JPH11129487A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH11129487A
JPH11129487A JP9294053A JP29405397A JPH11129487A JP H11129487 A JPH11129487 A JP H11129487A JP 9294053 A JP9294053 A JP 9294053A JP 29405397 A JP29405397 A JP 29405397A JP H11129487 A JPH11129487 A JP H11129487A
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JP
Japan
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time
cleaning
head
timer
printer
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Withdrawn
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JP9294053A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Mukoyama
潔 向山
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタの動作を人の動作と同期させ、ユー
ザが使用していない時間にヘッドのクリーニングを実行
することにより、印刷のスループットの低下を防ぎ、常
に良好な印刷を保つことのできるインクジェット記録装
置を提供する。 【解決手段】 双方向通信可能な通信手段を介してホス
トコンピュータ100に接続され、所定のタイミングで
ヘッド1のクリーニングを実行するインクジェット記録
装置10において、内蔵されたタイマ18の時刻をホス
トコンピュータ100の時刻に合わせるタイマ設定手段
25と、タイマ18の時刻を基に印刷装置10の印刷履
歴を保存する保存手段22と、この印刷履歴からヘッド
1のクリーニングを実行する時期を判断する判断手段2
3とを有し、印刷履歴を参照して次回の使用時にクリー
ニングが必要となるかを予想し、必要となる場合には使
用前にクリーニング処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、必要に応じてクリ
ーニングを実行するシリアルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタでは、一般的
に、インクをヘッド前面に形成したオリフィスから吐出
するインクジェットヘッドを記録媒体、例えば、プリン
ト用紙に対して走査移動させ、同時にこのプリント用紙
を副走査移動させることにより、インクジェットヘッド
から吐出したインク滴をプリント用紙に付着されること
で、希望する画像をこのプリント用紙にプリントするこ
とができる。このようなインクジェットプリンタは、コ
ンピュータによって構成されるプリンタ制御部と、この
プリンタ制御部によって動作制御されるプリンタ機構部
とによって構成されている。このプリンタ機構部は、例
えば、インクジェットヘッドとこのインクジェットヘッ
ドを走査移動させる駆動装置及びその他の機構部によっ
て構成されている。
【0003】そして、インクジェットプリンタは、一般
に、インク溶剤の蒸発によるインクの増粘や固着、ある
いは、インク内への気泡混入、オリフィス部への埃や紙
粉の付着などによってインクの吐出不良を生じる虞があ
るので、この状態を正常に回復するために、所定間隔毎
にクリーニング処理が行われる。このクリーニング処理
は、前記インクジェットヘッドのノズルからインクを吐
出するフラッシュ処理、前記インクジェットヘッドのノ
ズル先端部、すなわちノズル開口が形成されたヘッド端
面を拭くワイプ処理、および前記インクジェットヘッド
の先端を吸引装置に押し付けてノズルからインクを吸引
する吸引処理等を行うものである。
【0004】また、この所定時間を計測するものがタイ
マICであり、インクジェット記録装置はほとんどこれ
を装備している。タイマICは、通常「0年1月1日0
時0分」に初期設定されて出荷される。このような従来
のインクジェット記録装置では、例えば、印刷指令の際
に、世の中の時刻と全く関連のない、EEPROM等の
不揮発性メモリに記憶された「前回のクリーニング時
刻」と「タイマICの時刻」との差を求め、それがクリ
ーニングを必要とする時間以上になっていたとき、クリ
ーニングを実施していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のイ
ンクジェット記録装置では、一般社会の時刻とは、何ら
関係を持っていないため、インクジェット記録装置の動
作をユーザの活動と同期を取らせることができなかっ
た。
【0006】すなわち、上述の従来のインクジェット記
録装置では、前回のクリーニング時刻から所定時間が経
過していると、印刷が高頻度で行われる時間帯であって
も、印刷に先立ってクリーニングを実行するため、印刷
のスループットが極端に悪くなるという問題があった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑み、タイマの
時刻をホストの時刻に変更し、プリンタの動作を人の動
作と同期させ、ユーザが使用していない時間にヘッドの
クリーニングを実行することにより、印刷のスループッ
トの低下を防ぎ、常に良好な印刷を保つことのできるイ
ンクジェット記録装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
双方向通信可能な通信手段を介してホストコンピュータ
に接続され、所定のタイミングでヘッドのクリーニング
を実行するインクジェット記録装置において、内蔵され
たタイマの時刻を前記ホストコンピュータの時刻に合わ
せるタイマ設定手段と、前記タイマの時刻を基に印刷装
置の印刷履歴を保存する保存手段と、この印刷履歴から
ヘッドのクリーニングを実行する時期を判断する判断手
段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置
にある。
【0009】かかる第1の態様では、印刷履歴を参照し
て次回の使用時にクリーニングが必要となるかどうかを
予想し、必要となる場合にはそのユーザの使用前にクリ
ーニング処理を実行する。
【0010】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記判断手段は前記保存手段が保存した印刷履歴を
基にユーザが使用する可能性が小さい時間帯を判断し、
当該時間帯にヘッドのクリーニングを行うクリーニング
時刻を設定することを特徴とするインクジェット記録装
置にある。
【0011】かかる第2の態様では、印刷履歴を参照
し、ユーザが使用する可能性の低い時間帯に次回のヘッ
ドのクリーニング時刻を設定し、ユーザが使用していな
い時間に、ヘッドのクリーニングを実行する。
【0012】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、ヘッドのクリーニングを実行させる際に、印
刷中又は印刷データが有る場合には、所定時間経過後ヘ
ッドのクリーニングを実行させるよう試みることを特徴
とするインクジェット記録装置にある。
【0013】かかる第3の態様では、印刷のスループッ
トを低下させることなくヘッドのクリーニングを実行す
ることができる。
【0014】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記タイマ設定手段は、前記タイマの
時刻を一定時間毎に前記ホストコンピュータから送信さ
れる時刻に更新することを特徴とするインクジェット記
録装置にある。
【0015】かかる第4の態様では、タイマの時刻を常
に正確に保持することができ、一定間隔でヘッドのクリ
ーニングを実行することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1に本発明の一実施形態に係るインクジ
ェットプリンタの概略構成、図2にその構造の一例、図
3には制御部の機能ブロックを示す。
【0018】本実施形態の印刷装置(プリンタ)は既存
の構造をなすものであって、図1及び図2に示すよう
に、プリンタ10は、コンピュータによって構成される
プリンタ制御部と、このプリンタ制御部によって動作制
御されるプリンタ機構部とによって構成されている。ま
た、このプリンタ10は、双方向インターフェース又は
ネットワークインターフェース等の通信手段11を介し
てホストコンピュータ100に接続されており、インタ
ーフェース11には入出力制御装置12が接続されてい
る。また、プリンタ10は、コンピュータによって構成
される制御部14と、この制御部14によって動作制御
される印刷機構部8とを有し、制御部14と印刷機構部
8とは入出力制御装置12からインターフェース13を
介して接続されている。
【0019】ここで、制御部14は、プログラムROM
16に記憶された制御プログラム等に基づいて動作する
CPU15を具えており、プリンタ10を総括的に制御
するものである。そして、ホストコンピュータ100か
らのデータ、後述するプリンタの印刷履歴等を格納する
RAM17と、例えば、ヘッドのクリーニング等の処理
時刻の基準となるタイマ18と、各種情報を表示すると
共に各種操作を行うためのスイッチパネル19とを有す
る。また、印刷機構部8は、印刷を実行するためのヘッ
ド1、ヘッド1を搭載したキャリッジ2を駆動するため
のキャリッジ駆動モータ4及び紙送りを行うための搬送
モータ7とを有する。
【0020】ところで、このプリンタ機構部8におい
て、インクジェットヘッド1を搭載したキャリッジ2
は、図示しないフレームに取り付けられたキャリッジ軸
3に軸方向移動自在に装着されている。駆動モータ4の
駆動力が図示しない複数の歯車及びタイミングベルト5
を介してキャリッジ2に伝達されることで、インクジェ
ットヘッド1を搭載したキャリッジ2がキャリッジ軸3
に沿って移動することができる。
【0021】一方、図示しないフレームにはキャリッジ
軸3に沿って平行にプラテン6が設けられている。この
プラテン6は搬送モータ7の駆動力により回転すること
ができ、図示しない給紙ローラ等から給紙された紙等の
記録媒体Sがプラテン6に巻き掛けられて搬送されるよ
うになっている。また、キャリッジ2には、インクジェ
ットヘッド1の状態を検出するための撮像装置9がイン
クジェットヘッド1に近接して設けられている。
【0022】さらに、キャリッジ2の移動方向の端部で
あるプラテン6の側方には、ヘッド1のクリーニング処
理を行うためのワイパ51、キャップ52および吸引ポ
ンプ53が設けられている。ワイパ51はインクジェッ
トヘッド1のインク吐出端面を拭き取るワイプ処理を行
うもので、キャップ52および吸引ポンプ53はインク
吐出ノズルからインクを吸引する吸引処理を実行するも
のである。なお、キャップ52はまた、所定時間以上印
刷待機をしているインクジェットヘッド1のインク吐出
端面をキャッピングしてインク吐出ノズルの乾燥を防止
する。
【0023】ここで、クリーニング処理は、例えば、累
積印刷枚数、前回のクリーニングからの経過時間等から
決定される所定時間毎に実行され、例えば、上述のよう
にノズルからの空吐出するフラッシング、ワイプ処理及
び吸引処理等を実行することにより行われる。
【0024】また、図3に示すように、制御部14は、
解釈部20、機構制御部21、保存部22、判断部2
3、クリーニング実行部24、及びタイマ変更部25を
有する。
【0025】解釈部20は、ホストコンピュータ100
から受信したデータを処理して機構制御部21を介して
印刷を実行する。
【0026】機構制御部21は、解釈部20からのデー
タに基づいてヘッド1を制御するヘッド駆動制御部26
とキャリッジ駆動モータ4を駆動してキャリッジ移動を
制御するキャリッジ制御部27と搬送モータ7を駆動し
て記録媒体Sの搬送を制御する搬送制御部28とを有す
る。
【0027】また、保存部22は、前回のクリーニング
処理時刻からの印刷履歴を、例えば、記憶部17の所定
の場所に格納する。ここで、格納されるデータは、例え
ば、図4に示すような構造を有する。本実施形態では、
クリーニング実行時刻Aと、前回のヘッドのクリーニン
グ時刻からの累積印刷枚数Bと、過去24時間の印刷状
況、すなわち、1時間単位でその時間内に印刷した枚数
C1〜C24(以下、現時刻の印刷枚数)とを保存す
る。
【0028】判断部23は、所定時間毎、本実施形態で
は分の単位が0のとき、すなわち、1時間毎に、保存部
17が保存したデータを基に、前回のクリーニング時刻
からの経過時間(以下、経過時間)と、前回のクリーニ
ング時刻からの累積印刷枚数と前日の同時刻の印刷枚数
とを加算した枚数(以下、合計枚数)とから、クリーニ
ング処理が必要か否かを判断する。例えば、本実施形態
では、経過時間が5時間を越えて、且つ合計枚数が20
0枚を越えている場合、又は経過時間が35時間を越え
て、且つ合計枚数が100枚を越えている場合に、判断
部23は、クリーニング処理が必要と判断する。
【0029】クリーニング実行部24は、判断部23の
判断結果に基づき、クリーニングが必要と判断された場
合に、又はスイッチパネル19等を操作してクリーニン
グスイッチがONされた場合に、前述したインクジェッ
トヘッド1の吐出ノズルのクリーニング処理を実行す
る。
【0030】また、タイマ変更部25は、タイマ18の
時刻を、プリンタ10に最初に電源を投入する際にホス
ト100と交信してホスト100の時刻に更新する。ま
た、その後は、後述のように、所定時間毎に、ホスト1
00から時刻を受信すると、タイマ18の時刻をホスト
100の時刻とにズレがある場合に、タイマ18の時刻
をホスト100の時刻に更新する。
【0031】これにより、タイマ18の時刻は一般社会
の時刻と一致し、保存部17が保存する印刷履歴はこの
時刻に基づいている。
【0032】一方、ホスト100は、送出部31を有す
る。この送出部31は、プリンタドライバ等のプログラ
ムで構成されており、ホスト100にプリンタ10が接
続され、最初にプリンタ10の電源が投入される際、ま
た、その後は、所定の間隔でホストの時刻をプリンタ1
0に送信する。
【0033】ここで、上述した本実施形態のインクジェ
ット記録装置のプリンタ制御部14による制御につい
て、図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、
本実施形態は、以下の処理により、なるべく印刷を実行
しない時間帯にクリーニング処理を行うものであるか
ら、プリンタは電源オフであっても以下の処理が実行で
きる状態であることが前提となる。すなわち、プリンタ
は、電源オフであっても、5V程度の電圧が印加されて
いるか、又は一般的なスリープ状態を保持している。但
し、電源オフの場合には、以下の処理ではなく、時間の
みを判断して所定時刻にクリーニングするという処理に
してもよい。
【0034】本実施形態では、図5に示すように、電源
投入後、クリーニングスイッチがONされた場合には
(ステップS1:YES)、印刷中か否かに拘わらず、直
ちにクリーニング実行部24がヘッド1のクリーニング
処理を実行する(ステップS2)。この際、保存部22
はタイマ18から現在の時刻を取り出し(ステップS
3)、現時刻をクリーニング時刻Aに保存し(ステップ
S4)、それまで保存していた累積印刷枚数Bをリセッ
トする(ステップS5)。したがって、保存部22は、
常に前回のクリーニング時刻から次回のクリーニング時
刻までの累積印刷枚数B、及び過去24時間の各時刻の
印刷枚数C1〜C24(図4)を保存している。
【0035】一方、クリーニングスイッチがOFFの場
合には(ステップS1:NO)、印刷データがあるか否か
を判断し、印刷データがある場合には(ステップS6:
YES)、印刷処理を行う。ここで、給紙が必要であれば
(ステップS7:YES)、給紙処理を行い(ステップS
8)、この際、保存部17は、1枚給紙が行われると、
累積印刷枚数Bに1を加算し(ステップS9)、その後
タイマ18から時刻を取り出し(ステップS10)、現
時間帯の印刷枚数に1を加算する、例えば、現時刻が1
4時であれば、記憶部17の印刷枚数C14に1を加算
する(ステップS11)。その後、印刷処理を実行する
(ステップS12)。また、給紙が必要なければ(ステ
ップS7:NO)、そのまま印刷処理を実行し(ステップ
S12)、印刷が終了するまで繰り返される。このよう
に、給紙を行う際、累積印刷枚数B及びC1〜C24を
保存しておくことで、過去の印刷装置の使用状況を把握
することができる。
【0036】また、ステップS6で、印刷データがない
場合には、判断部23はタイマ18から現時刻を取り出
し(ステップS13)、分の単位が0である場合、すな
わち1時間毎に(ステップS14)、クリーニングの必
要性を判断する第1の判断条件である経過時間が5時間
を越えたか否かを判断する(ステップS15)。ここ
で、経過時間が5時間以上の場合には(ステップS1
5:YES)、クリーニングが必要であると判断し、第2
の判断条件である合計枚数を算出、すなわち前回のクリ
ーニング時刻からの累積印刷枚数Bと前日の同時刻の印
刷枚数C1〜C24の何れかとを加算する(ステップS
16)。その後、判断部23はさらに経過時間が35時
間以上であるか否かを判断し、35時間未満である場合
には(ステップS17:NO)、合計枚数が200枚以上
であれば(ステップS18:YES)、ヘッドのクリーニ
ングが必要であると判断し、クリーニング実行部24
は、ヘッド1のクリーニング処理を実行する(ステップ
S19)。
【0037】ここで、累積印刷枚数Bと前日の同時刻の
印刷枚数(C1〜C24の何れか)とを加算した枚数か
らヘッドのクリーニングの必要性を判断するのは、その
後1時間に行われるであろう印刷枚数を考慮し、ヘッド
のクリーニングを必要とする所定印刷枚数を越える前
に、ユーザが使用していない時間帯を利用してヘッドの
クリーニングを実行することで、印刷スループットを低
下させることなく、常に良好な印刷状態を保持するため
である。
【0038】その後、前述のように、保存部22は現時
刻をクリーニング時刻Aとして現時刻を保存し(ステッ
プS20)、それまでの累積印刷枚数Bをリセットする
(ステップS21)。つまり、保存部22は、再びこの
時刻からの累積印刷枚数を保存し、常に前回のクリーニ
ング時刻からの累積印刷枚数を保存する。なお、ステッ
プS18で合計枚数が200枚未満であれば、クリーニ
ングの必要なしと判断し、ヘッド1のクリーニングは実
行しない。
【0039】また、ステップS17で経過時間が35時
間以上であった場合は、判断部23は合計枚数が100
枚以上であれば(ステップS22:YES)、ヘッドのク
リーニング処理が必要と判断し、ステップS19に移行
し、上述と同様の処理を実行する(ステップS19〜ス
テップS21)。
【0040】本実施形態では、上述のように、プリンタ
の動作をユーザの行動と同期させるため、プリンタの電
源が最初に投入された際にタイマの時刻をホストの時刻
に更新しているが、この際のホストの時刻が正確でない
場合もあるため、その後、一定時間毎にタイマの時刻の
更新を行うようになっている。この処理は下記の通りで
あるが、この場合、更新の際の履歴の時刻にずれが生じ
ても、一定間隔でヘッドのクリーニングが実行できるよ
うに後述するオフセット時刻を設けている。
【0041】図6は本実施形態の時刻変更処理のフロー
チャートを示す。
【0042】図6に示すように、ホスト100の送出部
31は、所定の間隔で、ホストの時刻をインターフェー
ス11を介してプリンタに送出する(ステップS3
1)。プリンタ10のタイマ変更部25は、このホスト
の時刻Thを受け取り(ステップS32)、次いでタイ
マの時刻Tpを読込み(ステップS33)、タイマの時
刻TpとホストThの時刻とが一致しているか否かを判
断する(ステップS34)。ここで、時刻に差Td=T
p−Thがある場合には、タイマの時刻Tpをホストの
時刻Thに更新する(ステップS35)。その後、この
差Tdをオフセット時間Toに加算し、記憶部17に保
存する(ステップ36)。
【0043】ここで、オフセット時刻とは、前回クリー
ニングを実行してからのホストの時刻とタイマの時刻と
の累積時間差であり、ホストの時刻を更新する毎に加算
される。したがって、例えば、上述のようにタイマを参
照してクリーニングの実行の有無を判断するときは、実
際には、前述の「クリーニング時刻A」と「タイマの時
刻Tp」との差を求め、これに「オフセット時間To」
を加算し、それが所定時間以上になっていた場合に、ク
リーニングが必要であると判断する。そして、ヘッドの
クリーニングを実施後、オフセット時間Toをクリアす
る。これにより常に一定間隔でクリーニングを実行する
ことができる。
【0044】このように、本実施形態では、前回のクリ
ーニングからの経過時間と合計枚数とからヘッドのクリ
ーニングの必要性を判断し、適宜ヘッドのクリーニング
を実行することができる。また、合計枚数でクリーニン
グの必要性を判断することにより、その後に大量に印刷
が行われる可能性が高い場合に、それ以前にクリーニン
グを実行して、印刷スループットの低下を防ぐことがで
き、且つ常に良好な印刷状態を保持することができる。
【0045】また、本実施形態では、所定間隔でタイマ
の時刻を更新したが、少なくともプリンタの電源が最初
に投入された際に、一回のみタイマの時刻を更新すれば
足りることは言うまでもない。
【0046】さらに、タイマ時刻の更新の処理方法も特
に限定されない。本実施形態では、タイマの時刻とホス
トの時刻とが一致しているか否かの判断はプリンタで行
っていたが、例えば、一度プリンタの時刻をホストに送
出し、ホストでこの判断を行うようにしてもよい。ま
た、本実施形態では、ホストの送出部が、所定間隔でホ
ストの時刻を送出しているが、例えば、プリンタからホ
ストに時刻報知を要求するコマンドを送った際に、送出
部31がホストの時刻を送出するようにしてもよい。
【0047】(実施形態2)本実施形態は、印刷スルー
プットの低下を防止するために、ユーザが使用している
可能性の小さい時間帯に次回のクリーニング時刻を設定
して、その時刻にクリーニングを実行する例である。な
お、上述の実施形態1と重複する説明は省略する。
【0048】図7に本実施形態の機能ブロック、図8に
本実施形態の処理フローを示す。
【0049】本実施形態のインクジェット記録装置は、
図7に示すように、設定部29をさらに有する以外は実
施形態1と同様である。
【0050】保存部22は、各時間帯毎の印刷枚数又は
印刷時間等の印刷履歴を保存する。例えば、本実施形態
では、24時間単位で1時間毎の累積印刷枚数を保存す
る。
【0051】判断部23は、ヘッドのクリーニングが実
行される際、保存部22が保存している印刷履歴を基
に、ユーザが使用する可能性の低い時間帯を判断する。
【0052】設定部29はその時間帯に次回のクリーニ
ング時刻を設定し記憶部17に保存する。
【0053】ここで、この判断方法は、特に限定され
ず、時間帯を1つずつずらして、所定時間、例えば3時
間のブロック毎の合計の累積印刷枚数を比較して、累積
印刷枚数が一番少ない時間帯を選定し、その中央の時間
帯を、ユーザが使用する可能性の低い時間帯と判断し、
その時間帯に次回のクリーニング時刻を設定する。また
は、その他の方法として、例えば、印刷枚数が0あるい
は0に近い時間帯が連続する時間帯が存在するか否かを
判定し、存在する場合には、その中心の時間帯に次回の
クリーニング時刻を設定するようにしてもよい。なお、
好適なクリーニング間隔が24時間より短い場合には、
好適なクリーニング間隔を経過する以前で、最も印刷の
可能性の低い時間帯を次回のクリーニング時刻と設定す
る必要がある。
【0054】クリーニング実行部24は、設定部29の
設定したクリーニング時刻とタイマの時刻とが一致した
場合に、前述したインクジェットヘッド1の吐出ノズル
のクリーニング処理を実行する。
【0055】このような、本実施形態のインクジェット
プリンタの制御部14による制御について説明する。
【0056】図8に示すように、電源が投入されている
状態でクリーニングスイッチがONされると(ステップ
S41:YES)、直ちにクリーニング実行部24は、ク
リーニング処理を実行する(ステップS42)。この
際、判断部23が上述のように保存部22が保存してい
る前回のクリーニング時刻からの印刷履歴を基に、ユー
ザが使用する可能性が小さい時間帯を判断し(ステップ
S43)、設定部29はクリーニング時刻から所定時間
経過後で、判断部23が判断した時間帯内に次回のクリ
ーニング時刻を設定し、記憶部17に保存する(ステッ
プS44)。その後、印刷履歴をクリアする(ステップ
S45)。なお、保存部22は、再び、現時刻からの印
刷履歴を保存する。
【0057】一方、クリーニングスイッチがOFFの場
合には(ステップS41:NO)、印刷データがある場合
には(ステップS46:YES)、印刷処理を行う。ここ
で、給紙の必要があれば(ステップS47:YES)、給
紙処理を行い(ステップS48)、この際、タイマ18
から時刻を取り出し(ステップS49)、保存部22は
現時刻帯の累積印刷枚数に1を加算して記憶部17に保
存した後(ステップS50)、印刷処理を実行する(ス
テップS52)。また、給紙が必要なければ(ステップ
S47:NO)、そのまま印刷処理を実行し(ステップS
51)、印刷が終了するまで繰り返される。
【0058】また、ステップS42で、印刷データがな
い場合には、タイマ18から現時刻を取り出し(ステッ
プS52)、記憶部17に保存された次回のクリーニン
グ時刻Tqとタイマの現時刻Tpとが一致若しくは越え
ているか否かを判断し(ステップS53)、一致若しく
は越えている場合は、クリーニング実行部24は、ヘッ
ドのクリーニングを実行する(ステップS54)。その
後、上述した実施形態と同様に、判断部23は印刷履歴
からユーザが使用する可能性が小さい時間帯を判断し、
設定部29は次回のクリーニング時刻を設定する(ステ
ップS55)。その後、印刷履歴をクリアして(ステッ
プS56)、ヘッドのクリーニングの一連の処理を終了
する。
【0059】なお、ステップS53で、現時刻が次回の
クリーニング時刻に達していなかった場合は、ステップ
S41に戻り、クリーニングスイッチがONされるか、
現時刻が次回のクリーニング時刻と一致若しくは越えた
ときにクリーニング処理を実行する。
【0060】このように、本実施形態では、印刷履歴を
保存し、その履歴を基に、ユーザが使用している可能性
の小さい時間帯にクリーニング時刻を設定するようにし
たので、印刷に先だってクリーニングを実行することが
少なくなり、印刷スループットの低下を防止することが
できる。
【0061】また、本実施形態では、印刷履歴として各
時間毎の累積印刷枚数を保存したが、例えば、各時間帯
毎の累積印刷時間を印刷履歴として保存するようにして
もよい。
【0062】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、ユーザ
が印刷装置を使用していない時間を利用して、ヘッドの
クリーニング処理を実行することが可能となり、印刷ス
ループットを低下させることなく常に良好な印刷品質を
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の概略構成図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る機能ブロック図であ
る。
【図4】印刷履歴の保存状態を示す例である。
【図5】本発明の実施形態1に係る処理フローである。
【図6】本発明の時刻変更処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明の実施形態2に係る機能ブロック図であ
る。
【図8】本発明の実施形態2に係る処理フローである。
【符号の説明】
100 ホスト 10 プリンタ 11 インターフェース 12 入出力制御装置 13 インターフェース 14 制御部 15 CPU 16 プログラムROM 17 RAM 18 タイマ 19 スイッチパネル 20 解釈部 21 機構制御部 22 保存部 23 判断部 24 クリーニング実行部 25 タイマ変更部 26 ヘッド駆動制御部 27 キャリッジ駆動部 28 搬送制御部 31 送出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向通信可能な通信手段を介してホス
    トコンピュータに接続され、所定のタイミングでヘッド
    のクリーニングを実行するインクジェット記録装置にお
    いて、内蔵されたタイマの時刻を前記ホストコンピュー
    タの時刻に合わせるタイマ設定手段と、前記タイマの時
    刻を基に印刷装置の印刷履歴を保存する保存手段と、こ
    の印刷履歴からヘッドのクリーニングを実行する時期を
    判断する判断手段とを有することを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記判断手段は前記
    保存手段が保存した印刷履歴を基にユーザが使用する可
    能性が小さい時間帯を判断し、当該時間帯にヘッドのク
    リーニングを行うクリーニング時刻を設定することを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、ヘッドのクリ
    ーニングを実行させる際に、印刷中又は印刷データが有
    る場合には、所定時間経過後ヘッドのクリーニングを実
    行させるよう試みることを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記タ
    イマ設定手段は、前記タイマの時刻を一定時間毎に前記
    ホストコンピュータから送信される時刻に更新すること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
JP9294053A 1997-10-27 1997-10-27 インクジェット記録装置 Withdrawn JPH11129487A (ja)

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