JPH11146580A - リーダライタ - Google Patents

リーダライタ

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JPH11146580A
JPH11146580A JP9320329A JP32032997A JPH11146580A JP H11146580 A JPH11146580 A JP H11146580A JP 9320329 A JP9320329 A JP 9320329A JP 32032997 A JP32032997 A JP 32032997A JP H11146580 A JPH11146580 A JP H11146580A
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Application number
JP9320329A
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English (en)
Inventor
Osamu Furuya
修 古屋
Shinichi Miyashita
信一 宮下
Takahiro Watanabe
高洋 渡辺
Manabu Nakamura
学 中村
Mitsuhiro Okada
充弘 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーダライタにより非接触でICカード等と
いった移動情報処理体へ動作電力を送信するとともに、
当該移動情報処理体との間で非接触で信号通信を行うに
際して、当該移動情報処理体により受信される電力を一
定化させる。 【解決手段】 リーダライタ1では、電力送信部12と
送信用アンテナ11とから構成される送信手段が例えば
ICカードに対して電力を送信した後、データ受信部1
5と受信用アンテナ14とから構成される受信手段が当
該ICカードからの信号を受信する。そして、検出手段
を構成する受信レベル検出部16が受信信号のレベルを
検出し、送信電力調整手段を構成する送信パワー制御部
17が検出された受信信号レベルに応じて前記送信手段
から送信する電力を調整して、当該ICカードにより受
信される電力を一定化させる。なお、データ送信部13
はデータ等を送信用アンテナ11から送信し、CPU2
0はROM18やRAM19を用いて各種の処理を制御
等する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触でICカー
ド等といった移動情報処理体へ動作電力を送信するとと
もに、当該移動情報処理体との間で非接触で信号通信を
行うリーダライタに関し、特に、前記移動情報処理体か
ら受信した信号のレベルに応じて、当該移動情報処理体
に対して送信する電力を調整し、当該移動情報処理体に
より受信される電力を一定化するリーダライタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばクレジットカード等と同様な大き
さのカード基板にマイクロコンピュータチップとメモリ
チップとを埋設して構成したICカードは、金融、流
通、交通、医療等の種々な分野において実用化が図られ
ている。このようなICカードを用いたICカードシス
テムでは、リーダライタからICカードに対して電力を
伝送供給し、リーダライタとICカードとの間で制御コ
ードやデータ等といった情報を通信させている。リーダ
ライタとICカードとの間の電力伝送や情報通信では、
端子同士を接触させて行う接触方式の他に、電磁波を用
いて行う非接触方式も採用されている。
【0003】図3に、非接触方式を採用したICカード
システムの一例を示す。同図に示したICカードシステ
ムには、非接触で電力の伝送や信号の通信を行うリーダ
ライタ31と、ICチップや後述するアンテナ34のコ
イルを内蔵した非接触ICカード33とが備えられてい
る。リーダライタ31とICカード33とのそれぞれに
は、方形等に巻かれたコイルから構成されたアンテナ3
2、34が備えられており、例えばリーダライタ31に
備えられたアンテナ32とICカード33に備えられた
アンテナ34との間での電磁結合により電力の伝送や情
報等を包含した信号の通信が行われるとして説明する。
【0004】リーダライタ31では、例えば、自己のア
ンテナ32のコイルに高周波電流を流すことにより当該
コイルから磁束を発生させ、このようにして発生された
磁束に起因した電磁誘導によりICカード33のアンテ
ナ34に電圧を誘起させることで、当該ICカード33
に対して電力や信号を送信する。ICカード33は例え
ば内部に電源を備えておらず、リーダライタ31から受
信した電力を用いて起動及び動作して、リーダライタ3
1に対する応答信号の送信等といった各種の処理を行
う。ICカード33からリーダライタ31への信号の送
信は、例えばリーダライタ31からの送信電力を搬送す
るキャリア波を用いて行われる。
【0005】また、ICカード33からリーダライタ3
1へ送信された信号は、上記したリーダライタ31から
ICカード33への電力送信及び信号送信の場合と同様
に、リーダライタ31に備えられたアンテナ32により
電磁誘導等を用いて受信される。なお、一般に、リーダ
ライタ31にはICカード33との間で電力伝送や信号
通信を行うことが可能な通信可能領域が設定されてお
り、上記したリーダライタ31とICカード33との間
での電力伝送や信号通信は、リーダライタ31の通信可
能領域内にICカード33が存在している状態で行われ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなリーダライタでは、常に一定の大きさの電力が電
力送信用のアンテナから送信されるため、当該電力送信
用のアンテナとICカードに備えられた電力受信用のア
ンテナとの間の距離に依存して、当該ICカードにより
受信される電力が大きく変動してしまうといった不具合
があった。具体的には、例えば図4に示すように、リー
ダライタ31の通信可能領域内において、当該リーダラ
イタ31から比較的遠方に離れて位置するICカード3
3aでは受信される電力が比較的小さくなる一方、当該
リーダライタ31から比較的近距離に位置するICカー
ド33bでは受信される電力が比較的大きくなるといっ
たことが生じていた。
【0007】一般に、ICカードシステムでは、リーダ
ライタの通信可能領域が広いほど使い勝手は良くなる
が、例えばリーダライタから常に比較的小さな電力を送
信する構成では、当該リーダライタから比較的遠方に位
置するICカードには十分な動作電力を供給することが
できず、通信可能領域が狭くなってしまうといったこと
が生じる。
【0008】また、反対に、例えばリーダライタから常
に比較的大きな電力を送信する構成では、当該リーダラ
イタから比較的遠方に位置するICカードに対しても十
分な電力を供給することができる一方、当該リーダライ
タから比較的近距離に位置するICカードには非常に大
きな電力が過剰に供給されてしまうことが生じる。この
ため、例えば過剰な電力を受信したICカードが余分な
電力を熱として放出するに際して、大きな熱が発生して
しまい、当該ICカードの内部のIC回路等を破壊して
しまう場合も生じるといった不具合があった。また、こ
のようにICカードに過剰な電力が供給されてしまった
場合には、当該ICカードにより受信された余分な電力
が無駄に浪費されてしまうといった不具合もあった。
【0009】以上のように、上記したリーダライタで
は、ICカードとの間の距離の大きさにかかわらずに常
に一定の大きさの電力を送信していたため、ICカード
に対して例えば常にほぼ一定の電力を供給するといった
ことを確保することができず、上記のように、ICカー
ドに対して安定した動作電力の供給を行うことができな
かった。
【0010】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、非接触でICカード等といっ
た移動情報処理体へ動作電力を送信するとともに、当該
移動情報処理体との間で非接触で信号通信を行うに際し
て、例えば通信可能領域内に存在する移動情報処理体と
の間の距離の大きさにかかわらずに、当該移動情報処理
体により受信される電力を一定化することができるリー
ダライタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るリーダライタでは、非接触で移動情報
処理体へ動作電力を送信するとともに、当該移動情報処
理体との間で非接触で信号通信を行うに際して、次のよ
うにして送信電力の調整を行う。すなわち、送信手段が
移動情報処理体に対して電力を送信した際に、受信手段
が当該移動情報処理体から信号を受信し、検出手段が当
該受信信号のレベルを検出して、送信電力調整手段が検
出された受信信号レベルに応じて、前記移動情報処理体
により受信される電力が一定化されるように、前記送信
手段から送信する電力を調整する。
【0012】従って、例えばリーダライタと移動情報処
理体との間の距離が大きく、当該移動情報処理体により
受信された電力が比較的小さかった場合であっても、リ
ーダライタでは、当該移動情報処理体から受信された信
号のレベルが比較的小さかったことに応じて、当該移動
情報処理体に対して送信される電力が増加させられるた
め、当該移動情報処理体により十分な動作電力が受信さ
れることを確保することができる。また、例えばリーダ
ライタと移動情報処理体との間の距離が小さく、当該移
動情報処理体により受信された電力が過剰に大きかった
場合であっても、リーダライタでは、当該移動情報処理
体から受信された信号のレベルが比較的大きかったこと
に応じて、当該移動情報処理体に対して送信される電力
が減少させられるため、当該移動情報処理体により受信
される電力が適度な大きさに抑えられて、当該移動情報
処理体の破損等を防止することができる。
【0013】ここで、本発明で言う送信電力の調整と
は、移動情報処理体から受信した信号のレベルが小さか
った場合に送信電力を増加させる調整と、移動情報処理
体から受信した信号のレベルが大きかった場合に送信電
力を減少させる調整との両方が行われる態様ばかりでな
く、これらの調整の内のいずれか一方のみが行われる態
様をも含んでいる。また、本発明で言う移動情報処理体
により受信される電力を一定化させるとは、移動情報処
理体により受信される電力をほぼ一定の値に保つ態様ば
かりでなく、移動情報処理体により受信される電力を当
該移動情報処理体が支障なく動作できる程度に保つ態様
をも含んでおり、このように本発明で言う電力の一定化
とは電力の幅を許容する概念である。
【0014】また、本発明で言う移動情報処理体には、
上記したICカードばかりでなく、例えば、人に付され
たネームプレートや、商品や物品に付されたタグや、家
畜に付された識別用プレートや、宅配便の荷物に付され
た配送先プレートや、コンテナに付された配送先プレー
ト等といったものも包含される。このように、本発明で
は、リーダライタから非接触で動作電力を受信するとと
もに当該リーダライタとの間で非接触で信号通信を行う
種々な移動情報処理体が用いられてよく、本発明は、こ
うした種々な移動情報処理体との間で非接触で電力伝送
や信号通信を行うリーダライタに広く適用可能なもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。なお、本例では、移動情報処理体とし
てICカードが用いられた場合を示す。図1には、本発
明に係るリーダライタ1を備えたICカードシステムの
一例を示してあり、このシステムには、非接触で電力の
伝送及び信号の通信を行うリーダライタ1とICカード
2とが備えられている。リーダライタ1は、本例では、
電力の送信や情報等を包含した信号の送信を行う送信用
アンテナ11と、ICカード2からの信号を受信する受
信用アンテナ14とを備えており、これらのアンテナ1
1、14を用いてICカード2との間で電力伝送や信号
通信を行う。
【0016】ICカード2は、本例では、電力の受信及
び情報等を包含した信号の送受信を行うアンテナ21を
備えており、このアンテナ21を用いてリーダライタ1
との間で電力伝送や信号通信を行う。本例のICカード
2では、例えば内部に電源が備えられておらず、リーダ
ライタ1から非接触で受信した電力を電源として用いる
ことにより起動及び各種の動作が行われ、また、リーダ
ライタ1から送信された電力を受信した場合に、当該リ
ーダライタ1から送信された電力を搬送するキャリア波
を用いて当該リーダライタ1へ応答信号を送信すること
が行われる。
【0017】リーダライタ1に備えられた送信用アンテ
ナ11及び受信用アンテナ14や、ICカード2に備え
られたアンテナ21は、例えば方形等に巻かれたコイル
から構成されており、本例では、リーダライタ1の送信
用アンテナ11とICカード2のアンテナ21との間で
の電磁結合によりリーダライタ1からICカード2への
動作電力や信号の送信が行われるとともに、リーダライ
タ1の受信用アンテナ14とICカード2のアンテナ2
1との間での電磁結合によりICカード2からリーダラ
イタ1への信号の送信が行われる。なお、本例のリーダ
ライタ1では、上記図1に示したように、送信用アンテ
ナ11のコイル面と受信用アンテナ14のコイル面とが
重なり部分をもって、送信用アンテナ11から電力送信
されている状態で、受信用アンテナ14に電力が誘起さ
れないように両アンテナ11、14のコイルが平行にず
らされて配置されている。
【0018】次に、上記したリーダライタ1の構成及び
当該リーダライタ1により行われる送信電力の調整処理
を詳しく説明する。図2には、上記した本発明に係るリ
ーダライタ1の一構成例を示してあり、このリーダライ
タ1には、上記した送信用アンテナ11と、電力の送信
処理を行う電力送信部12と、データや制御コード等と
いった情報を送信処理するデータ送信部13と、上記し
た受信用アンテナ14と、データや制御コード等といっ
た情報を受信処理するデータ受信部15と、受信された
信号のレベルを検出する受信レベル検出部16と、上記
した電力送信部12による送信電力の大きさ(パワー)
を制御する送信パワー制御部17と、所定の制御プログ
ラムを格納したROM18と、後述するCPU20によ
る演算処理領域等として用いられるRAM19と、各種
の演算処理等を行うとともに上記した各処理部11〜1
9を制御するCPU20とが備えられている。
【0019】電力送信部12は、例えば、図外の電源回
路から受電した電力を高周波電流に変換して送信用アン
テナ11から無線で送信させる機能を有している。本例
では、電力送信部12がCPU20により制御されて送
信用アンテナ11から電力を送信させることにより、I
Cカード等といった移動情報処理体に対して電力を送信
する送信手段が構成される。データ送信部13は、例え
ば、データ等を無線通信に適した信号に変調する変調器
から構成されており、CPU20等から入力された送信
対象となるデータ等を無線信号として送信用アンテナ1
1から送信させる機能を有している。
【0020】データ受信部15は、例えば、無線受信さ
れた信号をデータ等に復調する復調器から構成されてお
り、受信用アンテナ14から受信された信号をデータ等
に復調してCPU20等へ出力する機能を有している。
また、データ受信部15は、受信用アンテナ14により
受信された信号を受信レベル検出部16へ出力する機能
を有している。本例では、データ受信部15がCPU2
0により制御されて受信用アンテナ14から信号を受信
することにより、ICカード等といった移動情報処理体
から信号を受信する受信手段が構成される。
【0021】受信レベル検出部16は、データ受信部1
5から入力された信号のレベルを検出する機能を有して
おり、本例では、受信用アンテナ14によりICカード
2から受信された応答信号の電力(応答電力)のレベル
を検出して、検出された受信信号レベルをCPU20に
通知する機能を有している。本例では、受信レベル検出
部16がCPU20により制御されて上記のように受信
信号のレベルを検出することにより、ICカード等とい
った移動情報処理体から受信された信号のレベルを検出
する検出手段が構成される。
【0022】ここで、一般に、リーダライタ1の送信用
アンテナ11から送信された電力は、当該アンテナ11
からの距離が大きくなるに従って減衰していく。このた
め、例えばリーダライタ1の送信用アンテナ11から同
じ大きさの電力が送信された場合には、当該アンテナ1
1とICカード2のアンテナ2との間の距離が大きくな
るに従って、当該ICカード2により受信される動作電
力が小さくなる。このことから、リーダライタ1の送信
用アンテナ11とICカード2のアンテナ21との間の
距離が大きくなるに従って、ICカード2からリーダラ
イタ1へ送信される応答信号等のレベルが小さくなるた
め、上記したリーダライタ1の受信レベル検出部16に
より検出される受信信号のレベルが小さくなる。
【0023】送信パワー制御部17は、上記した受信レ
ベル検出部16により検出された受信信号レベルに応じ
て、ICカード2により受信される電力が一定化される
ように、上記した電力送信部12により送信用アンテナ
11から送信される電力を調整する機能を有している。
本例では、送信パワー制御部17がCPU20により制
御されて上記のように送信電力を調整することにより、
前記検出手段により検出された受信信号レベルに応じ
て、ICカード等といった移動情報処理体により受信さ
れる電力が一定化されるように、前記送信手段から送信
する電力を調整する送信電力調整手段が構成される。
【0024】上記した送信パワー制御部17では、送信
電力の調整処理の一例として、CPU20から通知され
た受信信号レベルが所定の値より大きかったことに応じ
て、電力送信部12により送信される電力を減少させる
制御を行い、また、CPU20から通知された受信信号
レベルが前記所定の値より小さかったことに応じて、電
力送信部12により送信される電力を増加させる制御を
行う。
【0025】なお、上記した所定の値とは、ICカード
2からの応答信号のレベルの目標値であり、本例では、
ICカード2からの応答信号レベルが当該目標値に近づ
くように電力送信部12からの送信電力が調整される。
すなわち、上記したように、ICカード2により受信さ
れる動作電力が小さい場合には当該ICカード2からの
応答信号レベルも小さく、ICカード2により受信され
る動作電力が大きい場合には当該ICカード2からの応
答信号レベルも大きいといった関係があるため、上記の
ようにICカード2からの応答信号レベルを所定の値付
近に一定化させることにより、当該ICカード2により
受信される電力の大きさを一定化させることができる。
【0026】また、上記したICカード2からの応答信
号レベルの一定化、すなわち、ICカード2により受信
される電力の一定化としては、必ずしもICカード2に
より受信される電力をほぼ一定の値に保つ必要はなく、
要は、ICカード2が動作するのに支障のない程度の電
力値であれば、ICカード2に供給される電力の大きさ
が幅を有していてもよい。CPU20は、ROM18に
格納された制御プログラムをRAM19に展開して実行
することにより、各種の演算処理や上記した各処理部1
1〜19による処理の制御等を行う。
【0027】以上の構成により、上記したリーダライタ
1では、非接触でICカード2へ動作電力を送信すると
ともに、当該ICカード2との間で非接触で信号通信を
行うに際して、通信可能領域内に存在するICカード2
に対して電力を送信した後に、当該ICカード2からの
信号を受信し、検出した当該受信信号のレベルに応じ
て、当該ICカード2により受信される電力が一定化さ
れるように送信電力を調整する。これにより、リーダラ
イタでは、例えばICカードとの間の距離の大きさに合
わせて送信電力を適度な大きさに調整することができる
ため、ICカードに対して安定した動作電力を供給する
ことができる。
【0028】具体的には、例えばICカードがリーダラ
イタの通信可能領域内で当該リーダライタから比較的遠
方に位置していた場合であっても、当該ICカードでは
十分な動作電力の供給を受けることができるため、リー
ダライタとICカードとの間で品質のよい情報通信を行
うこと等を確保することができる。また、例えばICカ
ードがリーダライタの通信可能領域内で当該リーダライ
タから比較的近距離に位置していた場合であっても、当
該ICカードでは内部のIC回路等が破壊されてしまう
程度に過剰な電力の供給を受けることがないため、当該
ICカードを破壊してしまうことを回避することがで
き、また、過剰に供給された余分な電力が無駄に浪費さ
れてしまうことを低く抑えることもできる。
【0029】また、例えばリーダライタの通信可能領域
内に存在するICカードと当該リーダライタとの間の距
離が通信中等に変動してしまった場合であっても、リー
ダライタがICカードとの間の距離に合わせて送信電力
の調整処理を行うことにより、リーダライタとICカー
ドとの間での情報通信等の品質を安定化させることがで
きる。また、上記実施例で示したように、本発明では、
リーダライタに上記した送信電力の調整処理を行う各機
能手段を備えて、当該リーダライタから送信される電力
を調整することにより、ICカードにより受信される電
力の一定化を実現しているため、例えば薄型、軽量、低
価格が要求されるICカードの改良を特に行う必要がな
いといった利点もある。
【0030】ここで、上記実施例に示したリーダライタ
では、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウェ
ア資源において、CPU等といったプロセッサが制御プ
ログラムを実行することにより、上記した送信電力の調
整処理を制御する構成としたが、本発明では、当該処理
を実行するための各機能手段を独立したハードウェア回
路として構成してもよい。
【0031】また、上記実施例では、リーダライタによ
り行われる送信電力の調整として、ICカードから受信
した信号のレベルが所定の値より大きかったことに応じ
て送信電力を減少させる調整と、ICカードから受信し
た信号のレベルが所定の値より小さかったことに応じて
送信電力を増加させる調整との両方を行う構成とした
が、例えば、いずれか一方の調整を行う機能のみがリー
ダライタに備えられてもよい。具体的には、前者である
送信電力を減少させる調整機能をリーダライタに備える
ことにより、当該リーダライタと近接したICカードに
対して過剰な電力が供給されてしまうのを防止すること
ができ、また、後者である送信電力を増加させる調整機
能をリーダライタに備えることにより、当該リーダライ
タから遠方にあるICカードに対しても十分な動作電力
が供給されることを確保することができる。
【0032】また、リーダライタとICカードとの間で
の電力伝送や信号通信の形態としては、必ずしも上記実
施例で示したものに限られず、要は、非接触で電力伝送
や信号通信を行うものであれば、どのような形態で電力
伝送や信号通信が行われてもよい。例えば、上記実施例
ではICカードがリーダライタからの送信電力のキャリ
ア波を用いて信号を送信する構成としたが、ICカード
がこのようなキャリア波を用いることなく、リーダライ
タから受信した動作電力を用いて当該リーダライタへ電
磁波等による信号を送信するといった構成が用いられて
もよい。
【0033】また、例えばリーダライタやICカードに
備えられるアンテナの構成や配置としても、必ずしも上
記実施例で示したような方形等に巻かれたコイルや当該
コイルの配置の仕方が用いられなくてもよく、要は、非
接触で電力伝送や信号通信を行うことができるものであ
れば、どのようなアンテナがどのような配置で用いられ
てもよい。
【0034】また、例えば、上記実施例に示したリーダ
ライタでは、送信用アンテナを用いて電力送信及び信号
送信を行うとともに受信用アンテナを用いて信号受信を
行う構成としたが、リーダライタに電力送信用アンテナ
と信号通信用アンテナとを備え、電力送信用アンテナを
用いて電力送信を行うとともに信号通信用アンテナを用
いて信号の送受信を行うといった構成が用いられてもよ
い。また、例えばリーダライタに1つのアンテナのみを
備えて、当該1つのアンテナが共用されて電力送信及び
信号の送受信が行われるといった構成が用いられてもよ
い。なお、ICカードについても、同様に、必ずしも上
記実施例のように1つのアンテナで電力の受信及び信号
の送受信が行われる構成が用いられなくともよく、例え
ば電力受信用のアンテナと信号通信用のアンテナとが別
個に備えられた構成が用いられてもよい。
【0035】また、リーダライタが送信電力の調整を行
うためにICカードから受信してレベルを検出する信号
としては、どのような信号であってもよく、要は、リー
ダライタがICカードから受信した信号のレベルを検出
することにより、当該ICカードにより受信された電力
を実用上で有効な程度で把握することができ、これによ
り、当該ICカードにより受信される電力が一定化され
るように送信電力の調整を行うことができる構成が用い
られればよい。
【0036】また、上記実施例では、移動情報処理体と
して、内部に電源を備えておらず、リーダライタから非
接触で受信した電力により動作するICカードが用いら
れた場合を示したが、移動情報処理体としては、リーダ
ライタとの間で非接触で電力伝送や信号通信を行うもの
であれば、どのような移動情報処理体が用いられてもよ
い。例えば、移動情報処理体の内部に電源が備えられて
いる場合であっても、当該電源が信号の送信処理には用
いられず、移動情報処理体から送信される信号のレベル
が当該移動情報処理体の受信電力に依存して変動すると
いった構成においては、リーダライタでは当該移動情報
処理体からの受信信号のレベルに応じて送信電力の調整
処理を有効に行うことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るリー
ダライタによると、非接触でICカード等といった移動
情報処理体へ動作電力を送信するとともに、当該移動情
報処理体との間で非接触で信号通信を行うに際して、当
該移動情報処理体から受信した信号のレベルを検出し
て、検出された受信信号のレベルに応じて、当該移動情
報処理体により受信される電力が一定化されるように送
信電力を調整するようにしたため、例えば通信可能領域
内に存在する移動情報処理体との間の距離の大きさや当
該距離の変動にかかわらずに、当該移動情報処理体に対
して安定した電力を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリーダライタを備えたICカード
システムの一例である。
【図2】本発明の一実施例に係るリーダライタの構成例
である。
【図3】ICカードシステムの一例である。
【図4】ICカードがリーダライタから受信する電力の
変動を説明するための図である。
【符号の説明】
1・・リーダライタ、 2・・ICカード、 11・・
送信用アンテナ、12・・電力送信部、 13・・デー
タ送信部、 14・・受信用アンテナ、15・・データ
受信部、 16・・受信レベル検出部、17・・送信パ
ワー制御部、 18・・ROM、 19・・RAM、2
0・・CPU、 21・・アンテナ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 学 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 岡田 充弘 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触で移動情報処理体へ動作電力を送
    信するとともに、当該移動情報処理体との間で非接触で
    信号通信を行うリーダライタにおいて、 移動情報処理体に対して電力を送信する送信手段と、 前記移動情報処理体から信号を受信する受信手段と、 前記受信信号のレベルを検出する検出手段と、 検出された受信信号レベルに応じて、前記移動情報処理
    体により受信される電力が一定化されるように、前記送
    信手段から送信する電力を調整する送信電力調整手段
    と、 を備えたことを特徴とするリーダライタ。
JP9320329A 1997-11-06 1997-11-06 リーダライタ Pending JPH11146580A (ja)

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