JPH11137218A - 魚卵の自動分離装置 - Google Patents

魚卵の自動分離装置

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JPH11137218A
JPH11137218A JP9320593A JP32059397A JPH11137218A JP H11137218 A JPH11137218 A JP H11137218A JP 9320593 A JP9320593 A JP 9320593A JP 32059397 A JP32059397 A JP 32059397A JP H11137218 A JPH11137218 A JP H11137218A
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JP
Japan
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net
fish
fish roe
skin
fish egg
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JP9320593A
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Tsunehiko Araki
恒彦 荒木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表皮に包まれた魚卵を、表皮と魚卵に自動分離
することにあり、作業能率の向上と従来の設備の不要化
と分離した魚卵の品質を均一化し、魚卵粒の損傷のない
良好な製品を生産すると同時に、大幅な経済効果をもた
らすことが出来る魚卵の自動分離の方法とその装置を提
供する。 【解決手段】揺動する網7の上に表皮26に包まれ半開き
にした魚卵を、魚卵側を網側に表皮面を上にして乗せ、
表皮26に包まれた魚卵を包含する凹面28を設けた押圧体
22を備えた押圧装置20で押圧力を加えながら、網7を挟
んだ下側には魚卵粒25を掻き取る弾性体18を備えた分離
体17で魚卵を自動分離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮に包まれた魚
卵を表皮と魚卵に自動分離するための装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】魚卵の中でも、高級魚卵と言われている
もののひとつに、鮭の卵即ちイクラがある。この魚卵を
表皮から分離するには、従来は適宜の大きさを持った網
目の上に表皮付きの魚卵を乗せて、手もみによる手作業
で行っている。その作業はかなりの熟練を必要としてい
る。更に、手もみではどうしても表皮の一部が網目を通
過して分離した魚卵粒に混入してしまう。
【0003】そのためにこの混入した表皮を魚卵から取
り除く必要があり、その分離には攪拌機といわれている
約350リットルから約540リットルの水槽式のタン
クで大量の水を消費し攪拌を行いながら、表皮と魚卵を
分離する作業を行っている。またその他の例として、特
開平7−274910号及び特開平9−65859号公
報が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手もみ式では魚卵が潰れないように、且つ又、表皮と魚
卵が分離し易いように適度の圧力を加えながらの手作業
であり、この作業を長時間に渡り持続させるのは、極め
て困難である。作業の開始時には丁寧に行っていた作業
も、休憩はするものの1日中の長時間となると体力の限
界に近くなり、作業が雑になりがちになる。また、個人
差による製品の均一化をなくすように進めることは非常
に困難である。それにまた、手もみの作業であるがため
に表皮面をこねて魚卵を分離するために、力のかけ具合
によっては分離した魚卵粒の中に表皮がどうしても混入
することを避けることが出来ない、その分離のために大
量に水を使用する水槽式の攪拌機が必要になるという欠
点がある。
【0005】更に、特開平7−274910号公報のも
のは、帯状の接触子に振動を与えて開いた魚卵の上面に
適度の押圧力を与えながら平行運動により、魚卵と表皮
を結ぶスジ状の部分を切って、分離する方法と装置であ
るが、この方法と装置を使用するためには、魚卵に適度
のソフトな力を加え、魚卵に損傷を与えないようにして
各層毎に分離作業を行うものである。しかし、適度のソ
フトな力と言っても個人差とその与える力に熟練を必要
とし、均一な製品が出来ないばかりか魚卵に不必要な振
動を与えることで品質の低下を招くことになる。
【0006】次に、特開平9−65859号公報のもの
は、1%の食塩水の槽に蛋白分解酵素を添加、溶解し魚
卵粒を5〜11分間で確実に分離され分離された魚卵に
付着した蛋白分解酵素を洗浄・除去るとあるが、魚卵に
一度付着した蛋白分解酵素が、魚卵に変化をもたらし品
質の低下を招くことになる。。本発明は、上記従来の魚
卵分離手段を解決すべく、発明をしたもので表皮付きの
魚卵の原料を定位置に固定しておき、水溶液、薬品等を
一切使用せずして一定の圧力を加えながら網目上におい
て、魚卵と表皮を人手を換えさず自動的に、且つ、均一
でしかも自然のままの魚卵に分離するための装置を提供
することを目的として開発したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の装置は、
揺動装置に網を設けた枠を連結し、該網の上面側には魚
卵の表皮面を押圧する押圧装置を設けた魚卵の自動分離
装置において、該押圧装置の押圧体には少なくとも1つ
の凹部を設けたことを特徴とする。さらに請求項2の装
置は、揺動装置に網を設けた枠を連結し、該網の上面側
には魚卵の表皮面を押圧する押圧装置を設け、上記網を
挟んだ反対側の下面には魚卵粒を掻き取る弾性体を備え
た魚卵自動分離装置において、該弾性体を弾性体を備え
た分離体とし該分離体を本体に設けたことを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】押圧装置を開放して、表皮に包ま
れた魚卵を半開きにし、揺動作動する網の上に表皮を上
にして乗せセットした後、該表皮の上面から魚卵を包含
する押圧材を備えた押圧装置で、押圧を加えながら網を
揺動動させると、網の目から魚卵が順次分離して自然落
下する。しかし、このままの繰り返しだけである表皮か
ら出た魚卵は時には網の下側で吊下するだけで自然落下
をしてくれない場合がある。特に最終段の魚卵は自然に
は分離しないために、この最後の工程においては網を挟
んで魚卵粒を反対側から掻き取り用の、分離体が最後の
一粒をも残さず魚卵を掻き取る作用をし、網上には表皮
のみが残るだけである。しかも、分離した魚卵粒の損傷
は皆無である。更に、網上に半割された表皮付きの魚卵
をセットする場合には、網の揺動方向に対して、略直角
の方向にセットすることでより分離効果を高めることが
出来る。
【0009】以下、本発明の実施例を図面によって説明
をする。図1は、実施例の自動分離装置を側面から見た
要部の断面を示す。本発明の全体の装置10は分離装置
本体1とその駆動装置2とに分け、その間を各連結具に
て継いでいる。図1と図2において、分離装置本体1に
網7を揺動させるためのガイドレ−ル3、3を設ける。
網7は揺動用のロ−ラ−9を備えた枠6に緊張され、枠
6には揺動駆動用の連結ピン35を備えたレバ−34に
連結されている。分離装置本体1の上面には、半割に開
いた表皮付き魚卵Aを網7の上に表皮26を上にしてセ
ットした後、表皮面を押圧する為に少なくとも1つの凹
部28を設けた押圧体22を備えた開放自在の押圧装置
20を設けてある。
【0010】網7上の半開き状の表皮付き魚卵Aを押圧
体22が包み込むようにして、網7が揺動しても表皮付
き魚卵Aが網7と一緒に動かないで定位置に、とどまる
ようにしているのが押圧装置20である。押圧装置20
には、押圧体22の座21の中心位置にピン48と、ス
プリング47と、ナット46を設けて、押圧体22が表
皮付き魚卵Aを包含し易く且つ、調節が可能なように設
けてある。押圧体22は磨耗した際に交換が容易なよう
に座21に設けてある。
【0011】次に、図5及び図6で示す如く表皮付き魚
卵Aは、表皮26やスジ23、魚卵粒25とそれぞれが
連結状態になっている。魚卵粒25は網7の揺動に伴
い、この表皮26とスジ23が切れて、網7の下面に魚
卵粒25が分離して自然落下する。しかし、中には表皮
26又はスジ23等が固着して落下しないものもある。
そこで、網7の下面で吊下した魚卵粒25を掻き落とす
ために、装置が図1、図3と図5及び図6で示す複数の
分離体17を設けてある。図3に示す、この分離体17
は弾性体18を備え、その弾性体18の他端側には分離
体17の張力を調節する調節部材5を設けて、分離装置
本体1の任意の位置に設けてある。
【0012】また図5及び図6図で示す状態のものは、
表皮付き魚卵Aの原料を網7の上に乗せて押圧体22で
押圧を加えた時に、網7の弾力で網7の下側が分離体1
7と摺接して網7の揺動で表皮26やスジ23を切断し
て、魚卵粒25を分離するように構成されている。 図
5は、網7の網目8から魚卵粒25が抜け出た状態を表
し、図6は、その抜け出た魚卵粒25が網7の揺動によ
り分離体17に接触して切断された様子を示す。分離体
17の更なる特徴として魚卵粒25の分離が終りに近づ
くと表皮、スジ等で魚卵粒25は吊下したままで、自然
落下はしないことがあり、この状態の魚卵粒25を分離
し落下させるのに特にその威力を発揮するのが複数の分
離体17である。そして、弾力性のある網7を使用した
場合に無荷重状態で装置の調節時等において、網7の摩
耗を防止するために網7の下部と分離体17間に間隙を
設けてある。
【0013】更に、分離体17は弾性体18を備えてい
るために魚卵粒25に対しては、柔軟な接触作用が働き
魚卵粒25を決して損傷させることがないのである。分
離が略完了する最終の段階での表皮付魚卵Aは、網7上
において表皮26とスジ23と若干の魚卵粒25が残
る。すると図4で示すように押圧体22の凹部28に入
り込み網7の揺動に伴い正逆回転を繰り返し揉まれなが
ら、魚卵粒25が網7の網目8を通過して分離体17に
より掻き取られる。従って、表皮とスジ等は網7上に残
留するのである。又、網7が金網のように撓みのない場
合には分離体17は、最初から網7の下部に摺接状態に
構成して置けばよい。
【0014】網7は、起伏形状のある編み込み方式の網
目8を持つものより、金属、合成樹脂性など共に打ち抜
き形式の形状をした網目8を持つものの方が平面状をな
しているため、特に分離時の切断に対してはより良い作
用をもたらし、作業後の洗浄処理等が容易である等の好
ましい効果をもたらす。編み込み方式の網目8を持つも
網7は、魚卵粒25や表皮26、スジ23等がどうして
も起伏部に付着し易くその処理に多少手間が掛かり易
い。分離し落下した魚卵粒25は分離装置本体1の下面
に受けパット24を置くか又は、量産のライン化を望む
場合には、本装置を複数台並べてパット24を外し本装
置の下面の空間にコンベヤ−を設けて集荷するようにし
てもよい。
【0015】次に、駆動装置2は、図1及び図2で示す
ように駆動モ−タ−30の軸29には、モ−タ−30の
軸芯から偏心した位置にピン33を設けたクランクプ−
リ−31を設ける。一方、枠6にはピン35を装着し該
ピン35とレバ−34を連結して、そのレバ−34の他
端を上記ピン33に連結して網7を揺動させるように構
成してある。駆動装置2は、以上のような構成になって
いるが何れもこれに、限るものではなく任意に変更し得
るものである。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、原料の表
皮に覆われた魚卵を半身分に開き、魚卵粒が網側になる
ようにして、表皮は網と反対側になるようにして乗せ
る。そして、表皮面を、柔軟性を持った、しかもある程
度の摩擦力がある押さえ装置で、魚卵を押さえるように
セットした後は、人手を一切かけなくても、魚卵粒はい
つでも均一に分離され、損傷がなく良好な魚卵粒製品と
することができる。しかも、表皮が魚卵粒に混入するこ
とがないので、従来のような表皮を取り除くための分離
攪拌装置が不要となるばかりか、分離作業に大量の水又
は、薬品等を使用することもなく全く自然のままの魚卵
に仕上がると同時に、大幅な経済効果をもたらすもので
ある。本装置では、原料の表皮付き魚卵をセットするだ
けで、後は、分離が完了した時点で魚卵粒と表皮を取り
出せば良いわけであるから、一人の作業者で本装置を数
台操作することが可能である。しかも、作業者の熟練を
要せず更に作業の疲労度を極力解消することができ、作
業能率の向上にも多いに役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における正面断面図である。
【図2】図1のBーB断面図である。
【図3】図2のCーC断面図である。
【図4】図1のF部拡大図である。
【図5】図2のEーE断面図で魚卵粒の表皮、スジの切
断前を表す。
【図6】図2のEーE断面図で魚卵粒の表皮、スジの切
断後を表す。
【符号の説明】
1・・・分離装置本体 17・・・分
離体 2・・・駆動装置本体 18・・・弾
性体 3・・・ガイドレ−ル 20・・・押
圧装置 5・・・調節部材 21・・・座 6・・・枠 22・・・押
圧体 7・・・網 23・・・ス
ジ 8・・・網目 25・・・魚
卵粒 9・・・ロ−ラ− 26・・・表
皮 10・・・本装置 28・・・
凹部 A・・・半割り状の表皮付き魚卵

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動装置に網を設けた枠を連結し、該網
    の上面側には魚卵の表皮面を押圧する押圧装置を設けた
    魚卵自動分離装置において、該押圧装置の押圧体には少
    なくとも1つの凹部を設けたことを特徴とする魚卵の自
    動分離装置。
  2. 【請求項2】 揺動装置に網を設けた枠を連結し、該網
    の上面側には魚卵の表皮面を押圧する押圧装置を設け、
    上記網を挟んだ反対側の下面には魚卵粒を掻き取る弾性
    体を備えた魚卵の自動分離装置において、該弾性体を弾
    性体を備えた分離体とし該分離体を本体に設けたことを
    特徴とする魚卵の自動分離装置。
JP9320593A 1997-11-07 1997-11-07 魚卵の自動分離装置 Pending JPH11137218A (ja)

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JP9320593A JPH11137218A (ja) 1997-11-07 1997-11-07 魚卵の自動分離装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002176956A (ja) * 2000-12-13 2002-06-25 Toshifumi Yokoyama 魚卵採取器具
JP2009207473A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Makoto Yafuji 魚卵外皮エキスの製造方法
WO2012172677A1 (ja) * 2011-06-17 2012-12-20 株式会社タイヨー製作所 筋子の卵巣膜自動開き装置 筋子の卵巣膜自動開き方法

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