JPH11166363A - スライド式ドア用給電構造 - Google Patents

スライド式ドア用給電構造

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JPH11166363A
JPH11166363A JP9350067A JP35006797A JPH11166363A JP H11166363 A JPH11166363 A JP H11166363A JP 9350067 A JP9350067 A JP 9350067A JP 35006797 A JP35006797 A JP 35006797A JP H11166363 A JPH11166363 A JP H11166363A
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power supply
winding
supply line
winding drum
cable
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JP9350067A
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Hiroyuki Harada
博幸 原田
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Asmo Co Ltd
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2201/00Constructional elements; Accessories therefor
    • E05Y2201/60Suspension or transmission members; Accessories therefor
    • E05Y2201/622Suspension or transmission members elements
    • E05Y2201/644Flexible elongated pulling elements
    • E05Y2201/652Belts

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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、スライドドアが開いている状態で
あっても、スライドドアに配設される電気機器に電力を
供給できるばかりでなく、断線することのない耐久性に
優れた給電構造を提供する。 【解決手段】 フラットケーブル14を巻取ドラム24
で巻き取るとともに、その外周側にはフラットケーブル
14の巻き取りを開始する位置に向けて巻取ドラム24
から離間するよう設けられた給電線ガイド27が、断線
することなくスムーズにフラットケーブル14を案内収
納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平行移動する(スライド
する)ことにより、開口部を開閉するスライド式ドア
(以下、スライドドアと略す。)に配設される電気機器
に電力を供給するスライド式ドア用給電構造に関するも
のであり、車両の乗降口を開閉する車両スライドドアに
適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】スライドドアに配設される電気機器に電
力を供給する給電構造としては、例えば特開平7−26
7020号公報に記載の発明では、給電用の雌型コネク
タを車両ボディに配設し、スライドドアのうちスライド
ドアが閉じたときに雌型コネクタと面する部位に雄型コ
ネクタを配設したものがある。そして、この構造によれ
ばスライドドアが閉じられたときに、両コネクタが接触
することによりスライドドア内に配設される電気機器に
電力を供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発明者等
は、乗降者がスライドドアを開閉する際にスライドドア
に及ぼす操作力を検出し、この検出値に応じてアクチュ
エ−タを作動させることにより、スライドドアを開閉す
るドア開閉装置を試作すべく、種々の検討を試みていた
ところ、以下のような問題に遭遇した。なお、上記試作
では、スライドドアの把手部に配設された圧力センサな
どの電気的な検出手段にて操作力の検出を行った。
【0004】すなわち、スライドドアが閉じているとき
には、上記公報に記載の発明と同様な手段にて圧力セン
サに電力を供給することができるものの、スライドドア
が開いている状態では、両コネクタが非接触状態となっ
てしまうので、圧力センサに電力を供給することができ
ない。したがって、上記公報に記載の給電構造では、ス
ライドドアが開いている状態では、アクチュエ−タを制
御することができない。
【0005】更には、両コネクタ間に衣服等の障害物が
入り込んだ場合には、スライドドアが閉じているときで
も、アクチュエ−タを制御できなくなる恐れがある。
【0006】なお、これらの状態で電力を供給できない
という問題は、例えばスライドドアにパワ−ウィンドを
設けた場合に、パワ−ウィンドを作動させることができ
ない、等のようにドア開閉装置に固有の問題ではなく、
スライドドアに電気機器を配設した場合に発生する共通
の問題である。
【0007】そこで特開平6−297950号公報で
は、上記問題を解決できるよう構成した車両用スライド
ドアの給電装置がある。
【0008】しかし、上記公報の構造ではスライドドア
の閉作動中に、ケースの開口部でケーブルが引っ掛かっ
て断線する可能性がある。
【0009】そこで本発明は、上記点に鑑み、スライド
ドアが開いている状態であっても、スライドドアに配設
される電気機器に電力を供給することができるばかりで
なく、断線することのない耐久性に優れた給電構造を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、巻取ドラムの外周側には第1給電線の
巻き取りを開始する位置に向けて巻取ドラムから離間す
るよう形成された給電線ガイドが設けられ、第1給電線
を巻取ドラムで巻き取るとともに、第2給電線の一端側
を巻取固定部にて第1給電線に電気的に接続し、他端側
を固定ドラムに対して固定し、かつ、この第2給電線を
渦巻き状にして配設することを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の第2給電線(30)を可動接点(36)とス
リップリング(37)とで構成している。
【0012】これにより、第1給電線(14)と、第2
給電線(30)もしくは可動接点(36)、スリップリ
ング(37)とを、介して電気機器(3、5、6、7)
に電力を常に供給することができるので、スライドドア
(1)の開閉状態に依らず、電力を安定的に供給するこ
とができる。更には、回転駆動装置(10)の速度に同
期する巻取ドラム(24)と、その外周側に配設され第
1給電線(14)の巻き取りを開始する位置に向けて離
間するよう形成された給電線ガイド(27)とにより、
断線することなくスムーズに第1給電線(14)を収納
可能である。
【0013】
【実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、車両ス
ライドドア(以下、スライドドアと略す。)に本発明に
係るスライド式ドア用給電構造を適用したものであっ
て、図1は、スライドドア1を有する車両において、ス
ライドドア1が車両後方に移動して乗降口2が開いた状
態を示す斜視図である。
【0014】そして、スライドドア1のうち、車室内お
よび車室外の把手部(図示せず)には、乗降者がスライ
ドドア1を開閉する際に把手部に及ぼす操作力を検出す
るハンドルスイッチ(電気機器)3が配設されている。
またさらに、スライドドア1のうち、スライドドア1が
閉じたときに車両ボディ4と近接する近接部位1aに
は、所定値以上の外力が近接部位1aに作用したときに
信号を発する感圧スイッチ(電気機器)5が配設されて
いる。
【0015】なお、感圧スイッチ5は、弾性変形可能な
ゴム製のチューブ内に、所定の空隙を介在させて一対の
電極を配設した周知のものであって、チューブに外力が
作用して両電極が接触することにより信号を発するもの
である。また、スライドドア1内には、スライドドアの
施錠を電気的に開閉するドアロック装置(電気機器)6
と、このドアロック装置6の制御を行うドア内コントロ
ーラ(電気機器)7とが配設されている。
【0016】8は、スライドドア1の下部に設けられた
ドアステー1bに連結されてスライドドアを車両前後方
向に駆動する駆動テープ(駆動ベルト)であり、この駆
動テープ8は、図2に示すように、乗降口2の前方側下
方(床)に配設されたプーリ9と、乗降口2の後方側の
下方(床)に配設された回転駆動装置(回転駆動部、ア
クチュエータ)10のスプロケット11との間に渡され
て回転駆動される。
【0017】因みに、12は駆動テープ8を案内するガ
イド部であり、13は後述するフラットケーブル(以
下、ケーブルと略す)14の移動を案内するガイド部で
ある。また、1cは駆動テープ8に所定の張力(テンシ
ョン)を与えるテンション装置である。そして、回転駆
動装置10は、図3に示すように、電動モータ15、電
動モータ15の回転を減速するウォームおよびウォーム
ホイールを有する減速機構16および減速機構16によ
って減速された回転を断続可能にスプロケット11に伝
達する電磁クラッチ(動力伝達機構)17を有して構成
される。
【0018】なお、18は、スプロケット11の回転数
(回転角度)を検出する回転センサであり、この回転セ
ンサ18はスプロケット11と同軸上に配設されて、ス
プロケット11の回転と同期して、スライドドアコント
ローラ19(図1参照)へ向けてパルス信号(検出信
号)を出力する。また、20は後述するケーブル14を
巻き取る巻取部であり、この巻取部20は、スプロケッ
ト11と略同一径にて同軸上に配設された状態でスプロ
ケット11と一体化されるとともに、電磁クラッチ17
を介して電動モータ15によりスライドドア1の移動と
同期して回転駆動される。
【0019】ところで、図1中、14は、ハンドルスイ
ッチ3、ドアロック装置6およびドア内コントローラ7
に電力を供給する可撓性を有するケーブル(第1給電
線)であり、このケーブル14は車両バッテリ21に電
気的に接続されている。なお、本実施形態では、ハンド
ルスイッチ3、感圧スイッチ5およびドアロック装置6
(以下、これらの機器をドア内電気機器と呼ぶ。)は、
ドア内コントローラ7を介して電力が供給されている。
【0020】また、19は電動モータ15および電磁ク
ラッチ17を制御するスライドドアコントローラ(以
下、コントローラと略す。)であり、このコントローラ
19には、上記ハンドルスイッチ3および回転センサ1
8等の検出値に加えて、運転席近傍に配設されて回転駆
動装置10の作動を手動にて指示する運転席側開閉スイ
ッチ22、および車室内側の乗降口2に配設されて回転
駆動装置10の作動を手動にて指示する乗降口開閉スイ
ッチ23、およびキーレススイッチ発信受信装置(図示
せず)からの信号が入力されている。
【0021】因みに、駆動テープ8、回転駆動装置1
0、プーリ9、コントローラ19、両スイッチ22、2
3、キーレススイッチ発信受信装置およびハンドルスイ
ッチ3を総称して、スライドドア1を開閉するドア開閉
装置と呼ぶ。なお、本実施形態では、乗降口2の車室内
側のうち車両の前側および後側には、スライドドア1の
近接部位1aに配設された感圧センサ5と同様な構造を
有する感圧スイッチ1dが配設されており、この感圧セ
ンサ1dの信号も感圧スイッチ5と同様にコントローラ
19に入力される。
【0022】次に、ドア開閉装置の作動を述べる。両ス
イッチ22、23からスライドドア1を開閉作動させる
支持信号が入力されたとき、またはハンドルスイッチ3
により所定値以上の操作力が検出されたとき、またはキ
ーレススイッチにより作動信号が発せられて受信したと
きには、コントローラ19は回転駆動装置10を作動さ
せてスライドドア1を開閉作動させる。因みに、スライ
ドドア1の閉作動中に、両スイッチ22、23またはハ
ンドルスイッチ3またはキーレススイッチが開作動側に
操作された時には、コントローラ19は、電動モータ1
5を一旦停止させる。そして、その後再び両スイッチ2
2、23またはハンドルスイッチ3またはキーレススイ
ッチが操作された場合には、コントローラ19は、その
指示信号に従って電動モータ15を作動させる。
【0023】また、スライドドア1の閉作動中に両感圧
センサ1a、1dのいずれかから信号が発せられたとき
には、コントローラ19は、スライドドア1と車両ボデ
ィ4との間で挟み込みが発生したものとみなして、電動
モータ15を反転させてスライドドア1を開作動させ
る。因みに、本実施形態では、スライドドア1が閉作動
中であるか否かは回転センサ18の検出値(検出値の符
号)に基づいて判断している。
【0024】なお、本実施形態では、挟み込みの発生に
よらず、スライドドア1の移動に同期してスプロケット
11と略同一径、同一軸の巻取部20が回転するので、
ケーブル14が巻き取りに際して過度に撓んだり、張力
を発生させたりすることが防止されている。次に巻取部
20の詳細構造および作動について述べる。巻取部20
は、図4に示すように、電動モータ15の回転とともに
回転し、巻取調整ケーブル30の収納スペースを有した
巻取ドラム24と、この巻取ドラム24内に配設されて
車両ボディ4に対して固定した(回転しない)円柱状の
固定ドラム25とを有している。 そして、ケーブル1
4の一端側が巻取ドラム24に樹脂にて固定され(以
下、この固定された部位を巻取固定部26と呼ぶ。)、
他端側がドア内コントローラ7に電気的に接続されてい
る。
【0025】また、27は、巻取部20(巻取ドラム2
4、ケーブル14および駆動テープ8)を覆う給電線ガ
イドである。この給電線ガイド27は、図4に示すよう
に、巻取ドラム24の回転に伴い少なくともケーブル1
4がスムーズに案内収納されるよう巻取ドラム24の外
周側に配設されて、巻取ドラム24がケーブル14の巻
き取りを開始する位置に向けて巻取ドラム24から離間
されていくように曲部28が形成されている。
【0026】また、巻取ドラム24と固定ドラム25と
の間の空間29内には、図5に示すように、固定ドラム
25周りに渦巻き状にして配設された巻取調整ケーブル
部(第2給電線)30が配設されており、この巻取調整
ケーブル部30の一端側は、巻取固定部26にてケーブ
ル14に接続されている。一方、巻取調整ケーブル部2
9の他端側は、固定ドラム25に固定されるとともに、
バッテリ21に電気的に接続されたコネクタ31に接続
されている。
【0027】そして、巻取調整ケーブル部30は、スラ
イドドア1が閉じた状態(ケーブル14が巻き取られて
いない状態)では、図5に示すように、固定ドラム25
に密に巻き付けられている。そして、スライドドア1が
開いていき、ケーブル14が巻き取られていくと、図
6、7に示すように、固定ドラム25に巻き付けられた
巻取調整ケーブル部30は、次第に緩んでいく。
【0028】以下に、本実施形態の特徴を述べる。本実
施形態によれば、ケーブル14および巻取調整ケーブル
部30を介してドア内電気機器に電力を常に供給するこ
とができるので、スライドドア1の開閉状態に依らず、
電力を安定的に供給することができる。また、巻取部2
0がスプロケット11と一体的に(同期して)回転する
ので、ケーブル14をスライドドア1の移動に同期して
巻き取ることができる。したがって、スライドドア1の
移動に伴ってケーブル14に不必要なストレス(応力)
が作用することを防止することができるので、ケーブル
14の耐久性を向上させることができるとともに、ドア
開閉装置の信頼性を向上させることができる。更に、ケ
ーブル14を確実に案内収納する曲部28を有した給電
線ガイド27を設けることで、ケーブル14が引っ掛か
ることなく、スムーズに給電線ガイド27内に収納可能
である。
【0029】また、巻取部20は駆動テープ8を回転駆
動する電動モータ15により駆動されるので、巻取部2
0を駆動するための新たな駆動源を必要としない。した
がって、部品点数の増加を抑制することができるので、
給電構造およびドア開閉装置の製造原価上昇を防止する
ことができる。またケーブル14が巻き取られていく
と、前述のごとく、固定ドラム25に巻き付けられてい
た巻取調整ケーブル部30が、次第に緩んでいくので、
巻取部20の回転に伴って、リード線32に過度のテン
ション(張力)、ねじり、および曲げ等が作用すること
を防止できる。そして、本実施形態では、巻取調整ケー
ブル部30の撓みを利用して、巻取ドラム24に固定さ
れたケーブル14と固定ドラム25に設けられたコネク
タ31とを電気的に接続しているので、ケーブル14と
コネクタ31との間にブラシおよびスリップリングのよ
うに摺動しながら接触する摺動接点を設ける必要がな
い。したがって、摺動接点や上記公報に記載のごとく開
閉接点を有していないので、スライド式ドア用給電構造
の長寿命化を図ることができる。
【0030】(第2実施形態)上述実施形態では、ケー
ブル14の一部を樹脂にて巻取ドラム24に固定するこ
とにより巻取固定部26を構成したが、本実施形態で
は、樹脂による固定を廃止したものである。尚、その他
の構造については、第1実施形態とほぼ同様なので、そ
の説明を省略する。具体的には、図8、図9に示すよう
に、巻取ドラム24に形成されたスリット状の貫通穴3
3に対応する部位にて、両ケーブル14、30を構成す
る連続した1本の給電ケーブル34を折り曲げて、給電
ケーブル34に折曲部35を形成するとともに、巻取調
整ケーブル部30に沿って渦巻き外方から内方に向かう
向きD1が、巻取ドラム24がケーブル14を巻き取る
際に回転する向きD2と反対向きとなるように構成した
ものである。
【0031】以下に、本実施形態の特徴を述べる本実施
形態においては、第1実施形態の特徴の他に、巻取ドラ
ム24が給電ケーブル34(ケーブル14)を巻き取る
際に、給電ケーブル34(ケーブル14)が折曲部35
にて貫通穴33(巻取ドラム24)に係止された状態と
なるので、樹脂による固定を廃止することができる。な
お、貫通穴33のうち巻取ドラム24の軸方向一端側に
対応する部位を開口させれば(図9参照)、給電ケーブ
ル34に折曲部35を形成するとともに、折曲部35を
開口側から貫通穴33に挿入することで、容易に給電ケ
ーブル34(ケーブル14、巻取調整ケーブル部30)
を巻取ドラム24に装着することができる。
【0032】また、第2実施形態では、巻取調整ケーブ
ル部30を巻取ドラム内に配設したが、図10に示すよ
うな、給電ケーブル34を巻取固定部11cに対応する
部位にてZ状に折り曲げるとともに、巻取部24外の空
間で巻取調整ケーブル部30を渦巻き状に配設してもよ
い。
【0033】(第3実施形態)第1、第2実施形態で
は、巻取調整ケーブル30を用いているが、本実施形態
では、可動接点36を用いたものである。尚、その他の
構造については、第1、第2実施形態とほぼ同様なの
で、その説明を省略する。具体的には、図11に示すよ
うに、巻取ドラム24の内壁側には、コネクタ31を介
してケーブル14の一端側に電気的に接続された複数個
の可動接点(ブラシ、摺動接点)36が配設されてお
り、これらの可動接点36に接触する円周面を有する複
数個のスリップリング37が固定部38に配設されてい
る。そして、各スリップリング37は、コネクタ31を
介してバッテリ15側に電気的に接続されている。
【0034】なお、巻取ドラム24(可動接点36)に
対する固定部38(スリップリング37)の同軸度は、
巻取ドラム24の内壁に圧入された軸受39により確保
されている。
【0035】以下に、本実施形態の特徴を述べる。本実
施形態によれば、ケーブル14および可動接点36およ
びスリップリング37を介して、ドア内電気機器に電力
を常に供給することができるので、スライドドア1の開
閉状態に依らず、電力を安定的に供給することができ
る。また、巻取部20がスプロケット11と一体的に
(同期して)回転するので、ケーブル14をスライドド
ア1の移動に同期して巻き取ることができる。したがっ
て、スライドドア1の移動に伴ってケーブル14に不必
要なストレス(応力)が作用することを防止することが
できるので、ケーブル14の耐久性を向上させることが
できるとともに、ドア開閉装置の信頼性を向上させるこ
とができる。更に、ケーブル14を確実に案内収納する
曲部28(図4参照)を有した給電線ガイド27を設け
ることで、ケーブル14が引っ掛かることなく、スムー
ズに給電線ガイド27に収納可能である。
【0036】また、巻取部20は駆動テープ8を回転駆
動する電動モータ15により駆動されるので、巻取部2
0を駆動するための新たな駆動源を必要としない。した
がって、部品点数の増加を抑制することができるので、
給電構造およびドア開閉装置の製造原価上昇を防止する
ことができる。またケーブル14が巻き取られて回転し
ても、固定部38にコネクタ31を介して電気的に接続
されるリード線32には過度のテンション(張力)、ね
じり、および曲げ等が作用することはない。
【0037】更に、本実施形態においては、スリップリ
ング37および可動接点36を配設するだけで、巻取ド
ラム24と固定部38との通電が図られることから組み
付けが容易である。
【0038】また、第3実施形態では、スリップリング
37を固定部38に設けたが、変形例として図12、1
3に示すようにそれぞれ給電線ガイド27にスリップリ
ング37およびリード線32を設けてもよい。更に、例
えば図11の固定部38は必ずしも設ける必要がなく、
図14のように巻取ドラム24を中央に配設し、給電線
ガイド27を固定部38と兼用してもよい。
【0039】ところで、第1乃至第3の実施形態では、
巻取部20を回転駆動装置10に一体化して車両ボディ
4側に配設したが、ギア等の動力伝達手段等を介して巻
取部20と回転駆動装置10とを同期して回転させるよ
うに構成し、両者を別体化してもよい。
【0040】また、第1乃至第3実施形態の他の変形例
として図15に示す。尚、図15の場合、第3実施形態
を用いた。即ち、ケーブル14の巻取性を向上させるた
めに、ケーブル14に所定のテンションを与えるテンシ
ョナー40を巻取部20に配設している。なお、テンシ
ョナー40は、ケーブル14を押圧する捩じりバネ41
と、巻取部20に対して固定したケーブルガイド42と
を有して構成されており、捩じりバネ41の弾性力によ
り、捩じりバネ41とケーブルガイド42とによりケー
ブル14を挟み込むことにより、所定のテンションをケ
ーブル14に与えている。因みに、44はドア内コント
ローラ7に電気的に接続するためのコネクタである。ま
た、テンショナー40は、図16に示すように、巻取部
20に対して固定したケーブルガイド42をバネ等の弾
性部材43により押圧することによりケーブル14に所
定のテンションを与えるようにしてもよい。
【0041】(第4実施形態)本実施形態においては、
回転駆動装置10とは別体に巻取部20を回転駆動させ
るために、図17に示すように、巻取ドラム24に貫通
孔45を有する凹部46を形成した。また固定部25
は、貫通孔45に挿入される中央突出部47を設けて、
その中にぜんまいばね48を収納し、その一端は凹部4
6に、他端は中央突出部47に固定して、回転駆動装置
10に同期追従して回転駆動させる。尚、その他の構造
については、第1乃至第3実施形態とほぼ同様なので、
その説明を省略する。因みに、巻取ドラム24と固定部
25との給電構造については、第1、第2実施形態の巻
取調整ケーブル30を用いてもよいし、第3実施形態の
スリップリング37、可動接点36を用いてもよい(本
実施形態では第3実施形態の一例を図示した)。また、
ガイドは第1から第3実施形態のものと比較すると、ぜ
んまいばね48により常にケーブル14にテンションが
かかるので、ケーブル14は、テンションに対して耐久
性の優れたものを選定するほうが好ましい。
【0042】本実施形態の特徴としては、第1から第3
の実施形態の特徴の他に、回転駆動装置10と巻取部2
0を完全に別体化できるので、各々を車両の空いたスペ
ースに設置でき、車両の搭載性が高くなる。
【0043】更に、上述した全ての実施形態に共通の変
形例について記載する。図2に示されるように、第1乃
至第4実施形態においては、巻取装置の設置箇所とし
て、巻取部20を車両の後方に設置し、前方にはプーリ
9を設置している。そこで、車両の前方(Bピラー側)
に巻取部20を、後方にプーリ9を、設置してもよい。
このようにすれば、スライドドアが全閉時にはケーブル
14が給電線ガイド27内に収納されることとなるの
で、車両走行中の振動によりケーブル14がガイド13
(図2参照)に接触することでおこるガタつきの騒音を
防止できる。また、給電線ガイド27については、巻取
ドラム24の回転に伴いケーブル14がスムーズに案内
収納されるよう、巻取ドラム24の外周側に配設され
て、巻取ドラム24がケーブル14の巻き取りを開始す
る位置に向けて巻取ドラム24から離間されるような形
状であればよいので、図18(a)〜(d)に示される
ような形状でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る給電構造を示す模
式図である
【図2】ドア開閉装置の模式図である。
【図3】回転駆動装置の断面図である。
【図4】巻取部およびスプロケットの作動を示す斜視図
である。
【図5】スライドドアの全閉状態における巻取部の作動
を示す説明図である。
【図6】スライドドアの開閉作動中における巻取部の作
動を示す説明図である。
【図7】スライドドアの全開状態における巻取部の作動
を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る給電構造を示す模
式図である。
【図9】図8の斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態の変形例に係る給電構
造を示す模式図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る給電構造を示す
断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態の変形例に係る給電構
造を示す模式図である。
【図13】本発明の第3実施形態の変形例に係る給電構
造を示す模式図である。
【図14】本発明の第3実施形態の変形例に係る給電構
造を示す模式図である。
【図15】第1乃至第3実施形態の変形例で、巻取部に
テンショナーを装着した状態を示す模式図である。
【図16】第1乃至第3実施形態の変形例で、巻取部に
テンショナーを装着した状態を示す模式図である。
【図17】本発明の第4実施形態に係る給電構造を示す
断面図である。
【図18】第1乃至第4実施形態の変形例で、給電線ガ
イドの形状を示す模式図である。
【符号の説明】
1 スライド式ドア(スライドドア) 3 ハンドルスイッチ(電気機器) 5 感圧スイッチ(電気機器) 6 ドアロック装置(電気機器) 7 ドア内コントローラ(電気機器) 14 フラットケーブル(第1給電線) 24 巻取ドラム 25 固定ドラム 26 巻取固定部 27 給電線ガイド 30 巻取調整ケーブル部(第2給電線) 36 可動接点 37 スリップリング 38 固定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行移動することにより開口部を開閉す
    るスライド式ドアの外部に配設された外部電源より、前
    記スライド式ドアに配設された電気機器に電力を供給す
    るスライド式ドア用給電構造であって、 可撓性を有する第1給電線と、 前記第1給電線の一端側が固定された巻取固定部を有
    し、前記スライド式ドアの移動に同期して回転すること
    により、前記第1給電線を巻き取る巻取ドラムと、 前記巻取ドラムの外周側に配設され、前記巻取ドラムが
    前記第1給電線の巻き取りを開始する位置に向けて前記
    巻取ドラムから離間するよう形成された前記第1給電線
    を案内収納する給電線ガイドと、 前記巻取ドラムが配設された部位に対して固定した固定
    ドラムと、 一端側が前記巻取固定部にて前記第1給電線に電気的に
    接続され、他端側が前記固定ドラムに対して固定される
    とともに、渦巻き状にして配設された、可撓性を有する
    第2給電線とを備え、 前記外部電源側または前記電気機器側いずれか一方側が
    前記第1給電線の他端に電気的に接続され、他方側が前
    記第2給電線の他端に電気的に接続されていることを特
    徴とするスライド式ドア用給電構造。
  2. 【請求項2】 平行移動することにより開口部を開閉す
    るスライド式ドアの外部に配設された外部電源より、前
    記スライド式ドアに配設された電気機器に電力を供給す
    るスライド式ドア用給電構造であって、 可撓性を有する第1給電線と、 前記第1給電線の一端側が固定された巻取固定部を有
    し、前記スライド式ドアの移動に同期して回転すること
    により、前記第1給電線を巻き取る巻取ドラムと、 前記巻取ドラムの外周側に配設され、前記巻取ドラムが
    前記第1給電線の巻き取りを開始する位置に向けて前記
    巻取ドラムから離間するよう形成された前記第1給電線
    を案内収納する給電線ガイドと、 前記巻取ドラムが配設された部位に対して固定した固定
    部と、 前記巻取ドラムに設けられ、前記一端側で前記第1給電
    線と電気的に接続された可動接点と、 前記固定部に配設され、前記可動接点に接触する円周面
    を有するスリップリングと、 前記外部電源側または前記電気機器側いずれか一方側が
    前記第1給電線の他端に電気的に接続され、他方側が前
    記スリップリング側に電気的に接続されていることを特
    徴とするスライド式ドア用給電構造。
JP9350067A 1997-04-02 1997-12-03 スライド式ドア用給電構造 Pending JPH11166363A (ja)

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JP9350067A JPH11166363A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 スライド式ドア用給電構造
DE19814670A DE19814670B8 (de) 1997-04-02 1998-04-01 Versorgungseinrichtung für eine Schiebetür
US09/054,310 US6108976A (en) 1997-04-02 1998-04-02 Feeder arrangement of sliding door

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017034896A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス巻取装置

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JP2017034896A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス巻取装置

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