JPH1115691A - プロセッサおよびデバッグ装置 - Google Patents

プロセッサおよびデバッグ装置

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JPH1115691A
JPH1115691A JP9171401A JP17140197A JPH1115691A JP H1115691 A JPH1115691 A JP H1115691A JP 9171401 A JP9171401 A JP 9171401A JP 17140197 A JP17140197 A JP 17140197A JP H1115691 A JPH1115691 A JP H1115691A
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JP
Japan
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bus
program
operand
internal
address
Prior art date
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Application number
JP9171401A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ubukata
篤 生形
Masato Suzuki
正人 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、キャッシュヒット中もプログラム
の実行アドレスのトレースなどの動作の追跡が可能なプ
ロセッサを提供すること、および、キャッシュメモリの
動作を停止させることなくプログラムのデバッグを可能
とするデバッグ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 バッファ10、13によりキャッシュの
アクセスアドレスはキャッシュ7、8のヒット・ミスに
かかわらず常に出力する。また、キャッシュ7、8のヒ
ット時はバッファ11、14によりキャッシュの読出し
データを出力する。これにより、デバッグ装置20はキ
ャッシュ7、8のヒット・ミスにかかわらず常にプロセ
ッサ1の中央処理装置2の動作を追跡できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュメモリ
を搭載するプロセッサ、および該プロセッサに適用され
るプログラムのデバッグを行うデバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術の発展により、マイクロ
プロセッサをはじめ情報処理装置が普及し、あらゆる分
野で用いられている。特にプロセッサの動作速度の向上
は著しい。しかしながらDRAMを初めとする半導体メモリ
は、集積度は格段に増大していながらも、その速度が追
随しないためにプロセッサの性能が十分に発揮されない
局面がある。これを打開するために、小容量であっても
高速なキャッシュメモリをプロセッサに搭載することが
周知である。
【0003】キャッシュメモリを搭載する従来のプロセ
ッサは、キャッシュメモリにプログラムやオペランドデ
ータのコピーを持たない場合、即ちキャッシュミスヒッ
トの場合は外部に対してアドレスを出力して所望のプロ
グラムまたはオペランドデータをアクセスするが、一旦
コピーをキャッシュメモリに持つと、即ちキャッシュヒ
ットの場合は、プロセッサはキャッシュメモリに対して
アクセスしているアドレスなどの情報を出力せず、プロ
セッサで閉じた動作を行っている。
【0004】従って上記のプロセッサに対応する従来の
デバッグ装置は、キャッシュメモリにプログラムやオペ
ランドデータのコピーを持たないようにキャッシュメモ
リの動作を停止させてプログラムのデバッグを行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のプ
ロセッサでは、キャッシュメモリに対してアクセスして
いるアドレスなどの情報が出力されないため、キャッシ
ュヒット中は、プログラムのアドレスのトレースや命令
の検証、あるいはオペランドのアドレスやデータの監視
といったプロセッサの動作の追跡ができないという問題
点がある。
【0006】また上記のデバッグ装置では、キャッシュ
メモリの動作を停止させてプログラムのデバッグを行う
ため、実際にキャッシュメモリを動作させた場合と同一
のプロセッサ実行状態でのデバッグができないといった
問題点や、キャッシュメモリを動作させた場合の実行時
間の測定やキャッシュヒット率などのキャッシュメモリ
の評価ができないという問題点がある。
【0007】本発明はかかる課題に鑑み、キャッシュヒ
ット中もプログラムの実行アドレスのトレースなどの動
作の追跡が可能なプロセッサを提供すること、および、
キャッシュメモリの動作を停止させることなくプログラ
ムのデバッグを可能とするデバッグ装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明のプロセッサは、プログラムに従ってオペラン
ドの処理を行う中央処理装置と、前記プログラムまたは
前記オペランドを格納するキャッシュメモリと、前記キ
ャッシュメモリに格納されたプログラムまたはオペラン
ドが読出される場合に、読出しを行うアドレスおよび読
出された内容の少なくとも一方を外部に出力するバス制
御装置とを備えている。
【0009】また本発明のプロセッサは、プログラムを
転送する内部プログラムバスと、オペランドを転送する
内部オペランドバスとを有し、前記プログラムに従って
前記オペランドの処理を行う中央処理装置と、前記内部
プログラムバスに接続され、前記プログラムを格納する
命令キャッシュメモリと、前記内部オペランドバスに接
続され、前記オペランドを格納するデータキャッシュメ
モリと、前記命令キャッシュメモリに格納されたプログ
ラムが読出される場合に、前記内部プログラムバス上の
内容を外部に出力し、前記データキャッシュメモリに格
納されたオペランドが読出される場合に、前記内部オペ
ランドバス上の内容を外部に出力するバス制御装置とを
備えている。
【0010】また本発明のプロセッサは、プログラムを
転送する内部プログラムバスと、オペランドを転送する
内部オペランドバスとを有し、前記プログラムに従って
前記オペランドの処理を行う中央処理装置と、前記内部
プログラムバスに接続され、前記プログラムを格納する
命令キャッシュメモリと、前記命令キャッシュメモリに
格納されたプログラムが読出されたとき、前記内部プロ
グラムバス上の内容を一時的に蓄積する一時記憶手段
と、前記内部オペランドバスにオペランドが転送されて
いるときは、前記内部オペランドバス上の内容のみを外
部に出力し、前記内部オペランドバスにオペランドが転
送されていないときに、前記一時記憶手段に蓄積された
内容を外部に出力するバス制御装置とを備えている。
【0011】また本発明のプロセッサは、プログラムを
転送する内部プログラムバスと、オペランドを転送する
内部オペランドバスとを有し、前記プログラムに従って
前記オペランドの処理を行う中央処理装置と、前記内部
オペランドバスに接続され、前記オペランドを格納する
データキャッシュメモリと、前記データキャッシュメモ
リに格納されたプログラムが読出されたとき、前記内部
オペランドバス上の内容を一時的に蓄積する一時記憶手
段と、前記内部プログラムバスにプログラムが転送され
ているときは、前記内部プログラムバス上の内容のみを
外部に出力し、前記内部プログラムバスにプログラムが
転送されていないときに、前記一時記憶手段に蓄積され
た内容を外部に出力するバス制御装置とを備えている。
【0012】さらに上記の課題を解決するための本発明
のデバッグ装置は、プログラムに従ってオペランドの処
理を行う中央処理装置と、前記プログラムまたは前記オ
ペランドを格納するキャッシュメモリと、前記キャッシ
ュメモリに格納されたプログラムまたはオペランドが読
出される場合に、読出しを行うアドレスおよび読出され
た内容の少なくとも一方をバスに出力し、前記キャッシ
ュメモリに格納されていないプログラムまたはオペラン
ドが読出される場合に、読出しを行うアドレスを前記バ
スに出力するバス制御装置とを有するプロセッサと、前
記バスに接続され、前記プロセッサにプログラムまたは
オペランドを供給するエミュレーションメモリと、前記
バスに接続され、前記バス上の内容に基づいて前記プロ
セッサにおける前記中央処理装置の動作を追跡するモニ
タ装置とを備えている。
【0013】また本発明のプロセッサは、プログラムを
転送する内部プログラムバスと、オペランドを転送する
内部オペランドバスとを有し、前記プログラムに従って
前記オペランドの処理を行う中央処理装置と、前記内部
プログラムバスに接続され、前記プログラムを格納する
命令キャッシュメモリと、前記内部プログラムバスと前
記内部オペランドバスとに接続されるバス制御装置とを
備えるプロセッサであって、前記中央処理装置は、前記
キャッシュメモリに格納されていないプログラムの読出
しと、オペランドの読出しまたは書込みとが同時に発生
した場合に、前記プログラムの読出しを取りやめ、遅延
し、または保留するようにしたプロセッサである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1と図2とを用いて説明する。
【0015】図1は、本発明の第一の実施の形態におけ
るプロセッサおよびデバッグ装置の構成を示すブロック
図である。
【0016】図1において、プロセッサ1は、中央処理
装置2とデータキャッシュ7と命令キャッシュ8とバス
制御装置9とから構成され、出力のオペランドアドレス
バス16と入出力のオペランドデータバス17と出力の
プログラムアドレスバス18と入出力のプログラムデー
タバス19とを外界とのインタフェースとして備える。
【0017】中央処理装置2は、出力の内部オペランド
アドレスバス3と入出力の内部オペランドデータバス4
と出力の内部プログラムアドレスバス5と入力の内部プ
ログラムデータバス6とをインタフェースとして備え、
内部プログラムアドレスバス5と内部プログラムデータ
バス6とを介して入力されたプログラムに従ってオペラ
ンドの処理を行う。処理を施す前のオペランドまたは処
理を施した後のオペランドは、内部オペランドアドレス
バス3と内部オペランドデータバス4とを介して入出力
される。
【0018】データキャッシュ7は、内部オペランドア
ドレスバス3と内部オペランドデータバス4とに接続さ
れ、オペランドを格納する。
【0019】命令キャッシュ8は、内部プログラムアド
レスバス5と内部プログラムデータバス6とに接続さ
れ、プログラムを格納する。
【0020】バス制御装置9は、内部オペランドアドレ
スバス3の内容をオペランドアドレスバス16に出力す
るバッファ10と、内部オペランドデータバス4の内容
をオペランドデータバス17に出力するバッファ11
と、オペランドデータバス17の内容を内部オペランド
データバス4に出力するバッファ12と、内部プログラ
ムアドレスバス5の内容をプログラムアドレスバス18
に出力するバッファ13と、内部プログラムデータバス
6の内容をプログラムデータバス19に出力するバッフ
ァ14と、プログラムデータバス19の内容を内部プロ
グラムデータバス6に出力するバッファ15と、図示し
ないバス制御回路とを含む。バッファ10とバッファ1
3とは常に動作するが、バッファ11はデータキャッシ
ュ7のライト時またはリードヒット時に動作し、バッフ
ァ12はデータキャッシュ7のリードミスヒット時に動
作し、バッファ14は命令キャッシュ8のヒット時に動
作し、バッファ15は命令キャッシュ8のミスヒット時
に動作するようにそれぞれバス制御回路によって制御さ
れる。なお、命令キャッシュ8へのライトは起こらない
ものとする。
【0021】また図1において、デバッグ装置20は、
プロセッサ1とデータエミュレーションメモリ21とプ
ログラムエミュレーションメモリ22とモニタ装置23
とから構成される。
【0022】データエミュレーションメモリ21は、オ
ペランドアドレスバス16とオペランドデータバス17
とに接続され、データキャッシュ7のライト時はオペラ
ンドデータバス17からライトデータを入力して書込
み、データキャッシュ7のリードミスヒット時はオペラ
ンドデータバス17にリードデータを出力する。データ
キャッシュ7のリードヒット時には何も動作しない。
【0023】プログラムエミュレーションメモリ22
は、プログラムアドレスバス18とプログラムデータバ
ス19とに接続され、命令キャッシュ8のミスヒット時
はプログラムデータバス19にデータを出力する。命令
キャッシュ8のヒット時には何も動作しない。なおプロ
グラムエミュレーションメモリ22には、図示しない例
えばホストコンピュータからの転送など方法により、デ
ータとしてデバッグされるプログラムが格納される。
【0024】モニタ装置23は、オペランドアドレスバ
ス16とオペランドデータバス17とプログラムアドレ
スバス18とプログラムデータバス19とを入力し、中
央処理装置2の動作の追跡を行う。動作の追跡とは、オ
ペランドアドレスバス16上のアドレスに基づく、オペ
ランドアドレスのトレース、オペランドアドレスブレー
クポイント処理、オペランドカバレッジの測定、データ
キャッシュ7のヒット率の測定や、オペランドデータバ
ス17上のデータに基づく、オペランドの内容によるブ
レークポイント処理などの検証や、プログラムアドレス
バス18上のアドレスに基づくプログラムアドレスのト
レース、プログラムアドレスブレークポイント処理、プ
ログラムカバレッジの測定、命令キャッシュ8のヒット
率の測定や、プログラムデータバス19上のデータに基
づく命令の内容によるブレークポイント処理などの検証
を含む。
【0025】以上のように構成された本発明の第一の実
施の形態によるプロセッサおよびデバッグ装置につい
て、その動作を説明する。
【0026】プログラムとオペランドとは全く独立に動
作を把握することができるため、それぞれについてキャ
ッシュのヒット、ミスヒットに分けて説明する。
【0027】(1)プログラムに関する中央処理装置2
の動作の把握 イ.命令キャッシュ8のヒットの場合 プロセッサ1においては、中央処理装置2がアドレスを
内部プログラムアドレスバス5とバッファ13を経由し
てプログラムアドレスバス18とに出力し、命令キャッ
シュ8が内部プログラムアドレスバス5上のアドレスを
もとにプログラムを読出して内部プログラムデータバス
6を経由して中央処理装置2に入力するとともにバッフ
ァ14を経由してプログラムデータバス19に出力す
る。
【0028】デバッグ装置20においては、モニタ装置
23が、プログラムアドレスバス18から中央処理装置
2が出力するプログラムアドレスと、プログラムデータ
バス19から命令キャッシュ8が出力するプログラムと
を入力する。
【0029】この場合、命令キャッシュ8にデータがあ
るにも関わらずプログラムアドレスバス18を介してプ
ログラムエミュレーションメモリ22にアドレスが出さ
れ、データの衝突が問題となるが、プロセッサが出力す
るバスの制御信号、例えばアドレスストローブ信号やチ
ップセレクト信号などを非活性とすることによりデータ
衝突を回避する。
【0030】なお、これはデータキャッシュ7のヒット
時も同じである。 ロ.命令キャッシュ8のミスヒットの場合 プロセッサ1においては、中央処理装置2がアドレスを
内部プログラムアドレスバス5とバッファ13を経由し
てプログラムアドレスバス18とに出力し、バッファ1
5と内部プログラムデータバス6とを経由してプログラ
ムデータバス19からプログラムを中央処理装置2に入
力する。
【0031】デバッグ装置20においては、プログラム
エミュレーションメモリ22がプログラムアドレスバス
18上のアドレスをもとにプログラムを読出してプログ
ラムデータバス19に出力し、モニタ装置23が、プロ
グラムアドレスバス18から中央処理装置2が出力する
プログラムアドレスと、プログラムデータバス19から
プログラムエミュレーションメモリ22が出力するプロ
グラムとを入力する。
【0032】(2)オペランドに関する中央処理装置2
の動作の把握 ハ.データキャッシュ7のリードヒットの場合 プロセッサ1においては、中央処理装置2がアドレスを
内部オペランドアドレスバス3とバッファ10を経由し
てオペランドアドレスバス16とに出力し、データキャ
ッシュ7が内部オペランドアドレスバス3上のアドレス
をもとにオペランドを読出して内部オペランドデータバ
ス4を経由して中央処理装置2に入力するとともにバッ
ファ11を経由してオペランドデータバス17に出力す
る。
【0033】デバッグ装置20においては、モニタ装置
23が、オペランドアドレスバス16から中央処理装置
2が出力するオペランドアドレスと、オペランドデータ
バス17からデータキャッシュ7が出力するオペランド
とを入力する。
【0034】ニ.データキャッシュ7のリードミスヒッ
トの場合 プロセッサ1においては、中央処理装置2がアドレスを
内部オペランドアドレスバス3とバッファ10を経由し
てオペランドアドレスバス16とに出力し、バッファ1
2と内部オペランドデータバス4とを経由してオペラン
ドデータバス17からオペランドを中央処理装置2に入
力する。
【0035】デバッグ装置20においては、データエミ
ュレーションメモリ21がオペランドアドレスバス16
上のアドレスをもとにオペランドを読出してオペランド
データバス17に出力し、モニタ装置23が、オペラン
ドアドレスバス16から中央処理装置2が出力するオペ
ランドアドレスと、オペランドデータバス17からデー
タエミュレーションメモリ21が出力するオペランドと
を入力する。
【0036】ホ.データキャッシュ7のライトの場合 プロセッサ1においては、中央処理装置2がアドレスを
内部オペランドアドレスバス3とバッファ10を経由し
てオペランドアドレスバス16とに出力し、同じく中央
処理装置2がオペランドを内部オペランドデータバス4
とバッファ11を経由してオペランドデータバス17と
に出力し、データキャッシュ7が内部オペランドアドレ
スバス3上のアドレスをもとに内部オペランドデータバ
ス4上のオペランドを書込む。
【0037】デバッグ装置20においては、モニタ装置
23が、オペランドアドレスバス16から中央処理装置
2が出力するオペランドアドレスと、オペランドデータ
バス17から中央処理装置2が出力するオペランドとを
入力する。
【0038】以上のように本発明の第一の実施の形態に
よれば、データキャッシュ7や命令キャッシュ8がヒッ
トしている時も、プロセッサ1はプログラムおよびオペ
ランドのアドレスやデータを外部に出力する。そのため
デバッグ装置20は、キャッシュメモリの動作を停止さ
せることなくプログラムのデバッグを可能にする。
【0039】図2は、本発明の第二の実施の形態におけ
るプロセッサおよびデバッグ装置の構成を示すブロック
図である。図2において図1と同一の構成要素について
は同じ符号を付す。
【0040】図2において、プロセッサ41は、中央処
理装置2とデータキャッシュ7と命令キャッシュ8とバ
ス制御装置42とから構成され、出力のアドレスバス5
3と入出力のデータバス54とを外界とのインタフェー
スとして備える。
【0041】バス制御装置42は、内部プログラムアド
レスバス5の内容を蓄積するアドレスFIFOメモリ43
と、内部プログラムデータバス6の内容を蓄積するデー
タFIFOメモリ44とを備え、内部オペランドアドレスバ
ス3の内容をアドレスバス53に出力するバッファ45
と、内部プログラムアドレスバス5の内容をアドレスバ
ス53に出力するバッファ46と、アドレスFIFOメモリ
43の出力をアドレスバス53に出力するバッファ47
と、内部オペランドデータバス4の内容をデータバス5
4に出力するバッファ48と、データバス54の内容を
内部オペランドデータバス4に出力するバッファ49
と、内部プログラムデータバス6の内容をデータバス5
4に出力するバッファ50と、データバス54の内容を
内部プログラムデータバス6に出力するバッファ51
と、データFIFOメモリ44の出力をデータバス54に出
力するバッファ52と、図示しないバス制御回路とを含
む。バッファ45から47は互いに排他的に動作し、バ
ッファ48と50と52とは互いに排他的に動作する。
動作の条件は、以下の動作の説明の所で述べる。なお、
命令キャッシュ8へのライトは起こらないものとする。
【0042】また図2において、デバッグ装置55は、
プロセッサ41とデータエミュレーションメモリ56と
プログラムエミュレーションメモリ57とモニタ装置5
8とから構成される。
【0043】データエミュレーションメモリ56は、ア
ドレスバス53とデータバス54とに接続され、データ
キャッシュ7のライト時はデータバス54からライトデ
ータを入力して書込み、データキャッシュ7のリードミ
スヒット時はデータバス54にリードデータを出力す
る。データキャッシュ7のリードヒット時には何も動作
しない。
【0044】プログラムエミュレーションメモリ57
は、アドレスバス53とデータバス54とに接続され、
命令キャッシュ8のミスヒット時はデータバス54にデ
ータを出力する。命令キャッシュ8のヒット時には何も
動作しない。なおプログラムエミュレーションメモリ5
7には、図示しない例えばホストコンピュータからの転
送などの方法により、データとしてデバッグされるプロ
グラムが格納される。
【0045】モニタ装置58は、アドレスバス53とデ
ータバス54とを入力し、中央処理装置2の動作の追跡
を行う。動作の追跡とは、アドレスバス53上のアドレ
スに基づく、オペランドアドレスのトレース、オペラン
ドアドレスブレークポイント処理、オペランドカバレッ
ジの測定、データキャッシュ7のヒット率の測定、プロ
グラムアドレスのトレース、プログラムアドレスブレー
クポイント処理、プログラムカバレッジの測定、命令キ
ャッシュ8のヒット率の測定や、データバス54上のデ
ータに基づく、オペランドの内容によるブレークポイン
ト処理などの検証、命令の内容によるブレークポイント
処理などの検証を含む。
【0046】以上のように構成された本発明の第二の実
施の形態によるプロセッサおよびデバッグ装置につい
て、その動作を説明する。
【0047】プログラムとオペランドとは独立に動作を
把握することができない。ここでは、命令キャッシュ8
とデータキャッシュ7とのヒット、ミスヒット、ライ
ト、アクセスなしの組合せに分けて説明する。
【0048】イ.命令キャッシュ8がヒット、データキ
ャッシュ7がリードヒットの場合 プロセッサ41においては、中央処理装置2がアドレス
を内部プログラムアドレスバス5に出力し、命令キャッ
シュ8が内部プログラムアドレスバス5上のアドレスを
もとにプログラムを読出して内部プログラムデータバス
6を経由して中央処理装置2に入力する。同時に、内部
プログラムアドレスバス5上のアドレスと内部プログラ
ムデータバス6上のデータとをそれぞれアドレスFIFOメ
モリ43とデータFIFOメモリ44とに蓄積する。また、
中央処理装置2がアドレスを内部オペランドアドレスバ
ス3とバッファ45を経由してアドレスバス53とに出
力し、データキャッシュ7が内部オペランドアドレスバ
ス3上のアドレスをもとにオペランドを読出して内部オ
ペランドデータバス4を経由して中央処理装置2に入力
するとともにバッファ48を経由してデータバス54に
出力する。
【0049】デバッグ装置55においては、モニタ装置
58が、アドレスバス53から中央処理装置2が出力す
るオペランドアドレスと、データバス54からデータキ
ャッシュ7が出力するオペランドとを入力する。従って
この場合は、オペランドに関してのみ中央処理装置2の
動作が把握できる。
【0050】ロ.命令キャッシュ8がヒット、データキ
ャッシュ7がリードミスヒットの場合 プロセッサ41においては、中央処理装置2がアドレス
を内部プログラムアドレスバス5に出力し、命令キャッ
シュ8が内部プログラムアドレスバス5上のアドレスを
もとにプログラムを読出して内部プログラムデータバス
6を経由して中央処理装置2に入力する。同時に、内部
プログラムアドレスバス5上のアドレスと内部プログラ
ムデータバス6上のデータとをそれぞれアドレスFIFOメ
モリ43とデータFIFOメモリ44とに蓄積する。また、
中央処理装置2がアドレスを内部オペランドアドレスバ
ス3とバッファ45を経由してアドレスバス53とに出
力し、バッファ49と内部オペランドデータバス4とを
経由してデータバス54からオペランドを中央処理装置
2に入力する。
【0051】デバッグ装置55においては、データエミ
ュレーションメモリ56がアドレスバス53上のアドレ
スをもとにオペランドを読出してデータバス54に出力
し、モニタ装置58が、アドレスバス53から中央処理
装置2が出力するオペランドアドレスと、データバス5
4からデータエミュレーションメモリ56が出力するオ
ペランドとを入力する。従ってこの場合は、オペランド
に関してのみ中央処理装置2の動作が把握できる。
【0052】ハ.命令キャッシュ8がヒット、データキ
ャッシュ7がライトの場合 プロセッサ41においては、中央処理装置2がアドレス
を内部プログラムアドレスバス5に出力し、命令キャッ
シュ8が内部プログラムアドレスバス5上のアドレスを
もとにプログラムを読出して内部プログラムデータバス
6を経由して中央処理装置2に入力する。同時に、内部
プログラムアドレスバス5上のアドレスと内部プログラ
ムデータバス6上のデータとをそれぞれアドレスFIFOメ
モリ43とデータFIFOメモリ44とに蓄積する。また、
中央処理装置2がアドレスを内部オペランドアドレスバ
ス3とバッファ45を経由してアドレスバス53とに出
力し、同じく中央処理装置2がオペランドを内部オペラ
ンドデータバス4とバッファ48を経由してデータバス
54とに出力し、データキャッシュ7が内部オペランド
アドレスバス3上のアドレスをもとに内部オペランドデ
ータバス4上のオペランドを書込む。
【0053】デバッグ装置55においては、モニタ装置
58が、アドレスバス53から中央処理装置2が出力す
るオペランドアドレスと、データバス54から中央処理
装置2が出力するオペランドとを入力する。従ってこの
場合は、オペランドに関してのみ中央処理装置2の動作
が把握できる。
【0054】ニ.命令キャッシュ8がヒット、データキ
ャッシュ7がアクセスなしの場合 プロセッサ41においては、中央処理装置2がアドレス
を内部プログラムアドレスバス5に出力し、命令キャッ
シュ8が内部プログラムアドレスバス5上のアドレスを
もとにプログラムを読出して内部プログラムデータバス
6を経由して中央処理装置2に入力する。このときアド
レスFIFOメモリ43およびデータFIFOメモリ44が空の
場合、内部プログラムアドレスバス5上のアドレスと内
部プログラムデータバス6上のデータとをそれぞれバッ
ファ46とバッファ50とを経由してそれぞれアドレス
バス53とデータバス54とに出力する。アドレスFIFO
メモリ43およびデータFIFOメモリ44が空でない場
合、内部プログラムアドレスバス5上のアドレスと内部
プログラムデータバス6上のデータとをそれぞれアドレ
スFIFOメモリ43とデータFIFOメモリ44とに新たに蓄
積し、アドレスFIFOメモリ43に蓄積された最も古いア
ドレスとデータFIFOメモリ44に蓄積された最も古いデ
ータとをそれぞれバッファ46とバッファ50とを経由
してそれぞれアドレスバス53とデータバス54とに出
力する。
【0055】デバッグ装置55においては、モニタ装置
58が、アドレスバス53から中央処理装置2またはア
ドレスFIFOメモリ43が出力するプログラムアドレス
と、データバス54から命令キャッシュ8またはデータ
FIFOメモリ44が出力するプログラムとを入力する。従
ってこの場合は、プログラムに関してのみ中央処理装置
2の動作が把握できる。
【0056】ホ.命令キャッシュ8がミスヒット、デー
タキャッシュ7がリードヒットの場合 プロセッサ41においては、中央処理装置2がアドレス
を内部プログラムアドレスバス5に出力してプログラム
を読出そうとするがプログラム読出しについてはそれ以
上は何も起きない(同一アドレスのプログラム読出しが
繰り返される)。また、中央処理装置2がアドレスを内
部オペランドアドレスバス3とバッファ45を経由して
アドレスバス53とに出力し、データキャッシュ7が内
部オペランドアドレスバス3上のアドレスをもとにオペ
ランドを読出して内部オペランドデータバス4を経由し
て中央処理装置2に入力するとともにバッファ48を経
由してデータバス54に出力する。
【0057】デバッグ装置55においては、モニタ装置
58が、アドレスバス53から中央処理装置2が出力す
るオペランドアドレスと、データバス54からデータキ
ャッシュ7が出力するオペランドとを入力する。従って
この場合は、オペランドに関してのみ中央処理装置2の
動作が把握できる。
【0058】ヘ.命令キャッシュ8がミスヒット、デー
タキャッシュ7がリードミスヒットの場合 プロセッサ41においては、中央処理装置2がアドレス
を内部プログラムアドレスバス5に出力してプログラム
を読出そうとするがプログラム読出しについてはそれ以
上は何も起きない(同一アドレスのプログラム読出しが
繰り返される)。また、中央処理装置2がアドレスを内
部オペランドアドレスバス3とバッファ45を経由して
アドレスバス53とに出力し、バッファ49と内部オペ
ランドデータバス4とを経由してデータバス54からオ
ペランドを中央処理装置2に入力する。
【0059】デバッグ装置55においては、データエミ
ュレーションメモリ56がアドレスバス53上のアドレ
スをもとにオペランドを読出してデータバス54に出力
し、モニタ装置58が、アドレスバス53から中央処理
装置2が出力するオペランドアドレスと、データバス5
4からデータエミュレーションメモリ56が出力するオ
ペランドとを入力する。従ってこの場合は、オペランド
に関してのみ中央処理装置2の動作が把握できる。
【0060】ト.命令キャッシュ8がミスヒット、デー
タキャッシュ7がライトの場合 プロセッサ41においては、中央処理装置2がアドレス
を内部プログラムアドレスバス5に出力してプログラム
を読出そうとするがプログラム読出しについてはそれ以
上は何も起きない(同一アドレスのプログラム読出しが
繰り返される)。また、中央処理装置2がアドレスを内
部オペランドアドレスバス3とバッファ45を経由して
アドレスバス53とに出力し、同じく中央処理装置2が
オペランドを内部オペランドデータバス4とバッファ4
8を経由してデータバス54とに出力し、データキャッ
シュ7が内部オペランドアドレスバス3上のアドレスを
もとに内部オペランドデータバス4上のオペランドを書
込む。
【0061】デバッグ装置55においては、モニタ装置
58が、アドレスバス53から中央処理装置2が出力す
るオペランドアドレスと、データバス54から中央処理
装置2が出力するオペランドとを入力する。従ってこの
場合は、オペランドに関してのみ中央処理装置2の動作
が把握できる。
【0062】チ.命令キャッシュ8がミスヒット、デー
タキャッシュ7がアクセスなしの場合 アドレスFIFOメモリ43およびデータFIFOメモリ44が
空の場合。
【0063】プロセッサ41においては、中央処理装置
2がアドレスを内部プログラムアドレスバス5とバッフ
ァ46を経由してアドレスバス53とに出力し、バッフ
ァ51と内部プログラムデータバス6とを経由してデー
タバス54からプログラムを中央処理装置2に入力す
る。
【0064】デバッグ装置55においては、プログラム
エミュレーションメモリ57がアドレスバス53上のア
ドレスをもとにプログラムを読出してデータバス54に
出力し、モニタ装置58が、アドレスバス53から中央
処理装置2が出力するプログラムアドレスと、データバ
ス54からプログラムエミュレーションメモリ57が出
力するプログラムとを入力する。
【0065】アドレスFIFOメモリ43およびデータFIFO
メモリ44が空でない場合。プロセッサ41において
は、中央処理装置2がアドレスを内部プログラムアドレ
スバス5に出力してプログラムを読出そうとするがプロ
グラム読出しについてはそれ以上は何も起きない(同一
アドレスのプログラム読出しが繰り返される)。アドレ
スFIFOメモリ43に蓄積された最も古いアドレスとデー
タFIFOメモリ44に蓄積された最も古いデータとをそれ
ぞれバッファ46とバッファ50とを経由してそれぞれ
アドレスバス53とデータバス54とに出力する。
【0066】デバッグ装置55においては、モニタ装置
58が、アドレスバス53からアドレスFIFOメモリ43
が出力するプログラムアドレスと、データバス54から
データFIFOメモリ44が出力するプログラムとを入力す
る。
【0067】従ってこれらの場合はいずれも、プログラ
ムに関してのみ中央処理装置2の動作が把握できる。
【0068】リ.命令キャッシュ8がアクセスなし、デ
ータキャッシュ7がリードヒットの場合 プロセッサ41においては、中央処理装置2がアドレス
を内部オペランドアドレスバス3とバッファ45を経由
してアドレスバス53とに出力し、データキャッシュ7
が内部オペランドアドレスバス3上のアドレスをもとに
オペランドを読出して内部オペランドデータバス4を経
由して中央処理装置2に入力するとともにバッファ48
を経由してデータバス54に出力する。
【0069】デバッグ装置55においては、モニタ装置
58が、アドレスバス53から中央処理装置2が出力す
るオペランドアドレスと、データバス54からデータキ
ャッシュ7が出力するオペランドとを入力する。従って
この場合は、オペランドに関してのみ中央処理装置2の
動作が把握できる。
【0070】ヌ.命令キャッシュ8がアクセスなし、デ
ータキャッシュ7がリードミスヒットの場合 プロセッサ41においては、中央処理装置2がアドレス
を内部オペランドアドレスバス3とバッファ45を経由
してアドレスバス53とに出力し、バッファ49と内部
オペランドデータバス4とを経由してデータバス54か
らオペランドを中央処理装置2に入力する。
【0071】デバッグ装置55においては、データエミ
ュレーションメモリ56がアドレスバス53上のアドレ
スをもとにオペランドを読出してデータバス54に出力
し、モニタ装置58が、アドレスバス53から中央処理
装置2が出力するオペランドアドレスと、データバス5
4からデータエミュレーションメモリ56が出力するオ
ペランドとを入力する。従ってこの場合は、オペランド
に関してのみ中央処理装置2の動作が把握できる。
【0072】ル.命令キャッシュ8がアクセスなし、デ
ータキャッシュ7がライトの場合 プロセッサ41においては、中央処理装置2がアドレス
を内部オペランドアドレスバス3とバッファ45を経由
してアドレスバス53とに出力し、同じく中央処理装置
2がオペランドを内部オペランドデータバス4とバッフ
ァ48を経由してデータバス54とに出力し、データキ
ャッシュ7が内部オペランドアドレスバス3上のアドレ
スをもとに内部オペランドデータバス4上のオペランド
を書込む。
【0073】デバッグ装置55においては、モニタ装置
58が、アドレスバス53から中央処理装置2が出力す
るオペランドアドレスと、データバス54から中央処理
装置2が出力するオペランドとを入力する。従ってこの
場合は、オペランドに関してのみ中央処理装置2の動作
が把握できる。
【0074】ヲ.命令キャッシュ8がアクセスなし、デ
ータキャッシュ7がアクセスなしの場合 アドレスFIFOメモリ43およびデータFIFOメモリ44が
空の場合。
【0075】プロセッサ41、デバッグ装置55とも変
化なし。アドレスFIFOメモリ43およびデータFIFOメモ
リ44が空でない場合。
【0076】プロセッサ41においては、アドレスFIFO
メモリ43に蓄積された最も古いアドレスとデータFIFO
メモリ44に蓄積された最も古いデータとをそれぞれバ
ッファ46とバッファ50とを経由してそれぞれアドレ
スバス53とデータバス54とに出力する。
【0077】デバッグ装置55においては、モニタ装置
58が、アドレスバス53からアドレスFIFOメモリ43
が出力するプログラムアドレスと、データバス54から
データFIFOメモリ44が出力するプログラムとを入力す
る。従ってこの場合は、プログラムに関してのみ中央処
理装置2の動作が把握できる。
【0078】以上のように本発明の第二の実施の形態に
よれば、データキャッシュ7や命令キャッシュ8がヒッ
トしている時も、プロセッサ41はプログラムおよびオ
ペランドのアドレスやデータを外部に出力する。そのた
めデバッグ装置55は、キャッシュメモリの動作を停止
させることなくプログラムのデバッグを可能にする。
【0079】さらに本発明の第二の実施の形態によれ
ば、アドレスFIFOメモリ43とデータFIFOメモリ44と
を設けて一時的にプログラムのアドレスとデータを蓄積
し、オペランドのアドレスやデータが外部に出力されな
いときに蓄積したプログラムのアドレスとデータを外部
に出力することにより、プロセッサ41がプログラムと
オペランドとについてアドレスバス53およびデータバ
ス54を共有して転送する方式であってもプログラムお
よびオペランドのアドレスやデータを外部に出力するこ
とができる。
【0080】さらに本発明の第二の実施の形態によれ
ば、命令キャッシュ8のミスヒットとオペランドアクセ
スとが同時に発生した時には、同一のアドレスで命令キ
ャッシュ8を繰り返してリードするようにしているた
め、バス制御装置42には命令キャッシュ8のミスヒッ
トに係る手段は何も必要としない。
【0081】なお、第二の実施の形態では、アドレスFI
FOメモリ43とデータFIFOメモリ44とに一時的にプロ
グラムのアドレスとデータを蓄積し、オペランドのアド
レスやデータが外部に出力されないときに蓄積したプロ
グラムのアドレスとデータを外部に出力するようにして
いるが、一時的にオペランドのアドレスとデータを蓄積
し、プログラムのアドレスとデータが外部に出力されな
いときに蓄積したオペランドのアドレスとデータを外部
に出力するようにしてもよいし、プログラムとオペラン
ドのアドレスおよびデータを格納する二系統のアドレス
FIFOメモリとデータFIFOメモリとを設けて、プログラム
とオペランドの一方のアドレスやデータが外部に出力さ
れないときに蓄積した他方のアドレスとデータを外部に
出力するようにしてもよい。
【0082】また、以上の本発明の実施の形態では、い
ずれもデータキャッシュ7と命令キャッシュ8との両方
を設けているが、いずれか一方だけを設けてもよい。
【0083】また、上記実施の形態では、プロセッサが
キャッシュヒット時にキャッシュのアクセスアドレスと
キャッシュから読出されたデータとを出力し、デバッグ
装置内のモニタ装置でこれらを入力しているが、アドレ
スとデータのいずれか一方だけでもよい。特にアドレス
だけをモニタ装置に加えた場合は、トレース、アドレス
ブレークポイント処理、カバレッジの測定、キャッシュ
のヒット率の測定など、データだけを加えた場合に比べ
て幅広く中央処理装置2の動作の追跡が可能になる。
【0084】また、上記実施の形態では、プロセッサが
キャッシュヒット時にキャッシュのアクセスアドレスと
キャッシュから読出されたデータとを出力し、デバッグ
装置内のモニタ装置でこれらを入力しているが、これら
に加えてプロセッサがキャッシュヒット信号を出力し、
デバッグ装置内のモニタ装置でキャッシュヒット信号を
入力するようにしてもよい。こうすることにより、その
アクセスがキャッシュヒットによるものかキャッシュミ
スヒットによるものかを容易に判別することが可能にな
る。
【0085】
【発明の効果】以上のように本発明に係るプロセッサ
は、プログラムに従ってオペランドの処理を行う中央処
理装置と、前記プログラムまたは前記オペランドを格納
するキャッシュメモリと、前記キャッシュメモリに格納
されたプログラムまたはオペランドが読出される場合
に、読出しを行うアドレスおよび読出された内容の少な
くとも一方を外部に出力するバス制御装置とを備える。
この構成によれば、キャッシュヒット中もキャッシュメ
モリの読出しアドレスまたは読出された内容を外部で追
跡できる。
【0086】また本発明に係るプロセッサは、プログラ
ムを転送する内部プログラムバスと、オペランドを転送
する内部オペランドバスとを有し、前記プログラムに従
って前記オペランドの処理を行う中央処理装置と、前記
内部プログラムバスに接続され、前記プログラムを格納
する命令キャッシュメモリと、前記内部オペランドバス
に接続され、前記オペランドを格納するデータキャッシ
ュメモリと、前記命令キャッシュメモリに格納されたプ
ログラムが読出される場合に、前記内部プログラムバス
上の内容を外部に出力し、前記データキャッシュメモリ
に格納されたオペランドが読出される場合に、前記内部
オペランドバス上の内容を外部に出力するバス制御装置
とを備える。この構成によれば、命令キャッシュメモリ
およびデータキャッシュメモリのいずれがヒットしても
それらの動作を外部で追跡できる。
【0087】また本発明に係るプロセッサは、プログラ
ムを転送する内部プログラムバスと、オペランドを転送
する内部オペランドバスとを有し、前記プログラムに従
って前記オペランドの処理を行う中央処理装置と、前記
内部プログラムバスに接続され、前記プログラムを格納
する命令キャッシュメモリと、前記命令キャッシュメモ
リに格納されたプログラムが読出されたとき、前記内部
プログラムバス上の内容を一時的に蓄積する一時記憶手
段と、前記内部オペランドバスにオペランドが転送され
ているときは、前記内部オペランドバス上の内容のみを
外部に出力し、前記内部オペランドバスにオペランドが
転送されていないときに、前記一時記憶手段に蓄積され
た内容を外部に出力するバス制御装置とを備える。この
構成によれば、外部に出力する経路が単一であっても、
命令キャッシュメモリの動作と内部オペランドバスに転
送されるオペランドのアドレスやデータとを外部で追跡
できる。
【0088】また本発明に係るプロセッサは、プログラ
ムを転送する内部プログラムバスと、オペランドを転送
する内部オペランドバスとを有し、前記プログラムに従
って前記オペランドの処理を行う中央処理装置と、前記
内部オペランドバスに接続され、前記オペランドを格納
するデータキャッシュメモリと、前記データキャッシュ
メモリに格納されたプログラムが読出されたとき、前記
内部オペランドバス上の内容を一時的に蓄積する一時記
憶手段と、前記内部プログラムバスにプログラムが転送
されているときは、前記内部プログラムバス上の内容の
みを外部に出力し、前記内部プログラムバスにプログラ
ムが転送されていないときに、前記一時記憶手段に蓄積
された内容を外部に出力するバス制御装置とを備える。
この構成によれば、外部に出力する経路が単一であって
も、データキャッシュメモリの動作と内部プログラムバ
スに転送されるプログラムのアドレスやデータとを外部
で追跡できる。
【0089】さらに本発明に係るデバッグ装置は、プロ
グラムに従ってオペランドの処理を行う中央処理装置
と、前記プログラムまたは前記オペランドを格納するキ
ャッシュメモリと、前記キャッシュメモリに格納された
プログラムまたはオペランドが読出される場合に、読出
しを行うアドレスおよび読出された内容の少なくとも一
方をバスに出力し、前記キャッシュメモリに格納されて
いないプログラムまたはオペランドが読出される場合
に、読出しを行うアドレスを前記バスに出力するバス制
御装置とを有するプロセッサと、前記バスに接続され、
前記プロセッサにプログラムまたはオペランドを供給す
るエミュレーションメモリと、前記バスに接続され、前
記バス上の内容に基づいて前記プロセッサにおける前記
中央処理装置の動作を追跡するモニタ装置とを備える。
この構成によれば、キャッシュヒット中はキャッシュメ
モリの読出しアドレスまたは読出された内容を、キャッ
シュミスヒット中はエミュレーションメモリの読出しア
ドレスまたは読出された内容をモニタ装置で追跡でき、
キャッシュメモリの動作を停止させることなくプログラ
ムのデバッグが可能となる。
【0090】また本発明に係るプロセッサは、プログラ
ムを転送する内部プログラムバスと、オペランドを転送
する内部オペランドバスとを有し、前記プログラムに従
って前記オペランドの処理を行う中央処理装置と、前記
内部プログラムバスに接続され、前記プログラムを格納
する命令キャッシュメモリと、前記内部プログラムバス
と前記内部オペランドバスとに接続されるバス制御装置
とを備えるプロセッサであって、前記中央処理装置は、
前記キャッシュメモリに格納されていないプログラムの
読出しと、オペランドの読出しまたは書込みとが同時に
発生した場合に、前記プログラムの読出しを取りやめ、
遅延し、または保留するようにしたプロセッサである。
この構成によれば、オペランドの読出しまたは書込みと
が同時に発生しなくなるまで前記プログラムの読出しを
繰り返すため、バス制御装置には前記キャッシュメモリ
に格納されていないプログラムの読出しに係る手段が不
要である。
【0091】以上説明したように本発明によれば、キャ
ッシュヒット中もプログラムの実行アドレスのトレース
などの動作の追跡が可能で、キャッシュメモリの動作を
停止させることなくプログラムをデバッグすることがで
きるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるプロセッサ
およびデバッグ装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第二の実施の形態におけるプロセッサ
およびデバッグ装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】 1、41 プロセッサ 2 中央処理装置 3 内部オペランドアドレスバス 4 内部オペランドデータバス 5 内部プログラムアドレスバス 6 内部プログラムデータバス 7 データキャッシュ 8 命令キャッシュ 9、42 バス制御装置 10〜15、45〜52 バッファ 16 オペランドアドレスバス 17 オペランドデータバス 18 プログラムアドレスバス 19 プログラムデータバス 20、55 デバッグ装置 21、56 データエミュレーションメモリ 22、57 プログラムエミュレーションメモリ 23、58 モニタ装置 43 アドレスFIFOメモリ 44 データFIFOメモリ 53 アドレスバス 54 データバス

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムに従ってオペランドの処理を
    行う中央処理装置と、 前記プログラムまたは前記オペランドを格納するキャッ
    シュメモリと、 前記キャッシュメモリに格納されたプログラムまたはオ
    ペランドが読出される場合に、読出しを行うアドレスお
    よび読出された内容の少なくとも一方を外部に出力する
    バス制御装置とを備えることを特徴とするプロセッサ。
  2. 【請求項2】 プログラムを転送する内部プログラムバ
    スと、オペランドを転送する内部オペランドバスとを有
    し、前記プログラムに従って前記オペランドの処理を行
    う中央処理装置と、 前記内部プログラムバスに接続され、前記プログラムを
    格納する命令キャッシュメモリと、 前記内部オペランドバスに接続され、前記オペランドを
    格納するデータキャッシュメモリと、 前記命令キャッシュメモリに格納されたプログラムが読
    出される場合に、前記内部プログラムバス上の内容を外
    部に出力し、前記データキャッシュメモリに格納された
    オペランドが読出される場合に、前記内部オペランドバ
    ス上の内容を外部に出力するバス制御装置とを備えるこ
    とを特徴とするプロセッサ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のバス制御装置は、 それぞれ個別に設けられ、外部との間でプログラムを転
    送する外部プログラムバスと、外部との間でオペランド
    を転送する外部オペランドバスとに接続され、 前記命令キャッシュメモリに格納されたプログラムが読
    出される場合に、前記内部プログラムバス上の内容を外
    部プログラムバスに出力し、 前記データキャッシュメモリに格納されたオペランドが
    読出される場合に、前記内部オペランドバス上の内容を
    外部オペランドバスに出力することを特徴とするプロセ
    ッサ。
  4. 【請求項4】 プログラムを転送する内部プログラムバ
    スと、オペランドを転送する内部オペランドバスとを有
    し、前記プログラムに従って前記オペランドの処理を行
    う中央処理装置と、 前記内部プログラムバスに接続され、前記プログラムを
    格納する命令キャッシュメモリと、 前記命令キャッシュメモリに格納されたプログラムが読
    出されたとき、前記内部プログラムバス上の内容を一時
    的に蓄積する一時記憶手段と、 前記内部オペランドバスにオペランドが転送されている
    ときは、前記内部オペランドバス上の内容のみを外部に
    出力し、 前記内部オペランドバスにオペランドが転送されていな
    いときに、前記一時記憶手段に蓄積された内容を外部に
    出力するバス制御装置とを備えることを特徴とするプロ
    セッサ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のバス制御装置は、 単一の外部バスに接続され、 前記外部バスを用いて、前記内部オペランドバス上の内
    容または前記一時記憶手段に蓄積された内容のいずれか
    を選択的に外部に出力することを特徴とするプロセッ
    サ。
  6. 【請求項6】 プログラムを転送する内部プログラムバ
    スと、オペランドを転送する内部オペランドバスとを有
    し、前記プログラムに従って前記オペランドの処理を行
    う中央処理装置と、 前記内部オペランドバスに接続され、前記オペランドを
    格納するデータキャッシュメモリと、 前記データキャッシュメモリに格納されたプログラムが
    読出されたとき、前記内部オペランドバス上の内容を一
    時的に蓄積する一時記憶手段と、 前記内部プログラムバスにプログラムが転送されている
    ときは、前記内部プログラムバス上の内容のみを外部に
    出力し、 前記内部プログラムバスにプログラムが転送されていな
    いときに、前記一時記憶手段に蓄積された内容を外部に
    出力するバス制御装置とを備えることを特徴とするプロ
    セッサ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のバス制御装置は、 単一の外部バスに接続され、 前記外部バスを用いて、前記内部プログラムバス上の内
    容または前記一時記憶手段に蓄積された内容のいずれか
    を選択的に外部に出力することを特徴とするプロセッ
    サ。
  8. 【請求項8】 プログラムに従ってオペランドの処理を
    行う中央処理装置と、 前記プログラムまたは前記オペランドを格納するキャッ
    シュメモリと、 前記キャッシュメモリに格納されたプログラムまたはオ
    ペランドが読出される場合に、読出しを行うアドレスお
    よび読出された内容の少なくとも一方をバスに出力し、
    前記キャッシュメモリに格納されていないプログラムま
    たはオペランドが読出される場合に、読出しを行うアド
    レスを前記バスに出力するバス制御装置とを有するプロ
    セッサと、 前記バスに接続され、前記プロセッサにプログラムまた
    はオペランドを供給するエミュレーションメモリと、 前記バスに接続され、前記バス上の内容に基づいて前記
    プロセッサにおける前記中央処理装置の動作を追跡する
    モニタ装置とを備えることを特徴とするデバッグ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のバス制御装置は、前記キ
    ャッシュメモリに格納されたプログラムまたはオペラン
    ドが読出される場合に、読出しを行うアドレスと読出さ
    れた内容とをそれぞれ前記バスのアドレス部とデータ部
    とに出力し、 モニタ装置は、前記バスのアドレス部とデータ部とに基
    づいて前記プロセッサにおける前記中央処理装置の動作
    を追跡することを特徴とするデバッグ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のバス制御装置は、キャ
    ッシュメモリに格納されたプログラムまたはオペランド
    が読出される場合に、読出しを行うアドレスと、キャッ
    シュメモリに格納されたプログラムまたはオペランドが
    読出されたことを示す識別信号とを外部に出力すること
    を特徴とするプロセッサ。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のバス制御装置は、キャ
    ッシュメモリに格納されたプログラムまたはオペランド
    が読出される場合に、読出しを行うアドレスをバスに出
    力するとともに、キャッシュメモリに格納されたプログ
    ラムまたはオペランドが読出されたことを示す識別信号
    を出力し、 モニタ装置は、前記バス上のアドレスと前記識別信号と
    に基づいて前記プロセッサにおける前記中央処理装置の
    動作を追跡することを特徴とするデバッグ装置。
  12. 【請求項12】 プログラムを転送する内部プログラム
    バスと、オペランドを転送する内部オペランドバスとを
    有し、前記プログラムに従って前記オペランドの処理を
    行う中央処理装置と、 前記内部プログラムバスに接続され、前記プログラムを
    格納する命令キャッシュメモリと、 前記内部プログラムバスと前記内部オペランドバスとに
    接続されるバス制御装置とを備えるプロセッサにおい
    て、 前記中央処理装置は、 前記キャッシュメモリに格納されていないプログラムの
    読出しと、オペランドの読出しまたは書込みとが同時に
    発生した場合に、 前記プログラムの読出しを取りやめ、遅延し、または保
    留することを特徴とするプロセッサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010505195A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド キャッシュ・メモリ・デバッグ・サポートを有するデータ処理システムおよびそのための方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010505195A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド キャッシュ・メモリ・デバッグ・サポートを有するデータ処理システムおよびそのための方法

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