JPH11134410A - 証券情報の表示方法とその端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 証券情報に関連するニュースを、銘柄別だけ
でなく、業種別で検索・表示できるようにする。 【解決手段】 配信データが株価であるときには、その
データの業種コード、銘柄コードとその株価情報とを株
価蓄積エリアに蓄積し（ステップ２０３）、配信データ
が特定銘柄関連のニュースであるときにはそのデータ中
の銘柄コードを取り出して、その銘柄コードの示す銘柄
が属する業種の業種コードを前記株価蓄積エリアを検索
して取り出し（ステップ２１０）、取り出した業種コー
ドと前記銘柄コードとデータ中のニュース文とを関連ニ
ュース蓄積エリアへ蓄積する（ステップ２１１）。検索
時には業種コードを含む検索キーを入力し、前記関連ニ
ュース蓄積エリアを検索して業種別の関連ニュースを取
り出し表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、証券情報の表示方
法と証券情報の端末装置に係り、特に株式相場、商品相
場、債券相場、為替相場などのディーリング業務用デー
タをセンター装置から取り込んで利用者に表示するため
の証券情報の表示方法と証券情報の端末装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】図５は、証券情報を表示するシステムの
概略構成を示すもので、全国の証券取引所で刻々と変化
する株価や、各種ニュース等の情報を収集し、コンピュ
ータ処理するコンピュータセンタ１と、このコンピュー
タセンタ１での処理結果を各地の利用者へ配信する通信
回線２、２・・・と、利用者の近傍に設置され、配信さ
れた株価等の情報を通知する情報端末装置３、３・・・
と、通信回線２の途中にあってコンピュータセンタ１か
らのデータを中継するとともにそのデータを複数の通信
回線に分岐する分岐装置４とから構成されている。

【０００３】このようなシステムでは、銘柄単位にその
始値、高値、安値、現在値の４本値や出来高等を示す
「銘柄別株価情報」、複数の銘柄の４本値、出来高等の
情報を銘柄コード順に表示する「銘柄コード順株価情報
一覧」（一般的に「銘柄別株価情報」よりも表示項目は
少ない）、業種別に複数の銘柄の４本値、出来高等の情
報を銘柄コード順に表示する「業種別株価情報一覧」
（一般的に「銘柄別株価情報」よりも表示項目は少な
い）等の相場情報と、証券情報に関連したニュースがコ
ンピュータセンタ１から送られ、各情報端末３、３・・
・で表示される。

【０００４】上記のニュースの表示に関しては、「一般
・経済ニュース」「企業・証券ニュース」といったジャ
ンル別に表示が行われるのが普通である。しかし、特定
企業に関連したニュースを見たいときには目視で探すの
は効率が悪く、ユーザも見にくいから、これを検索表示
する機能を有した装置が開発された（特開平８−２７２
８６８号参照）。以下、この従来技術を含むシステムを
詳細に説明する。

【０００５】図６は、従来の証券情報の端末装置の構成
を示す機能ブロック図、図７はその従来システムでコン
ピュータセンタから送信されてくる配信データのフォー
マット例を示す図である。まず図７にて、配信データは
そのデータの種別を示す識別フラグ７１と電文内容７２
から成っていて、識別フラグ７１の「１」〜「５」はそ
れぞれ株価情報、ニュースＡ〜ニュースＤを指すものと
する。そして識別フラグ７１が「１」の時は電文内容７
２は業種コード７３、銘柄コード７４、及び株価値段情
報７５から成っており、識別フラグ７１が「２」〜
「５」のときは関連フラグ７６、銘柄コード７４、及び
ニュース情報７７から成っている。ここで関連フラグ７
６は「１」とその他の値を持ち、「１」のときはその電
文に含まれる銘柄コード７４に関連したニュースである
ことを示し、「１」以外の値の時は特定銘柄コードに特
定されないニュースであることを示している。

【０００６】図８は、上記した配信データを受信したと
きの図６の端末装置における受信処理のフローチャート
を示しており、図７に示した配信データを受信手段１１
で受信すると（ステップ８０１）、電文識別手段１２で
識別フラグ７１を判定する（ステップ８０２）。この結
果、識別フラグ７１が株価情報を示す「１」と判定され
た場合は（ステップ８０２でｙｅｓ）、蓄積手段１４の
株価蓄積エリアに、業種コード順、銘柄コード順に株価
情報を蓄積する（ステップ８０３）。また、識別フラグ
が「１」以外で（ステップ８０２でｎｏ）、ニュースＡ
を示す「２」と判定された場合は（ステップ８０４でｙ
ｅｓ）、コード別の関連ニュース蓄積エリアに銘柄コー
ド順、日付順でそのニュース内容を蓄積するとともに
（ステップ８０５）、ニュースＡの蓄積エリアに銘柄コ
ード順、時刻順でニュースを蓄積する（ステップ８０
６）。また関連フラグが「１」以外のときは（ステップ
８０４でｎｏ）、一般ニュースとしてそのエリアへの蓄
積を行う（ステップ８０７）。なお、識別フラグが
「３」〜「５」の場合も「２」のときと同様である。

【０００７】図９は、上記した株価蓄積エリアのデータ
の例を示しており、各銘柄ごとの４本値と出来高が、銘
柄を業種ごとに業種コードにより分類されて格納されて
いる。また図１０は上記した関連ニュース蓄積エリアの
データの例を示しており、銘柄コードごとにその配信さ
れた日付と関連ニュースの見出しが格納されている。な
お、“関連ニュースの見出し”というのは、ニュースが
短いものであれば特に見出しは不要であるが、長いもの
が含まれると検索が不便になり、また蓄積手段（記憶装
置）の利用法としても適切でなくなるので、“見出し”
を使うものとしている。

【０００８】図１１は、上記のように蓄積手段１４に蓄
積された情報をユーザが検索するときの端末装置の処理
を示すフローチャートで、データ編集手段１６により実
行される。この処理では、まずユーザが図６の表示情報
指定手段１５から検索情報を入力する（ステップ１１０
１）。この検索情報は、蓄積手段１４に蓄積されている
各データを指定して表示するためのもので、図９に例示
した株価をみるときには「一覧×××株価」を入力す
る。ここで「×××」は業種コードである。これはキー
入力でもよいし、メニュー形式で表示して選択するよう
にしてもよい。この検索情報入力時にはステップ１１０
２で「株価」表示であると判定され、「×××」で指定
された業種について表示手段１７に銘柄コード順で株価
が表示される（ステップ１１０３）。図１０に例示した
関連ニュースをみるときには、「ＹＹＹＹ関連」を入力
する。ここで「ＹＹＹＹ」は銘柄コードとする。この時
にはステップ１１０４の判定で“関連ニュース”と判定
され、「ＹＹＹＹ」で指定された銘柄コードの関連ニュ
ースが日付順に表示される（ステップ１１０５）。また
特に銘柄コードを指定しないニュースの時は「ＹＹＹ
Ｙ」をそのことを指定するための特に定めた特定コード
とするか、あるいは単に「ニュース」と入力するなどす
る。この時は従来と同様なニュースが表示される（ステ
ップ１１０６）。なお、関連ニュースの表示時には、図
１０の例の時は関連ニュース見出しがまず表示される。
この時はさらにその見出しから必要なものを選択してそ
のニュース内容そのものを表示するという過程が必要に
なるが、それについては前記した公知例（特開平８−２
７２８６８号）に詳しく述べられている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
れば、銘柄ごとの関連ユースを検索表示できるので、関
心のある会社の情報を得るのが容易になっている。しか
し、業種別、例えば水産農林関係、建設業関係、・・・
等の関連ニュースをまとめて検索・表示するという機能
は有しておらず、銘柄別の表示を繰り返して判断するな
どの手間を必要としていた。

【００１０】本発明の目的は、業種別の関連ニュースも
しくはその見出し一覧を編集・表示する機能を有した証
券情報の表示方法と証券情報の端末装置を提供するにあ
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、株価であることを示す識別フラグと銘
柄コードごとの株価情報及びその銘柄コードの示す銘柄
が属する業種に対応する業種コードとが配信データとし
て入力されたときには、入力された業種コードと銘柄コ
ードとその株価情報を第１のテーブルに蓄積し、ニュー
スであることを示す識別フラグと特定銘柄に関連するこ
とを示す関連フラグとその関連する銘柄の銘柄コードと
ニュース文とが配信データとして入力されたときには、
入力された銘柄コードをキーとして前記第１のテーブル
を検索して当該銘柄の属する業種の業種コードを取り出
し、該取り出した業種コードと入力された銘柄コード及
びニュース文とを第２のテーブルに蓄積するとともに、
業種コードを含む検索キーにより前記第２のテーブルを
検索して当該業種コードの示す業種に関連するニュース
文を検索、表示するようにしたことを特徴とする証券情
報の表示方法を開示する。

【００１２】また、本発明は、識別フラグと電文とから
成る配信コードが入力されたときに前記識別フラグを判
別するための電文識別手段と、該手段により前記識別フ
ラグが株価であることを示しているときには電文中の業
種コード、銘柄コード及びその株価情報を第１のテーブ
ルに格納するための第１の蓄積手段と、前記電文識別手
段により前記識別フラグがニュースであることを示して
いるときには、前記電文中の関連フラグが特定銘柄に関
連したニュースであることを示しているかどうかを判定
するための関連フラグ判定手段と、該手段により関連フ
ラグが特定銘柄に関連したニュースであることを示して
ると判定されたときにはその電文中の当該銘柄を示す銘
柄コードを取り出し、該銘柄コードをキーとして前記第
１のテーブルを検索して当該銘柄の属する業種の業種コ
ードを取り出すための業種コード設定手段と、該手段に
より取り出された業種コードと、該当する銘柄コードと
前記電文中のニュース文とを第２のテーブルに蓄積する
ための第２の蓄積手段と、業種コードを含む検索キーが
入力されたときに前記第２のテーブルを検索して当該業
種コードの示す業種に関連するニュース文を検索、表示
するための検索表示手段と、を備えたことを特徴とする
証券情報の端末装置を開示する。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図１は、本発明になる証券情報の端末装置の構成
例を示す機能ブロック図で、図６に示した従来装置と同
一の部分には同一符号が付されている。図６の構成と異
なっているのは、業種コード判定手段１８が付加されて
いる点である。システム全体の構成は図５と同じで、図
５の端末装置３、３・・・の各々が図１の端末装置で構
成される。またコンピュータセンタ１からは、従来と同
じく図７で示したフォーマットの配信データが送信され
てくるものとする。

【００１４】図２は、図１の端末装置における配信デー
タ受信時の処理を示すフローチャートで、このフローチ
ャートのステップ２０１〜２０４及びステップ２０７の
各々は図８のステップ８０１〜８０４及びステップ８０
７と同じである。即ち、配信データを受信し、識別フラ
グ７１、関連フラグ７６の判定により、株価情報か、関
連ニュースでない情報かの場合は、蓄積手段１４のそれ
ぞれのエリアにその情報の格納を行う（ステップ２０
３、２０７）。図２のステップ２０４で関連フラグが
「１」、即ち関連ニュースであると判定されたときは、
業種コード判定手段１８がその配信データ中の銘柄コー
ド７４を取り出し、既に蓄積手段１４上に作製されてい
るところの、図９に例示したような株価情報の蓄積エリ
アを参照し、取り出した銘柄コード７４を含む業種コー
ド７３を読み出す（ステップ２１０）。そしてこの読み
出した業種コードと銘柄コード、日付、ニュース内容
（もしくはそのメニュー）を関連ニュース蓄積エリアへ
蓄積する（ステップ２１１）。さらにその後、従来のス
テップ８０６と同じようにそのニュースの種類に応じた
蓄積エリアへ銘柄コード順、時刻順にそのニュースを蓄
積する（ステップ２０６）。図３は、上記のステップ２
１１で作製・蓄積された関連ニュースエリアの例を示し
ている。これを従来の図１０の例と比べると明らかなよ
うに、本発明では、従来のエリアにはなかった業種コー
ドにより分類して蓄積されていることがわかる。

【００１５】図４は、蓄積手段１４に蓄積された情報を
ユーザが検索するときの端末装置の処理を示すフローチ
ャートで、データ編集手段１６により実行される。この
フローチャートのステップ４０１〜４０６は従来の図１
１と同じであり、図１１で説明した操作により株価情報
または関連ニュース以外のニュース、または指定した銘
柄の関連ニュースを検索し、表示できる、但しニュース
の表示に関しては、内容見出しを作ってそれから全文を
見るようにしてもよいし、見出し無しの蓄積・表示を行
ってもよく、これは従来と同じである。本発明の特徴と
する業種別の関連ニュース（または見出し）一覧を見た
いときは、ユーザは表示手段１５から例えば「一覧ＺＺ
Ｚ関連」と入力する。ここで「ＺＺＺ」は対象とする業
種を示す業種コードである。この入力があるとステップ
４１０からステップ４１１へ移行し、図３に示したよう
な関連ニュースエリアから当該業種のデータが取り出さ
れ、当該業種に属する銘柄の関連ニュース（または見出
し）が、銘柄コード順、日付順で表示手段１７に表示さ
れる。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、従来の配信データのフ
ォーマットを変更することなく、情報端末装置側での判
定により、業界の動向をいち早く利用者へ通知すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明になる証券情報の端末装置の機能構成例
を示すブロック図である。

【図２】図１の端末装置における配信データ受信時の処
理を示すフローチャートである。

【図３】図１の端末装置で作成される関連ニュースエリ
アの例を示す図である。

【図４】図１の端末装置に於てユーザが蓄積情報を検索
・表示するときの処理を示すフローチャートである。

【図５】証券情報表示システムの概略構成を示す図であ
る。

【図６】従来の証券情報の端末装置の機能構成例を示す
ブロック図である。

【図７】配信コードのフォーマット例を示す図である。

【図８】従来の端末装置における配信データ受信時の処
理を示すフローチャートである。

【図９】株価情報蓄積エリアの例を示す図である。

【図１０】従来の関連ニュースエリアの例を示す図であ
る。

【図１１】従来の端末装置に於てユーザが蓄積情報を検
索・表示するときの処理を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１２ 電文識別手段 １３ 関連フラグ判定手段 １４ 蓄積手段 １５ 表示情報指定手段 １６ データ編集手段 １７ 表示手段 １８ 業種コード設定手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 株価であることを示す識別フラグと銘柄
   コードごとの株価情報及びその銘柄コードの示す銘柄が
   属する業種に対応する業種コードとが配信データとして
   入力されたときには、入力された業種コードと銘柄コー
   ドとその株価情報を第１のテーブルに蓄積し、 ニュースであることを示す識別フラグと特定銘柄に関連
   することを示す関連フラグとその関連する銘柄の銘柄コ
   ードとニュース文とが配信データとして入力されたとき
   には、入力された銘柄コードをキーとして前記第１のテ
   ーブルを検索して当該銘柄の属する業種の業種コードを
   取り出し、該取り出した業種コードと入力された銘柄コ
   ード及びニュース文とを第２のテーブルに蓄積するとと
   もに、 業種コードを含む検索キーにより前記第２のテーブルを
   検索して当該業種コードの示す業種に関連するニュース
   文を検索、表示するようにしたことを特徴とする証券情
   報の表示方法。
2. 【請求項２】 識別フラグと電文とから成る配信コード
   が入力されたときに前記識別フラグを判別するための電
   文識別手段と、 該手段により前記識別フラグが株価であることを示して
   いるときには電文中の業種コード、銘柄コード及びその
   株価情報を第１のテーブルに格納するための第１の蓄積
   手段と、 前記電文識別手段により前記識別フラグがニュースであ
   ることを示しているときには、前記電文中の関連フラグ
   が特定銘柄に関連したニュースであることを示している
   かどうかを判定するための関連フラグ判定手段と、 該手段により関連フラグが特定銘柄に関連したニュース
   であることを示してると判定されたときにはその電文中
   の当該銘柄を示す銘柄コードを取り出し、該銘柄コード
   をキーとして前記第１のテーブルを検索して当該銘柄の
   属する業種の業種コードを取り出すための業種コード設
   定手段と、 該手段により取り出された業種コードと、該当する銘柄
   コードと前記電文中のニュース文とを第２のテーブルに
   蓄積するための第２の蓄積手段と、 業種コードを含む検索キーが入力されたときに前記第２
   のテーブルを検索して当該業種コードの示す業種に関連
   するニュース文を検索、表示するための検索表示手段
   と、 を備えたことを特徴とする証券情報の端末装置。