JPH111540A - 可とう性保冷材 - Google Patents

可とう性保冷材

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Publication number
JPH111540A
JPH111540A JP9170942A JP17094297A JPH111540A JP H111540 A JPH111540 A JP H111540A JP 9170942 A JP9170942 A JP 9170942A JP 17094297 A JP17094297 A JP 17094297A JP H111540 A JPH111540 A JP H111540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prepolymer
polyisocyanate
foam
present
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP9170942A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Hattori
泰紀 服部
Kazunori Sugano
和則 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
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Publication of JPH111540A publication Critical patent/JPH111540A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温可とう性を付与し施工しやすく、また低
温耐クラック性を向上した可とう性保冷材を提供する。 【解決手段】 イソシアネートと水を主体に反応させて
ウレア構造を形成するとともにウレタン変性をして発泡
させた尿素樹脂発泡体であって、(A)(a)TDIプ
レポリマーと、(b)クルードMDI又はそのプレポリ
マーとからなり、重量配合比[(a):(b)]が80:
20〜20:80 であるポリイソシアネート、(B)水、およ
び(C)配合量が(A)ポリイソシアネート100 重量部
に対し10〜30重量部であるポリオールを必須成分として
発泡させたことを特徴とする可とう性保冷材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可とう性保冷材に
関し、詳しくは、極低温でも脆化の程度が少なく、熱収
縮によるクラックの発生がない発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LNG(液化天然ガス)などの極
低温流体用の配管、バルブ、フランジなどの保冷材とし
ては、ウレタンフォーム、スチレンフォームなどの硬質
フォーム材が使用されている。しかしながら、硬質フォ
ームの保冷材は、柔軟性がないので保冷する対象物の形
状に合わせて成形をする必要があり、場合によっては現
場で対象物の形状と合わせて成形することになり、コス
トが増大するという欠点がある。
【0003】現場施工のコスト上昇を避けるために、可
とう性のあるフォームシート材を保冷対象物に巻き付け
て使用することが考えられ、軟質ウレタンフォーム、ポ
リエチレンフォームなどは、利用可能な可とう性を有す
る。しかしながら、それらは、LNGを保冷する程度の
温度(-162℃)では、脆化しまた熱収縮によるクラック
が発生しやすいという、断熱材としての耐低温性に問題
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記欠
点を解消するために、可とう性発泡体・保冷材の成分に
着目し、低温可とう性を付与して施工しやすく、また低
温における耐クラック性を向上した可とう性保冷材を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ウレタン変性尿素樹脂
発泡体におけるウレア構造生成原料として、ポリイソシ
アネートと水を主体とし、該ポリイソシアネートにおけ
るトルエンジイソシアネート(以下、TDIという)プ
レポリマーと、ジフェニルメタンジイソシアネートの粗
製物(以下、クルードMDIという)又はそのプレポリ
マーとを特定の比率で配合し、また、ウレタン変性原料
として、ポリオールをポリイソシアネートに対して特定
の比率で配合することにより、上記目的を達成できるこ
とを見いだしたものである。
【0006】即ち、本発明は、イソシアネートと水を反
応させて形成したウレタン変性尿素樹脂発泡体であっ
て、(A)(a)TDIプレポリマーと、(b)クルー
ドMDI又はそのプレポリマーとからなり、重量配合比
[(a):(b)]が80:20〜20:80 であるポリイソシ
アネート、(B)水、および(C)配合量が(A)ポリ
イソシアネート100 重量部に対し10〜30重量部であるポ
リオールを必須成分として発泡させたことを特徴とする
可とう性保冷材である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明に用いる(A)ポリイソシアネート
は、(a)TDIプレポリマーと(b)クルードMDI
またはそのプレポリマーからなるもので、いずれも従来
からウレタンフォーム等の製造に用いられる汎用のもの
を使用できる。TDIプレポリマーとしては、例えば、
トルエン−2,4-ジイソシアネート(2,4 −TDI)、ト
ルエン−2,6-ジイソシアネート(2,6 −TDI)、もし
くはこれらの混合物あるいはこれらのプレポリマーが挙
げられ、NCO含量2 〜10%のものが好適である。クル
ードMDIとしては、例えば4,4'−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニル
イソシアネート等が挙げられ、単独又は2 種以上混合し
て使用することができる。さらに、これらポリイソシア
ネートと活性水素を有する化合物とを反応させて得られ
る末端イソシアネート基を有するいわゆるイソシアネー
トプレポリマーを用いる。
【0009】本発明において重要なことは、上記イソシ
アネートの(a)TDIプレポリマー、(b)クルード
MDI又はそのプレポリマーを特定の比率で混合するこ
とであり、これは硬さを調整して可とう性を付与するこ
とに関係するものである。その混合比率は、TDIプレ
ポリマー(NCO含有量2 〜10%):クルードMDIが
80:20〜20:80であり、好ましくは40:60〜60:40であ
る。
【0010】本発明に用いる(B)水は、(A)ポリイ
ソシアネートと反応してウレア構造を生成するもので、
ポリイソシアネート1 当量に対して1 〜10当量使用する
のが適当である。使用量が1 当量未満では発泡倍率が低
下し、保冷材として必要な密度が得られない。また10当
量を超えると、発泡倍率が大きくなりすぎ、フォームが
発泡途中で崩壊を起こしたり、たとえ崩壊しなくても非
常に脆いフォームを生成したりする。
【0011】本発明で使用する(C)ポリオールとして
は、平均官能基数3 以上、水酸基価400 以上のポリエー
テルポリオール及び/又は平均官能基数2 以上、水酸基
価200 以上のポリエステルポリオールが好適に用いられ
る。具体的なものとしては、例えばグリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、シュクロース等の多価アルコールにエチレンオキサ
イドやプロピレンオキサイドなどを付加させてなるポリ
エーテルポリオールや、多官能カルボン酸と多官能ヒド
ロキシ化合物を縮重合させてなるポリエステルポリオー
ルを挙げることができる。また、例えば、トリエタノー
ルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
トルエンジアミン、4,4'- ジアミノジフェニルメタン、
アニリン等のアミン類やリン酸等のような含リン化合物
にエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどを付
加させてなるポリエーテルポリオールを挙げることがで
きる。これらポリエーテルポリオールは単独又は2 種以
上混合して使用することができる。
【0012】また、本発明において重要なことは、上記
ポリオールの配合比率である。その配合比率は、前記T
DIプレポリマーとクルードMDI又はそのプレポリマ
ーとの合計量、即ち(A)イソシアネート100 重量部に
対して10〜30重量部、好ましくは15〜25重量部である。
【0013】本発明においては、触媒として、通常の硬
質ウレタンフォームに用いるアミン系触媒を使用するこ
とができる。具体的には例えば、ジメチルシクロヘキシ
ルアミン、トリエチレンジアミン、ジメチルエタノール
アミン、テトラメチルプロピレンジアミン等の第3級ア
ミンが挙げられる。
【0014】本発明においては、整泡剤として、通常の
硬質ウレタンフォームに用いるシリコーン系界面活性剤
などを使用することができる。
【0015】本発明においては、発泡剤として、通常使
用される低沸点化合物発泡剤などを併用してもよい。低
沸点化合物発泡剤は例えば、ハイドロクロロフルオロカ
ーボン類、ハイドロフルオロカーボン類等が挙げられ、
特に限定されない。
【0016】本発明においては、これらの他に難燃剤と
して、通常の硬質ウレタンフォームに用いるリン酸エス
テル等を必要に応じて添加することができる。
【0017】本発明のウレタン変性尿素樹脂発泡体およ
び可とう性保冷材は、上記原料の他に必要に応じた添加
物を加えて、通常のウレタンフォームの製造法で、何ら
限定されることなく製造できる。例えば、高圧発泡機を
用いて、所謂ワンショット法や部分プレポリマー法にて
発泡させる方式を好ましく採用することができる。
【0018】こうして得られた本発明のウレタン変性尿
素樹脂発泡体による保冷材は、LNG等の極低温流体用
の配管、バルブ、フランジ等の保冷材として適用され
る。
【0019】
【作用】本発明の可とう性保冷材は、ポリイソシアネー
トとしてTDIプレポリマーとクルードMDIまたはそ
のプレポリマーを特定の比率で混合することで硬さを調
整し、また、ポリオールを特定の比率で添加することに
より可とう性を付与して低密度の発泡体を得ることがで
きた。それにより、熱収縮によるクラックが発生せず、
極低温での脆化の程度が少なく、難燃性で優れた可とう
性保冷材を得ることができたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施例によって説
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
【0021】実施例1 TDIプレポリマー50部、ソルビトール系ポリオール
(水酸基価450 )20部、難燃剤のリン酸エステル30部、
ジメチルシクロヘキシルアミン0.5 部、シリコーン系整
泡剤1 部、純水10部を均一になるように攪拌しつつ、こ
れにクルードMDI50部を投入して攪拌した。次いで、
箱型容器(25cm×25cm×25cm)に注いで発泡させ
た。この発泡体について、発泡の状態、可とう性につい
て試験したので、結果を表1に示す。
【0022】比較例1〜3 表1に示す配合で実施例と同様の方法で発泡体を得た。
それぞれの物性を表1に示した。
【0023】
【表1】 *1 : ○印…正常に発泡、△印…発泡後収縮、×印…発泡後崩壊。 *2 : ○印…施工性良好、×印…施工時に割れ。
【0024】
【発明の効果】以上の説明、表1から明らかなように、
本発明の発泡体は可とう性に優れているため、それによ
る本発明の保冷材は保冷対象物の形状に合わせて成形加
工せずにシート状で巻き付けるだけで施工することがで
き、従来より大幅にコストダウンできる。また、LNG
のような極低温でも、熱収縮、脆化によるクラックが生
じず、健康上有害な発塵もなく大変優れた断熱保冷材で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネートと水を反応させて形成し
    たウレタン変性尿素樹脂発泡体であって、(A)(a)
    トルエンジイソシアネートプレポリマーと、(b)ジフ
    ェニルメタンジイソシアネートの粗製物又はそのプレポ
    リマーとからなり、重量配合比[(a):(b)]が8
    0:20〜20:80 であるポリイソシアネート、(B)水、
    および(C)配合量が(A)ポリイソシアネート100 重
    量部に対し10〜30重量部であるポリオールを必須成分と
    して発泡させたことを特徴とする可とう性保冷材。
JP9170942A 1997-06-12 1997-06-12 可とう性保冷材 Pending JPH111540A (ja)

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JP9170942A JPH111540A (ja) 1997-06-12 1997-06-12 可とう性保冷材

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JP9170942A JPH111540A (ja) 1997-06-12 1997-06-12 可とう性保冷材

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JPH111540A true JPH111540A (ja) 1999-01-06

Family

ID=15914233

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JP9170942A Pending JPH111540A (ja) 1997-06-12 1997-06-12 可とう性保冷材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017132013A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ シーエムピー ホウルディングス インコーポレイテッド 研磨パッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017132013A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ シーエムピー ホウルディングス インコーポレイテッド 研磨パッド

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040203