JPH11155931A - 哺乳壜 - Google Patents

哺乳壜

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JPH11155931A
JPH11155931A JP34703497A JP34703497A JPH11155931A JP H11155931 A JPH11155931 A JP H11155931A JP 34703497 A JP34703497 A JP 34703497A JP 34703497 A JP34703497 A JP 34703497A JP H11155931 A JPH11155931 A JP H11155931A
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JP
Japan
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baby bottle
liquid
water
molded
molded article
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JP34703497A
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English (en)
Inventor
Takao Yoshida
孝夫 吉田
Keinosuke Isono
啓之介 磯野
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Material Engineering Technology Laboratory Inc
Original Assignee
Material Engineering Technology Laboratory Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転がり性と耐熱変形性を有した調乳用水入り
の使い捨て哺乳壜を提供。 【構成】 本発明に係る人工乳首が取り付けられる開口
を有した定型性のブロー樹脂成形物からなり、予め蒸気
滅菌処理された液が液密に収容される哺乳壜であって、
上記成形物の胴部は角柱状に形成され、上記両端部は円
柱状に形成されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨てのプラスチッ
ク哺乳壜に関するものであり、より詳細には、予め滅菌
処理され、腐敗や変質の生じない液体が液密に収容され
ている哺乳壜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に授乳に用いられるミルクは粉ミル
クを水道水の湯冷ましに溶解したものである。しかし、
最近、水道水の安全性が問われ、またこのようなミルク
の感染等の心配が増大している。このため、プラスチッ
ク哺乳壜に蒸留水を液密に収容して、これを高圧蒸気滅
菌処理し、粉ミルクの溶解液と哺乳壜とを一緒に提供す
ることが考えられる。例えば、哺乳壜の成形物本体は医
療用容器等にも使用されるポリプロピレン製ハード型
(定型性)プラスチック成形物が用いられ、成形物は溶
出物の危険性が極めて少ないものとなっている。また、
液体は主に蒸留水からなり、その蒸留水は上記成形物内
に収容された後、シールフィルムで熱容着シールにより
その成形物の充填口が液密に閉止され、成形物と共に温
度115℃で時間40分間の高圧蒸気滅菌が成されてい
る。更に、成形物は哺乳壜の形態を採り、開口にはその
まま人工乳首等が取り付けられるようになっている。
【0003】このような哺乳壜には以下の利便性があ
る。第一に、飲料時に安全に無菌化された粉ミルクの調
乳用水が得られることである。従来、調乳用として用い
る水道水は塩素殺菌され無菌度が高いが、その水には塩
素やトリハロメタン等が微量存在する可能性がある。こ
の可能性は水道水を沸騰させて、塩素類を出したとして
も完全に否定することはできない。このような塩素類が
幼児に悪影響を与えることは明らかである。第二に、飲
料時に安全でピュアーな調乳用水が得られることであ
る。従来、水道からの沸騰水や市販のおいしい水等はミ
ネラルや微量の有機物が存在する。幼児の中には授乳に
よりアトピー症等の過敏症を起こす場合がある。大部分
は使用ミルクの調整により解決するが、中には上記のミ
ネラルや微量の有機物を原因とする場合がある。この点
においても、上記調乳用水は何も存在しない完全な蒸留
水であり、水に限ってはアトピー症等の原因を否定する
ことができる。第三に、飲料時に水腐りのない調乳用水
が得られることである。従来、市販のおいしい水等は、
温度100℃程度で瞬間殺菌されている。また、場合に
よっては、ミネラル等を沈殿させないため、殺菌処理温
度を更に低くするものもある。このため、これらのボト
ル中の水を長く保存すると、常在菌等が完全に死滅して
いないため、若干存在する有機物等で繁殖して水腐りが
生じるおそれがある。また、水道水でも塩素等が一旦除
去されれば、水腐りの原因となる。このような水をミル
ク溶解液として用いる場合は一度沸騰させて用いる必要
がある。また、このような水を沸騰させて用いたとして
も、死滅常在菌蛋白質、変質蛋白質等により上述のアト
ピー症等の原因となるおそれもある。この点、上記調乳
用水は医療用の輸液レベルでの蒸気滅菌が成されている
ため、殆どの菌が実質的或いは確率的に死滅しており、
微量の有機物さえもなく水腐りの心配はない。このた
め、従来のように使用前に調乳用水を一旦沸騰させ、湯
冷ましする必要はなく、温度37℃の低い加温状態或い
はミルクが十分に溶解する温度50℃程度の加温状態で
の使用ができるという利便性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな調乳用水と使い捨て哺乳壜を提供するものには以下
の問題がある。哺乳壜を自動販売機で販売する場合に、
哺乳壜をベンダーで転がす必要があるため哺乳壜は円柱
形状に形成しなければならない。しかし、哺乳壜の胴部
を完全な円柱形状にすると、哺乳壜を高圧蒸気滅菌処理
したときに問題が生じる。即ち、高圧滅菌処理の際に加
温と冷却とを行うが、かかる操作の際に哺乳壜内とオー
トクレーブ内との間の圧力に差が生じ、哺乳壜内が外界
に対して負圧になったり陽圧になったりする。このた
め、胴部が円柱壁の場合に壁が熱変形し、その変形が冷
却後も残り、哺乳壜が商品の形態をなさなくなる不具合
がある。従って、本発明は、転がり性と耐熱変形性を有
した調乳用水入りの使い捨て哺乳壜を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、人工乳首が取
り付けられる開口を有した定型性のブロー樹脂成形物か
らなり、予め蒸気滅菌処理された液が液密に収容される
哺乳壜であって、上記成形物の胴部は角柱状に形成さ
れ、上記両端部は円柱状に形成されてなることを特徴と
する哺乳壜を提供するものである。
【0006】上記ブロー樹脂成形物は、ダレクトブロー
成形物でもインジェクションブロー成形物でも良い。成
形物のブロー口は人工乳首が取り付けられる開口に形成
されている。開口は人工乳首が液密に密着される形態で
あれば良く、人工乳首を取り付ける螺合部等を有してい
ても良い。ブロー成形の樹脂素材としてはポリオレフィ
ン系樹脂、塩化ビニル、塩化ビニリデン系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアク
リルニトリル系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂等の汎用樹脂である。また樹脂容器は単層又は
多層で形成されていても良い。容器内の薬剤と接触する
最内層は、収容液体に影響を与えない、また溶出物が生
じない樹脂層であることが望ましい。このような樹脂と
しては、ポリオレフィン系樹脂が望ましく、例えば、
低、中、高−密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の低
級オレフィン樹脂等が挙げられる。
【0007】上記哺乳壜には予め蒸気滅菌処理された液
が液密に収容されている。蒸気滅菌処理される液は、調
乳用の蒸留水の他に、ミネラル含有水、糖などを含む栄
養水等でも良い。望ましくは蒸留水である。液は液密に
収容される。このため、充填口である開口等には螺合蓋
等で液密に閉じるよりも熱溶着シール蓋などを取り付け
ることが望ましい。また、蒸気滅菌処理は温度100℃
〜140℃、特に105℃〜115℃の範囲で蒸気滅菌
処理することが望ましい。上記範囲を下回る滅菌温度で
は、時間がかかり、また滅菌が不十分となるおそれがあ
る。一方、上記範囲を上回る滅菌温度では成形物が熱変
形、熱変質等を起こして好ましくない。
【0008】上記成形物の胴部は角柱状に形成され、角
柱は三角柱、四角柱、五角柱、六角柱等の多角柱等を挙
げることができる。より好ましくは四角柱〜八角柱程度
が望ましい。胴部は中央部が角柱であり、その両端は円
柱状に形成されてなる。円柱状部分は正確な真円形状で
ある必要はなく、胴部の転がり性を有する限り、多少変
形していても良い。両端の円柱状部分は円柱状の蓋部材
等で補填されていても良い。角柱状の胴部の形成範囲
は、両端の円柱形成範囲の1/3以上を占めていること
が望ましい。また、両端に形成した円柱状部分の互いの
外径差は即ち、上記形成物を倒して平板上に載置した時
に、哺乳壜の中心軸の角度は平板に対して3.5度以内
となることが望ましい。また、両端円柱状部分の一方又
は両方を他の成形物、例えばキャップ等で代用するよう
に形成しても良い。このように形成された哺乳壜にあっ
ては、両端の円柱形状により転がり性が生じ、自動販売
機のベンダー等に容易に配することができる。一方、高
圧蒸気滅菌処理時においては、胴部の全てを円柱形状に
すると、その胴部の一部に変形が出来やすくなる。これ
はポリエチレンやプロピレン等のポリオレフィン系樹脂
容器に多く見られる。しかし、本発明に係る哺乳壜の如
く胴部を多角柱にすることにより、加温時の胴壁に多少
の緊張が生じても、室温に戻れば円柱形状と異なり、通
常の胴部壁に戻る機械的強度が増大する。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る哺乳壜の好ましい実施例
を添付図面を参照しながら詳述する。図1は本発明に係
る哺乳壜の第一実施例の正面図である。図2は第一実施
例の哺乳壜の側面図である。図3は第一実施例の哺乳壜
の底面図である。図4は第一実施例の哺乳壜の変形例を
示した側面図である。図5は他の実施例の哺乳壜の底面
図である。図6は他の実施例の哺乳壜の底面図である。
【0010】図1〜図3に示す如く、本実施例に係る哺
乳瓶1は、人工乳首が取り付けられる開口3を有した定
型性のブロー樹脂成形物2からなり、予め蒸気滅菌処理
された液4が液密に収容される。哺乳壜1において、成
形物2の胴部2Aは角柱状に形成され、両端部2B、2
Cは円柱状に形成されてなる。上記成形物2がポリオレ
フィン系樹脂成形物からなる。
【0011】本実施例の哺乳容器1を更に説明すると、
図1〜図3に示す如く哺乳瓶1は、ポリプロピレンのブ
ロー樹脂成形物2である。ブロー成形物2は胴部2Aの
中央の大部分が四角柱に形成され、両端部2B、2Cは
円柱に形成されている。端部2Bに開口3が設けられ、
開口3の側壁には螺合用の雄螺子3Aが形成されてい
る。雄螺子3Aを介して開口3にはダミーキャップ5が
取付られている。ダミーキャップ5はその使用時にリン
グ状キャップと取り替えられ、リング状キャップで開口
3に人工乳首が取り付けられるようになっている。開口
3には図示しないが剥離可能な密封シールが設けられ、
開口3は使用時まで液密に閉じられている。哺乳壜1の
総内容量は250mLであり、成形物2の内部には20
0mLから溶解されるミルク容量を差し引いた量の調乳
用水4が収容されている。具体的には約180mLであ
る。調乳用水4は使用時に加温される飲料である。調乳
用水4は蒸留水を除菌フィルタに通した後に成形物2の
開口34から充填された無菌精製水である。調乳用水2
は、本体3と共にオートクレーブ滅菌されているる。除
菌フィルタは孔径が0.8μm以下である。オートクレ
ーブ滅菌は110℃で約1時間行ったものである。この
ような調乳用水4は蛋白質、その他のアレルゲンが存在
せず、長期間の保存に黴や細菌の繁殖が全くなく、アー
トピー患者等に適用する場合に問題が生じない。
【0012】このような構成に係る哺乳壜1によれば、
その製造時に高圧蒸気滅菌処理を行う。この場合、容器
の殆どの胴部2Aが角柱状であるため、かかる処理に外
界に対して負圧或いは、陽圧に晒されたときでも胴壁は
一旦変形をするが、処理後は通常の形状に戻りやすい。
このため、従来のように全体を円柱状にした胴部に比べ
て処理による変形が少なく、商品的価値を損なうことが
ない。また、哺乳壜1を販売する場合には、成形物の端
部2B、2Cが転がり性を発揮するため、自動販売機等
のベンダーに適用することが簡単にできる。また哺乳壜
1の使用時には自動販売機等で40℃前後の適温で保存
されているため、粉ミルクを調乳用水4に溶解し、直ぐ
に授乳することができる。また、調乳用水4は細菌の発
生もなく、蛋白成分等の発生もないため安全に使用する
ことができる。上記実施例で両端の円柱状の成形物の端
部2B、2Cの径が図4に示す如く異なっていても良
い。但し、端部2B、2C同士の径の差は哺乳壜1を倒
したときの哺乳壜1の中心軸が水平に対して3.5度以
下の傾きであれば、ベンダーでの転がり直進性を十分に
得ることができる。上記実施例では中央の胴部2Aを四
角柱としたが、図5及び図6に示す如く六角柱6、八角
柱7等のようにその他の多角柱としても良い。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る哺乳壜
は、人工乳首が取り付けられる開口を有した定型性のブ
ロー樹脂成形物からなり、予め蒸気滅菌処理された液が
液密に収容される哺乳壜において、上記成形物の胴部は
角柱状に形成され、上記両端部は円柱状に形成されてな
るので、転がり性と耐変形性を有した調乳用水入りの使
い捨て哺乳壜とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る哺乳壜の第一実施例の正面
図である。
【図2】図2は第一実施例の哺乳壜の側面図である。
【図3】図3は第一実施例の哺乳壜の底面図である。
【図4】図4は第一実施例の哺乳壜の変形例を示した側
面図である。
【図5】図5は他の実施例の哺乳壜の底面図である。
【図6】図6は他の実施例の哺乳壜の底面図である。
【符号の説明】
1 哺乳壜 2 成形物 2A 胴部 2B、2C 端部 3 開口 4 液 5 キャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工乳首が取り付けられる開口を有した
    定型性のブロー樹脂成形物からなり、予め蒸気滅菌処理
    された液が液密に収容される哺乳壜であって、上記成形
    物の胴部は角柱状に形成され、上記両端部は円柱状に形
    成されてなることを特徴とする哺乳壜。
  2. 【請求項2】 上記成形物がポリオレフィン系樹脂成形
    物からなる請求項1記載の哺乳壜。
JP34703497A 1997-12-02 1997-12-02 哺乳壜 Pending JPH11155931A (ja)

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JP34703497A JPH11155931A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 哺乳壜

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JP34703497A JPH11155931A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 哺乳壜

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