JPH11159553A - エンジンマウントのヒートインシュレータ - Google Patents

エンジンマウントのヒートインシュレータ

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JPH11159553A
JPH11159553A JP32629197A JP32629197A JPH11159553A JP H11159553 A JPH11159553 A JP H11159553A JP 32629197 A JP32629197 A JP 32629197A JP 32629197 A JP32629197 A JP 32629197A JP H11159553 A JPH11159553 A JP H11159553A
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heat insulator
rubber
rib
heat
engine mount
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Yutaka Mizutani
裕 水谷
Akinari Kodama
陽成 児玉
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リヤエンジンマウント1におけるヒートインシ
ュレータ5としての機能を確実に発揮させる。 【解決手段】ゴムブッシュ3の軸部材の端部に、ヒート
インシュレータ5の平板部16にリブ17を付設するこ
とにより剛性を高め、振動などによっても放熱側からの
熱を確実に遮断させ、また、インシュレータ5のゴム材
料として発泡ゴムを使用することで、断熱性を向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブッシュ型エンジ
ンマウントのゴム状弾性体の熱劣化を防止するために、
ゴムブッシュの軸部材の端部に配置されるヒートインシ
ュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】リヤエンジンマウントにおいて、軸部材
とその外側を包囲する外筒との間にゴム状弾性体が介在
されてなるゴムブッシュを使用し、その軸部材の端部に
ヒートインシュレータを嵌合配置し、このヒートインシ
ュレータにより、内燃機関あるいはその他の駆動部から
エンジンマウントへの放熱を遮断するようにしたものが
知られている。
【0003】エンジンルームの小型化が進む中、エンジ
ンマウントと放熱部との間の空間も狭い空間しか確保で
きなくなってきており、必然的にヒートインシュレータ
の介在空間も限定されたものとなってきている。そのた
め、エンジンマウントのヒートインシュレータとして
は、薄板状のゴム板あるいは金属板が使用されているの
が現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属板
では、軸部材との接触により異音を発生する上に、限ら
れた空間内に配置する場合の設計の自由度が少ないなど
の難点がある。一方、ゴム板の場合、上記金属板のよう
な難点はないものの、エンジンマウントのゴム状弾性体
の劣化が速いといった問題点があった。
【0005】この点について、本発明者らは、鋭意研究
した結果、ゴム板自体、平板状の薄板であり、剛性が低
いため、内燃機関あるいはその他の駆動部からの振動に
対して、容易に変形し、その変位が大きくため、空気
(熱)の出入りが多くなる結果、ヒートインシュレータ
としての機能を十分発揮しないことを発見した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記ゴム
板のヒートインシュレータとしての機能を発揮させるべ
く、ゴム状の平板部にリブを付設することにより、ヒー
トインシュレータの剛性を高める方策を講じた。このリ
ブの配置は、軸方向の剛性を高める構成であれば、平板
部のいずれの箇所に形成してもよく、平板部において、
軸貫通穴周りの内周リブ、外周縁の外周リブ、及び内周
リブと外周リブとの間に軸部材の中心から放射状に形成
した中間リブ等を例示できる。このうち、少なくとも中
間リブを放射状に配置する構成が好ましく、さらには内
周リブ、外周リブ及び中間リブを備えた構成が最適であ
る。このリブは、平板部の両面又は片面のいずれであっ
てもよく、両面に形成すれば、より剛性を高くできる。
片面リブの場合は、両面リブよりも剛性の点で劣るが、
限られたスペースに配置できる点で有利である。特に、
リブを形成することにより、剛性が確保でき、インシュ
レータとしての機能を発揮することができるので、エン
ジンルームの駆動部などとエンジンマウントとの間の隙
間は狭くすることができる。
【0007】このヒートインシュレータに使用されるゴ
ム材料としては、天然ゴムや各種合成ゴムのいずれであ
ってもよいが、耐熱性に優れた材料、例えば、エチレン
プロピレンゴム(EPM、EPDM)が好適である。ま
た、断熱性を向上させるために発泡ゴムを使用すれば、
より熱絶縁機能が発揮され、ゴムブッシュのゴム状弾性
体の耐久寿命を大幅に向上させることができる。
【0008】このヒートインシュレータは、ゴムブッシ
ュ型のエンジンマウントであれば、フロント、リヤのエ
ンジンマウントを問わず適用できるが、内燃機関や他の
駆動部からの放熱に晒されるリヤエンジンマウントに使
用するのが好適である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はリヤエンジンマウントの
正面図、図2はその平面図、図3は同じく側面図、図4
はヒートインシュレータの側面図、図5は図4のA−A
断面図、図6は図4のB−B断面図、図7は図4のC−
C断面図である。
【0010】リヤエンジンマウント1は、2個のフロン
トエンジンマウントとにより内燃機関を3点支持して内
燃機関からのボディ側への振動を吸収するためのもので
あって、ボディ側に取り付けるためのブラケット2と、
このブラケット2に固着されたゴムブッシュ3とを備
え、ゴムブッシュ3の軸部材の一端部にヒートインシュ
レータ5が嵌合されたものである。
【0011】ブラケット2は、平板状の座部6と、この
座部の立上がり壁7に固定された円筒部8とを備えてお
り、座部6にはボディに固定するための3本のボルト9
が垂下されている。立ち上がり壁7は、座部6の前後部
(車両の進行方向)で、垂直に折り曲げて形成されてお
り、円筒部8が前後の立ち上がり壁7の上端に溶接され
ている。
【0012】ゴムブッシュ3は、軸部材となる内筒11
と、この内筒11を包囲する外筒12と、この内外筒1
1,12の間に介在されたゴム状弾性体13とを備えて
おり、ゴムブッシュ3の外筒12がブラケット2の円筒
部8に内嵌圧入されることにより、リヤエンジンマウン
ト1が構成されている。ゴムブッシュ3のゴム状弾性体
13には、ばね特性に応じてすぐり穴15が形成されて
いる。
【0013】ヒートインシュレータ5は、内筒11の片
側端部に配置されたものであって、薄板状の平板部16
と、この平板部16に一体的に形成されたリブ17とか
ら構成されている。平板部16には、その中央に内筒1
1にを貫通する軸貫通穴19が形成され、その軸貫通穴
19の穴壁の一部には、内筒11の位置決め用突起21
に係合する係合溝22が形成されている。
【0014】リブ17は、平板部16の軸貫通穴19の
周囲に形成されたボス型の内周リブ24と、平板部16
の外周に形成されたリム型の外周リブ25と、内周リブ
24と外周リブ25との間に軸部材の中心から放射状に
配されたスポーク型の中間リブ26とを備えている。
【0015】平板部16の厚さ及びリブ17の高さは、
エンジンマウント1と内燃機関などの放熱部との間隙に
より決定されるものであるが、具体的には、平板部16
の厚さが3mm、リブ17の高さが3mmであるヒート
インシュレータが例示できる。
【0016】ヒートインシュレータ5のゴム材料は、耐
熱性を考慮してEPDM(エチレンプロピレンジエンゴ
ム)が使用されている。その配合例を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】このヒートインシュレータ5は、平板部1
6とリブ17とを一体成形により円板状に形成した後、
実車でのリヤエンジンマウント1の動きよりブラケット
2との干渉を避けるため、ヒートインシュレータ5の下
部を1/4カットして使用する。この場合、外周リブの
下側も同時にカットされることになるが、残りの3/4
の外周リブ25、および中間リブ26により剛性を保持
しているので、ヒートインシュレータ5の機能に影響が
なく、従来のゴム板に比べ、ゴムブッシュ3のゴム状弾
性体の表面を温度を下げることができ、ゴム状弾性体の
耐久寿命を大幅に向上させることができる。
【0019】なお、本実施の形態では、ヒートインシュ
レータ5の下部を成形後にカットする手法を用いたが、
これに限らず、当初からブラケット2との干渉を避け得
る形状に加硫成型することも可能である。この場合、外
周リブ25を平板部の全周に配置する構成も採用可能で
ある。
【0020】また、ヒートインシュレータ5に用いるゴ
ム材料としては、EPDMを主材として耐熱性を向上さ
せる以外に、耐熱性とともに、断熱性を持たせたゴム材
料を使用することも可能である。すなわち、ゴム材料と
して、EPDMあるいはEPM(エチレンプロピレンゴ
ム)を主材として、各種発泡剤を混入することにより、
発泡ゴムとして断熱性を付与することも可能であり、こ
れにより、断熱性が向上し、ゴムブッシュのゴム状弾性
体の耐久寿命も大幅に向上することになる。表2にその
配合例を示す。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
係るヒートインシュレータによると、平板部にリブを形
成したので、剛性が高くなり、熱遮断機能を確実に発揮
できることになる。また、ヒートインシュレータのゴム
材料として発泡ゴムを使用しているので、断熱性能も高
くできるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すリヤエンジンマウ
ントの正面図
【図2】その平面図
【図3】同じくその側面図
【図4】ヒートインシュレータの側面図
【図5】図4のA−A断面図
【図6】図4のB−B断面図
【図7】図4のC−C断面図
【符号の説明】
1:エンジンマウント 2:ブラケット 3:ゴムブッシュ 5:ヒートインシュレータ 16:平板部 17:リブ 24:内周リブ 25:外周リブ 26:中間リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材とその外側を包囲する外筒との間
    にゴム状弾性体が介在されてなるゴムブッシュを有する
    エンジンマウントにおいて、前記軸部材の端部に嵌合配
    置される平板部の少なくとも片面にリブが一体的に形成
    されたヒートインシュレータ。
  2. 【請求項2】 前記リブは、平板部の軸貫通穴の周囲に
    形成された内周リブと、平板部の外周に形成された外周
    リブと、内周リブと外周リブとの間で前記軸部材の中心
    から放射状に配された中間リブとを含む請求項1記載の
    ヒートインシュレータ。
  3. 【請求項3】前記ヒートインシュレータを構成するゴム
    材料として発泡ゴムが使用された請求項1又は2記載の
    ヒートインシュレータ。
  4. 【請求項4】前記ヒートインシュレータがリヤエンジン
    マウントに使用されるものである請求項1,2又は3記
    載のヒートインシュレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6585222B2 (en) * 2000-09-20 2003-07-01 Toyo Tire And Rubber Co. Ltd. Vibration isolating device
CN107571729A (zh) * 2017-07-31 2018-01-12 东风商用车有限公司 一种发动机后悬置支架

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