JPH11154928A - M−aryスペクトル拡散復調器 - Google Patents
M−aryスペクトル拡散復調器Info
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- JPH11154928A JPH11154928A JP31973997A JP31973997A JPH11154928A JP H11154928 A JPH11154928 A JP H11154928A JP 31973997 A JP31973997 A JP 31973997A JP 31973997 A JP31973997 A JP 31973997A JP H11154928 A JPH11154928 A JP H11154928A
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Abstract
ペクトル拡散復調器を提供する。 【解決手段】 アンテナ10が受信したスペクトル拡散
信号は、LNA12で増幅された後、ミキサ14で中間
周波数に変換され、その後、マッチドフィルタ16に供
給される。このマッチドフィルタ16は検波回路を含ん
でおり、検波後の相関出力を出力する。相関出力は8個
の相関出力ずつ、2個のブロックに分割され、各ブロッ
ク毎に平均化回路30で平均値が算出される。また、各
ブロック毎に平均値と各相関出力との比に基づいた重み
付けが、重みづけ回路32において行われる。重みづけ
語の相関出力に対して、比較回路34が比較をし、選択
された符号を決定する。選択すべき符号が含まれている
ブロックにおいてはチップ間干渉が生じていてもその影
響は少ない。また、選択すべき符号が含まれていないブ
ロックにおいては、平均化によってチップ間干渉の影響
を小さくすることができる。その結果、データの復調誤
りが少ないM−aryスペクトル拡散復調器が得られ
る。
Description
スペクトル拡散通信の復調器に関する。
(符号長ともいう)の等しいM=2n個の符号を割り当
て、どの符号が選択されるかにより情報を伝達するM−
ary符号化スペクトル拡散(SS)通信方式は、同一
周波数帯域において複数の符号を割り当てることができ
る。ここで、nは、正の整数である。そのため、符号数
M=2nにおいて、M≫2とすることによって、同一周
波数特性帯域を持ちながらnビットのデータを伝送で
き、周波数効率が向上するという特徴を有している。
用いられる符号は、一般にアダマール行列から生成され
る直交符号が用いられる。ここで、直交符号に関し以下
に簡単に説明する。
ら作ることができる。アダマール行列とは+1と−1を
要素とするn行×n列の直交行列(OrthogonalMatrix)
を言い、直交行列とは行ベクトルが互いに直交する行列
を言う。
で、かつ任意の異なるi、j(l≦i≦n、1≦j≦
n)に対して、直交性
の符号語を直交符号(Orthogonal Code)と呼ぶ。
て得られる行列は再びH行列となる。このことが『宮川
洋、岩垂好裕、今井秀樹、「符号理論」、昭晃堂(1
973)(以下、文献1と呼ぶ)』の452ページなど
に記載されている。
る。
る。
述するように自己相関特性の良好な直交系列を作成でき
る。
ッカ積による構成法がよく知られている。
のクロネッカ積(Kronecker Product)は、次のように
定義される。
下の通りとなる。
る。
のクロネッカ積Hm×Hnは、mn次のH行列となる。
が生成できる。
通信方式に用いられる符号の例 拡散符号長16の場合を例として説明する。すなわち、
16種類の符号の1つを選択することにより1シンボル
時間(符号1周期)当たり4ビットのデータが伝送で
き、BPSK等2値変調した場合と同一周波数帯域を用
いて、4倍のデータ転送速度が得られる場合について説
明する。
を生成した例を以下に示す。
列を求める。
らかに直交している。
いたM−aryスペクトル拡散復調器の1例の構成図が
図2に示されている。アンテナ10から受信されたM−
aryスペクトル拡散信号は、LNA(低雑音増幅器)
12によって増幅される。増幅された後ミキサ14にお
いて中間周波数に変換される。そして、M−ary符号
に対応するM個の弾性表面波(SAW)素子等を用いた
マッチドフィルタ16に供給される。このM個のマッチ
ドフィルタ16の相関出力は検波回路にて検波され、比
較回路20において相関出力の比較が行われる。この比
較の結果、最も相関性の高い符号を見つけることによっ
て、送信された符号を推定し、スペクトル拡散復調が行
われる。
タ16が次式で与えられる時間に沿った移動相関Q
i(t)をとることである。従って、符号が直交符号で
あっても、その直交性の現れるのは式9においてt=1
6m+1(m:整数)の時に限られる。
種のM−ary符号列の1つをあらわす。また、q´
(t)は16種類のM−ary符号列より1符号列を順
次選択する信号列を表す。
交した相関出力の得られる時間を求めるため、前記アダ
マール系列の性質を利用して自己相関特性の良好な符号
にアダマール系列を変換していた。以下、直交符号の自
己相関特性について示し、自己相関特性の良好な符号の
生成について説明する。
めには、マッチドフィルタが用いられる場合が多い。マ
ッチドフィルタは、その入力信号と各符号との相互相関
を求める。そして、一致する符号についてのみ、マッチ
ドフィルタの出力である相関が1となり、不一致の符号
との相関は0となる。
で1回のみ出力される。従って、相関出力によりデータ
復調する場合、このタイミングを求めることは重要なこ
とである。しかし、式(6)のアダマール行列により生
成される直交符号は必ずしも自己相関が良くなく、例え
ば1列目の自己相関は常に1で、他の符号が直交するタ
イミングを見いだすことができない。
ール行列より与えられる直交符号それぞれを巡回した場
合の自己相関特性を調べてみた。以下、その結果を説明
する。今、h´ijをhijの列方向の巡回系列とし、それ
ぞれの符号の自己相関sitを次式で定義する。
のようになり、自己相関特性は明らかに良くない。
ど存在しないことが知られている。すなわち、
に対し、多相周期系列は式(12)を満たすような構成
法が2、3知られている。このような構成法は、例えば
文献1の483ページに記載されている。ここに記載さ
れている構成法の1つに周期がq2となるq相系列があ
る。この構成法は文献1の484ページに記載されてい
る。なお、ここで、qは2以上の任意の整数である。
と、上記周期がq2となるq相系列となる。
行列は、
次のようになる。
(t)]は次のようになる。ここで*は複素共役を表
す。
相関特性が実現されている。
1,−i}を乗じることによって得られる{+1,+
i,−1,−i}を要素とするn×nの行列cHn、
素共役を表す。
直交行列cHnにおいて、次の変換を行っても、その結果
は直交行列となる。
ける。
る。
る。
る。
ける。
ける。
な直交符号を作成する方法を説明する。ここで、符号長
は実際の場合を想定して16とする。
用いる。この各要素hijに対して各列の全ての要素に式
(16)より得られた自己相関特性の良好な4相周期系
列の要素の同列の要素p(j)を掛けることにより得ら
れる行列も上述した「2.複素直交行列の性質」におい
て説明した各性質によって、直交行列となる。すなわ
ち、
行列である。
[hij]と良好な自己相関特性を持つ4相複素系列[p
(j)]から得られる複素直交系列cH16を表すと以下
のようになる。
ccij]を求める。
交行列であることが確かめられた。
て使用した場合の自己相関csitを次式で与えた時の
[16・csit]を求める。
*は複素共役を表す。
・sit] は次式で表される。この次式を、上記式(1
1)と比較すると、式(11)の場合に比べて良好な自
己相関特性を持っていることが理解されよう。
タ伝送前にプリアンブルとして同一符号を連続して送信
することによりデータ判定点の同期を容易にすることが
できる。
いて、4相16次の複素直交符号を用いることにより、
式(27)に示されるように同一符号のみ選択される場
合の自己相関特性が良好なことが、本願発明者の調査に
よって判明した。しかし、データ伝送の場合、同一符号
のみ選択されるわけではない。
なる場合の、それぞれの符号に対する相互相関特性を調
べた。上記式(26)で示される相関において、ch´
ijとして、非巡回、すなわち異なった符号を選択した場
合の相関特性の1例を行列[16・csit]を用いて示
す。
合の例を示している。従って、1行目の1列目の要素、
および2行目の17列目の要素が16となり、1列目及
び17列目の他の要素はすべて0である。
て、一般的に使用されるISMバンド等におけるスペク
トル拡散通信等を考慮した場合、利用可能な周波数帯域
幅での伝送レートを高めるため、利用可能な周波数帯域
と比較して、かなり広い周波数帯域に拡散し、帯域フィ
ルタを用いて仕様帯域幅のみを利用する場合が多い。こ
のような場合、符号の伝送速度と比較して狭い帯域幅と
なるため、符号の単位をチップと呼ぶことにした時、デ
ータの場合のビット間干渉と同様にチップ間干渉が生
じ、データ判定点の前後チップの相関結果がデータ判定
点に重畳される。従って、式(28)の例で示したよう
に、データ判定点の前後の相互相関値が大きいため、デ
ータ判定に劣化が生じる場合があった。
nビットのデータに対応して、系列長の等しいM=2n
個の符号を割り当て、どの符号が選択されるかにより情
報を伝達するM−ary符号化スペクトル拡散(SS)
復調器において、アンテナより受信されたM−aryス
ペクトル拡散信号は、まずLNA(低雑音増幅器)によ
り増幅される。そして、ミキサにて中間周波数に変換さ
れる。次に、M−ary符号に対応するM個の弾性表面
波(SAW)素子等を用いたマッチドフィルタに供給さ
れ、このマッチドフィルタの相関出力は、所定の検波回
路によって検波される。検波結果は比較回路において比
較される。この比較は、相関出力の比較である。比較の
結果、最も相関性の高い符号を見つけることによって、
送信された符号を推定することができる。このようにし
て符号を復調することがスペクトル拡散復調である。
符号としてアダマール行列などから生成する直交符号を
用いることが多い。さて、複数符号のうちいずれの符号
が選択されたか検出するためマッチドフィルタを用いる
場合が多い。しかし、このようにマッチドフィルタを用
いる場合には、入力信号と各符号との相互相関におい
て、この相関出力における直交性は符号1周期の間で1
回のみである。従って、マッチドフィルタの相関出力に
よってデータ復調をする場合には、このタイミングを求
めることが重要である。したがって、それぞれの符号列
の自己相関特性が良好でなければならない。すなわち、
アダマール行列の性質と同様な性質を、複素行列の性質
に拡張して、周期がq2となるq相系列をアダマール行
列の各列に掛け合わせた行列から生成される符号は、直
交性を有すると同時に、自己相関の良好な符号となるこ
とを上で説明した。
信においては、一般的に使用されるISMバンドなどに
おけるスペクトル拡散通信などを考慮した場合、利用可
能な周波数帯域幅での伝送レートを高めるため、利用可
能な周波数帯域と比較して、かなり広い周波数帯域に拡
散し、帯域フィルタを用いて仕様帯域幅のみを利用する
場合が多い。したがって、この場合には、符号の伝送速
度と比較して狭い帯域幅が利用されるため、チップ間干
渉が生じる。すなわち、データ判定点の前後チップの相
関結果が、そのデータ判定点に重畳されるのである。従
って、上記式28の例から明らかなように、データ判定
点の前後の相互相関値が大きいことから、データ判定に
劣化が生じるという問題点があった。
なされたものであり、その目的は、データ判定に劣化が
生じにくいM−aryを用いたスペクトル拡散通信復調
器を提供することである。
トのデータに対応して、系列長の等しいM=2n個の符
号を割り当て、どの符号が選択されるかにより情報を伝
達するM−ary符号化スペクトル拡散(SS)復調器
において、アンテナより受信されたM−aryスペクト
ル拡散信号は、まずLNA(低雑音増幅器)により増幅
される。増幅後、この信号はミキサにて中間周波数に変
換される。さらに、この信号はM−ary符号に対応す
るM個の弾性表面波(SAW)素子等を用いたマッチド
フィルタに供給され、このマッチドフィルタの相関出力
は検波回路にて検波される。検波結果は、比較回路にお
いて比較される。この比較はマッチドフィルタの相関出
力の比較である。
する際に、自己相関がよく、直交性を有する符号の性質
を利用して、マッチドフィルタの相関出力をいくつかの
ブロックに分けている。そして、それぞれのブロックに
含まれる相関出力の平均値を求める。そして、この平均
値に対する、そのブロックの相関出力値の比をブロック
間で比較をするのである。比較の結果、最大の比を持つ
ような符号が、選択された符号と決定するのである。本
発明は、このような手法を採用したM−ary符号化ス
ペクトル拡散復調器である。
されない符号を含むブロックにおいては、そのブロック
のチップ間干渉を含む相関出力の平均値に対する最大相
関値の比を低くすることができ、選択された符号の推定
を容易にする。換言すれば、選択された符号を含むブロ
ックのチップ間干渉を含む相関出力の平均値に対する最
大相関値(選択符号)の比を低くなってはいないのであ
る。
散通信が、ISMバンド等におけるスペクトル拡散通信
等の場合に、利用可能な周波数帯域幅での伝送レートを
高めるため、利用可能な周波数帯域と比較して、かなり
広い周波数帯域に拡散し、帯域フィルタを用いて仕様帯
域幅のみを利用する場合がある。このような場合は、符
号の伝送速度と比較して狭い帯域幅となるため、チップ
間干渉が生じ、データ判定点の前後チップの相関結果が
データ判定点に重畳される。従って、上述した数式28
の例から明らかなように、データ判定点の前後の相互相
関値が大きく、データ判定に劣化が生じるという問題点
がある。本発明は、このような問題点をマッチドフィル
タの相関出力に対して、適当なブロック分けを行うこと
により、解消したのである。
を講じている。
して、系列長の等しいM=2n個の符号を割り当て、そ
の符号の選択によって情報を伝達するM−ary符号化
スペクトル拡散復調器において、以下の手段を含むこと
を特徴とする。
信号が供給されるマッチドフィルタであって、M−ar
y符号に対応するM個のマッチドフィルタと、前記マッ
チドフィルタの出力信号である相関出力信号を検波し、
検波相関出力信号を出力するM個の検波回路と、前記M
個の検波相関出力信号の比較を行い、スペクトル拡散復
調する比較手段と、を含むスペクトル拡散復調器におい
て、自己相関が高く、かつ、直交性を有する符号の性質
を利用し、マッチドフィルタの相関出力信号を、複数個
のブロックにブロック分けするブロック分け手段と、前
記各ブロック毎に相関出力の比較を行う比較手段であっ
て、前記それぞれのブロックに含まれる前記相関出力信
号の平均値に対する、そのブロックの相関出力値の比を
前記各ブロック間で比較するブロック間比較手段と、前
記ブロック間比較手段における比較結果に基づき、最大
の比を有する符号を選択された符号であると決定する符
号決定手段と、を含むことを特徴とするM−aryスペ
クトル拡散復調器である。
ブロック毎に相関出力の前記平均値に対する、そのブロ
ックの相関出力値の比に基づき、前記相関出力の重み付
けを行う重みづけ手段、を含み、前記ブロック間比較手
段は、重みづけ手段により重みづけされた前記相関値を
前記各ブロック間で比較することを特徴とするM−ar
yスペクトル拡散復調器である。
トル拡散信号を受信するアンテナと、前記アンテナが受
信したM−aryスペクトル拡散信号を増幅する低雑音
増幅器と、前記増幅したM−aryスペクトル拡散信号
を中間周波数に変換し、中間周波数に変換した前記M−
aryスペクトル拡散信号を前記M個のマッチドフィル
タに供給する中間周波数変換手段と、を含むことを特徴
とするM−aryスペクトル拡散復調器である。
雑音増幅器(LNA)や、中間周波数変換手段(ミキ
サ)を採用することができる。これは、図1に示す実施
の形態にも明確に示されている。
周波数帯域における伝送レートを向上させるために、伝
送対象である信号を、前記利用可能な周波数周波数帯域
より広い周波数帯域に拡散し、帯域フィルタを用いて、
所望の周波数帯域のみを抽出するスペクトル拡散方式に
おいて用いられるスペクトル拡散復調器において、相関
出力信号を、複数のブロックに分けるブロック分け手
段、を含み、選択されない符号を含む前記ブロックに対
しては、そのブロックのチップ間干渉が生じている相関
出力信号の平均値に対する最大相関値の比が低く設定さ
れ、一方、選択された符号を含む前記ブロックに対して
は、そのブロックのチップ間干渉が生じている相関出力
信号の平均値に対する最大相関値の比がさほど低く設定
されないことを特徴とするM−aryスペクトル拡散復
調器である。
により説明する。図1には、本実施の形態にかかるM−
aryスペクトル拡散復調器の構成ブロック図が示され
ている。
に、アンテナ10において受信したM−aryスペクト
ル拡散信号は、LNA12(低雑音増幅器)により増幅
された後、ミキサ14において中間周波数に変換され
る。中間周波数に変換されたM−aryスペクトル拡散
信号は、M−ary符号に対応するM個の弾性表面波
(SAW)素子等を用いたマッチドフィルタ16に入力
され、このマッチドフィルタ16の相関出力は、検波回
路にて検波される。尚、本実施の形態においては検波回
路はマッチドフィルタ16に含まれている。
ロックに分けられ、それぞれのブロックごとにチップ間
干渉を含む相関出力が平均化回路30において、平均化
されて平均値を求める。例えば図1に示された例におい
ては、マッチドフィルタ16が8個ずつの2ブロックに
分けられている。したがって、各ブロック毎にブロック
平均化回路30が設けられている。
ック毎に重みづけ回路32が設けられている。重みづけ
回路32は、それぞれ対応するブロックの相関出力と、
上記平均値との比を求め、次に、各相関出力に対して平
均値に対応する値で重み付けを行う。この平均値との比
に応じた重み付けを各相関出力に対して行った後、この
重み付けされた相関出力の比較を比較回路34が行う。
比較回路34は、図1に示すように1個のM−aryス
ペクトル拡散復調器に対して、1個設けられている。こ
の比較回路34は、相関出力の比較を行って、最も相関
性の高い符号を見つける。これによって送信された符号
を推定し、スペクトル拡散復調が行われる。
3)の複素直交行列より生成される複素直交符号を用い
た場合について、本実施の形態にかかるM−aryスペ
クトル拡散復調器の動作を説明する。
れた場合、例えば式(23)の1行目の符号から2行目
の符号に、選択される符号が変化した際の各マッチドフ
ィルタ16の相関特性は式(28)に示されるようにな
る。
周波数帯域幅での伝送レートを高め、利用可能な周波数
帯域と比較して、かなり広い周波数帯域に拡散し、帯域
フィルタを用いて仕様帯域幅のみを利用するようなケー
スを想定している。このようなケースにおいては、符号
の伝送速度と比較して狭い帯域幅となるため、チップ間
干渉が生じ、データ判定点の前後チップの相関結果がデ
ータ判定点に重畳されるが、その影響は直交する前後1
チップの影響が最も大きい。
場合、17列目が直交する時刻であるが、その前後1チ
ップ、すなわち、16列目および18列目に着目する。
16列目および18列目の下半分の行、すなわち9行目
から16行目の間に着目すれば10行目、14行目の様
子7、10、11等の相関値が17列目の前後に存在
し、チップ間干渉のある場合、17列目の2行目の相関
値に近い値となり雑音存在下においては復調データに誤
りを生じやすい。しかし、16列目および18列目の上
側の8行分の相関値は最大2程度で、チップ間干渉が生
じたとしても2列目の相関結果の劣化は生じないことが
予測される。
化した場合であるが、16×16の全ての場合について
調べても、上下8行ずつにブロック分け(2ブロックに
ブロック分け(図1参照))した場合、選択符号に対応
する側の前後1列の値は0もしくは2程度で、たとえチ
ップ間干渉を生じても相関出力の劣化は少ない。また、
選択符号を含まないブロック側では前後の1列に10を
越す相関値が現れ、チップ間干渉が生じた場合、このブ
ロックのチップ間干渉を含む相関出力の平均値に対する
各相関値の値の比は、選択符号の含まれるブロックの比
と比較してかなり小さな値となる。
する際、本実施の形態においては相関出力を2つにブロ
ック分けし、それぞれのチップ間干渉を含む相関出力を
ブロックごとの相関出力の平均値に対応する値で重み付
けることにより、チップ間干渉を低減できる。本実施の
形態はこの点に着目し、マッチドフィルタ16の相関出
力を2つのブロックに分割し、重み付けを行ったもので
ある。
ル拡散通信が、一般的に使用されるISMバンドなどに
おけるスペクトル拡散通信等の場合には、利用可能な周
波数帯域幅での伝送レートを高めるため、利用可能な周
波数帯域と比較して、かなり広い周波数帯域に拡散し、
帯域フィルタを用いて仕様帯域幅のみを利用するような
場合、符号の伝送速度と比較して狭い帯域幅となるた
め、チップ間干渉が生じ、データ判定点の前後チップの
相関結果がデータ判定点に重畳される。
例に示されているように、データ判定点の前後の相互相
関値が大きいことから、データ判定に劣化が生じるとい
う従来解決できなかった問題点を解決可能である。
通信が、一般的に使用されるISMバンド等におけるス
ペクトル拡散通信等の場合、利用可能な周波数帯域幅で
の伝送レートを高めるため、利用可能な周波数帯域と比
較して、かなり広い周波数帯域に拡散し、帯域フィルタ
を用いて仕様帯域幅のみを利用する場合が多く、このよ
うな場合、符号の伝送速度と比較して狭い帯域幅となる
ため、符号の単位をチップと呼ぶことにしたとき、デー
タの場合のビット間干渉と同様にチップ間干渉が生じ、
データ判定点の前後チップの相関結果がデータ判定点に
重畳される。
ているように、データ判定点の前後の相互相関値が大き
いために、データ判定に劣化が生じるという従来解決で
きなかった問題点を、本発明においては、相関出力に対
して適当なブロック分けを行うことにより解決したもの
である。
む相関出力の平均値と、各相関値との比に基づいて、各
相関出力の重みづけが行われる。
(選択された符号を含まないブロック)においては、そ
のブロックのチップ間干渉を含む相関出力の平均値に対
する最大相関値の比が低く設定される。
を含むブロックのチップ間干渉を含む相関出力の平均値
に対する最大相関値(選択符号)の比は、あまり低くな
らない。したがって、このようなブロック毎の重み付け
によれば、選択された符号の推定を容易にし、M−ar
yスペクトル拡散復調器の信号帯域より狭いフィルタを
用いてチップ間干渉が生じたとしても、その特性の劣化
を緩和できる特徴を有している。
出力を各ブロック毎に分けて、各ブロックの平均値と比
較しているため、チップ間干渉による影響を抑止するこ
とができるM−aryスペクトル拡散復調器が得られ
る。
平均値との比に基づいた重み付けを施しているため、チ
ップ間干渉による影響を一層抑止することができるM−
aryスペクトル拡散復調器が得られる。
のマッチドフィルタ等を利用することができるM−ar
yスペクトル拡散復調器が得られる。
周波数帯域における伝送レートを向上させるために、伝
送対象である信号を、前記利用可能な周波数周波数帯域
より広い周波数帯域に拡散し、帯域フィルタを用いて、
所望の周波数帯域のみを抽出するスペクトル拡散方式に
おいても、上記第1の本発明と同様の効果が得られる。
拡散復調器の構成ブロック図である。
散復調器の構成ブロック図である。
マッチドフィルタ、20 比較回路、30 平均化回
路、32 重みづけ回路、34 比較回路。
Claims (4)
- 【請求項1】nビットのデータに対応して、系列長の等
しいM=2n個の符号を割り当て、その符号の選択によ
って情報を伝達するM−ary符号化スペクトル拡散復
調器において、 前記M−aryスペクトル拡散信号が供給されるマッチ
ドフィルタであって、M−ary符号に対応するM個の
マッチドフィルタと、 前記マッチドフィルタの出力信号である相関出力信号を
検波し、検波相関出力信号を出力するM個の検波回路
と、 前記M個の検波相関出力信号の比較を行い、スペクトル
拡散復調する比較手段と、 を含むスペクトル拡散復調器において、 自己相関が高く、かつ、直交性を有する符号の性質を利
用し、マッチドフィルタの相関出力信号を、複数個のブ
ロックにブロック分けするブロック分け手段と、 前記各ブロック毎に相関出力の比較を行う比較手段であ
って、前記それぞれのブロックに含まれる前記相関出力
信号の平均値に対する、そのブロックの相関出力値の比
を前記各ブロック間で比較するブロック間比較手段と、 前記ブロック間比較手段における比較結果に基づき、最
大の比を有する符号を選択された符号であると決定する
符号決定手段と、 を含むことを特徴とするM−aryスペクトル拡散復調
器。 - 【請求項2】請求項1記載のM−aryスペクトル拡散
復調器において、さらに、 前記各ブロック毎に相関出力の前記平均値に対する、そ
のブロックの相関出力値の比に基づき、前記相関出力の
重み付けを行う重みづけ手段、 を含み、 前記ブロック間比較手段は、重みづけ手段により重みづ
けされた前記相関値を前記各ブロック間で比較すること
を特徴とするM−aryスペクトル拡散復調器。 - 【請求項3】請求項1又は2記載のM−aryスペクト
ル拡散復調器において、 M−aryスペクトル拡散信号を受信するアンテナと、 前記アンテナが受信したM−aryスペクトル拡散信号
を増幅する低雑音増幅器と、 前記増幅したM−aryスペクトル拡散信号を中間周波
数に変換し、中間周波数に変換した前記M−aryスペ
クトル拡散信号を前記M個のマッチドフィルタに供給す
る中間周波数変換手段と、 を含むことを特徴とするM−aryスペクトル拡散復調
器。 - 【請求項4】利用可能な周波数周波数帯域における伝送
レートを向上させるために、伝送対象である信号を、前
記利用可能な周波数周波数帯域より広い周波数帯域に拡
散し、帯域フィルタを用いて、所望の周波数帯域のみを
抽出するスペクトル拡散方式において用いられるスペク
トル拡散復調器において、 相関出力信号を、複数のブロックに分けるブロック分け
手段、 を含み、選択されない符号を含む前記ブロックに対して
は、そのブロックのチップ間干渉が生じている相関出力
信号の平均値に対する最大相関値の比が低く設定され、
一方、選択された符号を含む前記ブロックに対しては、
そのブロックのチップ間干渉が生じている相関出力信号
の平均値に対する最大相関値の比がさほど低く設定され
ないことを特徴とするM−aryスペクトル拡散復調
器。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006173755A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Naoki Suehiro | データ通信システム、データ通信装置及びデータ通信方法 |
WO2007043097A1 (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | National Institute Of Information And Communications Technology, Incorporated Administrative Agency | 送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、情報記録媒体、および、プログラム |
JP2008278017A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Toshiba Corp | Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機 |
-
1997
- 1997-11-20 JP JP31973997A patent/JP3808612B2/ja not_active Expired - Lifetime
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