JPH11151316A - 住戸内スプリンクラー設備 - Google Patents

住戸内スプリンクラー設備

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JPH11151316A
JPH11151316A JP33807197A JP33807197A JPH11151316A JP H11151316 A JPH11151316 A JP H11151316A JP 33807197 A JP33807197 A JP 33807197A JP 33807197 A JP33807197 A JP 33807197A JP H11151316 A JPH11151316 A JP H11151316A
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JP
Japan
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pipe
ceiling
synthetic resin
sprinkler
dwelling unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP33807197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Hashizume
茂 橋爪
Koji Okuda
貢二 奥田
Yoshihiro Tawara
儀弘 田原
Toshio Sakai
俊男 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 住戸内に設けられるスプリンクラー設備用の
管として、材質上、耐火性の面で難のある合成樹脂管を
使用しており、且つ、合成樹脂管を隠蔽する天井が準不
燃材であるにもかかわらず、火災発生時にスプリンクラ
ー設備の機能が確保されるようにし、配管を鉄管として
いたことによる従来欠点を一掃する。 【解決手段】 住戸内に設けられるスプリンクラー設備
用の管5を合成樹脂製とし、この合成樹脂管5を、不燃
下地6Aに準不燃材7Aで仕上げをした天井8内に、ス
プリンクラーヘッド10a,10bの警戒範囲a,bに
対応する部分の天井内を管路として配管する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、共同住宅
や戸建住宅等における住戸内スプリンクラー設備に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住戸内スプリンクラー設備(消火
設備)では、耐火性の面で難があるところから、スプリ
ンクラー設備用の管として、合成樹脂管の使用は認めら
れておらず、鉄管が使用されていた。図3は、その一例
を示す。図中の1は共同住宅における一つの住戸、35
はスプリンクラー設備用の管(鉄管)であり、天井内に
配管されている。10はスプリンクラーヘッドである。
スプリンクラーヘッド10は、居室1c,1d,1e,
1fや台所1gなど、火災の発生が予想される部分(日
常の生活において、調理や暖房などの火を使うことがあ
る部分)の天井に配置されるが、玄関ホール1aや廊下
1bなど、通常、火を使うことがない部分には、配置さ
れない。2は外部開放廊下、3は避難用パーテーション
で区画されたベランダ、4は外部開放廊下2に面し且つ
住戸1に対して防火区画された住戸用パイプスペースで
ある。
【0003】上記の住戸内スプリンクラー設備では、配
管材として鉄管が使用されているので、配管重量が大き
く、継手の数も多くて、施工性が悪く、しかも、耐震性
に難があるばかりでなく、継手ネジ部の腐食によるネジ
部のやせによって漏水が発生しやすかった。殊に、スプ
リンクラー設備の配管は、給水配管や給湯配管のような
日常的な頻繁な水の流れがなく、火災発生時以外は、配
管内部に水が停滞しており、この静水の状態が長期間継
続するから、鉄管を使用した従来のスプリンクラー設備
では、配管内部に発生した錆が停滞・成長することにな
り、その結果、何らかの原因で、誤動作が生じた際、ス
プリンクラーヘッドからいわゆる赤水が噴出して、内装
仕上げ材や家具調度品等が台無しになり、誤動作時の被
害が大きくなるという問題点があった。
【0004】これらの問題点の殆どは、スプリンクラー
設備用の管を合成樹脂製とすることによって解決できる
筈であるが、合成樹脂管は材質上、耐火性に欠けるの
で、スプリンクラー設備用の管を合成樹脂製とするため
には、次のような新たな難問を解決しなければならな
い。
【0005】例えば、スプリンクラー設備用の管を合成
樹脂製とした場合、この合成樹脂管を、軽量鉄骨等の不
燃下地に、珪酸カルシウム板やガラス繊維で織成された
クロス等の不燃材で仕上げた天井内に配管し、スプリン
クラーヘッドまでの配管全体を不燃材の天井で隠蔽すれ
ば、住戸内で火災が発生した際、合成樹脂管が不燃材で
隠蔽、保護されているため、スプリンクラー設備の機能
が確保されることになる。
【0006】しかし、建物の竣工時点で、天井仕上げに
不燃材が使用されていても、何年か後、元の住人、ある
いは、住戸を譲り受けた新しい住人が、室内を模様がえ
をするにあたって、天井の仕上げに不燃材を採用するか
否かは不明である。むしろ、ビニルクロス等の準不燃材
は、不燃材に比べると、色柄・質感とも種類が圧倒的に
多いため、デザイン選択の自由度が大きく、価格も安い
ので、天井の仕上げに準不燃材が採用される可能性が高
い。
【0007】従って、スプリンクラー設備用の管を合成
樹脂製とするにあたっては、天井の仕上げに準不燃材が
選択されることを前提とし、合成樹脂管を隠蔽する天井
が準不燃材であっても、火災発生時にスプリンクラー設
備の機能が確保されるように工夫しなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の考察
に基づいてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、スプリンクラー設備用の管として、材質上、耐火
性の面で難のある合成樹脂管を使用しており、且つ、合
成樹脂管を隠蔽する天井が準不燃材であるにもかかわら
ず、火災発生時にスプリンクラー設備の機能が確保され
るようにし、配管を鉄管としていたことによる上記の従
来欠点を一掃することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、住戸内に設けられるスプリンクラー
設備用の管を合成樹脂製とし、この合成樹脂管を、不燃
下地に準不燃材で仕上げをした天井内に、スプリンクラ
ーヘッドの警戒範囲に対応する部分の天井内を管路とし
て配管している。
【0010】上記の構成によれば、天井に配設されるス
プリンクラーヘッドの警戒範囲に対応する部分の天井内
を管路として合成樹脂管を配管したので、管路下のどの
位置において火災が発生しても、合成樹脂管はスプリン
クラーヘッドからの放水による消火、冷却の保護作用を
受けることになる。従って、スプリンクラー設備用の管
が合成樹脂製であり、当該合成樹脂管を隠蔽する天井が
準不燃材であるにもかかわらず、火災発生時の熱でスプ
リンクラーヘッドまでの配管系が溶解する恐れがなくな
り、スプリンクラー設備の機能が確保されることにな
り、それ故、配管を鉄管としていたことによる上記の従
来欠点を一掃し得るのである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1、図2は、本発明に係る住戸
内スプリンクラー設備を示す。図において、1は共同住
宅における一つの住戸を示し、1aは玄関ホール、1b
は廊下、1c,1d,1e,1fは居室、1gは台所、
1hは洗面器や洗濯機置場を備えた浴室を示す。2は外
部開放廊下、3は避難用パーテーションで区画されたベ
ランダ、4は外部開放廊下2に面し且つ住戸1に対して
防火区画された住戸用パイプスペースである。
【0012】住戸内スプリンクラー設備は、住戸1内に
設けられるスプリンクラー設備用の管5を合成樹脂製
(具体的にはポリブテン管)とし、この合成樹脂管(ポ
リブテン管)5を、不燃下地6Aに準不燃材7Aで仕上
げをした天井8、具体的には、縦横格子状に配置する野
縁6aと野縁受け6bからなる天井下地を軽量鉄骨と
し、当該天井下地を上階の床スラブ9から垂下した吊り
ボルトと連結金物(何れも、既知構造であるから図示し
ない)で吊り下げ支持して前記不燃下地6Aを構成し、
野縁6aに準不燃材である石膏ボード7aをビス止め
し、石膏ボード7aの表面に準不燃材であるビニルクロ
ス7bを貼着して前記準不燃材7Aを構成した天井8の
内部に、天井8に配設されたスプリンクラーヘッド10
a,10bの警戒範囲a,bに対応する部分の天井8内
を管路として配管したものである。
【0013】即ち、居室1c,1d,1e,1fや台所
1gのように、日常の生活において、調理や暖房などの
ために火を使うことがあって、火災の発生が予想される
部分の天井8に、従来通り、スプリンクラーヘッド10
を設置するだけでなく、玄関ホール1aや廊下1bのよ
うに、通常、火を使うことがなくて、スプリンクラーヘ
ッドが省略されていた部分の天井8にも、スプリンクラ
ーヘッド10a,10bを設けて、それらの警戒範囲
a,bに対応する部分の天井8内が管路となるように合
成樹脂管5を配管してある。居室1c,1d,1e,1
fや台所1gの天井8に設けたスプリンクラーヘッド1
0…の警戒範囲は図示しないが、これらのスプリンクラ
ーヘッド10…に至る合成樹脂管5も、スプリンクラー
ヘッド10…,10a,10bの警戒範囲に対応する部
分の天井8内を管路にして配管されている。合成樹脂管
5やスプリンクラーヘッド10…,10a,10bは、
軽量鉄骨製の受け桟11を介して天井下地6cに支持さ
せてある。12は合成樹脂(ポリブテン)製ヘッダーで
あり、当該ヘッダー12に設けた複数の配管接続口に前
記合成樹脂管5の元端が接続されている。
【0014】尚、住戸用パイプスペース4内に配管した
メインの縦管13や、当該縦管13から分岐し、アラー
ム弁(図示せず)を介して合成樹脂製ヘッダー12に接
続される分岐管14は、従来通り、鉄管であるが、これ
らの管13、14も合成樹脂製(ポリブテン製)にして
実施してもよい。図1に示すように、台所1b用のスプ
リンクラーヘッド10の警戒範囲に対応する部分の天井
内であっても、火を使用する設備又は器具(ガスコンロ
等)15の直上は管路としないことが望ましい。同様
に、玄関ホール1aや廊下1b等の天井8にダウンライ
トを設ける場合、天井8内への放熱による合成樹脂管5
への悪影響を避けるために、ダウンライトとして断熱構
造のものを使用することが望ましい。
【0015】上記の構成によれば、スプリンクラーヘッ
ド10a,10bの警戒範囲a,bを含む全てのスプリ
ンクラーヘッドの警戒範囲に対応する部分の天井内を管
路として合成樹脂管5を配管したので、管路下のどの位
置で火災が発生しても、合成樹脂管5はスプリンクラー
ヘッドからの放水による消火、冷却の保護作用を受ける
ことになる。従って、スプリンクラー設備用の管5が合
成樹脂製であり、当該合成樹脂管5を隠蔽する天井8が
準不燃材7Aであるにもかかわらず、火災発生時の熱で
スプリンクラーヘッド10…,10a,10bまでの配
管系が溶解する恐れがなくなり、スプリンクラー設備の
機能が確保されることになる。
【0016】殊に、合成樹脂管5として、ポリブテン管
を使用すると、任意方向に湾曲させて配管できるため、
継手の使用個数が少なくて済むだけでなく、継手に熱融
着や電気融着という信頼性の高い接続手段を採用でき、
しかも、地震時に建物の揺れに追従して配管系が変形し
得るため、耐震性が増す等々の利点がある。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スプリンクラー設備用の管として、材質上、耐火性の面
で難のある合成樹脂管を使用しており、且つ、合成樹脂
管を隠蔽する天井が準不燃材であるにもかかわらず、火
災発生時にスプリンクラー設備の機能を確保できる。従
って、配管重量が大きく、継手の数も多くて、施工性が
悪い、耐震性に難があり、継手ネジ部の腐食によるネジ
部のやせによって漏水が発生しやすい、赤水のために誤
動作時の被害が大きい等々、配管を鉄管としていたこと
による従来欠点を一掃することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す要部の縦断側面図で
ある。
【図3】従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
5…合成樹脂管、6A…不燃下地、7A…準不燃材、8
…天井、10a,10b…スプリンクラーヘッド、a,
b…警戒範囲。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 俊男 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住戸内に設けられるスプリンクラー設備
    用の管を合成樹脂製とし、この合成樹脂管を、不燃下地
    に準不燃材で仕上げをした天井内に、スプリンクラーヘ
    ッドの警戒範囲に対応する部分の天井内を管路として配
    管してあることを特徴とする住戸内スプリンクラー設
    備。
  2. 【請求項2】 前記天井が、軽量鉄骨製天井下地に、石
    膏ボードを取り付け、ビニルクロスを貼着して仕上げた
    天井である請求項1に記載の住戸内スプリンクラー設
    備。
JP33807197A 1997-11-21 1997-11-21 住戸内スプリンクラー設備 Pending JPH11151316A (ja)

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