JPH11143091A - 静電記録フィルム - Google Patents

静電記録フィルム

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JPH11143091A
JPH11143091A JP31338197A JP31338197A JPH11143091A JP H11143091 A JPH11143091 A JP H11143091A JP 31338197 A JP31338197 A JP 31338197A JP 31338197 A JP31338197 A JP 31338197A JP H11143091 A JPH11143091 A JP H11143091A
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JP
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dielectric layer
electrostatic recording
recording film
conductive layer
film
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JP31338197A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Nomura
達也 野村
Yukimasa Sugiyama
進征 杉山
Takeshi Konno
武士 今野
Koichi Suematsu
浩一 末松
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 44インチ以上の広幅の絶縁性支持体を有す
る静電記録フィルムにおいて、ゴースト、ジッパーの発
生が皆無の静電記録フィルムを提供すること。 【解決手段】 絶縁性フィルム、導電層、絶縁性スペー
サー粒子を含む誘電層、及び該誘電層の長手方向の両端
部に連続して設けた帯状導電層を有する、44インチ以
上の幅の静電記録フィルムにおいて、該誘電層の体積抵
抗率が1.0×1015Ω・cm以上、誘電層の膜厚が2
μm以上であり、かつ長手方向に10cm長さに切断し
たサンプル4片における帯状導電層間の抵抗が1.8×
107 Ω以下である静電記録フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号を直接静
電潜像に変換した後、トナー現像して可視像化する静電
記録フィルムに関する。さらに詳しくは、カラーグラフ
ィック用或いはCAD用等の静電記録プリンター及びプ
ロッターに使用される静電記録フィルムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】静電記録用フィルムは、絶縁性が高くか
つ耐久性や寸法安定性に優れた支持体例えばポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの上に導電層を設け、更にそ
の上に誘電体層を設けたものが実用化されている。この
ような静電記録フィルムには例えば図3に記載のような
装置を使用することにより画像が形成される。図3にお
いて、ローラ51から送り出された静電記録フィルム5
2は記録用の電圧を付与するマルチピン電極ヘッド53
及び対電極54の間を、静電記録フィルム52の誘電層
が電極ヘッドに対向するように配置されて通過し、電極
ヘッド53から誘電層に記録電圧が印加される。このと
き電極ヘッドと静電記録フィルムの誘電層との微小空隙
(以下ギャップともいう。)に気中放電が発生し、誘電
層表面に静電潜像が形成される。微小空隙は電圧印加時
に放電を起こさせるために必要なものであり、一般に電
極ヘッドと静電記録フィルムの誘電層の間には7〜10
μm程度のギャップが設けられる。このギャップは、誘
電層の表面から絶縁性粒子(以下、「絶縁性スペーサ粒
子」という。)が突き出るような誘電層を作製すること
により形成される。電極ヘッドはこの突出した粒子表面
に接触しながら上記ギャップを保って電圧の印加を行
う。そして、この電圧印加により誘電層には、負の電荷
の潜像が形成されるが、この時、比較的電気抵抗の低い
導電層にはこの負の電荷の潜像と反対の電荷の正の電荷
が生じ、これにより負の電荷の潜像が固定される。
【0003】このように潜像が形成されると、潜像の電
荷と反対の極性を有する黒色トナーの収容部のトナーヘ
ッド55Bが持ち上げられて誘電層と接触し、黒色トナ
ーが潜像部分に付着し可視画像となる。その後潜像部分
に付着した黒色トナーを乾燥機56で乾燥させ、トナー
画像を誘電層上に定着させる。この間に黒色のトナー画
像が形成された長さ部分だけフィルムはローラに巻き取
られ、その後同様に次のシアントナーの画像を形成さ
れ、順次同様に他のカラートナーが現像される。なお、
図1中55Yはイエロートナーヘッド、55Cはシアン
トナーヘッド、55Mはマゼンタトナーヘッドであり、
57は巻き取りロールである。
【0004】このようなポリエチレンテレフタレートを
支持体として用いた静電記録フィルムはその高い絶縁性
の故にいわゆるゴースト故障が発生する。ゴースト故障
とは放電時の放電流が導電層を介し、現像ロールからア
ースされるために本来現像されるべき箇所よりも先の部
分にトナーが現像(吸着)されてしまう1種の「かぶ
り」と考えられている。このため、この「ゴースト故
障」をなくす試みも既に幾つか提案されている。例え
ば、特公平5−60857号公報には、絶縁性支持体の
上に導電層と誘電層を設けた静電記録フィルムにおい
て、誘電層の表面両端部に、電気抵抗値が1×105 Ω
/cm以下の、連続した導電性帯を設け、この帯を紙送
りロール、ガイドロール、現像部等で接地したプロッタ
ー本体と接触させることによりかぶりを防止することが
提案されている。
【0005】また、特開平03−219252号公報に
は、上記のような両端部に連続した導電性帯を設けた誘
電層を有する静電記録フィルムにおいて、右側と左側の
導電性帯の表面電気抵抗値を異ならせ、一方(最初にパ
ルス電圧を印加する方向)が他方(最後に8パルス電圧
を印加する方向)の2〜10倍であり、かつ両方の表面
電気抵抗値それぞれが1×104 〜5×105 Ω/cm
の範囲内にすることにより「ゴースト」故障を防止する
ことが提案されている。しかし、これらの方法では記録
メディアが広幅化すると広幅のメディアの両端部のアー
ス率が低下し、ゴーストが発生するという欠点を有して
いる。この他に特開昭61−213851号公報、特開
平2−59757号公報、特開昭2−83547号公
報、特開平4−194859号公報には、記録装置の金
属部分と接する誘電層に導電性微粒子を添加することに
より放電流を記録メディア表面からアースする手法が提
案されている。この方法ではメディアの幅に関係なくた
しかにゴースト故障を解決できるが、導電性微粒子の添
加量を極力少なくしても隣接する導電層と部分的に短絡
していることから、静電潜像が残らない微小部分を生
じ、これが掻き傷状のジッパー故障となり、画像品質の
低下を引き起こす。さらに、放電電極を故障させてしま
う事態すら起こり得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点に鑑みなされたもので、その目的は、44イン
チ以上の広幅の絶縁性支持体を有する静電記録フィルム
において、ゴースト、ジッパーの発生が皆無の静電記録
フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、絶縁性フィ
ルム、導電層、絶縁性スペーサー粒子を含む誘電層、及
び該誘電層の長手方向の両端部に連続して設けた帯状導
電層を有する、44インチ以上の幅の静電記録フィルム
において、該誘電層の体積抵抗率が1.0×1015Ω・
cm以上、誘電層の膜厚が2μm以上であり、かつ長手
方向に10cm長さに切断したサンプル4片における帯
状導電層間の抵抗が1.8×107 Ω以下である静電記
録フィルムを提供することにより解決される。また、本
発明の静電記録フィルムの導電層は少なくともバインダ
−と金属酸化物粒子を含むものが好ましく、特に金属酸
化物粒子がアンチモンをドープした針状結晶構造の酸化
スズであるものが好ましい。
【0008】さらに、本発明の静電記録フィルムの導電
層中の金属酸化物粒子はバインダーに対し重量比で10
以上含まれること、また導電層中の金属酸化物粒子は8
00mg/m2 以上添加されていることが好ましい。誘
電層の体積抵抗率を1.0×1014以上、誘電層の膜厚
を2μm以上にすることにより、導電層を通り現像ロー
ルに流れる放電電流を阻止する。しかし、誘電層の体積
抵抗率を高めるだけでは、放電流のアースパスがフィル
ムの両端のみとなるため、フィルム中央部では放電自体
が起こらず、フィルム中央部では色濃度の低下を引き起
こす。そこで、帯状導電層間の抵抗を上記のように特定
の値より小さくしてフィルム中央部の放電流のアースパ
スを確保することにより前記色濃度低下を防ぐ。また帯
状導電層間の抵抗率を下げるだけでは、誘電層から導電
層に抜けて現像ロールに流れる放電流を完全に阻止する
ことができないためゴーストの発生を防ぐことはできな
い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を更に詳細に説明する。図
1および図2は、本発明の静電記録フィルムの一例を示
す模式的断面図である。図中1は絶縁性フィルムを、2
は導電層を、3は誘電層を、4は帯状導電層をそれぞれ
表している。帯状導電層は図2に示されるように誘電層
の上に設けてもよい。図1で示されるものの方がゴース
トの防止、ジッパーの発生の阻止の点からみて好ましい
が、製造上の点からは図2のものの方が有利である。次
に、本発明の静電記録フィルムを構成する各層について
順次説明する。
【0010】<絶縁性フィルム>絶縁性フィルムとして
使用できる材料にはフィルム、紙、布等が挙げられる
が、本発明においては自己支持性、絶縁性があればどの
ような材料でも使用することができ、その用途に応じ適
宜選択される。透明または不透明のいずれの絶縁性フィ
ルムを用いることができるが、鏡像を形成して誘電層面
(画像形成面)の反対側から見る場合には透明であるこ
とが必要となる。一般に体積固有抵抗が1×1012Ω・
cm以上の材料が使用される。目的によっては不透明な材
料でも使用することができる。このような材料として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート等のポリエステル類;ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン;ポリアミド;ポリエステルア
ミド;ポリエーテル;ポリイミド;ポリアミドイミド;
ポリスチレン;ポリカーボネート;ポリ−p−フェニレ
ンスルフィド;ポリエーテルエステル;ポリ塩化ビニ
ル:及びポリ(メタ)アクリル酸エステル等のアクリル
樹脂等を挙げることができる。これらの中で、ポリエス
テル類が好ましく、特にポリエチレンテレフタレートが
好ましい。絶縁性フィルムの厚さは、特に制限はない
が、10〜250μm(特に20〜200μm)のもの
が取り扱い易く好ましい。
【0011】<導電層>導電層に用いる材料は、公知の
ものを使用することができる。表面電気抵抗は1×10
4 〜1×109 Ω/□の範囲にあることが好ましい。こ
のような導電層の例としては、電子伝導性の金属酸化
物からなる層;イオン伝導性の高分子電解質の塗布
層;導電性粉末と高分子バインダあるいは高分子電解
質を含む塗布層を挙げることができる。この中でもの
導電性粉末と高分子バインダーを含むものが、製造上さ
らには性能面における温湿度依存性の点からみて好まし
い。上記導電性粉末の例としては、Fe、Cu、Ni、
Ag等の金属、Ni−Cr等の合金、酸化スズなどの金
属酸化物などを挙げることができる。高分子電解質の例
としては、四級アンモニウム塩、スルホン酸塩を有する
ポリマー等を挙げることができる。導電層は、後述の誘
電層において形成される静電潜像を安定化するための層
である。本発明の導電層に用いられる導電性粒子として
は、特にアンチモンをドープした針状結晶構造を有する
酸化スズが好ましい。針状結晶であるため接点が多く、
小量の添加量でも大きな導電性が得られる。また、アン
チモンをドープした酸化スズは添加するフィルムを黒っ
ぽくし色味を悪くするが、針状酸化スズの場合はこのよ
うな欠点がない。球状粒子の場合は所定の導電性を得る
ためには、針状粒子に比べ添加量が多くなる上、アンチ
モンが球状粒子全体に分布しているためフィルムの黒化
が著しいが、針状酸化スズはドープされるアンチモンが
針状結晶の表面にしか存在しないため所定の導電性を得
るためのドープアンチモンの量は、球状粒子に比較して
小量であるからである。したがって、本発明において導
電層に添加する導電性粒子としてはアンチモンをドープ
した針状酸化スズ粒子が特に好ましい。この他、アンチ
モンドープした針状酸化スズ粒子を用いると、他の導電
粒子を用いた場合に生ずる湿度依存性がない、すなわち
記録特性が湿度の影響を受けず低湿度から高湿度まで安
定した記録が可能になり、さらに透明性に優れた静電記
録フィルムを得ることができる。
【0012】針状酸化スズは、長さ方向の長軸径が0.
1〜5μm、好ましくは0.2〜2μm、幅方向の短軸
径が0.01〜1μm、好ましくは0.01〜0.02
の範囲のものが透明性及び均一な導電性を形成可能な
点で好ましい。また、前記の高分子バインダーとしては
塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、スチレン、
メチルスチレン、ブタジエン、アクリル酸、アクリル酸
アルキルエステル(炭素原子数2〜4のアルキル基)、
メタクリル酸アルキルエステル(炭素原子数2〜4のア
ルキル基)、ヒドロキシエチルアクリレート、無水マレ
イン酸、あるいはアクリロニトリルの各単独重合体、及
びこれらのモノマーから選ばれる少なくとも二種からな
る共重合体(例.アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン
共重合体);ポリエステル、ゼラチン、及びポリアミド
(例.ナイロン)等が用いられ、この中でもゼラチン、
ポリエステル、アクリル樹脂が好ましい。本発明におい
ては、導電層において従来の静電記録フィルムの場合よ
りも多量の導電性粒子を添加することにより、帯状導電
層間の抵抗を1.8×107 Ω以下に、好ましくは1.
5×107 Ω以下に低下させることを特徴とし、導電性
粒子特に金属酸化物粒子がバインダーに対し重量比で1
0以上、特に30以上含まれることが好ましく、さらに
導電層中に金属酸化物粒子が800mg/m2 以上、特
に1000mg/m2 以上添加することが好ましい。
【0013】<帯状導電層>帯状導電層は少なくとも導
電性物質と結着樹脂としての高分子バインダーを含有す
る。 帯状導電層自体の電気抵抗率は1×106 Ω/c
m以下とする。これより大きいとゴーストの発生を防止
するという本発明の目的を達成することはできない。帯
状導電層を形成するために用いる導電性物質としては、
カーボンブラック、銀粉、銅粉、アルミニウム粉、亜鉛
粉等が用いられるが、塗布液安定性等の製造上の点から
カーボンブラックを用いることが好ましい。高分子結着
樹脂としては、上記の導電層形成の際用いられる高分子
バインダーと同様のものが用いられる。
【0014】<誘電層>本発明の誘電層は、少なくとも
高分子バインダー及び絶縁性粒子(絶縁性スペーサ粒
子)を含む。誘電層は、静電潜像を形成しトナーを受け
るための層として機能するが、前記のマルチピン電極と
対向電極の間で放電を起こすためには、電極ヘッドと誘
電層との間に微小間隙(約7〜10μm)を形成する必
要があり、このために、誘電層には絶縁性の粒子(絶縁
性スペーサー粒子)を誘電層のバインダー表面から突き
出るように配置させ、前記の間隙(ギャップ)を形成す
る。上記高分子バインダとしては、体積固有抵抗が1×
1012Ω・cm以上(好ましくは1×1012〜1×1017
Ω・cm)の樹脂を使用することが好ましい。そのような
樹脂の例としては、酢酸ビニル樹脂、エチレン/酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂/塩
化ビニリデン共重合体、アクリル樹脂(例、(メタ)ア
クリル酸エステルの重合体又は共重合体)、ブチラール
樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ化ビニ
リデン樹脂、ニトロセルロース樹脂、スチレン樹脂、ス
チレン/アクリル系モノマー共重合体(例、スチレン/
アクリロニトリル共重合体)、ウレタン樹脂、塩素化ポ
リエチレン樹脂、ロジン及びロジン誘導体を挙げること
ができる。これらは単独で使用しても、二種以上混合し
て使用してもよい。
【0015】上記絶縁性粒子としては、一般に体積固有
抵抗が1×108 Ω・cm以上(好ましくは1×1012
1×1017Ω・cm以上)の無機粒子又は有機ポリマー粒
子が使用される。無機粒子の材料としては、酸化ケイ
素、酸化チタン、アルミナ、酸化鉛、酸化ジルコニウム
等の金属酸化物、及び炭酸カルシウム、チタン酸バリウ
ム、硫酸バリウム等の金属塩類等を挙げることができ
る。有機ポリマー粒子の材料としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン、でんぷん、スチレ
ン/ジビニルベンゼン共重合体、アクリル樹脂、メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、及びフッ素樹
脂等を挙げることができる。これらの絶縁性粒子は、単
独でも、2種以上混合して用いてもよい。上記絶縁性粒
子は、安定した放電を得るために誘電層の表面から突出
していることが、必要であり、その平均粒径は誘電層の
膜厚より大きい。一般に1〜20μmの範囲(好ましく
は5〜20μm)である。絶縁性粒子と高分子バインダ
との重量比は、0.5/100〜100/100の範囲
にあることが好ましい。絶縁性粒子の量がこの範囲より
少ない場合は、放電の安定性が低下し、この範囲より多
いと透明性が損なわれる。本発明の静電記録フィルムに
おいては、この誘電層の体積抵抗率を1.0×1014Ω
・cm以上にすることが必要である。誘電層の体積抵抗
率がこれよりも小さいと、導電層を通り、現像ロールに
流れる放電電流を阻止することができず、ゴーストの発
生を防ぐことはできない。本発明において、誘電層の体
積抵抗率は、好ましくは、1.0×1015Ω・cm以上
である。誘電層の体積抵抗率を1.0×1014以上とす
るためには、例えば高分子バインダーや絶縁性フィラー
等を適宜選択することにより行われる。さらに本発明の
静電記録フィルムの誘電層の膜厚は2μm以上であるこ
とが必要である。これよりも膜厚が薄いと、誘電層の体
積抵抗が低下するため、上記と同様の理由によりゴース
トの発生を防止することができなくなる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。 実施例1 厚さ75μm、巾44インチの二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルムの上に以下の組成の導電層液を塗
布し、140℃で1分乾燥した。乾燥後の塗工重量は1
g/m2 であった。 ゼラチン(新田製761ゼラチン) 2重量部 アンチモンドープ針状酸化スズ(FS−10D:石原産業製) 600重量部 界面活性剤(EMALEX W160:日本エマルジョン製) 1重量部 水 397重量部 上記フィルムに、下記組成の誘電層塗布液を塗布し、1
20℃、5分間乾燥し、乾燥後の塗工重量を3.5g/
2 とした。 トルエン 653重量部 メチルエチルケトン 134重量部 シクロヘキサノン 70重量部 ロジンエステルガム(AA−L:荒川化学工業製) 5重量部 ポリエステル(バイロン200:東洋紡製) 106重量部 塩素化ポリエチレン(HE905:日本製紙製) 12重量部 スペーサー粒子(ユニストールR100K:三井化学製) 20重量部 上記フィルムの、誘電層上の両端部に4mm巾で、下記
組成のカーボン分散液を塗布し、80℃、1分間乾燥し
た。乾燥後の塗工重量は2g/m2 であった。 トルエン 159重量部 メチルエチルケトン 802重量部 (ディスパロン#7004:楠本化成製) 2重量部 ポリエステル(バイロン500:東洋紡) 5重量部 塩化ビニル樹脂(ZESTC110A:新第一塩ビ製) 16重量部 カーボンブラック(ケッチェンブラックEC−600JD: 16重量部 ライオン製) 上記の工程により、図2の形態の静電記録フィルムを得
た。得られた静電記録フィルムの誘電層は膜厚3.5μ
mでその体積抵抗率は1.1×1015Ω・cmであり、
帯状導電層間の抵抗は1.4×107 Ωであった。
【0017】比較例1 上記実施例1において導電層として下記組成のものを塗
布したことを除き、他は同じ条件で静電記録フィルムを
作成した。 ゼラチン(761ゼラチン:新田製) 2重量部 アンチモンドープ針状酸化スズ(FS−10D:石原産業製)300重量部 界面活性剤(EMALEX W160:日本エマルジョン製) 1重量部 水 697重量部 この比較例で得られた静電記録フィルムの帯状導電層間
の抵抗は4.5×10 7 Ωであった。
【0018】比較例2 上記実施例1において、誘電層の塗工量を減少させ、乾
燥後の塗工重量を1.5g/m2 とし、1.5μmの厚
みの誘電層を有する他は、他と同じ条件にして静電記録
フィルムを作製した。
【0019】比較例3 上記実施例1において、誘電層を以下の組成の塗布液を
塗布し、120℃で5分乾燥する他は、実施例1と同様
にして静電記録フィルムを得た。 トルエン 653重量部 メチルエチルケトン 134重量部 シクロヘキサノン 70重量部 ロジンエステルガム(AA−L:荒川化学工業製) 5重量部 ポリエステル(バイロン200:東洋紡) 106重量部 塩素化ポリエチレン(HE−905:日本製紙製) 12重量部 スペーサー粒子(ユニストールR100K:三井化学製) 20重量部 塩化カルシウム 0.1重量部 このようにして得た静電記録フィルムの誘電層の体積抵
抗は5.0×1013であった。
【0020】比較例4 上記実施例1において誘電層として下記の処方液を塗布
し、120℃で5分乾燥した以外は実施例1と同様にし
て静電記録フィルムを得た。 トルエン 653重量部 メチルエチルケトン 134重量部 シクロヘキサノン 70重量部 ロジンエステルガム(AA−L:荒川化学工業製) 5重量部 ポリエステル(バイロン200:東洋紡) 106重量部 塩素化ポリエチレン(HE−905:日本製紙製) 12重量部 スペーサー粒子(ユニストールR100K:三井化学製) 20重量部 塩化カルシウム 0.3重量部
【0021】このようにして得た静電記録フィルムの誘
電層の体積抵抗は3.0×1012であった。
【0022】評価方法 静電カラープロッター(8944seriesII、ゼロ
ックスC.G.S(株))製を用いて、得られた静電記
録フィルムの誘電層の上に、カラー画像を形成した。主
な出力条件としては、フィルムモードを選択し、ゴース
トバスターの出力を75%とした。 ゴースト マクベス反射濃度計による測定値において、未印画部の
濃度との濃度差が、 ・0.01以下 :○(目視で全く観察されな
い。) ・0.01〜0.1 :△ ・0.1以上 :× 中央部色濃度 マクベス反射濃度計による測定値において、フィルム端
部と中央部の濃度差が、 ・0.5以下 :○ ・0.5以上 :× 帯状導電層間の抵抗 長手方向10cm、幅方向44インチのサンプル四片に
おいて、帯上導電層間の抵抗をTOAエレクトロニクス
(株)のメガオームメーターにて100Vの電圧を印加
した際の抵抗を測定した。 膜厚 サンプル片の断面をミクロトームにより精錬し、その断
面をSEM写真に撮影する。SEM写真より、ポリマー
バインダーのみの厚み(絶縁性粒子を除く)を膜厚とし
た。 体積抵抗率 蒸着導電フィルム上に、4μmの絶縁層を塗工し、絶縁
層上にワセリンを薄く施したスズ箔を設置する。導電フ
ィルムとスズ箔間に10Vの電圧を印加したときの抵抗
(R)を測定し、絶縁層膜厚(d)とスズ箔の面積
(S)により、体積抵抗率(Rv)=R(S/d)とし
て計算した。得られた結果を表1に示す。
【0023】表1
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の静電記録フィルムは、上記の構
成を採用することにより、ゴーストの発生がなく、優れ
た画像が得られる。また従来例においてみられるような
中央部の色濃度の不足や、ジッパー故障も観察されな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電記録フィルムの一例を示す模式的
断面図である。
【図2】図1の静電記録フィルムにおいて、帯状導電層
を誘電層の上に設けた例を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の静電記録フィルムに画像形成を行うた
めの装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1:絶縁性フィルム 2:導電層 3:誘電層 4:帯状導電層 51:ローラ 52:静電記録フィルム 53:マルチピン電極ヘッド 54:対向電極 55Y、B、C、M:トナーヘッド 56:乾燥機 57:ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末松 浩一 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性フィルム、導電層、絶縁性スペー
    サー粒子を含む誘電層、及び該誘電層の長手方向の両端
    部に連続して設けた帯状導電層を有する、44インチ以
    上の幅の静電記録フィルムにおいて、該誘電層の体積抵
    抗率が1.0×1014Ω・cm以上、誘電層の膜厚が2
    μm以上であり、かつ長手方向に10cm長さに切断し
    たサンプル四片における帯状導電層間の抵抗が1.8×
    107Ω以下であることを特徴とする静電記録フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 導電層が少なくともバインダ−と金属酸
    化物粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載の静電
    記録フィルム。
  3. 【請求項3】 金属酸化物粒子がアンチモンをドープし
    た針状結晶構造の酸化スズであることを特徴とする請求
    項2に記載の静電記録フィルム。
  4. 【請求項4】 導電層中の金属酸化物粒子がバインダー
    に対し重量比で10以上含まれることを特徴とする請求
    項2に記載の静電記録フィルム。
  5. 【請求項5】 導電層中に金属酸化物粒子が800mg
    /m2 以上添加されていることを特徴とする請求項2に
    記載の静電記録フィルム。
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