JPH11144604A - 自動車用空気調和装置の抵抗器 - Google Patents

自動車用空気調和装置の抵抗器

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JPH11144604A
JPH11144604A JP30210097A JP30210097A JPH11144604A JP H11144604 A JPH11144604 A JP H11144604A JP 30210097 A JP30210097 A JP 30210097A JP 30210097 A JP30210097 A JP 30210097A JP H11144604 A JPH11144604 A JP H11144604A
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JP
Japan
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substrate
solder
resistor
fuse
circuit
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Withdrawn
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JP30210097A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kato
光宏 加藤
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境温度が著しく上昇し得る自動車に備えら
れても、より確実にヒューズが作動する、より信頼性の
高い自動車用空気調和装置の抵抗器を提供する。 【解決手段】 切欠部16を有する第1の基板15と第
2の基板25との間にフラックス19を浸したソルダー
ウィック9を切欠部16から露出させて封入し、第1の
基板15上に抵抗体10を設け、抵抗体10上にヒュー
ズ部13をソルダーウィック9と接するように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空気調和
装置の抵抗器に係り、特に温度の上昇によって回路を遮
断するヒューズを備える自動車用空気調和装置の抵抗器
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置(カーエアコン)
は、空気を取り込んで、取り込んだ空気を加熱、冷却
し、車室内に吹き出して車室内の空気調和を行う装置で
ある。カーエアコンで行なう空気調和の主要な設定条件
の一つに車室内への空気の吹き出し風量がある。空気の
吹き出し風量は、カーエアコンに内蔵される送風機(ブ
ロワファン)の回転速度で決定し、ブロワファンの回転
速度は、ブロワファンを回転させるファンモータを制御
するファンモータ制御装置によって制御されている。
【0003】ファンモータ制御装置は、所定の抵抗値を
有する抵抗体を複数個直列に接続して構成される抵抗器
を備えており、この抵抗器の総抵抗値を変えることによ
ってファンモータに供給される電力を変化させている。
ファンモータの回転数は、供給される電力に応じて変化
するから、ファンモータ制御装置は、供給される電力の
レベルを抵抗器に段階的に設定しておいて、これを切り
替えることによりファンモータを、例えば高速回転、中
速回転、低速回転といった段階に切り替えることができ
る。
【0004】このような抵抗器のファンモータへ電力を
供給する回路上には、回路を流れる電流が所定の値以上
になると、回路を遮断してファンモータや回路を保護す
る温度ヒューズ(以降、単にヒューズと記す)が備えら
れている。ヒューズにはコイルレジスタンスやプレート
レジスタンスに備えられるばね式のものと、フラットレ
ジスタンスに備えられる半田式のものとがある。このう
ち半田式のヒューズは、ばね式のものと比べて抵抗器を
薄型化することに有利である。
【0005】図2は、半田式のヒューズの一例を示す図
である。
【0006】図2に示したヒューズ3は、回路の一部を
なす抵抗体パターン1の一部に形成された導通遮断部7
を架橋する溶融金属部材で、一般的には半田でなる導線
が用いられている。ファンモータに異常が発生してモー
タがロックしたような場合、抵抗体パターン1および半
田はジュール熱の発生によって熱を発生する。このと
き、比較的融点の低い半田が先ず溶融し、抵抗器5上の
回路を遮断してファンモータへの電力の供給を強制的に
断ち、ファンモータや回路を保護することができる。
【0007】このようなヒューズ3には、前記したよう
に半田線が流用されており、半田線の内部にはフラック
スと呼ばれる半田の溶剤が含まれている。フラックスは
酸化膜を還元、除去して半田の「ぬれ性」を高める部剤
であって、半田付の際に半田と共に溶融し、半田付けが
良好に行なえるようにしている。
【0008】半田線をヒューズ3として用いた場合に
も、フラックスはヒューズ3と共に溶融し、溶融により
露出した面に形成されようとする酸化膜を除去してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】半田線に含まれるフラ
ックスは、元来半田付けに際してはじめて半田ごてなど
によって加熱され、酸化膜の還元効果を発揮するもので
ある。このため、特に熱に対して長期に亘ってその特性
が変化しないことを要求されるものではない。
【0010】しかし、ヒューズ3は、断線に至るまでに
も自動車内の温度上昇やジュール熱の発生によって繰り
返し加熱されていることがある。このような場合にはヒ
ューズ3中のフラックスが熱変性し、酸化膜を除去する
機能が劣化するといった事態も起こり得る。
【0011】またヒューズ3の表面は、空気中の酸素と
反応して酸化膜が形成されることが知られている。ヒュ
ーズ3の表面に形成された酸化膜は、半田よりも溶融温
度が高く溶融した半田が速やかに流れることを妨げて抵
抗体パターン1を断線し難くする虞れがある。
【0012】以上述べたフラックスの熱変性やヒューズ
3表面の酸化は、いずれもヒューズ3の温度上昇により
活発になる。したがってこの点は、環境温度が著しく上
昇し得る自動車に備えられるカーエアコン用の抵抗器で
特に配慮すべきであるものと考えられる。
【0013】本発明は、このような点に鑑みて行われた
ものであって、より確実にヒューズが作動する、より信
頼性の高い自動車用空気調和装置の抵抗器を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明は、切欠部を有する第1の基板と、第1の基
板上の前記切欠部より露出する金網部材と、前記第1の
基板と共に金網部材を挟持する第2の基板と、前記第1
の基板、第2の基板間に封入され、前記金網部材を浸す
フラックスと、前記第1の基板上に設けられる回路と、
前記回路上に設けられ、溶融によって前記回路を遮断す
る溶融金属でなるヒューズ部とを有してなり、ヒューズ
部は、前記切欠部より露出する前記金網部材上に直接設
けられて溶融時には前記金網部材に吸収される自動車用
空気調和装置の抵抗器である。
【0015】以上のように構成することによって、 (1)回路上に設けられるヒューズ部は、金網部材上に
直接設けられていることにより、溶融すると金網部材に
吸収されて速やかに回路上から除かれて回路を遮断す
る。
【0016】(2)金網部材はフラックスに浸されてい
るから、吸収された半田は速やかに金網部材全体にいき
わたり、高い半田吸収効率を得ることができる。
【0017】(3)フラックスが、直接ヒューズ部に含
まれるのではなく第1の基板と第2の基板との間に封入
されることにより熱による影響を受け難く、劣化が少な
い。
【0018】(4)金網部材自身も第1の基板と第2の
基板とに挟持され、一部のみが露出していることから金
網部材自身も酸化され難く、溶融した半田と良くなじむ
ことによりいっそう高い半田吸収効率を得ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を説
明する。
【0020】図1は、本実施の形態のカーエアコン用の
抵抗器50の構成を説明する図であって、図1(A)は
抵抗器50の要部を示す上面図、図1(B)は図1中の
線分B−B´に沿う断面図である。なお、本実施の形態
の抵抗器50は、例えばフラットレジスタンスなどに用
いられるものとする。
【0021】抵抗器50は、切欠部16を有する第1の
基板15と、第1の基板15上の切欠部16より露出す
るソルダーウィック9と、第1の基板15と共にソルダ
ーウィック9を挟持する第2の基板25と、ソルダーウ
ィック9を浸すフラックス19と、第1の基板15上に
設けられる回路の一部をなす抵抗体10と、抵抗体10
上に設けられ、溶融によって前記回路10を遮断する溶
融金属でなるヒューズ部13とを有している。
【0022】第1の基板15は、図示するように第2の
基板25にかしめられ、一体となっている。一体となっ
た第1の基板15と第2の基板25との間にあるソルダ
ーウィック9は、切欠部16からのみ外部に露出して大
部分が基板間に封入された状態にある。
【0023】ソルダーウィック9とは、金属線で編まれ
た金網であって、この金属としては例えば銅線が用いら
れる。また銅線の断面径は、約0.01mm〜1mmの
範囲が適切である。さらにソルダーウィック9は、フラ
ックス19に浸されており、フラックス19としては松
やにや塩酸などが用いられる。
【0024】ヒューズ部13には、融点が約220℃の
半田を用いている。ヒューズ部13は、切欠部16から
露出するソルダーウィック9上に例えばスポット方式に
よって直接設けられているために溶融時にはソルダーウ
ィック9に吸収される。さらに溶融した半田は、ソルダ
ーウィック9に浸されているフラックス19と混合して
ソルダーウィック9となじみ、ソルダーウィック9全域
にいきわたり、速やかに抵抗体10間から除かれる。
【0025】溶融した半田が抵抗体10間から除かれる
と、抵抗体10を含む回路は断線し、ファンモータへの
電力供給が断たれる。
【0026】以上述べた本実施の形態によれば、ヒュー
ズ部13がソルダーウィック9上に直接設けられている
ことにより、溶融した半田がソルダーウィック9に流
れ、吸収されて速やかに抵抗体10間から除かれる。
【0027】また、ソルダーウィック9にフラックス1
9が浸されていることから吸収された半田はソルダーウ
ィック9となじんで速やかに金網部材にいきわたる。
【0028】また、フラックス19が、直接ヒューズ部
13に含まれるのではなく第1の基板15と第2の基板
25との間に封入されることにより熱による影響を受け
難く、熱による劣化が少ない。またソルダーウィック9
自身も第1の基板15と第2の基板25間に封入されて
いることから、環境温度が比較的高温になる可能性のあ
る自動車内にあっても酸化されにくく、溶融した半田と
良くなじんでいっそう高い半田の吸収効率を得ることが
できる。
【0029】さらに本実施の形態のカーエアコンの抵抗
器は、比較的簡易な構造であり、組み立ても容易であ
る。その上ヒューズ部分が半田式であることから、抵抗
器の薄型化にも有利である。
【0030】
【発明の効果】本発明の自動車用空気調和装置の抵抗器
は、溶融したヒューズ部を速やかに金網部材で吸収する
ことができる。よって、より確実にヒューズが作動し、
自動車用空気調和装置の抵抗器の信頼性を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のカーエアコンの抵抗
器の構成の要部を示す図であって、(A)は上面図、
(B)は(A)中の線分B−B´に沿う断面図である。
【図2】 従来のカーエアコンの抵抗器の要部を例示す
る図である。
【符号の説明】
9…ソルダーウィック(金網部材)、 10…抵抗体(回路)、 13…ヒューズ部、 15…第1の基板、 16…切欠部、 19…フラックス、 25…第2の基板。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切欠部(16)を有する第1の基板(1
    5)と、 当該第1の基板(15)上の前記切欠部(16)より露
    出する金網部材(9)と、 前記第1の基板(15)と共に当該金網部材(9)を挟
    持する第2の基板(25)と、 前記第1の基板(15)、当該第2の基板(25)間に
    封入され、前記金網部材(9)を浸すフラックス(1
    9)と、 前記第1の基板(15)上に設けられる回路(10)
    と、 前記回路上(10)に設けられ、溶融によって前記回路
    (10)を遮断する溶融金属でなるヒューズ部(13)
    とを有してなり、 当該ヒューズ部(13)は、前記切欠部(16)より露
    出する前記金網部材(9)上に直接設けられて溶融時に
    は前記金網部材(9)に吸収されることを特徴とする自
    動車用空気調和装置の抵抗器。
JP30210097A 1997-11-04 1997-11-04 自動車用空気調和装置の抵抗器 Withdrawn JPH11144604A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013512538A (ja) * 2009-11-24 2013-04-11 リッテルフューズ,インコーポレイティド 回路保護装置
US8773833B2 (en) 2011-02-04 2014-07-08 Denso Corporation Electronic control device including interrupt wire
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Effective date: 20050104