JPH11154425A - ゴム・プラスチック電力ケーブル - Google Patents

ゴム・プラスチック電力ケーブル

Info

Publication number
JPH11154425A
JPH11154425A JP31960597A JP31960597A JPH11154425A JP H11154425 A JPH11154425 A JP H11154425A JP 31960597 A JP31960597 A JP 31960597A JP 31960597 A JP31960597 A JP 31960597A JP H11154425 A JPH11154425 A JP H11154425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
rubber
cable
plastic
power cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31960597A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Uematsu
忠之 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP31960597A priority Critical patent/JPH11154425A/ja
Publication of JPH11154425A publication Critical patent/JPH11154425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性異物でケーブル絶縁体に外傷が生じた
場合に、耐圧試験を行わずにケーブル絶縁体に達する外
傷が存在する恐れのあることを検知することができるゴ
ム・プラスチック電力ケーブルを提供する。 【解決手段】 導体1、内部半導電層2、ゴム・プラス
チック絶縁体層3および外部半導電層4からなるケーブ
ルコアの外側に、金属遮蔽層5、押さえテープ巻き層
6、防食層7を順次設けてなるゴム・プラスチック電力
ケーブルにおいて、押さえテープ巻き層6として、片側
に導電層6bを有する不織布を用い、前記導電層6bは
金属遮蔽層5に接触させずに卷回されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル布設工事
完了後の竣工検査における耐圧試験において、ケーブル
絶縁体に達する浮いている金属による外傷を検知できる
ようにしたゴム・プラスチック電力ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、33kV以下のゴム・プラスチッ
ク電力ケーブルは、例えば図4に示すように、導体1、
内部半導電層2、ゴム・プラスチック絶縁体層3、外部
半導電層4からなるケーブルコアの外側に、銅テープか
らなる金属遮蔽層5、押さえテープ巻き層6、ゴム・プ
ラスチックからなる防食層7を順次形成して構成されて
いる。このゴム・プラスチック電力ケーブルでは、布設
工事完了後に耐圧試験を含む竣工検査を施し、ケーブル
線路の性能を把握する。耐圧試験を行う際には、その前
後に金属遮蔽層5及び導体1の2種類のメガ試験(絶縁
抵抗計による絶縁抵抗の測定)を行い、線路の絶縁抵抗
を測定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のゴム・プラスチ
ック電力ケーブルでは、金属遮蔽層5のメガ試験で異常
を発見することができない場合がある。例えば、ゴム・
プラスチック電力ケーブルを布設中、あるいは布設後に
ゴム・プラスチックケーブル絶縁体3に達する釘が打ち
込まれ、打ち込まれた釘の防食層の外に出ている部分が
空気中に浮いている場合である。この場合には、金属遮
蔽層と接地間のメガ試験を行っても異常は見出されな
い。従って、その箇所が人目に触れなければ、メガ試
験、直流耐圧試験をパスして、AC耐圧試験まで進むこ
とがあり得る。このような状態のケーブルにAC電圧を
印加すると、その電源のエネルギーは直流に比して大き
いので、AC耐圧試験で地絡事故を起こし、その時のア
ーク炎でケーブル火災が発生する恐れがあるという問題
があった。
【0004】本発明は、ケーブル布設工事完了後の竣工
検査における耐圧試験で、課電前に、ケーブル絶縁体に
達する金属による外傷の有無を検知することができるよ
うにしたゴム・プラスチック電力ケーブルを提供するこ
とを目的とする。そしてこのゴム・プラスチック電力ケ
ーブルでは、更に別のメガ試験によりケーブル絶縁体に
達する外傷をより巾広く検知でき、誤って直流耐圧試験
を行うことがなく、さらに次のAC耐圧試験に入らない
ので、AC耐圧試験による事故を防ぐことができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決すべくなされたもので、導体、内部半導電層、ゴム・
プラスチック絶縁体層および外部半導電層からなるケー
ブルコアの外側に、金属遮蔽層、押さえテープ巻き層、
防食層を順次設けてなるゴム・プラスチック電力ケーブ
ルにおいて、押さえテープ巻き層は、少なくとも片側に
導電層を有する不織布を含み、該不織布の導電層を金属
遮蔽層に接触させずに卷回してなることを特徴とするも
のである。もちろん、片側に導電層を有する不織布を、
その導電層を防食層側に向けて卷回するのが簡単なもの
である。
【0006】上述のゴム・プラスチック電力ケーブルで
は、釘などの導電性異物が押さえテープ巻き層を貫通し
てゴム・プラスチック絶縁体層に外傷を与えた場合、金
属遮蔽層と押さえテープ巻き層の防食層側の面の間が前
記導電性異物で電気的に導通するため、その間の絶縁抵
抗を測定することにより、耐圧試験の課電前にゴム・プ
ラスチック絶縁体層に達する外傷の有無を検知すること
ができる。また、導電層を有する不織布としては、テー
プ巻き性を損なうことがないよう、ニッケル、銅、銀な
どの無電解メッキを施した不織布や、ニッケル粉、銅
粉、銀粉、あるいはこれらの複合粉を樹脂中に分散させ
てなる導電性塗料をコーティングした不織布が望まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明にかかるゴ
ム・プラスチック電力ケーブルの一実施形態の断面図で
ある。また、図2は図1のA部の拡大図である。図1に
おいて、図4に関して説明した部分と同部分は同符号で
指示してある。本実施形態のゴム・プラスチック電力ケ
ーブルは、6.6kV、250mm2の銅からなる導体
1(2.33mmφの銅素線を61本撚り合わせたも
の)上に、内部半導電層2、ゴム・プラスチック絶縁体
層3、外部半導電層4を押し出したケーブルコアの外側
に、0.1mm厚、20mm幅の銅テープを1/8ラッ
プで一枚巻きして金属遮蔽層5を形成し、その上に本発
明の特徴である導電層を有する押さえテープ巻き層6を
導電層6bを防食層7側にして巻き、さらにその上にポ
リエチレンからなる3mm厚の防食層7を押出被覆した
ものである。このように、押さえテープ巻き層6を導電
層6bを防食層7側にして巻くと、金属遮蔽層5と押さ
えテープ巻き層6の防食層7側の面の間は、正常の状態
では電気的に絶縁状態にあるが、導電性異物が押さえテ
ープ巻き層6を貫通すると、絶縁抵抗が低下する。従っ
て、この間の絶縁抵抗を測定することにより、ゴム・プ
ラスチックケーブル絶縁体3に達する外傷の有無を検知
することができる。
【0008】ここで、押さえテープ巻き層6は下記2種
類のものを用いた。即ち、 実施例1: 図1において、0.25mm厚、80mm幅のポリエス
テル不織布からなる絶縁テープ6aの片側に導電層6b
として銅の無電解メッキ層(メッキ厚0.01mm、表
面抵抗0.1Ω/m2 )を形成し、導電層6bを防食層
7側に向けて1/10ラップで一枚巻きしたもの 実施例2: 図1において、ポリエステルフィルムからなる絶縁テー
プ6aの片側に導電層6bとしてアルミニウム箔を貼り
合わせたテープを、導電層6bを防食層7側に向けて巻
いたものなお、従来例として単に0.2mm厚、80m
m幅のポリエステル不織布からなる絶縁テープを1/2
ラップで巻いたケーブルを作製した。
【0009】上記実施例および従来例について効果を調
べるために下記の試験を行った。即ち、 導通試験: 図3に示すように、外部から導電性異物として4.2m
mφの釘8を導体1に達する深さまで刺した状態で、絶
縁抵抗計を使用して、金属遮蔽層5と押さえテープ巻き
層6の外側面との間の導通状態を試験する。 ベンド試験:外径の10倍径のベンド板を用いて、繰り
返し5往復のベンド試験を実施し、その後、ケーブルを
解体し、金属遮蔽層5と押さえテープ巻き層6の損傷状
態を検査した。上記試験結果を表1に示す。
【0010】
【0011】表1からわかるように、導通試験より、実
施例1、2では導電性異物である釘8を検知することが
でき、ゴム・プラスチックケーブル絶縁体3に損傷が存
在する恐れがあることを耐圧試験を行わずに知ることが
できる。また、ベンド試験により、押さえテープ巻き層
が介在すれば、金属遮蔽層が滑りベンドにより皺が発生
しないことがわかった。ただ、アルミニウム箔を貼り合
わせたテープ(実施例2)では、剛さのため、無電解メ
ッキの柔らかい押さえテープ(実施例1)と違い、押さ
えテープ側に皺、挫屈が発生した。以上より、片面に導
電層を有する押さえテープ巻き層としては、アルミニウ
ム箔を貼り合わせたものよりも、薄い柔らかいメッキを
施したものがより好ましい。なお、押さえテープ巻き層
6と金属遮蔽層5の間に一枚、従来の押さえテープ巻き
層を介在させると、金属遮蔽層5と押さえテープ巻き層
6の導電層6bの間の電気絶縁が確実になり、安全性、
信頼性が向上する。なお、従来例では当然のことなが
ら、導通試験で導通がなく、釘を検知することができ
ず、ケーブル絶縁体に損傷が発生しても気がつかない恐
れがあることを知ることができた。なお、上記実施形態
は、本発明を具体化した一例であって、本願発明の技術
的範囲を限定するものではない。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、導
電性異物でケーブル絶縁体に外傷が生じた場合、耐圧試
験を行わずにケーブル絶縁体に達する外傷が存在するこ
とを検知することができる。その結果、AC耐圧試験で
火災が発生するなどの事故を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴム・プラスチック電力ケーブル
の一実施形態の断面図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】上記実施形態の導通試験の原理説明図である。
【図4】従来のゴム・プラスチック電力ケーブルの断面
図である。
【符号の説明】
1 導体 2 内部半導電層 3 ゴム・プラスチック絶縁体層 4 外部半導電層 5 金属遮蔽層 6 押さえテープ巻き層 6a 絶縁テープ 6b 導電層 7 防食層 8 釘

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体、内部半導電層、ゴム・プラスチッ
    ク絶縁体層および外部半導電層からなるケーブルコアの
    外側に、金属遮蔽層、押さえテープ巻き層、防食層を順
    次設けてなるゴム・プラスチック電力ケーブルにおい
    て、押さえテープ巻き層は、少なくとも片側に導電層を
    有する不織布を含み、該不織布の導電層を金属遮蔽層に
    接触させずに卷回してなることを特徴とするゴム・プラ
    スチック電力ケーブル。
JP31960597A 1997-11-20 1997-11-20 ゴム・プラスチック電力ケーブル Pending JPH11154425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31960597A JPH11154425A (ja) 1997-11-20 1997-11-20 ゴム・プラスチック電力ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31960597A JPH11154425A (ja) 1997-11-20 1997-11-20 ゴム・プラスチック電力ケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11154425A true JPH11154425A (ja) 1999-06-08

Family

ID=18112147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31960597A Pending JPH11154425A (ja) 1997-11-20 1997-11-20 ゴム・プラスチック電力ケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11154425A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102903443A (zh) * 2012-08-15 2013-01-30 无锡市东田电缆有限公司 一种新型电力电缆
WO2016076228A1 (ja) * 2014-11-10 2016-05-19 古河電気工業株式会社 被覆電線、端子付き被覆電線、ワイヤーハーネス及び被覆電線の製造方法
JP2019075375A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 積水化学工業株式会社 ケーブル
JP2022082303A (ja) * 2020-11-20 2022-06-01 株式会社オートネットワーク技術研究所 異常予兆検知機能付ケーブルおよび電線異常予兆検知装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102903443A (zh) * 2012-08-15 2013-01-30 无锡市东田电缆有限公司 一种新型电力电缆
WO2016076228A1 (ja) * 2014-11-10 2016-05-19 古河電気工業株式会社 被覆電線、端子付き被覆電線、ワイヤーハーネス及び被覆電線の製造方法
JPWO2016076228A1 (ja) * 2014-11-10 2017-09-07 古河電気工業株式会社 被覆電線、端子付き被覆電線、ワイヤーハーネス及び被覆電線の製造方法
US10090079B2 (en) 2014-11-10 2018-10-02 Furukawa Electric Co., Ltd. Covered wire, covered wire with terminal, wire harness and method of manufacturing covered wire
JP2019075375A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 積水化学工業株式会社 ケーブル
JP2022082303A (ja) * 2020-11-20 2022-06-01 株式会社オートネットワーク技術研究所 異常予兆検知機能付ケーブルおよび電線異常予兆検知装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4472597A (en) Water impervious rubber or plastic insulated power cable
US3349164A (en) Insulative stress relief film
US2056085A (en) Electric cable
JP2001165883A (ja) 漂遊電界電極の感度向上材料
US10984923B2 (en) LCDI power cord
JP5259915B2 (ja) シールドストリップを備えたケーブル
KR100730968B1 (ko) 재료내의 물의 존재 여부 판정 방법
JPH11154425A (ja) ゴム・プラスチック電力ケーブル
JP2005024385A (ja) 感圧センサ
JPH0619416B2 (ja) 絶縁診断法
WO2003091743A1 (fr) Procede et systeme de diagnostic de deterioration de bobine
KR102309364B1 (ko) 케이블용 공간전하분포 측정 시스템
JP3196671B2 (ja) 部分放電検出用電極
JP2674265B2 (ja) Cvケーブル用プレハブ型接続部の部分放電検出方法
JPH0833431B2 (ja) 高電圧回転機の絶縁劣化診断方法
JP6911875B2 (ja) 電力ケーブルの製造方法および電力ケーブルの検査方法
CN220730332U (zh) 绝缘遮蔽罩试验装置
JPH0773418B2 (ja) 巻線の欠陥検出装置
JP3033667B2 (ja) 部分放電検出用電極
JPH03255966A (ja) 混成集積回路用回路基板の製品検査用耐電圧試験方法
US4595792A (en) Method for detecting faults in a synthetic electro-mechanical cable
JPH048383Y2 (ja)
JPS63131079A (ja) 電力ケ−ブルの接続部の検査方法
JP2510328Y2 (ja) 絶縁劣化監視装置
Mitsui et al. Influence of Mica Tapr Application on Insulation Characteristice of High Voltage Rotating Machinery Coils