JPH11149648A - トラッキング制御装置 - Google Patents

トラッキング制御装置

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JPH11149648A
JPH11149648A JP31678597A JP31678597A JPH11149648A JP H11149648 A JPH11149648 A JP H11149648A JP 31678597 A JP31678597 A JP 31678597A JP 31678597 A JP31678597 A JP 31678597A JP H11149648 A JPH11149648 A JP H11149648A
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JP
Japan
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delay
signal
light receiving
track
tracking
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Application number
JP31678597A
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English (en)
Inventor
Riyuusuke Horibe
隆介 堀邊
Yasuki Matsumoto
泰樹 松本
Hiromichi Ishibashi
広通 石橋
Yasuaki Tanaka
康晶 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカスずれやレンズシフトにより発生す
るTE信号の不要オフセットをキャンセルし、安定なト
ラッキング制御装置を提供する。 【解決手段】 光ディスク媒体1から反射された反射光
を受光する受光手段4と、各受光部3信号に遅延補正を
与える遅延手段5と、遅延信号を加算する加算手段6
と、加算信号の位相誤差からトラッキング位相誤差信号
を生成するTE信号生成手段7と、タンジェンシャル位
相誤差信号を生成するTG信号生成手段9と、レンズの
位置を制御するレンズアクチュエータ12と、TE信号
に応じてレンズアクチュエータの位置制御をするドライ
ブアンプ13と、TG信号の極性、量に応じて遅延手段
5の遅延量を制御する遅延制御手段11を有すること
で、TE信号の不要オフセットをキャンセルし、安定な
トラッキングが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置にお
いて光ヘッドのレーザービームをCD(コンパクト デ
ィスク)あるいはDVD(ディジタル ビデオ/バーサ
タイル ディスク)といった光ディスク媒体に形成され
ているトラックに正確に照射するためのトラッキング誤
差装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク装置の高密度化、高速
化に伴い、トラッキング制御装置にはさらに高精度でし
かも安定なものが要望されている。以下従来のトラッキ
ング制御装置について説明する。
【0003】図19は従来のトラッキング制御のブロッ
ク図である。まず900は光ヘッドであり、光ディスク
媒体1000にレーザービームを照射し、その反射光を
電気信号として出力するものである。光ヘッド900に
は受光素子901が設けられていて、さらに受光素子9
01は同図に示されたように直交4分割された4つの受
光部901a、901b、901c、901dより成
り、それぞれの受光部からは検出信号Sa、Sb、S
c、Sdが出力される。受光部901a、901b、9
01c、901dは、同図に示されるように、受光部9
01a、901b(901c、901d)の分割線に、
光ディスク媒体1000に形成されたトラックが平行に
写像されるように配置されている。903、904は抵
抗およびコンデンサよりなる可変遅延手段であり、後述
するように検出信号Sa、Sbの検出信号をSc、Sd
に対して遅らせる機能を有する。検出信号Saと検出信
号Scは加算器905で加算され、また検出信号Sbと
検出信号Sdは加算器906で加算されて、コンパレー
タ909、910でそれぞれ2値化された後、位相比較
器911に供給され、これをローパスフィルター916
でスムージングしたものがトラッキング誤差信号TEと
なる。
【0004】まず上記構成についてその動作を簡単に説
明する。まず光ディスク媒体1000にはスパイラル状
にトラックが形成されていて、さらにこのトラックは複
数の情報ピットより構成されている。ピットとは光ディ
スク記録面に対して凹状あるいは凸状に設けられた情報
列であり、これの有無で情報1あるいは0が記録され
る。レーザービームがこのトラック上を走査するとその
反射光は上記ピット列によって変調され、したがって各
受光部からはピットの有る無しに応じた信号列が出力さ
れる。特にレーザービームがトラックの中心線上を走査
した場合、各受光部からは全て同位相(ピット深さλ/
4の場合)の検出信号が得られる。しかし、レーザービ
ームがトラック中心線をはずれると、それぞれの検出信
号間に位相差が発生するようになる。この位相差は対角
加算信号すなわち、Sa+ScとSb+Sd間に位相差
に顕著に現れ、トラック中心を外れる方向によって互い
に進みおよび遅れ方向の位相差が発生する。この位相差
を位相比較手段911で検出すればその低域成分がトラ
ッキング誤差信号TEとなる。このトラッキング誤差信
号TEはドライブアンプ920を通って光ヘッド901
の対物レンズアクチュエータ921に帰還され、トラッ
キングの位置制御が実行される。
【0005】さらに検出信号Saと検出信号Sbは加算
器907で加算され、また検出信号Sbと検出信号Sd
は加算器908で加算されて、コンパレータ913、9
14でそれぞれ2値化された後、位相比較器915に供
給される。ここで検出される位相誤差はタンジェンシャ
ル位相誤差と定義され(一般にトラックと平行な方向の
ことをタンジェンシャル(tangential:接
線)方向という)、これが大きいと上記トラッキング
(位相)誤差信号TEの検出に影響を及ぼすことが知ら
れている。例えばトラッキング(位相)誤差信号の検出
感度を低下させたり、又は光ヘッドの対物レンズがレー
ザービームの中心光軸からずれた場合にトラッキング検
出オフセットが生じ、その結果トラッキング制御を不安
定にする。このタンジェンシャル位相差の発生する原因
の一つとして、ディスク形成条件のばらつきなどの要因
でピットの深さがλ/4(λはレーザービームの波長)
より浅く形成された場合があげられる。このとき常に和
信号Sc+Sdは和信号Sa+Sbよりも位相が遅れ
る。
【0006】そこで従来例では、まず、和信号Sa+S
bに対するSc+Sdの位相差(位相遅れ)を検出する
ことにより、タンジェンシャル位相差を検出し、それに
応じて可変遅延手段903、904の遅延量を切り換え
て、和信号Sa+Sbにも同等の位相遅れに相当する時
間遅れを与えることによって相対的誤差を最小化し、上
記影響を少なくしている。なお、位相と時間とは、位相
=時間×速度の関係にあるが、光ディスク媒体の回転線
速度が一定だとすれば、位相差は時間差として扱うこと
ができる(例えば米国特許登録番号4785441
号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の構成では
溝深さ以外の他の要因、例えば光ヘッドのフォーカスず
れやトラッキングずれ、さらには光ディスク媒体の回転
線速度の変動に対する対策が十分でなく、特にトラック
ジャンプの際に瞬間的に発生するタンジェンシャル位相
差によってトラッキング制御が不安定になることが問題
となる。
【0008】まず、トラックジャンプの際に光ヘッドの
対物レンズアクチュエータを瞬時に加速するため、これ
によりフォーカス制御方向に外乱が発生し、その結果一
時的なフォーカスずれが生じる。実はこのフォーカスず
れによっても上記タンジェンシャル位相差が発生する。
しかもフォーカスずれの方向の極性(つまり、対物レン
ズ焦点が光ディスク媒体記録面に近づくようにずれる
か、反対に遠ざかるようにずれるか)によって、遅れの
みならず進み方向のタンジェンシャル位相差が発生す
る。したがって、従来のフィルター切り替えによって位
相遅れのみを補償しようとする構成では一時的なフォー
カスずれによって生じるタンジェンシャル位相差を完全
に補償することができない。
【0009】また、トラックジャンプの際には、当然、
トラックとトラックの間の、情報ピットが全く形成され
ていない領域を一時的に通過するが、その間はタンジェ
ンシャル位相差信号が正しく検出されない。すなわち、
トラック間領域ではその両隣のトラックに形成されたピ
ットのクロストーク雑音しか検出されず、したがってこ
れを2値化して位相比較してもタンジェンシャル位相差
とは無相関にランダムに変化する信号が得られるだけで
ある。したがって、この信号をそのまま用いれば誤った
値に可変遅延手段が切り換えられることになる。
【0010】さらに光ディスク媒体の内周トラックから
外周トラックにあるいはそれとは反対方向に高速にトラ
ックジャンプを実行した場合、光ディスクのスピンドル
モーターの回転角速度はすぐには追随できないから、一
時的に線速度が大きく変動することがある。このとき、
上述した線速度一定の前提が崩れるため、遅延手段が発
生する遅延量は最適位相補正量ではなくなる。
【0011】以上、従来の構成では定常動作では効果が
あっても、トラックジャンプ前後において一時的にその
効果が無くなり、トラックジャンプ直後のトラッキング
制御の安定化が期待できないといった課題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明におけるトラッキング制御装置は、光ディスク媒
体に収束レーザー光を照射する手段と、その反射光を実
質的に略直交4分割する、第1の受光部、第2の受光
部、第3の受光部および第4の受光部よりなる受光手段
と、互いに対角に配置された第1の受光部と第3の受光
部のそれぞれの出力の加算信号と互いに対角に配置され
た第2の受光部と第4の受光部のそれぞれの加算信号と
の間の位相差よりトラッキング誤差信号を生成する手段
とを具備したトラッキング制御装置であって、上記第1
の受光部、第2の受光部、第3の受光部および第4の受
光部の各出力信号にそれぞれ遅延補正を加える第1の遅
延手段、第2の遅延手段、第3の遅延手段、および第4
の遅延手段と、第1の遅延手段と第2の遅延手段との加
算信号と第3の遅延手段と第4の遅延手段との加算信号
との位相誤差を検出して位相誤差検出信号を出力する位
相比較手段と、上記位相誤差検出信号の極性ならびに量
に応じて、第1の遅延手段と第2の遅延手段にそれぞれ
略等量の第1の遅延量を供給し、また第3の遅延手段と
第4の遅延手段にそれぞれ略等量の第2の遅延量を供給
し、しかもこれら第1および第2の遅延量を相補的に変
化させる遅延制御手段とを具備するものである。
【0013】このように構成したことにより、光学的な
要因で正負両方向に発生するタンジェンシャル位相差成
分を電気的にキャンセルし、タンジェンシャル位相差の
影響でトラッキング位相誤差信号にオフセットが発生す
るのを防ぎ、より安定なトラッキングを実現する作用を
有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、光ディスク媒体に収束レーザー光を照射する手段
と、その反射光を実質的に略直交4分割する、第1の受
光部、第2の受光部、第3の受光部および第4の受光部
よりなる受光手段と、互いに対角に配置された第1の受
光部と第3の受光部のそれぞれの出力の加算信号と互い
に対角に配置された第2の受光部と第4の受光部のそれ
ぞれの加算信号との間の位相差よりトラッキング誤差信
号を生成する手段とを具備したトラッキング制御装置で
あって、上記第1の受光部、第2の受光部、第3の受光
部および第4の受光部の各出力信号にそれぞれ遅延補正
を加える第1の遅延手段、第2の遅延手段、第3の遅延
手段、および第4の遅延手段と、第1の遅延手段と第2
の遅延手段との加算信号と第3の遅延手段と第4の遅延
手段との加算信号の位相誤差を検出して位相誤差検出信
号を出力する位相比較手段と、上記位相誤差検出信号の
極性ならびに量に応じて、第1の遅延手段と第2の遅延
手段にそれぞれ略等量の第1の遅延量を供給し、また第
3の遅延手段と第4の遅延手段にそれぞれ略等量の第2
の遅延量を供給し、しかもこれら第1および第2の遅延
量を相補的に変化させる遅延制御手段とを具備するもの
で、各受光部に対応する遅延手段を個々に設けることで
光学的な要因で正負両方向に発生するタンジェンシャル
位相差成分を電気的にキャンセルし、タンジェンシャル
位相差の影響でトラッキング位相誤差信号にオフセット
が発生するのを防ぎ、より安定なトラッキングを実現す
る作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、第1の遅延手
段、第2の遅延手段、第3の遅延手段、および第4の遅
延手段をそれぞれ電流あるいは電圧制御により連続的に
コンダクタンスが決定される可変コンダクタンスアンプ
を使用したオールパスフィルターで構成したものであ
り、制御電流(制御電圧)により群遅延量が変化するた
め遅延素子として機能し、オールパスフィルタとするこ
とで信号振幅を低下させることなく遅延量のみ連続的に
変化させることが可能であり、SNR劣化を最小限に抑
える作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、遅延制御手段
は、第1および第2の遅延量にそれぞれ光ディスク媒体
の回転線速度、あるいはディスクの線記録密度に係わる
係数の逆数を乗じて、第1、第2、第3および第4の遅
延手段にそれぞれ供給するものであり、ディスク回転線
速度あるいはディスク記録密度[bit/μm]に逆比
例して全ての遅延手段の遅延量が平衡して変化するため
再生速度、ディスク種別に応じて最適化を行い、タンジ
ェンシャル位相差の影響でトラッキング位相誤差信号に
オフセットが発生するのを防ぎ、安定なトラッキングを
実現する作用を有する。
【0017】請求校4に記載の発明は、トラックずれが
所定量内であることを検出してオントラック信号を生成
する手段を有し、上記オントラック信号が生成されてい
る間のみ位相誤差検出信号を遅延制御手段に供給するこ
とを特徴とするもので、トラックジャンプ等のようなト
ラックとトラックの間の、情報ピットが全く形成されて
いない領域を一時的に通過する場合においても、その間
の正しく検出されないタンジェンシャル位相差信号をマ
スクし、オントラック時の位相誤差検出信号のみを遅延
制御手段に供給する作用を有する。従って、定常時およ
びトラックジャンプ時のようなトラッキング制御をof
fしている場合に対しても、安定したタンジェンシャル
位相差成分のキャンセル制御が可能となり、タンジェン
シャル位相差の影響によるトラッキング位相誤差信号の
オフセット発生を防ぎ、トラッキング制御の安定性が大
幅に向上する効果を有す。
【0018】以下、本発明の実施の形態を図面を用いて
説明する。 (実施の形態1)トラッキング制御装置のブロック図を
図1に示す。トラッキング制御装置は光ディスク媒体1
と、光ディスク媒体上に収束レーザ光を照射するレーザ
照射手段2と、光ディスク媒体から反射された反射光を
情報トラックの写像の延在する方向に対しぼぼ平行な分
割線とこれに垂直な分割線で直交4分割された、受光部
3a,3b,3c,3dよりなる受光手段4と、受光部
3a,3b,3c,3dの各出力信号Sa,Sb,S
c,Sdに遅延補正を与え、信号Da,Db,Dc,D
dを生成する遅延手段5a,5b,5c,5dと、互い
に対角に配置された受光部信号を遅延補正した信号D
a,Dcを加算する加算手段6a、および遅延手段5
b,5dの出力Db,Ddを加算する加算手段6bと、
加算手段6a,6b出力間の位相誤差からトラッキング
位相誤差信号(TE信号)を生成するTE信号生成手段
7と、TE信号をスムージングする第1のローパスフィ
ルタ8と、レンズの光ディスク媒体1の半径方向の位置
を制御するレンズアクチュエータ12と、トラッキング
位相誤差信号に応じてレンズアクチュエータ12に帰還
して位置制御するドライブアンプ13と、トラック写像
の延在する方向に対しぼぼ垂直に分割する受光部信号を
遅延補正した信号Da,Db信号を加算する加算手段6
cと、遅延手段5c,5d出力を加算する加算手段6d
と、加算手段6c,6d出力間の位相差からタンジェン
シャル位相誤差信号(TG信号)を生成するTG信号生
成手段9と、TG信号をスムージングする第2のローパ
スフィルタ10と、第2のローパスフィルタ10出力信
号の極性、量に応じて遅延手段5a,5bに等量の第1
の遅延量を、また遅延手段5c,5dに等量の第2の遅
延量を相補的に供給する遅延制御手段11で構成され
る。ただし、受光手段4を構成する受光部3a〜3dの
位置関係は図2のようになっており、情報トラックの写
像の延在する方向に対しぼぼ平行な分割線で3a,3d
と3b,3cに区切られ、また垂直な分割線で3a,3
bと3c,3dに区切られている。
【0019】次に、第1のトラッキング制御装置の動作
について図2〜図8を用いて説明する。基本的な動作に
ついては、従来例と同様である。ピット深さがλ/4の
時は、トラックの中心線上を走査するとき、すなわちオ
ントラック状態においては各受光部からの信号Sa〜S
dは全て同位相となる。しかし、ピット深さがλ/4で
ない時には、各受光部からの信号に位相差が発生するの
で、これについて以下で説明する。
【0020】光ディスク媒体1に収束照射された光スポ
ットはディスク表面で反射され、受光手段4上に遠視野
像を形成する。オントラック状態でかつ、フォーカスず
れ、レンズシフトがないときには、受光部3a〜3dよ
り得られる信号Sa〜Sdは図2に示す様に全て同一振
幅であるため、図3のように(Sa+Sc)と(Sb+
Sd)間には位相差は発生しない。またオフトラック
時、受光部3a〜3dより得られる信号は図4の様にな
り、(Sa+Sc)と(Sb+Sd)間には図5のよう
にトラック中心からはずれる方向に応じて正、負の位相
誤差が発生し、この位相誤差を電圧に変換して積分する
ことでトラッキング位相差信号を得ることができる。た
だし、(Sa+Sb)、(Sb+Sd)は図6のように
なり、相対的な位相差が発生する。ただし、この位相差
はピット深さがλ/4でないときに発生するものであ
り、ピット深さがλ/4の時には位相差は発生しない。
【0021】ここで、光学ヘッドのフォーカスずれ、レ
ンズシフトがあった場合、オントラック状態における受
光部3a〜3dより得られる信号Da〜Ddは図7のよ
うに、Sb、Scの振幅がSa,Sdの振幅と異なって
くる。SaとSc,SbとSdを加算したとき、加算信
号うちの振幅の大きい方3bおよび3c信号の位相が支
配的になるため、(Sa+Sc),(Sb+Sd)は、
図8のようになり、オントラック状態にあるにも関わら
ず相対的な位相差が発生する。これは、トラッキング位
相誤差信号のオフセットすなわちトラッキングオフセッ
トとなりトラッキング性能、安定性を低下させる。ここ
で発生する位相差はフォーカスずれ、レンズシフト方向
により正負両極性で発生する。
【0022】こうした現象はオントラック時、フォーカ
スずれやレンズシフトがない状態で、すでに(Sa+S
b)と(Sc+Sd)間に位相差があることに起因して
おり、この位相差を検出して、前もってキャンセルして
おけば、フォーカスずれ、あるいはレンズシフトがあっ
ても(Sa+Sc),(Sb+Sd)間にはトラッキン
グオフセット要因となる位相差は発生せず、トラッキン
グ位相誤差を精度良く検出することができる。これは、
(Sa+Sb),(Sc+Sd)の位相差を検出して、
これがゼロとなるように制御すれば可能であり、以下そ
の方法について述べる。
【0023】まず、TG信号生成手段9で(Sa+S
b)と(Sc+Sd)信号を位相比較し、位相誤差量に
応じた電圧を発生させる。レンズシフト、一時的なフォ
ーカスずれ等により(Sa+Sb)が(Sc+Sd)に
対して進んでいるときには、TG信号生成手段9出力が
正となり、第2のローパスフィルタ出力には正方向の電
圧が発生するが、このときには遅延手段5a,5bの遅
延量を、遅延手段5c、5dの遅延量に対し、相対的に
大きくなるように遅延制御手段11で設定する。また、
逆に(Sa+Sb)が(Sc+Sd)に対して遅れてい
るときにはTG信号生成手段9出力が負となり、第2の
ローパスフィルタ出力には負方向電圧が発生するが、こ
のときには遅延手段5c、5dの遅延量を、5a,5b
の遅延量に対し相対的に大きくして供給する。こうする
ことで、遅延手段の出力加算信号(Da+Db)と(D
c+Dd)の位相を一致させることができ、この状態で
Da〜Ddからトラッキング位相誤差信号を生成すれ
ば、不要なトラッキングオフセットを無くすることがで
きる。このように各受光部に対応する遅延手段を個々に
設けることで光学的な要因で正負両方向に発生するタン
ジェンシャル位相差成分を電気的にキャンセルすること
が可能であり、タンジェンシャル位相差の影響でトラッ
キング位相誤差信号にオフセットが発生するのを防ぎ、
より安定なトラッキング制御を実現することができる。
【0024】なお、位相誤差信号等の極性については構
成回路に依存するものであり、逆極性であっても構わな
い。
【0025】遅延量の制御の一例を示したのが図9であ
り、固定遅延量Doに対し±ΔDの遅延量変化を与える
ことにより、相対的に±2ΔDの遅延量をキャンセルす
るように動作する。
【0026】(実施の形態2)本発明のトラッキング制
御装置の実施の形態2のブロック図を図10に示す。図
10において、トラッキング制御装置は、光ディスク媒
体1と、光ディスク媒体1上に収束レーザ光を照射する
レーザ照射手段2と、光ディスクから反射された反射光
を情報トラック写像の延在する方向に対しほぼ平行な分
割線とこれに垂直な分割線で直交4分割された受光部3
a,3b,3c,3dよりなる受光手段4と、受光部3
a,3b,3c,3dの各出力信号Sa,Sb,Sc,
Sdに対し入力電圧あるいは電流に応じた遅延補正を行
い、Da,Db,Dc,Dd信号を生成するオールパス
フィルタ14a,14b,14c,14dと、互いに対
角に配置された受光部信号を遅延させたオールパスフィ
ルタ14a,14c出力を加算して(Da+Dc)を生
成する加算手段6a、およびオールパスフィルタ14
b,14d出力を加算して(Db+Dd)を生成する加
算手段6bと、(Da+Dc)と(Db+Dd)間の位
相誤差を検出してトラッキング位相誤差信号(TE信
号)を生成するTE信号生成手段7と、TE信号をスム
ージングする第1のローパスフィルタ8と、レンズの光
ディスク媒体1の半径方向の位置を制御するレンズアク
チュエータ12と、トラッキング位相誤差信号に応じて
レンズアクチュエータ12に帰還して位置制御するドラ
イブアンプ13と、トラック写像の延在する方向に対し
ほぼ垂直に分割する受光部信号を遅延させたオールパス
フィルタ14a,14b出力を加算した(Da+Db)
信号を生成する加算手段6c,オールパスフィルタ14
c,14d出力を加算した(Dc+Dd)を生成する加
算手段6dと、隣接加算信号(Da+Db),(Dc+
Dd)間の位相差を検出してタンジェンシャル位相誤差
信号(TG信号)を生成するTG信号生成手段9と、T
G信号をスムージングする第2のローパスフィルタ10
と、第2のローパスフィルタ10の出力信号の極性、量
に応じてオールパスフィルタ14a,14bは等量の第
1の遅延量となるように、またオールパスフィルタ14
c,14dは等量の第2の遅延量となるように相補的に
供給する遅延制御手段11で構成される。
【0027】ここで、例えばオールパスフィルタは図1
2のブロック図に示すようにトランスコンダクタンス
(gm)アンプ15と、第1の容量16と、第1の抵抗
器17と、第2の抵抗器18と、第3の抵抗器19と、
バッファアンプ20で構成され、gmアンプのgm値
[1/Ω]を変化させることでオールパスフィルタのω
oを変化させ、遅延量を自由に制御できる。
【0028】なお、遅延量が可変可能なオールパスフィ
ルタであれば同一構成でなくても構わない。
【0029】次に、実施の形態2のトラッキング制御装
置の動作について説明する。基本的な動作は上述した実
施の形態1と同じであり詳細な説明は省く。ここでは遅
延手段をオールパスフィルタで実現している。高密度記
録ディスクでは光学的なf特の限界付近まで利用して記
録しているため、長マーク部に比べ短マーク部のCNR
(Carrier to Noise Ratio)が
低下する。遅延手段をローパスフィルタで構成すること
もできるが、短マーク部において光学的f特による振
幅、CNR低下に加え、ローパスフィルタによる信号振
幅低下が重なり信号のSNRが低下し、最終的にTE信
号生成手段7およびTG信号生成手段9から出力される
TE信号、TG信号のSNRが劣化してトラッキング制
御に悪影響を与える。
【0030】ここで遅延手段をオールパスフィルタを用
いて構成しているが、ローパスフィルタを用いても構わ
ない。ただし、DVD等の様に高密度で記録された光デ
ィスク媒体を再生する場合、最短ピットで記録された信
号の振幅は長ピットに対し非常に小さな振幅になってし
まうため、ローパスフィルタを通すとさらに振幅が低下
してしまい、後段のトラッキング位相誤差検出、タンジ
ェンシャル位相誤差検出のSNRを極端に低下させてし
まう。オールパスフィルタ構成を採ることによりSNR
の劣化を最小限に抑えることが可能である。
【0031】また、例えばCDの1倍速と2倍速、ある
いはDVDというように、再生レートの異なるディスク
を同一装置で再生する場合、光ディスク媒体の再生線速
度あるいは線記録密度が変化すると、位相=時間×速度
の関係式より、同一位相差でも時間差は異ってくるた
め、適応的にフィルタの遅延量を制御する必要がある。
複数のフィルタを有して適当な遅延定数となるようにフ
ィルタを選択して切り換える方法もあるが、回路規模が
大きくなるという欠点がある。トランスコンダクタンス
アンプを用いた電流制御(電圧制御)可能なオールパス
フィルタを使用することで遅延素子としての設定自由度
が大幅に改善され、回路規模は縮小でき、線速依存性、
線記録密度依存性も解決できる。
【0032】(実施の形態3)本発明のトラッキング制
御装置の実施の形態3のブロック図を図13に示す。図
13において、トラッキング制御装置は、光ディスク媒
体1と、光ディスク媒体1上に収束レーザ光を照射する
レーザ照射手段2と、光ディスクから反射された反射光
を情報トラック写像の延在する方向に対しほぼ平行な分
割線とこれに垂直な分割線で略直交4分割された受光部
3a,3b,3c,3dよりなる受光手段4と、受光部
3a,3b,3c,3dの各出力信号に遅延補正を与え
る遅延手段5a,5b,5c,5dと、ディスクの線速
度あるいは記録密度に逆比例するような遅延量を4つの
遅延手段に対して与えるための遅延切替手段17、互い
に対角に配置された受光部信号を遅延させた遅延手段5
a,5c出力を加算して対角加算信号(Da+Dc)を
生成する加算手段6a、および遅延手段5b,5d出力
を加算して対角加算信号 (Db+Dd)を生成する加
算手段6bと、対角加算信号(Da+Dc),(Db+
Dd)の間の位相誤差からトラッキング位相誤差信号
(TE信号)を生成するTE信号生成手段7と、TE信
号をスムージングする第1のローパスフィルタ8と、レ
ンズのトラッキング方向の位置を制御するレンズアクチ
ュエータ12と、トラッキング位相誤差信号に応じてレ
ンズアクチュエータ12に帰還して位置制御するドライ
ブアンプ13と、トラック写像の延在する方向に対しほ
ぼ垂直に分割する受光部信号を遅延させた遅延手段5
a,5b出力を加算した隣接加算信号(Da+Db)を
生成する加算手段6c,遅延手段5c,5d出力を加算
した隣接加算信号(Dc+Dd)を生成する加算手段6
dと、隣接加算信号(Da+Db),(Dc+Dd)間
の位相差からタンジェンシャル位相誤差信号(TG信
号)を生成するTG信号生成手段9と、TG信号をスム
ージングする第2のローパスフィルタ10と、第2のロ
ーパスフィルタ10の出力信号の極性、量に応じて遅延
手段5a,5bは等量の第1の遅延量となるように、ま
た遅延手段5c,5dは等量の第2の遅延量となるよう
に相補的に供給する遅延制御手段11で構成される。
【0033】次に、実施の形態3のトラッキング制御装
置の動作について説明する。基本的な動作は上述した実
施の形態1と同じであり詳細な説明は省く。ここではデ
ィスク再生線速度、ディスク記録密度に応じて、遅延手
段5a,5b,5c,5dの遅延量を一律に変化させる
ことで可変速再生、異種ディスク再生できるようにして
いる。ディスク再生の線速度を上げていくと、これに比
例して再生信号周波数は高くなり、また逆比例する形で
再生信号周期は短くなる。つまり線速度が増すと位相=
時間×速度の関係により、同一位相誤差であってもこれ
に相当する時間は短くなる。よって、例えばCDの1倍
速と24倍速を両方を再生するシステムにおいて、タン
ジェンシャル位相誤差量を検出して、これを同一ゲイン
で遅延量調整していたのでは、1倍速と24倍速とで遅
延調整ゲインが24倍も異なるため細やかな制御ができ
ない。また、CDとDVDの両方を再生するシステムに
おいても同一線速度であっても記録密度が異なるため同
一位相差であってもこれに相当する時間は異なるため同
様である。
【0034】そこで、図14に示すように、線速度、あ
るいは線記録密度に反比例して遅延手段5の4つの遅延
量を一律で変化させ、かつタンジェンシャル位相誤差の
極性、量に応じて遅延手段5a,5bおよび5c、5d
を相補的に変化させることで線速度、記録密度に依存せ
ずに同一ゲインでタンジェンシャル位相差の補正制御が
可能である。
【0035】(実施の形態4)本発明のトラッキング制
御装置の実施の形態4のブロック図を図15に示す。図
15において、トラッキング制御装置は、光ディスク媒
体1と、光ディスク媒体1上に収束レーザ光を照射する
レーザ照射手段2と、光ディスク媒体から反射された反
射光を情報トラックの写像の延在する方向に対しぼぼ平
行な分割線とこれに垂直な分割線で直交4分割された、
受光部3a,3b,3c,3dよりなる受光手段4と、
受光部3a,3b,3c,3dの各出力信号Sa,S
b,Sc,Sdに対し遅延補正を行い、Da,Db,D
c,Dd信号を生成する遅延手段5a,5b,5c,5
dと、互いに対角に配置された受光部信号を遅延させた
遅延手段5a,5c出力を加算して(Da+Dc)を生
成する加算手段6a、および遅延手段5b,5d出力を
加算して(Db+Dd)を生成する加算手段6bと、
(Da+Dc),(Db+Dd)間の位相誤差からトラ
ッキング位相誤差信号を生成するTE信号生成手段7
と、レンズのトラッキング方向の位置を制御するレンズ
アクチュエータ12と、トラッキング位相誤差信号に応
じてレンズアクチュエータ12に帰還して位置制御する
ドライブアンプ13と、トラックの写像の延在する方向
に対しぼぼ垂直に分割する受光部信号を遅延させた遅延
手段5a,5b出力を加算して(Da+Db)を生成す
る加算手段6cと、遅延手段5c,5d出力を加算して
(Dc+Dd)を生成する加算手段6dと、(Da+D
b),(Dc+Dd)間の位相差からタンジェンシャル
位相誤差信号を生成するTG信号生成手段9と、タンジ
ェンシャル位相誤差信号をスムージングするローパスフ
ィルタ10と、ローパスフィルタ10出力信号の極性、
量に応じて遅延手段5a,5bに等量の第1の遅延量
を、また遅延手段5c,5dに等量の第2の遅延量を相
補的に供給する遅延制御手段11と、加算手段6aと加
算手段6bの出力を入力し、収束レーザ光スポットがト
ラック中心上に位置する時にレベルが最小となり、トラ
ックの中間に位置するときにレベルが最大となる信号を
出力するオントラック検出手段21と、オントラック検
出手段21の出力を2値化する2値化回路22と、2値
化回路22の出力により、オントラック時のみ第2のロ
ーパスフィルタ10から出力されたタンジェンシャル位
相誤差信号を遅延制御手段11に供給し、オフトラック
時にはオントラック時のローパスフィルタ10から出力
されたタンジェンシャル位相誤差信号を保持するサンプ
ルホールド回路23で構成されている。
【0036】図1に示した構成と同一番号を付したもの
の基本動作は、図1と同様なものであるので詳細な説明
は省略する。
【0037】ここで、オントラック検出手段21の詳細
な構成を示したブロック図を図16に示す。オントラッ
ク検出手段21は、加算手段6aおよび加算手段6bの
出力A,Bをそれぞれ2値化する2値化回路と、2値化
回路24a,bの出力C,Dの排他的論理和を行う排他
的論理和回路25と、排他的論理和回路25の出力のス
ムージングする第3のローパスフィルタ26とから構成
されている。
【0038】さらに、図17はオントラック検出手段2
1の動作を示した波形図、図18はオントラック検出手
段21及び2値化回路22の出力信号波形を示した模式
図である。
【0039】以下、図16〜図18を用いてオントラッ
ク検出手段21の動作を詳細に説明する。収束レーザ光
スポットがディスク1上のトラックの中心に位置する
時、入力と出力の関係は図17(a)のようになり、排
他的論理和回路25の入力C、Dの信号はほぼ同一で、
排他的論理和回路25の出力はほぼ0となる。また、光
ビームスポットがディスク1上のトラックの中心にから
外側の位置する時は、入力と出力の関係は図17(b)
のようになり、入力C、D間の位相のズレが生じた分だ
け排他的論理和回路25の出力にはパルスが発生する。
これとは逆に、光ビームスポットがディスク1上のトラ
ックの中心にから内側の位置する時は、入力と出力の関
係は図17(c)のようになり、入力C、D間の位相の
ズレが生じた分だけ排他的論理和回路25の出力にはパ
ルスが発生する。従って、この排他的論理和回路25の
出力を第3のローパスフィルタ26を通せば図18
(a)に示すような信号が得られる。すなわち、オント
ラック検出信号はディスク1のトラック中心に収束レー
ザ光スポットが位置する時、収束レーザ光スポットがト
ラック中心上に位置する時にレベルが最小となり、トラ
ックの中間に位置するときにレベルが最大となる信号を
出力する。2値化回路22にて2値化された信号は図1
8(b)に示すように、“L”区間はオントラック時、
“H”区間はオフトラック時と2値的な検出信号を得る
ことができる。さらに2値化されたオントラック検出信
号はサンプルホールド回路23に出力され、図18
(c)に示しすタンジェンシャル位相誤差信号に対し
て、オントラック検出信号“L”区間のみのタンジェン
シャル位相誤差信号を保持する。従って、サンプルホー
ルド回路23は図18(d)に示すように、トラック間
領域でのピットのクロストーク雑音を除去し、オントラ
ック時のタンジェンシャル位相誤差信号レベルを保持出
力することになる。
【0040】上述したように、トラックジャンプ等のよ
うなトラックとトラックの間の、情報ピットが全く形成
されていない領域を一時的に通過する場合においても、
その間の正しく検出されないタンジェンシャル位相差信
号をマスクし、オントラック時の位相誤差検出信号のみ
を遅延制御手段に供給する作用を有する。従って、定常
時およびトラックジャンプ時のようなトラッキング制御
をoffしている場合に対しても、安定したタンジェン
シャル位相差成分のキャンセル制御が可能となり、タン
ジェンシャル位相差の影響によるトラッキング位相誤差
信号のオフセット発生を防ぎ、トラッキング制御の安定
性が大幅に向上する効果を有す。
【0041】尚、A/D変換器、D/A変換器およびマ
イクロコンピュータやDSP等を用い、オントラック検
出信号“L”区間のみのタンジェンシャル位相誤差信号
をサンプリングし、ソフト処理を施して遅延制御手段1
1に供給することによっても同様の効果を得ることがで
きる。ソフト処理は、たとえば電源投入直後のオントラ
ッキング制御前や、シーク、ジャンピング中のオフトラ
ッキング時に、オントラック検出信号“L”区間のみの
タンジェンシャル位相誤差信号をディスク一回転分サン
プリングし、平均化した値を遅延制御手段11に供給す
る処理、また、2値化されたオントラック検出信号
“L”区間毎に平均化およびこの平均化された値を遅延
制御手段11に供給する処理など、初期の立ち上げ時に
得た最適値のまま固定とする方式や、常時最適値にて変
更していく方式などさまざまな応用が考えられる。以上
のように、実施の形態ではサンプルホールド回路23を
例に挙げて説明したが、このようなハード構成に限定さ
れるものではない。
【0042】
【発明の効果】以上、本発明によれば、溝深さ以外の他
の要因、例えば光ヘッドのフォーカスずれやトラッキン
グずれ、さらには光ディスク媒体の回転線速度の変動に
対して、トラッキング制御の安定化が実現でき、さらに
トラックジャンプの際に瞬間的に発生する擬似タンジェ
ンシャル位相差によるトラッキング制御の不安定性を抑
制できるといった多くの効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるトラッキング制
御装置のブロック図
【図2】同、オントラック時における各受光部の信号を
表す波形図(レンズシフト、デフォーカスなしの時)
【図3】同、オントラック時における対角加算信号を表
す波形図(レンズシフト、デフォーカスなしの時)
【図4】同、オフラック時における各受光部の信号を表
す波形図(レンズシフト、デフォーカスなしの時)
【図5】同、オフトラック時における対角加算信号を表
す波形図(レンズシフト、デフォーカスなしの時)
【図6】同、オントラック時における隣接加算信号を表
す波形図
【図7】同、オントラック時における各受光部の信号を
表す波形図(レンズシフト、デフォーカスありの時)
【図8】同、オントラック時における対角加算信号を表
す波形図(レンズシフト、デフォーカスありの時)
【図9】同、オントラック時における隣接加算信号を表
す波形図
【図10】同、遅延量の制御の一例を示す特性図
【図11】本発明の実施の形態2におけるトラッキング
制御装置のブロック図
【図12】同、オールパスフィルタの回路の一例を示す
ブロック図
【図13】本発明の実施の形態3におけるトラッキング
制御装置のブロック図
【図14】同、線速度に比例した遅延量制御方法の一例
を示す特性図
【図15】本発明の実施の形態4におけるトラッキング
制御装置のブロック図
【図16】同、オントラック検出手段の詳細な構成を示
したブロック図
【図17】同、オントラック検出手段の動作を示した波
形図
【図18】同、オントラック検出手段及び2値化回路の
出力信号波形を示した模式図
【図19】従来のトラッキング制御装置のブロック図
【符号の説明】
1 光ディスク媒体 2 レーザ照射手段 3 受光部 4 受光手段 5 遅延手段 6 加算手段 7 TE信号生成手段 8 第1のローパスフィルタ 9 TG信号生成手段 10 第2のローパスフィルタ 11 遅延制御手段 12 レンズアクチュエータ 13 ドライブアンプ 14 オールパスフィルタ 15 トランスコンダクタンスアンプ 16 第1の容量 17 第1の抵抗器 18 第2の抵抗器 19 第3の抵抗器 20 バッファアンプ 21 オントラック検出手段 22 2値化回路 23 サンプルホールド回路 24a,b 2値化回路 25 排他的論理和回路 26 第3のローパスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 康晶 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク媒体に収束レーザー光を照射
    する手段と、その反射光を実質的に略直交4分割する、
    第1の受光部、第2の受光部、第3の受光部および第4
    の受光部よりなる受光手段と、互いに対角に配置された
    第1の受光部と第3の受光部のそれぞれの出力の加算信
    号と互いに対角に配置された第2の受光部と第4の受光
    部のそれぞれの加算信号との間の位相差よりトラッキン
    グ誤差信号を生成する手段とを具備したトラッキング制
    御装置であって、上記第1の受光部、第2の受光部、第
    3の受光部および第4の受光部の各出力信号にそれぞれ
    遅延補正を加える第1の遅延手段、第2の遅延手段、第
    3の遅延手段、および第4の遅延手段と、第1の遅延手
    段と第2の遅延手段との加算信号と第3の遅延手段と第
    4の遅延手段との加算信号との位相誤差を検出して位相
    誤差検出信号を出力する位相比較手段と、上記位相誤差
    検出信号の極性ならびに量に応じて、第1の遅延手段と
    第2の遅延手段にそれぞれ略等量の第1の遅延量を供給
    し、また第3の遅延手段と第4の遅延手段にそれぞれ略
    等量の第2の遅延量を供給し、しかもこれら第1および
    第2の遅延量を相補的に変化させる遅延制御手段とを具
    備したことを特徴とするトラッキング制御装置。
  2. 【請求項2】 第1の遅延手段、第2の遅延手段、第3
    の遅延手段、および第4の遅延手段は、それぞれ電流あ
    るいは電圧制御により連続的にコンダクタンスが決定さ
    れる可変コンダクタンスアンプを用いて構成されるオー
    ルパスフィルターであることを特徴とする請求項1記載
    のトラッキング制御装置。
  3. 【請求項3】 遅延制御手段は、第1および第2の遅延
    量にそれぞれ光ディスク媒体の回転線速度あるいはディ
    スク記録密度に係わる係数の逆数を乗じて、第1、第
    2、第3および第4の遅延手段にそれぞれ供給すること
    を特徴とする請求項1記載のトラッキング制御装置。
  4. 【請求項4】 トラックずれが所定量内であることを検
    出してオントラック信号を生成する手段を有し、上記オ
    ントラック信号が生成されている間のみ位相誤差検出信
    号を遅延制御手段に供給することを特徴とする請求項1
    記載のトラッキング制御装置。
JP31678597A 1997-11-18 1997-11-18 トラッキング制御装置 Pending JPH11149648A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100373981B1 (ko) * 2000-09-01 2003-02-26 삼성전기주식회사 틸트 검출방법 및 틸트 검출장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 20031216