JPH11151242A - サンプリングデータ処理方法および装置並びに超音波撮像装置 - Google Patents

サンプリングデータ処理方法および装置並びに超音波撮像装置

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JPH11151242A
JPH11151242A JP32271597A JP32271597A JPH11151242A JP H11151242 A JPH11151242 A JP H11151242A JP 32271597 A JP32271597 A JP 32271597A JP 32271597 A JP32271597 A JP 32271597A JP H11151242 A JPH11151242 A JP H11151242A
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Japan
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sampling
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abnormal
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JP32271597A
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English (en)
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Yasuto Takeuchi
康人 竹内
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常なデータを識別して修正するサンプリン
グデータ処理方法および装置、並びに、そのようなサン
プリングデータ処理装置を備えた超音波撮像装置を実現
する。 【解決手段】 複数のデータをサンプリングするサンプ
リング手段150と、複数のデータの各々の値を予測値
に基づいて判定し、異常と判定した値を修正する修正手
段154とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプリングデー
タ(sampling data) 処理方法および装置並びに超音波撮
像装置に関し、特に、サンプリングデータに含まれる異
常なデータを修正するサンプリングデータ処理方法およ
び装置、並びに、そのようなサンプリングデータ処理装
置を備えた超音波撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、超音波撮像装置等では、エコー
(echo)信号をドップラ(Doppler) 処理して血流像等を求
めるようにしている。その場合、ドップラ処理は、エコ
ー信号をディジタルデータに変換したデータ列、すなわ
ち、サンプリングデータについて行うようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えばノイズ(noise)
等の影響で、サンプリングデータ中に異常なデータが混
入すると、ドップラ処理に支障をきたし、正しい血流像
等を得ることができなくなる。それを防ぐには、異常な
データを識別して修正すれば良いが、データ列の中のど
のデータが異常かを確実に識別することは困難であっ
た。
【0004】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、異常なデータを識別して修
正するサンプリングデータ処理方法および装置、並び
に、そのようなサンプリングデータ処理装置を備えた超
音波撮像装置を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
する第1の発明は、複数のデータをサンプリングし、前
記複数ある各々のデータの値を予測することにより求め
られた予測値に基づいて判定し、異常と判定した値を修
正する、ことを特徴とする。
【0006】(2)上記の課題を解決する第2の発明
は、複数のデータをサンプリングするサンプリング手段
と、前記サンプリング手段によって得た前記複数ある各
々のデータの値を予測することにより求められた予測値
に基づいて判定する判定手段と、前記判定手段が異常と
判定した値を修正する修正手段と、を具備することを特
徴とする。
【0007】(3)上記の課題を解決する第3の発明
は、被検体に超音波を送波しエコーを受信する送受信手
段と、前記送受信手段が受信したエコー信号をサンプリ
ングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段に
よって得た前記複数ある各々のデータの値を予測するこ
とにより求められた予測値に基づいて判定する判定手段
と、前記判定手段が異常と判定した値を修正する修正手
段と、前記修正が行われた複数のデータを用いてドップ
ラ処理を行うドップラ処理手段と、を具備することを特
徴とする。
【0008】第1の発明乃至第3の発明において、前記
予測により前向き予測を行うことが、データ処理のリア
ルタイム性を良くする点で好ましい。また、第1の発明
乃至第3の発明において、前記予測により前向き予測お
よび後向き予測を共に行うことが、判定に幅を持たせる
点で好ましい。
【0009】また、第3の発明において、前記複数のデ
ータにおける異常個所が限度を越えたとき前記複数のデ
ータを棄却する棄却手段を備えることが、品質の良いド
ップラ処理を行う点で好ましい。
【0010】(作用)本発明では、予測したデータと実
際にサンプリングしたデータとを照合して異常なデータ
を識別し、修正する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
【0012】図1に、超音波撮像装置のブロック(bloc
k) 図を示す。本装置は本発明の超音波撮像装置の実施
の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の
装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動
作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が
示される。
【0013】(構成)本装置の構成を説明する。図1に
示すように、本装置は、超音波プローブ(probe) 2を有
する。超音波プローブ2は、図示しない超音波振動子ア
レイ(array)を有する。超音波振動子アレイは、例えば
前方に張り出した円弧に沿って形成されている。すなわ
ち、超音波プローブ2はコンベックスプローブ(convex
probe)となっている。超音波プローブ2は、図示しない
操作者により被検体4に当接されて使用される。
【0014】超音波プローブ2は送受信部6に接続され
ている。送受信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を
与えて被検体4内に超音波を送波させるようになってい
る。送受信部6は、また、超音波プローブ2が受波した
被検体4からのエコー信号を受信するようになってい
る。
【0015】送受信部6のブロック図を図2に示す。同
図において、送波タイミング(timing)発生回路602
は、送波タイミング信号を周期的に発生して送波ビーム
フォーマ(beamformer)604に入力するようになってい
る。
【0016】送波ビームフォーマ604は、送波タイミ
ング信号に基づいて、送波ビームフォーミング(beam fo
rming)信号、すなわち、超音波振動子アレイ中の複数の
超音波トランスデューサ(transducer)を時間差をもって
駆動する複数の駆動信号を発生し、送受切換回路606
に入力するようになっている。
【0017】送受切換回路606は、複数の駆動信号を
セレクタ(selector)608に入力するようになってい
る。セレクタ608は、超音波トランスデューサのアレ
イの中から送波アパーチャ(aperture)を構成する複数の
超音波トランスデューサを選択し、それらに複数の駆動
信号をそれぞれ与えるようになっている。
【0018】複数の超音波トランスデューサは、複数の
駆動信号の時間差に対応した位相差を持つ複数の超音波
をぞれぞれ発生する。それら超音波の波面合成によって
超音波ビームが形成される。超音波ビームの送波方向
は、セレクタ608が選択する送波アパーチャによって
定まる。
【0019】超音波ビームの送波は、送波タイミング発
生回路602が発生する送波タイミング信号により、一
定の時間間隔で繰り返し行われる。超音波ビームの送波
方向は、セレクタ608で送波アパーチャを切り換える
ことにより順次変更される。それによって、被検体4の
内部が、超音波ビームが形成する音線によって走査され
る。すなわち被検体4の内部が音線順次で走査される。
【0020】セレクタ608は、また、超音波トランス
デューサのアレイの中から受波アパーチャを構成する複
数の超音波トランスデューサを選択し、それら超音波ト
ランスデューサが受信した複数のエコー信号を送受切換
回路606に入力するようになっている。
【0021】送受切換回路606は、複数のエコー信号
を受波ビームフォーマ610に入力するようになってい
る。受波ビームフォーマ610は、複数のエコー受信信
号に時間差を付与して位相を調整し、次いでそれら加算
して受波のビームフォーミング、すなわち、受波音線上
のエコー受信信号を形成するようになっている。セレク
タ608により、受波の音線も送波に合わせて走査され
る。
【0022】超音波プローブ2および送受信部6によっ
て、例えば図3に示すような走査が行われる。すなわ
ち、同図に示すように、放射点200から発する音線2
02が円弧204上を移動することにより、扇面状の2
次元領域206がθ方向に走査され、いわゆるコンベッ
クススキャンが行われる。音線202を超音波の送波方
向(z方向)とは反対方向に延長したとき、全ての音線
が一点208で交わるようになっている。点208は全
ての音線の発散点となる。
【0023】送受信部6はBモード処理部10およびド
ップラ処理部12に接続されている。送受信部6から出
力される音線毎のエコー受信信号は、Bモード処理部1
0およびドップラ処理部12に入力される。超音波プロ
ーブ2および送受信部6からなる部分は、本発明におけ
る送受信手段の実施の形態の一例である。
【0024】Bモード処理部10はBモード画像データ
を形成するものである。Bモード処理部10は、図4に
示すように対数増幅回路102と包絡線検波回路104
を備えている。Bモード処理部10は、対数増幅回路1
02でエコー受信信号を対数増幅し、包絡線検波回路1
04で包絡線検波して音線上の個々の反射点でのエコー
の強度を表す信号、すなわちAスコープ(scope) 信号を
得て、このAスコープ信号の各瞬時の振幅をそれぞれ輝
度値として、Bモード画像データを形成するようになっ
ている。
【0025】ドップラ処理部12はドップラ画像データ
を形成するものである。ドップラ処理部12は、図5に
示すように直交検波回路120、前処理回路122、M
TIフィルタ(moving target indication filter) 12
4、自己相関回路126、平均流速演算回路128、分
散演算回路130およびパワー(power) 演算回路132
を備えている。
【0026】ドップラ処理部12では、直交検波回路1
20でエコー受信信号を直交検波し、互いに90°の位
相差を持つ2つの信号すなわち同相信号iおよび直角相
信号qを得て、これら同相信号iおよび直角相信号qに
ついて、それぞれ、前処理回路122で前処理し、MT
Iフィルタ124でMTI処理してドップラ信号を抽出
するようになっている。
【0027】また、自己相関回路126により、MTI
フィルタ124の出力信号に基づいて自己相関演算を行
い、平均流速演算回路128で自己相関演算結果から平
均流速を求め、分散演算回路130で自己相関演算結果
から流速の分散を求め、パワー演算回路132で自己相
関演算結果からドプラ信号のパワーを求めるようになっ
ている。MTIフィルタ124乃至パワー演算回路13
2からなる部分は、本発明におけるドップラ処理手段の
実施の形態の一例である。
【0028】このようなドップラ処理部12により、被
検体4内の血流やその他のドップラ信号源(以下、血流
等という)の平均流速とその分散およびドプラ信号のパ
ワーを表すそれぞれのデータ(ドップラ画像データ)が
音線毎に得られる。なお、流速は音線方向の成分として
得られる。また、流れの方向は、近づく方向と遠ざかる
方向とが区別される。
【0029】Bモード処理部10およびドップラ処理部
12は画像処理部14に接続されている。画像処理部1
4は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12か
らそれぞれ入力されるデータに基づいて画像を生成する
ものである。
【0030】画像処理部14は、図6に示すように、バ
ス(bus) 140によって接続された音線データメモリ(d
ata memory) 142、ディジタル・スキャンコンバータ
(digital scan converter)144、画像メモリ146お
よび画像処理プロセッサ(prosessor) 148を備えてい
る。
【0031】Bモード処理部10およびドップラ処理部
12から音線毎に入力されたBモード画像データおよび
ドップラ画像データは、音線データメモリ142にそれ
ぞれ記憶される。これによって、音線データメモリ14
2内に音線データ空間が形成される。
【0032】ディジタル・スキャンコンバータ144
は、走査変換により音線データ空間のデータを物理空間
のデータに変換するものである。ディジタル・スキャン
コンバータ144によって変換された画像データは、画
像メモリ146に記憶される。すなわち、画像メモリ1
46は物理空間の画像データを記憶する。画像処理プロ
セッサ148は、音線データメモリ142および画像メ
モリ146のデータについてそれぞれ所定のデータ処理
を施すものである。データ処理の内容については後にあ
らためて説明する。
【0033】画像処理部14には表示部16が接続され
ている。表示部16は、画像処理部14から画像信号が
与えられ、それに基づいて画像を表示するようになって
いる。なお、表示部16はカラー画像が表示可能なもの
となっている。
【0034】以上の送受信部6、Bモード処理部10、
ドップラ処理部12、画像処理部14および表示部16
は制御部18に接続されている。制御部18は、それら
各部に制御信号を与えてその動作を制御するようになっ
ている。また、被制御の各部から各種の報知信号が入力
されるようになっている。制御部18による制御の下
で、Bモード動作およびドップラモード動作が実行され
る。
【0035】制御部18には操作部20が接続されてい
る。操作部20は操作者によって操作され、制御部18
に所望の指令や情報等を入力するようになっている。操
作部20は、例えばキーボード(keyboard)やその他の操
作具を備えた操作パネル(panel) 等で構成される。
【0036】図7に、前処理回路122のブロック図
を、同相信号iの系統について示す。なお、図示を省略
するが、直角相信号qの系統も同様になっている。同図
に示すように、前処理回路122はサンプリング回路1
50、バッファメモリ(buffermemory) 152およびサ
ンプル(sample)値修正プロセッサ154を有する。前処
理回路122は、本発明のサンプリングデータ処理装置
の実施の形態の一例である。
【0037】サンプリング回路150は、本発明におけ
るサンプリング手段の実施の形態の一例である。サンプ
リング回路150は、入力信号を所定のサンプリングレ
ート(sampling rate) でサングリングし、ディジタルデ
ータ(digital data)列を得るようになっている。バッフ
ァメモリ152は、サングリングされた複数のデータの
パケット(packet)を一時記憶するようになっている。1
パケットは、例えば、1音線分のデータで構成される。
【0038】サンプル値修正プロセッサ154は、本発
明における判定手段の実施の形態の一例である。また、
本発明における修正手段の実施の形態の一例である。サ
ンプル値修正プロセッサ154は、例えばディジタル・
シグナルプロセッサ(DSP : digital signal processor)
等を用いて構成される。サンプル値修正プロセッサ15
4は、バッファメモリ152に記憶されたサンプリング
データの値を調べ、異常値を修正するようになってい
る。
【0039】異常値を見つけるのに、サンプル値修正プ
ロセッサ154は、サンプリングデータの値を予測する
ようになっている。サンプリングデータの値の予測は、
例えば予測フィルタ(filter)等を用いて行う。予測フィ
ルタは、例えば、昭和55年3月25日 コロナ社発行
音声の線形予測 鈴木久喜訳 40〜49頁 に記載
されたような公知の線形予測アルゴリズム(algorithm)
等によって構成される。この予測フィルタは外挿フィル
タの一種ということができる。
【0040】予測フィルタにより、サンプル値修正プロ
セッサ154は、例えば図8に示すように、バッファメ
モリ152に記憶された時間軸t上の一連のmサンプル
のデータx(n−1)〜x(n−m)に基づいて、前向
き予測、すなわち、データx(n)以降(未来)のデー
タの予測を行うか、あるいは、後向き予測、すなわち、
データx(n−m−1)以前(過去)のデータの予測を
行う。
【0041】そして、実際に得られたサンプリングデー
タが、所定の許容範囲内で予測値と一致するときは正常
値と判定し、所定の許容範囲を越えて予測値と相違する
場合は異常値と判定する。異常値と判定してデータにつ
いては、さらに、そのデータの近傍の正常なデータから
の補間(外挿補間)演算によって補間データを求め、こ
の補間データで置換する。あるいは、予測フィルタの予
測値で置換する。
【0042】なお、サンプル値修正プロセッサ154
は、バッファメモリ152内のサンプリングデータ列の
中に飛び抜けて値が異なるデータがある場合は、予測フ
ィルタを適用する前に、予め、そのデータを、近傍のデ
ータから求めた補間データで置換しておく。これは、予
測フィルタによる予測を適正化する点で好ましい。
【0043】前向き予測では、上記のようにして値を確
定したデータx(n)をデータ列の先頭に加えるととも
に最後尾の(相対的に最も旧い時点の)データx(n−
m)を除外して、新たな組み合わせのmサンプルのデー
タを予測フィルタに適用し、次のデータx(n+1)の
位置での予測値を求め、それと実際のサンプリングデー
タx(n+1)とを比較して異常の有無を調べる。そし
て、異常と判定したデータを補間データ等の代替データ
で置換する。
【0044】以下同様にして、サンプリングデータの組
み合わせを逐次変更しながら予測フィルタを適用し、図
8における右方向(未来)に向かって、異常値の検出お
よび修正を進めて行く。なお、予測フィルタの精度が良
い場合は、データは1個ずつ入れ替える代わりに所定の
複数個ずつ入れ替えるようにしても良い。これは、フィ
ルタ処理の能率を高める点で好ましい。
【0045】後向き予測の更新は、図8における左方向
(過去)に向かって、上記と同様な処理を行う。そのと
き、上記のような前向き予測により、過去のデータにつ
いてすでに判定がなされている場合は、後向き予測によ
りダブルチェック(double check)を行うことができる。
【0046】ダブルチェックを行った場合、前向きと後
向きのどちらか一方で異常と判定したものは異常とする
ことにより、安全側での異常判定を行うことができる。
また、どちらから見ても異常な場合のみ異常と判定する
ことにより、判定が過度に厳しくなるのを避けることが
できる。すなわち、ダブルチェックを行うことにより、
前向き予測または後向き予測のどちらか一方のみを行う
場合よりも、幅のあるデータ判定を行うことができる。
【0047】なお、前向き予測および後向き予測は、い
ずれか一方のみとするのが処理時間節約の点で好まし
い。その場合、前向き予測を採用するのが、リアルタイ
ム(real time) 性を良くする点で好ましい。
【0048】予測フィルタを用いない場合は、次のよう
にして異常値の検出および修正を行う。すなわち、mサ
ンプルのデータの1つ1つについて、そのデータを除い
た残りのデータに基づく補間データを求め、補間データ
との相違が所定の許容範囲を逸脱するものを異常とし、
補間データで置換する。
【0049】以上のようなサンプル値修正機能により、
バッファメモリ152中のデータは異常値が修正され、
矛盾のないデータ列となる。サンプル値修正プロセッサ
154は、また、値を修正したデータの位置(ビン(bi
n) )、個数およびパケット番号等を制御部18に報知
するようになっている。
【0050】制御部18は、そのような報知に基づき、
修正個所が所定の限度を越えたパケットを不採用(棄
却)とするようになっている。制御部18は、本発明に
おける棄却手段の実施の形態の一例である。修正個所が
多いパケットのデータは信頼性が低いので、そのような
データを用いた場合、ドップラ画像の品質が低下するお
それがある。そこで、そのようなデータを棄却すること
により、画質の低下を未然に防止することができる。
【0051】(動作)本装置の動作を説明する。操作者
は超音波プローブ2を被検体4の所望の個所に当接し、
操作部20を操作して、例えばBモードとドップラモー
ドを併用した撮像を行う。撮像は、制御部18による制
御の下で、Bモードとドップラモードの時分割動作によ
り行われる。すなわち、例えばドップラモードのスキャ
ンを数回行う度にBモードのスキャンを1回行う割合
で、Bモードとドップラモードの混合スキャンを行う。
【0052】Bモードにおいては、送受信部6は、超音
波プローブ2を通じて音線順次で被検体4の内部を走査
して逐一そのエコーを受信する。Bモード処理部10
は、送受信部6から入力されるエコー受信信号を対数増
幅回路102で対数増幅し包絡線検波回路104で包絡
線検波してAスコープ信号を求め、それに基づいて音線
毎のBモード画像データを形成する。
【0053】画像処理部14は、Bモード処理部10か
ら入力される音線毎のBモード画像データを音線データ
メモリ142に記憶する。これによって、音線データメ
モリ142内に、Bモード画像データについての音線デ
ータ空間が形成される。
【0054】ドップラモードにおいては、送受信部6
は、超音波プローブ2を通じて、1音線当たり複数回の
送受信を行いながら、音線順次で被検体4の内部を走査
して逐一そのエコーを受信する。
【0055】ドップラ処理部12では、直交検波回路1
20がエコー受信信号を直交検波して同相信号iと直角
相信号qに分ける。これら同相信号iと直角相信号qに
ついて、前処理回路122がそれぞれ前述のような前処
理を行い、異常値を含まないデータ列に整える。
【0056】このようなデータ列について、MTIフィ
ルタ124がMTI処理を行う。MTI処理は1音線当
たりの複数回のエコー受信信号、すなわち、複数のデー
タパケットを用いて行う。各データパケットは、前処理
により異常データを含まないものとなっているので、M
TIフィルタ124はMTI処理を破綻なく行うことが
でき、正しいドップラ信号を抽出することができる。
【0057】自己相関回路126はMTIフィルタ12
4から入力されたデータに基づいて自己相関演算を行
う。自己相関回路126から入力されたデータに基づ
き、平均流速演算回路128が平均流速を算出し、分散
演算回路130が流速の分散を算出し、パワー演算回路
132がパワーを算出する。これらの算出値は、それぞ
れ、例えば血流等の平均流速とその分散およびドップラ
信号のパワーを音線毎に表すドップラ画像データとな
る。MTIフィルタ124によりドップラ信号が正しく
抽出されたので、ドップラ画像データは正常に得られ
る。
【0058】画像処理部14は、ドップラ処理部12か
ら入力される音線毎のドップラ画像データを音線データ
メモリ142に記憶する。これによって、音線データメ
モリ142内に、ドップラ画像データについての音線デ
ータ空間が形成される。
【0059】画像処理プロセッサ148は、音線データ
メモリ142のドップラ画像データを、ディジタル・ス
キャンコンバータ144で走査変換して画像メモリ14
6に書き込む。その際、ドップラ画像データを、流速に
分散を加えたCFM(color flow mapping)画像用の画像
データおよびパワードップラ画像用の画像データとして
それぞれ書き込む。
【0060】画像処理プロセッサ148は、Bモード画
像、CFM画像およびパワードップラ画像を別々な領域
に書き込む。Bモード画像は、走査面における体内組織
の断層像を示す画像となる。CFM画像は、走査面にお
ける血流等の速度の2次元分布を示す画像となる。パワ
ードップラ画像は、走査面における血流等の所在を示す
画像となる。
【0061】操作者は、操作部20を操作して、所望の
断面につき、Bモード画像、CFM画像またはパワード
ップラ画像を表示部16に表示させて観察し、病変部の
診断等を行う。サンプリングデータの異常がドップラ画
像データに影響しないので、CFM画像およびパワード
ップラ画像の品質が良い。
【0062】CFM画像またはパワードップラ画像の表
示にあたっては、Bモード画像とCFM画像(またはパ
ワードップラ画像)とを合成し、例えば図9に示すよう
に、組織の断層像160の上にCFM像(またはパワー
ドップラ像)162を重畳して表示させ、体内組織断層
像と関係付けて血流等の状態を診断するようにしてい
る。
【0063】組織の断層像160はモノクローム(monoc
hrome)画像として表示される。CFM像(またはパワー
ドップラ像)162はカラー画像として表示される。C
FM像は例えば赤および青によって互いに反対の血流方
向を表し、それらの輝度によって流速を示し、緑色の混
入度によって流速の分散を示す。パワードップラ像は、
例えばピンク(pink)系統の色で表示し、その輝度で信号
強度を示す。このとき、画面にはカラーバー(color ba
r) 164を同時に表示し、CFM像(またはパワード
ップラ像)162から流速(または信号強度)を読み取
りためのレファレンス(reference) としている。なお、
Bモード画像のみを表示する場合は、カラーバー164
をグレイスケール(gray scale)に変更する。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、異常なデータを識別して修正するサンプリングデ
ータ処理方法および装置、並びに、そのようなサンプリ
ングデータ処理装置を備えた超音波撮像装置を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置における送受
信部のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置による音線走
査の概念図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置におけるBモ
ード処理部のブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置におけるドッ
プラ処理部のブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置における画像
処理部のブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の装置における前処
理回路のブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例の装置における前向
き予測および後向き予測を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態の一例の装置における表示
画像の模式図である。
【符号の説明】
2 超音波プローブ 4 被検体 6 送受信部 12 ドップラ処理部 14 画像処理部 16 表示部 18 制御部 20 操作部 602 送波タイミング発生回路 604 送波ビームフォーマ 606 送受切換回路 608 セレクタ 610 受波ビームフォーマ 102 対数増幅回路 104 包絡線検波回路 120 直交検波回路 122 前処理回路 124 MTIフィルタ 126 自己相関回路 128 平均流速演算回路 130 分散演算回路 132 パワー演算回路 140 バス 142 音線データメモリ 144 ディジタル・スキャンコンバータ 146 画像メモリ 148 画像処理プロセッサ 200 放射点 202 音線 204 円弧 206 2次元領域 208 発散点 150 サンプリング回路 152 バッファメモリ 154 サンプル値修正プロセッサ 160 組織の断層像 162 CFM像 164 カラーバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータをサンプリングし、 前記複数ある各々のデータの値を予測することにより求
    められた予測値に基づいて判定し、 異常と判定した値を修正する、ことを特徴とするサンプ
    リングデータ処理方法。
  2. 【請求項2】 複数のデータをサンプリングするサンプ
    リング手段と、 前記サンプリング手段によって得た前記複数ある各々の
    データの値を予測することにより求められた予測値に基
    づいて判定する判定手段と、 前記判定手段が異常と判定した値を修正する修正手段
    と、を具備することを特徴とするサンプリングデータ処
    理装置。
  3. 【請求項3】 被検体に超音波を送波しエコーを受信す
    る送受信手段と、 前記送受信手段が受信したエコー信号をサンプリングす
    るサンプリング手段と、 前記サンプリング手段によって得た前記複数ある各々の
    データの値を予測することにより求められた予測値に基
    づいて判定する判定手段と、 前記判定手段が異常と判定した値を修正する修正手段
    と、 前記修正が行われた複数のデータを用いてドップラ処理
    を行うドップラ処理手段と、を具備することを特徴とす
    る超音波撮像装置。
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