域
を検出する。その方法を以下に説明する。
【0038】選択した矩形領域Asの画素の線形和
ijを求める。ここで、i,jは画像中の縦横の位置
である。この線形和は、たとえばXij=Rij
ij+Bijで計算される。
【0039】上記領域でのXijの平均値Ave_sk
yを求める。対象画像全領域について、上記Ave_s
kyとの差を求め、この値の絶対値が空の領域を検出す
る閾値より小さければ、空領域候補の画素とする。空領
域候補の画素の周囲8近傍に空領域候補画素がある場合
には、同じラベルと判定する。
【0040】ステップS205において、コンピュータ
1は検出した空の色領域を表示する。より具体的には、
上述のようにして検出した空の色領域で、空の色領域で
ない領域との境界領域画素の色を白(または黒)とし
て、第2のダイアログボックスD2のプレビュー画像P
v(図8)上に表示する。ユーザーはこの境界領域を見
て、空の色領域が適切に選択されているかを判断する
(ステップS206)。適切に選択されていないと判断
した場合は、ステップS204に戻って、空の色領域を
再検出することとなる。
【0041】ステップS207において、ユーザーはス
クロールバーB15を用いて、変更前の色と混合する割
合を選択し入力する。検出した空の色領域に関して、変
換前のRGB値にそれぞれ、Rb、Gb、Bbとし、オ
ペレータの選択した好みの空の色をRo、Go、Boと
し、入力された混合する割合をRate、変換後のRG
B値をRa、Ga、Baとすると、以下の式に従って変
換が行われる。 Ra=Rate*Rb+(1−Rate)*Ro Ga=Rate*Gb+(1−Rate)*Go Ba=Rate*Bb+(1−Rate)*Bo
【0042】Rateの値は、0から1の間の数で、こ
の値を1に近づけるほど、元の色からの変化量が大きく
なる。一般的に、あまり大きくすると変換した領域と変
換されない領域との境界が目立ち、不自然になる。
【0043】ステップS208において、ユーザーは変
換する色を選択し入力するが、変更する色を選択し入力
する手段として、スクロールバーB16を用いる。ここ
で、青空の分布をCIEL*u*vのu*v*空間上で
表すと、図9に示すようになり、たとえば以下の式に示
すような1次式で表される。 v*=−40 −30≦u*≦−10 ユーザーはプレビュー画像Pv(図8)を見ながら、ス
クロールバーB16を操作し、それによりu*の値を調
整する。
【0044】色の明度を示す成分であるL*の値は、変
更前のB値をBbとすると、たとえば以下の式で計算さ
れる。 L*=100*(Bb/255) このようにして決定されたL*u*v*を、ルックアッ
プテーブルを使ってRGB値(上述したRo、Go、B
oに相当)に変更する。
【0045】ステップS209において、コンピュータ
1は空の色の変更を行う。上記条件を設定することによ
って、直ちにプレビュー画像Pvの肌色が変更されるの
で、ユーザーは、このプレビュー画像Pvを見て、変更
が適切か否か確認することができる(ステップS21
0)。変更が適切であればフローを終了し、変更が不適
切であるため、条件の変更を望む場合は、ステップS2
07に戻る。
【0046】以上述べた第2の実施の形態においても、
一次元的な処理で、空の色の境界を簡単に変更でき、ま
たオリジナルの空の色に対して変更後の色の混合割合が
簡単に変更できる。更に、変更すべき色を空の色一色に
限定しているため、画像処理が簡便となるという利点も
ある。よって、空の色をシーンによらず正確に検出で
き、簡単な操作で好みの色を選択し、自然に変換するこ
とができる。
【0047】なお、第2の実施の形態においては、スク
ロールバーを用いて、ユーザーが1次元の連続した空の
色の候補から選択し、入力していたが、別な実施の形態
によれば、たとえば「夕日」、「曇り空」等の空の色に
近似する色の候補を予め決定しておき、ユーザーはいず
れかを選択するだけで、それらに近似する空の色に瞬時
に設定できるようにすることもできる。
【0048】具体的には、たとえば「夕日」を選択した
場合には、その代表値であるu*=15,v*=30を
採用して、ステップS207と同様な手法でRGB値に
変換する。「曇り空」の場合は、u*=−10,v*=
−4を採用する。また、ユーザーインタフェースとして
は、第2ダイアログボックスD2上に表示したラジオボ
タンを用いて入力することも考えられる。
【0049】更に、本実施の形態にかかる画像処理方法
を実行させるプログラムを、液晶画面付きデジタルカメ
ラに予め組み込んでおけば、その液晶画面を介して本画
像処理を行うこともできる。
【0050】
【発明の効果】本願発明の画像処理方法によれば、表示
画像に対し、色を変更する色変更領域を特定するための
パラメータを入力するステップと、前記パラメータに基
づいて、色変更領域を決定するステップと、前記表示画
像に応じて、変更する色の候補を決定するステップと、
前記決定された色の候補の中から、変更する色を選択す
るステップと、前記決定された色変更領域を前記選択さ
れた色に変更するステップとを有するので、たとえばユ
ーザーは、限られた色の中から、変更したい色を選択す
ることができ、それにより色の選択が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスプレイ上に表示された顔の肌色を検出
し、好みの肌色に変換する画像処理方法を示すフローチ
ャートである。
【図2】本願発明にかかる画像処理方法を実行するプロ
グラムが読みとられたコンピュータを示す斜視図であ
る。
【図3】目E、口Mを検出するサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図4】ディスプレイ上に表示された第2のダイアログ
ボックスを示す図である。
【図5】白人、黄色人種の肌色の分布をCIEL*u*
vのu*v*空間上で表わしたグラフである。
【図6】ディスプレイ上に表示された風景中に含まれる
空の色を検出し、好みの色に変換する画像処理方法を示
すフローチャートである。
【図7】第1のダイアログボックスを示す図である。
【図8】第2のダイアログボックスを示す図である。
【図9】青空の分布をCIEL*u*vのu*v*空間
上で表したグラフである。
【符号の説明】 1‥‥コンピュータ 1a‥‥ディスプレイ 1b‥‥マウス B1乃至B9,B11乃至B16‥‥スクロールバー B10‥‥ラジオボタン D1‥‥第1のダイアログボックス D2‥‥第2のダイアログボックス FD‥‥フロッピー

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画像に対し、色を変更する色変更領
    域を特定するためのパラメータを入力するステップと、 前記パラメータに基づいて、色変更領域を決定するステ
    ップと、 前記表示画像に応じて、変更する色の候補を決定するス
    テップと、 前記決定された色の候補の中から、変更する色を選択す
    るステップと、 前記決定された色変更領域を前記選択された色に変更す
    るステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 表示画像の種類を選択するステップを有
    し、 前記表示画像に応じて、変更する色の候補を決定する前
    記ステップは、前記選択された画像の種類に応じて変更
    する色の候補を決定することを特徴とする請求項1記載
    の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 変更する色の候補を表示する前記ステッ
    プにおいて、1つの色彩情報のみを変数として、前記表
    示する色の候補を決定することを特徴とする請求項1又
    は2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記パラメータは、色変更領域内の位置
    情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記パラメータは、色変更領域を特定す
    る閾値情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の画
    像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記候補から色を選択する前記ステップ
    は、色を変更する領域における、変更前の色と選択され
    た色との混合の割合の候補を表示すること含むことを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記画像を表示手段上に表示し、 前記領域を特定するステップと前記色を選択するステッ
    プにおいて、前記表示手段上に前記画像と共に前記領域
    特定のためのパラメータ及び変更する色の候補の表示を
    行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
    の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかに記載の画像
    処理を実行するための入力装置であって、 前記画像を表示する表示手段と、 前記表示手段上に前記画像と共に、前記領域を特定する
    ための情報及び色の候補を表示する手段とを有すること
    を特徴とする入力装置。
  9. 【請求項9】 画像の色を変更すべき領域を特定する前
    記ステップは、人間の肌色に基づき、前記特定された領
    域から、色を変更すべき人間の顔領域を更に識別するス
    テップを有することを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れかにに記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 画像の色を変更すべき領域を特定する
    前記ステップは、人間の顔の部位に基づき、特定された
    領域から人間の顔領域を識別するステップを更に含むこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像
    処理方法。
  11. 【請求項11】 前記人間の顔の部位は、前記表示手段
    上に表示された人間の眉、目、口の少なくとも一つであ
    り、前記部位は前記ダイアログボックスを介して指定さ
    れることを特徴とする請求項10に記載の画像処理方
    法。
  12. 【請求項12】 前記一つの色彩情報は、人間の肌の色
    の特徴を示す情報であることを特徴とする請求項3に記
    載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記変更する色は、画像情報として記
    録された空の色であることを特徴とする請求項1乃至6
    に記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 画像の色を変更すべき領域を特定する
    前記ステップは、空の色に基づき、前記特定された領域
    から、色を変更すべき空の領域を更に識別するステップ
    を更に含むことを特徴とする請求項1乃至6に記載の画
    像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記一つの色彩情報は、空の色の特徴
    を示す情報であることを特徴とする請求項3に記載の画
    像処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至7及び9乃至13のいず
    れかに記載の画像処理方法を実行させるためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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