JPH1116511A - カラー陰極線管用シャドウマスクとその製造方法 - Google Patents
カラー陰極線管用シャドウマスクとその製造方法Info
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- JPH1116511A JPH1116511A JP9165624A JP16562497A JPH1116511A JP H1116511 A JPH1116511 A JP H1116511A JP 9165624 A JP9165624 A JP 9165624A JP 16562497 A JP16562497 A JP 16562497A JP H1116511 A JPH1116511 A JP H1116511A
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- H01J9/02—Manufacture of electrodes or electrode systems
- H01J9/14—Manufacture of electrodes or electrode systems of non-emitting electrodes
- H01J9/142—Manufacture of electrodes or electrode systems of non-emitting electrodes of shadow-masks for colour television tubes
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- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/07—Shadow masks
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- H01J2229/0788—Parameterised dimensions of aperture plate, e.g. relationships, polynomial expressions
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カラー陰極線管用シャドウマスクにおいて、
シャドウマスクの機械的強度を向上するためには、縦列
するスロット孔列のスロット孔間の縦ピッチを一定とす
る条件下では、ブリッジ部の幅寸法を大きくすると、必
然的にスロット孔の長辺寸法が小さくなる。スロット孔
を小さくすると電子ビーム通過量が減少して輝度特性が
低下することになり実用的ではない。輝度特性を低下す
ることなくと機械的強度を向上させたい。 【解決手段】有孔域の全域におけるスロット孔５および
ブリッジ部６は、スロット孔５の長辺寸法Ｌ（ｘ）とブ
リッジ幅寸法Ｂｗ（ｘ）とのブリッジ幅比率Ｒをしなが
ら、かつブリッジ幅決定関数Ｆ（ｘ）に従属して有孔域
の中心部から周辺部にいくに従って漸増するように設計
されたスロット孔５とブリッジ部６とを配設する。
シャドウマスクの機械的強度を向上するためには、縦列
するスロット孔列のスロット孔間の縦ピッチを一定とす
る条件下では、ブリッジ部の幅寸法を大きくすると、必
然的にスロット孔の長辺寸法が小さくなる。スロット孔
を小さくすると電子ビーム通過量が減少して輝度特性が
低下することになり実用的ではない。輝度特性を低下す
ることなくと機械的強度を向上させたい。 【解決手段】有孔域の全域におけるスロット孔５および
ブリッジ部６は、スロット孔５の長辺寸法Ｌ（ｘ）とブ
リッジ幅寸法Ｂｗ（ｘ）とのブリッジ幅比率Ｒをしなが
ら、かつブリッジ幅決定関数Ｆ（ｘ）に従属して有孔域
の中心部から周辺部にいくに従って漸増するように設計
されたスロット孔５とブリッジ部６とを配設する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管用
シャドウマスクに関し、特に輝度特性を劣化させること
なく、シャドウマスクの機械的強度を向上させたカラー
陰極線管用シャドウマスクに関する。
シャドウマスクに関し、特に輝度特性を劣化させること
なく、シャドウマスクの機械的強度を向上させたカラー
陰極線管用シャドウマスクに関する。
【０００２】
【従来の技術】図５は、一般的なシャドウマスク型カラ
ー陰極線管の構造図である。図５に示すように、カラー
陰極線管は、前面部を構成するフェースパネル１の内面
に形成したＢ、Ｇ、Ｒの各ストライプ状蛍光体膜とブラ
ックマトリクス膜とからなる蛍光面２、マスクフレーム
３に取り付けられたスロット型シャドウマスク１４（以
下シャドウマスクと呼ぶ）が順次配設され、ネック部に
配設された電子銃８から放出される電子ビーム９を偏向
ヨーク１０による磁界で偏向し、多数のスロット孔１５
を有するシャドウマスク１４を介して蛍光面２を走査す
ることにより、蛍光面２上に画像を表示するように構成
されている。
ー陰極線管の構造図である。図５に示すように、カラー
陰極線管は、前面部を構成するフェースパネル１の内面
に形成したＢ、Ｇ、Ｒの各ストライプ状蛍光体膜とブラ
ックマトリクス膜とからなる蛍光面２、マスクフレーム
３に取り付けられたスロット型シャドウマスク１４（以
下シャドウマスクと呼ぶ）が順次配設され、ネック部に
配設された電子銃８から放出される電子ビーム９を偏向
ヨーク１０による磁界で偏向し、多数のスロット孔１５
を有するシャドウマスク１４を介して蛍光面２を走査す
ることにより、蛍光面２上に画像を表示するように構成
されている。
【０００３】電子銃８から射出された３本の電子ビーム
９が偏向ヨーク１０により形成される水平磁界と垂直磁
界とで偏向され、蛍光面２の全面にわたって走査されシ
ャドウマスク１４のスロット孔１５を通過して、それぞ
れ対応する色の蛍光面２に射突し、励起発光させてカラ
ー画像を表示させている。
９が偏向ヨーク１０により形成される水平磁界と垂直磁
界とで偏向され、蛍光面２の全面にわたって走査されシ
ャドウマスク１４のスロット孔１５を通過して、それぞ
れ対応する色の蛍光面２に射突し、励起発光させてカラ
ー画像を表示させている。
【０００４】ここでは、本発明と対応させるため、スロ
ット孔を有するシャドウマスクについて説明する。図６
は、従来のシャドウマスクの部分拡大平面図を示す。図
６に示すように、シャドウマスク１４は、垂直軸Ｙ方向
に長辺、水平軸Ｘ方向に短辺を有する多数の矩形状のス
ロット孔１５が画面の垂直軸方向に一定の縦ピッチＰｖ
で配置されたスロット孔列を、ほぼ平行に連結部１７を
介して規則正しく水平軸Ｘ方向に一定の縦ピッチＰｈで
多数列配列して構成される。また、垂直軸Ｙ方向の各ス
ロット孔１５間に形成された部分をブリッジ部１６と定
義している。
ット孔を有するシャドウマスクについて説明する。図６
は、従来のシャドウマスクの部分拡大平面図を示す。図
６に示すように、シャドウマスク１４は、垂直軸Ｙ方向
に長辺、水平軸Ｘ方向に短辺を有する多数の矩形状のス
ロット孔１５が画面の垂直軸方向に一定の縦ピッチＰｖ
で配置されたスロット孔列を、ほぼ平行に連結部１７を
介して規則正しく水平軸Ｘ方向に一定の縦ピッチＰｈで
多数列配列して構成される。また、垂直軸Ｙ方向の各ス
ロット孔１５間に形成された部分をブリッジ部１６と定
義している。
【０００５】シャドウマスク１４は、板厚０．１ｍｍ〜
０．３ｍｍ程度の金属板をエッチングすることによって
スロット孔１５を配設した後、プレス加工によって所定
の形状に成形する。この場合、有孔域におけるスロット
孔１５とブリッジ部１６がそれぞれ同一形状をなすこと
から各スロット孔１５の垂直軸方向の長辺寸法１５ａお
よびブリッジ部１６の幅寸法１６ａは全て一定である。
また、各スロット孔列は、このスロット孔列のブリッジ
部１６の位置と隣接するスロット孔１５を垂直軸Ｙ方向
に互いに２等分するような形で配列されている。
０．３ｍｍ程度の金属板をエッチングすることによって
スロット孔１５を配設した後、プレス加工によって所定
の形状に成形する。この場合、有孔域におけるスロット
孔１５とブリッジ部１６がそれぞれ同一形状をなすこと
から各スロット孔１５の垂直軸方向の長辺寸法１５ａお
よびブリッジ部１６の幅寸法１６ａは全て一定である。
また、各スロット孔列は、このスロット孔列のブリッジ
部１６の位置と隣接するスロット孔１５を垂直軸Ｙ方向
に互いに２等分するような形で配列されている。
【０００６】上述したような構造を有するシャドウマス
ク１４の機械的強度は、垂直軸方向に形成する各スロッ
ト孔１５間のブリッジ部１６と、水平軸方向に並んだス
ロット列間に形成される部分の連結部１７とによって保
持される。このため、シャドウマスク成形後に生じる衝
撃時の変形やドーミングなどの熱変形による機械的強度
が、輝度特性に与える要因として重要視される。
ク１４の機械的強度は、垂直軸方向に形成する各スロッ
ト孔１５間のブリッジ部１６と、水平軸方向に並んだス
ロット列間に形成される部分の連結部１７とによって保
持される。このため、シャドウマスク成形後に生じる衝
撃時の変形やドーミングなどの熱変形による機械的強度
が、輝度特性に与える要因として重要視される。
【０００７】このシャドウマスク１４の機械的強度を向
上させる一手段として、ブリッジ部１６の面積を広くす
る方法が考えられる。例えば、図６に示したスロット孔
列のブリッジ部１６の幅寸法１６ａを大きくしてブリッ
ジ部１６の面積を広くすることによって、基本的にシャ
ドウマスク１４の機械的強度を向上させることは可能で
ある。
上させる一手段として、ブリッジ部１６の面積を広くす
る方法が考えられる。例えば、図６に示したスロット孔
列のブリッジ部１６の幅寸法１６ａを大きくしてブリッ
ジ部１６の面積を広くすることによって、基本的にシャ
ドウマスク１４の機械的強度を向上させることは可能で
ある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縦列す
るスロット孔列のスロット孔間の縦ピッチを一定とする
条件下では、ブリッジ部の幅寸法を大きくすると、必然
的にスロット孔の長辺寸法を小さくする必要がある。こ
のようにスロット孔を小さくすると電子ビームの通過量
が減少して輝度特性が低下することになり実用的ではな
い。また、機械的強度を向上する手段として、特開平６
−２７５２０６号公報で開示されているように、水平軸
方向の透過孔ピッチが、中心部から周辺部に行くに従っ
て一旦減少した後に増大するか、または中心部から周辺
部に至る中間部分までは一定で、その後急速に増大する
技術が紹介されている。この手段では、スロットによる
開口面積が部分的に減少することになることから蛍光面
に到達する電子ビームの総量が減少し、結果として表示
画面の輝度を低下することになる。そこで、本発明は上
記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とすると
ころは、シャドウマスクに配設するブリッジ部の幅寸法
とスロット孔の長辺寸法とを関連づける手段を提供し、
輝度特性を劣化させることなく、機械的強度を向上する
カラー陰極線管用シャドウマスクを提供することにあ
る。
るスロット孔列のスロット孔間の縦ピッチを一定とする
条件下では、ブリッジ部の幅寸法を大きくすると、必然
的にスロット孔の長辺寸法を小さくする必要がある。こ
のようにスロット孔を小さくすると電子ビームの通過量
が減少して輝度特性が低下することになり実用的ではな
い。また、機械的強度を向上する手段として、特開平６
−２７５２０６号公報で開示されているように、水平軸
方向の透過孔ピッチが、中心部から周辺部に行くに従っ
て一旦減少した後に増大するか、または中心部から周辺
部に至る中間部分までは一定で、その後急速に増大する
技術が紹介されている。この手段では、スロットによる
開口面積が部分的に減少することになることから蛍光面
に到達する電子ビームの総量が減少し、結果として表示
画面の輝度を低下することになる。そこで、本発明は上
記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とすると
ころは、シャドウマスクに配設するブリッジ部の幅寸法
とスロット孔の長辺寸法とを関連づける手段を提供し、
輝度特性を劣化させることなく、機械的強度を向上する
カラー陰極線管用シャドウマスクを提供することにあ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決を目的として提案されたもので、金属薄板を表裏より
エッチングして貫通形成した多数の垂直軸方向に長辺を
有するスロット孔と、このスロット孔間のブリッジ部と
を連ねて縦列形成したスロット孔列を水平軸方向に多数
列に配設した有孔域を有するカラー陰極線管用シャドウ
マスクにおいて、ブリッジ部の幅寸法は有孔域の中心部
からスロット孔列の水平軸方向に沿って周辺部にいくに
従って漸増するカラー陰極線管用シャドウマスクを提供
する。
決を目的として提案されたもので、金属薄板を表裏より
エッチングして貫通形成した多数の垂直軸方向に長辺を
有するスロット孔と、このスロット孔間のブリッジ部と
を連ねて縦列形成したスロット孔列を水平軸方向に多数
列に配設した有孔域を有するカラー陰極線管用シャドウ
マスクにおいて、ブリッジ部の幅寸法は有孔域の中心部
からスロット孔列の水平軸方向に沿って周辺部にいくに
従って漸増するカラー陰極線管用シャドウマスクを提供
する。
【００１０】スロット孔の長辺寸法はスロット孔列の水
平軸方向に沿って漸増するブリッジ部の幅寸法に比例し
て漸増するカラー陰極線管用シャドウマスクを提供す
る。
平軸方向に沿って漸増するブリッジ部の幅寸法に比例し
て漸増するカラー陰極線管用シャドウマスクを提供す
る。
【００１１】有孔域の中心部のブリッジ部の幅寸法とス
ロット孔の長辺寸法との比で決まるブリッジ幅比率が、
有孔域の全域において一定であるカラー陰極線管用シャ
ドウマスクを提供する。
ロット孔の長辺寸法との比で決まるブリッジ幅比率が、
有孔域の全域において一定であるカラー陰極線管用シャ
ドウマスクを提供する。
【００１２】漸増するスロット孔の開口面積は、有孔域
におけるスロット孔間のブリッジ部の幅寸法とスロット
孔の長辺寸法との比で決まるブリッジ幅比率と、有孔域
の全域におけるブリッジ部の幅寸法とスロット孔の長辺
寸法の大きさを決定するブリッジ幅決定関数とに従属す
るカラー陰極線管用シャドウマスクを提供する。
におけるスロット孔間のブリッジ部の幅寸法とスロット
孔の長辺寸法との比で決まるブリッジ幅比率と、有孔域
の全域におけるブリッジ部の幅寸法とスロット孔の長辺
寸法の大きさを決定するブリッジ幅決定関数とに従属す
るカラー陰極線管用シャドウマスクを提供する。
【００１３】ブリッジ幅決定関数は有孔域の中心部のブ
リッジ部の幅寸法と、水平軸方向の任意の位置でのブリ
ッジ部の幅寸法とから決まる比率で与えられるカラー陰
極線管用シャドウマスクを提供する。
リッジ部の幅寸法と、水平軸方向の任意の位置でのブリ
ッジ部の幅寸法とから決まる比率で与えられるカラー陰
極線管用シャドウマスクを提供する。
【００１４】ブリッジ幅比率とブリッジ幅決定関数とに
よって、有孔域の全域においてスロット孔とブリッジ部
とを配設形成するカラー陰極線管用シャドウマスクの製
造方法を提供する。
よって、有孔域の全域においてスロット孔とブリッジ部
とを配設形成するカラー陰極線管用シャドウマスクの製
造方法を提供する。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。図１〜図２は本発明による
カラー陰極線管用シャドウマスクである。図において、
４はスロット型シャドウマスク、５は長方形状のスロッ
ト孔、６はスロット孔間に形成されたブリッジ部、７は
水平軸方向に並んだスロット孔列間に形成される連結
部、Ｂｗはブリッジ部間の垂直軸方向の幅寸法、Ｒはブ
リッジ幅比率、Ｆ（ｘ）はブリッジ幅決定関数、Ｐｈは
スロット孔列を配列する横ピッチ、Ｓはスロット孔開口
面積である。なお、従来技術と同一名には同一符号を付
し重複する説明を省略する。
面を参照しながら説明する。図１〜図２は本発明による
カラー陰極線管用シャドウマスクである。図において、
４はスロット型シャドウマスク、５は長方形状のスロッ
ト孔、６はスロット孔間に形成されたブリッジ部、７は
水平軸方向に並んだスロット孔列間に形成される連結
部、Ｂｗはブリッジ部間の垂直軸方向の幅寸法、Ｒはブ
リッジ幅比率、Ｆ（ｘ）はブリッジ幅決定関数、Ｐｈは
スロット孔列を配列する横ピッチ、Ｓはスロット孔開口
面積である。なお、従来技術と同一名には同一符号を付
し重複する説明を省略する。
【００１６】図１は、本発明による多数個からなるスロ
ット孔配列を示すスロット型シャドウマスクの平面図で
ある。図１に示すように、シャドウマスク４は、垂直軸
Ｙ方向に長辺、水平軸Ｘ方向に短辺を有する長方形状の
多数のスロット孔５が形成され、垂直軸Ｙ方向に並んだ
スロット孔５間に形成される部分がブリッジ部６であ
り、水平軸Ｘ方向に並んだスロット孔列間に形成される
部分が連結部７である。なお、各垂直軸Ｙ方向に並んだ
一連のスロット孔５の列をスロット孔列と呼ぶことにす
る。
ット孔配列を示すスロット型シャドウマスクの平面図で
ある。図１に示すように、シャドウマスク４は、垂直軸
Ｙ方向に長辺、水平軸Ｘ方向に短辺を有する長方形状の
多数のスロット孔５が形成され、垂直軸Ｙ方向に並んだ
スロット孔５間に形成される部分がブリッジ部６であ
り、水平軸Ｘ方向に並んだスロット孔列間に形成される
部分が連結部７である。なお、各垂直軸Ｙ方向に並んだ
一連のスロット孔５の列をスロット孔列と呼ぶことにす
る。
【００１７】図２は、図１の部分拡大図である。図２に
示すように、シャドウマスク４の有孔域の中心部におけ
るスロット孔５の長辺寸法をＬ（０）、ブリッジ幅寸法
をＢｗ（０）とし、この中心部から水平軸Ｘ方向の距離
Ｘに位置するスロット孔５の長辺寸法をＬ（ｘ）、ブリ
ッジ幅寸法をＢｗ（ｘ）とする。なお、スロット孔列を
配列する横ピッチＰｈは所定の間隔で一定である。
示すように、シャドウマスク４の有孔域の中心部におけ
るスロット孔５の長辺寸法をＬ（０）、ブリッジ幅寸法
をＢｗ（０）とし、この中心部から水平軸Ｘ方向の距離
Ｘに位置するスロット孔５の長辺寸法をＬ（ｘ）、ブリ
ッジ幅寸法をＢｗ（ｘ）とする。なお、スロット孔列を
配列する横ピッチＰｈは所定の間隔で一定である。
【００１８】スロット孔５とブリッジ部６との関係は、
有孔域の中心部のスロット孔５の長辺寸法Ｌ（０）とブ
リッジ部６の幅寸法Ｂｗ（０）との比率で決定されるブ
リッジ幅比率Ｒは、次の式で示される。 中心部でのブリッジ幅比率Ｒ（０）＝長辺寸法Ｌ（０）
／幅寸法Ｂｗ（０） の関係を基準にして有孔域全域において、 ブリッジ幅比率Ｒ（ｘ）＝長辺寸法Ｌ（ｘ）／幅寸法Ｂｗ（ｘ） ＝中心部でのブリッジ幅比率Ｒ（０） ＝ブリッジ幅比率Ｒ の関係を維持している。
有孔域の中心部のスロット孔５の長辺寸法Ｌ（０）とブ
リッジ部６の幅寸法Ｂｗ（０）との比率で決定されるブ
リッジ幅比率Ｒは、次の式で示される。 中心部でのブリッジ幅比率Ｒ（０）＝長辺寸法Ｌ（０）
／幅寸法Ｂｗ（０） の関係を基準にして有孔域全域において、 ブリッジ幅比率Ｒ（ｘ）＝長辺寸法Ｌ（ｘ）／幅寸法Ｂｗ（ｘ） ＝中心部でのブリッジ幅比率Ｒ（０） ＝ブリッジ幅比率Ｒ の関係を維持している。
【００１９】本発明は、上述したブリッジ幅比率Ｒの関
係を維持しながらシャドウマスク４の強度向上のため
に、有孔域の中心部から周辺部にかけてブリッジ部６の
幅寸法Ｂｗを増加させることを特徴としている。 例えば、中心部でのスロット孔５の長辺寸法Ｌ（０） ブリッジ部６の幅寸法Ｂｗ（０） 任意の位置でのスロット孔５の長辺寸法Ｌ（ｘ） ブリッジ部６の幅寸法Ｂｗ（ｘ） とし、シャドウマスク４の強度向上のために、図３に示
すようなブリッジ幅比率にしたい場合、ブリッジ幅決定
関数Ｆ（ｘ）は、 Ｆ（ｘ）＝Ｂｗ（ｘ）／Ｂｗ（０）＝Ｌ（ｘ）／Ｌ（０） ＝３．７９４６３７５Ｅ−５Ｘ2−１．２９４６３７５Ｅ−３Ｘ＋１ で示され、水平軸Ｘ方向の任意の位置でのスロット孔比
率を算出可能となる。
係を維持しながらシャドウマスク４の強度向上のため
に、有孔域の中心部から周辺部にかけてブリッジ部６の
幅寸法Ｂｗを増加させることを特徴としている。 例えば、中心部でのスロット孔５の長辺寸法Ｌ（０） ブリッジ部６の幅寸法Ｂｗ（０） 任意の位置でのスロット孔５の長辺寸法Ｌ（ｘ） ブリッジ部６の幅寸法Ｂｗ（ｘ） とし、シャドウマスク４の強度向上のために、図３に示
すようなブリッジ幅比率にしたい場合、ブリッジ幅決定
関数Ｆ（ｘ）は、 Ｆ（ｘ）＝Ｂｗ（ｘ）／Ｂｗ（０）＝Ｌ（ｘ）／Ｌ（０） ＝３．７９４６３７５Ｅ−５Ｘ2−１．２９４６３７５Ｅ−３Ｘ＋１ で示され、水平軸Ｘ方向の任意の位置でのスロット孔比
率を算出可能となる。
【００２０】このように、本発明によるシャドウマスク
は、有孔域の全域におけるスロット孔５およびブリッジ
部６は、スロット孔５の長辺寸法Ｌ（ｘ）とブリッジ幅
寸法Ｂｗ（ｘ）とのブリッジ幅比率Ｒを一定に維持しな
がら、かつブリッジ幅決定関数Ｆ（ｘ）に従属して有孔
域の中心部から周辺部にいくに従って漸増するようにス
ロット孔５の長辺寸法Ｌ（ｘ）とブリッジ部６のブリッ
ジ幅寸法Ｂｗ（ｘ）とを配設形成している。有孔域の中
心部から周辺部にいくに従ってブリッジ部６のブリッジ
幅寸法Ｂｗが漸増するとともにスロット孔開口面積Ｓも
漸増する。
は、有孔域の全域におけるスロット孔５およびブリッジ
部６は、スロット孔５の長辺寸法Ｌ（ｘ）とブリッジ幅
寸法Ｂｗ（ｘ）とのブリッジ幅比率Ｒを一定に維持しな
がら、かつブリッジ幅決定関数Ｆ（ｘ）に従属して有孔
域の中心部から周辺部にいくに従って漸増するようにス
ロット孔５の長辺寸法Ｌ（ｘ）とブリッジ部６のブリッ
ジ幅寸法Ｂｗ（ｘ）とを配設形成している。有孔域の中
心部から周辺部にいくに従ってブリッジ部６のブリッジ
幅寸法Ｂｗが漸増するとともにスロット孔開口面積Ｓも
漸増する。
【００２１】カラー陰極線管用シャドウマスクの製造方
法は、上述したようにブリッジ幅比率Ｒとブリッジ幅決
定関数Ｆ（ｘ）とによって有孔域の全域においてスロッ
ト孔５とブリッジ部６とを配設形成する。
法は、上述したようにブリッジ幅比率Ｒとブリッジ幅決
定関数Ｆ（ｘ）とによって有孔域の全域においてスロッ
ト孔５とブリッジ部６とを配設形成する。
【００２２】
【発明の効果】上述したように、本発明のカラー陰極線
管用シャドウマスクは、有孔域の全域におけるスロット
孔とブリッジ部との関連づけによって、中央部でのスロ
ット孔の長辺寸法とブリッジ部の幅寸法とのブリッジ幅
比率を一定に維持しながら、ブリッジ幅決定関数に従属
してスロット孔の長辺寸法とブリッジ部の幅寸法とを決
定して配設形成している。従って、シャドウマスクは、
周辺部にいくに従ってブリッジ部の面積が広くなること
から機械的強度は向上し、かつスロット孔の開口面積も
同時に広くなり電子ビームの通過量は減少することがな
いため輝度特性を低下させることはない。すなわち、輝
度特性を劣化させることなく機械的強度を向上させたシ
ャドウマスクを提供できる。
管用シャドウマスクは、有孔域の全域におけるスロット
孔とブリッジ部との関連づけによって、中央部でのスロ
ット孔の長辺寸法とブリッジ部の幅寸法とのブリッジ幅
比率を一定に維持しながら、ブリッジ幅決定関数に従属
してスロット孔の長辺寸法とブリッジ部の幅寸法とを決
定して配設形成している。従って、シャドウマスクは、
周辺部にいくに従ってブリッジ部の面積が広くなること
から機械的強度は向上し、かつスロット孔の開口面積も
同時に広くなり電子ビームの通過量は減少することがな
いため輝度特性を低下させることはない。すなわち、輝
度特性を劣化させることなく機械的強度を向上させたシ
ャドウマスクを提供できる。
【図１】 本発明によるスロット型シャドウマスクの平
面図
面図
【図２】 図１の部分拡大平面図
【図３】 有孔域の中心部から周辺部にかけてのブリッ
ジ幅比率
ジ幅比率
【図４】 ブリッジ幅比率を決定するブリッジ幅決定関
数
数
【図５】 カラー陰極線管の構成を示す構造図
【図６】 従来のスロット型シャドウマスクの部分平面
図
図
１ フェースパネル ２ 蛍光面 ３ マスクフレーム ４ スロット型シャドウマスク ５ スロット孔 ６ ブリッジ部 ７ 連結部 Ｂｗ、Ｂｗ（０）、Ｂｗ（Ｘ） ブリッジ幅寸法 Ｌ、Ｌ（０）、Ｌ（ｘ） スロット孔の長辺寸法 Ｐｖ スロット孔の縦ピッチ Ｐｈ スロット孔列の横ピッチ Ｒ ブリッジ幅比率 Ｆ（ｘ） ブリッジ幅決定関数 Ｓ スロット孔開口面積
Claims (6)
- 【請求項１】金属薄板を表裏よりエッチングして貫通形
成した多数の垂直軸方向に長辺を有するスロット孔と、
このスロット孔間のブリッジ部とを連ねて縦列形成した
スロット孔列を水平軸方向に多数列に配設した有孔域を
有するカラー陰極線管用シャドウマスクにおいて、前記
ブリッジ部の幅寸法は前記有孔域の中心部からスロット
孔列の水平軸方向に沿って周辺部にいくに従って漸増す
ることを特徴とするカラー陰極線管用シャドウマスク。 - 【請求項２】前記スロット孔の長辺寸法は前記スロット
孔列の水平軸方向に沿って漸増する前記ブリッジ部の幅
寸法に比例して漸増することを特徴とする請求項１記載
のカラー陰極線管用シャドウマスク。 - 【請求項３】前記有孔域の中心部のブリッジ部の幅寸法
とスロット孔の長辺寸法との比で決まるブリッジ幅比率
が有孔域の全域において一定であることを特徴とする請
求項１記載のカラー陰極線管用シャドウマスク。 - 【請求項４】漸増するスロット孔の開口面積は、前記有
孔域における前記スロット孔間のブリッジ部の幅寸法と
前記スロット孔の長辺寸法との比で決まるブリッジ幅比
率と、前記有孔域全域における前記ブリッジ部の幅寸法
とスロット孔の長辺寸法の大きさを決定するブリッジ幅
決定関数とに従属することを特徴とする請求項１記載の
カラー陰極線管用シャドウマスク。 - 【請求項５】前記ブリッジ幅決定関数は前記有孔域の中
心部のブリッジ部の幅寸法と、水平軸方向の任意の位置
での前記ブリッジ部の幅寸法とから決まる比率で与えら
れることを特徴とする請求項４記載のカラー陰極線管用
シャドウマスク。 - 【請求項６】前記ブリッジ幅比率と前記ブリッジ幅決定
関数とによって、前記有孔域の全域においてスロット孔
とブリッジ部とを配設形成することを特徴とする請求項
５記載のカラー陰極線管用シャドウマスクの製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9165624A JPH1116511A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | カラー陰極線管用シャドウマスクとその製造方法 |
| TW087109995A TW388903B (en) | 1997-06-23 | 1998-06-22 | Shadow mask for color cathode ray tube and manufacturing method of the same |
| KR1019980023572A KR100310404B1 (ko) | 1997-06-23 | 1998-06-23 | 컬러음극선관용섀도우마스크및그의제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9165624A JPH1116511A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | カラー陰極線管用シャドウマスクとその製造方法 |
Publications (1)
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| JPH1116511A true JPH1116511A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15815908
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9165624A Pending JPH1116511A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | カラー陰極線管用シャドウマスクとその製造方法 |
Country Status (3)
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-
1998
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- 1998-06-23 KR KR1019980023572A patent/KR100310404B1/ko not_active IP Right Cessation
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