JPH11137670A - 体内留置型浄化装置 - Google Patents

体内留置型浄化装置

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JPH11137670A
JPH11137670A JP9323784A JP32378497A JPH11137670A JP H11137670 A JPH11137670 A JP H11137670A JP 9323784 A JP9323784 A JP 9323784A JP 32378497 A JP32378497 A JP 32378497A JP H11137670 A JPH11137670 A JP H11137670A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血液浄化の際、血液の体外循環による患者への
負担を軽減し、また治療のための操作性が向上し簡易に
血液浄化療法を行うことができ、さらに小型で脳内血管
もしくは脳室または肝臓等の実質臓器に直接挿入可能な
体内留置型浄化装置を提供する。 【解決手段】本発明の体内留置型浄化装置1は、外周面
が血液と接触可能な少なくとも1本の中空糸膜2と、中
空糸膜2の内腔部21に処理液を供給する供給口51
と、前記中空糸膜2の内腔部21を通過した処理液を排
出する排出口91とを有することを特徴とする。前記供
給口51および前記排出口91が中空糸膜2の一端側に
設けられていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、血管等の体内留置
型の浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、血液浄化法として血液濾過、血液
透析濾過、血液透析等が広く臨床に応用されてきた。
【0003】血液濾過は、細孔を有する膜を用いてその
膜間にかけた圧力差により除去すべき物質(毒素物質)
を含む血漿成分を膜の細孔を通じて血液側から他の側へ
移動させ除去する方法である。膜の細孔を通過する物質
(毒素物質)は、それ自身の大きさと細孔の大きさによ
って規制され、膜のふるいにより選択的除去を可能にす
るものである。血液濾過では通常、濾過により除水され
た分、電解質等が調整された補充液を患者に補給するこ
とが必要である。
【0004】血液透析は、半透膜を介して一方に血液、
他方に電解質等が調整された透析液を流し、半透膜を境
にして血液と透析液の溶質(物質)の濃度差から生じる
拡散現象を利用して、血液中の毒素物質を除去する方法
である。
【0005】血液透析濾過は前記血液透析と血液濾過を
同時に行う療法であり、血液濾過と同様に通常、患者に
補充液を補給する必要がある。
【0006】これらの血液浄化法は、通常血液を一旦体
外へ取り出して処理する療法、すなわち体外循環療法で
あるため、患者にとっては体内の血液循環量が減少する
ことにより、循環器系への負担が大きい。また、血液流
量や単位時間あたりの溶質除去量をあまりに高く設定し
た場合、患者に過大な負担をかけることになる。
【0007】さらに、体外循環回路の設置、プライミン
グ操作、血液循環装置や透析液還流装置の取扱い等の治
療のための操作が多く複雑であった。
【0008】このため、長時間をかけて患者から徐々に
毒素物質を除去する持続的血液浄化療法がICU、CC
U等の集中治療室において施行されていた。
【0009】しかし、持続的血液浄化療法は治療操作が
煩雑であるという問題があった。また、装置が大型であ
り、微細な脳内血管等における血液浄化には適さないも
のであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
上述のような重篤の患者に対して、血液の体外循環によ
る負担を軽減し、治療のための操作性を改善し、簡易に
血液浄化療法を行うことができる体内留置型浄化装置を
提供することにある。
【0011】さらに小型で、脳内血管等の複雑で微細な
血管においても血液浄化を可能とする体内留置型浄化装
置を提供することにある。
【0012】また、肝臓等の実質臓器に直接挿入して組
織液等の体液の浄化を行うことができる体内留置型浄化
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(14)の本発明により達成される。
【0014】(1) 血管内に留置し、該血管内におい
て血液中の特定物質を選択的に分離・除去する体内留置
型浄化装置であって、外周面が血液と接触可能な少なく
とも1本の中空糸膜と、前記中空糸膜の内腔部に処理液
を供給する供給口と、前記中空糸膜の内腔部を通過した
処理液を排出する排出口とを有することを特徴とする体
内留置型浄化装置。
【0015】(2) 前記供給口が前記中空糸膜の一端
側に設けられ、前記排出口が前記中空糸膜の他端側に設
けられている上記(1)に記載の体内留置型浄化装置。
【0016】(3) 前記供給口および前記排出口が前
記中空糸膜の一端側に設けられている上記(1)に記載
の体内留置型浄化装置。
【0017】(4) 前記中空糸膜の他端部に前記処理
液を貯留する貯留部が設けられている上記(3)に記載
の体内留置型浄化装置。
【0018】(5) 前記供給口または前記排出口と前
記貯留部とを連通する連結管を有する上記(3)または
(4)に記載の体内留置型浄化装置。
【0019】(6) 複数の前記中空糸膜を有し、該中
空糸膜の一部と、その残部の中空糸膜において前記内腔
部における前記処理液の流れ方向が異なる上記(3)な
いし(5)のいずれかに記載の体内留置型浄化装置。
【0020】(7) 血管内に留置し、該血管内におい
て血液中の特定物質を選択的に分離・除去する体内留置
型浄化装置であって、外周面が血液と接触可能な少なく
とも1本の中空糸膜と、前記中空糸膜の内腔部と連通し
前記中空糸膜を透過した前記特定物質を排出するための
排出口とを有することを特徴とする体内留置型浄化装
置。
【0021】(8) 前記中空糸膜の内径が10〜25
0μmである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載
の体内留置型浄化装置。
【0022】(9) 前記中空糸膜の膜厚が1〜60μ
mである上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の体
内留置型浄化装置。
【0023】(10) 前記中空糸膜の限外濾過率が5〜
300ml/hr/m2 /mmHgである上記(1)ないし
(9)のいずれかに記載の体内留置型浄化装置。
【0024】(11) 前記中空糸膜の全長が10〜10
0cmである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の
体内留置型浄化装置。
【0025】(12) 前記中空糸膜の総膜面積が0.0
5cm2 〜3m2 である上記(1)ないし(11)のいずれ
かに記載の体内留置型浄化装置。
【0026】(13) 体内に留置し、該体内において体
液中の特定物質を選択的に分離・除去する体内留置型浄
化装置であって、外周面が体液と接触可能な少なくとも
1本の中空糸膜と、前記中空糸膜の内腔部に処理液を供
給する供給口と、前記中空糸膜の内腔部を通過した処理
液を排出する排出口とを有することを特徴とする体内留
置型浄化装置。
【0027】(14) 体内に留置し、該体内において体
液中の特定物質を選択的に分離・除去する体内留置型浄
化装置であって、外周面が体液と接触可能な少なくとも
1本の中空糸膜と、前記中空糸膜の内腔部と連通し前記
中空糸膜を透過した前記特定物質を排出するための排出
口とを有することを特徴とする体内留置型浄化装置。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の体内留置型浄化装
置を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明す
る。
【0029】図1は、本発明の体内留置型浄化装置(血
管内留置型血液浄化装置)の第1実施例を示す側断面
図、およびA−A線断面図である。
【0030】図に示すように、本発明の体内留置型浄化
装置1(以下「装置1」という)は、血管内に留置し、
該血管内において血液中の特定物質を選択的に分離・除
去するものであって、外周面が血液と接触可能な少なく
とも1本の中空糸膜2(中空糸膜束3)と、中空糸膜2
の内腔部21に処理液を供給する供給口51と、中空糸
膜2の内腔部21を通過した処理液を排出する排出口9
1とを有するものである。
【0031】本発明の装置1に用いられる中空糸膜2と
しては、膜の内外を連通する多数の細孔を有するマイク
ロポーラス膜であって、分画分子量が10,000〜6
0,000ダルトンであるものが好ましい。
【0032】このような中空糸膜2の構成材料として
は、生体的適合性を有し、血液浄化に使用可能なもので
あれば特に限定されず、例えば、再生セルロース、エチ
ルセルロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロー
ス等のセルロース系、ポリスルホン系、ポリアクリロニ
トリル系、ポリメチルメタクリレート系、エチレンビニ
ルアルコール共重合体系、ポリアミド系、ポリプロピレ
ン系、ポリカーボネート系等の合成高分子系材料からな
る中空糸が好適である。また、必要により親水性を付与
して用いることができる。また、中空糸膜表面に生体
(血液)適合性を有する高分子化合物を被覆して用いる
こともできる。
【0033】さらに、中空糸膜2を血管内で均一に血液
と接触させるため、中空糸膜2に伸縮性を付与する加工
を施してもよい。このような加工としては例えばクリン
プ、カール等が挙げられる。
【0034】このような中空糸膜2の内径は、10〜2
50μmであることが好ましく、50〜230μmがよ
り好ましく、70〜210μmがさらに好ましい。内径
が小さ過ぎると処理液が内腔部を流通する際の内壁にか
かる圧力が過大となるおそれがあり、また一方、内径が
大き過ぎると装置1が大型化し、血管内に安全に挿入・
留置することが困難になる。
【0035】また、中空糸膜2の膜厚が1〜60μmで
あることが好ましく、5〜50μmがより好ましく、1
0〜45μmがより好ましい。膜厚が小さ過ぎると中空
糸膜の強度が小さくなるおそれがあり、また、膜厚が大
き過ぎると血液浄化装置が大型化し、血管内に安全に挿
入・留置することが困難になる。
【0036】さらに、中空糸膜2の限外濾過率は5〜3
00ml/hr/m2 /mmHg程度であることが好ましい。限
外濾過率が小さ過ぎると血液浄化効率が低下するおそれ
があり、一方、限外濾過率が大き過ぎると、血中からの
除水量が大きくなり身体への負担が大きくなるおそれが
ある。
【0037】この中空糸膜2(中空糸膜束3)の総膜面
積(外表面の膜面積)は、留置対象となる血管の太さ、
部位等により適宜設定されるが、0.05cm2 〜3m2
であることが好ましい。例えば下大静脈の場合には、
0.05〜3m2 が好ましく、0.1〜2m2 がより好
ましく、0.1〜1m2 がさらに好ましい。また、脳内
血管もしくは脳室または肝臓、腎臓等の実質臓器に直接
挿入して用いる場合には0.05〜100cm2 であるこ
とが好ましく、0.1〜50cm2 がより好ましく、1〜
20cm2 がさらに好ましい。
【0038】さらに中空糸膜2(中空糸膜束3)の全長
は10〜100cmであることが好ましい。特に下大静脈
に適用する場合には10〜80cm程度が好ましく、20
〜70cmがより好ましく、30〜60cmがさらに好まし
い。脳内血管もしくは脳室または肝臓、腎臓等の実質臓
器に直接挿入して用いる場合には、30〜100cm程度
であることが好ましく、50〜80cmがさらに好まし
い。中空糸膜束3が短か過ぎると血液浄化作用を十分に
得るための膜面積を確保することが困難になり、また、
長過ぎると血管内に安全に挿入・留置することが困難に
なる。
【0039】中空糸膜2は、少なくとも1つの固定部材
8により固定・保持され、場合により複数の中空糸膜2
を束ねて中空糸膜束3を形成する。
【0040】固定部材8は中空糸膜2の両端部付近で樹
脂材料を硬化させて形成される。各中空糸膜2は固定部
材8を貫通し、後述する供給口51および排出口91に
連通している。
【0041】この固定部材8の構成材料は特に限定され
ないが、ポリウレタン、ポリエステル等の変性しない樹
脂材料で構成されていることが好ましい。
【0042】中空糸膜2の一端側の固定部材8に、内腔
部21に処理液を供給するための供給口51が液密に接
合されている。該供給口51にはある程度の容積をもつ
供給ポート5が形成されている。この供給ポート5は、
供給口51と中空糸膜2の開口端部とを連絡する連絡手
段として機能する。また、供給口51から供給された処
理液を各中空糸膜2に均等に分配する分配手段としても
機能する。
【0043】供給ポート5の形状は、その外径が供給口
51から固定部材8の端面まで外径が漸次変化する形状
であることが好ましい。これにより、本発明の装置1の
血管内へ挿入および抜去を安全に行なうことができる。
【0044】供給ポート5の構成材料としては特に限定
されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリウレタン、シリコン等の樹脂材料を用
いることができるが、ポリウレタン等の抗血液凝固性を
有する樹脂が好ましい。
【0045】なお、供給ポート5の固定部材8への接合
方法は特に限定されず、該固定部材8と一体成形された
ものであっても、別部材であってもよい。別部材の場
合、固定部材8との接合方法は、接着剤による接着、熱
融着等が挙げられる。
【0046】ここで、中空糸膜2を通過する特定物質と
は、病因子となる物質を意味し、例えば、尿素、アンモ
ニア、β2 −ミクログロブリン、ミオグロビン、クレア
チニン等が挙げられる。また、処理液とは、血液浄化の
ために用いられる生理食塩水、電解質等のバランスを調
整した液を意味し、例えば、透析液、電解液、補充液等
が挙げられる。
【0047】一方、他端側の固定部材8には、内腔部を
通過した処理液を排出する排出口91が液密に接合され
ている。排出口91は前記供給口51と同様に排出ポー
ト9が形成されている。排出ポート9は、排出口91と
中空糸膜2の開口端部とを連絡する連絡手段として機能
する。
【0048】このように、供給口51を中空糸膜2の一
端側に設け、排出口4を他端側に設けることにより、処
理液は内腔部21を一方向に通過することとなり、処理
液の圧力損失を抑制することができる。また、中空糸膜
2を隔てて血液と接触した処理液と未接触の血液とが混
じり合うことがなく、効率の良い血液浄化を行うことが
できる。
【0049】排出ポート9の形状は、上述した供給ポー
ト5と同様に、その外径が排出口91における外径から
中空糸膜束3の端面の外径まで漸次変化する形状である
ことが好ましい。これにより、本発明の装置1の血管内
へ挿入および抜去を安全に行なうことができる。
【0050】排出ポート9の構成材料としては、上記供
給ポート5と同様のものを用いることができ、供給ポー
トと異なる材質から構成されていてもよい。
【0051】また、固定部材8との接合方法としては、
上記供給口51と同様のものが挙げられる。
【0052】以上、血液浄化の場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
中空糸膜を肝臓等の実質臓器に直接挿入して組織液等の
体液の浄化を行なう場合にも用いることができる。
【0053】次に、本実施例の装置1の作用について説
明する。血液透析、血液透析濾過に用いる場合には、処
理液は供給口51から供給ポート5に流入する。供給ポ
ート5内が処理液で満たされると、処理液は圧力により
中空糸膜2の内腔部21に供給される。処理液は内腔部
21を通過しながら、中空糸膜2に形成された細孔を隔
てて接触し、血液中の不要物質等の特定物質を分離・除
去する。そして、中空糸膜2の他端側に形成された排出
口91を経て体外へ排出される。
【0054】血液濾過に用いる場合、処理液を排出口9
1および供給口51の少なくともいずれか一方から処理
液を内腔部21に充填した後、血液濾過を行なう。膜間
圧力により中空糸膜2の内腔部21内に移動した特定物
質を前記処理液と共に排出口91および供給口51の少
なくともいずれか一方から排出される。
【0055】または処理液を用いることなく、中空糸膜
2に陰圧をかけ、濾液を排出口91および供給口51の
少なくともいずれか一方から吸引排出することもでき
る。
【0056】図2は、本発明の体内留置型浄化装置の第
2実施例を示す縦断面図、A−A線断面図およびB−B
線断面図である。
【0057】図に示すように本実施例の装置1は、中空
糸膜2の一端側に供給口51および排出口91が液密に
接合され、他端側には貯留部7が接合されている。
【0058】また、供給口51と貯留部7とを連通する
中空の管からなる連結管12を有している。
【0059】以下、上述の第1実施例との相違点のみに
ついて説明し、同様の事項については説明を省略する。
【0060】連結管12の一端は供給口51と連結し、
他端は貯留部7と連結している。また、中空糸膜束3の
中心付近に位置しており、連結管12の両端付近は固定
部材8、8を貫通し中空糸膜2とほぼ平行に延びてい
る。これにより供給口51から供給される処理液を中空
糸膜2の内腔部21を通過させないで、速やかに貯留部
7に導入することができる。また、膜表面における血液
のせん断速度は、中空糸束の外周面が最も大きいので、
物質移動効率が高い。従って、連結管12が中空糸膜束
3の中心付近に位置することにより、血液浄化処理効率
に悪影響を与えることがない。
【0061】連結管12の大きさは特に限定されない
が、外径が0.5〜15mm程度が好ましい。外径が小さ
過ぎると処理液の供給効率が低下し、大き過ぎると、上
記中空糸膜束3の大きさとの関係から装置1が大型化
し、血管内に安全に挿入・留置することが困難になる。
【0062】連結管12の構成材料としては、例えば、
中空糸膜2と同様の構成材料が挙げられる。
【0063】また、連結管12は上記の固定部材8で接
着剤等で接着固定されていてもよく、固定部材8と一体
成形されたものであってもよい。
【0064】貯留部7は、供給口51から連結管12を
経て供給された処理液を各中空糸膜2に均等に分配する
分配手段としても機能する。貯留部7の形状は特に限定
されないが、外面の頂部71は丸みを帯びた形状である
ことが好ましい。これにより、装置1を安全に血管内に
挿入・留置することができる。
【0065】貯留部7の構成材料としては、上記供給口
51、排出口91と同様のものを使用することができ
る。
【0066】本実施例においては、供給口51および排
出口91とが前記中空糸膜2の一端側に設けられてい
る。このような構成とすることにより、装置1を挿入
し、該装置1に処理液を供給するための開口と、処理液
の体外への排出のための開口とを各々設ける必要がない
ため、穿刺孔を1つにすることができ、組織の損傷を抑
え患者への負担、苦痛を軽減することができる。
【0067】本実施例の装置1を血液透析、血液透析濾
過に用いる場合には、図8に示すように、処理液を供給
口51から連結管12を経て貯留部7に供給する。貯留
部7が処理液で満たされた後、圧力により処理液は図の
矢印に示すように中空糸膜2の内腔部21に流入する。
【0068】処理液は内腔部21を通過しながら中空糸
膜2に形成された細孔を介して血液中から特定物質を分
離・除去する。そして排出口9を経て体外から除去され
る。
【0069】なお、本実施例の装置1において、処理液
の供給と排出方向を逆にしたものであってもよい。すな
わち、処理液は中空糸膜2の内腔部21を経由して貯留
部7へ入り、その後、連結管12を経由して排出される
様に使用することも可能である。
【0070】一方、血液濾過に用いる場合、処理液を排
出口91および供給口51の少なくともいずれか一方か
ら処理液を内腔部21に充填した後、血液濾過を行な
う。膜間圧力により中空糸膜2の内腔部21内に移動し
た特定物質を前記処理液と共に排出口91および供給口
51の少なくともいずれか一方から排出される。
【0071】または、処理液を用いることなく中空糸膜
2に陰圧をかけ、濾液を排出口91および供給口51の
少なくともいずれか一方から吸引排出することもでき
る。
【0072】次に、複数の前記中空糸膜2を有し、該中
空糸膜の一部とその残部の中空糸膜において内腔部にお
ける処理液の流れ方向が異なる実施例について説明す
る。
【0073】図3は、本発明の体内留置型浄化装置の第
3実施例を示す側断面図、A−A線断面図およびB−B
線断面図である。
【0074】本実施例の装置1は、中空糸膜2の一端側
に供給口51および排出口91が液密に接合され、他端
側には貯留部7が液密に接合されている。
【0075】以下、上述の第1実施例および第2実施例
との相違点のみについて説明し、同様の事項については
説明を省略する。
【0076】図3に示すように、供給口51は固定部材
8において、一部の中空糸膜2の内腔部21に連通して
いる。この一部の中空糸膜2は中空糸膜束3の芯部付近
に位置している。
【0077】本実施例の装置1を血液透析、血液透析濾
過に用いる場合は、処理液はまず供給口51とそれに連
通する一部の中空糸膜2の内腔部21にのみ供給され
る。供給された処理液はその内腔部21を通過しなが
ら、中空糸膜2に形成された細孔を隔てて血液と接触
し、血液中から特定物質を分離・除去する。そして、他
端側に接合された貯留部7に流入する。そこで処理液は
貯留部7に接合する他端側から残部の中空糸膜2’、す
なわち上記供給口51と連通しない中空糸膜2’の内腔
部21’に流入し、再び中空糸膜2’の細孔を介して血
液中から特定物質を分離・除去しながら、排出口91か
ら排出される。
【0078】本実施例のように、処理液を供給口51か
ら一部の中空糸膜2に供給し、血液浄化を行ないながら
貯留部7に流入した後、残部の中空糸膜2’に再び流入
し血液浄化を行う。これにより、中空糸膜束3の芯部と
外周部をまんべんなく利用することができ、血液透析濾
過に特に有効である。
【0079】さらに、供給口51と排出口91とを中空
糸膜2の一端(同じ側)に設けられているため上記第2
実施例と同様、患者への負担を軽減することができる。
【0080】なお、本実施例において処理液の供給と排
出方向を逆にしてもよい。すなわち、処理液は中空糸膜
2’の内腔部21’を経由して貯留部7へ入り、その
後、内腔部2を経由して排出される様に使用することも
可能である。
【0081】一方、血液濾過に用いる場合、処理液を排
出口91および供給口51の少なくともいずれか一方か
ら処理液を内腔部21に充填した後、血液濾過を行な
う。膜間圧力により中空糸膜2の内腔部21内に移動し
た特定物質を前記処理液と共に排出口91および供給口
51の少なくともいずれか一方から排出される。
【0082】または処理液を用いることなく、中空糸膜
2に陰圧をかけ、濾液を排出口91および供給口51の
少なくともいずれか一方から吸引排出することもでき
る。
【0083】図4は本発明の体内留置型浄化装置の第4
実施例を示す側断面図、A−A線断面図およびB−B線
断面図である。
【0084】以下、上述の第1実施例〜第3実施例との
相違点のみについて説明し、同様の事項については説明
を省略する。
【0085】図4に示すように本実施例の装置1は、中
空糸膜束3の一端側に供給口51および排出口91とが
液密に接合されている。供給口51および排出口91は
各々固定部材8において中空糸膜2の内腔部21に連通
している。供給口51と排出口91とは隔壁4により隔
てられている。したがって、供給口51と排出口91と
で中空糸膜束3を二分している。これにより、供給口5
1と連通する一部の中空糸膜2と、排出口91と連通す
る残部の中空糸膜2’とでは、処理液の流れ方向が逆向
きとなる。中空糸膜束3の他端側には貯留部7が液密に
接合されている。
【0086】隔壁4の構成材料としては、前記供給口5
1等と同様の材料を用いることができる。
【0087】また、一部の中空糸膜2と残部の中空糸膜
2’とは、本実施例のように等分に分けられていてもよ
く、不均一に分けられていてもよい。
【0088】本実施例の装置1を血液透析、血液透析濾
過に用いる場合、処理液は供給口51から中空糸膜2の
内腔部21に流入する。中空糸膜2に形成された細孔を
介して血液中から特定物質を分離・除去しながら、他端
側に接合された貯留部7に流入する。そこで処理液は貯
留部7と連通する残部の中空糸膜2’の内腔部21’に
流入し、再び中空糸膜2’の細孔を介して血液中から特
定物質を分離・除去しながら、排出口91から排出され
る。
【0089】血液濾過に用いる場合、処理液を排出口9
1および供給口51の少なくともいずれか一方から内腔
部21および21’に充填した後、該処理液と血液から
中空糸膜2および2’を通過し濾過された濾液とを排出
口91および供給口51の少なくともいずれか一方から
排出される。
【0090】または処理液を用いることなく、中空糸膜
2および2’の少なくともいずれか一方に陰圧をかけ、
濾液を排出口91および供給口51の少なくともいずれ
か一方から吸引排出することもできる。
【0091】次に、血液濾過のみに用いられる実施例に
ついて説明する。図5は本発明の体内留置型浄化装置の
第5実施例を示す側断面図、A−A線断面図およびB−
B線断面図である。
【0092】本実施例の装置1は、血管内に留置し該血
管内において血液中の特定物質を選択的に分離・除去す
るものであって、外周面が血液と接触可能な少なくとも
1本の中空糸膜2と、中空糸膜2の内腔部21と連通し
中空糸膜2を透過した特定物質を排出するための排出口
91とを有することを特徴とする。
【0093】中空糸膜2の一端部には上記排出口91が
液密に接合され、他端側には閉塞部75が設けられてい
る。閉塞部75において中空糸膜2の他端側は閉塞して
いる。この閉塞部75の替わりに、中空糸膜2の開孔端
と連通する貯留部7を接合したものであってもよい。
【0094】血液濾過を行なう場合、中空糸膜2を所定
の血管内に挿入し、排出口91から吸引する。中空糸膜
2の他端側は貯留部7または固定部材8により閉じられ
ているため内腔部21は陰圧状態となる。これにより中
空糸膜2の内外間に圧力差が生じ血液濾過が行われ、特
定物質を含む血漿が中空糸膜2を通過する。これを前記
開口部56から吸引排出することにより特定物質が除去
され血液浄化が行われる。
【0095】または、中空糸膜2の内腔部21に処理液
を排出口91から充填し、血液濾過を行った後、中空糸
膜2を透過した特定物質を含む処理液を排出口91から
吸引排出する。
【0096】このように血液濾過の場合には、処理液を
循環させる必要がないため、排出口91は供給口51と
を兼ねるものとしても十分な血液浄化効率を得ることが
できる。
【0097】図6は本発明の体内留置型浄化装置の第6
実施例を示す側断面図である。
【0098】装置1は、1本の中空糸膜2と、該中空糸
膜2の一端側の開孔に連通する排出口91と、他端側に
は中空糸膜2を閉塞する閉塞端75とを備えている。
【0099】血液濾過を行なう場合、まず、中空糸膜2
を所定の血管内に挿入し、排出口91から吸引する。中
空糸膜2の他端側は閉塞端75により閉じられているた
め、内腔部は陰圧状態となる。これにより中空糸膜2の
内外間に圧力差が生じ血液濾過が行われ、特定物質を含
む血漿が中空糸膜2を通過する。これを前記排出口91
から吸引排出することにより特定物質が除去され血液浄
化が行われる。
【0100】または、中空糸膜2の内腔部21に処理液
を排出口91から充填し、血液濾過が行われた後、中空
糸膜2を透過した特定物質を含む処理液を排出口91か
ら吸引排出する。
【0101】このように血液濾過の場合には、処理液を
循環させる必要がないため、排出口91は供給口51と
を兼ねるものとしても十分な血液浄化効率を得ることが
できる。
【0102】次に、血液透析のみに用いられる実施例に
ついて説明する。図7は本発明の体内留置型浄化装置の
第7実施例を示す側断面図である。
【0103】装置1は、1本の中空糸膜2と、該中空糸
膜2の一端側に供給口51の開孔および排出口91が設
けられており、他端側には中空糸膜2を閉塞する閉塞端
75とを備えている。
【0104】中空糸膜2の内腔部21にチューブ35が
設けられており、二重管構造をなしている。
【0105】中空糸膜2および内管35のいずれか一方
を処理液の供給口51と連結し、他端を排出口91と連
結する。これにより、処理前後における処理液が相互に
混合することがなく効率よく血液透析を行うことができ
る。
【0106】本実施例において、チューブ35の一端は
処理液を供給するための供給口51と連結し、中空糸膜
2は排出口91と連結している。
【0107】チューブ35の他端側の開孔端351は、
閉塞端75近傍に位置することが好ましい。これにより
開孔端351からの処理液の供給が妨げられない。
【0108】チューブ35の外径は特に限定されない
が、上記中空糸膜2の内径の30〜80%程度が好まし
い。チューブ35の外径が大き過ぎると中空糸膜2との
間の空間が狭くなり、通過可能な処理液量が減少し十分
な血液透析を行うことが困難になる。一方、外径が小さ
過ぎる場合チューブ35の内径も小さくならざるを得
ず、処理液の供給を効率よく行うことが困難となる。
【0109】このようなチューブ35の構成材料として
は、上記の中空糸膜2と同様のものを使用することがで
きる。また、チューブ35は中空糸膜2の製造と同時に
形成されるものであってもよく、中空糸膜2とは別に製
造し中空糸膜2の内腔部21に挿入されてもよい。
【0110】血液透析を行なう場合、処理液は供給口5
1からチューブ35内を通過し、開孔端351から中空
糸膜2の内腔部21に処理液が供給される。
【0111】そして、処理液は中空糸膜2を隔てて血液
と接触し、透析を行いながら中空糸膜2の内側とチュー
ブ35の外側の間を通過しながら排出口91を経て体外
に排出される。
【0112】なお、本実施例ではチューブ35は供給口
51と連結しているが、排出口91と連結する構成とし
てもよい。また、チューブ35の開孔端351付近に側
孔が設けられていてもよい。
【0113】以上、本発明の体内留置型浄化装置を図示
の各実施例について説明したが、本発明はこれらに限定
されるものではなく、例えば、上記の各実施例におい
て、供給口と排出口とを相互に入れ替えたものであって
もよい。
【0114】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0115】1.体内留置型浄化装置の作製 (作製例1)
【0116】図1に示す構成の体内留置型浄化装置(血
管内留置型血液浄化装置)を作製した。中空糸膜2とし
ては、以下のものを使用した。
【0117】内径 :200μm 膜厚 :26μm 全長 :50cm 限外濾過率:12ml/hr/m2 /mmHg 材料 :銅アンモニウム再生セルロース、 膜面積:0.19m2
【0118】この中空糸膜2の両端をポリウレタン製固
定部材4で固定し、中空糸膜束3を形成した。次に、中
空糸膜2(中空糸膜束3)の一端側にポリウレタン製の
供給口51、他端側には排出口91を液密に接合した
【0119】(作製例2)中空糸膜2として、以下のも
のを使用した以外は作製例1と同様にして血管内留置型
血液浄化装置を作製した。
【0120】内径 :200μm 膜厚 :45μm 全長 :60cm 限外濾過率:480ml/hr/m2 /mmHg 材料 :ポリスルホン 膜面積:0.15m2
【0121】(作製例3)図2に示す構成の血管内留置
型血液浄化装置を作製した。中空糸膜2としては、以下
のものを使用した。
【0122】内径 :100μm 膜厚 :15μm 全長 :30cm 限外濾過率:8ml/hr/m2 /mmHg 材料 :銅アンモニウム再生セルロース 膜面積:0.13m2
【0123】この中空糸膜2の両端をポリウレタン製固
定部材4で固定し、中空糸膜束3を形成した。次に、中
空糸膜束3の一端側にポリウレタン製の供給口51およ
び排出口91を接合し、他端側には貯留部7を接合し
た。
【0124】ポリウレタン製の連結管12は、供給口5
1と連結させて、中空糸膜束3の中心軸付近に中空糸膜
2と平行に配置させ、固定部材4を貫通するように構成
されている。
【0125】(作製例4)中空糸膜2として、以下のも
のを使用した以外は作製例3と同様にして血管内留置型
血液浄化装置を作製した。
【0126】内径 :250μm 膜厚 :40μm 全長 :80cm 限外濾過率:480ml/hr/m2 /mmHg 材料 :ポリスルホン 膜面積:0.26m2
【0127】(作製例5)図3に示す構成の血管内留置
型血液浄化装置を作製した。中空糸膜2としては、以下
のものを使用した。
【0128】内径 :200μm 膜厚 :26μm 全長 :50cm 限外濾過率:12ml/hr/m2 /mmHg 材料 :銅アンモニウム再生セルロース 膜面積:0.19m2
【0129】この中空糸膜2の両端をポリウレタン製固
定部材4で固定し、中空糸膜束3を形成した。次に、中
空糸膜束3の一端側にポリウレタン製の供給口51およ
び排出口91とを接合し、他端側には貯留部7を接合し
た。
【0130】なお、本作製例では供給口51は中空糸膜
3の中心付近の中空糸膜2と連通するよう構成されてい
る。
【0131】(作製例6)中空糸膜2として、以下のも
のを使用した以外は作製例5と同様にして血管内留置型
血液浄化装置を作製した。
【0132】内径 :200μm 膜厚 :20μm 全長 :50cm 限外濾過率:54ml/hr/m2 /mmHg 材料 :ポリメチルメタクリレート 膜面積:0.16m2
【0133】(作製例7)図4に示す構成の血管内留置
型血液浄化装置を作製した。中空糸膜2としては、以下
のものを使用した。
【0134】内径 :200μm 膜厚 :26μm 全長 :40cm 限外濾過率:12ml/hr/m2 /mmHg 材料 :銅アンモニウム再生セルロース 膜面積:0.16m2
【0135】この中空糸膜2の両端をポリウレタン製固
定部材4で固定し、中空糸膜束3を形成した。次に、中
空糸膜束3の一端側にポリウレタン製の供給口51およ
び排出口91を液密に接合し、他端側には貯留部7を接
合した。
【0136】なお、本作製例では供給口51と排出口9
1とは、中空糸膜束3の一端側に接合された1つのポー
トを固定部材から突出する隔壁4により2つに分割する
ことにより構成されている。
【0137】(作製例8)中空糸膜2として、以下のも
のを使用した以外は作製例7と同様にして血管内留置型
血液浄化装置を作製した。
【0138】内径 :200μm 膜厚 :45μm 全長 :50cm 限外濾過率:480ml/hr/m2 /mmHg 材料 :ポリスルホン 膜面積:0.15m2
【0139】(作製例9)図5に示す構成の血管内留置
型血液浄化装置を作製した。中空糸膜2としては、以下
のものを使用した。
【0140】内径 :80μm 膜厚 :20μm 全長 :60cm 限外濾過率:18ml/hr/m2 /mmHg 材料 :銅アンモニウム再生セルロース 膜面積:0.45m2
【0141】この中空糸膜2の両端をポリウレタン製固
定部材4で固定し、中空糸膜束3を形成した。次に、中
空糸膜束3の一端側にポリウレタン製排出口91を液密
に接合し、他端側には貯留部7を接合した。なお、本作
製例では中空糸膜2の他端部は固定部材8で閉塞されて
いる。
【0142】(作製例10)中空糸膜2として、以下の
ものを使用した以外は作製例9と同様にして血管内留置
型血液浄化装置を作製した。
【0143】内径 :200μm 膜厚 :45μm 全長 :60cm 限外濾過率:480ml/hr/m2 /mmHg 材料 :ポリスルホン 膜面積:0.22m2
【0144】(作製例11)図6に示す構成の血管内留
置型血液浄化装置を作製した。中空糸膜2としては、以
下のものを使用した。
【0145】内径 :200μm 膜厚 :26μm 全長 :100cm 限外濾過率:12ml/hr/m2 /mmHg 材料 :銅アンモニウム再生セルロース 膜面積:7.6cm2
【0146】この中空糸膜2の一端側に排出口91を接
合する。他端側をポリウレタン製の閉塞端75を形成
し、中空糸膜2を閉塞した。
【0147】(作製例12)中空糸膜2として、以下の
ものを使用した以外は作製例11と同様にして血管内留
置型血液浄化装置を作製した。
【0148】内径 :200μm 膜厚 :45μm 全長 :80cm 限外濾過率:480ml/hr/m2 /mmHg 材料 :ポリスルホン 膜面積:7.3cm2
【0149】(作製例13)図7に示す構成の血管内留
置型血液浄化装置を作製した。中空糸膜2としては、以
下のものを使用した。
【0150】内径 :200μm 膜厚 :26μm 全長 :100cm 限外濾過率:12ml/hr/m2 /mmHg 材料 :銅アンモニウム再生セルロース 膜面積:7.6cm2 チューブ外径:100μm(対中空糸膜内径比:50
%) チューブ材料:ポリウレタン
【0151】この中空糸膜2の一端側にポリウレタン製
の供給口51および排出口91を接合する。他端側をポ
リウレタン製の閉塞端75を形成し、中空糸膜2の他端
側を閉塞した。
【0152】ポリウレタン製のチューブ35は、一端を
供給口51と連結して中空糸膜2の中心軸付近に中空糸
膜2と平行に配置させた。チューブ35の他端にある開
孔端351は閉塞端75近傍に位置している。
【0153】(作製例14)中空糸膜2として、以下の
ものを使用した以外は作製例13と同様にして血管内留
置型血液浄化装置を作製した。
【0154】内径 :200μm 膜厚 :45μm 全長 :100cm 限外濾過率:480ml/hr/m2 /mmHg 材料 :ポリスルホン 膜面積:8.7cm2 チューブ外径:120μm(対中空糸膜内径比:60
%) チューブ材料:ポリウレタン
【0155】2.血液浄化性能の評価 (実験例1)
【0156】上記作製例1〜8で作製した各血管内留置
型血液浄化装置を図9に示す実験用回路に組み込んで血
液浄化性能を調べた。
【0157】まず、尿素窒素濃度が100mg/dlに調整
した牛血液20を牛血液容器22に入れて37℃に保ち
継続的に撹拌した。
【0158】上記各作製例で作製した血管内留置型血液
浄化装置1を透析液入口18、透析液出口19、牛血液
入口16、牛血液出口17とを有する内径3cmの円筒容
器15内に設置した。
【0159】牛血液容器22と牛血液入口16とを牛血
液回路23により接続し、牛血液出口17と牛血液容器
22とを牛血液回路27により接続して循環経路を形成
した。また、血管内留置型血液浄化装置1の供給口51
と透析液容器31とを透析液回路33により接続し、排
出口91と透析液回収容器39とを透析液回路36によ
り接続した。なお、透析液として以下のものを使用し
た。
【0160】
【0161】牛血液回路23には牛血液を送液するため
のポンプ25が設けられており、透析液回路33には透
析液を送液するためのポンプ34が、さらに透析液回路
36には透析液を回収するためのポンプ37が設けられ
ている。
【0162】血管内留置型血液浄化装置1および全回路
内を透析液で充填した後、透析液の循環を開始した。
【0163】 血液透析 血液透析の流量域における実験を以下のように行った。
【0164】ポンプ25により牛血液の流速を1000
ml/min とした。また、ポンプ34により透析液の供給
速度を50ml/min 、ポンプ37により透析液の排出速
度を55ml/min 、すなわち血液からの濾過速度を5ml
/min に設定した。
【0165】透析液の循環開始から10分経過後、排出
された透析液をサンプリングし、尿素窒素濃度からクリ
アランスを算出した。クリアランスは下記式(1)によ
り算出した。
【0166】 クリアランス =排出透析液中濃度÷透析前牛血液中濃度×透析液流出流量・・・(1)
【0167】
【表1】
【0168】また、透析液容器31内および透析液回収
容器39内の透析液量の和と循環開始前の透析液容器3
1内の透析液30の総量との差分から除水量を求めた。
【0169】 血液透析濾過 血液透析濾過の流量域における実験を以下のように行っ
た。
【0170】ポンプ25により牛血液の流速を1000
ml/min とした。また、ポンプ34により透析液の供給
速度を50ml/min 、ポンプ37により透析液の排出速
度を60ml/min とし、血液からの濾過流量を10ml/
min に設定した。
【0171】透析液の循環開始から10分経過後に排出
された透析液をサンプリングし、尿素窒素濃度からクリ
アランスを算出した。クリアランスは上記式(1)によ
り算出した。
【0172】また、透析液容器31内および透析液回収
容器39内の透析液量の和と循環開始前の透析液容器3
1内の透析液30の総量との差分から除水量を求めた。
結果を表1に示す
【0173】 血液濾過 血液透析濾過の流量域における実験を以下のように行っ
た。
【0174】ポンプ25により牛血液の流速を1000
ml/min とした。また、ポンプ34により透析液の供給
速度を0ml/min 、ポンプ37により濾液の排出速度を
10ml/min とし、血液からの濾過流量を10ml/min
に設定した。
【0175】なお、補充のために透析液を5ml/min で
牛血液容器22へ供給した(供給回路は図示せず)。
【0176】循環開始から10分経過後に排出された濾
液をサンプリングし、尿素窒素のクリアランスを算出し
た。クリアランスは下記式(2)により算出した。
【0177】 クリアランス=濾液出口濃度÷牛血液濃度×濾液流量・・・(2)
【0178】また、透析液容器31内および透析液回収
容器39内の透析液量の和と循環開始前の透析液容器3
1内の透析液30の総量との差分から除水量を求めた。
結果を表1に示す。
【0179】(実験例2)上記作製例13および14で
作製した各血管内留置型血液浄化装置を図9に示す実験
用回路に組み込んで、透析液の供給流量を0.04ml/
min とした以外は上記実験例1と同様にして血液浄化
(血液透析)性能を調べた。結果を表1に示す。
【0180】(実験例3)上記作製例9および10で作
製した各血管内留置型血液浄化装置を図10に示す実験
用回路に組込んで血液濾過性能を調べた。
【0181】まず、尿素窒素濃度が100mg/dlとなる
よう調製した牛血液20を牛血液容器22に入れて37
℃に保ち継続的に撹拌した。
【0182】上記各作製例で作製した血管内留置型血液
浄化装置1を、濾液出口41、牛血液入口16、牛血液
出口17を有する内径が3cmの円筒容器15内に設置し
た。
【0183】牛血液容器22と牛血液入口16とを牛血
液回路23により接続し、牛血液容器22と牛血液出口
17とを牛血液回路27により接続し循環経路を形成し
た。また、血管内留置型血液浄化器1の排出口91と濾
液回収容器49とを濾液回路46により接続する。牛血
液回路23には牛血液を送液するためのポンプ25が設
けられており、濾液回路46には濾液および処理液を送
液するためのポンプ40が設けられている。
【0184】血管内留置型血液浄化装置1内および全濾
液回路46内を生理食塩水で充填してから血液濾過を開
始した。
【0185】ポンプ25により牛血液の流速を1000
ml/min とした。また、ポンプ40により濾液の流速を
30ml/min に設定した。なお、補充のため透析液を牛
血液容器22に25ml/min で供給した(供給回路は図
示せず)。
【0186】血液濾過開始から10分経過後に濾液出口
から濾液をサンプリングし、尿素窒素のクリアランスを
算出した。クリアランスは上記式(2)により算出す
る。結果を表1に示す。
【0187】(実験例4)上記作製例11で作製した血
管内留置型血液浄化装置を図10に示す実験用回路に組
み込んで、濾液の流速を0.04ml/min とし、循環開
始から100分経過後に排出された濾液をサンプリング
した以外は上記実験例3と同様にして血液浄化(血液濾
過)性能を調べた。結果を表1に示す。
【0188】(実験例5)上記作製例12で作製した血
管内留置型血液浄化装置を図10に示す実験用回路に組
み込んで、濾液の流速を0.4ml/min とし、循環開始
から100分経過後に排出された濾液をサンプリングし
た以外は上記実験例3と同様にして血液浄化(血液濾
過)性能を調べた。結果を表1に示す。
【0189】これらの結果から、各作製例の血管内留置
型血液浄化装置はいずれも簡易な操作により、十分な血
液浄化性能を発揮することがわかった。
【0190】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の体内留置型
浄化装置によれば、血液等の体液が体外を循環すること
がないため患者への負担を大幅に軽減することができ
る。また、血液浄化の際の操作性が向上し、迅速かつ適
確な治療が可能となるためICU、CCU等に入室する
重篤な患者に対しても有効な治療を施すことができる。
【0191】また、装置が小型であるため脳内血管もし
くは脳室または肝臓等の実質臓器に直接挿入して体液の
浄化を行なうことが可能となり、治療手段として選択の
幅を拡大することができる。
【0192】さらに、ベッドサイドの空間を広く占領す
ることがなく、同時に並行して行われる他の治療の妨げ
にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の体内留置型浄化装置の第1実施例を示
す側断面図およびA−A線断面図である。
【図2】本発明の体内留置型浄化装置の第2実施例を示
す側断面図、A−A線断面図およびB−B線断面図であ
る。
【図3】本発明の体内留置型浄化装置の第3実施例を示
す側断面図、A−A線断面図およびB−B線断面図であ
る。
【図4】本発明の体内留置型浄化装置の第4実施例を示
す側断面図、A−A線断面図およびB−B線断面図であ
る。
【図5】本発明の体内留置型浄化装置の第5実施例を示
す側断面図、A−A線断面図およびB−B線断面図であ
る。
【図6】本発明の体内留置型浄化装置の第6実施例を示
す側断面図である。
【図7】本発明の体内留置型浄化装置の第7実施例を示
す側断面図である。
【図8】図2に示す体内留置型浄化装置の使用状態を示
す縦断面図である。
【図9】実施例において試験例で用いた実験回路の概略
図である。
【図10】実施例において試験例で用いた実験回路の概
略図である。
【符号の説明】
1 体内留置型浄化装置 2 中空糸膜 2’ 中空糸膜 21 内腔部 21’ 内腔部 3 中空糸膜束 35 チューブ 351 開孔端 4 隔壁 5 供給ポート 51 供給口 7 貯留部 71 頂部 75 閉塞部 8 固定部材 9 排出ポート 91 排出口 12 連結管 15 円筒容器 16 牛血液入口 17 牛血液出口 18 透析液入口 19 透析液出口 20 牛血液 22 牛血液容器 23 牛血液回路 25 ポンプ 27 牛血液回路 30 透析液 31 透析液容器 33 透析液回路 34 ポンプ 36 透析液回路 37 ポンプ 39 透析液回収容器 40 ポンプ 41 濾液出口 46 濾液回路 49 濾液回収容器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血管内に留置し、該血管内において血液
    中の特定物質を選択的に分離・除去する体内留置型浄化
    装置であって、 外周面が血液と接触可能な少なくとも1本の中空糸膜
    と、 前記中空糸膜の内腔部に処理液を供給する供給口と、 前記中空糸膜の内腔部を通過した処理液を排出する排出
    口とを有することを特徴とする体内留置型浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記供給口が前記中空糸膜の一端側に設
    けられ、前記排出口が前記中空糸膜の他端側に設けられ
    ている請求項1に記載の体内留置型浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記供給口および前記排出口が前記中空
    糸膜の一端側に設けられている請求項1に記載の体内留
    置型浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記中空糸膜の他端部に前記処理液を貯
    留する貯留部が設けられている請求項3に記載の体内留
    置型浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記供給口または前記排出口と前記貯留
    部とを連通する連結管を有する請求項3または4に記載
    の体内留置型浄化装置。
  6. 【請求項6】 複数の前記中空糸膜を有し、該中空糸膜
    の一部と、その残部の中空糸膜において前記内腔部にお
    ける前記処理液の流れ方向が異なる請求項3ないし5の
    いずれかに記載の体内留置型浄化装置。
  7. 【請求項7】 血管内に留置し、該血管内において血液
    中の特定物質を選択的に分離・除去する体内留置型浄化
    装置であって、 外周面が血液と接触可能な少なくとも1本の中空糸膜
    と、 前記中空糸膜の内腔部と連通し前記中空糸膜を透過した
    前記特定物質を排出するための排出口とを有することを
    特徴とする体内留置型浄化装置。
  8. 【請求項8】 前記中空糸膜の内径が10〜250μm
    である請求項1ないし7のいずれかに記載の体内留置型
    浄化装置。
  9. 【請求項9】 前記中空糸膜の膜厚が1〜60μmであ
    る請求項1ないし8のいずれかに記載の体内留置型浄化
    装置。
  10. 【請求項10】 前記中空糸膜の限外濾過率が5〜30
    0ml/hr/m2 /mmHgである請求項1ないし9のいずれ
    かに記載の体内留置型浄化装置。
  11. 【請求項11】 前記中空糸膜の全長が10〜100cm
    である請求項1ないし10のいずれかに記載の体内留置
    型浄化装置。
  12. 【請求項12】 前記中空糸膜の総膜面積が0.05cm
    2 〜3m2 である請求項1ないし11のいずれかに記載
    の体内留置型浄化装置。
  13. 【請求項13】 体内に留置し、該体内において体液中
    の特定物質を選択的に分離・除去する体内留置型浄化装
    置であって、 外周面が体液と接触可能な少なくとも1本の中空糸膜
    と、 前記中空糸膜の内腔部に処理液を供給する供給口と、 前記中空糸膜の内腔部を通過した処理液を排出する排出
    口とを有することを特徴とする体内留置型浄化装置。
  14. 【請求項14】 体内に留置し、該体内において体液中
    の特定物質を選択的に分離・除去する体内留置型浄化装
    置であって、 外周面が体液と接触可能な少なくとも1本の中空糸膜
    と、 前記中空糸膜の内腔部と連通し前記中空糸膜を透過した
    前記特定物質を排出するための排出口とを有することを
    特徴とする体内留置型浄化装置。
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