JPH11159226A - 蓋体の開閉機構及びこれが設けられた記録再生装置 - Google Patents

蓋体の開閉機構及びこれが設けられた記録再生装置

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JPH11159226A
JPH11159226A JP32279997A JP32279997A JPH11159226A JP H11159226 A JPH11159226 A JP H11159226A JP 32279997 A JP32279997 A JP 32279997A JP 32279997 A JP32279997 A JP 32279997A JP H11159226 A JPH11159226 A JP H11159226A
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JP32279997A
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English (en)
Inventor
Kunio Shimizu
邦夫 清水
Teruki Nakagawa
照基 中川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉塞位置において蓋体に対する確実なロック
が為されるようにすると共に閉塞位置において蓋体の平
面度を保持する。 【解決手段】 一端縁側に設けられた支持軸23、23
を介して筐体3に回動自在に支持された蓋体15の回動
によって筐体に形成された開口凹部11を開閉する蓋体
の開閉機構であって、蓋体の上記一端縁側に設けられ蓋
体に開放位置へ向けての移動力を付勢する付勢手段25
と、蓋体を閉塞位置にロックするロック手段36と、ロ
ック手段によって閉塞位置にロックされた蓋体の内面に
弾接する弾発手段26、27と、ロック手段によってロ
ックされた蓋体の閉塞位置へのロック状態を解除するロ
ック解除手段28、30とを備え、ロック手段と弾発手
段とを蓋体の他端縁側に対応して筐体に配置すると共に
他端縁の延びる方向に離間して設け、蓋体は閉塞位置よ
りも筐体の開口凹部の底面に寄った位置まで回動可能と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蓋体の開閉機構及び
これが設けられた記録再生装置に関する。詳しくは、閉
塞位置において蓋体に対する確実なロックが為されるよ
うにすると共に閉塞位置において蓋体の平面度を保持す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスク等の記録再生媒体に
対する情報信号の記録又は再生、或は、これらの双方を
行うための記録再生部、各種の操作を行うための操作釦
が配置されて成る操作部、記録再生媒体の再生音を出力
するためのスピーカー部等が一の外郭筐体に一体的に保
持されて成る所謂ステレオセットと称される記録再生装
置がある。
【0003】このような記録再生装置にあっては、記録
再生部や操作部が配置用筐体に配置され、該配置用筐体
の上面を開閉するための外側蓋と配置用筐体に形成され
た開口凹部内に記録再生媒体が装着される装着部を有し
て成る記録再生部の当該開口凹部を開閉するための内側
蓋とを備え、外側蓋が電動で開閉され、内側蓋が手動で
開閉されるようになっているものがある。
【0004】上記した記録再生装置においては、例え
ば、外側蓋が配置用筐体の後端部に回動自在に支持され
ており、また、内側蓋が配置用筐体の後端寄りの部分に
付勢手段により開放位置へ向けての移動力が付勢された
状態で回動自在に支持されている。
【0005】外側蓋と内側蓋とが共に開放された状態に
おいて、内側蓋のみの開閉は以下のようにして為され
る。
【0006】内側蓋の閉塞は、該内側蓋の外面を閉塞方
向へ向けて手動で押圧することにより内側蓋が回動され
て閉塞位置において配置用筐体に設けられたロック手段
によってロックされることにより為され、また、内側蓋
の開放は、配置用筐体に設けられたロック解除釦を操作
することにより内側蓋に対するロックが解除されて付勢
手段の付勢力によって開放位置まで回動されることによ
り為される。
【0007】尚、外側蓋と内側蓋とが共に開放された状
態において外側蓋と内側蓋の双方を閉塞したい場合に
は、外側蓋を電動で閉塞すれば、外側蓋の内面が内側蓋
の外面を閉塞方向へ押圧することによって内側蓋も閉塞
されるようになっている。
【0008】また、上記のように内側蓋は閉塞位置にお
いてロック手段によってロックされるようになっている
が、閉塞位置において内側蓋の平面度を保持するため
に、配置用筐体には内側蓋の周縁部を受ける受部が形成
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに、内側蓋の閉塞を手動により行う場合に、通常、操
作者は内側蓋を閉塞位置にロックするためのロック手段
の形成位置を認識していない。従って、例えば、内側蓋
の右側縁に対応してロック手段が配置されている場合に
は、内側蓋を閉塞しようとして操作者が内側蓋の左側縁
側を押圧したときに、内側蓋は押圧した側の左側縁側が
沈み込み右側縁側が浮き上がるような状態で傾斜し易
い。従って、内側蓋を閉塞位置まで押圧したつもりでも
ロック手段が形成されている側である右側縁側が受部に
当接せず内側蓋が完全には閉塞位置まで回動されておら
ず、この場合には内側蓋が閉塞位置においてロックされ
ないといった不都合がある。
【0010】そして、例えば、内側蓋に開放位置へ向け
ての移動力を付勢する付勢手段が操作者が押圧しなかっ
た側である右側縁側に設けられている場合には、特に内
側蓋はその右側縁側が浮き上がるように傾斜し易く、閉
塞位置において内側蓋が非常にロックがされにくい状態
となってしまう。
【0011】このような不都合を防止するために、例え
ば、ロック手段が形成された位置に対応する内側蓋の外
面の位置に、被押圧部を示すマークを付して押圧する位
置を指定するという方法がある。
【0012】ところが、マークを付した場合には内側蓋
の見栄えが悪くなってしまい、特に、記録再生装置の中
でもステレオセットのような高級な機器においては高級
感が損なわれて装置の品位が落ちてしまうという不具合
がある。
【0013】また、上記のような内部に記録再生媒体が
配置される記録再生部の開口凹部を開閉するための内側
蓋のような場合にあっては、通常、内側蓋の一部又は全
部に開口凹部の内部を視認できるようにするための透明
な覗き部が形成されており、ロック手段の形成位置によ
っては覗き部の外面の一部にマークを付することとなる
場合があり、この場合には内部が見えにくくなってしま
うという不都合を生じることもある。
【0014】さらに、記録再生装置によっては、装置の
構成上、ロック手段とロック解除釦とが互いに配置用筐
体のかなり離れた位置に設けられる場合があり、このよ
うな場合にマークを付して押圧位置を指定すると、操作
者が内側蓋を閉塞するために操作する位置と内側蓋を開
放するために操作する位置とがかなり離れた位置である
ため、非常に操作しずらいものとなってしまう。
【0015】一方、内側蓋に対する確実なロックが為さ
れるようにするための方法として、内側蓋の周縁部を閉
塞位置において受ける受部を配置用筐体に全く設けず、
内側蓋が閉塞位置よりも記録再生部の開口凹部の底面に
寄った位置まで回動可能なようにするための所謂オーバ
ーストロークを設けることも考えられる。
【0016】ところが、この場合には、ロック手段に対
応する内側蓋の右側縁側はロック手段にロックされる側
であるためロック手段によって規制されて位置が定まる
が、受部を全く設けていないため内側蓋の左側縁側を規
制するものがなくその位置が定まりにくい。従って、例
えば、閉塞位置において内側蓋がその右側縁側が左側縁
側よりも上方に位置するように傾斜してしまうような場
合があり、このような場合には閉塞位置における蓋体の
平面度を保持することができなくなってしまうという別
の不具合を生じる虞がある。
【0017】そこで、本発明蓋体の開閉機構及びこれが
設けられた記録再生装置は、上記した問題点を克服し、
閉塞位置において蓋体に対する確実なロックが為される
ようにすると共に閉塞位置において蓋体の平面度を保持
することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明蓋体の開閉機構
は、上記した課題を解決するために、蓋体の一端縁側に
設けられた支持軸を介して開口凹部を開閉する蓋体の開
閉機構であって、蓋体の上記一端縁側に設けられ蓋体に
開放位置へ向けての移動力を付勢する付勢手段と、蓋体
を閉塞位置にロックするロック手段と、ロック手段によ
って閉塞位置にロックされた蓋体の内面に弾接する弾発
手段と、ロック手段によってロックされた蓋体の閉塞位
置へのロック状態を解除するロック解除手段とを備え、
ロック手段と弾発手段とを蓋体の他端縁側に対応して筐
体に配置すると共に他端縁の延びる方向に離間して設
け、蓋体は閉塞位置よりも筐体の開口凹部の底面に寄っ
た位置まで回動可能としたものである。
【0019】また、本発明蓋体の開閉機構が設けられた
記録再生装置は、上記した課題を解決するために、蓋体
の一端縁側に設けられた支持軸を介して開口凹部を開閉
する蓋体の開閉機構が設けられた記録再生装置であっ
て、開口凹部に配置され記録再生媒体が装着される装着
手段と、装着手段に装着された記録再生媒体に対して情
報信号の記録又は再生、或は、これらの双方を行うため
の記録再生手段と、蓋体の上記一端縁側に設けられ蓋体
に開放位置へ向けての移動力を付勢する付勢手段と、蓋
体を閉塞位置にロックするロック手段と、ロック手段に
よって閉塞位置にロックされた蓋体の内面に弾接する弾
発手段と、ロック手段によってロックされた蓋体の閉塞
位置へのロック状態を解除するロック解除手段とを備
え、ロック手段と弾発手段とを蓋体の他端縁側に対応し
て筐体に配置すると共に他端縁の延びる方向に離間して
設け、蓋体は閉塞位置よりも筐体の開口凹部の底面に寄
った位置まで回動可能としたものである。
【0020】従って、本発明蓋体の開閉機構及び蓋体の
開閉機構が設けられた記録再生装置にあっては、蓋体を
押圧する位置に拘らず蓋体が閉塞位置において確実にロ
ックされると共に閉塞位置において蓋体の平面度が保持
される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明蓋体の開閉機構及
び蓋体の開閉機構が設けられた記録再生装置の実施の形
態を添付図面を参照して説明する。
【0022】尚、以下に示した実施の形態は、本発明を
光ディスク等の記録再生媒体に係る記録又は再生、或
は、その双方を行うための記録再生部、各種の操作を行
うための操作釦が配置されて成る操作部、記録再生媒体
の再生音を出力するためのスピーカー部等が一の外郭筐
体に一体的に保持されて成る所謂ステレオセットと称さ
れる記録再生装置に適用したものである。
【0023】記録再生装置1は外郭筐体2とこれに保持
され所要の各部材が配置された配置用筐体3とを備え、
該配置用筐体3は外郭筐体2の上端部において保持され
ている(図1及び図2参照)。尚、配置用筐体3は後述
する内側蓋を閉塞位置においてロックするロック手段や
内側蓋のロックを解除するロック解除手段が配置される
筐体として設けられたものである。
【0024】外郭筐体2の前面部2aの略全体には複数
の小孔が形成され、この小孔が形成された部分がスピー
カーネット部4として形成されている(図1及び図2参
照)。そして、外郭筐体2の内部にはスピーカーネット
部4に対応する位置に図示しないスピーカー部が配置さ
れている。
【0025】配置用筐体3は下方に開口された横長の箱
状を為し、上面の前端部3aがその他の部分3b(以
下、「被覆い部3b」という。)より稍上方に位置する
ように形成され、前端部3aには音量調節用、後述する
外側蓋の開閉用、ラジオのON−OFF用等の各種の操
作スイッチ5、5、・・・が配置されている。そして、
配置用筐体3は前端部3aの上面が外郭筐体2の上面と
同一平面上に位置するように外郭筐体2に保持されてい
る(図1及び図2参照)。
【0026】配置用筐体3の前面にはその左側の部分に
ラジオの周波数等が表示される液晶表示部6が配置さ
れ、右側の部分にミニディスク(MD)が挿脱されるM
D挿脱口7が形成されている(図1及び図2参照)。
【0027】配置用筐体3の被覆い部3bの左端部でそ
の前端部には、後述するロック解除釦を支持する上方に
開口した凹状の釦支持部8が形成され、該釦支持部8の
底面の中央部には貫通孔8aが形成されている(図6参
照)。
【0028】配置用筐体3の被覆い部3bの後端部には
外側蓋8の後端部が回動自在に支持され(図1及び図2
参照)、被覆い部3bが外側蓋9により開閉される。そ
して、外側蓋9の開閉は、前端部3aに配置された操作
スイッチ5、5、・・・のうちの外側蓋9の開閉用の操
作スイッチ5を操作することにより電動で為されるよう
になっている。
【0029】被覆い部3bにはその右側の部分にMD編
集用、MD及びコンパクトディスク(CD)についての
記録再生用等の各種の操作釦10、10、・・・が配置
されている。また、被覆い部3bの左側の部分には略矩
形の浅い開口凹部11が形成されており、該開口凹部1
1の底面12の中央部にはCDが装着されてこれを回転
させるための装着手段であるディスクテーブル13が設
けられ、該ディスクテーブル13の側方には光学ピック
アップ14が配置されている(図2及び図3参照)。
【0030】光学ピックアップ14は、CDに対して情
報信号の記録又は再生、或は、これらの双方を行う記録
再生手段として設けられたものであり、対物レンズを有
し装着されるCDの半径方向に移動可能に配置されてい
る。
【0031】底面12はその周縁部12aがその他の部
分より稍上方に位置するように形成されており、該周縁
部12aの後端部の左右両端部には縦長の挿通孔12
b、12cが形成されている。そして、周縁部12aの
前端部の右端寄りの位置には、配置孔12dが形成さ
れ、また、周縁部12aの左端部の前端寄りの位置には
支持凹部12eが形成され(図3参照)、該支持凹部1
2eの底面の左右両端縁には貫通孔12f、12fが形
成されている(図6参照)。
【0032】また、底面12の前端部の内面からは左右
に離間して支持ピン3e、3f、3gが垂設されている
(図6参照)。
【0033】内側蓋15は開口凹部11を開閉するため
のものであり、その後端部が配置用筐体3の後端寄りの
部分に回動自在に支持されている(図2、図4及び図5
参照)。
【0034】内側蓋15は蓋部16と該蓋部16の後端
部の左右両側縁からそれぞれ突設された脚部17、17
とが一体に形成されて成る。
【0035】尚、記録再生装置1にあっては、上記外側
蓋9と内側蓋15とが共に開放された状態において外側
蓋9と内側蓋15の双方を閉塞したい場合には、外側蓋
9を電動で閉塞すれば、該外側蓋9の内面が内側蓋15
の外面を閉塞方向へ押圧することによって内側蓋15も
閉塞されるようになっている。また、外側蓋9と内側蓋
15とが共に閉塞された状態において両者を開放したい
場合には、外側蓋9を電動により開放してから内側蓋1
5を後述するように手動で開放する。
【0036】尚、内側蓋15が閉塞され外側蓋9が開放
された状態では、後述するように、内側蓋15がロック
手段によってロックされた状態で閉塞されることとなる
が、内側蓋15が外側蓋9と共に閉塞された状態におい
ては、内側蓋15は外側蓋9の押圧突起に押圧された状
態で内側蓋15のみが閉塞された状態よりも開口凹部1
1の底面12に寄った状態で位置されるようになってい
る。そして、この状態から外側蓋9を開放した場合に
は、内側蓋15は後述する付勢手段によって僅かに開放
方向へ回動されるがロック手段によってロックされ外側
蓋9と同時には開放されないようになっている。
【0037】蓋部16には内側蓋15が閉塞されたとき
に開口凹部11内が視認できるようにするために、一部
を透明にすることにより覗き部16aが形成されている
(図1、図2及び図4参照)。そして、蓋部16の内面
の中央部からはチャッキングプーリー18が突出するよ
うにして設けられ(図2参照)、CDがディスクテーブ
ル13に装着され内側蓋15が閉塞されたときにCDが
チャッキングプーリー18とディスクテーブル13との
間でチャッキングされこれらに保持されるようになって
いる。
【0038】尚、チャッキングプーリー18は蓋部16
に回転自在、かつ、蓋部16の内面と直交する方向に移
動自在に設けられており、上記した外側蓋9と内側蓋1
5とが共に閉塞された状態及び内側蓋15のみが閉塞さ
れた状態の何れの状態においても、ディスクテーブル1
3との間でCDを適正にチャッキングすることができ、
かつ、回転することができるようになっている。
【0039】蓋部16の内面の前端の右端寄りの位置か
らは係止片19が突設され、該係止片19の下端部は右
方に突出されて係止部19aとして形成されている(図
4及び図6参照)。また、蓋部16の内面の左端の前端
寄りの位置からは、押当片20が突設されている(図4
及び図6参照)。
【0040】脚部17、17は蓋部16からこれと直交
する方向に突出する基端部21、21と該基端部21、
21に連続する略半円状の被支持部22、22とから成
る(図4及び図5参照)。そして、脚部17、17のう
ち右側に位置するもの17の被支持部22には、その左
側面の前端寄りの位置にバネ支持部22aが形成されて
いる。また、被支持部22、22は円の中心部に相当す
る部分22b、22bが支持軸23、23を介して上記
配置用筐体3に回動自在に支持されている。
【0041】即ち、図4及び図5に示すように、配置用
筐体3の後面部の蓋部16の左右両端縁に対応した位置
から、前方に向けてそれぞれ左右に離間した支持部3
c、3c及び支持部3d、3dが突設されており、該支
持部3c、3c及び支持部3d、3dにそれぞれ支持軸
23、23の両端部が固定されている。そして、脚部1
7、17の部分22b、22bが支持軸23、23の中
間の部分に回動自在に支持され、これにより内側蓋15
が配置用筐体3に回動自在に支持される。尚、内側蓋1
5の右側縁に対応して設けられた支持部3d、3dのう
ち左方に位置するもの3dの下面にはバネ支持部材24
が取着されている。
【0042】右側に位置する支持軸23における脚部1
7と左側の支持部3dとの間の部分に、捩じりコイルバ
ネ25のコイル部25aが支持されている(図4参
照)。そして、捩じりコイルバネ25の一端部25bが
右側の脚部17に形成されたバネ支持部22aに係止さ
れ、他端部25cがバネ支持部材24の前端に係止され
ている(図5参照)。従って、内側蓋15は捩じりコイ
ルバネ25によって、図5で見て、反時計回り方向、即
ち、開放方向への移動力が付勢される。即ち、捩じりコ
イルバネ25は内側蓋15に回動力を付勢する付勢手段
としての役割を果たしている。尚、内側蓋15の開放
は、後述するように、内側蓋15に対するロックが解除
され捩じりコイルバネ25によって付与された回動力に
よって為されるが、内側蓋15の開放位置での停止は脚
部17、17の側面から突設された図示しないストッパ
部が配置用筐体3の下面に当接することにより為される
ようになっている。
【0043】また、内側蓋15は、上記したように、捩
じりコイルバネ25によって開放方向への回動力が付勢
されているが、捩じりコイルバネ25が内側蓋15の右
側縁側に設けられているため、内側蓋15は右側縁側が
左側縁側よりも上方に位置するような稍右上がりに傾斜
された状態となり易い。
【0044】配置用筐体3の開口凹部11に形成された
支持凹部12eに受部材26が上下方向に移動自在に支
持されており(図3及び図6参照)、該受部材26には
圧縮コイルバネ27によって上方への移動力が付勢され
ている。そして、受部材26及び圧縮コイルバネ27は
内側蓋15が閉塞されたときにその内面に弾接する弾発
手段として設けられたものである。
【0045】受部材26は上端が閉塞された略円筒状を
為す主部26aと該主部26aの下縁の左右から垂設さ
れた挿通部26b、26bと該挿通部26b、26bの
下端縁から外方に突出された係合爪26c、26cとが
一体に形成されて成る。
【0046】受部材26は支持凹部12eの底面に形成
された貫通孔12f、12fに挿通部26b、26bが
それぞれ上方から挿通された状態で支持凹部12eに支
持される。そして、主部26aの上端壁の下面と支持凹
部12eの底面との間に第1の圧縮コイルバネ27が介
挿され、これにより受部材26には上方への移動力が付
勢される。また、受部材26は主部26aが上方から押
圧されていない状態にあっては、係合爪26c、26c
が貫通孔12f、12fの下側開口縁に係合された状態
にあり、この位置が受部材26の移動範囲における上方
側の移動端である。
【0047】配置用筐体3の開口凹部11に形成された
釦支持部8にロック解除釦28が上下方向に移動自在に
支持されている(図3、図4及び図6参照)。そして、
ロック解除釦28は後述する回動部材と共に内側蓋15
に対するロックを解除するためのロック解除手段として
の役割を果たすものである。
【0048】ロック解除釦28は上端に位置する円板状
を為す操作部28aと該操作部28aの周縁から垂設さ
れた周壁部28bと操作部28aの下面の中心部から垂
設された軸状の操作軸部28cとが一体に形成されて成
り(図6参照)、操作軸部28cの下端が周壁部28b
のそれよりも下方に位置するように形成されている。
【0049】ロック解除釦28は操作軸部28cが釦支
持部8の底面に形成された貫通孔8aに上方から挿通さ
れた状態で釦支持部8に支持される。そして、操作部2
8aの下面と釦支持部8の底面との間に第2の圧縮コイ
ルバネ29が介挿され、これによりロック解除釦28に
は上方への移動力が付勢される。尚、ロック解除釦28
には周壁部28bから図示しない抜け止め部が突設さ
れ、該抜け止め部によって支持部8からの上方への抜け
が防止されるようになっている。
【0050】配置用筐体3内におけるロック解除釦28
の真下の位置には、回動部材30が配置用筐体3の内面
から突設された図示しない軸受部に回動自在に支持され
ている(図6参照)。
【0051】回動部材30は平板状の被押圧部31と該
被押圧部31の右端部に形成された前後方向に延びる被
支持軸部32と被押圧部31の下面から突設された押圧
部33とが一体に形成されて成り、押圧部33は被押圧
部31の下面から右斜め下方に突出しさらにそこから右
方に延びるような形状に形成され、その右端面33aが
押圧面として形成されている。そして、回動部材30は
被支持軸部32が配置用筐体3の内面から突設された上
記軸受部に回動自在に支持されている。
【0052】尚、上記したロック解除釦28が操作され
ていない状態、即ち、操作部28aが下方に押圧されて
いない状態においては、操作軸部28cの下面が回動部
材30の被押圧部31の上面に当接されている(図6参
照)。
【0053】移動部材34が開口凹部11の底面12の
前端部の下方で配置用筐体3の内部において左右方向に
移動自在に支持されている(図3及び図6参照)。
【0054】移動部材34は略左右方向に長い主部35
と該主部35の右端寄りの位置から上方に向けて突設さ
れたロック部36と主部35から下方に突設されたバネ
掛け部37が一体に形成されて成る。
【0055】主部35には左右方向に長い3つの被支持
孔35a、35b、35cが形成され、該被支持孔35
a、35b、35cはそれぞれ主部35の左端寄りの部
分と左右方向における略中央部と右端寄りの部分とに形
成されている。そして、主部35の被支持孔35bと被
支持孔35cとの間の部分に上記バネ掛け部37が下方
に向けて突設されている。
【0056】ロック部36は右側の被支持孔35cの直
ぐ左側の部分から上方へ向けて突設されており、主部3
5に連続し上下方向に延びる垂直部38と、該垂直部3
8の上端部から左方に向かって突出された係合爪39と
から成り、該係合爪39はその先端部に略左斜め上方を
向く被押圧縁39aを有している。
【0057】移動部材34は主部35の被支持孔35
a、35b、35cに底面12の内面から垂設された上
記支持ピン3e、3f、3gがそれぞれ挿通され、これ
により移動部材34は配置用筐体3の内部において該配
置用筐体3に左右方向に移動自在に支持される。尚、移
動部材34がこのように配置用筐体3に支持された状態
においては、支持ピン3e、3f、3gに設けられた図
示しない脱落防止部材によって下方への脱落が防止され
ている。そして、移動部材34が配置用筐体3に支持さ
れた状態において、そのロック部36は開口凹部11の
底面12に形成された配置孔12dに挿通され該配置孔
12dに挿通された状態で左右方向に移動可能とされて
いる。
【0058】移動部材34が上記のように配置用筐体3
に支持された状態において、バネ掛け部37と中間に位
置する支持ピン3fとの間に引張コイルバネ40が張設
され、これによって、移動部材34には左方への移動力
が付勢される。そして、移動部材34に右方への移動力
が加えられていない状態においては、移動部材34が左
方の移動端に位置されており(図6参照)、支持ピン3
e、3f、3gはそれぞれ被支持孔35a、35b、3
5cの右端に位置されている。また、この状態において
は、移動部材34の主部35の左端面35dが上記回動
部材30の押圧部33の押圧面33aと当接され、左端
面35dは後述するように回動部材30が回動すると押
圧面33aに押圧される被押圧面として形成されてい
る。
【0059】以下に、外側蓋9が開放された状態におけ
る内側蓋15の開閉動作について説明をする(図6乃至
図10参照)。
【0060】図6に示すように、内側蓋15が上方側の
移動端まで開放された状態、即ち、内側蓋15が開放位
置にある状態においては、移動部材34が引張コイルバ
ネ40のばね力によって左方への移動端に位置され、そ
の被押圧面35dが回動部材30の押圧面33aと当接
している。そして、回動部材30は被押圧部31の上面
が上方を向き、押圧面33aが右方を向く状態とされて
いる。また、受部材26は主部26aの上端壁の下面と
支持凹部12eの底面との間に介挿された第1の圧縮コ
イルバネ27の弾発力によって、係合爪26c、26c
が貫通孔12f、12fの下側開口縁に係合された状態
である上方側の移動端に位置されている。
【0061】開放位置から内側蓋15の外面を下方へ押
圧していくと、該内側蓋15に形成された係止片19の
係止部19aが移動部材34のロック部36の被押圧縁
39aと当接する。そして、被押圧縁39aが左斜め上
方を向くように形成されているため、内側蓋15がさら
に下方へ押されて係止部19aが下方へ移動されること
により、係止部19aと被押圧縁39aとが摺接しなが
ら移動部材34が引張コイルバネ40のばね力に抗して
右方へ移動されていく(図7参照)。
【0062】そして、内側蓋15がさらに下方へ押圧さ
れ係止部19aの上縁とロック部36の係合爪39の下
縁とが一致したところで、移動部材34が引張コイルバ
ネ40のばね力により左方へ移動され係合爪39の下面
が係止部19aの上面と当接した状態でその上側に位置
される(図8参照)。
【0063】尚、この状態で内側蓋15の押圧を解除す
れば、係合爪39の下面と係止部19aの上面とが接し
内側蓋15が上方へ移動することができないため、ロッ
ク部36にロックされた状態で閉塞される。即ち、この
位置が内側蓋15の閉塞位置である。そして、内側蓋1
5がこの閉塞位置に達する直前には、該内側蓋15に形
成された押当片20が受部材26の主部26aの上面と
当接し、内側蓋15が閉塞位置に達した状態では、押圧
片20が受部材26を僅かに下方へ押圧した状態、即
ち、受部材26が押圧片20に弾接された状態とされ
る。
【0064】上記したように、内側蓋15は捩じりコイ
ルバネ25の付勢力によって稍右上がりに傾斜した状態
となり易いが、閉塞位置においては受部材26が内側蓋
15の左側縁に設けられた押圧片20に弾接されるた
め、内側蓋15は傾斜状態が是正され平面度が保たれる
ことになる。
【0065】ところが、この状態では、内側蓋15の下
面の周縁部と開口凹部11の底面12の周縁部12aと
は当接せず、また、係止片19と底面12とも当接しな
いように配置用筐体3の開口凹部11が形成されてお
り、内側蓋15はさらに下方まで回動可能とされてい
る。即ち、開口凹部11内には内側蓋15が閉塞位置よ
りも底面12に寄った位置まで回動可能なようにするた
めの所謂オーバーストロークが設けられている。
【0066】従って、さらに内側蓋15が下方へ押圧さ
れて回動されていくと、係止部19aが係合爪39から
離れていき、受部材26は押当片20によって下方へ押
圧され受部材26の主部26aの上端壁の下面と支持凹
部12eの底面との間に介挿された第1の圧縮コイルバ
ネ27が圧縮される。
【0067】内側蓋15は蓋部16の下面の周縁部が底
面12の周縁部12aに当接されるまで下方へ移動され
る(図9参照)。そして、この状態で内側蓋15への押
圧を解除すると、内側蓋15に開放方向への移動力を付
勢している捩じりコイルバネ25の付勢力によって、内
側蓋15が開放方向へ回動される。
【0068】このように内側蓋15が開放方向へ回動さ
れたときには、上記したように既に係止部19aの上方
に係合爪39が位置されている状態であるため、係止部
19aが係合爪39に係合されたところで内側蓋15の
開放方向への回動が停止され再び内側蓋15が閉塞位置
へ戻りロックされる(図8参照)。そして、内側蓋15
が開放方向へ回動されるときには、第1の圧縮コイルバ
ネ27の弾発力によって受部材26が内側蓋15の押圧
片20と接した状態で上方へ移動され、内側蓋15が閉
塞位置に至った状態においては、該内側蓋15の押圧片
20が第1の圧縮コイルバネ27に下方から弾接された
状態となる(図8参照)。従って、内側蓋15の平面度
が保たれる。
【0069】上記のようにオーバーストロークを設けて
内側蓋15が閉塞位置からさらに下方側まで回動できる
ようにしたのは、例えば、内側蓋15を下方へ押圧した
ときにその右側縁側が左側縁側よりも上方に位置するよ
うに傾斜した状態で回動された場合であっても、内側蓋
15を閉塞位置よりも下方まで押圧することにより係止
部19aの上方に係合爪39が確実に位置されるように
して、閉塞位置における内側蓋15に対するロックが確
実に為されるようにするためである。
【0070】閉塞位置にロックされた内側蓋15の開放
は、配置用筐体3の釦支持部8に支持されたロック解除
釦28を下方へ押圧することにより以下のようにして為
される。
【0071】ロック解除釦28の操作部28aの上面を
下方へ押圧すると、該操作部28aの下面と釦支持部8
の底面との間に介挿された第2の圧縮コイルバネ29が
圧縮され、操作軸部28cが下方へ移動される(図10
参照)。
【0072】操作軸部28が下方へ移動されると、その
下面と当接していた回動部材30の被押圧部31が押圧
され、回動部材30は前方から見て反時計回り方向へ回
動される(図10参照)。
【0073】回動部材30が反時計回り方向へ回動され
ると、その押圧面33aと当接されていた移動部材34
の被押圧面35dが左方から押圧されて引張コイルバネ
40のばね力に抗して移動部材34が右方へ移動され
る。そして、移動部材34の右方への移動によって、ロ
ック部36の係合爪39が内側蓋15の係止片19の係
止部19aから右方へ離れていき、これにより内側蓋1
5のロック状態が解除される。
【0074】内側蓋15のロック状態が解除されると、
内側蓋15には捩じりコイルバネ25によって開放方向
への回動力が付勢されているため、内側蓋15が開放方
向へ回動され開放位置に至る(図6参照)。尚、ロック
解除釦28はその操作部28aへの押圧を解除すれば、
第2の圧縮コイルバネ29の弾発力により元の位置に戻
ることになる(図6参照)。
【0075】しかして、記録再生装置1にあっては、上
記したように、開口凹部11内に内側蓋15が閉塞位置
よりも底面12に寄った位置まで回動可能なようにする
ための所謂オーバーストロークが設けられていると共に
閉塞位置において内側蓋15の内面に弾接する受部材2
6を設け該受部材26と内側蓋15を閉塞位置にロック
する移動部材34のロック部36とが互いに内側蓋15
における反対の側縁側に対応して配置されているため、
内側蓋15を閉塞しようとしたときにロック部36と係
合する係止片19の係止部19aが形成されている一の
側縁側が係止片19が形成されていない他の側縁側より
も上方に位置するように傾斜してしまった場合であって
も、係止部19aがロック部36の係合爪39の下方に
確実に位置され、内側蓋15の閉塞位置におけるロック
を確実に行うことができると共に閉塞位置においては内
側蓋15の内面の他の側縁に受部材26が弾接されるこ
とによって内側蓋15の閉塞位置における平面度を保持
することができる。
【0076】特に、上記した記録再生装置1のように、
内側蓋15に開放方向への回動力を付勢する捩じりコイ
ルバネ25と内側蓋15を閉塞位置にロックするための
ロック部36とが共に内側蓋15の一の側縁に対応して
配置されている場合には、内側蓋15の一の側縁側が上
方に位置するように傾斜し易いが、このような場合でも
開口凹部11内に設けられたオーバーストロークと内側
蓋15の他の側縁に対応して配置され閉塞位置において
内側蓋15の内面に弾接する受部材26とによって、内
側蓋15の閉塞位置におけるロックと平面度の保持を確
実に行うことができる。
【0077】従って、記録再生装置1にあっては、内側
蓋15の外面の何れの部分を下方に押圧しても内側蓋1
5の確実なロックが為され、内側蓋15の外面に被押圧
部を示すマークを付して押圧する位置を指定する必要が
ないため内側蓋15の見栄えが悪くなってしまうような
ことがなく、また、内側蓋15の透明な部分をマークで
覆ってしまうようなことがないため開口凹部11の内部
が見えにくくなってしまうという不都合を生じることも
ない。
【0078】また、閉塞位置における内側蓋15の平面
度は受部材26によって保持されるため、内側蓋15の
平面度を保つためにこれを特に剛性の高い材料で形成す
る必要がなく、従来から使用されている材料、例えば、
見栄えの良いアクリル板等の材料を使用することができ
る。
【0079】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明蓋体の開閉機構は、一端縁側に設けられた支
持軸を介して筐体に回動自在に支持された蓋体の回動に
よって筐体に形成された開口凹部を開閉する蓋体の開閉
機構であって、蓋体の上記一端縁側に設けられ蓋体に開
放位置へ向けての移動力を付勢する付勢手段と、蓋体を
閉塞位置にロックするロック手段と、ロック手段によっ
て閉塞位置にロックされた蓋体の内面に弾接する弾発手
段と、ロック手段によってロックされた蓋体の閉塞位置
へのロック状態を解除するロック解除手段とを備え、ロ
ック手段と弾発手段とが蓋体の他端縁側に対応して筐体
に配置されると共に他端縁の延びる方向に離間して設け
られ、蓋体は閉塞位置よりも筐体の開口凹部の底面に寄
った位置まで回動可能とされているので、蓋体を閉塞し
ようとしたときにロック手段が配置された側に対応する
側がロック手段が配置されていない側よりも開口凹部の
底面から離れて位置するように蓋体が傾斜する状態とな
っている場合であっても、蓋体の閉塞位置におけるロッ
クを確実に行うことができると共に閉塞位置においては
蓋体のロック手段が配置されていない側の内面に弾発手
段が弾接されることによって蓋体の閉塞位置における平
面度を保持することができる。
【0080】従って、蓋体の外面の何れの部分を閉塞方
向に押圧しても蓋体の確実なロックが為され、蓋体の外
面に被押圧部を示すマークを付して押圧する位置を指定
する必要がないため蓋体の見栄えが悪くなってしまうよ
うなことがなく、また、蓋体に透明な部分が形成されて
いる場合にこの部分をマークで覆ってしまうようなこと
がないため開口凹部の内部が見えにくくなってしまうと
いう不都合を生じることもない。
【0081】さらに、閉塞位置における蓋体の平面度は
弾発手段によって保持されるため、蓋体の平面度を保つ
ためにこれを特に剛性の高い材料で形成する必要がな
く、極端に高い剛性を有しない材料、例えば、従来から
使用されている見栄えの良いアクリル板等の材料を使用
することができる。
【0082】請求項2に記載した発明にあっては、付勢
手段とロック手段とが共に上記一端縁の延びる方向と直
交する方向に延びる蓋体の一の側縁側に配置され、弾発
手段が蓋体の他の側縁側に配置されており、特に付勢手
段が配置された側である蓋体の一の側縁側が他の側縁側
よりも開口凹部の底面から離れて位置するように傾斜し
易い場合であっても、弾発手段が蓋体の他の側縁側に配
置されているため、閉塞位置における平面度の保持を確
実に行うことができる。
【0083】また、本発明蓋体の開閉機構が設けられた
記録再生装置は、一端縁側に設けられた支持軸を介して
筐体に回動自在に支持された蓋体の回動によって筐体に
形成された開口凹部を開閉する蓋体の開閉機構が設けら
れた記録再生装置であって、開口凹部に配置され記録再
生媒体が装着される装着手段と、装着手段に装着された
記録再生媒体に対して情報信号の記録又は再生、或は、
これらの双方を行うための記録再生手段と、蓋体の上記
一端縁側に設けられ蓋体に開放位置へ向けての移動力を
付勢する付勢手段と、蓋体を閉塞位置にロックするロッ
ク手段と、ロック手段によって閉塞位置にロックされた
蓋体の内面に弾接する弾発手段と、ロック手段によって
ロックされた蓋体の閉塞位置へのロック状態を解除する
ロック解除手段とを備え、ロック手段と弾発手段とが蓋
体の他端縁側に対応して筐体に配置されると共に他端縁
の延びる方向に離間して設けられ、蓋体は閉塞位置より
も筐体の開口凹部の底面に寄った位置まで回動可能とさ
れているので、蓋体を閉塞しようとしたときにロック手
段が配置された側に対応する側がロック手段が配置され
ていない側よりも開口凹部の底面から離れて位置するよ
うに蓋体が傾斜する状態となっている場合であっても、
蓋体の閉塞位置におけるロックを確実に行うことができ
ると共に閉塞位置においては蓋体のロック手段が配置さ
れていない側の内面に弾発手段が弾接されることによっ
て蓋体の閉塞位置における平面度を保持することができ
る。
【0084】従って、蓋体の外面の何れの部分を閉塞方
向に押圧しても蓋体の確実なロックが為され、蓋体の外
面に被押圧部を示すマークを付して押圧する位置を指定
する必要がないため蓋体の見栄えが悪くなってしまうよ
うなことがなく、また、蓋体に透明な部分が形成されて
いる場合にこの部分をマークで覆ってしまうようなこと
がないため開口凹部の内部が見えにくくなってしまうと
いう不都合を生じることもない。
【0085】さらに、閉塞位置における蓋体の平面度は
弾発手段によって保持されるため、蓋体の平面度を保つ
ためにこれを特に剛性の高い材料で形成する必要がな
く、極端に高い剛性を有しない材料、例えば、従来から
使用されている見栄えの良いアクリル板等の材料を使用
することができる。
【0086】請求項4に記載した発明にあっては、付勢
手段とロック手段とが共に上記一端縁の延びる方向と直
交する方向に延びる蓋体の一の側縁側に配置され、弾発
手段が蓋体の他の側縁側に配置されており、特に付勢手
段が配置された側である蓋体の一の側縁側が他の側縁側
よりも開口凹部の底面から離れて位置するように傾斜し
易い場合であっても、弾発手段が蓋体の他の側縁側に配
置されているため、閉塞位置における平面度の保持を確
実に行うことができる。
【0087】尚、上記した実施の形態において示した各
部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する
に際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、
これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈され
ることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図10と共に本発明蓋体の開閉機構及
び蓋体の開閉機構が設けられた記録再生装置の実施の形
態を示すものであり、本図は本発明を適用した記録再生
装置の外側蓋が開放され内側蓋が閉塞された状態を示す
斜視図である。
【図2】記録再生装置の外側蓋と内側蓋の双方が開放さ
れた状態を示す斜視図である。
【図3】開口凹部を示す拡大平面図である。
【図4】閉塞された状態の内側蓋を一部を切り欠いて示
す拡大平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図7乃至図10と共に内側蓋の開閉動作を示す
ものであり、本図は内側蓋が開放され開放位置にある状
態を示す拡大断面図である。
【図7】内側蓋が下方に押圧され係止片と係合爪とが摺
接している状態を示す拡大断面図である。
【図8】図7に引き続き内側蓋が下方に押圧され内側蓋
が閉塞位置に達した状態を示す拡大断面図である。
【図9】図8に引き続き内側蓋が閉塞位置よりも下方側
まで回動された状態を示す拡大断面図である。
【図10】内側蓋に対するロックが解除された直後の状
態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1…記録再生装置、3…配置用筐体(筐体)、11…開
口凹部、13…ディスクテーブル(装着手段)、14…
光学ピックアップ(記録再生手段)、15…内側蓋(蓋
体)、23…支持軸、25…捩じりコイルバネ(付勢手
段)、26…受部材(弾発手段)、27…第1の圧縮コ
イルバネ(弾発手段)、28…ロック解除釦(ロック解
除手段)、30…回動部材(ロック解除手段)、36…
ロック部(ロック手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端縁側に設けられた支持軸を介して筐
    体に回動自在に支持された蓋体の回動によって筐体に形
    成された開口凹部を開閉する蓋体の開閉機構であって、 蓋体の上記一端縁側に設けられ蓋体に開放位置へ向けて
    の移動力を付勢する付勢手段と、 蓋体を閉塞位置にロックするロック手段と、 ロック手段によって閉塞位置にロックされた蓋体の内面
    に弾接する弾発手段と、 ロック手段によってロックされた蓋体の閉塞位置へのロ
    ック状態を解除するロック解除手段とを備え、 ロック手段と弾発手段とが蓋体の他端縁側に対応して筐
    体に配置されると共に他端縁の延びる方向に離間して設
    けられ、 蓋体は閉塞位置よりも筐体の開口凹部の底面に寄った位
    置まで回動可能であることを特徴とする蓋体の開閉機
    構。
  2. 【請求項2】 付勢手段とロック手段とが共に上記一端
    縁の延びる方向と直交する方向に延びる蓋体の一の側縁
    側に配置され、 弾発手段が蓋体の他の側縁側に配置されたことを特徴と
    する請求項1に記載の蓋体の開閉機構。
  3. 【請求項3】 一端縁側に設けられた支持軸を介して筐
    体に回動自在に支持された蓋体の回動によって筐体に形
    成された開口凹部を開閉する蓋体の開閉機構が設けられ
    た記録再生装置であって、 開口凹部に配置され記録再生媒体が装着される装着手段
    と、 装着手段に装着された記録再生媒体に対して情報信号の
    記録又は再生、或は、これらの双方を行うための記録再
    生手段と、 蓋体の上記一端縁側に設けられ蓋体に開放位置へ向けて
    の移動力を付勢する付勢手段と、 蓋体を閉塞位置にロックするロック手段と、 ロック手段によって閉塞位置にロックされた蓋体の内面
    に弾接する弾発手段と、 ロック手段によってロックされた蓋体の閉塞位置へのロ
    ック状態を解除するロック解除手段とを備え、 ロック手段と弾発手段とが蓋体の他端縁側に対応して筐
    体に配置されると共に他端縁の延びる方向に離間して設
    けられ、 蓋体は閉塞位置よりも筐体の開口凹部の底面に寄った位
    置まで回動可能であることを特徴とする蓋体の開閉機構
    が設けられた記録再生装置。
  4. 【請求項4】 付勢手段とロック手段とが共に上記一端
    縁の延びる方向と直交する方向に延びる蓋体の一の側縁
    側に配置され、 弾発手段が蓋体の他の側縁側に配置されたことを特徴と
    する請求項3に記載の蓋体の開閉機構が設けられた記録
    再生装置。
JP32279997A 1997-11-25 1997-11-25 蓋体の開閉機構及びこれが設けられた記録再生装置 Pending JPH11159226A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7019962B2 (en) 2003-09-23 2006-03-28 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Electronic system having a hard disk drive with transparent cover, flashing device, and with specially decorated top plate or hub for storage applications with a visually observable disk
US7111381B2 (en) 2003-09-23 2006-09-26 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Method of making a hard disk drive more visually stimulating
US7119985B2 (en) * 2003-09-23 2006-10-10 Bandic Zvonimir Z Hard disk drive with transparent cover, flashing device, and with specially decorated top plate or hub for storage applications with a visually observable disk drive

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