JPH1113823A - 可変ゲイン型可変減衰装置 - Google Patents

可変ゲイン型可変減衰装置

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Publication number
JPH1113823A
JPH1113823A JP16588297A JP16588297A JPH1113823A JP H1113823 A JPH1113823 A JP H1113823A JP 16588297 A JP16588297 A JP 16588297A JP 16588297 A JP16588297 A JP 16588297A JP H1113823 A JPH1113823 A JP H1113823A
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JP
Japan
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controller
gain
variable
damping device
damping force
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Pending
Application number
JP16588297A
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English (en)
Inventor
Naomiki Niwa
直幹 丹羽
Takayuki Mizuno
孝之 水野
Shigeto Kurata
成人 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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Publication of JPH1113823A publication Critical patent/JPH1113823A/ja
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、減衰力実績をフィードバックし
て、可変減衰装置が振動状況に応じて最適な減衰力を得
るような弁開度を与えるように、ゲインマトリックスか
ら最適なゲインを選択し得るような可変減衰装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】 可変減衰装置のコントローラをデジタル
コンピュータで構成し、この可変減衰装置の減衰力実績
をコントローラにフィードバックし、制御コンピュータ
からの減衰力指令値の大きさによりコントローラが最適
となるゲインに切り換えるか、または制震制御方法、入
力地震等により制御コンピュータからの指令によりコン
トローラが最適となるゲインに切り換える構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】アクティブ制震装置の制御コ
ンピュータにより指令される減衰力を、可変減衰装置の
コントローラのゲインを最適な値に変化させることで、
制震効果を十分発揮させることができる可変ゲイン型減
衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】構造物
の柱梁架構内に設置して、地震時の揺れを低減する可変
減衰装置は、既に例えば特公平7-45781 号公報等で開示
されている。
【0003】以下簡単に、該可変減衰装置について説明
する。
【0004】図5(a)は可変減衰装置を、柱梁架構の
ブレースと柱間に取り付けた図である。(b)は一架構
面の詳細図である。
【0005】図6は該可変減衰装置の概念を示す図であ
る。
【0006】油圧シリンダ3内にロッド4が両端より突
き出したピストン5を設け、その左右に形成した油圧室
6に流出阻止用チェック弁14と流入阻止用チェック弁
15とを配設する。次に流入用流路16及び流出用流路
17を設け、これらを大流量切替弁18aとシャットオ
フ弁18bを介して左右の油圧室6に連通する。次いで
シリンダ3及びロッド4を架構本体と付加耐震要素即ち
ブレースに連結する。
【0007】そしてコンピュータの指令により大流量切
換弁18aが作動し、減衰係数を調整制御するものであ
る。19は弁開度コントローラである。
【0008】ここで制御コンピュータによって指令され
る制御指令値に、可変減衰装置の左右の油圧室内の圧力
差にシリンダの有効面積を乗じた減衰力実績をフィード
バックして、流量制御弁の開度を調整し、最適な減衰力
を得るようなゲインをもつコントローラを設けることが
有効である。
【0009】例えば図7は一定のゲインのもとで0.5Hz
の(a)は50tf、(b)は100tf 、(c)は150tf の荷
重を入力した場合の荷重とピストンのストロークの関係
を表す図である。このゲインでは0.5Hz の振動では図は
楕円形を描いている。
【0010】図8は図7の場合と同じゲインで1.0Hz の
(a)は50tf、(b)は100tf 、(c)は150tf の荷重
を入力した場合の図で、発振を起こしていることが分か
る。
【0011】従って図8の場合には、減衰装置がその機
能を十分に発揮していない。
【0012】本発明は、減衰実績をフィードバックし
て、可変減衰装置が振動状況に応じて最適な減衰力を得
るような弁開度を与えるように、ゲインマトリックスか
ら最適なゲインを選択し得るような可変減衰装置を提供
することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1は、可変減衰装
置のコントローラをデジタルコンピュータで構成し、前
記可変減衰装置の減衰力実績を該コントローラにフィー
ドバックし、制御コンピュータからの減衰力指令値の大
きさによりコントローラが最適となるゲインに切り換え
ることを特徴とする可変ゲイン型可変減衰装置を主旨と
する。
【0014】請求項2は、可変減衰装置のコントローラ
をデジタルコンピュータで構成し、前記可変減衰装置の
減衰力実績を該コントローラにフィードバックし、振動
制御方法に応じ、制御コンピュータからの指令により、
コントローラ内のゲインを最適となるゲインに切り換え
ることを特徴とする可変ゲイン型可変減衰装置を主旨と
する。
【0015】請求項3は、可変減衰装置のコントローラ
をデジタルコンピュータで構成し、前記可変減衰装置の
減衰力実績を該コントローラにフィードバックし、振動
制御方法及び減衰力指令値に応じ、制御コンピュータか
らの指令により、コントローラ内のゲインを最適となる
ゲインに切り換えることを特徴とする可変ゲイン型可変
減衰装置を主旨とする。
【0016】請求項4は、可変減衰装置のコントローラ
をデジタルコンピュータで構成し、前記可変減衰装置の
減衰力実績を該コントローラにフィードバックし、入力
地震動または建物の地震応答値の大きさに応じ、制御コ
ンピュータからの指令により、コントローラ内のゲイン
を最適となるゲインに切り換えることを特徴とする可変
ゲイン型可変減衰装置を主旨とする。
【0017】次にその作用を説明する。
【0018】図2はコントローラの構成を示す概念図で
ある。
【0019】コントローラは、圧力を制御する部分K1
と流量を制御する部分K2と、位相を調整する部分I1
と符号を判定する部分J1により構成される。
【0020】例えば制御コンピュータからの減衰力指令
値|U|は、I1で位相調整され可変減衰装置本体のピ
ストン両側の圧力差|ΔP|がフィードバックされ減算
される。次いで圧力制御の最適ゲイン番号K1が選択さ
れ乗算される。この乗算された値に可変減衰装置の流量
切換弁の開度実績がフィードバックされ、前記乗算され
た値から減算され、流量を制御する最適ゲイン番号K2
が選択され乗算される。その値が符号判定部分J1を経
て、流量制御弁7に伝達される。このような処理の流れ
で減衰力指令値が精度よく実現できる。
【0021】ここにコントローラは減衰力指令値に応じ
て、ゲイン番号のマトリックスを有し最適なコントロー
ラゲインは、あらかじめ建物、可変減衰装置、及び装置
コントローラ等をモデル化した数値解析により、各建物
ごとに対象とする地震動の大きさや制御方法に応じて決
定しておく。
【0022】請求項1では、制御コンピュータの減衰力
指令値のみによって、上記ゲイン番号の内から最適なも
のを選択するため、制御コンピュータの判断は不要で、
コントローラ自体が最適なゲインを判断する。
【0023】これに対して、請求項2、3及び4では振
動制御方法、例えば相対量フィードバック或いは絶対量
フィードバックの制御方法だとか入力地震動または建物
の地震応答値によって、最適ゲイン番号を選択する必要
があり、いずれも制御コンピュータの解析結果を要する
ため、最適なゲイン番号の選択は制御コンピュータの中
で行われる。
【0024】以上のような、可変ゲイン型可変減衰装置
を用いれば、振動制御方法や減衰力(地震動)の大きさ
により、コントローラのゲインを最適に選ぶことがで
き、減衰力指令値により近似した減衰力実績を常に確保
することができ、アクティブな制震効果を十分発揮する
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図面により、本発明の実施の
形態を説明する。
【0026】図1は、本発明の可変ゲイン型可変減衰装
置の概念図である。可変ゲイン型可変減衰装置は、装置
部1とコントローラ部2よりなる。装置部1は、従来の
ものと同様に油圧シリンダ3内にロッド4が両端より突
き出したピストン5を設け、その左右に形成した油圧室
6を連結する流量制御弁7から構成される。そして左右
の油圧室6の圧力差|ΔP|とロッド4の速度及び流量
制御弁7の開度実績がコントローラ部2にフィードバッ
クされる。そしてコントローラ部2から最適ゲイン処理
され開度指令値を流量制御弁7に伝達する。このように
して減衰力指令値により近似した減衰力実績が確保でき
る。
【0027】図2は制御コンピュータ部8とコントロー
ラ部2と装置部1の関係を示し、コントローラ部2の内
部構成を示す図である。
【0028】コントローラ部2は、位相を調整する部分
I1と、圧力を制御する部分K1と、流量を制御する部
分K2と符号を判定する部分J1からなる。装置部1の
圧力差|ΔP|は位相を調整する部分I1と、圧力を制
御する部分K1との間にフィードバックされ、流量制御
弁7の開度実績は、圧力を制御する部分K1と流量を制
御する部分K2の間にフィードバックされ、ロッド4の
速度は符号を判定する部分J1にフィードバックされ
る。流量制御弁7の開度指令値は符号を判定する部分J
1から出される。
【0029】図3(a)は、請求項1に示すような制御
コンピュータ8からの、指令値によって最適ゲインを選
択する場合でゲイン部Gはコントローラ内にあることを
示す図である。(b)は、請求項2、3及び4に示すよ
うに最適ゲインが制御方法や入力地震動に依存し、制御
コンピュータ8の解析結果によらねば、最適ゲインが選
択できない場合で、ゲイン部Gは制御コンピュータ内に
あることを示す図である。
【0030】図4はゲインマトリックスの一例の表であ
る。ゲイン番号は、請求項1の場合はコントローラ2に
よって、請求項2、3及び4の場合は制御コンピュータ
8によって、最適なゲイン番号が選択される。
【0031】
【発明の効果】本発明の可変ゲイン型可変減衰装置を用
いれば、振動制御方法や減衰力(地震動)の大きさによ
り、コントローラのゲインを最適に選ぶことができ、減
衰力指令値により近似した減衰力実績を常に確保するこ
とができ、アクティブな制震効果を十分発揮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変ゲイン型可変減衰装置の概念図で
ある。
【図2】制御コンピュータ部8とコントローラ部2と装
置部1の関係を示し、コントローラ部2の内部構成を示
す図である。
【図3】(a)は、請求項1に示すような制御コンピュ
ータ8からの、指令値によって最適ゲインを選択する場
合でゲイン部Gはコントローラ内にあることを示す図で
ある。(b)は、請求項2、3及び4に示すように最適
ゲインが制御方法や入力地震動に依存し、制御コンピュ
ータ8の解析結果によらねば、最適ゲインが選択できな
い場合で、ゲイン部Gは制御コンピュータ内にあること
を示す図である。
【図4】ゲインマトリックスの一例の表である。
【図5】(a)は可変減衰装置を、柱梁架構のブレース
と柱間に取り付けた図である。(b)は一架構面の詳細
図である。
【図6】可変減衰装置の概念を示す図である。
【図7】一定のゲインのもとで0.5Hz の(a)は50tf、
(b)は100tf 、(c)は150tfの荷重を入力した場合
の荷重とピストンのストロークの関係を表す図である。
【図8】図7の場合と同じゲインで1.0Hz の(a)は50
tf、(b)は100tf 、(c)は150tf の荷重を入力した
場合の図である。
【符号の説明】
1……可変減衰装置の装置部、2……可変減衰装置のコ
ントローラ部、3……シリンダ、4……ロッド、5……
ピストン、6……油圧室、7……流量調整弁、8……制
御コンピュータ、9……圧力計、10……ブレース、1
1……梁、12……柱、13……センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変減衰装置のコントローラをデジタル
    コンピュータで構成し、前記可変減衰装置の減衰力実績
    を該コントローラにフィードバックし、制御コンピュー
    タからの減衰力指令値の大きさによりコントローラが最
    適となるゲインに切り換えることを特徴とする可変ゲイ
    ン型可変減衰装置。
  2. 【請求項2】 可変減衰装置のコントローラをデジタル
    コンピュータで構成し、前記可変減衰装置の減衰力実績
    を該コントローラにフィードバックし、振動制御方法に
    応じ、制御コンピュータからの指令により、コントロー
    ラ内のゲインを最適となるゲインに切り換えることを特
    徴とする可変ゲイン型可変減衰装置。
  3. 【請求項3】 可変減衰装置のコントローラをデジタル
    コンピュータで構成し、前記可変減衰装置の減衰力実績
    を該コントローラにフィードバックし、振動制御方法及
    び減衰力指令値に応じ、制御コンピュータからの指令に
    より、コントローラ内のゲインを最適となるゲインに切
    り換えることを特徴とする可変ゲイン型可変減衰装置。
  4. 【請求項4】 可変減衰装置のコントローラをデジタル
    コンピュータで構成し、前記可変減衰装置の減衰力実績
    を該コントローラにフィードバックし、入力地震動また
    は建物の地震応答値の大きさに応じ、制御コンピュータ
    からの指令により、コントローラ内のゲインを最適とな
    るゲインに切り換えることを特徴とする可変ゲイン型可
    変減衰装置。
JP16588297A 1997-06-23 1997-06-23 可変ゲイン型可変減衰装置 Pending JPH1113823A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014174044A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子力機器の制振支持装置およびその制御システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014174044A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子力機器の制振支持装置およびその制御システム

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010814