JPH11166481A - 復水ポンプ流量調整装置 - Google Patents

復水ポンプ流量調整装置

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JPH11166481A
JPH11166481A JP9331475A JP33147597A JPH11166481A JP H11166481 A JPH11166481 A JP H11166481A JP 9331475 A JP9331475 A JP 9331475A JP 33147597 A JP33147597 A JP 33147597A JP H11166481 A JPH11166481 A JP H11166481A
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JP
Japan
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pump
condensate
pressure condensate
pressure
pumps
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Application number
JP9331475A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamaguchi
浩 山口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH11166481A publication Critical patent/JPH11166481A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高圧復水ポンプと原子炉給水ポンプの最小流量
バイパス系を共用しているプラントの復水および給水装
置において、複数の高圧復水ポンプのQ−H特性に差異
が生ずる場合に、高圧復水ポンプの流量調節をして高圧
復水ポンプを保護する復水ポンプ流量調整装置を提供す
る。 【解決手段】請求項1記載の発明に係る復水ポンプ流量
調整装置は、原子力発電プラントの給水加熱器5,8お
よび給水ポンプ6,7に対して復水を昇圧する複数の高
圧復水ポンプ4a,4bを並列接続した復水ポンプ流量
調整装置において、前記各高圧復水ポンプ4a,4bの
吐出側と吸込側との間に、それぞれ循環止め弁22a,22
bと循環逆止弁23a,23bおよびオリフィス24a,24b
を直列に介挿した循環配管25a,25bを接続したことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラントにお
ける復水および給水装置に係り、特に高圧復水ポンプに
対し最小流量を確保して保護を行う復水ポンプ流量調整
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラントにおける復水および給水装
置について、原子力発電プラントにおける高圧復水ポン
プと電動機駆動原子炉給水ポンプの最小流量バイパス系
を共有する復水および給水装置を例にして説明する。図
6の系統構成図に示すように、図示しない蒸気タービン
からの排気蒸気は、復水器1において冷却管内の冷却水
と熱交換し、凝縮されて復水となってホッとウェルに貯
溜される。
【0003】この貯溜された復水は、低圧復水ポンプ2
a,2bで汲み出されて、復水浄化装置3と高圧復水ポ
ンプ4a,4bおよび低圧給水加熱器5と、タービン駆
動原子炉給水ポンプ6または電動機駆動原子炉給水ポン
プ7から高圧給水加熱器8を経由して、所定の温度と圧
力まで高められた後に、図示しない原子炉へ供給され
る。
【0004】前記低圧復水ポンプ2a,2bおよび高圧
復水ポンプ4a,4bは、一般に50%容量のものが3台
設置されており、そのうち1台を予備機として運用して
いるが、理解を容易にするため、図6には前記低圧復水
ポンプ2a,2bおよび高圧復水ポンプ4a,4bは2
台のみを示している。
【0005】また、給水流量の25%の容量をもつ前記電
動機駆動原子炉給水ポンプ7(通常2台設置)は、プラ
ントの起動および停止時に使用され、それ以外の時には
給水流量の50%容量をもつ前記タービン駆動原子炉給水
ポンプ6(通常2台設置)の予備機としている。なお、
理解を容易にするために、図6では前記タービン駆動原
子炉給水ポンプ6および電動機駆動原子炉給水ポンプ7
は、それぞれ1台のみを示す。
【0006】さらに、前記タービン駆動原子炉給水ポン
プ6の吐出側と前記復水器1との間には、最小流量バイ
パス弁9および最小流量バイパス止め弁10を直列に介挿
した最小流量バイパス配管11を接続している。また、電
動機駆動原子炉給水ポンプ7の吐出側と前記復水器1と
の間には、最小流量バイパス弁12と最小流量バイパス止
め弁13を直列に介挿した最小流量バイパス配管14が接続
されている。
【0007】前記低圧復水ポンプ2a,2bと復水浄化
装置3については、復水浄化装置3の吐出側と前記復水
器1との間に、復水再循環弁15を介挿した復水再循環配
管16が接続してある。また、前記高圧復水ポンプ4a,
4bの吸込側の吸込配管17a,17bには、それぞれ吸込
み弁18a,18bが、また吐出側の吐出配管19a,19bに
はそれぞれ吐出逆止弁20a,20bと吐出弁21a,21bが
直列に介挿されている。
【0008】原子力発電プラントの起動時には、先ず、
低圧復水ポンプ2a,2b、さらに高圧復水ポンプ4
a,4bを起動させるが、この起動時は原子炉が必要と
する給水流量が少ない。この際に原子炉が必要とする給
水流量よりも高圧復水ポンプ最小流量が大きい場合に
は、高圧復水ポンプ4a,4bの運転を安定して維持す
る上から、前記最小流量を確保することが必要となる。
【0009】従って、前記高圧復水ポンプ4a,4bと
電動機駆動原子炉給水ポンプ7の最小流量バイパス配管
14を共用している復水および給水装置においては、この
際に、前記最小流量バイパス配管14の最小流量バイパス
弁12を開いて、高圧復水ポンプ4a,4bにおける最小
流量を確保するようにしている。なお、前記低圧復水ポ
ンプ2a,2bにおける最小流量の確保については、復
水の浄化運転に使用する前記復水再循環弁15を介挿した
復水再循環配管16と共用している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】現在稼働中の原子力発
電プラントについては、高経年化が進むことにより、プ
ラント性能の維持のために様々な手法がとられている。
そのなかで復水ポンプの再生をする目的として、高圧復
水ポンプ4a,4bにおけるインペラを交換することが
考えられるが、この際に、次のような問題が発生する。
【0011】高圧復水ポンプのインペラは鋳造により製
作されており、当然のことながら、高圧復水ポンプの吐
出し量−揚程特性(以下Q−H特性)は、そのインペラ
形状によって大きく左右されることから、並列運転され
る高圧復水ポンプのインペラ製造に当たっては同一の鋳
型を使用している。
【0012】経年化プラントにおいて並列運転されてい
る高圧復水ポンプのうちの一部の高圧復水ポンプについ
て、インペラの交換をしようとすると、建設時に使用し
たインペラ製造用鋳型が保管されていない場合は、新た
に鋳型を作りその鋳型を用いてインペラを製造しなけれ
ばならない。しかしながら、このためにインペラを交換
した高圧復水ポンプと、インペラを交換していない高圧
復水ポンプとの間には、Q−H特性に差異が生ずること
になる。
【0013】この状態で、高圧復水ポンプと電動機駆動
原子炉給水ポンプの最小流量バイパスラインを共用して
いる復水および給水装置において、Q−H特性の異なる
高圧復水ポンプの並列運転を行うと、図7のQ−H特性
曲線図に示すように流量アンバランスが生じることか
ら、一方の高圧復水ポンプが自己の最小流量を確保でき
なくなる事象が発生する。なお、図7におけるQ−H特
性曲線等は、それぞれ下記を示すものである。
【0014】L1 …高圧復水ポンプ1台のQ−H特性曲
線。 L2 …L1 のQ−H特性をもつ高圧復水ポンプの2台並
列運転時のQ−H特性合成曲線。 L3 …インペラの交換によりQ−H特性が変化した後の
高圧復水ポンプ1台のQ−H特性曲線。
【0015】L4 …L1 とL3 のQ−H特性をもつ高圧
復水ポンプを2台並列運転した時のQ−H特性合成曲
線。 P1 〜4 …運転状態。 Q1 …L1 のQ−H特性をもつ高圧復水ポンプの最小流
量。 Q2 …L3 のQ−H特性をもつ高圧復水ポンプの最小流
量。
【0016】Q3 …運転状態P3 の時の高圧復水ポンプ
流量。 即ち、従来は高圧復水ポンプ2台運転時の復水流量をQ
1 ×2で運転していれば、運転中の2台の高圧復水ポン
プの最小流量は確保されることになる(運転状態
1 )。
【0017】しかし、一方の高圧復水ポンプのQ−H特
性が変化(Q−H特性曲線がL1 →L3 )した場合に
は、復水流量を従来の最小流量の運転状態P1 のままと
すると、運転状態P2 に示すようになってしまうことか
ら、この時の各高圧復水ポンプは運転状態P3 とP4
運転される。
【0018】ここで最小流量Q2 >Q1 のとき少なくと
も最小流量Q3 <Q1 となり、従って、L1 のQ−H特
性をもつ高圧復水ポンプは、最小流量以下での運転とな
ってしまう。従って、この状態で高圧復水ポンプの運転
を継続すると、振動が発生すること等により高圧復水ポ
ンプの運転の安定維持と、保護の観点から極めて好まし
くない状態となる支障があった。
【0019】本発明の目的とするところは、高圧復水ポ
ンプと原子炉給水ポンプの最小流量バイパス系を共用し
ているプラントの復水および給水装置において、複数の
高圧復水ポンプのQ−H特性に差異が生ずる場合に、高
圧復水ポンプの流量調節をして高圧復水ポンプを保護す
る復水ポンプ流量調整装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明に係る復水ポンプ流量調整装置は、
原子力発電プラントの給水加熱器および給水ポンプに対
して復水を昇圧する複数の高圧復水ポンプを並列運転す
る復水ポンプ流量調整装置において、前記各高圧復水ポ
ンプの吐出側と吸込側との間に、それぞれ止め弁と逆止
弁およびオリフィスを直列に介挿した循環配管を接続し
たことを特徴とする。
【0021】複数の高圧復水ポンプの並列運転に際し
て、最小流量運転になりつつある高圧復水ポンプの循環
配管における止め弁を開いて、当該高圧復水ポンプの吐
出側から吐出流量の一部を前記循環配管を経由して当該
高圧復水ポンプの吸込み側にて加えることで、当該高圧
復水ポンプの吸込み流量を増して最小流量運転の発生を
回避する。
【0022】請求項2記載の発明に係る復水ポンプ流量
調整装置は、発電プラントの給水加熱器および給水ポン
プに対して復水を昇圧する複数の高圧復水ポンプを並列
運転する復水ポンプ流量調整装置において、前記複数の
高圧復水ポンプの統合吐出側と統合吸込側との間に、止
め弁と逆止弁およびオリフィスを直列に介挿した循環配
管を接続したことを特徴とする。
【0023】複数の高圧復水ポンプの並列運転に際し
て、高圧復水ポンプが最小流量運転になりつつある場合
に、循環配管に介挿した止め弁を開いて、全高圧復水ポ
ンプの吐出流量の一部を前記循環配管を経由して全高圧
復水ポンプの吸込み側に加えることにより、全吸込み流
量を増して最小流量運転の発生を回避する。
【0024】請求項3記載の発明に係る復水ポンプ流量
調整装置は、発電プラントの給水加熱器および給水ポン
プに対して復水を昇圧する複数の高圧復水ポンプを並列
運転する復水ポンプ流量調整装置において、前記高圧復
水ポンプの吐出側と異なる高圧復水ポンプの吸込側との
間に、止め弁と逆止弁およびオリフィスを直列に介挿し
た流量調節配管を接続したことを特徴とする。
【0025】複数の高圧復水ポンプの並列運転に際し
て、最小流量運転になりつつある高圧復水ポンプの流量
調節配管における止め弁を開いて、正常運転の高圧復水
ポンプの吐出側から吐出流量の一部を前記流量調節配管
を経由して当該高圧復水ポンプの吸込み側に加えること
で、当該高圧復水ポンプの吸込み流量を増して最小流量
運転の発生を回避する。
【0026】請求項4記載の発明に係る復水ポンプ流量
調整装置は、発電プラントの給水加熱器および給水ポン
プに対して復水を昇圧する複数の高圧復水ポンプを並列
運転する復水ポンプ流量調整装置において、前記複数の
高圧復水ポンプの統合吐出側とタービン駆動原子炉給水
ポンプの最小流量バイパス配管との間に、止め弁と逆止
弁およびオリフィスを直列に介挿した流量調節配管を接
続したことを特徴とする。
【0027】複数の高圧復水ポンプの並列運転に際し
て、高圧復水ポンプが最小流量運転になりつつある場合
に、流量調節配管に介挿した止め弁を開いて、全高圧復
水ポンプの吐出流量の一部を前記流量調節配管を経由
し、タービン駆動原子炉給水ポンプの最小流量バイパス
配管に流すことにより、全高圧復水ポンプの吐出流量を
増して最小流量運転の発生を回避する。
【0028】請求項5記載の発明に係る復水ポンプ流量
調整装置は、請求項4において、流量調節配管に介挿し
た止め弁を遠隔操作の止め弁とすると共に、高圧復水ポ
ンプの複数同時始動を行う際に前記遠隔操作の止め弁を
強制開するインターロックを備えたことを特徴とする。
【0029】高圧復水ポンプが最小流量運転になりつつ
ある場合に、遠隔操作により流量調節配管に介挿した遠
隔操作の止め弁を開くことにより、容易な操作で全高圧
復水ポンプの吐出流量を増して最小流量運転の発生を回
避する。また、複数の高圧復水ポンプを同時に始動を行
う際に、予め備えたインターロックは始動前に前記遠隔
操作の止め弁を強制開させるので、全高圧復水ポンプに
対する最小流量運転の発生が回避される。
【0030】請求項6記載の発明に係る復水ポンプ流量
調整装置は、発電プラントの給水加熱器および給水ポン
プに対して復水を昇圧する複数の高圧復水ポンプを並列
運転する復水ポンプ流量調整装置において、前記各高圧
復水ポンプの吸込側に絞り可能な吸込弁を介挿したこと
を特徴とする。
【0031】複数の高圧復水ポンプの並列運転に際し
て、高圧復水ポンプが最小流量運転になりつつある場合
に、正常運転状態の高圧復水ポンプにおける絞り可能な
吸込弁を適宜絞ることにより、この正常運転状態の高圧
復水ポンプの揚程が上昇して流量が減少する。なお、こ
の減少分流量は、最小流量運転になりつつある高圧復水
ポンプにおいて、吸込み流量に加わることから、流量が
増加して最小流量運転の発生が回避される。
【0032】請求項7記載の発明に係る復水ポンプ流量
調整装置は、請求項7において、各高圧復水ポンプの吸
込側に介挿した絞り可能な吸込弁を遠隔操作の絞り可能
な吸込弁としたことを特徴とする。高圧復水ポンプが最
小流量運転になりつつある場合に、遠隔操作により絞り
可能な吸込弁を適宜絞る操作をすることにより、容易な
操作で当該高圧復水ポンプの吐出流量を増して最小流量
運転の発生を回避する。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。なお、上記した従来技術と同じ
構成部分については、同一符号を付して詳細な説明を省
略する。第1実施の形態は請求項1に係り、復水ポンプ
流量調整装置は図1の系統構成図に示すように、図示し
ない蒸気タービンからの排気蒸気は復水器1に導入され
て復水となるが、この復水器1には、低圧復水ポンプ2
a,2bおよび復水浄化装置3と直列に、並列とした複
数の高圧復水ポンプ4a,4bが接続されている。
【0034】また、前記高圧復水ポンプ4a,4bに
は、低圧給水加熱器5と直列に並列にしたタービン駆動
原子炉給水ポンプ6および電動機駆動原子炉給水ポンプ
7が接続され、さらに、復水を所定の温度と圧力まで高
めて図示しない原子炉にへ供給する高圧給水加熱器8が
接続している。なお、前記低圧復水ポンプ2a,2bお
よび高圧復水ポンプ4a,4bは、一般に50%容量のも
のが3台設置されており、そのうち1台を予備機として
運用しているが、理解を容易にするために、それぞれ2
台のみを示している。
【0035】また、給水流量の25%の容量をもつ前記電
動機駆動原子炉給水ポンプ7(通常2台設置)は、プラ
ントの起動および停止時に使用され、それ以外の時には
給水流量の50%容量をもつ前記タービン駆動原子炉給水
ポンプ6(通常2台設置)の予備機としている。なお、
理解を容易にするために、前記タービン駆動原子炉給水
ポンプ6および電動機駆動原子炉給水ポンプ7は、それ
ぞれ1台のみを示す。
【0036】さらに、前記タービン駆動原子炉給水ポン
プ6の吐出側と前記復水器1との間には、最小流量バイ
パス弁9および最小流量バイパス止め弁10を直列に介挿
した最小流量バイパス配管11を接続している。また、電
動機駆動原子炉給水ポンプ7の吐出側と前記復水器1と
の間には、最小流量バイパス弁12と最小流量バイパス止
め弁13を直列に介挿した最小流量バイパス配管14が接続
されている。
【0037】前記低圧復水ポンプ2a,2bと復水浄化
装置3においては、復水浄化装置3の吐出側と前記復水
器1との間に、低圧復水ポンプ2a,2bにおける最小
流量を確保するためと、復水の浄化運転に使用する復水
再循環弁15を介挿した復水再循環配管16を接続してい
る。また、前記高圧復水ポンプ4a,4bの吸込側の吸
込配管17a,17bには、それぞれ吸込み弁18a,18b
が、また吐出側の吐出配管19a,19bにはそれぞれ吐出
逆止弁20a,20bと吐出弁21a,21bが直列に介挿され
ている。
【0038】さらに、前記高圧復水ポンプ4a,4bに
おける最小流量を確保するために、それぞれの吐出側で
ある吐出逆止弁20a,20bと吐出弁21a,21bとの接続
部と、吸込側である吸込配管17a,17bとの間に、循環
止め弁22a,22bと循環逆止弁23a,23b、および流量
制限用のオリフィス24a,24bを直列に介挿した循環配
管25a,25bを接続した構成としている。
【0039】次に、上記構成による作用について説明す
る。原子力発電プラントの起動時には、先ず、低圧復水
ポンプ2a,2b、さらに高圧復水ポンプ4a,4bを
起動させるが、この起動時には原子炉が必要とする給水
流量は少ない。このように、原子炉が必要とする給水流
量が少なく、従って、原子炉への給水流量よりも高圧復
水ポンプ最小流量が大きい場合には、高圧復水ポンプ4
a,4bの運転を安定して維持する上から、前記最小流
量をそれぞれに確保することが必要となる。
【0040】この場合には、前記電動機駆動原子炉給水
ポンプ7の吐出側に接続された最小流量バイパス配管14
で、最小流量バイパス弁12を開き、給水を復水器1へバ
イパスさせることで、高圧復水ポンプ4a,4bにおけ
る最小流量を確保する。しかしながら、ここで前記した
ように、例えば一方の高圧復水ポンプ4aにおいてイン
ペラ交換をしたことにより、インペラ交換以前とQ−H
特性が変化しているとする。
【0041】これにより、2台の高圧復水ポンプ4a,
4bの始動が終了したにもかかわらず、この並列運転時
に一方の高圧復水ポンプ4aが、最小流量運転になりつ
つある状態になると仮定する。この場合には、前記循環
配管25aに介挿した循環止め弁22aを開操作することに
より、最小流量運転になりつつある前記高圧復水ポンプ
4aの吐出側から吐出される復水の一部が、循環止め弁
22aと循環逆止弁23aおよびオリフィス24aを経由して
吸込配管17aから高圧復水ポンプ4aに流入する。
【0042】さらに、この循環された復水の一部は、高
圧復水ポンプ4a,4bの吸込側である吸込配管17a,
17bにて、復水浄化装置3からの復水と合流して、前記
高圧復水ポンプ4a,4bに流入する。これにより、前
記最小流量運転になりつつあった高圧復水ポンプ4aに
おける吸込流量が効果的に増加するので、最小流量運転
の発生することを回避することができる。
【0043】なお、前記高圧復水ポンプ4aにより、循
環配管25aを経由して吸込配管17aに循環される復水の
一部の流量は、前記オリフィス24aにおいて、予め、高
圧復水ポンプ4aの運転特性等を勘案し、制限流量の設
定をしておくことで、高圧復水ポンプ4a等に過度な負
担を与えずに、最小流量運転が回避できる。また、前記
最小流量運転になりつつある高圧復水ポンプ4aの最小
流量運転が回避された後で、原子炉の起動が進行すると
必要とする給水流量が増加するので、これに伴い前記高
圧復水ポンプ4a,4bにおける吐出流量が増加する。
【0044】この状態となった時に、前記循環止め弁22
aを閉操作することにより、前記高圧復水ポンプ4a
は、全吐出流量を高圧復水ポンプ4bと共に、低圧給水
加熱器5等を経由して原子炉に給水するので効率の高い
運転をすることができる。なお、以上は、高圧復水ポン
プ4aを例にして説明したが、他方の高圧復水ポンプ4
bや、図示しない予備機の高圧復水ポンプについても、
同様な作用と効果が得られることは勿論である。
【0045】第2実施の形態は請求項2に係り、なお、
上記第1実施の形態と同じ構成部分については、この構
成と共に作用および効果について詳細な説明を省略し、
相違する部分について説明する。復水ポンプ流量調整装
置は図2の系統構成図に示すように、復水器1に低圧復
水ポンプ2a,2bおよび復水浄化装置3が直列に接続
され、さらに、並列とした複数の高圧復水ポンプ4a,
4bが接続されている。
【0046】また、前記高圧復水ポンプ4a,4bに
は、低圧給水加熱器5と直列で並列にしたタービン駆動
原子炉給水ポンプ6および電動機駆動原子炉給水ポンプ
7が接続され、さらに、高圧給水加熱器8を接続してい
る。
【0047】さらに、前記タービン駆動原子炉給水ポン
プ6の吐出側と前記復水器1との間には、最小流量バイ
パス弁9および最小流量バイパス止め弁10を直列に介挿
した最小流量バイパス配管11を接続している。また、電
動機駆動原子炉給水ポンプ7の吐出側と前記復水器1と
の間には、最小流量バイパス弁12と最小流量バイパス止
め弁13を直列に介挿した最小流量バイパス配管14が接続
されている。
【0048】なお、前記高圧復水ポンプ4a,4bの吸
込側の吸込配管17a,17bには、それぞれ吸込み弁18
a,18bが、また吐出側の吐出配管19a,19bにはそれ
ぞれ吐出逆止弁20a,20bと吐出弁21a,21bが直列に
介挿されている。さらに、前記高圧復水ポンプ4a,4
bにおける最小流量を確保するために、それぞれの統合
吐出側である統合吐出配管26と、統合吸込側である統合
吸込配管27との間に、循環止め弁22と循環逆止弁23、お
よび流量制限用のオリフィス24を直列に介挿した循環配
管25を接続した構成としている。
【0049】次に、上記構成による作用について説明す
る。原子炉起動時には原子炉が必要とする給水流量が少
ない。従ってこの際に、原子炉が必要とする給水流量よ
りも高圧復水ポンプ最小流量が大きい場合には、高圧復
水ポンプ4a,4bの運転を安定して維持する上から、
高圧復水ポンプ4a,4bのそれぞれに、最小流量を確
保することが必要となる。
【0050】ここで、2台の高圧復水ポンプ4a,4b
の始動が終了したにもかかわらず、この並列運転時に例
えば、一方の高圧復水ポンプ4aが最小流量運転になり
つつある状態にある仮定する。この場合には、前記循環
配管25に介挿した循環止め弁22を開操作することで、最
小流量運転になりつつある高圧復水ポンプ4aと、正常
運転状態の高圧復水ポンプ4bから吐出されて統合吐出
配管26で合流した復水の一部が、循環止め弁22と循環逆
止弁23およびオリフィス24を経由して統合吸込配管27に
流入する。
【0051】従って、この復水の一部は、高圧復水ポン
プ4a,4bの統合吸込側である統合吸込配管27にて、
復水浄化装置3からの復水と合流し、前記高圧復水ポン
プ4a,4bに流入する。これにより、前記最小流量運
転になりつつある高圧復水ポンプ4aにおける吸込流量
が増加するので、最小流量運転の発生を回避することが
できる。
【0052】なお、前記高圧復水ポンプ4a,4bによ
り、統合吐出配管26を経由して統合吸込配管27に循環さ
れる復水の流量は、前記オリフィス24において、予め、
高圧復水ポンプ4a,4bの運転特性等を勘案して、制
限流量の設定をしておくことにより、高圧復水ポンプ4
a,4b等に過度な負担を与えずに最小流量運転が回避
できる。
【0053】また、前記最小流量運転になりつつある高
圧復水ポンプ4aの最小流量運転が回避された後で、原
子炉の起動が進行すると必要とする給水流量が増加する
ので、これに伴い前記高圧復水ポンプ4a,4bにおけ
る吐出流量が増加する。この状態の時に、前記循環止め
弁22を閉操作することにより、前記高圧復水ポンプ4a
は、全吐出流量を高圧復水ポンプ4bと共に、低圧給水
加熱器5等を経由して原子炉に給水するので、効率の高
い運転をすることができる。
【0054】なお、本第2実施の形態は上記第1実施の
形態と比べて、設置する循環配管25と循環止め弁22、お
よび循環逆止弁23とオリフィス24等の循環系統数が少な
いので構成が簡易となる。また、2台の高圧復水ポンプ
4a,4bの最小流量運転の回避を、一括操作により行
うので操作が簡便化できる。
【0055】第3実施の形態は請求項3に係り、なお、
上記第1実施の形態と同じ構成部分については、この構
成と共に作用および効果について詳細な説明を省略し、
相違する部分について説明する。復水ポンプ流量調整装
置は図3の系統構成図に示すように、復水器1に低圧復
水ポンプ2a,2bおよび復水浄化装置3が直列に接続
され、さらに、並列とした複数の高圧復水ポンプ4a,
4bが接続されている。
【0056】また、前記高圧復水ポンプ4a,4bに
は、低圧給水加熱器5と直列で並列にしたタービン駆動
原子炉給水ポンプ6および電動機駆動原子炉給水ポンプ
7が接続され、さらに、高圧給水加熱器8を接続してい
る。さらに、前記タービン駆動原子炉給水ポンプ6の吐
出側と前記復水器1との間には、最小流量バイパス弁9
および最小流量バイパス止め弁10を直列に介挿した最小
流量バイパス配管11を接続している。
【0057】また、電動機駆動原子炉給水ポンプ7の吐
出側と前記復水器1との間には、最小流量バイパス弁12
と最小流量バイパス止め弁13を直列に介挿した最小流量
バイパス配管14が接続されている。なお、前記高圧復水
ポンプ4a,4bの吸込側の吸込配管17a,17bには、
それぞれ吸込み弁18a,18bが、また吐出側の吐出配管
19a,19bにはそれぞれ吐出逆止弁20a,20bと吐出弁
21a,21bが直列に介挿されている。
【0058】さらに、前記高圧復水ポンプ4a,4bに
おける最小流量を確保するために、一方の高圧復水ポン
プ4aの吐出側である吐出逆止弁20aと吐出弁21aとの
接続部と、他方の高圧復水ポンプ4bの吸込側である吸
込配管17bとの間に、流量調節止め弁28bと流量調節逆
止弁29b、および流量制限用のオリフィス24bを直列に
介挿した流量調節配管30bを接続する。
【0059】また、他方の高圧復水ポンプ4bの吐出側
である吐出逆止弁20bと吐出弁21bとの接続部と、一方
の高圧復水ポンプ4aの吸込側である吸込配管17aとの
間に、流量調節止め弁28aと流量調節逆止弁29a、およ
び流量制限用のオリフィス24aを直列に介挿した流量調
節配管30aを接続した構成としている。
【0060】次に、上記構成による作用について説明す
る。原子炉起動時には原子炉が必要とする給水流量が少
ない。従ってこの際に、原子炉が必要とする給水流量よ
りも高圧復水ポンプ最小流量が大きい場合には、高圧復
水ポンプ4a,4bの運転を安定して維持する上から、
高圧復水ポンプ4a,4bのそれぞれに、最小流量を確
保することが必要となる。
【0061】ここで、2台の高圧復水ポンプ4a,4b
の始動が終了したにもかかわらず、この並列運転時に例
えば、一方の高圧復水ポンプ4aが最小流量運転になり
つつある状態にある仮定する。この場合には、前記流量
調節配管30に介挿した流量調節止め弁28を開操作するこ
とにより、正常運転中の他方の高圧復水ポンプ4bの吐
出側から吐出される復水の一部が、流量調節止め弁28a
と流量調節逆止弁29a、およびオリフィス24aを経由し
て吸込配管17aから高圧復水ポンプ4aに流入する。
【0062】さらに、この流入した復水の一部は、高圧
復水ポンプ4a,4bの吸込側である吸込配管17a,17
bにて、復水浄化装置3からの復水と合流して、前記高
圧復水ポンプ4a,4bに流入する。これにより、前記
最小流量運転になりつつあった高圧復水ポンプ4aにお
ける吸込流量が効果的に増加するので、最小流量運転が
発生することを回避することができる。
【0063】なお、前記高圧復水ポンプ4bにより、流
量調節配管30bを経由して吸込配管17aに流入される復
水の流量は、前記オリフィス24aにおいて、予め、高圧
復水ポンプ4aの運転特性等を勘案し、制限流量の設定
をしておくことで、高圧復水ポンプ4a等に過度な負担
を与えずに、最小流量運転が回避できる。また、前記最
小流量運転になりつつある高圧復水ポンプ4aの最小流
量運転が回避された後で、原子炉の起動が進行すると必
要とする給水流量が増加するので、これに伴い、前記高
圧復水ポンプ4a,4bにおける吐出流量が増加する。
【0064】この状態となった時に、前記流量調節止め
弁28aを閉操作すると、前記高圧復水ポンプ4aは、全
吐出流量を高圧復水ポンプ4bと共に、低圧給水加熱器
5等を経由して原子炉に給水するので、効率の高い運転
をすることができる。なお、以上は、他方の高圧復水ポ
ンプ4bや、図示しない予備機の高圧復水ポンプについ
ても、同様な作用と効果が得られることは勿論である。
【0065】第4実施の形態は請求項4および請求項5
に係り、なお、上記第1実施の形態と同じ構成部分につ
いては、この構成と共に作用および効果について詳細な
説明を省略し、相違する部分について説明する。
【0066】復水ポンプ流量調整装置は図4の系統構成
図に示すように、復水器1に低圧復水ポンプ2a,2b
および復水浄化装置3が直列に接続され、さらに、並列
とした複数の高圧復水ポンプ4a,4bが接続されてい
る。また、前記高圧復水ポンプ4a,4bには、低圧給
水加熱器5と直列で並列にしたタービン駆動原子炉給水
ポンプ6および電動機駆動原子炉給水ポンプ7が接続さ
れ、さらに、高圧給水加熱器8を接続している。
【0067】さらに、前記タービン駆動原子炉給水ポン
プ6の吐出側と前記復水器1との間には、最小流量バイ
パス弁9および最小流量バイパス止め弁10を直列に介挿
した最小流量バイパス配管11を接続している。また、電
動機駆動原子炉給水ポンプ7の吐出側と前記復水器1と
の間には、最小流量バイパス弁12と最小流量バイパス止
め弁13を直列に介挿した最小流量バイパス配管14が接続
されている。
【0068】なお、前記高圧復水ポンプ4a,4bの吸
込側の吸込配管17a,17bには、それぞれ吸込み弁18
a,18bが、また吐出側の吐出配管19a,19bにはそれ
ぞれ吐出逆止弁20a,20bと吐出弁21a,21bが直列に
介挿されている。
【0069】さらに、前記高圧復水ポンプ4a,4bに
おける最小流量を確保するために、それぞれの統合吐出
側である統合吐出配管26と、前記タービン駆動原子炉給
水ポンプ6の吐出側である、最小流量バイパス配管11に
介挿された最小流量バイパス弁9と最小流量バイパス止
め弁10との接続部との間に、流量調節止め弁28と流量調
節逆止弁29、および流量制限用のオリフィス24を直列に
介挿した流量調節配管30を接続した構成としている(請
求項4)。
【0070】なお、前記流量調節止め弁28を、遠隔操作
が可能な遠隔操作流量調節止め弁31とすると共に、この
遠隔操作流量調節止め弁31を、前記高圧復水ポンプ4
a,4bの図示しない運転信号等から、高圧復水ポンプ
4a,4bの始動開始に際して強制開とするインターロ
ックを備えた構成とする(請求項5)。
【0071】次に、上記構成による作用について説明す
る。原子炉起動時には原子炉が必要とする給水流量が少
ない。従ってこの際に、原子炉が必要とする給水流量よ
りも高圧復水ポンプ最小流量が大きい場合には、高圧復
水ポンプ4a,4bの運転を安定して維持する上から、
高圧復水ポンプ4a,4bのそれぞれに、最小流量を確
保することが必要となる。
【0072】ここで、2台の高圧復水ポンプ4a,4b
の始動が終了したにもかかわらず、この並列運転時に例
えば、一方の高圧復水ポンプ4aが最小流量運転になり
つつある状態にある仮定する。この場合には、前記流量
調節配管30に介挿した流量調節止め弁28と、前記最小流
量バイパス配管11に介挿された最小流量バイパス弁9を
開操作する。
【0073】従って、最小流量運転になりつつある高圧
復水ポンプ4aと、正常運転状態の高圧復水ポンプ4b
から吐出されて、統合吐出配管26で合流した復水の一部
は、前記流量調節止め弁28と流量調節逆止弁29およびオ
リフィス24を経由し、流量調節配管30から最小流量バイ
パス配管11を経由して復水器1に流入する。これによ
り、統合吐出配管26における復水の流量が増加すること
から、前記最小流量運転になりつつある高圧復水ポンプ
4aにおける吸込流量も増加するので、最小流量運転の
発生を回避することができる。
【0074】なお、前記高圧復水ポンプ4a,4bによ
り、統合吐出配管26を経由して最小流量バイパス配管11
に流れる復水の流量は、前記オリフィス24において、予
め、高圧復水ポンプ4a,4bの運転特性等を勘案し
て、制限流量の設定をしておくことにより、高圧復水ポ
ンプ4a,4b等に過度な負担を与えずに最小流量運転
が回避できる。
【0075】また、前記流量調節止め弁28と最小流量バ
イパス弁9を開操作することにより、高圧復水ポンプ4
a,4bにおける最小流量運転近傍の低流量運転時の吐
出流量を、電動機駆動原子炉給水ポンプ7の最小流量バ
イパス系の容量に加え、タービン駆動原子炉給水ポンプ
6の最小流量バイパス系の容量をも利用できる。
【0076】これにより、それぞれの高圧復水ポンプ4
a,4bの流量を多く取ることができることから、最小
流量運転は回避できる。また、前記最小流量運転になり
つつある高圧復水ポンプ4aの最小流量運転が回避され
た後で、原子炉の起動が進行して必要とすると給水流量
が増加するので、これに伴い、前記高圧復水ポンプ4
a,4bにおける吐出流量が増加する。
【0077】この状態の時に、前記流量調節止め弁28と
最小流量バイパス弁9を閉操作することにより、前記高
圧復水ポンプ4aは、全吐出流量を高圧復水ポンプ4b
と共に、低圧給水加熱器5等を経由して原子炉に給水す
るので、効率の高い運転をすることができる。
【0078】なお、前記流量調節止め弁28を、遠隔操作
が可能な遠隔操作流量調節止め弁31に置き換えることに
より、前記高圧復水ポンプ4a,4bにおける最小流量
運転を回避する操作が、中央制御室からの遠隔操作や、
高圧復水ポンプ4a,4bの始動信号等により容易に行
うことができる。
【0079】また、この遠隔操作流量調節止め弁31を、
高圧復水ポンプ4a,4bの始動開始に際して強制開と
するインターロックを備えることにより、前記高圧復水
ポンプ4a,4bの始動信号等により自動的に最小流量
運転の回避を行うことで、さらに運転操作を容易にする
ことができる。
【0080】第5実施の形態は請求項6および請求項7
に係り、なお、上記第1実施の形態と同じ構成部分につ
いては、この構成と共に作用および効果について詳細な
説明を省略し、相違する部分について説明する。
【0081】復水ポンプ流量調整装置は図5の系統構成
図に示すように、復水器1に低圧復水ポンプ2a,2b
および復水浄化装置3が直列に接続され、さらに、並列
とした複数の高圧復水ポンプ4a,4bが接続されてい
る。また、前記高圧復水ポンプ4a,4bには、低圧給
水加熱器5と直列で並列にしたタービン駆動原子炉給水
ポンプ6および電動機駆動原子炉給水ポンプ7が接続さ
れ、さらに、高圧給水加熱器8を接続している。
【0082】さらに、前記タービン駆動原子炉給水ポン
プ6の吐出側と前記復水器1との間には、最小流量バイ
パス弁9および最小流量バイパス止め弁10を直列に介挿
した最小流量バイパス配管11を接続している。
【0083】また、電動機駆動原子炉給水ポンプ7の吐
出側と前記復水器1との間には、最小流量バイパス弁12
と最小流量バイパス止め弁13を直列に介挿した最小流量
バイパス配管14が接続されている。
【0084】なお、前記高圧復水ポンプ4a,4bの吸
込側の吸込配管17a,17bには、それぞれ絞り可能な絞
り吸込み弁32a,32bが、また吐出側の吐出配管19a,
19bにはそれぞれ吐出逆止弁20a,20bと吐出弁21a,
21bが直列に介挿した構成としている(請求項6)。ま
た、前記絞り吸込み弁32a,32bを、遠隔操作が可能な
遠隔操作絞り吸込み弁33a,33bとして構成する(請求
項7)。
【0085】次に、上記構成による作用について説明す
る。原子炉起動時には原子炉が必要とする給水流量が少
ない。従ってこの際に、原子炉が必要とする給水流量よ
りも高圧復水ポンプ最小流量が大きい場合には、高圧復
水ポンプ4a,4bの運転を安定して維持する上から、
高圧復水ポンプ4a,4bのそれぞれに、最小流量を確
保することが必要となる。
【0086】ここで、2台の高圧復水ポンプ4a,4b
の始動が終了したにもかかわらず、この並列運転時に例
えば、一方の高圧復水ポンプ4aが最小流量運転になり
つつある状態にある仮定する。この場合には、他方の高
圧復水ポンプ4bの吸込み側にある絞り吸込み弁32bの
絞り操作をする。これにより、高圧復水ポンプ4bの揚
程が上昇して、吸込み流量が減少し、この高圧復水ポン
プ4bにおいて減少した流量分だけ、最小流量運転にな
りつつある高圧復水ポンプ4aの吸込流量が増加する。
【0087】これにより、前記最小流量運転になりつつ
あった高圧復水ポンプ4aにおける吸込流量が効果的に
増加するので、最小流量運転が発生することを回避する
ことができる。また、前記最小流量運転になりつつある
高圧復水ポンプ4aの最小流量運転が回避された後で、
原子炉の起動が進行すると必要とする給水流量が増加す
るので、これに伴い、前記高圧復水ポンプ4a,4bに
おける吐出流量が増加する。
【0088】この状態となった時に、前記絞り吸込み弁
32aを全開操作すると、前記高圧復水ポンプ4bは、全
吐出流量を高圧復水ポンプ4aと共に、低圧給水加熱器
5等を経由して原子炉に給水するので、効率の高い運転
をすることができる。なお、以上は、他方の高圧復水ポ
ンプ4bや、図示しない予備機の高圧復水ポンプについ
ても、同様な作用と効果が得られることは勿論である。
【0089】なお、前記絞り吸込み弁32a,32bを、遠
隔操作が可能な遠隔操作絞り吸込み弁33a,33bに置き
換えることにより、前記高圧復水ポンプ4a,4bにお
ける最小流量運転を回避する操作が、中央制御室からの
遠隔操作や、高圧復水ポンプ4a,4bの始動信号等に
より容易に行うことができる。
【0090】
【発明の効果】以上本発明によれば、例えば原子力発電
プラントで高圧復水ポンプと電動機駆動給水ポンプの最
小流量バイパスラインを共用する復水および給水装置に
おいて、複数台を並列運転する高圧復水ポンプで、相互
のQ−H特性に差異がある場合に、始動後の低流量運転
に復水ポンプの流量を調節することにより、当該高圧復
水ポンプが最小流量以下で運転されることが回避でき
る。これにより、高圧復水ポンプの安定運転が維持され
て保護されることから、高圧復水ポンプの健全性と共に
発電プラントの稼働性と信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態の復水ポンプ流量
調整装置の系統構成図。
【図2】本発明に係る第2実施の形態の復水ポンプ流量
調整装置の系統構成図。
【図3】本発明に係る第3実施の形態の復水ポンプ流量
調整装置の系統構成図。
【図4】本発明に係る第4実施の形態の復水ポンプ流量
調整装置の系統構成図。
【図5】本発明に係る第5実施の形態の復水ポンプ流量
調整装置の系統構成図。
【図6】従来の復水および給水装置の系統構成図。
【図7】従来の復水および給水装置における高圧復水ポ
ンプのQ−H特性曲線図。
【符号の説明】
1…復水器、2a,2b…低圧復水ポンプ、3…復水浄
化装置、4a,4b…高圧復水ポンプ、5…低圧給水加
熱器、6…タービン駆動原子炉給水ポンプ、7…電動機
駆動原子炉給水ポンプ、8…高圧給水加熱器、9,12…
最小流量バイパス弁、10,13…最小流量バイパス止め
弁、11,14…最小流量バイパス配管、15…復水再循環
弁、16…復水再循環配管、17a,17b…吸込配管、18
a,18b…吸込み弁、19a,19b…吐出配管、20a,20
b…吐出逆止弁、21a,21b…吐出弁、22,22a,22b
…循環止め弁、23,23a,23b…循環逆止弁、24,24
a,24b…オリフィス、25,25a,25b…循環配管、26
…統合吐出配管、27…統合吸込み配管、28,28a,28b
…流量調節止め弁、29,29a,29b…流量調節逆止弁、
30,30a,30b…流量調節配管、31…遠隔操作流量調節
止め弁、32a,32b…絞り吸込み弁、33a,33b…遠隔
操作絞り吸込み弁。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子力発電プラントの給水加熱器および
    給水ポンプに対して復水を昇圧する複数の高圧復水ポン
    プを並列運転する復水ポンプ流量調整装置において、前
    記各高圧復水ポンプの吐出側と吸込側との間に、それぞ
    れ止め弁と逆止弁およびオリフィスを直列に介挿した循
    環配管を接続したことを特徴とする復水ポンプ流量調整
    装置。
  2. 【請求項2】 発電プラントの給水加熱器および給水ポ
    ンプに対して復水を昇圧する複数の高圧復水ポンプを並
    列運転する復水ポンプ流量調整装置において、前記複数
    の高圧復水ポンプの統合吐出側と統合吸込側との間に、
    止め弁と逆止弁およびオリフィスを直列に介挿した循環
    配管を接続したことを特徴とする復水ポンプ流量調整装
    置。
  3. 【請求項3】 発電プラントの給水加熱器および給水ポ
    ンプに対して復水を昇圧する複数の高圧復水ポンプを並
    列運転する復水ポンプ流量調整装置において、前記高圧
    復水ポンプの吐出側と異なる高圧復水ポンプの吸込側と
    の間に、止め弁と逆止弁およびオリフィスを直列に介挿
    した流量調節配管を接続したことを特徴とする復水ポン
    プ流量調整装置。
  4. 【請求項4】 発電プラントの給水加熱器および給水ポ
    ンプに対して復水を昇圧する複数の高圧復水ポンプを並
    列運転する復水ポンプ流量調整装置において、前記複数
    の高圧復水ポンプの統合吐出側とタービン駆動原子炉給
    水ポンプの最小流量バイパス配管との間に、止め弁と逆
    止弁およびオリフィスを直列に介挿した流量調節配管を
    接続したことを特徴とする復水ポンプ流量調整装置。
  5. 【請求項5】 前記流量調節配管に介挿した止め弁を遠
    隔操作の止め弁とすると共に、高圧復水ポンプの複数同
    時始動を行う際に前記遠隔操作の止め弁を強制開するイ
    ンターロックを備えたことを特徴とする請求項4記載の
    復水ポンプ流量調整装置。
  6. 【請求項6】 発電プラントの給水加熱器および給水ポ
    ンプに対して復水を昇圧する複数の高圧復水ポンプを並
    列運転する復水ポンプ流量調整装置において、前記各高
    圧復水ポンプの吸込側に絞り可能な吸込弁を介挿したこ
    とを特徴とする復水ポンプ流量調整装置。
  7. 【請求項7】 前記各高圧復水ポンプの吸込側に介挿し
    た絞り可能な吸込弁を遠隔操作の絞り可能な吸込弁とし
    たことを特徴とする請求項6記載の復水ポンプ流量調整
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210121859A (ko) * 2020-03-31 2021-10-08 주식회사 케이씨 복수의 펌프가 직렬로 연결된 케미컬 공급장치 및 케미컬 공급방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210121859A (ko) * 2020-03-31 2021-10-08 주식회사 케이씨 복수의 펌프가 직렬로 연결된 케미컬 공급장치 및 케미컬 공급방법

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