JPH11129511A - 熱転写印刷方法 - Google Patents

熱転写印刷方法

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JPH11129511A
JPH11129511A JP31423297A JP31423297A JPH11129511A JP H11129511 A JPH11129511 A JP H11129511A JP 31423297 A JP31423297 A JP 31423297A JP 31423297 A JP31423297 A JP 31423297A JP H11129511 A JPH11129511 A JP H11129511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
ink
recording paper
ink ribbon
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP31423297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidefumi Tanaka
英史 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP31423297A priority Critical patent/JPH11129511A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱溶融性インクと熱溶融性バインダとを用い
た溶融型熱転写印刷方法に係り、印刷時間の短縮と消費
電力の低減を目的とする。 【解決手段】 熱溶融性バインダー転写時に、データ転
送期間を短くすることにより印刷時間を短縮させ、加熱
時間を短くすることにより消費電力を抑えることができ
る。また、記録紙の移送を行うための駆動モータ及びイ
ンク巻き取り用のモータの回転速度を上げ、トルクを抑
えることより消費電力を更に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱溶融性のインク
と熱溶融性バインダーとを用いた溶融型熱転写印刷方法
に係り、特に、印刷時間の短縮と消費電力の低減を目的
とした熱転写印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示す従来の熱転写印刷方法による
印刷装置にて印刷を行う場合、熱溶融性インク及び熱溶
融性バインダーを薄膜フィルム上に塗布したインクリボ
ン1と記録紙2とを密着させてサーマルヘッド3とプラ
テンローラ4との間に送り、サーマルヘッド3とプラテ
ンローラ4で押圧した後、サーマルヘッド3の図示しな
い発熱抵抗体に電流を流して発熱させ、インクリボン1
のインクを溶融する事によりインクを記録紙2に転写し
た後、インクリボン1のバインダーでオーバコートして
印刷を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上に示す如く従来の
熱転写印刷方法による印刷装置において、前記インクリ
ボン1のインク転写時の所要時間とバインダー転写時の
所要時間とはほぼ同じであった。よってインク転写面全
体をオーバコートするためにバインダーを加熱する時に
は大きな消費電力が必要であり、携帯型プリンターのよ
うにバッテリーを使用する場合は、この消費電力をいか
にして削減するかが大きな課題であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決する為
に、本発明に係る熱転写印刷方法は、熱溶融性インク及
び透明な熱溶融性バインダーを薄膜フィルム上に複数組
塗布したインクリボンと記録紙とを密着させてサーマル
ヘッドとプラテンローラとの間で挟持し、前記サーマル
ヘッドに設けられた発熱部に電流を流すことにより前記
インクリボンの熱溶融性インクを溶融して記録紙に画像
又は文字記録を行い、その後前記インクリボンの熱溶融
性バインダーを溶融して記録紙にオーバコートを行う熱
転写印刷方法であり、前記記録紙に前記熱溶融性バイン
ダーでオーバコートする速度を前記熱溶融性インクで記
録する速度より速めたことを特徴とし、また、前記オー
バコート時のデータ転送時間を前記画像又は文字記録時
のデータ転送時間より短くすることにより前記オーバコ
ートの速度を速めたことを特徴とし、また、前記記録紙
及び前記インクリボンの移送速度が2段階に設定可能で
あることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る熱転写印刷
方法による印刷装置を示す構成図、図2は、インクリボ
ン上の熱溶融性インク及び熱溶融性バインダーのパター
ンを示す図、図3は、駆動モータとして使用されるパル
スモータの特性を示す図、図4は、画像記録時及びオー
バコート時のサーマルヘッドの温度上昇及び制御状態を
示す図、図5は、本熱転写印刷方法による印刷装置の動
作系列概要図、図6は、本熱転写印刷方法による印刷時
のタイミングチャート及び駆動モータのトルク波形を示
す図である。
【0006】図1において、印刷を行う場合、熱溶融性
インク及び熱溶融性バインダー(単に、「バインダー」
とも記す)を薄膜フィルム上に塗布したインクリボン1
と記録紙2とを密着し、サーマルヘッド3とプラテンロ
ーラ4との間に送り、プラテンローラ4をサーマルヘッ
ド3側に移動して、インクリボン1と記録紙2とをサー
マルヘッド3に密着させる。この時、インクリボン1
は、供給ローラ5から巻き出され、サーマルヘッド3及
びプラテンローラ4を通過した後に巻き取りローラ6で
巻き取られる。
【0007】そして、サーマルヘッド3に電流を流す事
により図示しない発熱部を発熱させてインクリボン1の
インクを溶融し、記録紙2に転写し印刷を行うが、図2
に示す如くインクリボン1のY、M、Cの熱溶融性イン
クを記録紙2上に順次転写してカラー画像を得た後、こ
のカラー画像の上から熱溶融性バインダー(OP)でオ
ーバコートする。
【0008】この時記録紙2は、駆動モータ10の回転
がベルト11を介してプラテンローラ4に伝達されるこ
とにより移動する。また、インク巻き取りモータ13
は、記録紙2の移動速度よりやや早い速度で回転する
が、巻き取りローラ6とインク巻き取りモータ13との
間には駆動力伝達ギア12が設けられ、スリップ機構1
4の働きにより、インクリボン1の移動速度は記録紙1
の移動速度とほぼ同じとなる。
【0009】ここで、記録紙2を走行させる駆動モータ
10は、図3に示す如く特性のパルスモータを用いる。
インクリボン1の熱溶融性インクによる画像記録時に
は、例えば図4(a)に示すようにサーマルヘッド3の
データ転送期間に合わせて駆動モータ10に駆動パルス
が供給され、振動周波数800PPSで回転させる。そ
して、この時のトルクは、6.1×10-3Nmとなる。
【0010】一方、インクリボン1の熱溶融性バインダ
ーによるオーバコート時には、記録紙2を走行させる駆
動モータ10の速度を倍にした振動周波数1600PP
Sで回転させ、トルクは3.8×10-3Nmとなる。一
般的にモータの消費電力はトルクに略比例する為、バイ
ンダー転写時は画像記録時に対し約3.8/6.1とな
り、この時の消費電力およそ60%に軽減される。
【0011】そして、バインダー転写時は、記録紙2を
走行させる駆動モータ10の速度を速めるのと同様に、
インク巻き取りモータ13の速度も速めるようにする。
従って、インクリボン1及び記録紙2は、各モータ1
0、13によって画像記録時の速度と、オーバコート時
の速度とが2段階に切換られている。
【0012】図4(a)に示す如く、画像記録時はサー
マルヘッド3の1ラインデータ転送期間を約12mse
cに設定する。加熱時間は、入力される画像データによ
り変化するが、この間に階調数に応じたインクの加熱溶
融による転写量を定め、加熱時間が6msecの場合、
残りの6msecが冷却期間となる。
【0013】そして、この冷却期間により加熱開始前の
温度にほぼ戻し、次のラインの画像の印刷を行う。以上
の如く制御を行い画像記録時は各ライン毎にほぼ同じ温
度状態で、各ラインにより異なる階調数に応じたインク
の転写を正確に行うことができるようにする。
【0014】次にバインダーの転写時は、転写期間は全
て略同一データで加熱する為、階調数を削減してもよ
く、データ転送期間を短縮する事が出来る。従って、画
像記録時の略半分である6msecとする。そして、こ
のデータ転送期間中に冷却期間を設けることなく加熱し
続けると、図4(b)の温度勾配Aに見られるように、
温度上昇が激しくなる。
【0015】従って、適切な冷却期間を設ける事によ
り、温度勾配Bを得るようにする。温度勾配Bを得るた
めの実験の結果を次に示す。
【0016】 印字条件 端面型ガラス棒サーマルヘッド 解像度 :217dpi、 発熱抵抗体形状 :48μm幅×2、150μm長の分割ヘッド 表面多孔性記録紙 中心径 :1〜2μm インクリボン 薄膜フィルム :3.5μm、 インク塗布量 :1.1g/m2、 バインダー塗布量:2.5g/m2 印刷装置 サーマルヘッドとプラテンローラ間押圧力:300g/cm 印字速度 インク転写時 データ転送時間 :12msec/line 平均加熱時間 : 6msec/line バインダー転写時 データ転送時間 : 6msec/line 平均加熱時間 : 4msec/line (温度勾配B時)
【0017】実験によると、バインダー転写時の加熱時
間は、入力される画像データにより変化するが、平均加
熱時間を4msecに設定できることが判明した。従っ
て、画像記録を行うインク転写時の平均加熱時間6ms
ecに対し4msecとすることにより、この時の消費
電力を2/3に抑えることができた。
【0018】図5に動作系列の概要図を示す。まず画像
信号等の信号入力がインターフェイスに加えられ、画像
信号相当分は画像信号記憶装置に記憶される。そして、
印刷制御装置にはインターフェイスから印字条件が加え
られる。
【0019】次に印刷制御装置から印刷開始が指示され
ると、画像信号記憶装置に記憶された画像信号が印刷信
号変換装置に加えられ、印刷信号に変換され(例えば
R、G、B信号をY、M、C信号に)サーマルヘッド駆
動装置に送られた後、サーマルヘッドの加熱制御信号を
作成し、サーマルヘッド3に送られ、この信号に応じて
インクを加熱溶融し印刷する。
【0020】一方、印刷制御装置からはモータ駆動装置
にも印刷開始信号が送られ、サーマルヘッド3の駆動に
応じた制御信号がつくられ、駆動モータ10に加えられ
る。なお、図示しない電源装置は各装置に電力を供給す
る。そして、携帯用の場合は消費電力が少ない事が望ま
れる為、特にバインダー転写時は高速動作を行う事によ
り、電力削減を図ることができる。
【0021】図6に実際の印刷時の経過を示す。まず記
録紙の給紙を行い、次にインクCにより画像印刷を行
う。そして、印刷終了後、記録紙を印刷前の位置に戻
す。以下同様にインクM、Yについても画像印刷を行
い、最後に熱溶融性バインダーでオーバコート(「OP
印刷」とも記す)した後、印刷の終了した記録紙を排紙
して印刷を終了する。
【0022】実際の所要時間は給紙、戻り、排紙、OP
印刷が各4秒、画像印刷が8秒であり、OP印刷の4秒
が従来のOP印刷に比べて約4秒短縮されている。ま
た、駆動モータ10並びにインク巻き取りモータ13の
トルクを、給紙、戻り、OP印刷、排紙では小さいする
ことができる為、消費電力を抑えることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、熱溶融性バインダーの
転写時にデータ転送期間を短くする事ができるため、印
刷時間を短縮することができる。また、駆動モータ10
並びにインク巻き取りモータ13のトルクを熱溶融性バ
インダーのオーバコート時に加熱時間を短縮させること
ができる為、消費電力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写印刷方法による印刷装置を
示す構成図である。
【図2】インクリボン上の熱溶融性インク及び熱溶融性
バインダーのパターンを示す図である。
【図3】駆動モータとして使用されるパルスモータの特
性を示す図である。
【図4】画像記録時及びオーバコート時のサーマルヘッ
ドの温度上昇及び制御状態を示す図である。
【図5】本発明に係る熱転写印刷方法による印刷装置の
動作系列概要図である。
【図6】本発明に係る熱転写印刷方法による印刷時のタ
イミングチャート及び駆動モータのトルク波形を示す図
である。
【図7】従来の熱転写印刷方法による印刷装置を示す構
成図である。
【符号の説明】
1…インクリボン 2…記録紙 3…サーマルヘッド 4…プラテンローラ 5…供給ローラ 6…巻き取りローラ 10…駆動モータ 11…ベルト 12…駆動力伝達ギア 13…インク巻き取りモータ 14…スリップ機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱溶融性インク及び透明な熱溶融性バイン
    ダーを薄膜フィルム上に複数組塗布したインクリボンと
    記録紙とを密着させてサーマルヘッドとプラテンローラ
    との間で挟持し、前記サーマルヘッドに設けられた発熱
    部に電流を流すことにより前記インクリボンの熱溶融性
    インクを溶融して記録紙に画像又は文字記録を行い、そ
    の後前記インクリボンの熱溶融性バインダーを溶融して
    記録紙にオーバコートを行う熱転写印刷方法であり、 前記記録紙に前記熱溶融性バインダーでオーバコートす
    る速度を前記熱溶融性インクで記録する速度より速めた
    ことを特徴とする熱転写印刷方法。
  2. 【請求項2】前記オーバコート時のデータ転送時間を前
    記画像又は文字記録時のデータ転送時間より短くするこ
    とにより前記オーバコートの速度を速めたことを特徴と
    する請求項1記載の熱転写印刷方法。
  3. 【請求項3】前記記録紙及び前記インクリボンの移送速
    度が2段階に設定可能であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の熱転写印刷方法。
JP31423297A 1997-10-30 1997-10-30 熱転写印刷方法 Pending JPH11129511A (ja)

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JP (1) JPH11129511A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002144621A (ja) * 2000-11-16 2002-05-22 Olympus Optical Co Ltd プリンタ装置
JP2008229907A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Shinko Electric Co Ltd サーマルプリンタ及びサーマルプリンタの調整方法

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