JPH11146578A - ハンドル内信号伝送装置 - Google Patents

ハンドル内信号伝送装置

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JPH11146578A
JPH11146578A JP9301807A JP30180797A JPH11146578A JP H11146578 A JPH11146578 A JP H11146578A JP 9301807 A JP9301807 A JP 9301807A JP 30180797 A JP30180797 A JP 30180797A JP H11146578 A JPH11146578 A JP H11146578A
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JP
Japan
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coil antenna
fixed
side coil
circuit
signal
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Application number
JP9301807A
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English (en)
Inventor
Takayuki Tomita
隆之 冨田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Harness System Technologies Research Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブルケーブルを使用せず且つ省スペ
ース化を図る。 【解決手段】 自動車本体の固定側コイルアンテナ13
と、回転可動なステアリングホイール14のホイール側
コイルアンテナ16とを対向配置し、これらの一対のコ
イルアンテナの間で電磁誘導を利用してデータ信号の送
受信及び電力供給する。この際、固定側コイルアンテナ
13を運転席前のインストゥルメントパネル11の縁部
にループ状に設置し、ホイール側コイルアンテナ16を
ステアリングホイール14の一部にループ状に設置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ステアリングホ
イール(ハンドル)の中央部に装備された操作ボードの
電気信号を車内の固定制御ユニットに伝送するハンドル
内信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車において、ステアリングホイール
は運転者の手に最も近く、そのため便利性を向上すべ
く、ステアリングホイールの中央に操作ボードを配し、
この操作ボードと車内の固定制御ユニットとを電気的に
接続して信号の送受信を行う技術がいくつか開示されて
いる(特開平7−2431号公報、特開昭64−462
00号公報及び特開昭58−36742号公報等)。
【0003】例えば特開平7−2431号公報(第1従
来技術)においては、ステアリングホイールの中央の操
作ボード内のスイッチのオン/オフ状態を示す信号を、
可動部(ステアリングホイール)と固定制御ユニット
(メータ計器側)との間に接続されたフレキシブルケー
ブルを通じて伝送していた。
【0004】あるいは、特開昭64−46200号公報
(第2従来技術:図13)や特開昭58−36742号
公報(第3従来技術:図14)では、ステアリングホイ
ール1中の操作ボード2に接続されてステアリングホイ
ール1とともに回転する回転側コイル3と、固定制御ユ
ニットに接続されて回転側コイル3に対向配置された固
定側コイル4とを備えており、回転側コイル3と固定側
コイル4との間の電力供給または信号伝達を電磁誘導に
て行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した第1従来技術
では、スイッチの個数が多くなると、フレキシブルケー
ブル自体の太さ等のサイズが多くなり収納エリアの確保
が難しい。また、耐久性のあるフレキシブル構造とする
ため、ケーブルは特殊な線材、被覆材が必要である。そ
のため、コストが高くつくという問題があった。
【0006】一方、第2従来技術及び第3従来技術にお
いては、フレキシブルケーブルを使用していないので、
第1従来技術のような問題が生じることはないが、回転
側コイル3の設置場所はステアリングホイール1の回転
軸に固定取付けされることになり、このスペースは、近
年エアバッグ装置のインフレータや、前述のフレキシブ
ルケーブルを使用したコネクタですでに占有されている
ことが多く、新たに回転側コイル3用のスペースを設け
るのは容易ではない。同様に、固定側コイル4の設置ス
ペースを設けることも容易ではない。
【0007】そこで、この発明の課題は、フレキシブル
ケーブルを使用しない電磁誘導式のハンドル内信号伝送
装置において、省スペース効果を図り得るハンドル信号
伝送装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、回転可動なステアリングホイ
ールに設けられた少なくとも1個以上のスイッチについ
て操作を行った際に、当該操作に係る信号を自動車本体
側に伝送するハンドル内信号伝送装置であって、前記自
動車本体内に設置された固定制御ユニットと、前記ステ
アリングホイール内に設置されたハンドル内ユニットと
を備え、前記固定制御ユニットは、前記自動車本体の運
転席前に配されたインストゥルメントパネルの縁部にル
ープ状に設置される固定側コイルアンテナと、前記固定
側コイルアンテナを通じて前記ハンドル内ユニットに対
し電磁誘導にて電源を供給する電源供給部と、前記固定
側コイルアンテナを通じて前記ハンドル内ユニットから
電磁誘導にて与えられたデータ信号を受信処理するデー
タ受信処理部とを備え、前記データ受信処理部は、前記
固定側コイルアンテナで受信した信号のうち前記ハンド
ル内ユニットから電磁誘導で伝送されたデータ信号のみ
を抽出するバンドパスフィルタを少なくとも有してな
り、前記ハンドル内ユニットは、前記ステアリングホイ
ールのうち前記固定制御ユニットの前記固定側コイルア
ンテナに対向した位置にループ状に設置されたホイール
側コイルアンテナと、前記ホイール側コイルアンテナの
両端に発生した交流誘起電圧を整流して直流電圧に変換
しこれを回路電源とする整流回路と、前記整流回路から
の前記回路電源を受けて前記ステアリングホイール中の
前記スイッチにおける操作についての信号を前記ホイー
ル側コイルアンテナでの電磁誘導に適した信号方式に変
換処理するスイッチ信号処理回路とを備え、前記固定制
御ユニット内の前記固定側コイルアンテナと前記ハンド
ル内ユニット内の前記ホイール側コイルアンテナとの間
で、電磁誘導によりデータ信号の送受信及び電力供給を
行うようにされたものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記スイッチは
前記ステアリングホイール中において少なくとも2以上
設けられ、前記ハンドル内ユニット内の前記スイッチ信
号処理回路は、少なくとも2以上の前記スイッチのオン
/オフの組合わせをシリアルデータ列信号にして出力す
るエンコーダ部と、前記エンコーダ部からの前記シリア
ルデータ列信号を、前記スイッチのオン/オフの組合わ
せに応じて周波数が変化された周波数変調データに変調
する周波数変調器とを少なくとも備えてなり、前記固定
制御ユニット内の前記データ受信処理部は、前記ハンド
ル内ユニットから前記固定側コイルアンテナを介して得
られた周波数変調データをデータ列信号に復調する周波
数復調器と、前記周波数復調器から出力されたデータ列
信号をサンプリング処理して前記スイッチのオン/オフ
の組合わせを判断するデコーダ回路とをさらに有してな
るものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、回転可動なステ
アリングホイールに設けられた少なくとも1個以上のス
イッチについて操作を行った際に、当該操作に係る信号
を自動車本体側に伝送するハンドル内信号伝送装置であ
って、前記自動車本体内に設置された固定制御ユニット
と、前記ステアリングホイール内に設置されたハンドル
内ユニットとを備え、前記ハンドル内ユニットは、前記
ステアリングホイールのうち前記固定制御ユニットの前
記固定側コイルアンテナに対向した位置にループ状に設
置されたホイール側コイルアンテナと、前記ホイール側
コイルアンテナの両端に互いに並列に接続された共振用
の固定同調コンデンサと、前記スイッチに直列に接続さ
れ且つ前記スイッチとともに前記固定同調コンデンサに
並列に接続される個別同調コンデンサとを備えてなり、
前記固定制御ユニットは、前記自動車本体の運転席前に
配されたインストゥルメントパネルの縁部にループ状に
設置される固定側コイルアンテナと、所定の範囲で周波
数が変化される信号を出力する電圧可変周波数発振回路
と、前記電圧可変周波数発振回路の出力に基づいて前記
固定側コイルアンテナを介して前記ハンドル内ユニット
との間で電磁誘導結合を行う共振電圧検知回路と、前記
共振電圧検知回路によって検知された前記固定側コイル
アンテナとハンドル内ユニットとの共振周波数に基づい
て前記ハンドル内ユニット内での前記スイッチのオン/
オフ状態を判断するデコーダ回路とを備えてなるもので
ある。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記スイッチは
前記ステアリングホイール中において少なくとも2以上
設けられ、前記個別同調コンデンサは、互いに並列に接
続された少なくとも2以上の前記スイッチのそれぞれに
対して直列に接続され、前記固定同調コンデンサ及び前
記個別同調コンデンサの各容量値は、当該各同調コンデ
ンサの作動及び停止が各スイッチのオン/オフによって
切換えられた際に、当該固定側コイルアンテナと前記ハ
ンドル内ユニットとで形成される共振周波数が全て異な
って実現するよう、互いに異なった値に設定されるもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】{第1実施形態}図1はこの発明
の第1実施形態のハンドル内信号伝送装置が適用される
自動車のステアリングホイール(ハンドル)周りを示す
正面図、図2は同じくその側面図である。このハンドル
内信号伝送装置は、図1及び図2の如く、自動車本体の
インストゥルメントパネル11におけるフェイスレンズ
12の縁部に設置されたループ状の固定側コイルアンテ
ナ13と、ステアリングホイール14のうち固定側コイ
ルアンテナ13に対向した位置にある上部ループ部15
に設置されたホイール側コイルアンテナ16との間で、
電磁誘導によりデータ信号の送受信及び電力供給を行う
ことにより、従来問題とされていた設置スペースの問題
を解決しようとするものである。以下、この実施の形態
に係るハンドル内信号伝送装置について詳述する。
【0013】このハンドル内信号伝送装置は、自動車本
体のインストゥルメントパネル11内に設置された固定
制御ユニット21と、ステアリングホイール14内に設
置されたハンドル内ユニット22とから構成されてい
る。
【0014】固定制御ユニット21は、図3の如く、車
速センサや燃料計等の各種メータ・ゲージ類での計測情
報をフェイスレンズ12内に設置されたLCD等の表示
素子23に表示するメータ表示制御回路24と、各種メ
ータ・ゲージ類からの計測情報をメータ表示制御回路2
4に伝達するメータ入力I/F回路25と、前述の固定
側コイルアンテナ13と、この固定側コイルアンテナ1
3を通じてハンドル内ユニット22に対し電磁誘導にて
電源を供給する電源供給部26と、固定側コイルアンテ
ナ13を通じてハンドル内ユニット22から電磁誘導に
て与えられたデータ信号を受信処理してメータ表示制御
回路24に出力するデータ受信処理部27と、メータ表
示制御回路24からの信号を自動車内の関係各部へ送信
する出力I/F回路28とを備えてなる。
【0015】メータ入力I/F回路25は、各種メータ
・ゲージ類から送信された車速、エンジン回転数、燃
料、水温、各種警告及びインジケーション等のデータ信
号を電圧変換及び波形整形し、メータ表示制御回路24
に出力する。
【0016】メータ表示制御回路24は、CPU、RO
M及びRAMを有するマイクロコンピュータチップが使
用されたもので、メータ入力I/F回路25及びデータ
受信処理部27からのデータ信号を受けて表示素子23
に表示し、また必要に応じて出力I/F回路28を通じ
自動車内各部のランプやモータ等にデータ信号の出力を
行うとともに、ハンドル内ユニット22側の各スイッチ
のオン/オフ状態をスキャンするため定周期に電源供給
部26に電源供給指令を出力するよう機能する。これら
の機能は、ROM内に予め格納されたソフトウェアプロ
グラムによって規律される。
【0017】電源供給部26は、メータ表示制御回路2
4からの電源供給指令に従って電力供給用の交流信号の
源発振を行う発振回路31と、この発振回路31で発振
された交流信号をハンドル内ユニット22内の回路動作
に必要な電力まで増幅する電力増幅回路32と、この電
力増幅回路32と固定側コイルアンテナ13との間で特
性インピーダンスの整合を行うインピーダンス整合回路
33とから構成されている。
【0018】ここで、発振回路31で源発振する交流信
号の発振周波数は、数百kHzから数100MHzまで
任意の値がとれるが、ラジオへの影響、電波法等の規制
から実施の形態では100KHz〜200KHzの長波
をとる。
【0019】また、インピーダンス整合回路33は、イ
ンダクタンスとコンデンサからなる回路で、固定側コイ
ルアンテナ13への信号入力における信号反射を最小に
するよう設定される。
【0020】データ受信処理部27は、固定側コイルア
ンテナ13で受信した信号のうち必要なデータ信号のみ
を抽出するバンドパスフィルタ(BPF)34と、この
BPF34からの出力信号を増幅する高周波信号増幅器
(RF−AMP)35と、このRF−AMP35から出
力された周波数変調(Frequency Shift keying)データ
を2値のデータ列に変換する周波数復調器(FSK復調
器)36と、このFSK復調器36から出力されたデー
タ列をサンプリング処理するデコーダ回路37とから構
成されている。
【0021】BPF34は、インダクタンスとコンデン
サからなる回路で、固定側コイルアンテナ13が感応し
た電力供給用の交流信号とデータ信号の重畳信号のう
ち、データ受信処理部27での処理に不要な電力供給信
号のフィルタリングを行う。
【0022】RF−AMP35では、BPF34からの
出力信号をFSK復調器36で復調できる信号レベルま
で増幅するもので、その増幅度が60〜100dB、出
力が0dBm程度に設定されている。
【0023】デコーダ回路37では、FSK復調器36
からのデータ列を多点サンプリングしてディジタルデー
タ列に変換した後、さらに当該データ列の中からハンド
ル内ユニット22でのスイッチングに係るオン/オフデ
ータのみを抽出して、4ビット(4本)のレベル信号デ
ータとしてメータ表示制御回路24に送信する。
【0024】ハンドル内ユニット22は、図4の如く、
前述のホイール側コイルアンテナ16と、このホイール
側コイルアンテナ16の両端に発生した交流誘起電圧を
整流して直流電圧に変換しこれを回路電源とする整流回
路41と、ステアリングホイール14の中央部の操作ボ
ード14a内に設けられた4個のスイッチ42a〜42
dのオン/オフパターンを読み取りシリアルデータ列に
して出力するエンコーダ部(データ入力回路)42と、
このデータ入力回路42からのデータ列信号を周波数変
調(Frequency Shift keying)データに変調する周波数
変調器(FSK変調回路)43と、このFSK変調回路
43からの周波数変調データに係る信号を固定制御ユニ
ット21で必要とされる電力レベルまで増幅する電力増
幅回路44と、この電力増幅回路44とホイール側コイ
ルアンテナ16との間で特性インピーダンスの整合を行
うインピーダンス整合回路45とから構成されている。
これらのハンドル内ユニット22内の各要素41〜45
は、1チップのCMOS等の集積回路(IC)として構
成し、このIC自体の消費電流が数十〜数百μA程度に
設定されたものである。なお、データ入力回路42、F
SK変調回路43、電力増幅回路44及びインピーダン
ス整合回路45は、スイッチ42a〜42dにおける操
作についての信号をホイール側コイルアンテナ16での
電磁誘導に適した信号方式に変換処理するスイッチ信号
処理回路として機能するものである。
【0025】次に、この実施の形態におけるハンドル内
信号伝送装置の各部の動作について説明する。
【0026】まず、車速、エンジン回転数、燃料、水
温、各種警告及びインジケーションについての信号がメ
ータ入力I/F回路25に入力されると、このメータ入
力I/F回路25内で電圧変換及び波形整形されてメー
タ表示制御回路24に出力され、所定のデータに変換処
理されて表示素子23に表示される。
【0027】これと並行して、メータ表示制御回路24
は、ハンドル内ユニット22の各スイッチ42a〜42
dのオン/オフ状態をスキャンするために、電源供給部
26の発振回路31に定周期で送信指令を出す。
【0028】発振回路31では、メータ表示制御回路2
4からの送信指令に従って電力供給用の交流信号の源発
振を行う。電力増幅回路32では、発振回路31からの
交流信号をハンドル内ユニット22の動作条件に適切な
電力まで増幅する。そして、インピーダンス整合回路3
3で特性インピーダンスの整合を行った後、固定側コイ
ルアンテナ13に出力される。
【0029】固定側コイルアンテナ13に交流電圧が流
れると、この固定側コイルアンテナ13の周囲に交流磁
界(以下「電力用交流磁界」と称す)が発生する。ここ
で、この交流磁界においては、ホイール側コイルアンテ
ナ16が固定側コイルアンテナ13に対向配置されてい
るため、この交流磁界がホイール側コイルアンテナ16
を交差し、ホイール側コイルアンテナ16の両端に交流
誘起電圧を生じる。
【0030】ハンドル内ユニット22内の整流回路41
では、ホイール側コイルアンテナ16で得られた交流誘
起電圧を整流して直流電圧に変換し、回路電源として、
各部(43,44,42)に供給する。
【0031】データ入力回路42では、ステアリングホ
イール14の操作ボード14aに設けられた4個のスイ
ッチ42a〜42dのオン/オフパターンを読み取り、
所定形式のシリアルデータ列にしてFSK変調回路43
に送る。ここでのシリアルデータ列としては、例えば、
図5のように、ハンドル内信号伝送装置のバージョン等
を識別するための例えば8ビット長の固有の第1のデー
タ#1(図6)と、上記したスイッチ42a〜42dの
オン/オフパターンを示す例えば8ビット長の第2のデ
ータ#2(図7)と、例えば8ビット長のデータ誤り検
出データ#3とで構成されたものが定義される。なお、
図6及び図7中において符号LSBは先頭ビット、符号
MSBは末尾ビットを示しており、また図7中において
符号SW0〜SW3は各スイッチ42a〜42dのオン
/オフ状態を意味するカラムを示している。かかるデー
タは、整流回路41がデータ入力回路42に回路電源を
供給している間、繰り返しFSK変調回路43に出力し
続けられる。
【0032】FSK変調回路43では、データ入力回路
42から与えられたデータ”1”,”0”に応じて周波
数変調した信号を生成し、これを電力増幅回路44に送
る。ここで使用される周波数変調信号としては、例えば
50kHz〜100kHzの電力供給用信号の1/2の
周波数付近の信号を使用する。
【0033】電力増幅回路44では、固定制御ユニット
21内のデータ受信処理部27でのデータ復調に必要な
電力まで増幅する。例えば、固定制御ユニット21のB
PF34での入力端において−90〜−60dBm程度
の信号が入力される程度にまで増幅するのが望ましい。
【0034】インピーダンス整合回路45では、電力増
幅回路44から与えられた信号について、ホイール側コ
イルアンテナ16の入力端において信号反射を最小にす
るように特性インピーダンスの整合を行う。
【0035】このようにしてホイール側コイルアンテナ
16に交流電圧が流れると、このホイール側コイルアン
テナ16の周囲に交流磁界(以下「信号伝達用交流磁
界」と称す)が発生する。ここで、この信号伝達用交流
磁界は、固定側コイルアンテナ13によって発生せしめ
られた電力用交流磁界と重畳することになるが、信号伝
達用交流磁界が固定側コイルアンテナ13によって生じ
た電力用交流磁界の1/2の周波数付近の周波数特性の
ものとして識別可能に生じている。
【0036】次に、固定制御ユニット21の固定側コイ
ルアンテナ13がハンドル内ユニット22のホイール側
コイルアンテナ16に対向配置されているため、この信
号伝達用交流磁界が固定側コイルアンテナ13を交差
し、当該固定側コイルアンテナ13の両端に交流誘起電
圧を生じる。この交流誘起電圧は、主として信号伝達用
交流磁界に係る信号と電力用交流磁界に係る信号の重畳
信号として現れるため、BPF34によって周波数のフ
ィルタリングを行い、ハンドル内ユニット22からのシ
リアルデータ列(図5)に係る信号のみを抽出する。
【0037】RF−AMP35では、BPF34からの
出力信号をFSK復調できる信号レベルまで増幅する。
ここでは、例えば増幅度60〜100dB程度に増幅す
る。そして、FSK復調器36において、FSK変調デ
ータを2値のデータ列に変換し、さらにこのデータ列を
デコーダ回路37において多点サンプリングしてディジ
タルデータ列に変換し、さらに、データ列の中から、ス
イッチ42a〜42dのオン/オフデータを抽出して4
ビット(4本)のレベル信号データとして、メータ表示
制御回路24に送る。
【0038】メータ表示制御回路24では、デコーダ回
路37からの信号に応じて、表示素子23の所定の表示
の点灯・消灯を行い、またスイッチ42a〜42dのオ
ン/オフパターンに対応して出力I/F回路28に信号
を出力し、自動車内各部のランプやモータ等にデータ信
号の出力を行う。
【0039】以上のように、互いに対向した2つのルー
プ状コイルアンテナ13,16の電磁誘導作用により、
回転可動部であるステアリングホイール14内のハンド
ル内ユニット22に電力を供給し、ステアリングホイー
ル14からのスイッチ42a〜42dの操作に係る信号
を固定制御ユニット21へ送ることで、第1従来技術の
ようにフレキシブルケーブルを使用する必要がなく、少
なくともこの限りにおいて省スペース化を図ることがで
きる。
【0040】また、両コイルアンテナ13,16のため
の特別の設置容積を必要としない構成となっていること
から、第2従来技術及び第3従来技術のようにステアリ
ングホイールの回転軸周りの省スペース化を図ることが
できる。
【0041】なお、この実施の形態では、ハンドル内ユ
ニット22のホイール側コイルアンテナ16をステアリ
ングホイール14の上部ループ部15に配設していた
が、これは、通常スイッチ操作を行う場合は自動車が駐
車していたり信号待ち等の停止状態にある場合に、ステ
アリングホイール14を中央位置に復帰してから行うこ
とが殆どであり、この場合においてはステアリングホイ
ール14の上部ループ部15に限ってホイール側コイル
アンテナ16を配設しても支障がないからであり、むし
ろ、固定側コイルアンテナ13とホイール側コイルアン
テナ16との間の電磁誘導を考えるとサイズ的に適切で
あり、またホイール側コイルアンテナ16の敷設の際に
も便利性が高まるからである。
【0042】{第2実施形態}図8はこの発明の第2実
施形態のハンドル内信号伝送装置を示す図である。な
お、図8では第1実施形態と同様の機能を有する要素に
ついては同一符号を付している。
【0043】この実施形態のハンドル内信号伝送装置
は、図8の如く、ステアリングホイール14側のハンド
ル内ユニット22において共振用の複数の同調コンデン
サC0〜C4を設け、これらの同調コンデンサC1〜C
4の作動をスイッチ51a〜51dでオン/オフ切換え
するようにしたもので、互いに対向した2個のコイルア
ンテナ13,16の間の電磁誘導結合による共振現象を
利用して、ステアリングホイール14のスイッチ51a
〜51dのオン/オフ状態を読み取るようにしたもので
ある。
【0044】自動車本体内に固定された固定制御ユニッ
ト21は、第1実施形態と同様の固定側コイルアンテナ
13、メータ表示制御回路24、メータ入力I/F回路
25、出力I/F回路28及び表示素子23の他、1個
のデコーダ回路52と、このデコーダ回路52から出力
された制御電圧に基づいて所定の周波数域の信号を周波
数を換えながら連続的に出力する電圧可変周波数発振回
路53と、この電圧可変周波数発振回路53の出力を増
幅する電力増幅回路54と、ハンドル内ユニット22の
ホイール側コイルアンテナ16との間で電磁誘導結合を
行って共振現象を発生せしめる共振電圧検知回路55と
を備えてなる。
【0045】デコーダ回路52は、メータ表示制御回路
24からの指令信号を受けて電圧可変周波数発振回路5
3に制御電圧をその電圧値を所定範囲で変化(スイー
プ)させつつ出力する機能と、このときの制御電圧の周
波数と共振電圧検知回路55からの与えられた信号の周
波数とを比較することでハンドル内ユニット22内での
各スイッチ51a〜51dのオン/オフ状態を判断する
機能とを有せしめられている。
【0046】電圧可変周波数発振回路53は、デコーダ
回路52からの電圧値が変化する制御電圧に基づいて、
図9のような5個の異なる周波数f0,f1,f2,f
3,f4を含む所定範囲の周波数域で周波数が変化する
検出信号を出力するものである。
【0047】電力増幅回路54は、電圧可変周波数発振
回路53から与えられた検出信号を、そのピークが容易
に検出できる一定のレベルまで増幅するものである。
【0048】共振電圧検知回路55は、図10の如く、
電力増幅回路54で増幅された検出信号をシリーズ抵抗
Rsを介して固定側コイルアンテナ13に印加するとと
もに、この検出信号が固定側コイルアンテナ13とハン
ドル内ユニット22とで等価的に構成されるLC並列共
振回路の共振周波数によって変化してLC並列共振回路
(13,22)のインピーダンスが増大する旨を検波器
55aで検出し、DC電圧に変換してデコーダ回路52
に出力するものである。なお、検波器55aは、シリー
ズ抵抗Rsとデコーダ回路52との間に介装された1個
のダイオードDと、このダイオードDとデコーダ回路5
2との接続中間点から接地側に接続された1個のコンデ
ンサCとから構成される。
【0049】一方、ハンドル内ユニット22は、図8の
如く、ホイール側コイルアンテナ16の両端に接続され
た1個の固定同調コンデンサC0を備えるともに、複数
のスイッチ51a〜51dのそれぞれに個別同調コンデ
ンサC1〜C4が直列に接続されて共振スイッチ回路5
6a〜56dが形成され、この複数の共振スイッチ回路
56a〜56dが固定同調コンデンサC0の両端に並列
に接続されたものである。このうち、スイッチ51a〜
51dは図1及び図2のようにステアリングホイール1
4の操作ボード14a内に配置される。そして、ホイー
ル側コイルアンテナ16が相互誘導により固定制御ユニ
ット21の固定側コイルアンテナ13と結合し、等価的
に1個のインダクタンスとして働くようになっている。
すなわち、ハンドル内ユニット22は、図11に示した
等価回路の如く、スイッチ51a〜51dがオン(導
通)すると、固定側コイルアンテナ13及びホイール側
コイルアンテナ16は、オンとなったスイッチ51a〜
51dに対応する同調コンデンサC1〜C4及びコンデ
ンサC0とともに並列共振回路を構成する。
【0050】ここで、各同調コンデンサC0〜C4の容
量値は、各スイッチ51a〜51dのオン/オフのあら
ゆる組合わせによって、LC並列共振回路(13,2
2)の共振周波数が全て異なるように設定されている。
例えば、各同調コンデンサC0〜C4の容量比は、C
0:C1:C2:C3:C4=1:2:5:10:20
となるように設定される。
【0051】その他の構成は第1実施形態と同様のた
め、その説明を省略する。
【0052】次に、この実施の形態におけるハンドル内
信号伝送装置の各部の動作について説明する。
【0053】図8の如く、まず、車速、エンジン回転
数、燃料、水温、各種警告及びインジケーションについ
ての各種信号がメータ入力I/F回路25に入力される
と、このメータ入力I/F回路25内で電圧変換及び波
形整形されてメータ表示制御回路24に出力され、所定
のデータに変換処理されて表示素子23に表示される。
【0054】これと並行して、メータ表示制御回路24
は、デコーダ回路52に指令信号を与え、デコーダ回路
52はこれを受けて電圧可変周波数発振回路53に所定
の電圧値範囲で変化する制御電圧を出力する。このと
き、図12の如く、比較的大電圧のV0から始まって比
較的小電圧のV4以下まで連続でスイープさせ、これを
繰り返す。電圧可変周波数発振回路53では、電圧V0
のときには周波数f0に、電圧V4のときには周波数f
4の制御電圧を発振する。そして、この制御電圧が電力
増幅回路54でピークの検出が容易になる程度の一定の
レベルまで電力増幅を行い共振電圧検知出回路55に送
る。このように増幅された後、共振電圧検知回路55は
電力増幅回路54で増幅された検出信号(交流電圧)を
シリーズ抵抗Rsを介して固定側コイルアンテナ13に
印加する。
【0055】固定側コイルアンテナ13に交流電圧が流
れると、この固定側コイルアンテナ13の周囲に交流磁
界が発生する。この交流磁界においては、ホイール側コ
イルアンテナ16が固定側コイルアンテナ13に対向配
置されているため、この交流磁界がホイール側コイルア
ンテナ16を交差し、ホイール側コイルアンテナ16の
両端に交流誘起電圧を生じる。すなわち、ホイール側コ
イルアンテナ16は相互誘導により固定制御ユニット2
1の固定側コイルアンテナ13と結合し、等価的に一個
のLC並列共振回路(13,22)として働くことにな
る。
【0056】ここで、全てのスイッチ51a〜51dが
オフの場合、LC並列共振回路(13,22)に使用さ
れるコンデンサは固定同調コンデンサC0のみとなる。
また、例えば第1のスイッチ51aのみがオンとなった
場合、LC並列共振回路(13,22)に使用されるコ
ンデンサは固定同調コンデンサC0と第1の同調コンデ
ンサC1のみが使用される。あるいはすべてのスイッチ
51a〜51dがオンとなった場合、全ての同調コンデ
ンサC0〜C4が使用される。これらの全ての組合わせ
のそれぞれにつき、ハンドル内ユニット22内では全て
互いに異なった容量値が設定され、故に異なるインピー
ダンスが設定されることになる。
【0057】そして、共振電圧検知回路55において、
電力増幅回路54からの電圧の周波数がLC並列共振回
路(13,22)の共振周波数になると、LC並列共振
回路(13,22)のインピーダンスは増大するため、
LC並列共振回路(13,22)の両端の電圧も増大す
る。この交流電圧を検波器55aにてDC電圧に変換
し、デコーダ回路52に出力する。
【0058】図9は、ステアリングホイール14の操作
ボード14a内のそれぞれのスイッチ51a〜51dが
オンの場合にデコーダ回路52に与えられる信号の周波
数特性例を示す図である。周波数f0,f1,f2,f
3,f4は、それぞれ「全オフ」、「第1のスイッチ5
1aのみオン」、「第2のスイッチ51bのみオン」、
「第3のスイッチ51cのみオン」、「第4のスイッチ
51dのみオン」の場合を示している。なお、これ以外
にも、例えば複数のスイッチ51a〜51dがオンにな
った場合では、現れる信号の周波数は異なることにな
る。
【0059】デコーダ回路52では、かかる周波数の違
いを判断することで、どのスイッチ51a〜51dがオ
ンになったかを判断し、その判断結果をメータ表示制御
回路24に出力する。
【0060】なお、全てのスイッチ51a〜51dがオ
フのときの共振周波数f0を設けたのは、ステアリング
ホイール14の回転角の変化によりインダクタンスL
(図11)が変化し、共振周波数がずれた場合でも、最
初の極大点を基準にして、期待されるf1からf4を補
正することができるように考慮したためである。
【0061】メータ表示制御回路24では、デコーダ回
路52からの信号に応じて、表示素子23の所定の表示
の点灯・消灯を行い、またスイッチ51a〜51dのオ
ン/オフパターンに対応して出力I/F回路28に信号
を出力し、自動車内各部のランプやモータ等にデータ信
号の出力を行う。
【0062】以上のように、この実施の形態では、第1
実施形態と同様の効果を得ることができるだけでなく、
ステアリングホイール14内のハンドル内ユニット22
側を、単純なL,Cとスイッチ51a〜51dとで構成
したことで、より安価にかつ、小型にステアリングホイ
ール14内でのスイッチング読み取り機構を実現でき
る。
【0063】{変形例}なお、上記各実施の形態では、
ステアリングホイール14の操作ボード14aにおいて
複数のスイッチ(42a〜42dまたは51a〜51
d)を設置した例について説明したが、単一のスイッチ
のみを設けたものであってもよい。
【0064】
【発明の効果】請求項1及び請求項3に記載の発明によ
れば、自動車本体内に設置された固定制御ユニットの固
定側コイルアンテナと、回転可動なステアリングホイー
ル内に設置されたハンドル内ユニットのホイール側コイ
ルアンテナとを対向配置し、これらの一対のコイルアン
テナの間で電磁誘導によりデータ信号の送受信及び電力
供給しまたは共振を行うことで、フレキシブルケーブル
を使用しなくても、簡単な機械的構成で信号の伝送を容
易に行うことができる。この場合、固定側コイルアンテ
ナを運転席前のインストゥルメントパネルの縁部にルー
プ状に設置し、ホイール側コイルアンテナをステアリン
グホイールの一部にループ状に設置してるだけなので、
特別の設置スペースを設ける必要がなく、省スペース化
を図ることができる。
【0065】請求項2及び請求項4に記載の発明によれ
ば、請求項1及び請求項3のような省スペース化を実現
しながらも複数のスイッチの操作についての信号を効率
良く伝送できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態のハンドル内信号伝送
装置が適用された自動車のステアリングホイール周りを
示す正面図である。
【図2】同じくその側面図である。
【図3】ハンドル内信号伝送装置の固定制御ユニットを
示すブロック図である。
【図4】ハンドル内信号伝送装置のハンドル内ユニット
を示すブロック図である。
【図5】ハンドル内信号伝送装置の固定制御ユニットの
データ入力回路から出力されるシリアルデータ列を示す
図である。
【図6】図5に示したシリアルデータ列のうちハンドル
内信号伝送装置のバージョン等を識別するための第1の
データを示す図である。
【図7】図5に示したシリアルデータ列のうちスイッチ
のオン/オフパターンを意味する第2のデータを示す図
である。
【図8】この発明の第2実施形態のハンドル内信号伝送
装置を示すブロック図である。
【図9】この発明の第2実施形態において各スイッチが
オンの場合に固定制御ユニット内のデコーダ回路に与え
られる信号の周波数特性例を示す図である。
【図10】この発明の第2実施形態における固定制御ユ
ニット内の共振電圧検知回路の内部構成を示す回路図で
ある。
【図11】この発明の第2実施形態におけるハンドル内
ユニットの等価回路図である。
【図12】この発明の第2実施形態の電圧可変周波数発
振回路における電圧と周波数との関係を示す図である。
【図13】第2従来技術における自動車のステアリング
ホイール周りを示す正面図である。
【図14】第3従来技術のハンドル内信号伝送装置の概
略を示す断面図である。
【符号の説明】
11 インストゥルメントパネル 12 フェイスレンズ 13 固定側コイルアンテナ 14 ステアリングホイール 14a 操作ボード 15 上部ループ部 16 ホイール側コイルアンテナ 21 固定制御ユニット 22 ハンドル内ユニット 23 表示素子 24 メータ表示制御回路 25 メータ入力I/F回路 26 電源供給部 27 データ受信処理部 28 出力I/F回路 31 発振回路 32 電力増幅回路 33 インピーダンス整合回路 34 BPF 35 RF−AMP 36 FSK復調器 37 デコーダ回路 41 整流回路 42 データ入力回路 42a〜42d スイッチ 43 FSK変調回路 44 電力増幅回路 45 インピーダンス整合回路 51a〜51d スイッチ 52 デコーダ回路 53 電圧可変周波数発振回路 54 電力増幅回路 55 共振電圧検知回路 55a 検波器 56a〜56d 共振スイッチ回路 C0 固定同調コンデンサ C1〜C4 個別同調コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可動なステアリングホイールに設け
    られた少なくとも1個以上のスイッチについて操作を行
    った際に、当該操作に係る信号を自動車本体側に伝送す
    るハンドル内信号伝送装置であって、 前記自動車本体内に設置された固定制御ユニットと、 前記ステアリングホイール内に設置されたハンドル内ユ
    ニットとを備え、 前記固定制御ユニットは、 前記自動車本体の運転席前に配されたインストゥルメン
    トパネルの縁部にループ状に設置される固定側コイルア
    ンテナと、 前記固定側コイルアンテナを通じて前記ハンドル内ユニ
    ットに対し電磁誘導にて電源を供給する電源供給部と、 前記固定側コイルアンテナを通じて前記ハンドル内ユニ
    ットから電磁誘導にて与えられたデータ信号を受信処理
    するデータ受信処理部とを備え、前記データ受信処理部
    は、前記固定側コイルアンテナで受信した信号のうち前
    記ハンドル内ユニットから電磁誘導で伝送されたデータ
    信号のみを抽出するバンドパスフィルタを少なくとも有
    してなり、 前記ハンドル内ユニットは、 前記ステアリングホイールのうち前記固定制御ユニット
    の前記固定側コイルアンテナに対向した位置にループ状
    に設置されたホイール側コイルアンテナと、 前記ホイール側コイルアンテナの両端に発生した交流誘
    起電圧を整流して直流電圧に変換しこれを回路電源とす
    る整流回路と、 前記整流回路からの前記回路電源を受けて前記ステアリ
    ングホイール中の前記スイッチにおける操作についての
    信号を前記ホイール側コイルアンテナでの電磁誘導に適
    した信号方式に変換処理するスイッチ信号処理回路とを
    備え、 前記固定制御ユニット内の前記固定側コイルアンテナと
    前記ハンドル内ユニット内の前記ホイール側コイルアン
    テナとの間で、電磁誘導によりデータ信号の送受信及び
    電力供給を行うようにされたことを特徴とするハンドル
    内信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のハンドル内信号伝送装
    置であって、 前記スイッチは前記ステアリングホイール中において少
    なくとも2以上設けられ、 前記ハンドル内ユニット内の前記スイッチ信号処理回路
    は、 少なくとも2以上の前記スイッチのオン/オフの組合わ
    せをシリアルデータ列信号にして出力するエンコーダ部
    と、 前記エンコーダ部からの前記シリアルデータ列信号を、
    前記スイッチのオン/オフの組合わせに応じて周波数が
    変化された周波数変調データに変調する周波数変調器と
    を少なくとも備えてなり、 前記固定制御ユニット内の前記データ受信処理部は、 前記ハンドル内ユニットから前記固定側コイルアンテナ
    を介して得られた周波数変調データをデータ列信号に復
    調する周波数復調器と、 前記周波数復調器から出力されたデータ列信号をサンプ
    リング処理して前記スイッチのオン/オフの組合わせを
    判断するデコーダ回路とをさらに有してなることを特徴
    とするハンドル内信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 回転可動なステアリングホイールに設け
    られた少なくとも1個以上のスイッチについて操作を行
    った際に、当該操作に係る信号を自動車本体側に伝送す
    るハンドル内信号伝送装置であって、 前記自動車本体内に設置された固定制御ユニットと、 前記ステアリングホイール内に設置されたハンドル内ユ
    ニットとを備え、 前記ハンドル内ユニットは、 前記ステアリングホイールのうち前記固定制御ユニット
    の前記固定側コイルアンテナに対向した位置にループ状
    に設置されたホイール側コイルアンテナと、 前記ホイール側コイルアンテナの両端に互いに並列に接
    続された共振用の固定同調コンデンサと、 前記スイッチに直列に接続され且つ前記スイッチととも
    に前記固定同調コンデンサに並列に接続される個別同調
    コンデンサとを備えてなり、 前記固定制御ユニットは、 前記自動車本体の運転席前に配されたインストゥルメン
    トパネルの縁部にループ状に設置される固定側コイルア
    ンテナと、 所定の範囲で周波数が変化される信号を出力する電圧可
    変周波数発振回路と、 前記電圧可変周波数発振回路の出力に基づいて前記固定
    側コイルアンテナを介して前記ハンドル内ユニットとの
    間で電磁誘導結合を行う共振電圧検知回路と、前記共振
    電圧検知回路によって検知された前記固定側コイルアン
    テナとハンドル内ユニットとの共振周波数に基づいて前
    記ハンドル内ユニット内での前記スイッチのオン/オフ
    状態を判断するデコーダ回路とを備えてなることを特徴
    とするハンドル内信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のハンドル内信号伝送装
    置であって、 前記スイッチは前記ステアリングホイール中において少
    なくとも2以上設けられ、 前記個別同調コンデンサは、互いに並列に接続された少
    なくとも2以上の前記スイッチのそれぞれに対して直列
    に接続され、 前記固定同調コンデンサ及び前記個別同調コンデンサの
    各容量値は、当該各同調コンデンサの作動及び停止が各
    スイッチのオン/オフによって切換えられた際に、当該
    固定側コイルアンテナと前記ハンドル内ユニットとで形
    成される共振周波数が全て異なって実現するよう、互い
    に異なった値に設定されることを特徴とするハンドル内
    信号伝送装置。
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