JP4234275B2 - ポンプ設備 - Google Patents
ポンプ設備 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4234275B2 JP4234275B2 JP22091399A JP22091399A JP4234275B2 JP 4234275 B2 JP4234275 B2 JP 4234275B2 JP 22091399 A JP22091399 A JP 22091399A JP 22091399 A JP22091399 A JP 22091399A JP 4234275 B2 JP4234275 B2 JP 4234275B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pump
- flow rate
- discharge
- motor
- flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D15/00—Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or systems
- F04D15/02—Stopping of pumps, or operating valves, on occurrence of unwanted conditions
- F04D15/029—Stopping of pumps, or operating valves, on occurrence of unwanted conditions for pumps operating in parallel
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の斜流ポンプあるいは軸流ポンプを並列に接続して火力発電プラントや原子力発電プラントにおける循環水の移送等に使用されるポンプ設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
並列運転をする斜流ポンプあるいは軸流ポンプを備えたポンプ設備として、火力及び原子力発電プラントにおける循環水ポンプ設備がある。
火力及び原子力発電プラントにおける復水器冷却用循環水ポンプ吐出系統の一例を図3に示す。循環水は取水口1から循環水ポンプ2a,2bにて吸上げ昇圧され、復水器3を通り放水口に放水される。この循環水は必要流量が大きいので、全必要流量の50%容量、もしくは33%容量をポンプ1台分とし、プラント全体で複数台設置し、通常は並列運転される。
【0003】
この循環水ポンプ2a,2bには比速度の大きい斜流ポンプもしくは軸流ポンプが使用されるが、これらのポンプの吐出流量と吐出圧力の関係を示す曲線の例を図4に示す。この図に示すように、ポンプの締切圧P2は運転点圧力P1より非常に大きい値となる。比速度が高いポンプほど締切圧P2は高くなり、締切圧P2は運転点圧力P1の2倍以上に達することもある。
【0004】
ところで、循環水ポンプを駆動するモータの容量を決定する場合、締切圧P2での締切軸動力をとれるようにモータ容量を決定すると、モータ容量が通常の運転点における消費動力に比べてかなり大きくなってしまい、過剰な設備と無駄な動力の消費になり経済的でない。
【0005】
これに対する対策として、循環水ポンプ2a,2bの吐出止め弁4a,4bを半開した状態で起動する方式とし、モータは締切圧P2での運転を行わないようにしたものがある。つまり、図4に示すように、常にある一定値(以下、必要最低流量という)Q3以上のポンプ吐出流量で運転することを条件に、モータ容量を低減して構成する。
【0006】
このように構成したポンプ設備を起動する場合、まず1台目のポンプ2aの吐出止め弁4aを半開してポンプ2aを起動し、時間をおいて2台目のポンプ2bを起動させる。このとき、2台目のポンプ2bの起動前にその吐出止め弁4bを半開すると、すでに運転中の1台目のポンプ2aの吐出水が2台目のポンプ2bへ逆流する。
【0007】
ここでポンプとモータの始動トルク曲線の例を図5に示す。ポンプを駆動させるには、モータトルクがポンプトルクを上回っている必要がある。通常、ポンプ吐出止め弁が閉状態のままポンプを起動させる場合、回転数は0(ゼロ)であるため図5に示された通りモータトルクはポンプトルクを上回っているので容易に起動する。一方、ポンプが吐出口から逆流水を受け、逆転している状態でこれを起動する場合には、その逆転回転数における逆流量Q4において、モータトルクがポンプトルクを上回っていることが必要である。
【0008】
したがって、ポンプ起動時にその吐出止め弁開度を設定するにあたっては、図5のようにポンプ逆流、逆転時にモータトルクがポンプトルクを上回るようにするために、モータトルクとポンプトルクの値が交差する逆流量Q5より小さくなるように、起動するポンプ2bの吐出止め弁4bの開度を小さく設定する必要がある。一方、その開度にてポンプ起動後のポンプ吐出流量は、モータの許容出力から要求されるある必要最低流量Q3を上回る流量を確保している必要がある。仮に起動後のポンプ吐出流量が必要最低流量Q3を下回った場合には、ポンプ軸動力がモータ容量を超え、モータの巻線温度高にてモータがトリップすることになる。
【0009】
このように、ポンプ締切圧力の大きい斜流ポンプや軸流ポンプを用いたポンプ設備において、モータ容量を低減して構成した場合には、2台目以降に起動するポンプの吐出止め弁4bの開度は、起動前にはモータトルクがポンプトルクを上回る逆流、逆回転数となるように小さくし、しかも起動後には、必要最低流量を上回るように大きくする調整が必要となる。
【0010】
そこで、2台目以降起動するポンプ2bへの逆流を防止し、吐出止め弁4bの起動時における開度調整を不要とするために、ポンプ吐出管に逆止弁5a,5bを設置する場合がある。しかし、この逆止弁5a,5bは定常時は大きな流量を流すので、ポンプ吐出管と同じ口径でなければならない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、複数の軸流ポンプあるいは斜流ポンプを備え、ポンプを駆動するモータの容量を比較的小さくし、起動時における吐出止め弁の開度調整が不要で、ポンプ吐出系統に吐出配管と同じ口径の逆止弁を設置することなしに、2台目以降のポンプを逆流、逆転させることなく、モータの許容出力以下で安全に起動することのできるポンプ設備を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に対応する発明は、複数の斜流ポンプまたは軸流ポンプを並列に接続し通常運転状態において並列運転をするポンプ吐出系統を備えたポンプ設備において、前記ポンプの吐出止め弁と並列に設けられ必要最低流量以上のポンプ吐出流量を流し得るバイパス系統と、このバイパス系統に設けられ前記必要最低流量でのポンプ吐出圧力にて開となる逆止弁とを備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項2に対応する発明は、必要最低流量は、その流量においてポンプを駆動するモータのトルクがポンプのトルクよりも大きく、かつポンプ軸動力がモータの容量を超えない範囲内に設定されていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態のポンプ設備を、図1を参照して説明する。すなわち、比速度の大きい斜流ポンプあるいは軸流ポンプを用いた循環水ポンプ2a,2bの吐出止め弁4a,4bに並列に、ポンプ吐出系統10a,10bに比べ小口径でポンプ吐出流量を必要最低流量Q3以上流しうるバイパス系統6a及び6bを設け、このバイパス系統6a及び6bに、ポンプの必要最低流量Q3でのポンプ吐出圧力P3にて開する逆止弁7a及び7bを設置する。バイパス系統6a,6bの流量容量はポンプ吐出系統10a,10bの流量容量の15〜25%とする。
【0016】
このような構成とした本実施の形態のポンプ設備は、ポンプモータの容量を低減するためポンプ締切圧P2での締切軸動力を考慮せずモータ容量を設定したポンプにて1台目を起動させる。この際に、ポンプ2aの吐出止め弁4aは全閉のまま起動させるが、ポンプの必要最低流量Q3をバイパス系統6aにて流しうるため、1台目に起動するポンプは必要最低流量Q3でのポンプ吐出圧P3にて運転される。
【0017】
2台目以降に起動するポンプ2bの起動に際しては、逆止弁7bの作用により、運転中のポンプ2aの吐出系統から2台目以降に起動するポンプ2bへの逆流を防ぐことが可能となる。よって、2台目以降に起動するポンプ2bの起動時にも、1台目と同様に吐出止め弁4bを全閉のまま起動可能となる。
【0018】
ポンプ2bの起動後、ポンプ吐出止め弁4a及び4bを徐々に開することにより、バイパス系統6a及び6bの逆止弁7a及び7bは閉となり、通常運転となる。
【0019】
次に本発明の参考例のポンプ設備を、図2を参照して説明する。すなわち、比速度の大きい斜流ポンプあるいは軸流ポンプを用いた循環ポンプ2a,2bの吐出系統10a,10bに、ポンプ吐出止め弁4a及び4bの手前から分岐して、止め弁9a及び9bを有してポンプ取水口1に戻る小口径のミニマムフロー系統8a及び8bを設ける。ミニマムフロー系統8a、8bの流量容量はポンプ吐出系統10a,10bの流量容量の15〜25%とする。
【0020】
このような構成とした本参考例のポンプ設備は、ポンプモータの容量を低減するためポンプ締切圧P2での締切軸動力を考慮せずモータ容量を設定したポンプ2a,2bを設け、ポンプ2aの起動時に、ポンプ吐出止め弁4aは全閉のまま起動させる。このときポンプの必要最低流量Q3を、吐出止め弁4aの手前から分岐し取水口1へ戻すミニマムフロー系統8aにて流しうるため、ポンプの必要最低流量Q3でのポンプ吐出圧P3にて起動ポンプは運転される。よって、2台目以降のポンプ2bの起動に際しても、運転中のポンプ2aの吐出系統から2台目に起動させるポンプ2bへの逆流を防ぐことが可能となり、その後ポンプ吐出止め弁4bを徐々に開し、ミニマムフロー系統の止め弁9a、9bを全閉することにより、通常運転となる。
【0021】
このように本発明の実施の形態のポンプ設備においては、複数の比速度の大きい斜流及び軸流ポンプを並列に接続し、通常運転状態において並列運転をするポンプ設備において、ポンプ締切起動運転をしないことを条件にポンプモータの容量を低減させても、2台目以降のポンプを並列起動させる際に、ポンプ吐出止め弁の開度調整を不要とし、さらに、起動するポンプへの逆流を防止するためにポンプ吐出管と同じ口径の大きな逆止弁を設置することなしに、2台目以降に起動するポンプへの逆流を防止し、さらに、ポンプ吐出流量を必要最低流量以上に確保してポンプ及びモータを安全に起動させることが可能となる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、ポンプ締切点での軸動力を考慮せずに比較的小容量のモータを備え、ポンプ吐出止め弁の起動時における開度調整を不要とし、さらに、ポンプ吐出系統に吐出配管と同口径の逆止弁を設置することなしに、2台目以降に起動するポンプへ逆流しポンプが逆転することなく、モータの許容出力以下で安全に起動することのできるポンプ設備を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のポンプ設備を示す配管系統図。
【図2】 本発明の参考例のポンプ設備を示す配管系統図。
【図3】 従来のポンプ設備を示す配管系統図。
【図4】 斜流ポンプ及び軸流ポンプの吐出流量と吐出圧力の関係を示す曲線図。
【図5】 ポンプ及びモータの回転数とトルクの関係を示す曲線図。
【符号の説明】
1…取水口、2a,2b…循環水ポンプ、3…復水器、4a,4b…吐出止め弁、5a,5b…吐出逆止弁、6a,6b…バイパス系統、7a,7b…逆止弁、8a,8b…ミニマムフロー系統、9a,9b…止め弁、10a,10b…ポンプ吐出系統。
Claims (2)
- 複数の斜流ポンプまたは軸流ポンプを並列に接続し通常運転状態において並列運転をするポンプ吐出系統を備えたポンプ設備において、前記ポンプの吐出止め弁と並列に設けられ必要最低流量以上のポンプ吐出流量を流し得るバイパス系統と、このバイパス系統に設けられ前記必要最低流量でのポンプ吐出圧力にて開となる逆止弁とを備えたことを特徴とするポンプ設備。
- 必要最低流量は、その流量においてポンプを駆動するモータのトルクがポンプのトルクよりも大きく、かつポンプ軸動力がモータの容量を超えない範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1記載のポンプ設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22091399A JP4234275B2 (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | ポンプ設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22091399A JP4234275B2 (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | ポンプ設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001050187A JP2001050187A (ja) | 2001-02-23 |
JP4234275B2 true JP4234275B2 (ja) | 2009-03-04 |
Family
ID=16758511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22091399A Expired - Fee Related JP4234275B2 (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | ポンプ設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4234275B2 (ja) |
-
1999
- 1999-08-04 JP JP22091399A patent/JP4234275B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001050187A (ja) | 2001-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000045970A (ja) | シャットダウン時に電力供給を停止した際の逆回転を防止するためのスクロ―ルコンプレッサの制御方法及び制御装置 | |
CN105275791A (zh) | 一种水泵运行故障自动排除控制方法 | |
JPS597016B2 (ja) | ガスタ−ビンエンジンヨウシドウアツシユククウキソウチ | |
JP4234275B2 (ja) | ポンプ設備 | |
CN110857818A (zh) | 空调*** | |
JPS62288460A (ja) | ヒ−トポンプ | |
JP6511297B2 (ja) | 動力発生装置 | |
JP2005188879A (ja) | ヒートポンプ式給湯装置 | |
JP2004325045A (ja) | 空調装置 | |
JP3777653B2 (ja) | 温水暖房装置 | |
JP4216930B2 (ja) | 給水装置 | |
JP2015048711A (ja) | 発電装置 | |
JP3363769B2 (ja) | 自吸装置付きポンプシステム | |
JP2932915B2 (ja) | 真空冷却装置の運転方法およびその装置 | |
JP3112596B2 (ja) | 吸収冷凍機及びその制御方法 | |
JP2002195187A (ja) | 配管設備 | |
JPH1018989A (ja) | 排水ポンプの待機運転制御方法 | |
JPH11190797A (ja) | 給水ポンプの軸封水供給装置 | |
JPH11166481A (ja) | 復水ポンプ流量調整装置 | |
JPS6299602A (ja) | 蒸気タ−ビン制御装置 | |
JPH0763153A (ja) | 水車設備 | |
JPS6280492A (ja) | 復水再循環装置 | |
JP2005337202A (ja) | 両吸込遠心ポンプ | |
JPH01179805A (ja) | 給水ポンプ再循環装置 | |
FR2805315A1 (fr) | Pompe a corps double a circulation |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050223 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080422 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080618 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080819 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080916 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081209 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081211 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |