JPH1115260A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH1115260A
JPH1115260A JP16742997A JP16742997A JPH1115260A JP H1115260 A JPH1115260 A JP H1115260A JP 16742997 A JP16742997 A JP 16742997A JP 16742997 A JP16742997 A JP 16742997A JP H1115260 A JPH1115260 A JP H1115260A
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JP
Japan
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carrier
image
developer carrier
developing device
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JP16742997A
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Ryuji Inoue
龍次 井上
Yoichi Fujieda
洋一 藤枝
Hiroshi Goto
浩 後藤
Shuichi Nakagawa
秀一 中川
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体の表面に規制部材を圧接させて
現像領域に搬送される現像剤の量を規制する際に、現像
剤が割れて微粉が発生したり、現像剤が現像剤担持体の
表面に付着するのを抑制し、形成される画像に濃度ムラ
が発生するのを防止すると共に、現像領域に搬送される
現像剤が適切に規制されて帯電され、良好な画像が安定
して得られるようにする。 【解決手段】 現像剤2を表面に保持して像担持体1と
対向する現像領域に搬送する現像剤担持体11と、この現
像剤担持体の表面に圧接させて現像領域に搬送される現
像剤の量を規制する規制部材13とを有する現像装置にお
いて、現像剤担持体の表面にゴム硬度が20〜70度、伸び
が 400〜1200%の範囲になった弾性層11bを形成し、こ
の弾性層の表面に厚みが10〜120 μmの範囲で弾性層よ
りもゴム硬度の高い表面コート層11c を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やプリン
ター等の画像形成装置において、像担持体に形成された
潜像を現像するのに使用する現像装置に係り、特に、現
像剤を現像剤担持体の表面に保持させて像担持体と対向
する現像領域に搬送する途中において、この現像剤担持
体の表面に規制部材を圧接させて現像領域に搬送される
現像剤の量を規制するようにした現像装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンター等の画像
形成装置においては、像担持体に形成された潜像を現像
するのに様々な現像装置が使用されていた。
【0003】そして、このような現像装置としては、現
像剤にキャリアとトナーとを含む2成分現像方式の現像
装置の他に、キャリアを使用しない1成分現像方式の現
像装置が知られていた。
【0004】ここで、このような1成分現像方式の現像
装置においては、現像剤担持体によって像担持体と対向
する現像領域に適当量の現像剤が安定して搬送されるよ
うにするため、一般に、特公昭63−16736号公報
等に示されるように、現像剤を現像剤担持体の表面に保
持させて像担持体と対向する現像領域に搬送する途中に
おいて、この現像剤担持体の表面にバネ弾性やゴム弾性
を持つ規制部材を圧接させ、この規制部材により現像剤
担持体の表面に保持されて現像領域に搬送される現像剤
の量を規制すると共に、この現像剤を摩擦帯電させるよ
うにしたものが知られていた。
【0005】また、現像剤担持体としては、特公昭62
−19749号公報に示されるようなゴム材料からなる
弾性ローラや、特開昭63−226676号公報に示さ
れるような金属や樹脂材料で構成されたスリーブ状のも
の等が用いられていた。
【0006】しかし、上記のように現像剤担持体の表面
に規制部材を圧接させて現像領域に搬送されるトナーの
量を規制するようにした場合、この規制部材による圧接
力によって現像剤に多大な負荷が加わり、これによって
現像剤担持体の表面における現像剤が割れて微粉が発生
することがあり、特に、高速で画像形成を行なうため
に、現像剤担持体によって現像剤を搬送する速度を速く
した場合には、現像剤の割れが激しくなって微粉が多く
発生した。
【0007】そして、このように現像剤が割れて微粉が
発生すると、この微粉が次第に増加して現像剤担持体の
表面等に融着し、形成される画像に濃度ムラ等が発生す
るという問題があった。
【0008】そこで、上記のように規制部材の圧接によ
って現像剤が割れたりするのを防止するため、現像剤担
持体に対する規制部材の圧接力を弱めて、現像剤に加わ
る負荷を緩和する方法が考えられたが、このように規制
部材の圧接力を弱めた場合、現像剤担持体によって像担
持体と対向する現像領域に搬送される現像剤の量を適当
な量に規制することが困難になったり、現像剤を十分に
摩擦帯電させることができなくなり、形成される画像に
カブリが生じたり、現像剤が外部に飛散する等の問題が
生じた。
【0009】また、上記のように規制部材の圧接によっ
て現像剤が割れたりするのを防止するため、現像剤担持
体の表面における硬度を低下させることも考えられる
が、このように現像剤担持体の表面の硬度を低下させる
と、この現像剤担持体の表面が粘着性を持つようにな
り、現像剤がこの現像剤担持体の表面に付着して、形成
される画像に濃度ムラ等が発生する等の問題が生じた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、現像剤を
現像剤担持体の表面に保持させて像担持体と対向する現
像領域に搬送する途中において、この現像剤担持体の表
面に規制部材を圧接させて現像領域に搬送される現像剤
の量を規制するようにした現像装置における上記のよう
な問題を解決することを課題とするものである。
【0011】すなわち、この発明においては、上記のよ
うな現像装置において、現像剤担持体の表面に規制部材
を圧接させて現像領域に搬送される現像剤の量を規制す
るにあたり、規制部材の圧接により現像剤が割れて微粉
が発生して、現像剤の微粉が現像剤担持体の表面に融着
したり、また現像剤担持体の表面の硬度を低下させた場
合のように現像剤が現像剤担持体の表面に付着するのも
抑制して、形成される画像に濃度ムラ等が発生するのを
防止すると共に、規制部材により現像領域に搬送される
現像剤の量が適切に規制されて、現像剤が適切に摩擦帯
電されるようにし、形成される画像にカブリが生じた
り、現像剤が外部に飛散するのを防止することを課題と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にお
ける現像装置においては、上記のような課題を解決する
ため、現像剤を表面に保持して像担持体と対向する現像
領域に搬送する現像剤担持体と、この現像剤担持体の表
面に圧接させて現像領域に搬送される現像剤の量を規制
する規制部材とを有する現像装置において、上記の現像
剤担持体の表面にゴム硬度が20〜70度、伸びが40
0〜1200%の範囲になった弾性層を形成し、さらに
この弾性層の表面に厚みが10〜120μmの範囲でこ
の弾性層よりもゴム硬度の高い表面コート層を形成する
ようにしたのである。なお、上記のゴム硬度及び伸び
は、JIS K6301に従って測定した値である。
【0013】ここで、この発明の現像装置のように、現
像剤担持体の表面にゴム硬度が20〜70度、伸びが4
00〜1200%の範囲になった弾性層を形成し、さら
にこの弾性層の表面に厚みが10〜120μmの範囲で
この弾性層よりもゴム硬度の高い表面コート層を形成す
ると、現像剤担持体の表面に規制部材を圧接させて現像
領域に搬送される現像剤の量を規制する場合に、この規
制部材の圧接力を弱めなくても、現像剤担持体に形成さ
れた弾性層が変形して、現像剤に加わる負荷が大幅に低
減され、現像剤の割れが抑制されるようになると共に、
この弾性層の表面に形成した上記の表面コート層により
現像剤が現像剤担持体の表面に付着するのも抑制される
ようになる。
【0014】このため、この発明における現像装置にお
いては、現像剤担持体の表面に規制部材を適切な圧接力
で圧接させて、現像剤担持体により像担持体と対向する
現像領域に搬送される現像剤の量を適当な量に規制でき
ると共に、現像剤やその微粉が現像剤担持体の表面等に
融着して形成される画像に濃度ムラが発生するのが抑制
され、さらに現像剤が十分に摩擦帯電されて、形成され
る画像にカブリが生じたり、現像剤が外部に飛散するの
が防止される。
【0015】ここで、この発明における現像装置におい
て、弾性層の表面に設ける表面コート層の厚みが10〜
120μmの範囲になるようにしたのは、この表面コー
ト層の厚みが10μmより薄いと、上記のように現像剤
担持体の表面に規制部材を圧接させて現像領域に搬送さ
れる現像剤の量を規制する場合に、この表面コート層が
破れるおそれがある一方、この表面コート層の厚みが1
20μmより厚くなると、この表面コート層のゴム硬度
が弾性層よりも高いため、現像剤担持体の表面に規制部
材を圧接させて現像領域に搬送される現像剤の量を規制
する場合における弾性層の変形が抑制され、現像剤が割
れやすくなるためである。
【0016】また、この発明における現像装置におい
て、現像剤担持体の表面に設ける弾性層を構成する弾性
材料としては、例えば、ポリスチレン系、ポリオレフィ
ン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニ
ル系、ポリブタジエン系、ポリアミド系等の各種の熱可
塑性エラストマー等を使用することができ、また、天然
ゴム、シス−ポリイソプレン、スチレン−ブタジエンゴ
ム、シス−ポリブタジエン、クロロプレンゴム、ブチル
ゴム、ニトリルゴム、エチレン・プロピレンゴム、アク
リルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の加硫ゴム
等も使用することができる。
【0017】また、この弾性層の表面に設ける表面コー
ト層を構成する材料としては、上記の弾性層を構成する
材料と同様の材料を用いることができ、その硬度が弾性
層を構成する材料よりも高いものを使用する。
【0018】ここで、この発明の請求項2における現像
装置のように、上記の表面コート層にポリウレタン系や
ポリアミド系等の含窒素エラストマーを用いると、現像
剤が現像剤担持体の表面における表面コート層との摩擦
によって一層適切に帯電されるようになり、形成される
画像にカブリが生じたり、現像剤が外部に飛散するのが
より一層抑制されるようになる。
【0019】さらに、現像剤を適切に摩擦帯電させるた
め、この表面コート層やこの現像剤担持体の表面に圧接
させる規制部材に、導電性付与剤や荷電性付与剤等を混
合させるようにしても良い。
【0020】ここで、導電性付与剤としては、例えば、
ケッチェンブラック、アセチレンブラック、ファーネス
ブラック等のカーボンブラックや、金属酸化物の微粒子
等を用いることができ、上記の表面コート層における体
積固有抵抗値が1×104 〜1×1010Ω・cm、好ま
しくは1×105 〜1×108 Ω・cmの範囲になるよ
うにすることが好ましい。
【0021】また、荷電性付与剤としては、例えば、ニ
グロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、カリック
スアレン系染料、第4級アンモニウム塩化合物、イミダ
ゾール化合物等を使用することができ、これらを単独又
は複数組み合わせて使用することもできる。
【0022】一方、上記の現像剤としては、従来より一
般に使用されている公知の現像剤を使用することがで
き、一般に、バインダー樹脂中に着色剤や荷電制御剤や
離型剤等を含有させたトナーが用いられ、また必要に応
じて流動化剤等を添加させるようにする。
【0023】そして、この現像剤を製造するにあたって
も、従来より一般に使用されている公知の方法で製造す
ることができ、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合
法等を用いることができる。
【0024】また、この現像剤の粒径が小さすぎると、
現像剤の流動性が悪くなると共に、クリーニング不良等
が発生する一方、その粒径が大きすぎると、ハーフトー
ンの画像の再現性等が悪くなるため、その体積平均粒径
が5〜12μm、好ましくは7〜10μmのものを用い
るようにする。また、粒径が5μm以下の粒子が多くな
り過ると、この粒子が現像剤担持体上に融着して、現像
剤の帯電が不均一になり、形成される画像にカブリや濃
度ムラ等が発生するため、粒径が5μm以下の粒子が2
0個数%以下、好ましくは15個数%以下のものを用い
るようにする。
【0025】ここで、この現像剤に使用するバインダー
樹脂としては、従来より一般に使用されている公知のも
のを用いることができ、例えば、ポリエステル樹脂、ス
チレン樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂、エポキシ
樹脂、合成テルペン樹脂、合成ロジンエステル樹脂等を
単独あるいは二種類以上を混合して使用することができ
る。
【0026】また、このバインダー樹脂としては、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によって
測定した数平均分子量(Mn)が1000〜1500
0、好ましくは3000〜12000の範囲のものを、
また高化式フローテスターによって測定した軟化温度が
80℃〜160℃、好ましくは90℃〜140℃の範囲
のものを、また示差走査熱量計DSCによって測定した
ガラス転移点が50℃〜75℃、好ましくは55℃〜7
0℃の範囲のものを用いることが好ましい。
【0027】また、上記の着色剤としても、従来より一
般に使用されている公知のものを用いることができ、例
えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、
マグネタイト、ベンジジンイエロー、パーマネントイエ
ロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、フ
ァーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズ
ベンガル、レーキレッド等を用いることができ、一般に
上記のバインダー樹脂100重量部に対して2〜20重
量部の割合で用いることが好ましい。
【0028】また、上記の荷電制御剤としても、従来よ
り一般に使用されている公知のものを用いることがで
き、例えば、モノアゾ金属錯体,芳香族ヒドロキシカル
ボン酸系の金属錯体,芳香族ジカルボン酸系の金属錯体
等の有機金属錯体やキレート化合物等を用いることがで
き、一般に上記のバインダー樹脂100重量部に対して
1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
【0029】また、上記の離型剤としても、従来より一
般に使用されている公知のものを用いることができ、例
えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレ
ン、酸化型低分子量ポリエチレン、酸化型低分子量ポリ
プロピレン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィ
ンワックス、カルナバワックス、サゾールワックス等を
単独或は2種類以上組み合わせて使用することができ、
一般に上記のバインダー樹脂100重量部に対して1〜
8重量部の割合で用いることが好ましい。
【0030】また、上記の流動化剤としても、従来より
一般に使用されている公知のものを用いることができ、
例えば、シリカ,酸化チタン,酸化アルミニウム等の無
機微粒子や、アクリル樹脂,スチレン樹脂,シリコン樹
脂,フッ素樹脂等の樹脂微粒子を使用することができ、
特に、シランカップリング剤やチタンカップリング剤や
シリコンオイル等で疎水化したものを用いるのが好まし
い。そして、このような流動化剤を上記の現像剤100
重量部に対して0.1〜3重量部の割合で添加させて用
いるようにする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
現像装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0032】この実施形態における現像装置において
は、図1に示すように、現像剤担持体11として、ロー
ラ11aの外周にゴム硬度が20〜70度で伸びが40
0〜1200%の範囲になった弾性材料で構成された弾
性層11bが設けられ、この弾性層11bの表面に、厚
みが10〜120μmの範囲でこの弾性層11bよりも
ゴム硬度の高い表面コート層11cが設けられたものを
使用し、この現像剤担持体11を像担持体1と所要間隔
を介して対向するように装置本体10に設けている。
【0033】また、この現像剤担持体11が像担持体1
と対向する現像領域と反対側における装置本体10内に
現像剤(トナー)2を収容させると共に、この装置本体
10内にアジテーター12を設け、このアジテーター1
2を回転させて装置本体10内に収容された現像剤2を
上記の現像剤担持体11の表面に供給するようにしてい
る。
【0034】そして、この現像剤担持体11を回転さ
せ、上記のように表面に供給された現像剤2をこの現像
剤担持体11により像担持体1と対向する現像領域に搬
送させる途中において、装置本体10内に設けられた規
制部材13をこの現像剤担持体11の表面に圧接させ、
この現像剤担持体11によって現像領域に搬送される現
像剤2の量を規制すると共に、この現像剤担持体11の
表面における現像剤2を摩擦帯電させるようにしてい
る。なお、この実施形態においては、板状になった規制
部材13を現像剤担持体11の表面に圧接させるように
したが、この規制部材13が現像剤担持体11の表面と
接触する部分に弾性体を取り付けたもの等を使用するこ
とも可能である。
【0035】そして、この実施形態における現像装置に
おいては、上記のように現像剤担持体11の表面にゴム
硬度が20〜70度でかつ伸びが400〜1200%の
弾性材料からなる弾性層11bを設け、さらにこの弾性
層11bの表面に厚みが10〜120μmの範囲でこの
弾性層11bよりもゴム硬度の高い表面コート層11c
を設けているため、この現像剤担持体11によって搬送
される現像剤2を上記のように規制部材13によって規
制した場合に、現像剤2に作用する負荷が上記の弾性層
11bの変形により軽減されて現像剤2の割れが抑制さ
れると共に、上記の表面コート層11cによって現像剤
2が現像剤担持体11の表面に付着するのも抑制される
ようになる。このため、現像剤2や現像剤2の微粉が現
像剤担持体11の表面に付着するということがなく、現
像領域に搬送させる現像剤2の量が適切に規制されると
共に、この現像剤2が適切に帯電されるようになる。
【0036】また、この実施形態における現像装置にお
いて、上記の表面コート層11cにポリウレタン系やポ
リアミド系等の含窒素エラストマーを用いると、上記の
ように現像剤担持体11によって搬送される現像剤2を
規制部材13によって規制した場合に、現像剤2がこの
表面コート層11cとの間の摩擦によって一層適切に帯
電されるようになる。
【0037】そして、このように規制部材13により搬
送量が規制されて適切に摩擦帯電された現像剤2を上記
のように回転する現像剤担持体11によって像担持体1
と対向する現像領域に搬送させると共に、この現像剤担
持体11に対して直流電源14aと交流電源14bとか
ら直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアス電圧を
印加し、現像剤担持体11の表面に保持された現像剤2
を現像剤担持体11と像担持体1との間で飛翔させて、
像担持体1に形成された静電潜像を現像するようにして
いる。
【0038】ここで、このようにして現像を行なうと、
上記のように現像剤2の割れが抑制されて現像剤2の微
粉の発生が少なくなり、現像剤担持体11の表面等に現
像剤2の微粉が融着して形成される画像に濃度ムラ等が
発生するのが抑制されると共に、現像剤担持体11によ
って現像領域に搬送される現像剤2が上記のように適切
に摩擦帯電されるため、帯電不良の現像剤2によって形
成される画像にカブリが発生するのも抑制され、濃度ム
ラやカブリ等のない良好な画像が安定して得られるよう
になる。
【0039】なお、この実施形態における現像装置にお
いては、上記のように現像剤担持体11を像担持体1と
所要間隔を介して対向するように設け、この現像剤担持
体11に直流電源14aと交流電源14bとから直流電
圧に交流電圧が重畳された現像バイアス電圧を印加し、
現像剤担持体11の表面に保持された現像剤2を現像剤
担持体11と像担持体1との間で飛翔させて、像担持体
1に形成された静電潜像を現像するようにしているが、
図2に示すように、現像剤担持体11を像担持体1と接
触するように設け、この現像剤担持体11に直流電源1
4aから直流バイアス電圧を印加させて、現像剤担持体
11の表面に保持された現像剤2によって像担持体1に
形成された静電潜像を現像することも可能である。
【0040】次に、上記の現像装置において、現像剤担
持体11の表面に設ける弾性層11bや表面コート層1
1cの種類等を変更させた実験を行ない、この発明の条
件を満たす弾性層11bと表面コート層11cとを設け
た現像剤担持体11を用いた現像装置においては、現像
剤2の割れ等が減少し、形成される画像に濃度ムラやカ
ブリが発生するのが抑制され、安定した画像形成が行な
えるようになることを明らかにする。
【0041】ここで、上記の現像剤担持体11の表面に
弾性層11bと表面コート層11cを設けるにあたり、
下記の表1に示すように、弾性層11bとして、実験例
1〜14においては、ゴム硬度が50度,伸びが420
%のものを、実験例15においては、ゴム硬度が77
度,伸びが590%のものを設けるようにし、また表面
コート層11cとして、実験例1〜5においては、ゴム
硬度が95度のポリアミドで構成されたものを、実験例
6〜8においては、ゴム硬度が92度のウレタンドで構
成されたものを、実験例9〜11においては、ゴム硬度
が55度のブタジエン系エラストマーで構成されたもの
を、実験例12,13においては、ゴム硬度が95度の
オレフィン系エラストマーで構成されたものを、実験例
14においては、表面コート層11cを設けないように
し、実験例15においては、ゴム硬度が22度のポリア
ミドで構成されたものを、それぞれ同表に示す膜厚で設
けるようにした。
【0042】
【表1】
【0043】一方、現像剤2としては、下記のようにし
て製造したトナーを用いるようにした。
【0044】トナーを製造するにあたっては、ポリエス
テル樹脂(花王社製:タフトンNE−1110)を10
0重量部、着色剤であるカーボンブラック(キャボット
社製:Mogul L)を8重量部、荷電制御剤(オリ
エント化学社製:ボントロンS−34)を3重量部、離
型剤(三洋化成工業社製:ビスコールTS−200)を
2.5重量部の割合にし、これらをヘンシェルミキサー
により回転数2800rpmで3分間混合した後、2軸
混練押出機を用いて混練し、これを冷却させた後、粗粉
砕し、さらに超音波ジェット粉砕機(日本ニューマチッ
ク社製)によって微粉砕した後、エルボージェット(松
坂貿易社製)で分級してトナー粒子を得た。そして、こ
のトナー粒子に対して、疎水性シリカ(キャボット社
製:キャボジルTS−500)を0.8重量%の割合で
添加させ、これらをヘンシェルミキサーにより回転数2
500rpmで90秒間混合させて負帯電性トナーを製
造した。
【0045】そして、上記の実験例1〜15の各現像剤
担持体を用いた現像装置に上記の現像剤を使用して、現
像剤の割れ試験を行ない、現像剤における微粉の増加率
を求めると共に、これらの現像装置を市販の複写機(ミ
ノルタ社製:SP3000)を改造したものに搭載させ
て画像形成を行ない、形成された画像における濃度ムラ
やカブリの発生及び表面コート層の破れ状態を調べ、そ
の結果を下記の表2に示した。
【0046】ここで、現像剤の割れ試験については、上
記の現像剤を各現像剤担持体上にセットし、この現像剤
担持体に対して規制部材を5.5g/mmの線圧で圧接
させて規制を行ない、初期及び現像剤担持体を200回
転させた後において、それぞれ個数分布で5μm以下の
微粉成分の割合を調べ、200回転後における微粉の増
加率を求めた。
【0047】また、濃度ムラについては、上記の複写機
により毎分10枚の速度で1万枚の耐刷試験を行ない、
形成された画像における濃度ムラを調べ、濃度ムラがな
く良好な場合を○、濃度ムラが若干あるが実用上問題の
ない場合を△、濃度ムラが激しくて問題となる場合を×
で評価した。また、カブリについては、上記の複写機に
より数枚の画像形成を行ない、上記の複写機における感
光体において、非画像部分におけるトナーの付着状態を
調べ、トナーの付着がなく良好な場合を○、トナーの付
着が多くて問題となる場合を×で示した。また、表面コ
ート層の破れ状態については、上記の複写機において各
現像剤担持体を200mm/sの速度で1時間回転さ
せ、表面コート層に破れが生じなかった場合を○、表面
コート層に破れが生じた場合を×で示した。
【0048】
【表2】
【0049】この結果、現像剤担持体11の表面にこの
発明の条件を満たす弾性層11bと表面コート層11c
とを設けた現像剤担持体11を用いた実験例2〜4,6
〜11の現像装置においては、現像剤2の割れ等が減少
し、形成される画像に濃度ムラが発生するのが抑制され
ると共に、表面コート層11cの破れもなく、特に、上
記の表面コート層11cを含窒素エラストマーからなる
ポリアミドやウレタンで構成した実験例2〜4,6〜8
のものにおいては、形成された画像におけるカブリの発
生も抑制され、長期にわたって安定した画像形成が行な
えるようになっていた。
【0050】これに対して、ゴム硬度が77度の硬い弾
性層11bを設けた実験例15のものにおいては、現像
剤2の割れによる微粉の増加が多く、形成された画像に
濃度ムラが発生し、また弾性層11bよりもゴム硬度の
低い表面コート層11cを設けた実験例12,13及び
表面コート層11cを設けなかった実験例14のものに
おいては、現像剤2の割れが抑制されたが、現像剤2が
現像剤担持体11の表面に付着して形成された画像に濃
度ムラが発生した。
【0051】また、弾性層11bよりもゴム硬度の高い
表面コート層11cを設けた場合においても、厚さが6
μmの薄い表面コート層11cを設けた実験例1のもの
においては、この表面コート層11cに破れが発生し、
安定した画像形成が行なえなくなる一方、厚さが150
μmの厚い表面コート層11cを設けた実験例16のも
のにおいては、この表面コート層11cによって弾性層
11bの変形が抑制され、現像剤2の割れによる微粉の
増加が多くなり、形成された画像に濃度ムラが発生し
た。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の請求項
1における現像装置においては、現像剤担持体の表面に
ゴム硬度が20〜70度、伸びが400〜1200%の
範囲になった弾性層を形成し、さらにこの弾性層の表面
に厚みが10〜120μmの範囲でこの弾性層よりもゴ
ム硬度の高い表面コート層を形成したため、現像剤担持
体の表面に規制部材を圧接させて現像領域に搬送される
現像剤の量を規制する場合に、この規制部材の圧接力を
弱めなくても、現像剤担持体に形成された弾性層が変形
して、現像剤に加わる負荷が大幅に低減され、現像剤の
割れが抑制されると共に、この弾性層の表面に形成した
表面コート層により現像剤が現像剤担持体の表面に付着
するのも抑制されるようになった。
【0053】この結果、この請求項1における現像装置
においては、現像剤担持体の表面に規制部材を適切な圧
接力で圧接させて、現像剤担持体により像担持体と対向
する現像領域に搬送される現像剤の量を適当な量に規制
できると共に、現像剤やその微粉が現像剤担持体の表面
等に融着して形成される画像に濃度ムラが発生するのが
抑制され、現像剤が規制部材による規制により適切に帯
電されるようになり、良好な画像が安定して得られるよ
うになった。
【0054】また、この発明の請求項2に示す現像装置
のように、上記の表面コート層に含窒素エラストマーを
用いると、現像剤が現像剤担持体の表面に設けられたこ
の表面コート層との摩擦によってさらに適切に帯電され
るようになり、形成される画像にカブリが生じたり、現
像剤が外部に飛散するのがより一層抑制されるようにな
り、より安定して良好な画像が得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る現像装置の概略説
明図である。
【図2】この発明の他の実施形態における現像装置の概
略説明図である。
【符号の説明】
1 像担持体 2 現像剤 11 現像剤担持体 11b 現像剤担持体の弾性層 11c 現像剤担持体の表面コート層 13 規制部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 浩 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 中川 秀一 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を表面に保持して像担持体と対向
    する現像領域に搬送する現像剤担持体と、この現像剤担
    持体の表面に圧接させて現像領域に搬送される現像剤の
    量を規制する規制部材とを有する現像装置において、上
    記の現像剤担持体の表面にゴム硬度が20〜70度、伸
    びが400〜1200%の範囲になった弾性層が形成さ
    れ、さらにこの弾性層の表面に厚みが10〜120μm
    の範囲でこの弾性層よりもゴム硬度の高い表面コート層
    が形成されてなることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した現像装置において、
    上記の表面コート層に含窒素エラストマーが用いられて
    いることを特徴とする現像装置。
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