JPH11147180A - 金属材の接合方法 - Google Patents

金属材の接合方法

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Publication number
JPH11147180A
JPH11147180A JP9310575A JP31057597A JPH11147180A JP H11147180 A JPH11147180 A JP H11147180A JP 9310575 A JP9310575 A JP 9310575A JP 31057597 A JP31057597 A JP 31057597A JP H11147180 A JPH11147180 A JP H11147180A
Authority
JP
Japan
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metal material
joining
metallic material
melting temperature
pipe
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Pending
Application number
JP9310575A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Mabuchi
淵 和 明 馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanoh Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sanoh Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanoh Industrial Co Ltd filed Critical Sanoh Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ろう材を使用せずに溶融温度の異る金属材を
接合する方法を提供する。 【解決手段】 所定の溶融温度を有する第1の金属材
(1)と、この第1の金属材の溶融温度よりも低い所定
の溶融温度を有する第2の金属材(2)とを係当させて
係当部(10)を形成し、この係当部を不活性ガスの雰
囲気(17)中において加熱手段(12)により第2の
金属材の溶融温度まで局部加熱することにより第2の金
属材を溶融させて第1の金属材に溶着させ、第1の金属
材と第2の金属材とを接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材の接合方法
に係り、特に、金属材の溶融温度の差を利用した金属材
の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属材の接合方法としては、図5
〜図7に示すろう材及びフラックスを使用した接合方法
が知られている。
【0003】この金属材の接合方法は、金属材よりも低
い溶融温度をもつ合金材を溶融させて金属材を接合する
方法であって、例えば、図5に示すように鋼管1をこの
鋼管1の外径よりも大きい内径を有する銅管2内に挿入
して挿入部3を形成し、この挿入部3の鋼管1側に鋼管
1及び銅管2の融点よりも低い融点を有するろう材(例
えば、銀ろう)4を固定し、このろう材4をアセチレン
ガス等のガスバーナ5で溶融することにより図6及びそ
の部分拡大図である図7に示すようにろう材4が挿入部
3の鋼管1側の鋼管1の表面及び銅管2の端面と鋼管1
と銅管2の隙間6へ流入して溶着し、鋼管1及び銅管2
を溶融させることなく、ろう材4の溶融によって鋼管1
と銅管2とを接合させることが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術の接合方法は、ろう材4を必要とするので、その分
コストがかかり、ろう材4を鋼管1と銅管2の間の隙間
6へ均一に流入させるために、鋼管1と銅管2の軸心を
できるだけ一致させることが必要であり、そのため手数
がかかり工費が上昇する等の課題がある。
【0005】本発明は、このような課題に鑑み、ろう材
を使用することなく溶融温度の異る金属材を接合する方
法を提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の金属材の接合方
法は、所定の溶融温度を有する第1の金属材と、この第
1の金属材の溶融温度よりも低い所定の溶融温度を有す
る第2の金属材とを係当させて係当部を形成し、この係
当部を不活性ガスの雰囲気中において加熱手段により第
2の金属材の溶融温度まで局部加熱することにより第2
の金属材を溶融させて第1の金属材に溶着させ、第1の
金属材と第2の金属材とを接合することを特徴とする金
属材の接合方法である。
【0007】なお、第1の金属材は、鋼管とし、第2の
金属材は、銅管とすると好適である。
【0008】また、不活性ガスは、アルゴンガスがよ
く、ブタン変成ガスや窒素ガスでもよい。
【0009】さらに、局部加熱は高周波電流加熱が好ま
しい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の金属材の接合方法
(以下、接合方法という)の一つの実施の形態を図1及
び図2を参照して説明する。
【0011】この接合方法は、第1の金属材としての鋼
管(溶融温度は約1500℃)1と、第2の金属材とし
ての銅管(溶融温度は約1000℃)2とを接合させる
方法であって、鋼管1の外径は、銅管2の内径よりもや
や大径とされている。
【0012】最初に、鋼管1を銅管2に所定の長さ圧入
して圧入部10を形成し、次いで圧入部10の形成され
た鋼管1と銅管2を炉11内に設けられている加熱手段
としてのリング形状の高周波電流コイル12の中心部へ
挿入して、圧入部10の銅管2の端面13を高周波電流
コイル12の中心面の位置と一致させ、鋼管1と銅管2
をクランプ部材14,15によりそれぞれ固定する。
【0013】しかるのち、炉11内に向かって装着され
ている噴射器16から加熱部付近の金属材の酸化を防止
するためにアルゴンガス、ブタン変成ガスあるいは窒素
ガス等の不活性ガスを噴射して炉11内にガス雰囲気1
7を形成する。噴射器16は管の内側にも挿入して不活
性ガスを噴射する。そして、高周波電流コイル12に通
電し、高周波電流コイル12による発生熱によって圧入
部10の銅管2をその溶融温度である1000℃以上の
例えば1083℃に局部加熱する。これにより、銅管2
は溶融して図2に示すように鋼管1に溶着し、鋼管1と
銅管2の接合が行なわれ、接合部18が形成される。な
お、局部加熱温度は、銅管2のみが溶融する温度なの
で、溶融温度が約1500℃(1536℃)である鋼管
1が溶融することはない。
【0014】接合後は、高周波電流コイル12への通電
を停止し、ガス雰囲気17中において徐冷を行ない、徐
冷が終了するとクランプ14,15を外し、接合された
鋼管1と銅管2は炉11内から外部へ取出される。
【0015】なお、以上の接合方法は、すべて自動制御
により行なわれる。
【0016】図3及び図4は、第1の金属材としての棒
鋼19と、第2の金属材としての棒銅20とを接合する
場合を示すものであって、棒鋼19と棒銅20を炉11
内に入れてそれぞれの端面を当接したのち圧接して圧接
部21を形成し、この圧接部21を炉11内の高周波電
流コイル12の位置に一致させたのち、ガス雰囲気17
中において高周波電流コイル12に通電して圧接部21
を局部加熱し、棒銅20を溶融させることにより棒鋼1
9と棒銅20との接合が行なわれる。
【0017】なお、本実施の形態では管材と管材、及び
棒材と棒材との接合について述べたが、板材と板材、管
材と棒材、管材と板材及び棒材と板材の接合に対しても
本発明の接合方法を使用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属材の
接合方法は、所定の溶融温度を有する第1の金属材と、
この第1の金属材の溶融温度よりも低い所定の溶融温度
を有する第2の金属材とを係当させて係当部を形成し、
この係当部を不活性ガスの雰囲気中において加熱手段に
より第2の金属材の溶融温度まで局部加熱することによ
り第2の金属材を溶融させて第1の金属材に溶着させ、
第1の金属材と第2の金属材とを接合するようにしたの
で、ろう材は不要となりその分安価となる。
【0019】また、ろう材を第1の金属材と第2の金属
材との隙間へ流入させる必要はないので、第1の金属材
の軸心と第2の金属材の軸心とを正確に合わせる必要は
なく、軸心合わせの作業は不要となり作業効果が大幅に
向上する。また、雰囲気としてアルゴンガス、ブタン変
成ガスあるいは窒素ガス等の不活性ガスを使用すること
により係当部の酸化は防止され、さらに、局部加熱は、
高周波電流加熱とすることにより均一で早い加熱が達成
できる。そして、第1の金属材が鋼管で、第2の金属材
が銅管である場合に接合の効果がより十分に発揮される
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属材の接合方法の一つの実施の形態
を管材に適用した場合を示す説明図。
【図2】図1の接合方法により管材を接合した状態を示
す説明図。
【図3】本発明の金属材の接合方法の一つの実施の形態
を棒材に適用した場合を示す説明図。
【図4】図3の接合方法により棒材を接合した状態を示
す説明図。
【図5】従来の金属材の接合方法を示す説明図。
【図6】従来の金属材の接合方法による接合状態を示す
説明図。
【図7】図6の部分詳細図。
【符号の説明】
1 鋼管 2 銅管 10 圧入部 11 炉 12 高周波電流コイル 16 噴射器 17 不活性ガス雰囲気 18 接合部 19 棒鋼 20 棒銅 21 圧接部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の溶融温度を有する第1の金属材と、
    この第1の金属材の溶融温度よりも低い所定の溶融温度
    を有する第2の金属材とを係当させて係当部を形成し、
    この係当部を不活性ガスの雰囲気中において加熱手段に
    より第2の金属材の溶融温度まで局部加熱することによ
    り第2の金属材を溶融させて第1の金属材に溶着させ、
    第1の金属材と第2の金属材とを接合することを特徴と
    する金属材の接合方法。
  2. 【請求項2】第1の金属材は鋼管であり、第2の金属材
    は銅管であることを特徴とする請求項1記載の金属材の
    接合方法。
  3. 【請求項3】局部加熱は、高周波電流加熱であることを
    特徴とする請求項1記載の金属材の接合方法。
JP9310575A 1997-11-12 1997-11-12 金属材の接合方法 Pending JPH11147180A (ja)

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JP9310575A JPH11147180A (ja) 1997-11-12 1997-11-12 金属材の接合方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109986228A (zh) * 2019-04-15 2019-07-09 含山瑞可金属有限公司 铜钢异种金属的焊接方法

Cited By (1)

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