JPH1113201A - 意匠性に優れた建築用内外装材およびその製造方法ならびに意匠性の高い建築物およびその建築方法 - Google Patents

意匠性に優れた建築用内外装材およびその製造方法ならびに意匠性の高い建築物およびその建築方法

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JPH1113201A
JPH1113201A JP16624497A JP16624497A JPH1113201A JP H1113201 A JPH1113201 A JP H1113201A JP 16624497 A JP16624497 A JP 16624497A JP 16624497 A JP16624497 A JP 16624497A JP H1113201 A JPH1113201 A JP H1113201A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装飾性や荘重性などの意匠性が高い内外装を持
つ建築物を容易に建築することのできる、低コストでか
つ意匠性に優れた建築用内外装材、およびそのの容易か
つ低コストな製造方法、ならびにこの低コストでかつ意
匠性に優れた建築用内外装材を用いた意匠性の高い建築
物およびその建築方法を提供する。 【解決手段】建築用内外装下地材として用いられる押出
成形セメント板と、建築用内外装仕上材として用いられ
る少なくとも1枚の意匠性の高い天然石板と、この天然
石板を押出成形セメント板に接着する有機質接着剤と、
天然石板の押出成形セメント板による支持固定を補強す
る手段とを有する意匠性に優れた建築用内外装材および
有機質接着剤で押出成形セメント板に天然石板を接着し
て、この内外装材を製造する製造方法、ならびにこの内
外装材を有する意匠性の高い建築物およびその建築方法
により、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、花崗岩や御影石な
どの意匠性の高い天然石板を内外壁、床および天井や軒
天井などの内外装材として用いられる押出成形セメント
材上に張り付けた意匠性に優れた建築用内外装材および
その製造方法ならびにこのような意匠性に優れた建築用
内外装材を備えた意匠性の高い建築物およびその建築方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の仕上材料の高級志向を反
映し、御影石と呼ばれる花崗岩や花崗閃緑岩、大理石、
蛇紋岩、大谷石などの凝灰岩、鉄平岩などの安山岩など
の天然石が内外装の仕上材料として用いられている。こ
のような天然石材は、その装飾性、意匠性や耐久性の高
さから、内外装仕上材として注目を集めているが、その
自重が非常に重いため、現状では、特に一般住宅では、
その利用は少なく、天然石材の代用品として製造された
種々の石材的外観や雰囲気を持つ工業製品が利用されて
いたり、天然石材の代わりにタイルやレンガが利用され
ているのが現状である。
【0003】しかしながら、天然石材の代用工業製品
は、天然石材に比べて軽量であるという特徴は有するも
のの、たとえ人造石や加工石等であっても、天然石材の
持つ装飾性、意匠性および荘重性や重厚性を満足させる
ものではなく、天然石材ほどの高級感を感じさせるもの
は存在していないのが現状である。一方、レンガやタイ
ル等は、このような天然石材の代用工業製品に比べて、
荘重性や重厚性や装飾性は高いが、天然石材とは趣が異
なり、天然石材の高級感を発現させるものではない。
【0004】このため、近年の高級志向から、天然石材
を建築物の内・外壁材や外壁仕上材として用いることが
強く求められている。しかしながら、上述したように天
然石材を薄い板材として内・外壁に用いる場合であって
も、天然石材自体の自重が非常に重いため、天然石板が
建築物の構造躯体から剥離した場合の危険などを考慮
し、種々の内・外壁取付工法が提案されている。
【0005】このような内・外壁取付工法としては、例
えば、総とろ工法、帯とろ工法およびだんごモルタル積
み工法などの湿式工法、乾式工法、石先付コンクリート
プレキャスト工法、大型スチールフレーム工法などが挙
げられる。湿式工法は、石材を緊結金具によって構造躯
体に取り付け、モルタルを石材の裏面全面に(総とろ工
法)、同裏面の一部帯状に(帯とろ工法)、同裏面の一
部だんご状に(だんごモルタル積み工法)に充填して、
金具とモルタルで石材を支持する工法である。このた
め、既成の工法の中では実績も多く、強度的には強く、
衝撃等にも強く、信頼性も比較的高いが、建築現場でモ
ルタルを充填していく工法であるので、モルタルが硬化
するまで上段が積めず、工事に時間がかかり、コスト高
になるという問題がある。この他、モルタルを使う工法
としては、鉄平石などの薄石の割肌や小口を見せてモル
タルで張り付ける工法や、大理石などの石材をタイル状
に割り、その割肌を見せて張る工法や、玉石や割石をモ
ルタルで張り上げる工法などもあるが、これらの工法は
いずれも、建築現場でモルタルを使って圧着して張り付
けるので、湿式工法同様工事に時間がかかるという問題
がある。
【0006】乾式工法は、裏込めモルタルを全く用い
ず、石材そのものをアングルやプレート等の金物によっ
て構造躯体に固定する工法である。この工法では、石材
の重量は全て金物が支持するので、金物の耐久性等を考
慮する必要があり、緊結部分の問題がすべて解決してい
るわけではない。また、この工法では、モルタルを全く
用いないので、湿式工法に比べて簡単な工事で、時間も
少なくてよいが、建築現場で石材を張る現場工事である
ので、やはり工事には相当の時間がかかり、コスト高と
なるという問題がある。
【0007】石先付コンクリートプレキャスト工法は、
予め工場または現場で石材を仕上材として石材の裏面に
コンクリートを打ち込んで製作したプレキャストコンク
リート部材を、パネルとして取り付ける工法である。予
め、石材を仕上材として一体化したプレキャストコンク
リート(PC)パネルを用いるので、外壁組み立て現場
でPCパネルの組み立て作業のみを行えば良く、石材張
り付けのための特別工業を必要としないが、石材に対し
ていちいちコンクリートを打ち込んでいくので石材先付
PCパネルの製作が大変であり、石材表面へのコンクリ
ートのしみ出しによる色むらや石材の浮き上がりがある
という問題がある。また、大型スチールフレーム工法
は、PCパネルではなく、メタルフレームにより軽量化
し、裏面の軽量モルタルにより耐火性を付与するもの
で、石装大型カーテンウォール工法である。予め、工場
等で作製するので、現場での組み立ては容易であるが、
大型のスチールフレーム自体を作製するが文字であると
いう問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、意匠性を向上さ
せるために、建築現場において、外壁下地として組み上
げられ、外壁として構築された押出成形セメント板にタ
イルなどの窯業製品をモルタルや有機質接着剤を用いて
張り付けることが行われているが、現場作業であり、手
間と時間がかかり、コストもかかるという問題がある。
このため、予め、工場にて、外壁下地材として用いられ
る押出成形セメント板にタイルをモルタルを用いて張り
付けたタイルパネルも上市されているが、モルタルで接
着するものがほとんどで、有機質接着剤で接着したもの
はあまり見られない。その上、タイルパネルに用いられ
るタイルの1枚1枚のタイル自体のサイズは小さく、1
枚のタイルの自重も天然石板に比べて軽量であるため、
タイルで行われている張り付け方法をそのまま天然石板
に転用することはできないという問題もあった。このた
め、予め、工場で、有機質接着剤を使って天然石板を外
壁下地材の押出成形セメント板上に張り付けた天然石板
パネルを建築物、特に一般住宅の外壁材として使用する
ことなど、天然石板の下地材からの剥離や落下の問題等
が解決されていないため、全く考えられていなかった。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
消し、装飾性や荘重性などの意匠性が高い外壁などの内
外装を持つ建築物を容易に建築することのできる、低コ
ストでかつ意匠性に優れた建築用内外装材、およびこの
ような意匠性に優れた建築用内外装材を容易にかつ低コ
ストで製造することのできる意匠性に優れた建築用内外
装材の製造方法、ならびにこのような意匠性に優れた建
築用内外装材を用いた意匠性の高い建築物およびこのよ
うな意匠性の高い建築物を容易、かつ短期間かつ低コス
トで建築することのできる意匠性の高い建築物の建築方
法を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、意匠性の高い建築物用内外
装材であって、建築用内外装下地材として用いられる押
出成形セメント板と、建築用内外装仕上材として用いら
れる少なくとも1枚の意匠性の高い天然石板と、この天
然石板を前記押出成形セメント板に接着する有機質接着
剤と、前記天然石板の前記押出成形セメント板による支
持固定を補強する手段とを有することを特徴とする意匠
性に優れた建築用内外装材を提供するものである。
【0011】ここで、前記天然石板は、前記押出成形セ
メント板上にだんご状に複数個配置された有機質接着剤
によって固定されるのが好ましい。また、前記補強手段
は、一端で前記押出成形セメント板上に小ねじまたは接
着剤で固定され、他端で前記天然石板の下端を支持する
L字状金具であるのが好ましい。また、前記補強手段
は、一端が前記押出成形セメント板上に小ねじまたは接
着剤で固定され、他端が前記天然石板の下端または上端
に設けられた凹部に嵌合して前記天然石板の下端または
上端を支持するコ字状金具であるのが好ましい。
【0012】また、前記補強手段は、一端が前記押出成
形セメント板上に小ねじまたは接着剤で固定され、他端
の両先端で隣接する前記天然石板の下端および上端に設
けられた凹部に嵌合して、それぞれ隣接する前記天然石
板の下端および上端を支持するH字状金具であるのが好
ましい。また、前記補強手段は、前記押出成形セメント
板に嵌入される直線部と、一端がこの直線部に連結さ
れ、他端が前記天然石板の下端または上端に設けられた
凹部に嵌合して、それぞれ前記天然石板の下端または上
端を支持するコの字状部とを有するフック状ピン金具で
あるのが好ましい。また、前記補強手段は、前記押出成
形セメント板に嵌入される直線部と、この直線部の先端
に設けられ、前記天然石板の下端または上端もしくは隣
接する前記天然石板の下端および上端に設けられた凹部
に嵌合して、それぞれ前記天然石板の下端または上端も
しくは隣接する前記天然石板の下端および上端を支持す
る突起とを有するピン状金具であるのが好ましい。
【0013】また、前記補強手段は、前記押出成形セメ
ント板を貫通するボルトと、このボルトによって固定さ
れる金属板材と、この金属板材に植設され、前記天然石
板の下端または上端もしくは隣接する前記天然石板の下
端および上端に設けられた凹部に嵌合して、それぞれ前
記天然石板の下端または上端もしくは隣接する前記天然
石板の下端および上端を支持するピン状突起とを有する
のが好ましい。また、前記補強手段は、前記押出成形セ
メント板の下端または上端を保持する平坦部と、前記天
然石板の下端または上端に設けられた凹部に嵌合して前
記天然石板の下端または上端を支持する突起とを有する
のが好ましい。
【0014】また、本発明の第1の態様は、上述した意
匠性に優れた建築用内外装材であって、さらに隣接する
前記天然石板同志を連結する手段を有することを特徴と
する意匠性に優れた建築用内外装材を提供するものであ
る。ここで、前記連結手段は、隣接する前記天然石板の
下端および上端に設けられた凹部に嵌合して、隣接する
前記天然石板の下端および上端を拘束する金属板材であ
るのが好ましい。
【0015】また、本発明の第2の態様は、建築用内外
装下地材として用いられる押出成形セメント板を水平面
上に配置し、前記所要寸法の意匠性の高い天然石板を前
記押出成形セメント板に支持固定する補強手段を前記押
出成形セメント板に取り付けた後、予め、この補強手段
と係合するように加工された、前記所要寸法の意匠性の
高い天然石板に応じて前記押出成形セメント板上に有機
質接着剤を塗布し、塗布された有機質接着剤上に前記天
然石板を前記補強手段に係合するように載置し、前記押
出成形セメント板、前記有機質接着剤層および前記天然
石板の合計の厚みが全面的に規定の厚みとなるように所
要の治具を用いて前記天然石板を前記押出成形セメント
板上に所要時間支持したまま前記有機質接着剤を硬化さ
せて、前記天然石板を前記押出成形セメント板に接着固
定することを特徴とする意匠性に優れた建築用内外装材
の製造方法を提供するものである。
【0016】ここで、前記有機質接着剤は、前記押出成
形セメント板上にだんご状に複数個配置されるように塗
布されるのが好ましい。また、前記治具は、くさび状物
であり、前記有機質接着剤が塗布されていない前記押出
形成セメント板と前記天然石板との間に介挿されるのが
好ましい。また、複数板の前記天然石板が前記押出成形
セメント板に接着固定される時、前記天然石板1枚分の
前記有機質接着剤の塗布、前記1枚の天然石板の載置、
前記有機質接着剤の硬化を前記天然石板の1枚毎に繰り
返すのが好ましい。また、複数板の前記天然石板が前記
押出成形セメント板に接着固定される時、隣接する前記
天然石板の両端部分を連結手段によって連結するように
前記天然石板が接着固定されるのが好ましい。
【0017】さらに、本発明の第1の態様は、上述した
本発明の第2の態様の意匠性に優れた建築用内外装材の
製造方法によって製造されたことを特徴とする意匠性に
優れた建築用内外装材を提供するものである。
【0018】また、本発明の第3の態様は、外壁とし
て、上述した本発明の第1の態様の意匠性に優れた建築
用内外装材を用いて外壁、内壁、床、天井および軒天井
のいずれか少なくとも1つの少なくとも一部が構築され
たことを特徴とする意匠性の高い建築物を提供するもの
である。
【0019】また、本発明の第4の態様は、上述した本
発明の第2の態様の意匠性に優れた建築用内外装材の製
造方法に従って、予め建築物の外壁を構築するように準
備された前記押出成形セメント板に、意匠性を高めるた
めに配置される天然石板を接着固定して、意匠性に優れ
た建築用内外装材を工場もしくは建築現場で製造した
後、この意匠性に優れた建築用内外装材を前記工場から
前記建築現場まで移送し、もしくはそのまま、前記建築
現場で前記意匠性に優れた建築用内外装材を組み立て
て、外壁、内壁、床、天井および軒天井のいずれか少な
くとも1つの少なくとも一部を構築することを特徴とす
る意匠性の高い建築物の建築方法を提供するものであ
る。
【0020】さらに、本発明の第3の態様は、上述した
本発明の第4の態様の意匠性の高い建築物の建築方法に
よって建築された意匠性の高い建築物を提供するもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る意匠性に優れた建築
用内外装材およびその製造方法ならびに意匠性の高い建
築物およびその建築方法を添付の図面に示す好適実施例
に基づいて以下に詳細に説明する。以下の説明において
は、本発明の建築用内外装材として、建築物の外壁を構
築する外壁材を代表例として主に説明するが、本発明は
これに限定されず、内壁(界壁や間仕切壁等を含む)な
どの壁、床、天井、軒天井および目隠部などに適用され
る壁材、床材、天井材などの内外装材であってよいこと
はもちろんである。
【0022】図1(a)、(b)および(c)は、それ
ぞれ本発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内
外装材の一実施例の正面図、断面図および部分拡大断面
図である。同図に示すように、本発明の意匠性に優れた
建築用内外装材(以下、内外装材という)10は、内外
装下地材として用いられる押出成形セメント板(以下、
成形材という)12と、内外装に高い意匠性を付与する
のに用いられる複数板の天然石板14と、天然石板14
を成形材12に接着固定する有機質接着剤(以下、接着
剤という)16と、この接着剤16による天然石板14
の成形材12への支持固定を補強する補強金具18と、
隣接する天然石板14同志を連結する連結金具20とを
有する。
【0023】成形材12は、内外壁、床、天井、軒天
井、目隠部などの内外装を構築する内外装材もしくは内
外装下地材として用いられるものであって、セメント、
混和剤、無機質繊維および水を混練して押出成形した
後、養生して、切削、切断、仕上等を行って製品化され
た耐火建築用の板状中空押出成形材であり、押出成形セ
メント板、または耐火建築用高強度セメント中空押出成
形材と呼ばれるものである。成形材12としては、内外
壁および床ならびに天井他の内外装に適用可能なもので
あれば、従来公知の内外装用セメント押出成形品を用い
ることができる。例えば、成形材12としては、アスロ
ック((株)ノザワ製)、メース(三菱マテリアル建材
(株)製)、ラムダ(昭和電工建材(株)製)およびサ
イネックス(アサノサイネックス(株)製)の商品名を
持つ製品などを挙げることができる。
【0024】これらの成形材12は、中空断面形状であ
るため軽量であるにもかかわらず高強度であり、遮音
性、耐火性、耐水性、耐候性、耐塩害性、耐凍害性や層
間変位性に優れたものであり、内外壁、床および天井他
の構築板材として組み上げるのに適した接続構造をもつ
ものである。なお、本発明においては、内外壁、床、天
井他としての構築は成形材12のみによって行われ、天
然石板14は、外壁等の内外装の意匠性を高めるための
もので外壁材等の内外装材としての強度を担うものでは
ない。
【0025】なお、内外壁、床、天井他を構築するため
に用いられる成形材12の寸法は、特に制限的ではない
が、上述した商品等の場合、用途に応じて種々規格品と
して用意されたものの中から適当なものを選択すればよ
いし、特注品として特定の寸法のものを作製させてもよ
い。例えば外壁下地材12として用いる場合には、一例
として、592mm(幅W)×3000mm(長さL)
×60mm(厚さt)(またはW492×L3000×
t50)で目地8mmとするサイズの成形材を挙げるこ
とができる。
【0026】天然石板14は、建築物の内外装、例えば
一般住宅の外壁などの意匠性(装飾性、重厚性、荘重
性)を向上させるために、内外装材または内外装の下地
材として用いられる成形材12に仕上材として張り付け
るためのものである。本発明に用いられる天然石板14
としては、意匠性の高い天然石の板材であれば、特に制
限的ではなく、どのようなものでもよいが、例えば板材
として利用可能な天然石としては、通称御影石と呼ばれ
る花崗岩(火成岩)や花崗閃緑岩、大理石(変成岩)、
大谷石などの凝灰岩(水成岩)、蛇紋岩(変成岩)、鉄
平石(輝石系安山岩)などの安山岩などを用いることが
できる。
【0027】内外装仕上材として用いられる天然石板1
4の寸法は、特に制限的ではなく、どのような寸法でも
よいが例えば、内外装下地材として用いられる成形材1
2の寸法や天然石板14の自重などに応じて適宜選択す
ればよい。例えば上述したW592×L3000×t6
0(mm)の成形材12を外壁材として用い、天然石板
14として花崗岩の板材を用いる場合、天然石板14の
サイズは、W592×L592(mm)の正方形とし、
目地を8mmとし、厚さtは5〜300mm、好ましく
は7〜20mm、より好ましくは7〜10mmとするの
がよい。
【0028】有機質接着剤(以下、単に接着剤という)
16は、天然石板14を成形材12に接着して固定する
ものである。本発明に用いられる接着剤16としては、
天然石板14を成形材12に接着して固定でき、内外装
材、特に内外壁材や天井材などとして用いた場合にも、
長期間に亘って接着力を維持でき、天然石板14の成形
材12からずれ等を極力生じさせず、剥離や落下を絶対
に生じさせることがなければ、どのようなものであって
もよく、従来公知の有機質接着剤を用いることができ
る。例えば、接着剤16としては、SBRラテックス系
接着剤やアクリルエマルジョン系接着剤などの、いわゆ
る一液タイプの乾燥硬化型有機質接着剤でも、エポキシ
樹脂系接着剤などの、二液タイプの反応硬化型有機質接
着剤でもよいが、本発明の内外装材10を外壁、軒天井
や目隠部に用いる場合や洗面室、浴室、プール内壁等の
ような水かかり内壁に用いる場合には、反応硬化型有機
質接着剤を用いるのが好ましい。このような反応硬化型
エポキシ樹脂系接着剤としては、例えば、ボンドEK3
60(コニシ(株)製)などを挙げることができる。
【0029】ところで、天然石板14を成形材12に接
着するために、成形材12または天然石板14もしくは
その両方に接着剤16を塗布する必要があるが、本発明
の内外装材10は、基本的に工場等で製造されるもので
あるので、本発明においては、成形材12に接着剤16
を塗布し、その上に天然石板14を載置して接着するの
がよい。なお、本発明においては、接着剤16の塗布方
法は特に制限的ではないが、成形材12への全面塗布で
もよいが、図1(a)、(b)および(c)に示すよう
に、だんご状に複数点均等に塗布するのが好ましい。こ
れは、接着剤16をだんご状に複数点塗布した場合は、
全面に塗布した場合に比べ、躯体となる成形材12の変
形に対してある程度追従でき、天然石板14への破壊応
力の集中をある程度緩和できるので、天然石板14の割
れや剥離をある程度防止できるし、天然石材14自体の
変形に対してもその影響をある程度緩和できるという効
果があるからである。
【0030】図示例は、上述したW592×L592×
t20(mm)のサイズの天然石板14を用いた場合で
あり、この例では、16(4×4)個の接着剤16のだ
んご状塊(以下、単に接着剤塊16という)を塗布して
いるが、本発明はこれに限定されず、接着剤塊16の個
数および1個の接着剤塊16当りの接着剤の量は、天然
石板14の寸法と重量および必要な接着強度、ならびに
天然石板14の接着厚さ(天然石板14と接着剤16と
成形材12との合計厚さ)に応じて適宜選定すればよ
い。なお、後述するが、硬化前の接着剤塊16は、流動
性を有しているので、天然石板14の成形材12への接
着の場合には、接着剤16が硬化するまで、天然石板1
4の接着厚さが所定の厚さになるように専用の治具を用
いて天然石板14を成形材12に対して拘束しておく必
要があることはいうまでもない。
【0031】補強金具18は、接着剤16による天然石
板14の成形材12への支持固定を補強する補強手段で
あるが、天然石板14の成形材12からのずれや剥離な
どを防止するために天然石板14の成形材12への接着
による支持および固定を補強するものであれば、本発明
では特に制限的ではなく、どのようなものでもよい。例
えば、本発明の内外装材10を壁材に適用する場合、本
発明に用いることのできる補強金具18としては、図1
(a)、(b)および(c)に示すように、内外装材1
0の下端部にビス18aで成形材12にその一端(垂直
部分)が固定され、最下段の内外装材10の下端をその
他端(水平部分)で支持するL字状の補強金具18を用
いることができる。このようなL字状の補強金具18に
よって、天然石板14の重量を支持することにより、接
着剤16による接着力を補強することができる。図示例
においては、L字状の補強金具18を天然石板14の両
下端に2個設けているが、本発明はこれに限定されず、
サイズも個数も特に制限はなく、中央に1個でもよく、
天然石板14の下端全面に及ぶサイズのものを1個でも
よいし、3個以上であってもよい。
【0032】図示例においては、壁材として用いる内外
装材10における最下段の天然石板14はL字状金具1
8によってその自重が支持され、接着剤16による接着
が補強されるが、一枚の成形材12に複数枚の天然石板
14が貼り付けられる場合、最下段より上の天然石板1
4の接着剤16による接着は、隣接する天然石板14間
の目地22に埋め込まれた目地埋め材によって補強され
ることになる。しかし、このような目地22の目地埋め
材による補強は、弱く、必ずしも十分ではないので、図
示例に示す隣接する天然石板14間を連結する連結金具
20のように、隣接する天然石板14を連結手段によっ
て連結しておくのが好ましい。このように連結金具によ
って天然石板14同志を連結することにより、上段の天
然石板14の自重を下段の天然石板14で支持すること
もでき、互いに他方の天然石板14の成形材12からの
ずれや剥離を防止することができる。
【0033】このような連結金具20の一例を図2
(a)、(b)および(c)に示す。ここに例示された
連結金具20は、円形金属板であり、この円形金属板は
隣接する天然石板14の相対する木口(上端および下
端)に穿孔された半円板状の凹部または、窪み24に嵌
合させる。ここで、この連結金具20は天然石板14の
窪みに嵌合させるだけでも連結の機能をはたすことがで
きるが、連結金具20と天然石板14の窪みとを遊嵌さ
せ、その間を公知の接着剤や公知の目地埋め材などで埋
めるように構成してもよい。
【0034】また、図示例においては、連結金具20
は、隣接する天然石板14の中央に円状の金属板として
1個のみ設けられているが、本発明はこれに限定され
ず、その形状、サイズ(寸法)および個数は特に制限は
なく、例えば、矩形状の金属板を用いてもよいし、天然
石板14の端面全体に亘って嵌合するものであってもよ
いし、2個以上に設けられていてもよい。
【0035】なお、本発明の内外装材10においては、
隣接する天然石板14間の目地22には目地埋め材やコ
ーキング材などの目地材が充填される。また、図示例の
内外装材10においては、天然石板14と成形材12と
はだんご状接着剤塊16で接着されているので、天然石
板14と成形材12との間には空間が存在する。例え
ば、外壁材とに用いる上述したサイズの内外装材10
(成形材W592×L3000×t60、天然石板W5
92×L592×t20)の場合には、天然石板14と
成形材12との間には1〜4mm、例えば2mmの厚み
の接着剤16が存在し、隙間が存在する。従って、これ
らの隙間(空間)にガラス繊維などの断熱材、遮音材な
どを充填して、内外装材10の断熱、遮音等の効果を向
上させることもできる。
【0036】本発明の内外装材10は、基本的に以上の
ように構成されるが、本発明はこれらに限定されるわけ
ではなく、天然石板14の成形材12への接着力を補強
する補強手段および連結手段としては、図1に示す補強
金具18や図2に示す連結金具20と同様に、またはそ
の代わりに、もしくはこれらとの併用して、以下の図3
〜図11に示す種々の補強手段および/または連結手段
を用いることができる。なお、以下に示す補強手段およ
び/または連結手段の形状、寸法、設置個数およびこれ
に伴って必要な天然石板14への加工、特に上端や下端
に設けられる凹部や窪みの形状、寸法、個数などは、補
強金具18および連結金具20と同様に、必要に応じて
適宜選定されるものであり、以下の説明に限定されるも
のではないのはもちろんである。
【0037】図3(a)、(b)および(c)に示すL
字状補強金具18は、図1に示すL字状補強金具18を
同様に最下段の天然石板14の重量を支持する補強金具
として用いるものであるが、図1に示す例とは異なり、
L字状補強金具18の垂直部は接着剤などを用いて成形
材12の表面に接着される。この時、接着面となる金具
18の垂直部には、接着効果(アンカー効果)を向上さ
せるために小孔18bを設けておくのが好ましい。例え
ば、上述サイズの内外装材10を外壁材として使用する
場合、図1に示すL字状金具18のサイズを幅(W)5
〜20×垂直部(LV)10〜50×水平部(LH)1
0〜20×厚さ(t)1〜4(mm)(一例としてW1
0×LV40×LH20×t2)とすることができ、図
3に示すL字状金具18のサイズをW20〜600×L
V10〜50×LH10〜20×t1〜4(mm)(一
例としてW100×LV15×LH15×t2)とする
ことができる。
【0038】また、図4(a)、(b)および(c)に
示すように、コの字型の補強金具32を用いて、その水
平部で成形材12の下端部全体を覆い、一方の垂直部を
天然石板14の下端に穿孔された窪み(凹部)に嵌入さ
せて天然石板14を支持し、他方の垂直部で成形材12
の裏面に当接させるようにし、成形材12とこれを支持
する他の建築部材(図示せず)、例えば基礎や構造材な
どとの間で挟持するようにすることもできる。また、天
然石板14のサイズや重量によっては、図5(a)、
(b)および(c)に示すように、簡便な平板状補強金
具34で同様の補強効果を得ることもできる。例えば、
上述した外壁用内外装材10の場合、コの字型補強金具
32のサイズをW20〜600×LV1 (天然石板14
側)2〜8×LH65〜75×LV2 (成形材12側)
5〜20×t1〜3(一例として、W100×LV1
×LH70×LV2 10×t1)、平板状補強金具34
のサイズをW20〜600×L65〜75×t1〜3
(一例として、W20×L70×t3)とすることがで
きる。
【0039】また、図6(a)、(b)および(c)に
示すように、図1や図3に示す連結金具20を用いる代
わりに、最下段以外の天然石板14をもL字状金具18
によって支持するようにするものである。この例では、
L字状金具18の垂直部の成形材12への固定は、ビス
等の小ねじによっても、接着剤によってもよい。また、
内外装材10のすべての天然石板14に設けてもよい
し、一部のもののみに設けるようにしてもよい。小ねじ
によって固定する場合はもちろんであるが、接着剤で接
着する場合であっても、L字状金具18の垂直部には小
孔18bを穿孔しておくのが好ましい。
【0040】また、図7(a)、(b)および(c)に
示すように、図6に示すL字状補強金具18の代わり
に、成形材12に嵌入、もしくは埋設される基部(直線
部)36aと、天然石板14の下端の凹部に嵌合する係
合部(突起)36bを持つコの字状部(フック部)とを
持つフック状ピン金具36を用いてもよい。また、その
代わりに、図8(a)、(b)および(c)に示すよう
に、成形材12にビス等の小ねじまたは接着剤によって
固着される垂直部38aと、その下端から延在する水平
部の先端に垂直に設けられ、天然石板14の下端の凹部
に嵌合する係合部(突起)38bとを持つコの字状補強
金具38を用いてもよい。コの字状金具38において
も、垂直部38aには、小ねじを通すための小孔38c
または接着効果を向上させるための小孔38cを設けて
おくのがよい。
【0041】また、図8に示すようなコの字状補強金具
38を、図9(a)、(b)および(c)に示すよう
に、天然石板14の上端部を支持するように逆向きに設
けてもよい。この場合には、天然石板14は、本発明の
内外装材10の最上段の天然石板14であってもよい。
図示しないが、同様に、図7に示すフック状ピン金具3
6を天然石板14の上端部を支持するように逆向きに設
けてもよい。さらに、最上段の天然石板14の上端部の
支持に、図4に示すコの字状補強金具32を逆向きに用
いてもよい。
【0042】また、図8および図9に示すコの字状金具
36を隣接する天然石板14の下端および上端の両方に
それぞれ用いる代わりに、これらを一体化した、図10
(a)、(b)および(c)に示すようなH状補強金具
40を用いて、隣接する天然石板14の上端および下端
の両方を同時に支持するようにしてもよい。この場合に
は、H状金具40は補強金具としてのみならず連結金具
としても機能する。H状金具40においても、垂直部4
0aは、成形材12に小孔40cを介してビス等の小ね
じを用いてもしくは接着剤によって固着され、垂直部4
0aの略中央から水平に延在する水平部の先端に上下に
設けられる上下係合部40bによって隣接する天然石板
14の下端および上端を支持するようにすることができ
る。同様に、図7(c)に示すようなフック状補強ピン
金具36のコの字状部の水平部を一体化し、一体化され
た水平部の先端の上下に係合突起部36bを持つような
ピン状補強金具(図示せず)などを用いて、隣接する天
然石板14の上下端を同時に連結しかつ支持するように
してもよいし、単純に成形材12に植設される直線状の
水平部の先端の上下に係合突起部を持つようなピン状金
具を用いて、隣接する天然石板14の上下端を同時に連
結しかつ支持するようにしてもよい。
【0043】さらに、図11(a)、(b)および
(c)に示す補強金具42を用いてもよい。同図に示す
補強金具42は、平板部42aと、平板部42aに立設
される、先端にねじ部を有するボルト部42bと、この
ボルト部42bの逆側に平板部42aに立設されるL字
状ピン部材42cとを有する。この金具42は、平板部
42aが成形材12の表面に接触し、ボルト部42bが
成形材12を貫通して成形材12の裏面に突出し、この
突出部分のねじ部をナット42dによって締め付けて固
定する一方、L字状ピン部材42cの突起を天然石板1
2の下端の凹部に嵌合させることによって天然石板14
の下端を支持する。なお、L字状ピン部材42cの突起
を下向きにして、天然石板14の上端を支持するように
してもよいし、突起を上下両方に設けて、隣接する天然
石板14の下端および上端を連結し、かつ同時に支持す
るようにしてもよい。
【0044】以上のように、接着剤16によって成形材
12に固着される天然石板14を支持し、接着力を補強
する補強手段および隣接する天然石板14の上下端を連
結する連結手段の具体例を種々例示して詳細に説明した
が、本発明はこれらに限定されず、上述した例に種々の
改良を加えてよいことはもちろんである。本発明の第1
の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装材は、基本的
に以上のように構成される。
【0045】以下に、本発明の第2の態様に係る意匠性
に優れた建築用内外装材の製造方法および本発明の第4
の態様の意匠性の高い建築物の建築方法について詳細に
説明する。図12に、本発明の第2の態様に係る意匠性
に優れた建築用内外装材の製造方法および本発明に係る
第4の態様の意匠性の高い建築物の建築方法の一例のフ
ローチャートを示す。
【0046】本発明の内外装材の製造方法においては、
まず、始めに、本発明の第1の態様の内外装材を用いた
本発明の第3の態様の意匠性の高い建築物(図14参
照)を建築するための図面が作成される。ここで本発明
の内外装材10が使用される部分の種々の成形材12の
種類とサイズと成形材12に貼り付けられる天然石板1
4の種類と色とサイズが建築主の承認を得て決定され
る。次に、こうして決定された種類とサイズの成形材1
2および割り付けられた色とサイズの天然石板14が必
要な数量だけ工場に準備される。ここで、必要であれ
ば、成形材12が図14に示す目的とする建築物50に
合わせて、図面通りに加工される。
【0047】こうして準備された成形材12と天然石板
14との貼り付けが工場にて施工される。まず、成形材
12および天然石板14に補強金具18、32、34、
36、38、40または42および連結金具20を取り
付けるための前処理を必要に応じて施す。例えば、成形
材12に対して補強金具18をビスで止めるための孔を
開けて、ビスを止める止め具を取り付けたり、図7に示
す補強金具36を用いる場合には、直線部36aを取り
付ける孔を開けたり、図11に示す補強金具42を用い
る場合には、ボルト部42bを貫通させる貫通孔を開け
たりする加工処理を行う。さらに、天然石板14には、
補強金具36、38、40、42他や連結金具20を嵌
合するための凹部(窪み)を加工する。
【0048】こうして、前加工処理された成形材12お
よび天然石板14の少なくとも一方、好ましくは、成形
材12、より好ましくは成形材12と天然石板14との
両方をその各々の貼り付け面(接着面)を上側にして、
水平に配置し、各貼り付け面を清浄化した後に、使用す
る接着剤16に応じてプライマー処理を行うのが好まし
い。使用接着剤16と成形材12および天然石板14と
の組み合わせや状態によっては、プライマー処理は省略
してもよいが、接着剤16の接着力の向上や長期間に亘
る接着力の維持のためには実施するのが好ましい。ここ
で用いられるプライマー処理剤としては、接着剤16の
接着力の向上と長期間に亘る接着力の維持を図ることが
できるものであれば、どのようなものでもよく、使用接
着剤16に応じて適宜選択すればよい。
【0049】こうしてプライマー処理された成形材12
に補強金具18および32〜42の少なくとも1種(以
下、図8(a)、(b)および(c)に示す補強金具3
8で代表する)が、天然石板14に連結金具20が必要
に応じてビスや接着剤で取り付けられる。なお、補強金
具38を成形材12に取り付けるための接着剤や隣接す
る天然石板14を連結するために必要に応じて用いられ
る接着剤は、金具を成形材12や天然石板14に所要の
強度で接着することができる接着剤であれば、一液型で
も二液型でもよく、どのようなものであってもよい。
【0050】こうして必要に応じて補強金具38が取り
付けられた成形材12上に接着剤16をだんご状に所要
の複数箇所、図示例では16箇所に塗布する。もし、必
要であれば、だんご状接着剤塊16がない部分にそのま
ま、もしくは他の接着剤を塗布した後に、断熱、遮音等
の効果を向上させるために、ガラス繊維等の材料を敷設
する。次に図面で指定された種類、色およびサイズの天
然石板14を寸法を合わせて、16個の接着剤塊16上
に載置して、貼り合わせを行う。
【0051】この時、接着剤塊16は天然石板14の自
重によって変形し、偏平となり、天然石板14の成形材
12への貼り付け高さが徐々に低下するので成形材12
と天然石板14との間の接着剤16が塗布されていない
部分に接着剤層16の厚さ、従って天然石板14の貼り
付け高さを調整する手段、例えば図13に示すようなく
さび44を介挿して図面通りの所要の高さに調整する。
なお、この調整手段としては、図13に示すくさび44
に限定されず、成形材12を支持する土台上に支持さ
れ、天然石板14を支持する平台をねじで上下させて高
さ調整を行うものなど、従来公知の高さまたは隙間の調
整手段を用いることができる。
【0052】こうして、くさび44によって成形材12
への天然石板14の貼り付け高さを調整しながら、接着
剤16を硬化させるための養生を行う。ここで、成形材
12への天然石板14の貼り付けが複数枚である場合に
は、上記工程、すなわち、成形材12への接着剤16の
塗布、天然石板14の載置、貼り合わせ、くさび44に
よる貼り付け高さ調整、および接着剤16の硬化、養生
を繰り返し行って、必要枚数の天然石板14の成形材1
2への貼り付けを終了する。なお、この場合、天然石板
14間の目地22の部分は、貼り付け後予め目地埋め材
で埋め込み処理を行っておくのがよい。
【0053】この後、必要があれば、接着剤16が十分
に硬化し、接着力が安定化するまで養生を行う。こうし
て本発明の内外装材10が製造される。上述した例で
は、本発明の内外装材10は、工場で製造されている
が、本発明はこれに限定されず、組み上げた成形材12
に天然石板14を貼り付けるのではなく、建築物に組み
上げる前に予め成形材12を水平面上に配置して天然石
板14を貼り付けることができれば、建築現場やその他
の場所で製造してもよい。以上のように、本発明の第2
の態様の意匠性の高い建築用内外装材の製造方法は構成
される。
【0054】次に、本発明の第4の態様の意匠性の高い
建築物の建築方法について説明する。上述した内外装材
の製造方法を繰り返して、上述した建築物の建築に必要
なすべての内外装材10を図面に従って製造する。ここ
で、ある程度の量の内外装材10もしくは全ての内外装
材10が製造された後、所定量の内外装材10が各々梱
包され、所定量ずつ建築現場まで搬送される。
【0055】建築現場に搬入された内外装材10は、従
来の成形材12の建て込みと同様にして組み立てられ
る。この時、必要に応じて、内外装材10の成形材12
や天然石板14の基礎部や開口部に仕上げ加工を行って
もよい。この後、建て込まれた隣接する内外装材10間
の目地は公知の目地埋め材によって埋められ、この目地
と重なる隣接する天然石板14間の目地にはシーリング
材の打設処理が行われる。なお、本発明の内外装材10
と建築物の構造材などとの接合部分においても天然石板
14と構造材等との間にもシーリング材が打設される。
この後、従来公知の種々の工事を行って、図14に示す
ような本発明の第3の態様の意匠性の高い建築物を建築
することができる。ところで、本発明の建築物の建築に
際しては、建築前に必要な内外装材10の全量を予め製
造しておくのではなく、建築中に建築に必要な所定量の
内外装材10のみの製造、搬送、組み上げを並列に行っ
てもよい。
【0056】図14は、こうして建築された本発明の第
3の態様の建築物の一例の正面図である。同図に示す建
築物50は、本発明の第2の態様の内外装材の製造方法
に従って製造された本発明の第1の態様の内外装材10
を外壁材52として1階の外壁54に用いて、本発明の
第4の態様の建築方法によって建築された建築物である
ので、意匠性の高い建築物であるのはもちろんのこと、
従来工法と同様な施工によって建築することができるの
で、建築現場で天然石板14を貼り付けるのに比べ、建
築期間の短縮および建築費(コスト)の低減を大幅に図
ることができる。
【0057】なお、図示例の建築物50では、1階の外
壁54をほぼ全て本発明の内外装材10で建て込み、2
階の外壁56および3階の外壁58には、1階の外壁材
52の天然石板14と同種の天然石の粉末を吹き付ける
ことにより、1階〜3階の外壁54〜58のマッチング
をとることができ、石張りの住宅の意匠性を高めること
もできる。本発明においては、もちろん、2階、3階の
外壁56,58を本発明の内外装材10で組み上げて
も、1階〜3階の外壁54,56,58の一部のみに本
発明の内外装材10を適用してもよいことはいうまでも
ない。なお、図示例の建築物50のように、1階の外壁
54の外壁材52として濃い色の外壁材52aと薄い色
の外壁材52bとを用いてさらに建築物の意匠性を向上
させてもよい。
【0058】本発明に係る意匠性に優れた建築用内外装
材およびその製造方法ならびに意匠性の高い建築物およ
びその建築方法は、基本的に以上のように構成される
が、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において、種々の改良や設計の変更が可能なこ
とはもちろんである。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の態
様によれば、重厚性、装飾性、荘重性などの意匠性に優
れかつ低コストである上に、建築現場で組み上げた成形
材への天然石板の現場貼り付けを行う必要がなく、意匠
性の高い内外装を持つ建築物を容易かつ低コストで建築
することができる。また、本発明の第2の態様によれ
ば、意匠性に優れた建築用内外装材を予め、工場やその
他の場所で、容易かつ低コストで製造することができ
る。
【0060】また、本発明の第3の態様によれば、意匠
性に優れた内外装材を使って建築されているので、意匠
性が高いにもかかわらず、低コストの建造物とすること
ができる。さらに、本発明の第4の態様によれば、従来
の建築工法と全く同様に建て込み、組み上げることがで
きるので、意匠性が高いにもかかわらず、低コストの建
造物を容易、かつ短期間で、従って廉価に建築すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装材
の一実施例の正面図、断面図および部分拡大断面図であ
る。
【図2】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装材
の連結金具の一実施例の取付状態を示す部分正面図、そ
の断面図およびその連結金具の斜視図である。
【図3】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装材
の補強金具の一実施例の取付状態を示す部分正面図、そ
の断面図およびその補強金具の斜視図である。
【図4】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装材
の補強金具の別の実施例の取付状態を示す部分正面図、
その断面図およびその補強金具の斜視図である。
【図5】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装材
の補強金具の別の実施例の取付状態を示す部分正面図、
その断面図およびその補強金具の斜視図である。
【図6】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装材
の補強金具の別の実施例の取付状態を示す部分正面図、
その断面図およびその補強金具の斜視図である。
【図7】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装材
の補強金具の別の実施例の取付状態を示す部分正面図、
その断面図およびその補強金具の斜視図である。
【図8】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装材
の補強金具の別の実施例の取付状態を示す部分正面図、
その断面図およびその補強金具の斜視図である。
【図9】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装材
の補強金具の別の実施例の取付状態を示す部分正面図、
その断面図およびその補強金具の斜視図である。
【図10】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ
本発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装
材の補強金具の別の実施例の取付状態を示す部分正面
図、その断面図およびその補強金具の斜視図である。
【図11】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ
本発明の第1の態様に係る意匠性に優れた建築用内外装
材の補強金具の別の実施例の取付状態を示す部分正面
図、その断面図およびその部分拡大斜視図である。
【図12】 本発明の第2の態様に係る意匠性に優れた
建築用内外装材の製造方法および本発明の第4の態様に
係る意匠性の高い建築物の建築方法の一実施例を示すフ
ローチャートである。
【図13】 本発明の第2の態様に係る意匠性に優れた
建築用内外装材の製造方法における貼り付け高さの調整
工程の一実施例を示す斜視図である。
【図14】 本発明の第4の態様に係る意匠性の高い建
築物の一実施例の正面図である。
【符号の説明】
10 建築用内外装材 12 押出成形セメント板(成形材) 14 天然石板 16 有機質接着剤(接着剤塊) 18,32,34,36,38,40,42 補強金具 18a ビス(小ねじ) 18b,38c,40c 小孔 20 連結金具 22 目地 24 凹部(窪み) 36a 基部(直線部) 36b,38b,40b 係合部(突起) 38a,40a 垂直部 42a 平板部 42b ボルト部 42c ピン状部材 42d ナット 44 くさび 50 建築物 52 外壁材 52a,52b 色合の異なる外壁材 54,56,58 外壁

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】意匠性の高い建築物用内外装材であって、 建築用内外装下地材として用いられる押出成形セメント
    板と、建築用内外装仕上材として用いられる少なくとも
    1枚の意匠性の高い天然石板と、この天然石板を前記押
    出成形セメント板に接着する有機質接着剤と、前記天然
    石板の前記押出成形セメント板による支持固定を補強す
    る手段とを有することを特徴とする意匠性に優れた建築
    用内外装材。
  2. 【請求項2】前記天然石板は、前記押出成形セメント板
    上にだんご状に複数個配置された有機質接着剤によって
    固定される請求項1に記載の意匠性に優れた建築用内外
    装材。
  3. 【請求項3】前記補強手段は、一端で前記押出成形セメ
    ント板上に小ねじまたは接着剤で固定され、他端で前記
    天然石板の下端を支持するL字状金具である請求項1ま
    たは2に記載の意匠性に優れた建築用内外装材。
  4. 【請求項4】前記補強手段は、一端が前記押出成形セメ
    ント板上に小ねじまたは接着剤で固定され、他端が前記
    天然石板の下端または上端に設けられた凹部に嵌合して
    前記天然石板の下端または上端を支持するコ字状金具で
    ある請求項1または2に記載の意匠性に優れた建築用内
    外装材。
  5. 【請求項5】前記補強手段は、一端が前記押出成形セメ
    ント板上に小ねじまたは接着剤で固定され、他端の両先
    端で隣接する前記天然石板の下端および上端に設けられ
    た凹部に嵌合して、それぞれ隣接する前記天然石板の下
    端および上端を支持するH字状金具である請求項1また
    は2に記載の意匠性に優れた建築用内外装材。
  6. 【請求項6】前記補強手段は、前記押出成形セメント板
    に嵌入される直線部と、一端がこの直線部に連結され、
    他端が前記天然石板の下端または上端に設けられた凹部
    に嵌合して、それぞれ前記天然石板の下端または上端を
    支持するコの字状部とを有するフック状ピン金具である
    請求項1または2に記載の意匠性に優れた建築用内外装
    材。
  7. 【請求項7】前記補強手段は、前記押出成形セメント板
    に嵌入される直線部と、この直線部の先端に設けられ、
    前記天然石板の下端または上端もしくは隣接する前記天
    然石板の下端および上端に設けられた凹部に嵌合して、
    それぞれ前記天然石板の下端または上端もしくは隣接す
    る前記天然石板の下端および上端を支持する突起とを有
    するピン状金具である請求項1または2に記載の意匠性
    に優れた建築用内外装材。
  8. 【請求項8】前記補強手段は、前記押出成形セメント板
    を貫通するボルトと、このボルトによって固定される金
    属板材と、この金属板材に植設され、前記天然石板の下
    端または上端もしくは隣接する前記天然石板の下端およ
    び上端に設けられた凹部に嵌合して、それぞれ前記天然
    石板の下端または上端もしくは隣接する前記天然石板の
    下端および上端を支持するピン状突起とを有する請求項
    1または2に記載の意匠性に優れた建築用内外装材。
  9. 【請求項9】前記補強手段は、前記押出成形セメント板
    の下端または上端を保持する平坦部と、前記天然石板の
    下端または上端に設けられた凹部に嵌合して前記天然石
    板の下端または上端を支持する突起とを有する請求項1
    または2に記載の意匠性に優れた建築用内外装材。
  10. 【請求項10】請求項1〜9に記載の意匠性に優れた建
    築用内外装材であって、さらに隣接する前記天然石板同
    志を連結する手段を有することを特徴とする意匠性に優
    れた建築用内外装材。
  11. 【請求項11】前記連結手段は、隣接する前記天然石板
    の下端および上端に設けられた凹部に嵌合して、隣接す
    る前記天然石板の下端および上端を拘束する金属板材で
    ある請求項10に記載の意匠性に優れた建築用内外装
    材。
  12. 【請求項12】建築用内外装下地材として用いられる押
    出成形セメント板を水平面上に配置し、前記所要寸法の
    意匠性の高い天然石板を前記押出成形セメント板に支持
    固定する補強手段を前記押出成形セメント板に取り付け
    た後、 予め、この補強手段と係合するように加工された、前記
    所要寸法の意匠性の高い天然石板に応じて前記押出成形
    セメント板上に有機質接着剤を塗布し、 塗布された有機質接着剤上に前記天然石板を前記補強手
    段に係合するように載置し、 前記押出成形セメント板、前記有機質接着剤層および前
    記天然石板の合計の厚みが全面的に規定の厚みとなるよ
    うに所要の治具を用いて前記天然石板を前記押出成形セ
    メント板上に所要時間支持したまま前記有機質接着剤を
    硬化させて、前記天然石板を前記押出成形セメント板に
    接着固定することを特徴とする意匠性に優れた建築用内
    外装材の製造方法。
  13. 【請求項13】前記有機質接着剤は、前記押出成形セメ
    ント板上にだんご状に複数個配置されるように塗布され
    る請求項12に記載の意匠性に優れた建築用内外装材の
    製造方法。
  14. 【請求項14】前記治具は、くさび状物であり、前記有
    機質接着剤が塗布されていない前記押出形成セメント板
    と前記天然石板との間に介挿される請求項12または1
    3に記載の意匠性に優れた建築用内外装材の製造方法。
  15. 【請求項15】複数板の前記天然石板が前記押出成形セ
    メント板に接着固定される時、前記天然石板1枚分の前
    記有機質接着剤の塗布、前記1枚の天然石板の載置、前
    記有機質接着剤の硬化を前記天然石板の1枚毎に繰り返
    すことを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載
    の意匠性に優れた建築用内外装材の製造方法。
  16. 【請求項16】複数板の前記天然石板が前記押出成形セ
    メント板に接着固定される時、隣接する前記天然石板の
    両端部分を連結手段によって連結するように前記天然石
    板が接着固定される請求項15に記載の意匠性に優れた
    建築用内外装材の製造方法。
  17. 【請求項17】請求項12〜16のいずれかの意匠性に
    優れた建築用内外装材の製造方法によって製造されたこ
    とを特徴とする意匠性に優れた建築用内外装材。
  18. 【請求項18】請求項1〜11および17のいずれかに
    記載の意匠性に優れた建築用内外装材を用いて外壁、内
    壁、床、天井および軒天井のいずれか少なくとも1つの
    少なくとも一部が構築されたことを特徴とする意匠性の
    高い建築物。
  19. 【請求項19】請求項12〜16のいずれかに記載の意
    匠性に優れた建築用内外装材の製造方法に従って、予め
    建築物の外壁、内壁、床、天井および軒天井のいずれか
    少なくとも1つの少なくとも一部を構築するように準備
    された前記押出成形セメント板に、意匠性を高めるため
    に配置される天然石板を接着固定して、意匠性に優れた
    建築用内外装材を工場もしくは建築現場で製造した後、
    この意匠性に優れた建築用内外装材を前記工場から前記
    建築現場まで移送し、もしくはそのまま、前記建築現場
    で前記意匠性に優れた建築用内外装材を組み立てて、外
    壁、内壁、床、天井および軒天井のいずれか少なくとも
    1つの少なくとも一部を構築することを特徴とする意匠
    性の高い建築物の建築方法。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の意匠性の高い建築物
    の建築方法によって建築された意匠性の高い建築物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111807784A (zh) * 2020-07-17 2020-10-23 江苏爱富希新型建材股份有限公司 一种仿花岗岩纤维水泥板及其制备方法和应用

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