JPH11143801A - 情報通信方法、情報通信システム、サーバ装置および情報通信端末 - Google Patents

情報通信方法、情報通信システム、サーバ装置および情報通信端末

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JPH11143801A
JPH11143801A JP9310408A JP31040897A JPH11143801A JP H11143801 A JPH11143801 A JP H11143801A JP 9310408 A JP9310408 A JP 9310408A JP 31040897 A JP31040897 A JP 31040897A JP H11143801 A JPH11143801 A JP H11143801A
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server device
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JP9310408A
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Yasuhiro Terayama
康浩 寺山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバ装置に記憶されている受信データにう
ち、目的とする送信元からの受信データを簡単かつ迅速
に取得することができるようにする。 【解決手段】 携帯無線通信端末1宛ての受信データ
は、共通サーバ装置2において受信され、そのメモリ部
に格納される。携帯無線通信端末1からのアドレス情報
を構成する1〜複数の属性情報に基づいて、共通サーバ
装置2は、メモリ部に記憶されている携帯無線通信端末
1宛ての受信データについての情報である、例えば、1
〜複数の属性情報に一致する属性情報のアドレス情報を
有する受信データや、受信データの一覧リストを得て、
これを当該携帯無線通信端末に対して送信する。携帯無
線通信端末1は、サーバ装置からの情報を受信して携帯
無線通信端末において利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、電子メ
ール通信などの通信サービスを提供する情報通信方法、
情報通信システム、および、これら方法、システムに用
いられるサーバ装置、情報通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、PHS端末などの携帯無線通信端
末の普及と、これら携帯無線通信端末を用いたデータ通
信の伝送速度の高速化により、音声通信だけでなく、例
えばテキストデータや画像データなどの種々のデータを
無線通信するようにする無線データ通信サービスが注目
されている。
【0003】例えば、PHS端末を使用する例では、伝
送速度が32kビット/秒でのデータ通信が可能とな
り、アナログ電話回線でモデムを使用した場合の伝送速
度の28.8kビット/秒または33.6kビット/秒
と同程度の伝送速度となり、電子メールのやり取りや、
ファクシミリ通信などが、携帯無線通信端末により屋外
から行える環境が整ってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パーソナル
コンピュータや携帯型情報処理表示端末などの情報通信
端末を用いて、ネットワークに接続されたサーバ装置に
蓄積されている自分宛ての電子メールの受信データを取
得する場合には、まず情報通信端末とサーバ装置との間
に通信回線を接続する。そして、情報通信端末は、自分
宛ての電子メールの受信データであって、サーバ装置に
蓄積されている電子メールの受信データの一覧リストの
提供を受ける。
【0005】情報通信端末の使用者は、この受信データ
の一覧リストの中から、送信を要求する電子メールの受
信データを選択し、サーバ装置に対して、選択した電子
メールの受信データの送信を要求する。サーバ装置は、
情報通信端末からの送信要求に応じて、要求された電子
メールの受信データを抽出し、これを要求元の情報通信
端末に送信する。これにより、情報通信端末の使用者
は、自分宛ての電子メールの受信データを取得して、情
報通信端末の表示画面に表示するなどして利用すること
ができる。
【0006】サーバ装置から提供を受ける電子メールの
受信データの一覧リストには、例えば、図16に示すよ
うに、電子メールの受信データの送信元の電子メールア
ドレスなどの情報が表示され、情報通信端末の使用者
は、この一覧リストに表示された電子メールアドレスに
基づいて、サーバ装置に対して送信を要求する受信デー
タを選択する。
【0007】この場合、電子メールアドレスは、その電
子メールアドレスの所有者の電子メールボックスと呼ば
れる電子メールの受信データの格納場所を示す情報であ
り、所有者と1対1に対応する情報である。したがっ
て、この電子メールアドレスによって、電子メールの受
信データの送信元を特定することができる。
【0008】この電子メールアドレスは、URL(Un
iversal ResourceLocator)形
式で表記され、図17に示すように、ユーザ識別情報
(ユーザID)UD、ドメイン名DN、このドメイン名
DNに従属するサブドメイン名SBなどの複数の属性情
報からなる多文字の情報である。
【0009】ドメイン名DNおよびサブドメイン名SB
は、電子メールの受信データの格納場所のホストコンピ
ュータを示す情報である。ドメイン名DNは、組織名や
会社名を示す情報D1と、組織種別コードD2と、国別
コードD3を備えるものである。したがって、同じ会社
に勤務する人は、同じドメイン名、サブドメイン名を有
し、ユーザIDのみが異なる電子メールアドレスが多数
存在する場合もある。
【0010】そして、サーバ装置に蓄積されている自分
宛ての電子メールの受信データが多くなってくると、こ
れに応じて受信データの一覧リストに表示される電子メ
ールアドレスも多くなり、受信データの一覧リストか
ら、目的とする送信元の電子メールアドレスを探し出
し、サーバ装置に提供を要求するのに、手間や時間が掛
かるようになる。
【0011】また、前述のように、電子メールアドレス
は、アルファベットや記号などからなる多文字の情報で
あり、類似する電子メールアドレスも多いので、目的の
送信元の電子メールアドレスと、その他の送信元の電子
メールアドレスとを間違えたり、目的とする送信元の電
子メールアドレスも見落とすなどのことが発生する場合
がある。
【0012】そこで、情報通信端末において、自分宛て
の電子メールの受信データの一覧リストの中ら、目的と
する送信元からの受信データの一覧リストを作成しなお
し、自分宛ての電子メールの受信データが多数あって
も、簡単かつ迅速に、目的の送信元からの電子メールの
受信データを探し出して、サーバ装置に対して送信を要
求できるようにすることが考えられる。
【0013】しかし、上述のように、電子メールの受信
データの一覧リストを加工し直すなどの処理を端末にお
いて行う場合、例えば、元の一覧リストと加工し直した
一覧リストとの両方を端末のメモリに保持しなければな
らないなど端末の負担が大きくなる。
【0014】特に、情報通信端末が携帯無線通信端末の
場合、小型化、軽量化が要求されるため、大容量のメモ
リを搭載することができない。このため、上述のような
一覧リストの加工処理を携帯無線通信端末で行うように
した場合には、メモリ容量が不足して、処理が遅くなっ
たり、取り込むことができる電子メールの受信データ量
が少なくなることも考えられ好ましくない。
【0015】この発明は、以上の点にかんがみ、情報通
信端末の付加を大きくすることなく、目的とする送信元
からの受信データを簡単かつ迅速に取得することができ
る情報通信方法、情報通信システム、および、これらの
方法、システムで用いられるサーバ装置ならびに情報通
信端末を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の情報通信方法は、サーバ装
置と、情報通信端末とがネットワークを通じて接続可能
とされ、前記情報通信端末宛ての受信データは、前記サ
ーバ装置が受信してメモリ部に格納すると共に、前記サ
ーバ装置は、前記情報通信端末から受信データの提供要
求を受けたときに、その提供要求に応じて指定された受
信データを前記情報通信端末に送るようにする情報通信
方法において、前記サーバ装置は、前記情報通信端末か
ら提供される前記受信データの送信元のアドレス情報を
構成する1〜複数の属性情報に基づいて、前記メモリ部
に格納されている前記情報通信端末宛ての受信データに
ついての情報を生成する情報生成工程と、前記情報生成
工程において生成した前記情報を前記情報通信端末に送
信する情報送信工程とを備え、前記情報通信端末は、使
用者からの1〜複数の前記属性情報の入力を受け付ける
属性情報入力受付工程と、前記属性情報入力受付工程に
おいて受け付けた前記属性情報を前記サーバ装置に送信
する属性情報送信工程と、前記サーバ装置からの自己宛
ての受信データについての前記情報を受信する情報受信
工程とを備えることを特徴とする。
【0017】この請求項1に記載の発明の情報通信方法
によれば、情報通信端末の使用者により入力されたアド
レス情報を構成する1〜複数の属性情報が属性情報送信
工程によりサーバ装置に対して送信される。サーバ装置
においては、情報生成工程により、情報通信端末からの
1〜複数の前記属性情報に基づいて、メモリ部に格納さ
れている当該情報通信端末宛ての受信データについての
情報が生成され、この生成された情報が情報送信工程よ
り当該情報通信端末に対して送信される。サーバ装置か
ら送信された情報は、当該情報通信端末により受信さ
れ、当該情報通信端末において利用することができるよ
うにされる。
【0018】この場合、サーバ装置において、1〜複数
の前記属性情報に基づいて生成される当該情報通信端末
宛ての受信データについての情報としては、例えば、1
〜複数の前記属性情報に一致する属性情報のアドレス情
報を有する受信データや、この受信データの一覧リス
ト、あるいは、1〜複数の前記属性情報に基づいて並べ
換えられた当該情報通信端末宛ての受信データの一覧リ
ストなどである。
【0019】これにより、サーバ装置のメモリ部に当該
情報通信端末宛ての受信データが多数格納されている場
合であっても、情報通信端末の使用者は、受信データの
送信元を示すアドレス情報を構成する1〜複数の属性情
報を指定するだけで、指定した属性情報に応じた受信デ
ータや受信データの一覧リストを取得して、迅速かつ確
実に目的の送信元からの受信データを利用することがで
きるようにされる。
【0020】また、1〜複数の属性情報に基づいて生成
される受信データについての情報は、サーバ装置の情報
生成手段により作成されて、情報通信端末に提供され
る。したがって、情報通信端末は、自己の受信データに
ついての情報の生成などを行う必要がないので、情報通
信端末の負荷を大きくなることもない。
【0021】また、請求項2に記載の情報通信方法は、
請求項1に記載の情報通信方法であって、前記サーバ装
置は、前記情報生成工程により、前記情報通信端末から
の1〜複数の前記属性情報に一致する属性情報のアドレ
ス情報を有する前記情報通信端末宛ての前記受信データ
の一覧リストを生成するものであり、前記情報通信端末
からの受信データの提供要求に基づいて、前記情報通信
端末宛ての受信データを提供する受信データ提供工程を
備え、前記情報通信端末は、前記サーバ装置からの前記
一覧リストを表示素子に表示する表示工程と、前記表示
素子に表示した前記一覧リストの中から前記サーバ装置
に対して提供を要求する受信データの選択入力を受け付
ける選択入力受付工程と、選択された前記受信データの
提供要求を生成して、前記サーバ装置に送信する提供要
求送信工程と、前記サーバ装置の前記受信データ提供工
程より提供される自己宛ての受信データを受信する受信
データ受信工程とを備えることを特徴とする。
【0022】この請求項2に記載の発明の情報通信方法
によれば、サーバ装置の情報送信工程からは、情報通信
端末からの1〜複数の属性情報に一致する属性情報のア
ドレス情報を有する当該情報通信端末宛ての受信データ
の一覧リストが送信される。この一覧リストが、情報通
信端末の表示素子に表示され、この一覧リストを通じ
て、サーバ装置に対して提供を要求する受信データが選
択され、選択された受信データの提供要求が生成され
る。この提供要求が、サーバ装置に対して送信されて、
サーバ装置から、提供要求に応じた目的とする送信元か
らの受信データが提供される。
【0023】これにより、情報通信端末の使用者は、目
的の送信元からの受信データの提供要求をサーバ装置に
対して迅速かつ正確に行って、目的の送信元からの受信
データを取得し利用することができるようにされる。
【0024】また、請求項3に記載の情報通信方法は、
請求項1記載の情報通信方法であって、前記サーバ装置
は、前記情報生成工程により、前記情報通信端末からの
1〜複数の前記属性情報に一致する属性情報のアドレス
情報を有する前記情報通信端末宛ての前記受信データを
抽出すると共に、抽出した前記受信データの一覧リスト
を生成し、前記情報送信工程により、前記情報生成工程
からの抽出した前記受信データと、この受信データの前
記一覧リストとを前記情報通信端末に送信するものであ
り、前記情報通信端末は、前記サーバ装置からの前記一
覧リストを表示素子に表示する表示工程を備え、前記表
示素子に表示した前記一覧リストを通じて、前記サーバ
装置より提供を受けた自己宛ての受信データを利用可能
にすることを特徴とする。
【0025】この請求項3に記載の発明の情報通信方法
によれば、サーバ装置の情報送信工程からは、情報通信
端末からの1〜複数の属性情報に一致する属性情報のア
ドレス情報を有する受信データ自体と、この受信データ
の一覧リストとが提供される。一覧リストは、情報通信
端末の表示素子に表示され、この一覧リストを通じて、
サーバ装置から提供された自分自分宛ての受信データを
利用することができるようにされる。
【0026】これにより、情報通信端末の使用者は、目
的の送信元からの受信データを属性情報を指定するだけ
で取得することができるので、サーバ装置に対して受信
データの提供要求を送信して、受信データを取得するよ
うにすることなく、表示素子に表示された一覧リストを
通じて、即座に目的の送信元からの受信データを表示す
るなどして利用することができる。
【0027】また、請求項4に記載の情報通信方法は、
請求項1記載の情報通信方法であって、前記サーバ装置
は、前記情報生成工程により、前記情報通信端末からの
1〜複数の前記属性情報に基づいて並べ換えられた前記
情報通信端末宛ての前記受信データの一覧リストを生成
するものであることを特徴とする。
【0028】この請求項4に記載の発明の情報通信方法
によれば、サーバ装置の情報生成工程により、情報通信
端末からの1〜複数の属性情報に基づいて並べ換えられ
た、当該情報通信端末宛ての受信データの一覧リストが
生成される。この生成された一覧リストが情報送信工程
により、情報通信端末に送信される。
【0029】サーバ装置からの一覧リストは、情報通信
端末の表示素子に表示され、この一覧リストを通じて、
サーバ装置に対して提供を要求する受信データの選択な
どが可能とされる。
【0030】情報通信端末の表示素子に表示される一覧
リストは、情報通信端末からの1〜複数の属性情報に基
づいて並べ換えられているので、例えば、同じ属性情報
のアドレス情報を有する受信データは、一覧リスト上に
おいて連続して並べられる。
【0031】これにより、情報通信端末の使用者は、情
報通信端末の表示素子に表示された一覧リストを通じ
て、目的とする送信元からの受信データを迅速に探し出
し、サーバ装置に対して提供を要求するなど、目的とす
る送信元からの受信データに対する処理を迅速に行うこ
とができるようにされる。また、一覧リストは、サーバ
装置のメモリ部に蓄積されているこの情報通信端末宛て
のすべての受信データの一覧リストであり、この一覧リ
ストを用いて、当該情報通信端末宛てのすべての受信デ
ータを対象として、サーバ装置から受信データを取得し
て利用するなどの処理を行うことができる。
【0032】また、請求項5に記載の情報通信方法は、
請求項4記載の情報通信方法であって、前記サーバ装置
は、前記情報通信端末より、1〜複数の属性情報自体の
提供を受けたときには、前記情報生成工程により、前記
情報通信端末からの1〜複数の前記属性情報に一致する
属性情報のアドレス情報を有する前記情報通信端末宛て
の前記受信データを抽出し、前記情報送信工程により、
前記情報生成工程からの抽出した前記受信データと、前
記一覧リストとを前記情報通信端末に送信することを特
徴とする。
【0033】この請求項5に記載の発明の情報通信方法
によれば、情報通信端末からの1〜複数の属性情報自体
がサーバ装置に提供されたときには、サーバ装置の情報
生成工程により、情報通信端末からの1〜複数の属性情
報に一致する属性情報のアドレス情報を有する受信デー
タが抽出されると共に、1〜複数の前記属性情報に基づ
いて並べ換えられた当該情報通信端末宛ての受信データ
の一覧リストが生成される。この抽出した受信データ
と、並べ換えられて生成された一覧リストとが情報通信
端末に提供される。
【0034】一覧リストは、情報通信端末の表示素子に
表示され、この一覧リストを通じて、サーバ装置から提
供された自分自分宛ての受信データを利用することがで
きるようにされる。
【0035】これにより、情報通信端末の使用者は、サ
ーバ装置に対して受信データの提供要求を送信すること
によって、目的とする受信データを情報通信端末に取り
込むようにようにすることなく、表示素子に表示された
一覧リストを通じて、目的の送信元からの受信データを
迅速に探し出し、表示素子に表示するなどして利用する
ことができるようにされる。
【0036】また、一覧リストは、1〜複数の属性情報
に一致する属性情報のアドレス情報を有する受信データ
だけでなく、サーバ装置のメモリ部に蓄積されている当
該情報通信端末宛てのすべての受信データの一覧リスト
であり、この一覧リストを用いて、当該情報通信端末宛
てのすべての受信データを対象として、サーバ装置から
受信データを取得して利用するなど処理を行うことがで
きるようにされる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明による情報通信方
法、情報通信システム、および、これら方法、システム
に用いるサーバ装置、並びに、情報通信端末の実施の形
態を、図を参照しながら説明する。
【0038】以下に説明する実施の形態において、情報
通信端末は、携帯無線通信端末の構成とされたものであ
る。そして、この実施の形態においては、1個の共通サ
ーバ装置に対して、このサーバ装置と契約関係にある複
数個の携帯無線通信端末がネットワークを通じて接続さ
れる。そして、各携帯無線通信端末から希望する相手方
への情報送信および自分宛ての情報の受信は、個々の携
帯無線通信端末と前記サーバ装置とが協働することによ
り、行われる。
【0039】[ネットワークシステムの説明]図1は、
この発明の実施の形態が適用された通信ネットワークシ
ステムの概念構成を説明するための図であり、この図1
において、1は共通サーバ装置と契約関係がある携帯無
線通信端末、2は共通サーバ装置である。複数個の携帯
無線通信端末1と、共通の共通サーバ装置2とは、携帯
無線通信端末用のネットワーク3と、このネットワーク
3に対して、1〜複数個のアクセスポイント4を通じて
接続される専用基幹ネットワーク5を通じて接続され
る。
【0040】携帯無線通信端末用ネットワーク3には、
共通サーバ装置2と契約関係にない他の携帯無線通信端
末も接続されるが、後述するような共通サーバ装置2の
協働処理のサービスを受けることができる携帯無線通信
端末は、予め、この共通サーバ装置2と契約関係が結ば
れた携帯無線通信端末1のみである。共通サーバ装置2
との契約関係がない携帯無線通信端末との混同を避ける
ため、以下の説明においては、共通サーバ装置2と契約
関係にある携帯無線通信端末を会員端末と呼ぶことにす
る。
【0041】複数個の会員端末1および他の同種の携帯
無線通信端末のそれぞれは、例えば電波の届く範囲を考
慮した所定のエリア単位に設けられる無線基地局6に対
して無線接続される。無線基地局6同志の間の接続な
ど、携帯無線通信端末用のネットワーク3では、例えば
光ケーブルが用いられる。
【0042】専用基幹ネットワーク5に対しては、この
ネットワーク5を管理するネットワーク管理サーバ装置
7が接続される。このネットワーク管理サーバ装置7
は、共通サーバ装置2と会員端末1との間の、いわゆる
ルーティングを管理する。したがって、ネットワーク管
理サーバ装置7でのルーティング管理上から見たときに
は、共通サーバ装置2は、専用基幹ネットワーク5に接
続される端末装置の一つとして位置づけることができ
る。なお、この場合、このネットワーク管理サーバ装置
7は、インターネット8に対しても接続される。
【0043】そして、この実施の形態においては、ネッ
トワーク管理サーバ装置7は、共通サーバ装置2に対し
て直接的にも接続され、会員端末1からの共通サーバ装
置2へのアクセス履歴などを、ネットワーク管理サーバ
装置7から共通サーバ装置2に送るように構成されてい
る。すなわち、この実施の形態では、会員端末1の課金
ログ収集などの会員総合管理は、共通サーバ装置2が行
うように構成している。
【0044】つまり、この実施の形態の場合、会員端末
1は、共通サーバ装置2と契約関係があるのであって、
ネットワーク管理サーバ装置7と契約関係にあるのでは
ない。そして、共通サーバ装置2は、会員端末1のネッ
トワーク接続上の管理をネットワーク管理サーバ装置7
に委託するものであって、共通サーバ装置2とネットワ
ーク管理サーバ装置7との間にも契約関係がある。した
がって、共通サーバ装置2は、他の専用基幹ネットワー
クおよびそのネットワーク管理サーバ装置とも、前述の
専用基幹ネットワーク5およびそのネットワーク管理サ
ーバ装置7と全く同様の関係を持って接続されることが
可能である。
【0045】この実施の形態の場合、共通サーバ装置2
から見たときには、個々の会員端末1に対しては、特定
の専用基幹ネットワークを割り当てて、各会員端末1か
らの共通サーバ装置2へのアクセスは、必ず、その会員
端末用に割り当てた専用基幹ネットワークを通るように
管理するのであるが、会員端末1から見た場合には、共
通サーバ装置2とネットワーク管理サーバ装置7との間
の契約関係は全く無関係であるので、会員端末1は、単
に共通サーバ装置2だけにアクセスして共通サーバ装置
2だけにより管理されているようになる。
【0046】このようなネットワーク管理構成によれ
ば、例えば、共通サーバ装置2に個々のネットワーク管
理サーバ装置7が備えるサービス機能をすべて持たせる
ようにすることにより、会員端末1の使用者は、各個の
ネットワーク管理サーバ装置7が備える種々のサービス
を受けるために、個々のネットワーク管理サーバ装置7
に対して契約するのではなく、共通サーバ装置2と契約
関係を生じさせるだけで、この共通サーバ装置2が持つ
種々のサービスを受けられるようになり、非常に便利で
ある。
【0047】そして、共通サーバ装置2は、公衆回線網
9に接続され、後述するように、会員端末1が、この公
衆回線網9に接続されるファクシミリ端末やパーソナル
コンピュータなどの通信端末10との間で通信データの
送受を行うことができるようにするための機能を備えて
いる。
【0048】さらに、この実施の形態においては、共通
サーバ装置2は、会員端末1に対して、情報提供サービ
スを行えるように構成されていると共に会員端末1はこ
の情報提供サービスを受ける機能を備えて構成されてい
る。このため、共通サーバ装置2に対しては、提供情報
のデータベースの一部となる記憶部を備える。また、共
通サーバ装置2は、コンテンツ提供装置11と接続され
ており、このコンテンツ提供装置11から、会員への提
供情報のデータベースの一部となる情報を取得して、会
員端末1に提供するようにする。
【0049】コンテンツ提供装置11は、会員に提供す
る情報として、それぞれ固有の提供情報を有する提供会
社が備えるもので、共通サーバ装置2を有するサービス
会社との契約により、共通サーバ装置2を通じて会員端
末1に、その情報を提供するものである。図1では、コ
ンテンツ提供装置11は、1個だけ示したが、通常、複
数個のコンテンツ提供装置11が共通サーバ装置2に接
続されるものである。
【0050】また、共通サーバ装置2とコンテンツ提供
装置11との接続態様は、専用線を通じて接続される場
合と、インターネットなどのネットワークを通じて接続
される場合とがある。
【0051】この実施の形態においては、携帯無線通信
端末1の使用者と、共通サーバ装置2の所有会社との契
約が行われると、前述したように、携帯無線通信端末1
は会員端末1となる。例えば、会員端末1を使用者が購
入することが、共通サーバ装置2に対する契約関係の発
生とするようにすることができる。
【0052】すなわち、携帯無線通信端末を会員端末1
として使用者が購入するときに、その会員端末1には、
前述したように、各端末ごとの特定の専用基幹ネットワ
ークを通じた共通サーバ装置2のアドレス情報が予め与
えられ、不揮発性メモリに格納される。また、この不揮
発性メモリには、会員端末であることを示す会員情報と
して、識別情報やパスワードが格納される。
【0053】ただし、この共通サーバ装置2のアドレス
情報や会員情報の会員端末1への書き込み登録は、会員
端末1の購入時に、端末販売員や購入者が行ってもよい
が、予め、会員端末1に登録しておくとよい。その場合
には、アドレスを入力する操作が全く不要となるので、
使用者には共通サーバ装置を意識させずに、会員端末1
を利用させるようにすることができる。
【0054】そして、後述もするように、会員端末1
で、ファクシミリ通信や電子メール通信の処理が開始さ
れるとき、それに先立ち、前記の予め記憶されているア
ドレス情報および会員情報を用いて、会員端末1は、自
動的に共通サーバ装置2に接続する処理を実行するもの
である。
【0055】この実施の形態においては、会員端末1
は、携帯性に優れ、また、その通信機能およびその関連
機能を、共通サーバ装置2と協働することにより、実現
するものである。
【0056】すなわち、会員端末1は、大容量のメモリ
を有しない。その代わりに、共通サーバ装置2が、各会
員端末1用のメモリあるいはメモリエリアを備える。ま
た、会員端末1は、必要最小限の処理のためのアプリケ
ーション(マイクロコンピュータのソフトウエア)を除
き、種々の機能を実現するためのアプリケーションを、
共通サーバ装置2に委ねるようにしている。すなわち、
会員端末1において、使用者が、目的とする機能を得る
ための要求に相当する、例えばキー操作を行うと、その
要求が共通サーバ装置2に送られ、共通サーバ装置2で
当該機能のアプリケーションが実行される。そして、そ
のアプリケーションでの処理結果が、会員端末1に送ら
れてくる。
【0057】以上が、この発明の実施の形態のネットワ
ーク構成の概要であるが、より具体的な構成について以
下に説明する。
【0058】図2は、上述した図1の通信ネットワーク
システムの概念構成を、より具体化したものである。こ
の場合、会員端末1は、PHS電話端末と、データ通信
機能を備えるPDA(パーソナル・デジタル・アシスタ
ンツ)との複合機の構成を有し、PHS電話機能のほか
に、後述するように、ファクシミリ通信機能、電子メー
ル通信機能を備えると共に、共通サーバ装置2に蓄積さ
れたサービスコンテンツのうちからの情報の提供を受け
る機能を備えている。
【0059】無線基地局6が接続される携帯無線通信端
末用のネットワーク3は、この例では、PHS/ISD
N網3nである。したがって、会員端末1は、無線基地
局6−PHS/ISDN網3n−無線基地局6を通じ
て、他の会員端末1または会員以外のPHS端末と電話
通信ができると共に、無線基地局6−PHS/ISDN
網3nを通じて一般加入電話端末と電話通信ができる。
【0060】専用基幹ネットワーク5は、この例では、
ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)が
管理するネットワークとされる。すなわち、5Nは、そ
のISPバックボーン、つまり、LANなどのネットワ
ークであり、このISPバックボーン5NとPHS/I
SDN網3nとは、PHS用の32kビット/秒の伝送
速度の業界標準方式であるPIAFS(PHS Int
ernet Access Forum Standa
rd)用のアクセスポイント4Pを通じて接続されてい
る。
【0061】また、5NはこのISP用のルータであ
り、これを介して、ISPバックボーン5Nと、ネット
ワーク管理サーバ装置7に対応するISPサーバ装置7
Iと、共通サーバ装置2とが接続される。
【0062】ISPサーバ装置7Iは、共通サーバ装置
2側の委託により、前述したように、会員端末1からの
アクセスがあったときに、その認証をとる。すなわち、
ISPサーバ装置7Iには、このISPサーバ装置7I
を経由して共通サーバ装置2にアクセスする会員端末1
の会員情報、例えば会員識別情報(会員ID)やパスワ
ードなどが予め登録されており、ISPサーバ装置7I
は、当該ISPバックボーン5Nに接続された端末に対
するアクセスがあったときに、そのアクセスをしてきた
端末が、当該ISPバックボーン5Nを通じて共通サー
バ装置2に接続すべき会員端末1であるか否かの認証を
行い、会員端末1であれば、そのアクセスをルータ5R
を通じて共通サーバ装置2に着信させる。そして、IS
Pサーバ装置7Iは、当該会員端末1のアクセスの履歴
(ログ)を共通サーバ装置2に送る。
【0063】なお、コンテンツ提供装置11は、この例
では、インターネット8を通じて共通サーバ装置2に接
続され、共通サーバ装置2が必要なときに、このコンテ
ンツ提供装置11から提供すべき情報をインターネット
8を通じて取得して、会員端末1に提供するようにす
る。なお、前述もしたように、コンテンツ提供装置11
は、インターネット8を通じてではなく、専用線を通じ
て共通サーバ装置2と接続するようにすることもでき
る。また、ISPサーバ装置7Iもコンテンツ提供装置
となることもできる。
【0064】[共通サーバ装置2の構成]図3は、共通
サーバ装置2の一実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。この図3に示すように、共通サーバ装置2は、マ
スターサーバ21と、メールサーバ22と、ファクシミ
リサーバ23と、着信通知サーバ24と、HTTP(H
yper Text Transfer Protoc
ol)Dサーバ25と、コンテンツサーバ26と、コン
テンツ用Proxyサーバ27とが、LAN(ローカル
エリアネットワーク)により接続されて構成されてい
る。
【0065】マスターサーバ21は、会員データの管
理、コンテンツオプション等の申し込み、解約処理やネ
ットワーク全体の管理メンテナンスを行う。マスターサ
ーバ21は、前述した会員IDやパスワードなどの会員
識別情報を含む会員データ(ユーザ情報)などを記憶す
るメモリ21Mを備える。
【0066】メールサーバ22は、主としてメールサー
ビスの管理・運用を行うものであり、POP(Post
Office Protocol)サーバ機能を実装
しており、会員端末1とのインターフェース処理を行
う。そして、メールサーバ22は、会員端末用のメール
ボックスと呼ばれるメモリ22Mを備える。メールボッ
クス22Mは、各会員端末1のそれぞれ毎に区分けされ
たメモリエリアを備え、各会員端末宛ての電子メールの
受信データを、各会員端末毎に蓄える。
【0067】なお、この実施の形態では、後述するよう
に、ある会員端末から他の会員端末宛てに送信された、
イメージデータ(画像データ)を含まないテキストデー
タ形式のファクシミリデータも、このメールボックス2
2Mの前記他の会員端末用のメモリエリアに、電子メー
ルデータとして蓄えられる。
【0068】ファクシミリサーバ23は、ファクシミリ
通信機能のアプリケーションを実行する。会員端末1と
のインターフェース用にメールサーバ機能を実装し、ま
た、G3ファクシミリ用のPSTN(公衆交換電話網)
通信回線機能も実装し、ISDN網9に接続されてい
る。また、ファクシミリデータとしての画像データを記
憶するファクシミリボックス(以下FAXボックスとい
う)と呼ばれるメモリ23Mを備える。FAXボックス
23Mも、各会員端末毎に区分けされたメモリエリアを
備え、各会員端末宛ての、イメージデータを含むファク
シミリ受信データを各会員端末1毎に蓄える。
【0069】着信通知サーバ24は、電子メールやファ
クシミリの着信が会員端末宛てにあった場合に、ISD
N回線(ISDN網9)を通じて、各会員端末1に通知
するためのものである。
【0070】HTTPDサーバ25は、会員端末1との
インターフェースを制御する。会員端末1が、この共通
サーバ装置2に接続されている場合のすべての処理は、
このサーバ25を経由して各機能サーバに接続される。
【0071】コンテンツサーバ26は、共通サーバ装置
2が提供するコンテンツ情報処理用のサーバである。こ
のサーバ26は、提供するコンテンツ情報用として、2
つのメモリ26A,26Bを備える。その一つのメモリ
26Aは、予めこのサーバ26内に提供する情報を保持
するためのものである。もう一つのメモリ26Bは、こ
の共通サーバ装置2内には、提供する情報を保持せず、
利用時に、インターネット経由でデータを取得したもの
を格納するためのものである。
【0072】コンテンツ用Proxyサーバ27は、コ
ンテンツデータを、インターネットを経由して、外部か
ら取得するために使用される。Proxyサーバ27
は、図示しないファイアウォールと共に機能させること
によって、外部からの不正なアクセスを防御しながら、
ファイアウォールの内側から自由に外部にアクセスでき
る環境を作っている。
【0073】以上のように、共通サーバ装置2は、電子
メール通信やファクシミリ通信を実行するアプリケーシ
ョンを備えるほか、会員端末1が要求する機能を実行す
るためのアプリケーションを備えるものである。
【0074】[会員端末1について]次に、会員端末1
について説明する。図4は、会員端末1の外観の一例で
あり、また、図6は、この会員端末1の内部回路構成の
一例である。前述もしたように、この例の会員端末1
は、PHS電話機能と、ファクシミリ通信および電子メ
ール通信機能と、情報提供サービスを受けるデータ通信
機能を備える複合端末の構成を有するものである。
【0075】この実施の形態の会員端末1は、図4
(A)および図4(B)に示すように、端末本体100
に対して開閉可能のカバーパネル101を備え、このカ
バーパネル101を閉じた図4(A)の状態では、PH
S電話端末として動作する電話モードになり、カバーパ
ネル101を開いた図4(B)の状態では、ファクシミ
リ通信機能と、電子メール通信機能と、情報提供サービ
ス受信機能とを得ることができるデータ通信モードにな
る。このモード切り換えのために、図示しないが、カバ
ーパネル101の開閉を検知するセンサが設けられてい
る。
【0076】このセンサとしては、例えばカバーパネル
101の内側に突起を設けると共に、これと対応する本
体100側の位置に押圧スイッチを設け、カバーパネル
101の前記突起により、機械的に本体100側の押圧
スイッチを押圧する機械的なセンサを用いる。
【0077】また、カバーパネル101と本体100と
の一方に、磁石を設け、他方に感磁性素子からなるスイ
ッチを設ける構成のセンサスイッチを用いるようにして
もよい。
【0078】そして、会員端末1は、図4(B)に示す
ように、カバーパネル101を開けた状態のときに現れ
る本体100側の面に、大型のメインLCD(液晶ディ
スプレイ)105Mを備え、このメインLCD105M
の表示面に、通信文、メニュー、受信ファクシミリリス
トや受信電子メールリストなどを表示することができ
る。
【0079】カバーパネル101の表側には、図4
(A)に示すように、電話用(ダイヤル用)のテンキー
102が設けられていると共に、小さいサイズのサブL
CD105Sが設けられている。103は、PHS用の
アンテナである。
【0080】そして、カバーパネル101を閉じた図4
(A)の状態では、例えば透明プラスチック板などから
なるLCD窓104を通じてLCD105の表示面が臨
めるようにされる。この場合、カバーパネル101を閉
じた電話モードにおいて、待ち受け状態のときには、サ
ブLCD105Sのみが表示状態となり、メインLCD
105Mは消灯状態となっている。
【0081】そして、電話モードにおいて、例えば発呼
をするときには、メインLCD105Mが表示可能状態
となる。しかし、この場合に、LCD表示窓104から
臨める部分だけに表示が行われるように、メインLCD
105Mが表示制御されている。そして、LCD表示窓
104から臨める部分に、使用者により入力された電話
番号などが表示されるようにされる。
【0082】図5は、電話モードでカバーパネル101
において使用者が観視する表示部の様子を示すもので、
図5(A)は待ち受け状態でのサブLCD105Sおよ
び表示窓104での表示状態の例を示し、また、図5
(B)は発呼時のサブLCD105Sおよび表示窓10
4での表示状態の例を示すものである。
【0083】この場合、この図5において、サブLCD
105Sに表示される各マーク(文字を含む)201〜
207は、それぞれ、それらマークが表示されることに
より、次のような意味内容を示すものである。
【0084】すなわち、マーク201は、会員端末1が
電波が届く場所に在って、受けている電波の強さを示す
ものであり、電波の強さに応じて表示内容が変化する。
例えば、アンテナマークの右のバーが強さによって変化
する。マーク202は、会員端末1が公衆モードで使用
されていることを示す。マーク203は、会員端末1が
電波の届かない場所に在ることを示す。マーク204
は、電池の残量を示すもので、残量に応じて表示態様が
変わる。
【0085】マーク205は、自己の端末宛てのファク
シミリ着信があることを示すファクシミリ着信マーク
で、後述するように共通サーバ装置2からのファクシミ
リ着信通知を受けて表示される。また、マーク206
は、自己の端末宛ての電子メールの着信があることを示
す電子メール着信マークで、共通サーバ装置2からの電
子メール着信通知を受けて表示される。マーク207
は、端末1の電話着信の使用者への報知態様がベル鳴動
ではなく、振動によるものとなっていることを示すもの
である。
【0086】カバーパネル101を開くと、サブLCD
105Sの表示は、使用者には見えなくなるので、会員
端末1がデータ通信モードになると、サブLCD105
Sは消灯状態になり、メインLCD105Mが表示可能
状態になる。そして、それまでサブLCD105Sに表
示されていた前記マーク201〜207は、メインLC
D105Mの、サブLCD105Sに対応する表示エリ
アに表示されるように制御される。
【0087】この実施の形態の会員端末1においては、
メインLCD105Mの表面には透明のタッチパネル1
06が貼付されており、カバーパネル101の裏側に、
図4(B)のように取り外し自在に取り付けられている
ペン107によるタッチ操作や、手書き文字入力を受け
付ける機能を備えるようにしている。
【0088】また、カバーパネル101の裏側には、メ
ニューキーK1、オンライン接続キーK2、機能キーK
3、…などの複数個のキー釦108が、ダイレクトキー
として設けられている。さらに、メインLCD105M
の右横には、回動キーと押しボタンキーとの2つの機能
を合わせ持つジョグダイヤルキー109が設けられる。
このジョグダイヤルキー109を回動キーとして回動操
作したときには、例えばメニューなどにおける項目選択
動作が行え、また、押しボタンキーとして押下操作した
ときには、選択された項目の決定入力を意味するものと
して扱われる。
【0089】次に、図6の会員端末1の回路ブロックに
ついて説明する。この例の会員端末1は、大きく分け
て、通信機能部110と、制御部120とからなる。
【0090】通信機能部110は、アンテナ111と、
RF処理部112と、送受信データ処理部113と、マ
イクロホンアンプ114と、スピーカアンプ115と、
マイクロホン100MCと、スピーカ100SPとから
なる。
【0091】制御部120は、マイクロコンピュータに
より構成されており、CPUで構成されるシステムコン
トロール部121と、ROM122と、DRAM123
と、書き換え可能な不揮発性メモリとしてのフラッシュ
メモリ124とを備えている。
【0092】システムコントロール部121には、カバ
ーパネル101の開閉に応じてオン・オフする前述した
ようなセンサスイッチSWが接続されており、このセン
サスイッチSWのオン・オフにより、カバーパネル10
1が開状態か、閉状態かをシステムコントロール部12
1は検知し、カバーパネル101が閉状態のときには、
当該会員端末1をPHS電話用端末として制御する電話
モードとする。また、カバーパネル101が開状態のと
きには、当該会員端末1を、ファクシミリ通信用、メー
ル通信用、共通サーバ装置2から提供される情報の再生
用などの端末として制御するデータ通信モードとする。
【0093】システムコントロール部121には、ま
た、テンキー102のキースイッチ群や、カバーパネル
101の裏側に設けられたキー釦108のスイッチ群の
状態を示す情報が入力されるようにされており、システ
ムコントロール部121は、使用者によりキー操作がな
されたとき、それがテンキー102やキー釦108のい
ずれかであるかを検知し、その検知したキーに応じた処
理を実行するようにする。
【0094】また、システムコントロール部121に
は、メインLCDドライバ125およびサブLCDドラ
イバ128が接続され、後述するROM122のプログ
ラムおよび表示データを用いてメインLCD105Mお
よびサブLCD105Sに、前述したマーク表示や、そ
の他の所定の表示画像を表示するようにする。
【0095】また、システムコントロール部121に
は、使用者への、電話の着信通知のためのブザー127
やLED(発光ダイオード)126が接続されている。
【0096】ROM122には、共通サーバ装置2との
接続のためのシーケンスを制御するプログラムや、共通
サーバ装置2からの着信通知を受けた場合の制御プログ
ラムや、PHS電話通信のための制御プログラム、ファ
クシミリ送信のための制御プログラム、メール送信のた
めの制御プログラム、ファクシミリデータやメールデー
タを受信するための制御プログラムなどの会員端末1で
の通信のために最低限必要な通信アプリケーションプロ
グラムと、メインLCD105MやサブLCD105S
を表示制御するプログラムやメニュー表示などのための
表示データ、その他が記憶されている。
【0097】DRAM123は、後述するように、共通
サーバ装置2から取得した受信データを一時的に蓄えた
り、その他、ワークエリアとして使用するメモリを領域
を備えるものである。
【0098】フラッシュメモリ124には、前述したよ
うに、共通サーバ装置2に対してISPサーバ装置7I
を通じて会員端末1から自動接続するためのネットワー
ク上のアドレス情報が予め格納されている。また、この
フラッシュメモリ124には、当該会員端末1が共通サ
ーバ装置2と契約関係のある端末であって、ファクシミ
リ通信サービスや電子メールサービス、また、情報提供
サービスを共通サーバ装置2から受けることができる端
末であることを示すと共に、各会員端末を識別するため
の会員IDやパスワードなどの会員識別情報も記憶され
ている。
【0099】この会員識別情報は、前述もしたように、
共通サーバ装置2のメインサーバ21にも記憶されて共
通サーバ装置2においても管理されている。また、IS
Pサーバ装置7Iも、この会員情報によりアクセスして
きたのが会員であるか否かの認証を行うものである。
【0100】さらに、また、このフラッシュメモリ12
4には、DRAM123に一時的に蓄えた受信データの
内の、特に保存しておきたいデータを格納する領域を備
えている。
【0101】以上のような構成を備える会員端末1の動
作を、関連する共通サーバ装置の動作も含めて、以下に
説明する。
【0102】[PHS電話モードについて]まず、PH
S電話モードについて説明する。カバーパネル101を
閉じた状態で、テンキー102を用いて、相手方の電話
番号をダイヤル入力すると、発呼がなされる。また、カ
バーパネル101を閉じた状態で、PHS電話端末とし
ての当該会員端末1に電話の着信があると、それがブザ
ー127により使用者に知らされ、使用者が応答する
と、その電話着信を受けることができ、通話状態にな
る。
【0103】なお、カバーパネル101を開いた状態で
電話着信があったときには、図示しないが、会員端末1
に設けられている通話キーを押すことにより、いつでも
通話が可能である。ただし、通話は、カバーパネル10
1を閉じた状態で行うようにする。
【0104】そして、会員端末1は、このPHS電話通
話時には、システムコントロール部121からの制御を
送受信データ処理部113が受けながら、送話信号を送
信し、また、受話信号を受信する。
【0105】すなわち、マイクロホン100MCからの
音声信号がアンプ114を介して送受信データ処理部1
13に供給されて送信データに変換され、RF処理部1
12を通じ、アンテナ111を通じて無線基地局6に対
して送信されると共に、無線基地局6よりの相手側から
の通話音声のデータがアンテナ111で受信され、その
受信データが送受信データ処理部113で処理されて、
相手の通話音声信号が復元され、それがアンプ115を
通じてスピーカ100SPに供給されて放音される。
【0106】なお、この電話モードの待ち受け状態にお
いて共通サーバ装置2からのISDN網9(PHS/I
SDN網3nと一部重複)を通じての疑似着呼による着
信通知があると、前述したサブLCD105Sに、ファ
クシミリまたは電子メールの着信通知マーク205また
は206を表示して、使用者にこれらファクシミリまた
は電子メールの着信が報知される。
【0107】[データ通信モードについて]次に、デー
タ通信モードについて説明する。この通信モードにおい
ては、ファクシミリ機能、電子メール機能、WWWブラ
ウザ機能、メモ機能などを会員端末1は、実現できるよ
うに構成されている。これらの機能の一覧メニューは、
キー釦108の内のメニューキーを操作することによ
り、メインLCD105Mの画面上に表示される。そし
て、使用者が、このメインLCD105Mの画面に表示
される一覧メニューから、ジョグダイヤルキー109の
回動操作および押下操作により希望する機能を選択し
て、決定することにより、会員端末1は、その機能を実
行するモードの状態になる。
【0108】この実施の形態の会員端末1において、フ
ァクシミリデータの送信および受信をする場合、また、
電子メールの送信および受信をする場合は、すべて共通
サーバ装置2を介して処理される。
【0109】そして、会員端末1と共通サーバ装置2と
の間でのデータのやり取りにおいては、ファクシミリ通
信方式としての既定の通信方式に関係なく、すべてネッ
トワーク3およびネットワーク5に適合する通信方式に
よって行うようにする。すなわち、この実施の形態の場
合には、ファクシミリデータと電子メールデータとは、
インターネットで電子メールを転送するのに用いられる
標準的な手順であるSMTP(Simple Mail
Transfer Protocol)を用い、ま
た、WWWブラウザ機能における共通サーバ装置2から
の提供情報は、HTTP(Hyper Text Tr
ansfer Protocol)を用い、PHS網を
利用したPIAFS方式により、会員端末1と共通サー
バ装置2との間で送信データおよび受信データをやり取
りする。
【0110】なお、WWWブラウザ機能における共通サ
ーバ装置2と会員端末1との間でやり取りするデータ
は、HTML(Hyper Text Makeup
Language)で作成される。
【0111】この場合、会員端末1においては、送信デ
ータは、DRAM123に一時格納され、送信実行によ
りシステムコントロール部121により読み出されて、
前述の通信プロトコルおよびデータ形式で、送受信デー
タ処理部113、RF処理部112、アンテナ111を
順次介して無線送信される。
【0112】また、共通サーバ装置2からの受信データ
は、アンテナ111で受信され、RF処理部112、送
受信データ処理部113を通じて、システムコントロー
ル部121によりDRAM123に一時格納される。そ
して、システムコントロール部121の制御により、メ
インLCDドライバ125を通じてメインLCD105
Mに表示データとして送られ、受信データによる表示内
容が表示される。
【0113】メモ機能には、ペン107とタッチパネル
106とを用いて入力を行う「手書きメモ」と、メイン
LCD105Mの画面にキーボードを表示して、その表
示キーボードを利用して文書を作成する「タイプメモ」
とがある。そして、手書きメモとタイプメモのいずれの
場合も、作成したイメージまたは文書をファクシミリデ
ータとして送信できるように構成されている。
【0114】「手書きメモ」の場合には、使用者によっ
てペン107が用いられて手書き入力された文字や図形
が、タッチパネル106を通じてイメージデータとして
読み込まれ、ファクシミリ送信用のバッファメモリに記
憶される。この場合、イメージデータのデータ形式は、
SMTPにより伝送可能なデータ形式とされる。例えば
GIF(Grafics Interchange F
ormat)形式とされる。
【0115】また、「タイプメモ」の場合には、メイン
LCD105Mの画面に、例えばアルファベットのタイ
プ入力キーボタンがグラフィックスイメージとして表示
されて、そのタイプ入力キーがペン107や指で指示さ
れることにより、文字入力がなされる。この場合には、
入力データはテキストデータ形式でファクシミリ送信用
のバッファメモリに記憶される。
【0116】手書きメモまたはタイプメモのいずれのモ
ードの場合においても、メインLCD105Mの画面上
には、「FAX送信(ファクシミリ送信)」のアイコン
を含むメニューバーが表示され、この「FAX送信」の
アイコンが例えばペンで選択されると、送信すべき相手
方端末の電話番号や、ファクシミリタイトルなどの入力
モード画面になる。そして、相手方端末の電話番号やタ
イトルの入力後、このモードのときに表示されている
「送信」のアイコンを選択すると、手書きメモあるいは
タイプメモで作成されたイメージまたは文書がファクシ
ミリデータとして送信される。
【0117】ただし、前述したように、この場合にファ
クシミリデータは電子メールデータとして共通サーバ装
置2に送信されるので、イメージデータおよび文書デー
タはファクシミリ通信のビットマップデータではなく、
イメージデータは例えばGIF形式とされ、また、文書
データは、テキストデータ形式とされる。
【0118】そして、宛先が会員以外のときには、共通
サーバ装置2が、受け取ったデータを、ビットマップデ
ータに変換して、当該会員以外の端末にファクシミリ送
信する処理を実行する。
【0119】一方、宛先が会員端末1であるときには、
共通サーバ装置2は、受け取ったデータを、テキストデ
ータ形式やGIF形式のまま、宛先の各会員端末ごとに
区分けして、メールボックス22MあるいはFAXボッ
クス23Mに格納し、各会員端末1に対しては、着信通
知サーバ24を通じて当該会員端末1宛ての着信があっ
たことを通知する。この着信通知は、ファクシミリデー
タ受信の場合だけでなく、電子メールのデータ受信のと
きにも行われる。
【0120】そして、後述するように、共通サーバ装置
2は、各会員端末1から自分宛てのファクシミリ受信情
報の取得要求があったときに、そのテキストデータ形式
やGIF形式のまま、SMTPにより取得要求をしてき
た会員端末1に転送するようにする。
【0121】機能一覧メニューからファクシミリ機能が
選択されているときに、キー釦108のうちのオンライ
ン接続キーK2が押されると、その会員端末1は、共通
サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う。す
なわち、フラッシュメモリ124のアドレスデータおよ
び会員情報を用いて共通サーバ装置2と接続する要求を
会員端末1は送出する。すると、ネットワーク管理サー
バであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末
が会員端末であるかどうかの認証を前記会員情報により
行い、会員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する
処理を行う。
【0122】共通サーバ装置2は、接続された会員端末
を認識し、当該会員端末宛てに受信したファクシミリ受
信データの一覧リストを作成し、当該会員端末1に送
る。したがって、この例では、オンライン接続キーK2
は、受信データ一覧リストの要求キーの役割も有する。
また、この際に、共通サーバ装置2は、接続要求をして
きた会員端末1宛てのファクシミリ着信および電子メー
ル着信であって、いまだ当該会員端末1に通知していな
いものがあれば、その着信通知を会員端末1に宛てて送
る。
【0123】会員端末1は、共通サーバ装置2からの着
信通知を受けて、メインLCD105Mに、前述したフ
ァクシミリ着信表示マーク205および/または電子メ
ール着信表示マーク206を表示する。
【0124】また、会員端末1は、共通サーバ装置2か
らの、ファクシミリ受信データの一覧リストのデータを
受信してDRAM123に一時格納し、その一覧リスト
をメインLCD105Mの画面に表示する。使用者は、
ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、この
一覧リストから希望するファクシミリ受信データを選択
することができる。希望するファクシミリ受信データの
選択がなされ、「取り込み」のアイコンが選択される
と、会員端末1は、当該受信データの取得の要求を、共
通サーバ装置2に送信する。
【0125】このファクシミリ受信データの取得要求を
受けると、共通サーバ装置2は、要求されたファクシミ
リ受信データを抽出して、SMTPにより会員端末1に
送る。会員端末1は、受け取ったデータをDRAM12
3に一時格納し、表示データに変換し、メインLCD1
05Mの画面に表示する。したがって、使用者は、自分
が必要なファクシミリデータを選んで、メインLCD1
05Mの画面で見ることができる。
【0126】また、電子メール機能が選択されていると
きに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が
押されたときも、ファクシミリ機能が選択されていた場
合と同様にして、その会員端末1は、共通サーバ装置2
と接続するための処理を自動的に行う。そして、共通サ
ーバ装置2では、電子メールの受信データの一覧リスト
を作成し、当該会員端末1に送ると共に、着信通知すべ
き受信データがあるときには、着信通知を当該会員端末
1に送る。
【0127】会員端末1は、この一覧リストのデータを
受信し、その一覧リストをメインLCD105Mの画面
に表示する。また、共通サーバ装置2からの着信通知を
受けて、メインLCD105Mに、前述したファクシミ
リ着信表示マーク205および/または電子メール着信
表示マーク206を表示する。
【0128】そして、使用者は、ジョグダイヤルキー1
09やペン107を用いて、電子メールの受信データの
一覧リストから希望する電子メールの受信データを選択
することができる。希望する電子メールの受信データの
選択がなされ、「取り込み」のアイコンが選択される
と、会員端末1は、当該受信データの取得の要求を、共
通サーバ装置2に送信する。
【0129】これを受けて、共通サーバ装置2は、要求
された電子メールの受信データを抽出して、SMTPに
より会員端末1に送る。会員端末1は、受け取ったデー
タをDRAM123に一時格納し、表示データに変換
し、メインLCD105Mの画面に表示する。
【0130】この実施の形態では、受信データに関する
関連情報に関しても、会員端末1が、その生成処理や加
工処理のためのアプリケーションを持つ必要はない。す
なわち、前述したように、ファクシミリ機能、あるい
は、電子メール機能が選択され、オンライン接続キーK
2が押下されたときには、自己の会員端末宛てのファク
シミリ受信データリストや電子メール受信データリスト
が、共通サーバ装置2で生成されて送られてくる。そし
て、会員端末1では、このリストから、見たい受信デー
タを選択して見ることができる。
【0131】WWWブラウザ機能が選択された状態で、
オンライン接続キーK2が押された場合には、前述と同
様にして、共通サーバ装置2と会員端末1との間の接続
処理がなされ、共通サーバ装置2からは、共通サーバ装
置2が提供することができる情報の一覧を含む、共通サ
ーバ装置2のいわゆるホームページが会員端末1に送ら
れる。
【0132】そして、ホームページ中の提供可能な情報
の中から、使用者が欲しい情報を選択すると、その情報
の要求が会員端末1から共通サーバ装置2に送られ、共
通サーバ装置2は、その要求に応じた情報を会員端末1
に送る。会員端末1は、これを受信して、メインLCD
105Mの画面に表示する。これにより、使用者は、提
供された情報を、LCD105Mの画面を観視すること
ができる。
【0133】[会員端末宛ての電子メールの受信データ
の取得]前述したように、通常は、データ通信モードに
おいて、ファクシミリ機能あるいは電子メール機能を選
択して共通サーバ装置2に接続する操作をすると、受信
データリストが共通サーバ装置2から送られてくるの
で、このリストから取り込みたい受信データを指定して
受信データ取得要求を送出することで、希望する受信デ
ータを取得することができる。
【0134】ところが、共通サーバ装置2に蓄積された
自己宛ての電子メールの受信データが多数ある場合に
は、共通サーバ装置2から提供される電子メールの受信
データの一覧リストに表示される送信元の電子メールア
ドレスなどの情報も多くなり、電子メールの受信データ
の一覧リストから目的とする送信元の電子メールアドレ
スを探し出すのに手間や時間が掛かるようになる。
【0135】また、前述したように、電子メールアドレ
スは、アルファベットや記号などからなる多文字の情報
であり、類似するものが多いので、一覧リストに表示さ
れる電子メールアドレスが多くなってくると、目的とす
る送信元の電子メールアドレスと、その他の送信元の電
子メールアドレスとを間違えたり、目的とする送信元の
電子メールアドレスを見落とすなどの不都合が発生す
る。
【0136】そこで、この実施の形態においては、会員
端末1において、電子メールアドレスを構成する属性情
報であるユーザID、ドメイン名、サブドメイン名のう
ち、少なくとも1つをを指定する。そして、共通サーバ
装置2に蓄積されている電子メールの受信データに付加
されている送信元の電子メールアドレスが、この指定し
た属性情報に一致する属性情報を有する電子メールの受
信データを、共通サーバ装置2において検索し、検索の
結果得られた受信データの一覧リストを共通サーバ装置
2から会員端末1に提供する。そして、会員端末1は、
指定した属性情報によって絞り込まれたメールリストを
通じて、目的とする送信元からの電子メールの受信デー
タを共通サーバ装置2から取得することができるように
されている。
【0137】このような検索処理は、会員端末1におい
て、電子メール機能を選択し、かつ、共通サーバ装置2
に接続して電子メールに受信データの一覧リスト(以下
メールリストという)を取得してそれを表示している状
態にあり、会員端末1と共通サーバ装置2とが接続状態
にあるときに実行可能とされる。つまり、検索処理は、
後述もするように、メールリストの表示画面から移行可
能な処理の1つとして提供されている。
【0138】[メールリストの取得およびメールリスト
から移行可能な処理について]図7および図8の流れ図
を参照して、使用者がメールリストを取得し、このメー
ルリストを通じて電子メールの受信データを利用する場
合の手順について説明する。
【0139】使用者は、会員端末1がデータ通信モード
にあるときに、メインLCD105Mに表示されている
機能一覧メニューから電子メール機能が選択され、オン
ライン接続キーK2が押下されると(手順S1)、会員
端末1は、前述したようにして、共通サーバ装置2と接
続するための処理を自動的に行う(手順S2)。すなわ
ち、フラッシュメモリ124に記憶されいる自己の会員
端末1の会員識別情報と、ISPサーバ装置7Iを通じ
た共通サーバ装置2への接続のためのアドレスデータと
を用いて、共通サーバ装置2と接続する要求を会員端末
1は送出する。
【0140】この接続要求に対して、ネットワーク管理
サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた
端末が会員端末であるかどうかの認証を、接続要求に含
まれる会員端末であるか否かの会員識別情報やパスワー
ドを用いて行い(手順S3)、会員端末であれば、共通
サーバ装置2に接続する処理を行う(手順S4)。
【0141】すると、共通サーバ装置2は、会員端末1
からの接続要求を受け取り、接続された会員端末がいず
れの会員端末であるかを認識する(手順S5)。そし
て、共通サーバ装置2は、接続要求元の当該会員端末1
宛ての電子メール受信データの一覧リストであるメール
リスト作成し(手順S6)、作成したメールリストを要
求元の会員端末1に送る(手順S7)。したがって、こ
の例では、オンライン接続キーK2は、メールリストの
要求キーの役割も有する。
【0142】そして、図8に示すように、会員端末1で
は、共通サーバ装置2から送信されてくるメールリスト
を受信してDRAM123に格納し(手順S8)、DR
AM123に格納したメールリストをメインLCD10
5Mに表示する(手順S9)。
【0143】図9は、会員端末1のメインLCD105
Mに表示されるメールリストの表示例である。すなわ
ち、各受信データは、図示のように、送信元の電子メー
ルアドレス、受信した日付、タイトルを1行としてリス
ト表示される。この場合、メールリストは、共通サーバ
装置2において受信した日付順(受信日時順)で表示さ
れる。
【0144】そして、この実施の形態では、会員端末1
がそれまでに1度も取得していない受信データ(未受信
データ)については、それを知らせる情報が共通サーバ
装置2からのリスト情報に含まれており、この未受信デ
ータには、「未受」の欄に★印が、図示のように付加さ
れる。
【0145】また、このリスト表示画面においては、次
の処理機能を示すタグ(アイコンボタンに相当)301
〜305が表示されている。使用者が、処理機能を選択
して例えばペン107やジョグダイヤルキー109によ
り、タグ301〜305のいずれかの位置を指示するこ
とにより、タグ301〜305に表示されている内容の
処理機能が実行される。
【0146】この実施の形態においては、ペン107や
ジョグダイヤルキー109を操作し、処理の対象となる
電子メールの受信データの行にカーソルを合わせること
により、表示、取り込み、削除などの処理の対象となる
受信データを選択する受信データの選択入力や、タグ3
01〜305の選択入力を受け付ける(手順S10)。
なお、図9の例では、カーソル位置は、アンダーライン
を付した行であって、行の右横に矢印を付して示してい
る。図9では、「7.」の行がカーソルで指示されてい
る。
【0147】次に、会員端末1は、メールリストの表示
画面から移行可能な他の処理を指示する操作があったか
否かを判別し(手順S11)、当該操作があれば、その
指示された処理を実行する(手順S12)。つまり、メ
ールリストの表示画面において、タグ301の[検
索]、タグ302の[表示]、タグ303の[取り込
み]、タグ304の[指定項目削除]のいずれかがペン
107やジョグダイヤルキー109で選択指示操作され
た場合には、選択指示された各タグに応じた処理を実行
する。
【0148】この実施の形態においては、タグ301の
[検索]、タグ302の[表示]、タグ303の[取り
込み]、タグ304の[指定項目削除]に対応して、検
索、表示、取り込み、削除の各処理を行うためのいわゆ
るサブルーチンが用意されており、手順S12において
は、選択されたタグ301〜304に応じた処理のサブ
ルーチンが実行されて、検索、表示、取り込み、削除な
どの各処理が行われる。そして、選択されたタグに応じ
た処理が終了すると、手順S9からの処理が繰り返さ
れ、メールリストを通じての各処理が可能とされる。
【0149】また、前記移行処理への指示がなかったと
きには、タグ305の[回線切断]が選択指示されたか
否か判別し(手順S13)、当該タグ305の[回線切
断]が選択指示された場合には、共通サーバ装置2との
回線切断を実行し(手順S14)、図7、図8に示した
処理を終了する。
【0150】このように、この実施の形態においては、
会員端末1において、電子メール機能が選択され、オン
ライン接続キーK2を押下することにより、共通サーバ
装置2から電子メールの受信データの一覧リストである
メールリストの提供を受けて、当該会員端末1宛ての電
子メールの受信データを対象として、検索、表示、取り
込み、削除などの処理を行うことができるようにされて
いる。
【0151】[メールリストからの受信データの取り込
み処理など]図8に示した手順S10において、処理の
対象となる電子メールの受信データが選択指示されると
共に、タグ303の[取り込み]が選択指示された場合
には、カーソルが位置付けら電子メールの受信データの
取り込み処理が、図8に示した手順S12において実行
される。
【0152】図10は、メールリストを通じての電子メ
ールの受信データの取り込み処理を説明するためのフロ
ーチャートである。この電子メールの取り込み処理は、
前述のように、図7、図8を用いて説明した処理の手順
S12において実行可能とされる処理の1つである。
【0153】会員端末1のメインLCD105に表示さ
れたメールリストの表示画面において、処理の対象とな
る電子メールの受信データが選択指示され、タグ303
の[取り込み]が選択指示されると、会員端末1は、メ
ールリスト上においてカーソルが位置付けられている受
信データの送信要求を生成して、共通サーバ装置2に送
信する(手順S21)。
【0154】共通サーバ装置2は、会員端末1からの送
信要求を受信して解析し(手順S22)、この送信要求
に応じた電子メールの受信データをメールボックス22
Mから抽出する(手順S23)。そして、抽出した電子
メールの受信データを要求元の会員端末1に送信する
(手順S24)。
【0155】会員端末1は、共通サーバ装置2からの電
子メールの受信データを受信して、これをDRAM12
3に格納し(手順S25)、この受信データの取り込み
処理を終了する。そして、前述した図8の示す手順S1
2の処理に戻り、手順S9からの処理が繰り返される。
【0156】これにより、会員端末1の使用者が要求し
た電子メールの受信データが共通サーバ装置2から会員
端末1に取り込まれ、会員端末1において、メインLC
D105Mに表示するなどして利用することができるよ
うにされる。
【0157】また、ペン107やジョグダイヤルキー1
09を操作して、処理の対象となる電子メールの受信デ
ータの行にカーソルを合わせ、タグ302の[表示]を
ペン107やジョグダイヤルキー109で選択指示操作
すると、カーソルが位置付けられた受信データが、DR
AM123に取り込まれている場合には、これをDRA
M123から読み出して、メインLCD105Mに表示
することができるようにされる。
【0158】同様にして、処理の対象となる電子メール
の受信データを選択指示し、タグ304の[指定項目削
除]を選択指示すると、カーソルが位置付けられた電子
メールの受信データの削除要求を生成し、これを共通サ
ーバ装置2に送信する。これにより、不要になった電子
メールの受信データを共通サーバ装置2のメールボック
ス22Mから削除することができるようにされる。
【0159】また、複数件の受信データの取得や削除を
同時に要求することもできる。その場合には、カーソル
を指定する受信データの行に合わせた後、その行のチェ
ック欄を、例えばペン107や、ジョグダイヤルキー1
09により指示する。指示されたチェック欄が、図示の
ように黒く塗り潰されて表示される。
【0160】この作業を、同時に取得要求する、あるい
は、同時に削除要求するすべての受信データの行につい
て行った後に、タグ303の[取り込み]、あるいは、
タグ304の[指定項目削除]をペン107やジョグダ
イヤルキー109で選択指示操作する。これにより、選
択されたすべての受信データについての取得要求、ある
いは、削除要求が共通サーバ装置2に送信され、電子メ
ールの複数の受信データを同時に取得するようにした
り、削除することができるようにされている。
【0161】このように、この実施の形態において、会
員端末1は、共通サーバ装置2より、図9に示したよう
な電子メールの受信データの一覧リストであるメールリ
ストの提供を受けて、このメールリストを通じて電子メ
ールの受信データの取り込みや表示、あるいは、メール
ボックスからの削除などを行うことができると共に、後
述する検索処理を行うことができるようにされている。
【0162】[電子メールの受信データの検索処理]前
述にもしたように、共通サーバ装置2と回線接続して、
共通サーバ装置2からのメールリストを会員端末1に表
示し、このメールリストを通じて、受信データを選択指
定し、受信データを共通サーバ装置2から取り込んだ
り、取り込んだ電子メールの受信データをメインLCD
105Mに表示したり、あるいは、共通サーバ装置2に
蓄積されている自己宛ての受信データを削除するなどの
処理を行うことができるようにされている。
【0163】しかし、自己宛ての電子メールの受信デー
タが多数ある場合などにおいて、受信日時順に表示され
たメールリストからでは、目的とする送信元からの電子
メールの受信データを探し出し難い場合がある。
【0164】そこで、この実施の形態においては、図9
に示したメールリストの表示画面において、タグ301
の[検索]が選択された場合には、電子メールの受信デ
ータの送信元を示す電子メールアドレスについての検索
条件の入力が可能とされて、この検索条件に一致する電
子メールアドレスを有する電子メールの受信データのメ
ールリストを共通サーバ装置2より取得して表示するこ
とができるようにされている。このような検索処理も前
述の受信データの取り込み処理と同様に、メールリスト
から移行可能な処理の1つであり、図8に示した手順S
12において実行される処理の1つである。
【0165】図11は、図9に示したメールリストの表
示画面において、タグ301の[検索]が選択指示操作
された場合に実行される検索処理について説明するため
のフローチャートである。つまり、この図11に示す処
理は、図7、図8を用いて前述した電子メール機能時の
処理において、タグ301の[検索]が選択指示操作さ
れた場合に図8に示した手順S12において呼び出され
て実行される処理である。
【0166】メールリストの表示画面において、タグ3
01の[検索]が選択指示操作されると、会員端末1
は、電子メールの受信データの検索条件設定画面を表示
し(手順S31)、検索条件の入力を受け付ける(手順
S32)。
【0167】図12は、この実施の形態において、会員
端末1のメインLCD105Mに表示される検索条件設
定画面の表示例である。この実施の形態においては、図
12に示すように、検索条件として指定可能な項目とし
て、ユーザID、ドメイン名、サブドメイン名という電
子メールアドレスを構成する属性情報の名称と、これら
の属性情報を指定するために用いられる、各属性情報に
対応する四角枠からなるチェック欄が設けられている。
【0168】また、選択した属性情報に応じた条件を入
力するための条件入力欄403が設けられると共に、こ
の条件入力欄に条件を入力するための表示キーボード
(ソフトウエアキーボード)404がメインLCD10
5Mの下側に表示される。
【0169】そして、検索条件として指定する属性情報
のチェック欄を、例えばペン107や、ジョグダイヤル
キー109により指示することにより、指示されたチェ
ック欄が、図示のように黒く塗り潰されて表示される。
属性情報が選択されると、次に、条件入力欄403へ、
選択した属性情報の具体的な条件情報を入力することが
できるようにされる。
【0170】例えば、ユーザIDを選択すると、条件入
力欄403には、目的とする送信元の電子メールアドレ
スのユーザIDを入力することができる。同様に、ドメ
イン名を選択した場合には、目的とする送信元の電子メ
ールアドレスのドメイン名を、また、サブドメイン名を
選択した場合には、目的とする送信元の電子メールアド
レスのサブドメイン名を、条件入力欄403に入力する
ことができるようにされる。図12に示した検索条件設
定画面の表示例においては、当該会員端末1宛ての電子
メールの受信データのうち、送信元の電子メールアドレ
スのユーザIDが「aaaa」である受信データを検索
するように検索条件が設定されている。
【0171】そして、会員端末1は、図12に示した検
索条件設定画面において、タグ402の[実行]が選択
指示操作されて、検索の実行指示が入力されたか否かを
判断する(手順S33)。
【0172】手順S33の判断処理において、実行指示
が入力されていないと判断したときには、タグ401の
[中止]が選択操作されて、図11に示す検索処理の中
止が指示されたか否かを判断する(手順S34)。
【0173】手順S34の判断処理において、中止指示
がされていないと判断したときには、手順S32からの
処理を繰り返す。また、手順S34の判断処理におい
て、中止指示がされたと判断したときには、図11に示
す検索処理を終了する。そして、この図11に示した検
索処理が呼び出された図8の処理に戻り、図8の手順S
9からの処理が繰り返される。つまり、図8の手順S9
の処理により、DRAM123に記憶されているメール
リストが再表示され、このメールリストからの処理が可
能にされる。
【0174】手順S33の判断処理において、実行指示
が入力されたと判断したときには、会員端末1は、入力
された検索条件を含む検索要求を生成し、共通サーバ装
置2に送信する(手順S35)。
【0175】共通サーバ装置2は、会員端末1からの検
索要求を受けて、この検索要求に含まれる検索条件に基
づいて、要求元の会員端末1宛ての電子メールの受信デ
ータの中から、各受信データが有する電子メールの送信
元の電子メールアドレスが、検索条件に一致する受信デ
ータを検索し、検索条件に一致する電子メールの受信デ
ータのメールリストを作成する(手順S36)。そし
て、この検索結果に応じて作成したメールリストを要求
元の会員端末1に送信する(手順S37)。
【0176】会員端末1は、共通サーバ装置2からの検
索の結果に応じて作成された新たなメールリストを受信
してDRAM123に格納する(手順S38)。そし
て、図11に示す検索処理を終了する。そして、この図
11に示した検索処理が呼び出された図8の処理に戻
り、図8の手順S9からの処理が繰り返される。つま
り、検索の結果、共通サーバ装置2から新たに提供を受
けてDRAM123に記憶された新たなメールリストが
図8の手順S9の処理によりDRAM123から読み出
されてメインLCD105Mに表示され、この新たに提
供されたメールリストからの処理が可能にされる。
【0177】このように、会員端末1からの検索条件に
応じて、共通サーバ装置2において行われた検索の結果
に基づいて作成された新たなメールリストが会員端末1
に提供され、これがメインLCD105Mに表示され
る。そして、この新たなメールリストを通じて、前述し
たように、メールリストに表示されたタグ301〜30
4を選択指示操作することにより、指示したタグに応じ
て、検索、表示、取り込み、削除などの各処理を行うこ
とができるようにされる。
【0178】図13は、会員端末1からの検索条件に応
じて行った検索の結果に基づいて作成されて提供された
新たなメールリストの表示例を示す図である。図13に
示すメールリストの表示例は、図12の検索条件設定画
面に示したように、会員端末1の使用者により設定入力
された、ユーザIDが「aaaa」であるとする検索条
件に基づいて、共通サーバ装置2において行われた検索
処理に応じて作成されたものである。つまり、図13に
示すメールリストは、送信元の電子メールアドレスのユ
ーザIDが「aaaa」である受信データのメールリス
トである。
【0179】この場合、メールリストには、送信元のユ
ーザIDが「aaaa」である受信データしか表示され
ないので、目的とする送信元からの電子メールの受信デ
ータを簡単かつ迅速に行うことができる。また、目的と
する送信元から電子メールが送信されてきているにもか
かわらず、これをメールリストから見落としたり、選択
指示する電子メールの受信データを間違えるなどという
ことも少なくすることができる。
【0180】また、検索条件に応じた検索処理は、共通
サーバ装置2において行われるので、会員端末1の負荷
が大きくなることもない。
【0181】また、前述したように、検索条件として、
ドメイン名やサブドメイン名を用いることができるよう
にされているので、同じドメイン名、あるいは、同じサ
ブドメイン名の受信データのメールリストを作成するこ
とができできる。この場合には、ドメイン名、あるい
は、サブドメイン名が同じ電子メールアドレスを有する
電子メールの受信データだけに絞り込んだメールリスト
を作成し、目的とする電子メールの受信データを正確か
つ迅速に探し出して、処理の対象にすることができる。
【0182】また、この実施の形態においては、電子メ
ールアドレスの複数の属性情報を検索条件として選択す
ることができる。例えば、ユーザIDとドメイン名、ユ
ーザIDとサブドメイン名、ドメイン名とサブドメイン
名、というように2つの属性情報を検索条件として選択
することができる。また、ユーザIDとドメイン名とサ
ブドメイン名との3つの属性情報を検索条件として選択
することができる。このように、複数の属性情報を検索
条件として選択した場合には、条件入力欄403には、
選択した属性情報に応じて、複数の属性情報を入力する
ことができるようにされる。
【0183】これにより、より詳細な検索条件に基づい
て、共通サーバ装置2において検索処理を行って、より
絞り込んだメールリストを会員端末1が取得するように
することができる。
【0184】また、会員端末1は、自己から提供した検
索条件に基づいて、共通サーバ装置2より検索の結果に
応じて絞り込まれて作成されたメールリストの提供を受
けた後、共通サーバ装置2のメールサーバに蓄積されて
いる自己宛ての電子メールの受信データの全部について
のメールリストを再度表示したい場合には、以下のよう
にして、共通サーバ装置2より繰り返し提供を受けるこ
とができる。
【0185】すなわち、この実施の形態においては、メ
ールリストの表示画面において、オンライン接続キーK
2が押下された場合には、会員端末1は、メールリスト
の送信要求を生成し、これを共通サーバ装置2に送信す
る。この場合、会員端末1と共通サーバ装置2との間に
は、通信回線が既に接続されているので、このメールリ
ストの送信要求に応じて、共通サーバ装置2は、要求元
の会員端末1宛ての電子メールの受信データのメールリ
ストを作成しなおして、要求元の会員端末1の送信す
る。
【0186】このように、この実施の形態において会員
端末1は、検索条件を設定し、この検索条件の応じて絞
り込んだメールリストと、当該会員端末1宛ての電子メ
ールの受信データの全部についてのメールリストとを、
必要に応じて取得することができるようにされている。
【0187】なお、前述の実施の形態においては、送信
元のアドレス情報が、会員端末1からの属性情報に一致
する属性情報を有するものである受信データの一覧リス
トが、共通サーバ装置2において生成され、会員端末1
に提供されるものとして説明した。
【0188】しかし、これに限るものではなく、共通サ
ーバ装置2に蓄積されている接続要求元の会員端末1宛
ての電子メールの受信データ全部について、当該会員端
末1からのアドレス情報の属性情報に基づいて並べ換え
たメールリストを作成し、これを当該会員端末1に提供
するようにすることもできる。
【0189】このように並べ換えを行う場合には、前述
の実施の形態のように、アドレス情報を構成する属性情
報自体を共通サーバ装置2に送信する必要はなく、並べ
換えの基準情報(ソートキー)となる情報を会員端末1
から共通サーバ装置2に提供するようにすればよい。
【0190】例えば、図12に示した検索条件の設定画
面において、ユーザID、ドメイン名、サブドメイン名
の3つの属性情報の少なくとも1つ選択するようにした
後、選択した属性情報の具体的情報を条件入力欄403
に入力せずにタグ402の[実行]を選択入力操作した
ときには、選択指示された属性情報は何かを示す情報だ
けが検索要求に含まれて共通サーバ装置2に送信され
る。そして、共通サーバ装置2においては、選択指示さ
れた属性情報をソートキーとして、検索要求を送信して
きた会員端末1宛ての電子メールの受信データの全部を
対象に並べ換えを行って、メールリストを作成し、この
メールリストを会員端末1に提供するようにすることが
できる。
【0191】このようにした場合には、メールリスト
は、会員端末1において選択指示された属性情報に基づ
いて並べ換えられているので、同じ属性情報を有する送
信元の電子メールアドレスの受信データは、メールリス
ト上において連続して表示するようにされる。これによ
り、目的とする送信元からの電子メールの受信データが
探し安くすることができる。
【0192】また、この場合、メールリストには、共通
サーバ装置2のメールボックスに蓄積されているこの会
員端末1宛てのすべての受信データについての送信元の
電子メールアドレスなどの情報が表示されるため、この
メールリストを用いて、当該情報通信端末宛てのすべて
の受信データを対象として、サーバ装置から受信データ
を取得して利用するようにすることができる。
【0193】また、例えば、アドレス情報を構成する属
性情報を選択指示すると共に、条件入力欄403に選択
指示した属性情報の具体的情報を入力したときには、選
択指示した属性情報をソートキーとして電子メールの受
信データの並べ換えを行ってメールリストを作成するよ
うにすると共に、送信元のアドレス情報が、条件入力欄
403に入力された属性情報の具体的情報に一致するも
のの電子メールの受信データを並べ換えたメールリスト
の先頭から並べるようにすることもできる。
【0194】このようにした場合には、メールリストの
先頭から目的とする送信元からの電子メールの受信デー
タについての情報を表示することができるので、目的と
する送信元の電子メールの受信データを見付けやすくす
ることができると共に、その他の電子メールの受信デー
タについての情報も、選択指示された属性情報をソート
キーとして規則的に並べられるので、必要となった送信
元からの電子メールの受信データについても探し出しや
すくなる。
【0195】また、この場合、並び順は、選択指示され
た属性情報の昇順、降順のいずれの順序でも並べ換える
ことができるので、並び順を予め決めておくようにする
ほか、会員端末1の使用者により選択することができる
ようにし、この並び順の情報についても共通サーバ装置
2に提供することにより、会員端末1の使用者の指示に
応じた並び順で、メールリストを作成することができ
る。
【0196】[第2の実施の形態]前述の実施の形態に
おいて、会員端末1は、共通サーバ装置2よりメールリ
ストを取得し、このメールリストを通じて、自己宛ての
電子メールの受信データの提供を要求することにより、
共通サーバ装置2から電子メールの受信データの提供を
受けるようにした。
【0197】しかし、会員端末1から共通サーバ装置2
に検索条件を送信し、共通サーバ装置2においての検索
処理の結果に応じたメールリストを取得するようにした
ときには、会員端末1の使用者は、目的とする送信元か
らの電子メールの受信データをいち早く取得して、会員
端末1の表示画面に表示して見たいとする場合も多い。
【0198】そこで、この第2の実施の形態において
は、会員端末1から共通サーバ装置2に検索条件として
の送信元の電子メールアドレスの属性情報を送信した場
合には、共通サーバ装置2は、その検索条件に応じて、
検索処理を行い、その検索条件に一致する電子メールの
受信データと、そのメールリストとを会員端末1に提供
するようにする。つまり、電子メールの受信データの取
り込み処理を行わなくても、設定した検索条件に一致す
る電子メールの受信データを会員端末1に自動的に取り
込むことができるようにされる。
【0199】これにより、会員端末1は、設定した検索
条件に応じた電子メールの受信データと、そのメールリ
ストとを一緒に取得することができるので、その取得し
たメールリストを通じて、検索条件に一致する電子メー
ルの受信データを即座にメインLCD105Mに表示す
るなど処理を行うことができるようにしている。
【0200】この第2の実施の形態の情報通信システ
ム、サーバ装置、情報通信端末は、図1〜図6を用いて
説明した、情報通信システム、サーバ装置、情報通信端
末と同様に構成されるものである。しかし、会員端末1
から検索条件の提供を受けた場合の共通サーバ装置2に
おいての処理が以下に説明するように、図11を用いて
前述した実施の形態とは異なるものである。
【0201】図14は、会員端末1から送信された接続
要求に応じて、共通サーバ装置2との間に接続された通
信回線を通じて、共通サーバ装置2から当該会員端末1
に提供された図9に示したメールリストの表示画面にお
いて、タグ301の[検索]が選択指示操作された場合
に実行される、この第2の実施の形態においての検索処
理を説明するためのフローチャートである。つまり、こ
の図14に示す処理は、図7、図8を用いて前述した電
子メール機能時の処理において、タグ301の[検索]
が選択指示操作された場合に図8に示した手順S12に
おいて呼び出されて実行される処理である。
【0202】図14において、会員端末1で行われる手
順S41から手順S45までの処理は、図11に示した
検索処理の会員端末1で行われる手順S31から手順S
35までの処理と同様の処理である。
【0203】つまり、メールリストの表示画面におい
て、タグ301の[検索]が選択指示操作されると、会
員端末1は、図12に示した電子メールの受信データの
検索条件設定画面を表示し(手順S41)、検索条件の
入力を受け付ける(手順S42)。そして、会員端末1
は、検索条件設定画面において、タグ402の[実行]
が選択指示操作されて、検索の実行指示が入力されたか
否かを判断する(手順S43)。
【0204】手順S43の判断処理において、実行指示
が入力されていないと判断したときには、タグ401の
[中止]が選択操作されて、図11に示す検索処理の中
止が指示されたか否かを判断する(手順S44)。
【0205】手順S44の判断処理において、中止指示
がされていないと判断したときには、手順S42からの
処理を繰り返えす。また、手順S44の判断処理におい
て、中止指示がされたと判断したときには、図14に示
す検索処理を終了する。そして、この図14に示した検
索処理が呼び出された図8の処理に戻り、図8の手順S
9からの処理が繰り返される。つまり、図8の手順S9
の処理により、DRAM123に記憶されているメール
リストが再表示され、このメールリストからの処理が可
能にされる。
【0206】手順S43の判断処理において、実行指示
が入力されたと判断したときには、会員端末1は、入力
された検索条件としての送信元の電子メールアドレスの
属性情報を含む検索要求を生成し、共通サーバ装置2に
送信する(手順S45)。
【0207】共通サーバ装置2は、会員端末1からの検
索要求を受けて、この検索要求に含まれる検索条件に基
づいて、要求元の会員端末1宛ての電子メールの受信デ
ータの中から、各受信データが有する電子メールの送信
元の電子メールアドレスが、検索条件に一致する受信デ
ータを抽出し(手順S46)、抽出した受信データのメ
ールリストを作成する(手順S47)。
【0208】そして、会員端末1からの検索条件の応じ
て抽出した電子メールの受信データと、そのメールリス
トとを要求元の会員端末1に送信する(手順S48)。
【0209】会員端末1は、共通サーバ装置2からの電
子メールの受信データと、そのメールリストとを受信し
て、DRAM123に格納し(手順S49)、図14に
示す検索処理を終了する。そして、この図14に示した
検索処理が呼び出された図8の処理に戻り、図8の手順
S9からの処理が繰り返される。つまり、検索の結果、
共通サーバ装置2から新たに提供を受けてDRAM12
3に記憶された新たなメールリストが図8の手順S9の
処理によりDRAM123から読み出されてメインLC
D105Mに表示され、この新たに提供されたメールリ
ストからの処理が可能にされる。
【0210】このように、この実施の形態においては、
会員端末1は、検索条件を共通サーバ装置2に提供する
ことにより、共通サーバ装置から検索条件に一致する電
子メールの受信データと、そのメールリストとを取得す
ることができる。
【0211】そして、この検索処理により新たに会員端
末1に提供されたメールリストが、会員端末1のメイン
LCD105Mに表示され、この新たなメールリストを
通じて、前述したように、メールリストに表示されたタ
グ301〜304を選択指示操作することにより、指示
したタグに応じて、検索、表示、取り込み、削除などの
各処理を行うことができるようにされる。
【0212】この場合、検索条件に一致する電子メール
の受信データは、新たなメールリストと共に、会員端末
1に提供されてDRAM123に格納されるので、メイ
ンLCD105Mに表示された新たなメールリスト上
で、電子メールの受信データを選択し、タグ302の
[表示]タグを選択指示操作することにより、検索条件
に一致する電子メールの受信データを即座にメインLC
D105Mに表示させることができる。
【0213】すなわち、この第2の実施の形態において
は、会員端末1の使用者は、検索条件に一致する電子メ
ールの受信データのメールリストを通じて、受信データ
の取り込みを行うことなく、検索条件に一致する電子メ
ールの受信データを自動的に会員端末1に取り込んで、
即座に表示することができる。
【0214】なお、この第2の実施の形態において、検
索条件に一致する電子メールの受信データのメールリス
トは、図13に示したメールリストと同様に表示される
ものであるが、検索条件に一致する電子メールの受信デ
ータは既に会員端末1に取り込まれているので、例え
ば、タグ303の[取り込み]は表示されず、あるい
は、選択指示することができないようにしてもよい。こ
の場合には、タグ301の[検索]、タグ302の[表
示]、タグ304の[指定項目削除]、タグ305の
[回線切断]に対応して、検索処理、選択指示した受信
データの表示処理、削除処理、および、回線切断処理が
実行可能とされる。
【0215】また、この第2の実施の形態においても、
会員端末1は、自己から提供した検索条件に基づいて、
共通サーバ装置2より検索の結果得られた電子メールの
受信データと、そのメールリストとの提供を受けた後、
共通サーバ装置2のメールサーバに蓄積されている自己
宛ての電子メールの受信データの全部についてのメール
リストを繰り返し提供を受けることができるようにされ
る。
【0216】この場合、この第2の実施の形態において
も、前述した実施の形態の場合と同様に、メールリスト
の表示画面において、オンライン接続キーK2が押下さ
れた場合には、会員端末1は、メールリストの送信要求
を共通サーバ装置2に送信し、共通サーバ装置2から自
分宛ての電子メールの受信データ全部についてのメール
リストの提供を受けることができるようにされている。
【0217】また、この第2の実施の形態においても、
検索条件として、ドメイン名やサブドメイン名を用いる
ことができるようにされているので、同じドメイン名、
あるいは、同じサブドメイン名の受信データのメールリ
ストを作成することができできる。
【0218】また、この第2の実施の形態においても、
電子メールアドレスの複数の属性情報を検索条件として
選択することができる。例えば、ユーザIDとドメイン
名、ユーザIDとサブドメイン名、ドメイン名とサブド
メイン名、というように2つの属性情報を検索条件とし
て選択することができる。また、ユーザIDとドメイン
名とサブドメイン名との3つの属性情報を検索条件とし
て選択することができる。
【0219】なお、前述の実施の形態においては、会員
端末1からのアドレス情報の属性情報に一致する送信元
のアドレス情報を有する受信データと、この受信データ
の一覧リストとが、共通サーバ装置2から会員端末1に
送信されてくるものとして説明した。
【0220】しかし、これに限るものではなく、会員端
末1からのアドレス情報の属性情報に一致する送信元の
アドレス情報を有する受信データと共に、共通サーバ装
置2に蓄積されている接続要求元の会員端末1宛ての電
子メールの受信データ全部について、当該会員端末1か
らのアドレス情報の属性情報に基づいて並べ換えたメー
ルリストを作成し、これを当該会員端末1に提供するよ
うにすることもできる。
【0221】つまり、共通サーバ装置1は、会員端末1
から電子メールアドレスの属性情報が送信されてきたと
きには、この属性情報に一致する属性情報の送信元の電
子メールアドレスを有する受信データを抽出して接続要
求元の会員端末1に送信すると共に、接続要求元の会員
端末1宛ての電子メールの受信データ全部についてのメ
ールリストを、送信されてきた属性情報をソートキーと
して並べ換えて作成し、これを接続要求元の会員端末1
に送信するようにする。
【0222】このようにした場合には、会員端末1は、
共通サーバ装置から検索条件に一致する電子メールの受
信データと、当該会員端末1宛ての全ての電子メールの
受信データについてのメールリストであって、選択指示
された属性情報をソートキーとして電子メールの受信デ
ータについての情報を並べ換えたメールリストと得るこ
とができる。
【0223】また、並び順は、ソートキーの昇順、降順
のいづれでも可能であり、前述したように、会員端末1
の使用者により、メールリストの並び順をソートキーの
昇順とするか、降順とするかを選択指示指示するように
することもできる。
【0224】この場合、メールリストは、会員端末1に
おいて選択指示された電子メールアドレスの属性情報に
基づいて並べ換えられているので、同じ属性情報の送信
元の電子メールアドレスを有する受信データは、メール
リスト上において連続して表示するようにされる。これ
により、目的とする送信元からの電子メールの受信デー
タを迅速に探し出して、メインLCD105Mに表示し
て利用することができる。
【0225】また、この場合、メールリストには、電子
メールアドレスを構成する1〜複数の属性情報に一致す
る属性情報のアドレス情報を有する受信データだけでな
く、共通サーバ装置2のメールボックスに蓄積されてい
る、この会員端末1宛てのすべての受信データについて
の送信元の電子メールアドレスなどの情報が表示される
ため、このメールリストを用いて、当該情報通信端末宛
てのすべての受信データを対象として、サーバ装置から
受信データを取得して利用するようにすることができ
る。
【0226】また、このように会員端末1の使用者によ
り選択指示された属性情報をソートキーとして、メール
リストに表示する受信データについての情報の表示順を
換える場合、受信データについての情報の並び順は、ソ
ートキーの昇順、降順のいづれでも可能である。また、
前述したように、会員端末1の使用者により、メールリ
ストに表示する受信データについての情報の並び順をソ
ートキーの昇順とするか、降順とするかを選択指示指示
するようにすることもできる。
【0227】また、前述の実施の形態においては、共通
サーバ装置2からメールリストの提供を受けた後、ある
いは、電子メールの受信データと、メールリストとの提
供を受けた後に、即座に回線を切断することがないの
で、共通サーバ装置2と協働して行う他の処理機能に簡
単に移行することができる。
【0228】例えば、前述したように、メールリストか
らタグ301の[検索]を選択指示操作して、検索条件
を設定し、検索条件に一致する電子メールの受信データ
を取得した後に、例えばキー釦108のうちのメールボ
タンを押すと、[送信ボックス]と呼ぶ電子メール送信
の処理機能に移ることができる。したがって、共通サー
バ装置2との接続回線を切断することなく、電子メール
の送信をすることができる。例えば、検索条件を指定し
て自分宛ての電子メールの受信データを共通サーバ装置
2から取得し、タグ302の[表示]を選択指示して受
信内容を表示したことにより、返信の必要性が生じた場
合、即座に返信メールの送信を行うことが可能である。
【0229】なお、前述の実施の形態においては、送信
元の電子メールアドレスの属性情報を指定して行う検索
処理は、メールリストに表示されるタグ301の[検
索]を選択指示操作することにより実行するようにした
が、これに限るものではない、例えば、検索処理を実行
するためのダイレクトキーを押下したときに、図11あ
るいは図14に示した検索処理を実行するようにするこ
とができる。
【0230】[共通サーバ装置2と非接続状態からの検
索処理]会員端末1においては、前述のようにしてDR
AM123に取り込んだ電子メールの受信データを、共
通サーバ装置2との回線を切断した状態において、「受
信ボックス」という処理を動作させることにより、メイ
ンLCD105Mの画面に表示させたり、フラッシュメ
モリ124に保存するなどの処理を行うことができる。
DRAM123に取り込んだファクシミリの受信データ
についても同様に、共通サーバ装置2との回線を切断し
た状態において、利用することができるようにされてい
る。
【0231】すなわち、共通サーバ装置2との接続回線
を切断した後、例えば図9あるいは図13に示した受信
データリスト表示の状態において、使用者がペン107
やジョグダイヤルキー109により[メールリスト]の
タグを指示操作すると、指示操作をするごとに、[受信
ボックス]と呼ぶDRAM123に取り込んだ受信デー
タについての処理画面と、[保存ボックス]と呼ぶフラ
ッシュメモリ124に格納した受信データについての処
理画面と、[送信ボックス]と呼ぶ電子メール送信を行
うデータについての処理画面とが、サイクリックに順次
に選択される。
【0232】図15は、電子メール機能における[受信
ボックス]の処理画面の例を示すものである。この画面
のリストは、DRAM123に格納されている取り込ん
だ受信データのリストである。図15において、「未
読」の欄の★印が表示されているのは、端末に取り込ん
でから、まだ表示していないデータであることを示すも
のである。
【0233】この[受信ボックス]の処理画面において
も、次の処理機能を示すタグ(アイコンボタンに相当)
501〜505が表示されている。使用者が、処理機能
を選択して、例えばペン107やジョグダイヤルキー1
09により、タグ501〜505のいずれかの位置を指
示することにより、タグ501〜505に表示されてい
る内容の処理機能が実行される。
【0234】そして、この[受信ボックス]の画面にお
いて、タグ502の[表示]が選択指示操作されると、
カーソルでそのとき指示された行の受信データが、メイ
ンLCD105Mに展開されて表示される。また、タグ
501の[保存]が選択指示されると、カーソルでその
とき指示された行の受信データが、フラッシュメモリ1
24に格納される。このフラッシュメモリ123に格納
された受信データは、メイン電源スイッチがオフとされ
ても消去されずに保存される。
【0235】このフラッシュメモリ124に格納された
受信データは、前述した[保存ボックス]の処理画面を
呼び出すと保存リストが表示されるので、そのリストか
ら選択して画面に展開して表示することができる。
【0236】このように、この実施の形態の会員端末1
は、共通サーバ装置2との間で通信回線が接続されてい
ない場合においても、既に会員端末1に取り込まれてい
る受信データを利用したり、あるいは、この会員端末1
から送信しようとする送信データを作成するなどの種々
の処理を行うことができるようにされている。
【0237】そして、このように、共通サーバ装置2と
非接続状態にあるときに、目的とする送信元からの電子
メールの受信データを取得したい場合も発生する。この
ように、会員端末1と共通サーバ装置2との間に通信回
線が接続されていない場合に、会員端末1において現在
実行されている処理に関係なく、検索条件を指定して、
目的の送信元からの電子メールの受信データを取り込む
ようにすることができる。
【0238】この場合には、会員端末1に検索処理を実
行するためのダイレクトキーを設け、この検索用のダイ
レクトキーが押下されたときには、検索条件の設定入力
が可能にされ、共通サーバ装置2との通信回線の接続、
検索条件に一致する電子メールの受信データとこの受信
データのメールリスト(受信データリスト)の取得、通
信回線の切断までを一連の処理として自動的に行う。
【0239】すなわち、検索用のダイレクトキーが押下
されたときには、会員端末1は、例えば、図12に示し
た検索条件の設定画面を表示し、検索条件の設定入力を
受け付ける。そして、タグ402の[実行]が選択指示
操作されたときには、接続要求と設定された検索条件と
を共通サーバ装置2に対して送信する。
【0240】この接続要求の応じて、ISPサーバ装置
7Iにより会員端末1の認証が行われ、会員端末1と共
通サーバ装置2との間に通信回線が接続するようにされ
る。そして、共通サーバ装置2は、会員端末1からの検
索条件の基づいて、この検索条件に一致する接続要求元
の会員端末1宛ての電子メールの受信データを抽出し、
この抽出した電子メールの受信データのメールリストを
作成して、これら受信データと、メールリストとを接続
要求元の会員端末1に対して送信する。
【0241】会員端末1は、この電子メールの受信デー
タと、メールリストとを受信し、受信が完了したときに
は、共通サーバ装置2との間に接続した通信回線を切断
する。そして、会員端末1は、自己が設定した検索条件
に一致する電子メールの受信データについてのメールリ
ストをメインLCD105Mに表示し、このメールリス
トを通じて、共通サーバ装置2から提供された自己が設
定した検索条件に一致する電子メールの受信データを表
示するなどして利用することができるようにされる。
【0242】この場合には、会員端末1の使用者は、共
通サーバ装置2との接続操作をすることなく、検索条件
を設定し、この検索条件に一致する電子メールの受信デ
ータと、この受信データのメールリストとを取得して利
用することができる。すなわち、会員端末1の使用者
は、より簡単な操作で、目的とする送信元からの電子メ
ールの受信データと、そのメールリストとを取得して、
利用することができるようにされる。
【0243】また、接続された通信回線の切断処理をも
自動的に行うことができるので、設定した検索条件に一
致する電子メールの受信データを取得した後に、即座に
電子メールの返信など共通サーバ装置2に対して情報を
送信したり、共通サーバ装置2から情報を取得する処理
を行わない場合には、無駄に通信回線の使用料がかかる
こともない。
【0244】なお、以上の実施の形態においては、検索
条件に応じて作成された電子メールの受信データのメー
ルリスト(受信データリスト)を、あるいは、検索条件
に一致する電子メールの受信データと、検索条件に応じ
て作成された電子メールのメールリストとを共通サーバ
装置2から会員端末1が提供を受けるようにしたが、こ
れに限るものではない。
【0245】例えば、検索条件に一致する電子メールの
受信データのみを共通サーバ装置2から提供を受けて、
会員端末1において利用するようにすることもできる。
【0246】また、前述の実施の形態においては、電子
メールの受信データを対象として、検索処理を行うよう
にしたが、ファクシミリの受信データを対象とした検索
処理を行うようにすることができる。この場合には、検
索情報としては、ファクシミリの受信データの送信元の
ファクシミリ番号(送信元のファクシミリ装置に割り当
てられた電話番号)を用いるようにすればよい。
【0247】また、検索条件としては、送信元の電子メ
ールアドレスを構成する属性情報や、送信元のファクシ
ミリ番号などに限るものではなく、目的の送信元からの
受信データを検索するために用いることができる情報、
例えば、受信日時やタイトル情報などの情報を検索条件
として用いるようにすることもできる。
【0248】また、以上の実施の形態では、携帯無線通
信端末は、PHS電話の機能を備える場合として説明し
たが、電話機能としては、携帯電話であってもよい。そ
の場合には、ネットワークは携帯電話用のネットワーク
が使用されることになる。
【0249】また、情報通信端末としては、携帯無線通
信端末に限るものではなく、通信機能を備えた例えばパ
ーソナルコンピュータなどの通信機器にこの発明を適用
することができる。
【0250】また、以上の実施の形態では、電子メール
およびファクシミリは、SMTPにより共通サーバ装置
2と会員端末1との間でデータのやり取りを行うように
したが、電子メールおよびファクシミリも、WWWブラ
ウザ機能の場合と同様に、HTTPによりデータのやり
取りをすることにより、共通サーバ装置2と会員端末1
との間の通信を統一して、通信のためのアプリケーショ
ンを簡略化することができる。
【0251】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、サーバ装置のメモリ部に当該情報通信端
末宛ての受信データが多数記憶されている場合であって
も、情報通信端末の使用者は、受信データの送信元を示
すアドレス情報を構成する1〜複数の属性情報を指定す
ることにより、迅速かつ確実に目的の送信元からの受信
データを取得するようにすることができる。また、この
場合、情報通信端末の負荷を大きくすることなく、情報
通信端末は、目的の送信元からの受信データを取得する
ことができる。
【0252】また、請求項2の発明によれば、情報通信
端末からの1〜複数の属性情報に一致する属性情報のア
ドレス情報を有する当該情報通信端末宛ての受信データ
の一覧リストがサーバ装置から情報通信端末に提供され
るので、情報通信端末の使用者は、この一覧リストを通
じて、情報通信端末の使用者は、目的の送信元からの受
信データの提供の要求をサーバ装置に対して迅速かつ正
確に行うことができる。
【0253】また、請求項3の発明によれば、情報通信
端末の使用者は、目的の送信元からの受信データを属性
情報を指定するだけで取得することができるので、サー
バ装置に対して受信データの提供要求を送信して、受信
データを取得するようにすることなく、表示素子に表示
された一覧リストを通じて、即座に目的の送信元からの
受信データを表示するなどして利用することができる。
【0254】また、請求項4の発明によれば、情報通信
端末からの1〜複数の属性情報に基づいて並べ換えられ
た、当該情報通信端末宛ての受信データの一覧リストが
サーバ装置から情報通信端末の提供されるので、情報通
信端末の使用者は、この一覧リストを通じて、目的とす
る送信元からの受信データを迅速に探し出して、サーバ
装置に対して提供の要求をすることができる。
【0255】また、請求項5の発明によれば、情報通信
端末からの1〜複数の属性情報に一致する属性情報のア
ドレス情報を有する受信データ自体と、1〜複数の前記
属性情報に基づいて並べ換えられた当該情報通信端末宛
ての受信データの一覧リストとがサーバ装置から情報通
信端末に提供されので、情報通信端末の使用者は、サー
バ装置に対して提供要求を送信して、受信データを取得
するようにすることなく、一覧リストを通じて、目的の
送信元からの受信データを即座に表示するなどして利用
することができる。
【0256】また、サーバ装置のメモリ部に蓄積されて
いる、この情報通信端末宛てのすべての受信データの一
覧リストがていきょうされるので、この一覧リストを用
いて、当該情報通信端末宛てのすべての受信データを対
象として、サーバ装置から取得して利用するようにする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報通信システムが適用される
ネットワーク構成の全体の概要を示す図である。
【図2】図1の具体的なネットワーク構成例を示す図で
ある。
【図3】この発明によるサーバ装置の一実施の形態を示
すブロック図である。
【図4】この発明による情報通信端末の一実施の形態の
外観を示す図である。
【図5】着信を使用者に報知する表示例を示す図であ
る。
【図6】この発明による情報通信端末の一実施の形態の
ブロック図である。
【図7】この発明による情報通信システムの一実施の形
態における電子メール機能時の処理を説明するためのフ
ローチャートの一部である。
【図8】この発明による情報通信システムの一実施の形
態における電子メール機能時の処理を説明するためのフ
ローチャートの一部である。
【図9】この発明による情報通信システムの一実施の形
態における携帯情報通信端末でのメールリスト(受信デ
ータリスト)の表示の例を示す図である。
【図10】この発明による情報通信システムの一実施の
形態における受信データの取り込み手順を説明するため
のフローチャートである。
【図11】この発明による情報通信システムの一実施の
形態における受信データの検索手順のを説明するための
フローチャートである。
【図12】この発明による情報通信システムの一実施の
形態において、受信データの検索を行う場合に用いる検
索条件の設定画面の表示例を示す図である。
【図13】この発明による情報通信システムの一実施の
形態において、受信データの検索を行なった後に情報通
信端末において表示されるメールリスト(受信データリ
スト)の表示例を示す図である。
【図14】この発明による情報通信システムの一実施の
形態における受信データの検索手順の他の例を説明する
ためのフローチャートである。
【図15】この発明による情報通信システムの一実施の
形態における情報通信端末に取り込まれた受信データの
一覧リストの表示の例を示す図である。
【図16】受信データリストの表示の例を示す図であ
る。
【図17】URL形式の電子メールアドレスについて説
明するための図である。
【符号の説明】
1…携帯無線通信端末、2…共通サーバ装置、3…携帯
無線通信端末用ネットワーク、4…アクセスポイント、
5…専用基幹ネットワーク、6…無線基地局、7…ネッ
トワーク管理サーバ装置、21…マスターサーバ、22
…メールサーバ、23…ファクシミリサーバ、24…着
信通知サーバ、100…携帯無線通信端末本体、101
…カバーパネル、102…テンキー、103…アンテ
ナ、105M…メインLCD,105S…サブLCD,
106…タッチパネル、108…キー釦、121…シス
テムコントロール部、122…ROM、123…DRA
M、124…フラッシュメモリ、301…検索タグ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 12/58 H04B 7/26 109M H04M 3/00 H04L 11/00 310B 3/42 11/20 101B 11/00 302

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーバ装置と、情報通信端末とがネットワ
    ークを通じて接続可能とされ、前記情報通信端末宛ての
    受信データは、前記サーバ装置が受信してメモリ部に格
    納すると共に、前記サーバ装置は、前記情報通信端末か
    ら受信データの提供要求を受けたときに、その提供要求
    に応じて指定された受信データを前記情報通信端末に送
    るようにする情報通信方法において、 前記サーバ装置は、 前記情報通信端末から提供される前記受信データの送信
    元のアドレス情報を構成する1〜複数の属性情報に基づ
    いて、前記メモリ部に格納されている前記情報通信端末
    宛ての受信データについての情報を生成する情報生成工
    程と、 前記情報生成工程において生成した前記情報を前記情報
    通信端末に送信する情報送信工程とを備え、 前記情報通信端末は、 使用者からの1〜複数の前記属性情報の入力を受け付け
    る属性情報入力受付工程と、 前記属性情報入力受付工程において受け付けた前記属性
    情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信工程と、 前記サーバ装置からの自己宛ての受信データについての
    前記情報を受信する情報受信工程とを備えることを特徴
    とする情報通信方法。
  2. 【請求項2】前記サーバ装置は、 前記情報生成工程により、前記情報通信端末からの1〜
    複数の前記属性情報に一致する属性情報のアドレス情報
    を有する前記情報通信端末宛ての前記受信データの一覧
    リストを生成するものであり、 前記情報通信端末からの受信データの提供要求に基づい
    て、前記情報通信端末宛ての受信データを提供する受信
    データ提供工程を備え、 前記情報通信端末は、 前記サーバ装置からの前記一覧リストを表示素子に表示
    する表示工程と、 前記表示素子に表示した前記一覧リストの中から前記サ
    ーバ装置に対して提供を要求する受信データの選択入力
    を受け付ける選択入力受付工程と、 選択された前記受信データの提供要求を生成して、前記
    サーバ装置に送信する提供要求送信工程と、 前記サーバ装置の前記受信データ提供工程より提供され
    る自己宛ての受信データを受信する受信データ受信工程
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載の情報通信
    方法。
  3. 【請求項3】前記サーバ装置は、 前記情報生成工程により、前記情報通信端末からの1〜
    複数の前記属性情報に一致する属性情報のアドレス情報
    を有する前記情報通信端末宛ての前記受信データを抽出
    すると共に、抽出した前記受信データの一覧リストを生
    成し、 前記情報送信工程により、前記情報生成工程からの抽出
    した前記受信データと、この受信データの前記一覧リス
    トとを前記情報通信端末に送信するものであり、 前記情報通信端末は、 前記サーバ装置からの前記一覧リストを表示素子に表示
    する表示工程を備え、 前記表示素子に表示した前記一覧リストを通じて、前記
    サーバ装置より提供を受けた自己宛ての受信データを利
    用可能にすることを特徴とする請求項1に記載の情報通
    信方法。
  4. 【請求項4】前記サーバ装置は、 前記情報生成工程により、前記情報通信端末からの1〜
    複数の前記属性情報に基づいて並べ換えられた前記情報
    通信端末宛ての前記受信データの一覧リストを生成する
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の情報通信
    方法。
  5. 【請求項5】前記サーバ装置は、 前記情報通信端末より、1〜複数の属性情報自体の提供
    を受けたときには、前記情報生成工程により、前記情報
    通信端末からの1〜複数の前記属性情報に一致する属性
    情報のアドレス情報を有する前記情報通信端末宛ての前
    記受信データを抽出し、 前記情報送信工程により、前記情報生成工程からの抽出
    した前記受信データと、前記一覧リストとを前記情報通
    信端末に送信することを特徴とする請求項4に記載の情
    報通信方法。
  6. 【請求項6】サーバ装置と情報通信端末とがネットワー
    クを通じて接続され、前記情報通信端末が、前記サーバ
    装置と協働することにより、自分宛ての情報の受信を行
    うようにする情報通信システムであって、 前記サーバ装置は、 前記情報通信端末宛ての受信データを受信してメモリ部
    に記憶する受信手段と、 前記情報通信端末から送信される前記受信データの送信
    元のアドレス情報を構成する1〜複数の属性情報を受信
    する属性情報受信手段と、 前記属性情報受信手段により受信された1〜複数の前記
    属性情報に基づいて、前記メモリ部に記憶されている前
    記情報通信端末宛ての受信データについての情報を生成
    する情報生成手段と、 前記情報生成手段により生成した前記情報を前記情報通
    信端末に送信する情報送信手段とを備え、 前記情報通信端末は、 使用者からの1〜複数の前記属性情報の入力を受け付け
    る属性情報入力手段と、 前記属性情報入力手段を通じて受け付けた前記属性情報
    を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段と、 前記サーバ装置からの自己宛ての受信データについての
    前記情報を受信する情報受信手段とを備えることを特徴
    とする情報通信システム。
  7. 【請求項7】前記サーバ装置は、 前記情報生成手段により、前記情報通信端末からの1〜
    複数の前記属性情報に一致する属性情報のアドレス情報
    を有する前記情報通信端末宛ての前記受信データの一覧
    リストを生成するものであり、 前記情報通信端末からの受信データの提供要求に基づい
    て、前記情報通信端末宛ての受信データを提供する受信
    データ提供手段を備え、 前記情報通信端末は、 前記サーバ装置からの前記一覧リストを表示する表示素
    子と、 前記表示素子に表示した前記一覧リストの中から前記サ
    ーバ装置に対して提供を要求する受信データの選択入力
    を受け付ける選択入力受付手段と、 選択された前記受信データの提供要求を生成して、前記
    サーバ装置に送信する提供要求送信手段と、 前記サーバ装置の前記受信データ提供手段より提供され
    る自己宛ての受信データを受信する受信データ受信手段
    とを備えることを特徴とする請求項6に記載の情報通信
    システム。
  8. 【請求項8】前記サーバ装置は、 前記情報生成手段により、前記情報通信端末からの1〜
    複数の前記属性情報に一致する属性情報のアドレス情報
    を有する前記情報通信端末宛ての前記受信データを抽出
    すると共に、抽出した前記受信データの一覧リストを生
    成し、 前記情報送信手段により、前記情報生成手段からの抽出
    した前記受信データと、この受信データの前記一覧リス
    トとを前記情報通信端末に送信するものであり、 前記情報通信端末は、 前記サーバ装置からの前記一覧リストを表示する表示素
    子を備え、 前記表示素子に表示した前記一覧リストを通じて、前記
    サーバ装置より提供を受けた自己宛ての受信データを利
    用可能にすることを特徴とする請求項6に記載の情報通
    信システム。
  9. 【請求項9】前記サーバ装置は、 前記情報生成手段により、前記情報通信端末からの1〜
    複数の前記属性情報に基づいて並べ換えられた前記情報
    通信端末宛ての前記受信データの一覧リストを生成する
    ものであることを特徴とする請求項6に記載の情報通信
    システム。
  10. 【請求項10】前記サーバ装置は、 前記情報通信端末より、1〜複数の属性情報自体の提供
    を受けたときには、前記情報生成手段により、前記情報
    通信端末からの1〜複数の前記属性情報に一致する属性
    情報のアドレス情報を有する前記情報通信端末宛ての前
    記受信データを抽出し、 前記情報送信手段より、前記情報生成工程からの抽出し
    た前記受信データと、前記一覧リストとを前記情報通信
    端末に送信することを特徴とする請求項9に記載の情報
    通信システム。
  11. 【請求項11】前記情報通信端末と前記サーバ装置とが
    接続される前記ネットワークは、携帯型の電話端末用の
    ネットワークを含み、前記情報通信端末は、前記携帯型
    の電話端末用の無線基地局を通じて通信するための無線
    通信手段を備えることを特徴とする請求項6、請求項
    7、請求項8、請求項9または請求項10に記載の情報
    通信システム。
  12. 【請求項12】情報通信端末とネットワークを通じて接
    続され、前記情報通信端末と協働することにより、前記
    情報通信端末が、自分宛ての受信データを取得するよう
    にするためのサーバ装置であって、 前記情報通信端末宛ての受信データを受信してメモリ部
    に記憶する受信手段と、 前記受信データを特定するために、前記情報通信端末か
    ら送信される前記受信データの送信元のアドレス情報を
    構成する1〜複数の属性情報を受信する属性情報受信手
    段と、 前記属性情報受信手段により受信された1〜複数の前記
    属性情報に基づいて、前記メモリ部に記憶されている前
    記情報通信端末宛ての受信データについての情報を生成
    する情報生成手段と、 前記情報生成手段により生成された前記情報を前記情報
    通信端末に送信する情報送信手段とを備えることを特徴
    とするサーバ装置。
  13. 【請求項13】前記情報生成手段は、前記情報通信端末
    からの1〜複数の前記属性情報に一致する属性情報のア
    ドレス情報を有する前記情報通信端末宛ての前記受信デ
    ータの一覧リストを生成するものであることを特徴とす
    る請求項12に記載のサーバ装置。
  14. 【請求項14】前記情報生成手段は、前記情報通信端末
    からの1〜複数の前記属性情報に一致する属性情報のア
    ドレス情報を有する前記情報通信端末宛ての前記受信デ
    ータを抽出すると共に、抽出した前記受信データの一覧
    リストを生成し、 前記情報送信手段により、前記情報生成工程からの抽出
    した前記受信データと、この受信データの前記一覧リス
    トとを前記情報通信端末に送信するものであることを特
    徴とする請求項12に記載のサーバ装置。
  15. 【請求項15】前記情報生成手段は、前記情報通信端末
    からの1〜複数の前記属性情報に基づいて並べ換えられ
    た前記情報通信端末宛ての前記受信データの一覧リスト
    を生成するものであることを特徴とする請求項12に記
    載のサーバ装置。
  16. 【請求項16】前記情報生成手段は、前記情報通信端末
    より、1〜複数の属性情報自体の提供を受けたときに
    は、前記情報通信端末からの1〜複数の前記属性情報に
    一致する属性情報のアドレス情報を有する前記情報通信
    端末宛ての前記受信データを抽出し、 前記情報通信手段により、前記情報生成手段からの抽出
    した前記受信データと、前記一覧リストとを前記情報通
    信端末に送信することを特徴とする請求項15に記載の
    サーバ装置。
  17. 【請求項17】ネットワークを通じてサーバ装置と接続
    され、前記サーバ装置により受信されて、蓄積されてい
    る自分宛ての受信データを取得するようにする情報通信
    端末であって、 使用者からの前記受信データを特定するためのアドレス
    情報を構成する1〜複数の前記属性情報の入力を受け付
    ける属性情報入力手段と、 前記属性情報入力手段を通じて受け付けた前記属性情報
    を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段と、 前記サーバ装置から送信されてくる、1〜複数の前記属
    性情報に基づいて得られた、前記サーバ装置に蓄積され
    ている自分宛ての受信データについての情報を受信する
    情報受信手段とを備えることを特徴とする情報通信端
    末。
  18. 【請求項18】前記サーバ装置から送信されてくる自分
    宛ての受信データについての情報は、1〜複数の前記属
    性情報に基づいて作成された自分宛ての前記受信データ
    の一覧リストであり、 前記サーバ装置からの前記一覧リストを表示する表示素
    子と、 前記表示素子に表示した前記一覧リストの中から前記サ
    ーバ装置に対して提供を要求する受信データの選択入力
    を受け付ける選択入力受付手段と、 選択された前記受信データの提供要求を生成して、前記
    サーバ装置に送信する提供要求送信手段と、 前記提供要求の応じて、前記サーバ装置より提供される
    自己宛ての受信データを受信する受信データ受信手段と
    を備えることを特徴とする請求項17に記載の情報通信
    端末。
  19. 【請求項19】前記サーバ装置から送信されてくる自分
    宛ての受信データについての情報は、1〜複数の前記属
    性情報に一致する属性情報のアドレス情報を有する自分
    宛ての前記受信データと、1〜複数の前記属性情報に基
    づいて作成された自分宛ての前記受信データの一覧リス
    トとであり、 前記サーバ装置からの前記一覧リストを表示する表示素
    子を備え、 前記表示素子に表示した前記一覧リストを通じて、前記
    サーバ装置より提供を受けた自己宛ての受信データを利
    用可能にすることを特徴とする請求項17に記載の情報
    通信端末。
  20. 【請求項20】前記ネットワークは、携帯型の電話端末
    用のネットワークを含むものであり、前記携帯型の電話
    端末用の無線基地局を通じて通信するための無線通信手
    段を備えることを特徴とする請求項17、請求項18ま
    たは請求項19に記載の情報通信端末。
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