JPH11151060A

JPH11151060A - 管理機のマルチフィルム覆土装置

Info

Publication number: JPH11151060A
Application number: JP31956297A
Authority: JP
Inventors: Hiroyoshi Inui; 全喜乾
Original assignee: Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Current assignee: Yanmar Co Ltd
Priority date: 1997-11-20
Filing date: 1997-11-20
Publication date: 1999-06-08

Abstract

(57)【要約】【課題】管理機に、耕耘爪軸と逆転用軸を有するロー
タリー耕耘装置と、フィルム被覆装置を装着し、二条の
畝を畝立てると同時にマルチフィルムで被覆し、さらに
畝の裾部を完全に覆土するようにする。【解決手段】前記ロータリー耕耘装置２の逆転用軸１
４に前低後高に配するコンベア１１前端を連動し、コン
ベア後部に複数のシュータ１３を設け、これらのシュー
タを二条の畝間と畝外側のマルチフィルム上方に突設
し、マルチフィルム上を覆土するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、歩行型管理機後部
にマルチ被覆装置を牽引させて、二条の畝立てすると同
時にマルチフィルムで被覆し、さらに畝の裾部を完全に
覆土する構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、歩行型の管理機にロータリ耕耘装
置を装着し、更にその後部にマルチフィルム被覆装置を
装着し、被覆装置後部に配した覆土板で被覆したマルチ
フィルムの左右端部を覆土する技術は公知となってい
る。また、ロータリ耕耘装置の後部に畝立器を装着し、
更にその後部にマルチフィルム被覆装置を配置し、畝立
て作業と同時にマルチフィルムによる被覆作業を同時に
行う技術も公知となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来のマル
チフィルム被覆装置は二条の畝を被服する場合には、二
個のマルチフィルムを用いて別々に被覆しており、畝と
畝との間がマルチフィルムで被覆されなかった。この二
条マルチフィルム被覆装置に土壌消毒器を装着すると畝
と畝との間から消毒液が漏れる不具合があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、管理機に、耕耘爪軸と逆転用軸を有するロータリー
耕耘装置と、フィルム被覆装置を装着する構成におい
て、前記逆転用軸にコンベア前端を連動連結し、該コン
ベア後部に複数のシュータを設け、コンベアで土を後方
へ運び、被覆した畝両端のマルチフィルム上を覆土する
ようにしたものである。また、前記ロータリー耕耘装置
の後部に二条の畝立器を装着し、二条の畝間と畝外側の
マルチフィルム上方とに前記シュータを突設し、該二条
の畝を単一のマルチフィルムで被装したものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び構成
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
一実施例を一輪管理機に適用した場合について説明す
る。図１は本発明の覆土装置を装着した管理機の側面
図、図２は同じく覆土装置の平面図である。

【０００６】図１よりロータリ耕耘装置２を備えた管理
機１の全体構成から説明すると、エンジン台２０上にエ
ンジン３が搭載されており、該エンジン３の上部に燃料
タンク２１が搭載されている。該エンジン３の側部の伝
動ケース２２を介してミッションケース４に動力が伝動
され、該ミッションケース４にて変速された動力は、該
ミッションケース４より前方下方に向かって突出した図
示せぬチェーンケースを介して車軸２４を駆動して車輪
２５を走行駆動させる。また、前記ミッションケース４
一側部より後方に向かって作業用伝動ケース２６を突設
している。

【０００７】また、前記ミッションケース４上部に全方
向に回動可能にハンドルベース３１が設けられていて、
該ハンドルベース３１上端より、ハンドル３２が突設さ
れている。マルチ敷設作業等の作業を行う場合には、ハ
ンドルを前方に回動して作業を行うようにしている。

【０００８】また、前記ミッションケース４後部にロー
タリ耕耘装置２を装着し、前記作業用伝動ケース２６後
部からロータリ耕耘装置２のロータリーケース３４上部
内に動力が伝達される。前記ロータリーケース３４の下
端には耕耘爪軸２７を横架し、該耕耘爪軸２７の軸上に
は複数本の耕耘爪３０・３０・・・が植設されている。

【０００９】そして、前記耕耘爪軸２７及び耕耘爪３０
・３０・・・は耕耘カバー３８により被装されている。
また、ロータリーケース３４上下途中部に前後方向にロ
ータリーフレーム３７が固設され、該ロータリーフレー
ム３７前部に左右に延出する横フレーム３６を横設し、
該横フレーム３６の左右適所位置に鉈状の注入ノズル３
５・３５・・・を固設している。各注入ノズル３５下部
を後下方に突出して耕耘爪軸２７前方に位置させてい
る。該注入ノズル３５下部後面には吐出口が設けられ、
該吐出口に図示せぬ薬液ホースが連通され、薬液が圧送
される。

【００１０】また、前記ロータリーフレーム３７は後方
に突設されて、該ロータリーフレーム３７途中部の上方
に薬液タンク及び薬液ポンプ３３等が載置され、図示せ
ぬ電動モータの駆動によって薬液ポンプ３３を駆動し、
薬液タンク内の薬剤を吸引し、薬液ホースを介して注入
ノズル３５内に薬液を圧送し土壌中に薬液を吐出して、
その後耕耘爪３０・３０・・・によって耕起している。

【００１１】更に、前記ロータリーフレーム３７の後端
部には、取付固定ボス２９を固着し、畝立て・フィルム
被覆装置５が装着されている。つまり、前記取付固定ボ
ス２９内に上下位置調整自在に支持杆４１が嵌合され、
該支持杆４１下部に進行方向に対して左右に延出する取
付フレーム４２が固設されている。

【００１２】該取付フレーム４２の左右両側に畝整形板
４３・４３が固設され、前記耕耘爪３０・３０・・・に
よって耕起した後に畝整形板４３・４３で成形して畝立
てしている。前記畝整形板４３側部に、ゲージ輪４４が
上下位置調整可能に装着されている。

【００１３】また、前記取付フレーム４２左右端部に、
後方に向けロール支持ステー４５・４５を突設し、該ロ
ール支持ステー４５・４５後部を畝整形板４３・４３の
後部上方に位置し、左右両ロール支持ステー４５・４５
後部にマルチフィルムロール４６を回転自在に枢支して
いる。

【００１４】更に、前記取付フレーム４２左右端部より
後上方にサイドフレーム４７・４７を突設し、該サイド
フレーム４７はマルチフィルムロール４６を迂回するよ
うに形成し、サイドフレーム４７後下部にスポンジ等よ
り成る踏圧輪４８を枢支している。また、前記サイドフ
レーム４７途中部より前方に向けてステー４９を突設
し、該ステー４９前部にガイドローラ５０を枢支し、該
ガイドローラ５０をマルチフィルムロール４６下方で、
畝断面形状に合わせて配置している。

【００１５】よって、前記マルチフィルムロール４６よ
り送り出されたマルチフィルムが、左右の畝整形板４３
・４３で形成された二条の畝を被覆するようにガイドロ
ーラ５０で案内され、該マルチフィルム左右端部を踏圧
輪４８・４８で土壌面に押し付け、本発明の覆土装置１
０によって覆土するようにしている。

【００１６】前記覆土装置１０は、コンベア１１・１１
と、覆土ホッパ１２とシューター１３より構成されてい
る。前記コンベア１１は前低後高に配置し、コンベア１
１前部の駆動プーリ１１ａを前記耕耘爪軸２７上に配置
し、コンベア１１後部の図示せぬ従動プーリを側面視で
前記踏圧輪４８の上方に位置している。前記コンベア１
１は、ロータリーケース３４の左右側方に配置され、機
体の左右中央部に二本のコンベア１１・１１が平行に配
置されている。

【００１７】また、前記耕耘爪軸２７の基部側上に逆転
用の筒軸１４が遊嵌され、左右の各筒軸１４上に各コン
ベア１１前部の駆動プーリ１１ａが外嵌され、コンベア
１１後部に配した図示せぬ従動プーリとの間に搬送ベル
ト１５が巻回されている。前記筒軸１４は、ロータリー
ケース３４内より動力が入力され、図１に示すように耕
耘爪３０を反時計回りに回転させるのに対して、筒軸１
４を介して駆動プーリ１１ａが時計回りに回転され、搬
送ベルト１５上面が後上方に移動する搬送面としてい
る。前記搬送ベルト１５外周面上には、一定間隔毎に板
状のスクレーパが突出され、左右内側の耕耘爪３０・３
０との間の土を搬送ベルト１５上に載せ、後上方に搬送
している。

【００１８】前記コンベア１１・１１後端の下部には、
覆土ホッパ１２が左右のコンベア１１・１１に跨がって
配置されている。該覆土ホッパ１２は上方が開放され、
搬送ベルト１５・１５により搬送された土が投入され
る。該覆土ホッパ１２の左右側部には、側部シューター
１３ａ・１３ａが横斜め後下方に向けて突設され、該側
部シューター１３ａ下部を踏圧輪４８・４８の後方に位
置している。覆土ホッパ１２の左右中央部より後下方に
向けて中央シューター１３ｂが突設され、中央シュータ
ー１３ｂ下部を前記畝整形板４３・４３で畝立てた二条
の畝の間に延出している。

【００１９】このように構成し、前記耕耘爪３０・３０
・・・を駆動させながら、注入ノズル３５より薬剤を吐
出し、土壌を耕起すると同時に消毒を行っている。その
直後に畝整形板４３・４３で二条の畝が畝立てられると
同時に、前記マルチフィルムロール４６より送り出され
たマルチフィルムによって被覆される。このマルチフィ
ルムの左右端部が踏圧輪４８・４８によって土壌面に押
し付けられている。

【００２０】この時、前記コンベア１１・１１によって
左右中央部の土壌を後上方に搬送し、畝と畝との間の溝
を形成している。この部分の土壌には前記注入ノズル３
５が配置されておらず、薬剤が注入されていない土がコ
ンベア１１・１１に搬送され、覆土ホッパ１２内に土が
投入される。該覆土ホッパ１２内の土は、中央シュータ
ー１３ｂを介して畝と畝との間を被装したマルチフィル
ム上に落下され、同様に、側部シューター１３ａ・１３
ａを介して踏圧輪４８・４８によって踏圧しているマル
チフィルム上に落下され、マルチフィルム左右端部を覆
土している。この覆土装置による覆土では、公知となっ
ている覆土板によって土壌を削りとりマルチフィルム左
右端部を覆土する構成に比べて大量の土を覆土すること
ができ、マルチフィルムを完全に抑え付け、土壌中に注
入した薬剤を漏れないようにしている。更に、従来の覆
土板を用いる場合のマルチを被覆する復路行程では、覆
土板で土壌を削り取る間隔を開ける必要があり、隣り合
うマルチフィルムの間隔を広く開けていたが、覆土装置
１０ではこの間隔を必要とせず、復路行程で往路にて被
覆したマルチフィルム端部に合わせて被覆することで、
圃場全面をマルチフィルムで被覆でき、マルチフィルム
の間の地表面より空気中に薬剤が漏れることがなく、雑
草の生えることも少なくしている。そして、このマルチ
フィルムの被覆して一定期間を開けた消毒の完了後に、
このマルチフィルムを被覆した状態で、移植機を用いて
マルチフィルム内の土壌中に移植作業を行い、作物を生
育している。

【００２１】

【発明の効果】本発明は、以上の如く構成したことによ
り、次のような効果が得られる。即ち請求項１記載の如
く、管理機に、耕耘爪軸と逆転用軸を有するロータリー
耕耘装置と、フィルム被覆装置を装着する構成におい
て、前記逆転用軸にコンベア前端を連動連結し、該コン
ベア後部に複数のシュータを設け、コンベアで土を後方
へ運び、被覆した畝両端のマルチフィルム上を覆土する
ようにしたことで、例えば覆土板によってマルチフィル
ム左右端部を覆土する構成に比べて大量の土を覆土する
ことができ、マルチフィルムを完全に抑え付けることが
できる。また、前記ロータリー耕耘装置による耕耘作業
と同時に土壌中に薬剤を注入する作業を行った場合に、
注入した薬剤が地表面より空気中に漏れないようにマル
チフィルムを確実に覆土している。

【００２２】また、請求項２記載の如く、ロータリー耕
耘装置の後部に二条の畝立器を装着し、二条の畝間と畝
外側のマルチフィルム上方とに前記シュータを突設し、
該二条の畝を単一のマルチフィルムで被装したことによ
って、畝立てた二条の畝と畝との間をマルチフィルムで
被装し、その間と畝の外側とを覆土することができ、人
力で覆土作業をする必要がなく、労力を軽減することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の覆土装置を装着した管理機の側面図で
ある。

【図２】同じく覆土装置の平面図である。

【符号の説明】

１管理機２ロータリ耕耘装置５フィルム被覆装置１１コンベア１３ａ・１３ｂシュータ１４筒軸（逆転用軸）２７耕耘爪軸

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】管理機に、耕耘爪軸と逆転用軸を有する
ロータリー耕耘装置と、フィルム被覆装置を装着する構
成において、前記逆転用軸にコンベア前端を連動連結
し、該コンベア後部に複数のシュータを設け、コンベア
で土を後方へ運び、被覆した畝両端のマルチフィルム上
を覆土することを特徴とする管理機のマルチフィルム覆
土装置。
【請求項２】前記ロータリー耕耘装置の後部に二条の
畝立器を装着し、二条の畝間と畝外側のマルチフィルム
上方とに前記シュータを突設し、該二条の畝を単一のマ
ルチフィルムで被装したことを特徴とする請求項１記載
の管理機のマルチフィルム覆土装置。