JPH11150435A - 利得制御rf信号増幅器 - Google Patents

利得制御rf信号増幅器

Info

Publication number
JPH11150435A
JPH11150435A JP10219502A JP21950298A JPH11150435A JP H11150435 A JPH11150435 A JP H11150435A JP 10219502 A JP10219502 A JP 10219502A JP 21950298 A JP21950298 A JP 21950298A JP H11150435 A JPH11150435 A JP H11150435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
gain control
gain
transistor
signal amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10219502A
Other languages
English (en)
Inventor
Juergen Graessle
ユーゲン グレスレ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Deutschland GmbH
Original Assignee
Sony International Europe GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony International Europe GmbH filed Critical Sony International Europe GmbH
Publication of JPH11150435A publication Critical patent/JPH11150435A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/34Negative-feedback-circuit arrangements with or without positive feedback
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G1/00Details of arrangements for controlling amplification
    • H03G1/0005Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal
    • H03G1/0035Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using continuously variable impedance elements
    • H03G1/0052Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using continuously variable impedance elements using diodes
    • H03G1/0058PIN-diodes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、GHzの周波数域まで、特に利得
が低くても優れた線形性を有し、また雑音指数及び消費
電力が低い利得制御RF信号増幅器を提供する。 【解決手段】 利得制御増幅器11は、、入力されるA
C信号を増幅するトランジスタ51と、トランジスタ5
1のコレクタとベース間に接続されたフィードバック回
路52と、トランジスタ51のコレクタと、DC電力源
55間に接続されたDC負荷抵抗器54と、DC負荷抵
抗器54の両端の電圧に基づいてフィードバック回路5
2を制御するフィードバック制御回路53とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利得制御RF信号
増幅器に関し、特に、マイクロ波の周波数域までの高い
周波数帯域で用いることができる利得制御RF信号増幅
器に関する。
【0002】
【従来の技術】欧州特許A2-0601888号に、直列フィード
バック回路にPIN−ダイオードを用いた利得制御RF
信号増幅器が開示されている。また、類似した回路構成
の利得制御RF信号増幅器として、米国特許4,275,362
号に開示されたものがあり、この利得制御RF信号増幅
器では、PIN−ダイオードを可変負荷抵抗として用い
ている。米国特許4057765号には、RF信号が入力され
る可変利得増幅器が開示されており、この可変利得増幅
器は、増幅用のトランジスタの入力経路に設けられたP
IN−ダイオードの逆バイアスを増加させることによっ
て、補助的な減衰器の前段の上記トランジスタに印加す
る自動利得制御電圧によって、信号が10dB変化する
ようになっている。この可変利得増幅器において、PI
N−ダイオードは、高い減衰値を得るための直接的な規
制手段としてのみ用いられている。
【0003】また、米国特許4147991号、4019160号に
も、利得制御RF信号増幅器の他の例が開示されている
が、本発明とは関連は余りない。また、多少とも線形利
得制御ができる可変利得RF増幅器としては、いろんな
種類のものがあり、例えばデュアルゲートFETを用い
て構成された可変利得RF増幅器がある。この可変利得
RF増幅器では、2番目のゲートが利得制御に用いられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の一般的な利得制御RF信号増幅器は、以下に述べる
欠点の少なくとも1つを有している。
【0005】・消費電力が大きく、電池での駆動には適
していない。
【0006】・高い周波数帯域での使用に適していな
い。
【0007】・低い利得では、特にリニアリティ(線形
性)に問題がある。
【0008】・雑音指数が悪い。
【0009】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、本発明の目的は、GHzの周波数域まで、
特に利得が低くても優れた線形性を有し、また雑音指数
及び消費電力が低い利得制御RF信号増幅器を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る利得制御R
F信号増幅器は、増幅されるRF信号が入力されるAC
入力と増幅されたAC信号を出力するAC出力を有する
トランジスタと、利得制御入力信号に基づいてトランジ
スタのAC利得を制御する利得制御回路とを備える。利
得制御回路は、トランジスタのAC入力とAC出力との
間に接続され、適応的に制御されるフィードバック回路
を有し、このフィードバック回路は、利得制御入力信号
に基づいた動作電流により、トランジスタのAC利得を
適応的に制御する。
【0011】また、本発明係る利利得制御RF信号増幅
器では、トランジスタとして、例えば基準電位に接続さ
れたエミッタ接地形バイポーラトランジスタ又はソース
接地形FETトランジスタが用いられ、フィードバック
回路を適応的に制御することによって、トランジスタ及
び制御回路を、例えば3V、2mA等の低電圧、低電流
で動作させることができる。また、動作周波数が1GH
z以上であっても、20dB以上の利得制御範囲を得る
ことができる。新規なフィードバック回路によって、特
に低利得でも、従来の増幅器に比してより良好な線形性
が得られる。フィードバックを制御することによって、
雑音指数は劣化しない。本発明に係る利得制御RF信号
増幅器を、例えばディジタルオーディオ放送(以下、D
AB:digital audio broadcastという。)における受
信機等の入力部のAGCループ回路に用いると、入力レ
ベルが高いときに電流が増加する。したがって、本発明
に係る利得制御RF信号増幅器は、特に、電池駆動形の
受信機の利得制御付き入力段に適している。
【0012】トランジスタを、例えばエミッタ接地形
(FETの場合はソース接地形)で動作させることによ
り、低雑音指数で最大利得を得ることができる。
【0013】また、本発明に係る利得制御RF信号増幅
器では、従来の増幅器とは異なり、直流結合(DC結
合)のフィードバック回路を用いている。これにより高
い周波数帯域での動作が可能になり、利得を低く設定し
たことに起因した線形性の劣化を改善することができ
る。利得を下げると、増幅トランジスタを流れる電流は
増加する。この特性によって、増幅器の入力電圧範囲及
び線形性をよくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る利得制御RF
信号増幅器について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、以下の説明では、本質的に同等の機能を有す
る素子や回路については、同じ符号を付している。図1
は、本発明に係る利得制御RF信号増幅器を用いたディ
ジタルオーディオ放送用の(以下、DAB:digital au
dio broadcastという。)受信機の構成を示すブロック
図である。
【0015】このDAB受信機は、図1に示すように、
受信される無線周波数(以下、RFという。)の信号を
L−バンドの信号にダウンコンバートするL−バンド中
間周波数ダウンコンバータ(以下、L−バンドダウンコ
ンバータという。)10と、L−バンドの信号を中間周
波数(以下、IFという。)信号に変換する超短波(以
下、VHFという。)フロントエンド回路20と、IF
信号をデコードして音声信号を再生するベースバンド処
理回路30とを備える。
【0016】さらに、L−バンドダウンコンバータ10
は、図1に示すように、RF信号を増幅する利得制御増
幅器11と、L−バンドの正弦波を発生するL−バンド
ファイズドロックループ(以下、PLLという。)回路
12と、RF信号と正弦波の積をとるL−バンドミキサ
13と、利得制御増幅器11の利得を制御するL−バン
ド自動利得制御(以下、AGC:automatic gain contr
olという。)回路14とを備える。
【0017】その利得が制御可能な利得制御増幅器11
には、アンテナ6で受信されたRF信号が供給され、こ
の利得制御増幅器11は、RF信号を、L−バンドAG
C回路14からの利得制御信号に基づいた利得で増幅し
て、L−バンドミキサ13に供給する。一方、L−バン
ドPLL回路12は、例えば局部発振器であり、受信さ
れたRF信号にロックして、L−バンドの局部正弦波を
発生して、L−バンドミキサ13に供給する。L−バン
ドミキサ13は、利得制御増幅器11からのRF信号と
L−バンドの正弦波の積をとり、RF信号をL−バンド
のIF信号にダウンコンバートして、VHFフロントエ
ンド回路20に供給する。L−バンドAGC回路14
は、例えば、L−バンドミキサ13から出力されるL−
バンドのIF信号のレベルを検出し、このレベルを一定
するための利得制御信号を利得制御増幅器11に供給す
る。すなわち、利得制御増幅器11と、L−バンドAG
C回路14とによって、自動利得制御(AGC)増幅器
が構成されている。ところで、利得制御増幅器11は、
受信される微弱なRF信号を増幅するためのものであ
り、雑音指数が低いことが重要である。以下、利得制御
増幅器11を、低雑音AGC増幅器11とも称し、その
詳細については後述する。
【0018】VHFフロントエンド回路20は、図1に
示すように、希望波の信号を選択するVHF選択/増幅
回路21と、VHFの正弦波を発生するVHFPLL回
路22と、選択された信号と正弦波の積をとるVHFミ
キサ23と、IF回路24とを備える。
【0019】VHF選択/増幅回路21には、受信され
たRF信号と、L−バンドミキサ13のL−バンドのI
F信号とが供給され、希望波の信号を選択するととも
に、その信号を増幅して、VHFミキサ23に供給す
る。一方、VHFPLL回路22は、例えば局部発振器
であり、RF信号にロックして、VHFの局部正弦波を
発生して、VHFミキサ23に供給する。VHFミキサ
23は、VHFPLL回路22からの選択されたL−バ
ンドのIF信号とVHFの正弦波の積をとり、選択され
たL−バンドのIF信号をVHFのIF信号に変換し
て、IF回路24に供給する。IF回路24は、例えば
フィルタ、増幅器等からなり、VHFのIF信号を、所
定の帯域のIF信号に変換するとともに増幅して、ベー
スバンド処理回路30に供給する。
【0020】ベースバンド処理回路30は、図1に示す
ように、アナログ/ディジタル(以下、A/Dとい
う。)変換器31と、高速フーリエ変換回路(以下、F
FTという。)32と、チャンネルデコーダ33と、オ
ーディオデコーダ34と、オーディオ信号処理回路35
とを備える。
【0021】A/D変換器31は、IF回路24から供
給されるIF信号をディジタル信号に変換して、FFT
32に供給し、FFT32は、ディジタル信号に変換さ
れたIF信号を周波数軸上の信号、すなわち周波数成分
に分解して、チャンネルデコーダ33に供給する。チャ
ンネルデコーダ33は、これらの周波数成分に、所定の
デコード処理、すなわち送信時に施されたエンコード処
理とは逆の処理を施して、オーディオデコーダ34に供
給する。オーディオデコーダ34は、この信号に、送信
時にオーディオ信号に施されたエンコード処理とは逆の
処理をしてオーディオ信号を再生して、オーディオ信号
処理回路35に供給し、オーディオ信号処理回路35
は、再生されたオーディオ信号を、ステレオにおける左
右のオーディオ信号に分割するとともに増幅して、1対
のスピーカ41a,41bに供給する。かくして、利用
者は、ディジタル放送の音楽を、スピーカ41a,41
bから聞くことができる。
【0022】ここで、本発明を適用した利得制御増幅器
11について、図2〜図4を参照しながら詳細に説明す
る。図2は、本発明に係る利得制御RF信号増幅器の基
本的な構成を示すブロック図である。
【0023】この利得制御増幅器11は、図2に示すよ
うに、入力される交流(以下、ACという。)信号を増
幅するトランジスタ51と、トランジスタ51のコレク
タとベース間に接続されたフィードバック回路52と、
トランジスタ51のコレクタと、直流(以下、DCとい
う。)電力源55間に接続されたDC負荷抵抗器54
と、DC負荷抵抗器54の両端の電圧に基づいてフィー
ドバック回路52を制御するフィードバック制御回路5
3とを備える。
【0024】トランジスタ51は、例えばNPNバイポ
ーラトランジスタからなり、そのベースに入力されるA
C信号を増幅する。なお、トランジスタ51として、例
えばPNPバイポーラトランジスタ、Nチャンネル又は
Pチャンネルの電界効果(以下、FETという。)トラ
ンジスタを用いてもよい。FETトランジスタを用いる
場合には、フィードバック回路52は、そのドレインと
ゲート間に接続される。このフィードバック回路52
は、フィードバック制御回路53の制御下に、トランジ
スタ51のAC出力を、そのベースにフィードバックす
る。また、DC負荷抵抗器54として、抵抗器以外に、
例えば他の受動素子や能動素子を用いてもよい。DC電
力源55は、例えば、外部から制御可能な電流源又は電
圧源からなる。
【0025】トランジスタ51からなる利得制御増幅器
のAC利得は、DC電力源55のDC電流又はDC電圧
(以下、DC電力という。)をある動作範囲内で変化さ
せることによって制御することができる。この動作範囲
内で、DC電力を増加させると、AC利得は減少し、D
C電力を減少させると、AC利得は増加する。したがっ
て、図1に示すL−バンドAGC回路14は、L−バン
ドミキサ13の出力レベルに基づいた利得制御信号を利
得制御増幅器11に供給して、例えば出力レベルが一定
となるように利得制御増幅器11のAC利得を制御す
る。DC電力源55は、AC信号に対しては、通常、コ
ンデンサとして機能する。
【0026】ところで、高周波でのAC特性を改善する
ために、利得制御増幅器11の入出力段にはインピーダ
ンス整合回路が挿入されるが、図2では省略している。
このようなインピーダンス整合回路やインピーダンス変
換回路は、所望の動作環境に適合するように設計されな
ければならないが、本発明の主旨ではない。
【0027】図3は、図2に基本的な構成を示した利得
制御増幅器の具体的な回路構成を示すブロック図であ
る。
【0028】利得制御RF信号増幅器は、図3に示すよ
うに、入力されるRF信号を増幅するトランジスタ51
と、フィードバック回路であるPIN−ダイオード52
と、差動増幅器53a、ローパスフィルタ53b、抵抗
器53c、抵抗器53d及びダイオード53eからなる
フィードバック制御回路53と、DC負荷抵抗器54
と、DC電力源55とを備える。
【0029】トランジスタ51は、上述したように、バ
イポーラトランジスタ又はFETトランジスタからな
り、PIN−ダイオード52は、トランジスタ51がバ
イポーラトランジスタからなるときにはコレクタとベー
ス間に接続され、FETトランジスタからなるときには
ドレインとゲート間に接続されている。この図3では、
フィードバック回路52として、1つのPIN−ダイオ
ードを用いているが、複数、例えば図4に示すように直
列に接続された2つのPIN−ダイオードを用いてもよ
い。
【0030】図2のフィードバック制御回路53を構成
する差動増幅器53aは、相互コンダクタンス増幅器か
らなる。また、直列接続された抵抗器53c、ダイオー
ド53e、抵抗器53dは分圧器を構成しており、差動
増幅器53aの負入力端子は、抵抗器53dとダイオー
ド53eのアノードを結んだ接続点59に接続されてい
る。差動増幅器53aの正入力端子は、トランジスタ5
1のコレクタとDC負荷抵抗器54の接続点58に接続
されている。DC負荷抵抗器54は、オーム抵抗からな
り、その他端は、DC電力源55の出力端である接続点
56に接続されている。この接続点56には、抵抗器5
3cの他端も接続されている。差動増幅器53aの出力
は、ローパスフィルタ53bに接続され、ローパスフィ
ルタ53bの出力は、トランジスタ51のベースとPI
N−ダイオード52のカソードの接続点57に接続され
ている。なお、この図3では、分圧器を構成するダイオ
ードを1つとしているが、所望の電圧を得るために複数
のダイオードを用いるようにしてもよい。
【0031】つぎに、図3に示す利得制御RF信号増幅
器の動作について説明する。
【0032】DC電力源55は、図1に示すL−バンド
AGC回路14からの利得制御信号によって制御され、
この利得制御RF信号増幅器のAC利得を決定する動作
DC電流Iを出力する。電流Iの範囲は、トランジスタ
51の動作電流によって定まる。DC電流Iが少ないと
きは、このDC電流の殆どがトランジスタ51を流れ、
PIN−ダイオード52には殆ど電流が流れない。この
状態のとき、トランジスタ51の利得は、最大となる。
DC電流Iが増加すると、トランジスタ51を流れる電
流も増加し、トランジスタ51の線形性もより優れたも
のとなる。また、PIN−ダイオード52にも電流が流
れ始める。これにより、PIN−ダイオード52のイン
ピーダンスが急激に低くなり、その結果として、PIN
−ダイオード52を介して、トランジスタ51のAC出
力がフィードバックされ、AC利得が低下するととも
に、トランジスタ51の線形性がさらによくなる。利得
が減少すると、入力信号のレベルを高くすることができ
る。すなわち、AGC増幅器を構成する利得制御RF信
号増幅器の入力電圧範囲及び線形性を向上させることが
できる。
【0033】また、この利得制御RF信号増幅器では、
フィードバック回路52にいかなるAC結合コンデンサ
も必要としないので、フィードバック回路52を、上述
のようにただ1つの素子又は電気部品で構成することが
できる。さらに、これによって、利得制御RF信号増幅
器は高周波に適していることとなる。さらにまた、PI
N−ダイオードを集積回路技術によって集積化すると、
利得制御RF信号増幅器全体を集積化することができ
る。
【0034】ここで、利得制御RF信号増幅器を構成す
る回路素子の実際の値を設計するための規則について説
明する。
【0035】可能な電力供給下で所望の最大利得と最小
利得が得られるようにバイポーラトランジスタ51又は
FETトランジスタ51を選択すると、各PIN−ダイ
オード52に印加される電圧VPinは、最大利得に対
応した最小値と最小利得に対応した最大値との間で変化
する。直列に接続されたPIN−ダイオード52の数N
は、接続点58における所望の動作電圧VCによって決
定される。トランジスタ51のベース電位又はゲート電
位をVBとし、接続点58の電位をVCとすると、下記
式1が成立する。
【0036】VC=VB+N×VPin ・・・式1 差動増幅器53aは、接続点58の電位が接続点59の
電位と等しくなるように動作する。すなわち、下記式2
が成立する。
【0037】VC=VD ・・・式2 ローパスフィルタ53bは、例えば差動増幅器53aの
固有の周波数応答特性に応じた周波数特性、例えばカッ
トオフ周波数が最低動作周波数よりも十分に低い周波数
特性を有し、高周波雑音を除去して、所望のAC信号を
通過させる。
【0038】接続点59の電位VDは、接続点56の電
位VAと、抵抗器53c,53d及びダイオード53e
とによって定まり、下記式3で表される。
【0039】VD=α×VA ・・・式3 ここでαは、0から1までの定数であり、例えばα=
0.5である。
【0040】抵抗器53c,53eのインピーダンス
は、差動増幅器53aにバイアス電流を供給するため
に、十分に低い値とされる。
【0041】抵抗器53c,53dに直列に接続された
ダイオード53eは、ダイオード52の温度変化を補償
するためにものである。
【0042】DC負荷抵抗器54を流れる電流Iは、そ
のインピーダンスRLoad、接続点56の電位、接続
点58の電位VCを用いて、下記式4で表される。
【0043】 I=(VC−VA)/RLoad =(α−1)×VA/RLoad ・・・式4 この電流Iの殆どは、トランジスタ51を流れる。
【0044】L−バンドAGC回路14によって制御さ
れるDC電力源55は、電流源と電圧源のいずれであっ
てもよい。電流源を用いると、最低温度においてAC利
得がドリフトする。
【0045】上述した設計規則に従って、回路素子の実
際の値を求めると、図4に示すようになる。
【0046】以上の説明でも明らかなように、本発明に
係る利得制御RF信号増幅器は、以下のような利点を有
する。
【0047】・トランジスタ51を、基準電位又はアー
スに接続されたエミッタ接地形で動作させることによっ
て、非常に高い最大利得を得ることができるとともに、
雑音指数を低くすることができる。
【0048】・トランジスタの利得を決定するためのコ
レクタとベース間(FETトランジスタの場合はドレイ
ンとゲート間)のフィードバック回路を、DC結合回路
とすることによって、従来の増幅器よりも高い周波数で
動作させることができ、また、利得が低い動作範囲にお
いても、従来の増幅器よりも優れた線形性を有する。
【0049】・利得を低くした場合、トランジスタ51
を流れる電流は、増加するので、入力信号のレベル範囲
を広くすることができ、線形性も良くすることができ
る。
【0050】また、本発明に係る利得制御RF信号増幅
器では、入力信号のレベルは、通常の動作においては低
く、この場合、利得制御RF信号増幅器に供給する電力
は、非常に小さくされるので、本発明は、例えば携帯電
話、携帯型テレビジョン受像機、DAB受信機等のあら
ゆる種類の携帯型受信機に適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明でも明らかなように、本発明
に係る利得制御RF信号増幅器は、増幅されるRF信号
が入力されるAC入力と増幅されたAC信号を出力する
AC出力を有するトランジスタと、利得制御入力信号に
基づいてトランジスタのAC利得を制御する利得制御回
路とを備える。利得制御回路は、トランジスタのAC入
力とAC出力との間に接続され、適応的に制御されるフ
ィードバック回路を有し、このフィードバック回路は、
利得制御入力信号に基づいた動作電流により、トランジ
スタのAC利得を適応的に制御する。これによって、こ
の利得制御RF信号増幅器は、GHzの周波数域まで、
特に利得が低くても優れた線形性を有し、また、雑音指
数及び消費電力を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る利得制御RF信号増幅器を用い
たディジタルオーディオ放送用の受信機の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 本発明に係る利得制御RF信号増幅器の基本
的な構成を示すブロック図である。
【図3】 図2に基本的な構成を示した利得制御増幅器
の具体的な回路構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示す利得制御増幅器の実際の値を示す
回路図である。
【符号の説明】
51 トランジスタ、52 フィードバック回路、53
フィードバック制御回路、54 DC負荷抵抗器、5
5 DC電力源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレスレ ユーゲン ドイツ連邦共和国 ディー−70736 フェ ルバッハシュトゥットゥガルター シュト ラーセ 106 ソニー インターナショナ ル (ヨーロッパ) ゲゼルシャフト ミ ット ベシュレンクテル ハフツングシュ トゥットゥガルト テクノロジー センタ ー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅されるRF信号が入力されるAC入
    力と、増幅されたAC信号を出力するAC出力とを有す
    るトランジスタと、 利得制御入力信号に基づいて上記トランジスタのAC利
    得を制御する利得制御回路とを備え、 上記利得制御回路は、上記トランジスタのAC入力とA
    C出力との間に接続され、適応的に制御されるフィード
    バック回路を有し、該フィードバック回路は、上記利得
    制御入力信号に基づいた動作電流により、上記トランジ
    スタのAC利得を適応的に制御することを特徴とする利
    得制御RF信号増幅器。
  2. 【請求項2】 上記フィードバック回路は、1つ以上の
    直列に接続されたダイオードを有することを特徴とする
    請求項1に記載の利得制御RF信号増幅器。
  3. 【請求項3】 上記ダイオードは、PIN−ダイオード
    であることを特徴とする請求項2に記載の利得制御RF
    信号増幅器。
  4. 【請求項4】 上記トランジスタは、基準電位に接続さ
    れたエミッタ形のバイポーラトランジスタであることを
    特徴とする請求項2又は3に記載の利得制御RF信号増
    幅器。
  5. 【請求項5】 上記トランジスタは、基準電位に接続さ
    れたソース接形のFETトランジスタであることを特徴
    とする請求項2又は3に記載の利得制御RF信号増幅
    器。
  6. 【請求項6】 上記フィードバック回路は、フィードバ
    ック制御回路によってバイアスされ、該フィードバック
    制御回路の入力信号は、制御されたDC供給電力源と上
    記トランジスタのAC出力との間に接続されたDC負荷
    抵抗器に生じる電圧であることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれか1項に記載の利得制御RF信号増幅器。
  7. 【請求項7】 上記フィードバック回路には、ローパス
    フィルタを介してバイアス信号が供給されることを特徴
    とする請求項6に記載の利得制御RF信号増幅器。
  8. 【請求項8】 上記DC負荷抵抗器は、所望のRF信号
    帯域に従って設計された受動素子及び/又は能動素子か
    らなることを特徴とする請求項6に記載の利得制御RF
    信号増幅器。
  9. 【請求項9】 上記フィードバック制御回路は、上記制
    御されたDC電力源と上記基準電位との間に接続された
    分圧器と、該分圧器の中間点に接続された入力と、上記
    DC負荷抵抗器と上記トランジスタの出力の接続点に接
    続された入力とを有する差動増幅器と、該差動増幅器か
    らの出力が供給され、上記フィードバック回路に接続さ
    れるたローパスフィルタとを備えることを特徴とする請
    求項6記載の利得制御RF信号増幅器。
  10. 【請求項10】 上記ローパスフィルタは、上記差動増
    幅器の固有の周波数応答特性に応じた周波数特性を有す
    ることを特徴とする請求項9記載の利得制御RF信号増
    幅器。
JP10219502A 1997-08-01 1998-08-03 利得制御rf信号増幅器 Withdrawn JPH11150435A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP97113325.1 1997-08-01
EP97113325A EP0895350A1 (en) 1997-08-01 1997-08-01 Low power gain controlled amplifier with high dynamic range

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11150435A true JPH11150435A (ja) 1999-06-02

Family

ID=8227165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10219502A Withdrawn JPH11150435A (ja) 1997-08-01 1998-08-03 利得制御rf信号増幅器

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6239659B1 (ja)
EP (1) EP0895350A1 (ja)
JP (1) JPH11150435A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100705326B1 (ko) 2006-05-25 2007-04-10 삼성전자주식회사 피드백형 가변이득 증폭기 및 그 제어방법
WO2008132863A1 (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Nippon Antena Kabushiki Kaisha ゲインコントロールアンプ

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001196868A (ja) 2000-01-13 2001-07-19 Sony Corp 増幅器およびこれを用いた無線通信装置
US6624700B2 (en) * 2001-06-29 2003-09-23 Koninklijke Philips Electronics N.V. Radio frequency power amplifier for cellular telephones
US6426677B1 (en) * 2001-09-14 2002-07-30 Intersil Americas Inc. Linearization bias circuit for BJT amplifiers
US6844784B1 (en) 2002-11-26 2005-01-18 Finisar Corporation Wide dynamic range transimpedance amplifier
US6771132B1 (en) 2002-11-26 2004-08-03 Finisar Corporation Wide dynamic range transimpedance amplifier with a controlled low frequency cutoff at high optical power
JP2005072983A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音声信号増幅装置及び音響装置
US7418213B2 (en) * 2004-08-12 2008-08-26 Finisar Corporation Transimpedance amplifier with integrated filtering and reduced parasitic capacitance
WO2007135622A1 (en) * 2006-05-24 2007-11-29 Nxp B.V. Gain-controlled low noise amplifier means
JP2008011482A (ja) * 2006-05-29 2008-01-17 Alps Electric Co Ltd 高周波回路
US7525391B2 (en) * 2007-05-17 2009-04-28 Finisar Corporation Linear transimpedance amplifier with multiplexed gain stage
JP2009060404A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Denso Corp 映像処理装置
CN101610068B (zh) * 2009-07-09 2012-07-18 北京七星华创电子股份有限公司 降低放大器噪声系数的电路
KR101208179B1 (ko) * 2011-09-22 2012-12-04 삼성전기주식회사 듀얼 전류 제어 모드를 갖는 전력 증폭 장치

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3162818A (en) * 1961-09-11 1964-12-22 Bell Telephone Labor Inc Symmetrically limiting amplifier with feedback paths responsive to instantaneous and average signal variations
US3098199A (en) * 1962-02-01 1963-07-16 Texas Insturments Inc Automatic gain control circuit
US3723894A (en) * 1971-08-13 1973-03-27 Gte Sylvania Inc Automatic gain control circuit
US4114105A (en) * 1977-06-27 1978-09-12 Motorola, Inc. Noise blanker circuit
DE2833056C3 (de) * 1978-07-27 1984-02-16 Texas Instruments Deutschland Gmbh, 8050 Freising HF-Verstärker
US5355096A (en) * 1993-07-06 1994-10-11 Trw Inc. Compace HBT wide band microwave variable gain active feedback amplifier
US5646573A (en) * 1995-02-28 1997-07-08 Anadigics, Inc. Automatic gain-control transimpedence amplifier
US5546050A (en) * 1995-03-14 1996-08-13 The Boeing Company Radio frequency bus leveling system
US5493255A (en) * 1995-03-21 1996-02-20 Nokia Mobile Phones Ltd. Bias control circuit for an RF power amplifier

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100705326B1 (ko) 2006-05-25 2007-04-10 삼성전자주식회사 피드백형 가변이득 증폭기 및 그 제어방법
WO2008132863A1 (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Nippon Antena Kabushiki Kaisha ゲインコントロールアンプ

Also Published As

Publication number Publication date
US6239659B1 (en) 2001-05-29
US6265942B1 (en) 2001-07-24
EP0895350A1 (en) 1999-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5630228A (en) Double balanced mixer circuit with active filter load for a portable comunication receiver
US7039377B2 (en) Switchable gain amplifier
JP3479404B2 (ja) 多段可変利得増幅回路
JPH11150435A (ja) 利得制御rf信号増幅器
US6721549B2 (en) Low-noise amplifier for a mobile communication terminal
JP2002076805A (ja) Agc増幅回路及びそれを用いた受信装置
JP3874594B2 (ja) テレビジョンチューナ
US7095994B1 (en) Method and apparatus for dynamic biasing of baseband circuitry in a communication system receiver
US5003620A (en) Tuner circuit and receiving band change-over circuit with a push-pull amplifier
US6388529B2 (en) Grounded emitter amplifier and a radio communication device using the same
JP4214348B2 (ja) 利得可変低雑音増幅器
JPH10190509A (ja) マイクロ波放送受信回路
EP1485995B1 (en) Front stage amplifier with different modes
US5481226A (en) Low-voltage intermediate frequency amplifier providing automatic gain control of a source amplifier
JPH10154914A (ja) 利得制御型トランジスタ電力増幅器
US6693492B2 (en) Variable gain low-noise amplifier and method
WO1995001676A1 (en) Radio frequency amplifier with variable gain control
US20060125565A1 (en) Controllable rf broadband and amplifier with a constant input impedance
JP4048648B2 (ja) 高周波増幅回路および受信機
JPH0678241A (ja) 自動利得制御回路
US4509207A (en) UHF RF Amplifier and AGC system
JP3954755B2 (ja) テレビジョンチューナ回路
JP2004023532A (ja) 受信機における自動利得調整回路
JPH07307622A (ja) 低雑音増幅器の電源回路
JP2002076966A (ja) テレビジョンチューナ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051004