JPH11128784A - 静電塗装装置 - Google Patents

静電塗装装置

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JPH11128784A
JPH11128784A JP31140597A JP31140597A JPH11128784A JP H11128784 A JPH11128784 A JP H11128784A JP 31140597 A JP31140597 A JP 31140597A JP 31140597 A JP31140597 A JP 31140597A JP H11128784 A JPH11128784 A JP H11128784A
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JP
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paint
pump
hose
storage
color
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JP31140597A
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English (en)
Inventor
Michio Mitsui
三千雄 三井
Toshio Hosoda
敏男 細田
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ABB Industry KK
Original Assignee
ABB Industry KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料源側への高電圧の漏洩を防止した状態
で、貯留型ポンプから吐出される塗料を塗装機に定量供
給して塗装仕上りを良好にする。 【解決手段】 色替弁装置34から絶縁塗料流路をなす
塗料ホース33を介して貯留型ポンプ19に塗料を供給
する構成とし、貯留型ポンプ19と静電塗装機1との間
の塗料流出ホース8には、容積型ポンプとしてのギヤポ
ンプ9を配設する構成としている。従って、塗料ホース
33内の塗料を排出し、洗浄して高電圧遮断部E3 を形
成することにより、塗料に印加される高電圧の漏洩を防
止する。また、貯留型ポンプ19から吐出された塗料を
ギヤポンプ9によって塗装条件に応じた一定の流量をも
って静電塗装機1に供給することができ、塗装による塗
膜を均一にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性塗料等の電気
抵抗値の小さい塗料を静電塗装するのに用いて好適な静
電塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、塗料に高電圧を印加し、この帯
電塗料を被塗物に向けて噴霧する静電塗装に用いる塗料
には、大きく分けて溶剤塗料と水性塗料とがある。ま
た、昨今では、汚染等の環境問題の点から溶剤塗料の使
用を控え、環境に良い水性塗料を使用するのが一般的と
なっている。しかし、水性塗料は溶剤塗料に比較して電
気抵抗値が小さくなっているため、この水性塗料を静電
塗装装置によって塗装すると、水性塗料に印加した高電
圧が当該塗料を通って塗料タンク、圧送ポンプ等からな
る塗料源側に漏洩し、塗料の帯電電圧が低下し、被塗物
に対する塗料の塗着効率が低下してしまう。
【0003】そこで、静電塗装装置には、塗料源側への
高電圧の漏洩を防止できるように構成されたものがあ
り、この静電塗装装置は、一色または複数色の塗料を供
給する塗料供給手段と、絶縁性材料によって形成され、
上流側が該塗料供給手段に接続された絶縁塗料流路と、
該絶縁塗料流路の下流側に設けられ、前記塗料供給手段
から供給される塗料を一時的に貯留し、この塗料を吐出
する貯留型ポンプと、該貯留型ポンプの吐出側に設けら
れた塗料流出通路と、該塗料流出通路の先端側に設けら
れ、前記貯留型ポンプから供給される塗料に高電圧を印
加しつつ霧化し、高電圧に帯電した帯電塗料を被塗物に
向けて噴霧する塗装機と、該塗装機によって前記貯留型
ポンプに貯えた塗料を噴霧する前に、前記絶縁塗料流路
内に残留する当該塗色の塗料を洗浄流体によって排出
し、洗浄する流路洗浄手段とから構成されている。
【0004】そして、この種の静電塗装装置としては、
例えば、特開平2−2885号公報に示すものがある。
この特開平2−2885号公報による静電塗装装置は、
塗料供給手段から供給される塗料を絶縁塗料流路となる
電気絶縁ホース等を介して貯留型ポンプとなる螺旋コイ
ル状のリザーバチューブに一時的に貯留した後、この電
気絶縁ホース内の塗料をエア等の流路洗浄手段によって
排出し、洗浄することにより、電気絶縁ホースによって
塗料供給手段とリザーバチューブとの間を電気的に絶縁
している。
【0005】これにより、静電塗装機で塗料に高電圧を
印加した場合には、このときの高電圧が塗料源側に漏洩
するのを電気絶縁ホースによって防止する。そして、リ
ザーバチューブ内に貯留された塗料を、空気圧によって
該リザーバチューブ内から押し出して塗装機に供給する
ことにより、該塗装機から被塗物に向け噴霧する構成と
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による静電塗装装置では、リザーバチューブに貯
留した塗料を空気圧によって塗装機側に押し出して供給
している。このため、塗装機に塗料を供給するときに、
塗装条件に応じた一定量の塗料を正確に供給することが
できない。この結果、塗膜が不均一になって塗装面に色
むら等が発生し、塗装仕上りが悪くなるという問題があ
る。
【0007】また、リザーバチューブを螺旋コイル状に
形成しているから、塗料が流通するときの抵抗が大き
く、この点でも、塗装機に塗料を安定して供給すること
ができない。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、塗料源側への高電圧の
漏洩を防止した状態で、貯留型ポンプから吐出される塗
料を塗装機に定量供給して塗装仕上りを良好にすること
ができるようにした静電塗装装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による静電塗装装
置は、一色または複数色の塗料を供給する塗料供給手段
と、絶縁性材料によって形成され、上流側が該塗料供給
手段に接続された絶縁塗料流路と、該絶縁塗料流路の下
流側に設けられ、前記塗料供給手段から供給される塗料
を一時的に貯留し、この塗料を吐出する貯留型ポンプ
と、該貯留型ポンプの吐出側に設けられた塗料流出通路
と、該塗料流出通路の先端側に設けられ、前記貯留型ポ
ンプから供給される塗料に高電圧を印加しつつ霧化し、
高電圧に帯電した帯電塗料を被塗物に向けて噴霧する塗
装機と、該塗装機によって前記貯留型ポンプに貯えた塗
料を噴霧する前に、前記絶縁塗料流路内に残留する当該
塗色の塗料を洗浄流体によって排出し、洗浄する流路洗
浄手段とからなる。
【0010】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1による発明が採用する構成の特徴は、前記貯留
型ポンプは、シリンダと、該シリンダに摺動変位可能に
設けられ、該シリンダ内に塗料室を画成するピストン
と、該ピストンを変位させることにより該塗料室内に塗
料を貯留しまたは該塗料室内の塗料を吐出するアクチュ
エータとから構成し、前記塗料流出通路には前記貯留型
ポンプから吐出される塗料を前記塗装機に定量供給する
容積型ポンプを設けたことにある。
【0011】このように構成したことにより、塗装を行
なう場合には、貯留型ポンプのアクチュエータによって
ピストンを変位させ、シリンダ内の塗料室に塗料供給手
段から絶縁塗料配管を介して供給される一の塗料を充填
し、一時的に貯留する。次に、貯留型ポンプのアクチュ
エータによってピストンを変位させ、塗料室内の塗料を
塗料流出通路に吐出し、該塗料流出通路内に塗料を充填
する。
【0012】また、この塗料流出通路への塗料充填動作
に並行し、またはこの塗料充填動作後で塗料を塗装機か
ら噴霧する前に、流路洗浄手段から絶縁塗料流路に洗浄
流体を供給し、該絶縁塗料流路内に残留する一の塗料を
排出し、洗浄する。これにより、絶縁塗料流路は内部が
空になって絶縁体となるから、絶縁体となった絶縁塗料
流路によって塗料供給手段と貯留型ポンプとの間に高電
圧遮断部が形成される。
【0013】そして、塗料供給手段と貯留型ポンプとの
間に高電圧遮断部を形成したら、貯留型ポンプの塗料室
内の塗料を塗料流出通路を介して容積型ポンプに順次供
給すると共に、容積型ポンプを駆動する。これにより、
容積型ポンプによって塗料を塗装条件に応じた一定の流
量で塗装機に供給し、該塗装機から被塗物に向けて噴霧
させる。
【0014】また、塗装機による塗料の噴霧時には、被
塗物への塗料の塗着効率を高めるために塗装機から噴霧
される塗料に高電圧を印加している。この場合、塗料に
印加された高電圧は当該塗料中を流れるが、塗料供給手
段と貯留型ポンプとの間に形成された高電圧遮断部によ
って塗料供給手段側への漏洩が阻止される。これによ
り、塗料の帯電電圧を高い状態で維持でき、この帯電塗
料を被塗物に対して効率よく塗着させることができる。
【0015】請求項2の発明は、貯留型ポンプは、塗料
の吐出し量を容積型ポンプによる塗料の吐出し量以上に
設定したことにある。これにより、貯留型ポンプから容
積型ポンプに塗料を十分に供給することができるから、
塗料の供給不足を解消し、容積型ポンプから塗装機に向
け塗料を安定して供給することができる。
【0016】請求項3の発明は、貯留型ポンプは、その
塗料室内に一つの被塗物を塗装するために必要な量の塗
料を貯える構成としたことにある。これにより、1回の
塗装で塗料室内の塗料のほとんどが吐出されるから、塗
料室内で塗料内の樹脂や顔料が沈殿するのを防止でき
る。また、貯留型ポンプの外形寸法を小さくすることが
できる。
【0017】請求項4の発明は、容積型ポンプは、歯車
を支持した軸を洗浄するための洗浄流路を備えたフラッ
シャブルギヤポンプとして構成したことにある。これに
より、塗料の色替時には、歯車を支持する軸等に付着し
た前色塗料を洗浄することができる。
【0018】請求項5の発明は、塗装機には、該塗装機
の先端側に付着した塗料を洗浄するために先端側に向け
洗浄流体を吐出する絶縁性材料からなる先端洗浄通路を
設け、該先端洗浄通路には、該先端洗浄通路内の洗浄流
体を排出する洗浄流体排出手段を接続して設けたことに
ある。
【0019】このように構成したことにより、塗料の色
替時には、先端洗浄通路から吐出される洗浄流体によっ
て塗装機の先端側に付着した前色塗料を洗浄することが
できる。しかも、この洗浄後には、洗浄流体排出手段に
よって先端洗浄通路内の洗浄流体を排出することによ
り、該先端洗浄通路が絶縁体となるから、洗浄流体によ
る高電圧の漏洩を防止することができる。
【0020】請求項6の発明は、塗料供給手段は、塗料
源から供給される複数色の塗料から一の塗料を選択して
供給する色替弁装置によって構成し、該色替弁装置と貯
留型ポンプとの間は1本の絶縁塗料流路によって接続し
たことにある。これにより、色替弁装置と貯留型ポンプ
との間の絶縁塗料流路の取り回しを容易に行なうことが
できる。
【0021】請求項7の発明は、塗料供給手段は各色毎
の塗料弁によって構成し、該各塗料弁と貯留型ポンプと
の間は、各色毎の絶縁塗料流路によって接続したことに
ある。これにより、塗料は各色毎の専用の絶縁塗料流路
で流通するから、絶縁塗料流路内に前色塗料の一部が残
存している場合でも、他色塗料との混色を防止すること
ができる。
【0022】請求項8の発明は、塗料供給手段は、貯留
型ポンプとは別個の塗料供給用貯留型ポンプによって構
成し、該塗料供給用貯留型ポンプと貯留型ポンプとの間
を絶縁塗料流路によって接続したことにある。
【0023】このように構成したことにより、塗料源か
ら供給される塗料を塗料供給用貯留型ポンプ内に貯留
し、この塗料を塗料供給用貯留型ポンプから絶縁塗料流
路を介して塗装機側の貯留型ポンプに供給する。このと
きには、塗料供給用貯留型ポンプから高い吐出圧をもっ
て塗料を吐出することにより、塗料の供給量を増大して
該塗料を塗装機側の貯留型ポンプに短時間で供給するこ
とができる。また、塗料の供給量をそのままの供給量で
維持した場合には、絶縁塗料流路の流路面積を小さくで
き、該絶縁塗料流路内に残存する塗料、洗浄に要する洗
浄流体を少なくすることができる。
【0024】請求項9の発明は、塗料供給手段は、複数
色の塗料を供給する第1の塗料供給手段と第2の塗料供
給手段とによって構成し、貯留型ポンプは、第1の塗料
供給手段に第1の絶縁塗料流路によって接続された第1
の貯留型ポンプと、第2の塗料供給手段に第2の絶縁塗
料流路によって接続された第2の貯留型ポンプとによっ
て構成し、塗料流出通路は、前記第1の貯留型ポンプと
容積型ポンプとの間を接続する絶縁性材料からなる第1
の塗料流出通路と、前記第2の貯留型ポンプと容積型ポ
ンプとの間を接続する絶縁性材料からなる第2の塗料流
出通路とによって構成し、かつ、流路洗浄手段は、第1
の絶縁塗料流路と第2の塗料流出通路とを組合せて塗料
の排出、洗浄を行なうと共に、前記第2の絶縁塗料流路
と第1の塗料流出通路とを組合せて塗料の排出、洗浄を
行なう構成としたことにある。
【0025】このように構成したことにより、例えば、
第1の塗料供給手段側の塗料を塗装する場合には、ま
ず、第1の貯留型ポンプ内に第1の塗料供給手段から第
1の絶縁塗料配管を介して供給される一の塗料を充填
し、一時的に貯留する。次に、この一の塗料を塗装機か
ら噴霧する前に、流路洗浄手段から第1の絶縁塗料流路
に洗浄流体を供給し、該第1の絶縁塗料流路内に残留す
る一の塗料を排出し、洗浄する。また、第1の絶縁塗料
流路内の洗浄時には、第2の塗料流出通路内も流路洗浄
手段によって洗浄する。これにより、第1の絶縁塗料流
路内を空にして第1の塗料供給手段と第1の貯留型ポン
プとの間に高電圧遮断部を形成し、該第2の塗料流出通
路内を空にして容積型ポンプと第2の貯留型ポンプとの
間に高電圧遮断部を形成する。
【0026】そして、第1の塗料供給手段と第1の貯留
型ポンプとの間に高電圧遮断部を形成し、容積型ポンプ
と第2の貯留型ポンプとの間に高電圧遮断部を形成した
ら、第1の貯留型ポンプ内の塗料を第1の塗料流出通路
に吐出し、該第1の塗料流出通路から容積型ポンプに供
給する。これにより、塗料は容積型ポンプにより塗装条
件に応じた一定の流量で塗装機に供給され、該塗装機か
ら高電圧に帯電した状態で被塗物に向けて噴霧される。
【0027】この場合、塗料に印加された高電圧は当該
塗料中を流れるが、第1の塗料供給手段と第1の貯留型
ポンプとの間に形成された高電圧遮断部によって第1の
塗料供給手段への漏洩が阻止され、容積型ポンプと第2
の貯留型ポンプとの間に形成された高電圧遮断部によっ
て第2の貯留型ポンプ側への漏洩が阻止される。
【0028】従って、第1の塗料供給手段から第1の貯
留ポンプに供給された一の塗料を塗装機によって塗装し
ている場合でも、第2の塗料供給手段から第2の貯留型
ポンプに次の塗装に用いる塗料を供給することができ
る。特に、第1の塗料供給手段と第2の塗料供給手段と
で互いに同色となる複数色の塗料を用意した場合には、
同一色の塗料を連続して塗装することができ、塗装作業
に並行して次の塗料を貯留型ポンプに供給する準備作業
を行なうことができる。
【0029】一方、第2の貯留型ポンプ内の塗料を塗装
機から噴霧する場合には、第2の絶縁塗料流路内を空に
して第2の塗料供給手段と第2の貯留型ポンプとの間に
高電圧遮断部を形成し、該第1の塗料流出通路内を空に
して容積型ポンプと第1の貯留型ポンプとの間に高電圧
遮断部を形成する。これにより、第2の塗料供給手段か
ら第2の貯留型ポンプに供給された塗料を塗装機によっ
て塗装しているときに、第1の塗料供給手段と第1の貯
留型ポンプとの間で塗料を流通させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
静電塗装装置を図1ないし図12に従って詳細に説明す
る。
【0031】まず、図1ないし図3は本発明の第1の実
施の形態を示すに、1は被塗物(図示せず)に向け塗料
を噴霧する塗装機としての回転霧化頭型静電塗装機(以
下、静電塗装機1という)で、該静電塗装機1には、先
端側に位置して遠心力によって外周縁から塗料を霧化し
た状態で噴霧する回転霧化頭2と、該回転霧化頭2に向
け塗料を吐出する塗料チューブ3と、該塗料チューブ3
の先端側および回転霧化頭2に向け洗浄流体となるシン
ナを吐出する先端洗浄通路としてのシンナチューブ4と
が設けられ、前記塗料チューブ3の途中には塗料を供
給、停止する塗料弁(トリガ弁)5が設けられている。
また、前記塗料チューブ3には塗料弁5の上流側に位置
し、色替時に後述する塗料流出ホース8内に残留する前
色の塗料を排出する排液弁(ダンプ弁)6が接続されて
いる。
【0032】ここで、前記各弁5,6および後述する弁
13,18,31,32,35,36,37,38,4
2,43,44,46,49,50,51,52,5
4,55,56は、パイロットエア式の二方弁(開閉
弁)として形成され、例えばパイロットエアが供給され
たときに開弁する常閉弁をなしている。
【0033】7は静電塗装機1に内蔵された高電圧発生
器で、該高電圧発生器7は、給電ケーブル(図示せず)
等を介して供給された電圧を所定の高電圧に変換し、こ
の高電圧を塗料チューブ3を流通する塗料に直接的に印
加するものである。
【0034】8は静電塗装機1の塗料チューブ3に接続
して設けられた塗料流出通路となる塗料流出ホースで、
該塗料流出ホース8は、後述する中間ポンプユニット1
6から吐出された塗料を静電塗装機1側に供給するもの
で、その上流側は後述するマニホールド14の塗料通路
14Aに接続されている。
【0035】9は塗料流出ホース8の途中に設けられた
容積型ポンプをなすギヤポンプで、該ギヤポンプ9は、
後述するアース領域E1 に配設された駆動モータ10に
絶縁シャフト11を介して連結されている。また、ギヤ
ポンプ9内には、それぞれ軸によって支持された駆動歯
車と従動歯車(いずれも図示せず)が互いに噛合して配
設され、前記駆動歯車は絶縁シャフト11に連結されて
いる。さらに、ギヤポンプ9は、後述するシンナ供給ホ
ース47から供給されるシンナによって各歯車の端面や
軸等に付着した塗料を洗浄する洗浄通路9Aを有するフ
ラッシャブルギヤポンプとして構成されている。そし
て、ギヤポンプ9は、中間ポンプユニット16から吐出
される塗料を塗装条件に応じた一定の流量をもって静電
塗装機1に供給するものである。
【0036】12はギヤポンプ9を跨ぐように両端側が
塗料流出ホース8に接続されたバイパス通路、13は該
バイパス通路12の途中に設けられたバイパス弁で、該
バイパス弁13は、塗料流出ホース8、マニホールド1
4等の洗浄時に開弁し、前色の塗料やエア、シンナをバ
イパスして流通させるものである。
【0037】14は中間ポンプユニット16の吐出側に
配設されたマニホールドで、該マニホールド14には塗
料通路14Aが形成されている。また、15は中間ポン
プユニット16の充填側に配設されたマニホールドで、
該マニホールド15には塗料通路15Aと排液通路15
Bが形成されている。
【0038】16はマニホールド14,15間に設けら
れた中間ポンプユニットで、該中間ポンプユニット16
は、後述する塗料流通路17A,17B,…17N、排
液弁18A,18B,…18N、貯留型ポンプ19A,
19B,…19N、充填弁31A,31B,…31N、
吐出弁32A,32B,…32Nから大略構成されてい
る。
【0039】17A,17B,…17Nはマニホールド
14の塗料通路14Aとマニホールド15の塗料通路1
5Aに接続されたA色、B色、…N色の塗料流通路、1
8A,18B,…18Nはマニホールド15側に位置し
てA色の塗料流通路17A、B色の塗料流通路17B、
N色の塗料流通路17Nに接続された各色毎の排液弁
で、該排液弁18A,18B,…18Nはそれぞれマニ
ホールド15の排液通路15Bに接続されている。
【0040】19AはA色の塗料流通路17Aの中間位
置に設けられたA色用の貯留型ポンプ、19BはB色の
塗料流通路17Bの中間位置に設けられたB色用の貯留
型ポンプ、19NはN色の塗料流通路17Nの中間位置
に設けられたN色用の貯留型ポンプをそれぞれ示し、該
各貯留型ポンプ19は、後述する塗料ホース33等を介
して圧送供給される各色の塗料を充填して一時的に貯留
し、また貯留した塗料を吐出するものである。
【0041】ここで、貯留型ポンプ19の具体的な構成
について、図2を参照して説明するに、該貯留型ポンプ
19は、厚肉な板体として形成されたベース板20と、
開口側が該ベース板20にボルト21,21,…を介し
て取付けられた大径な有底筒状のシリンダ22と、該シ
リンダ22内に軸方向に変位可能に設けられ、該シリン
ダ22内に塗料室23を画成するピストン24と、前記
シリンダ22の底部22Aに取付けられ、前記ピストン
24を変位させるアクチュエータとしてのエアシリンダ
25とから大略構成されている。
【0042】また、前記エアシリンダ25は、前記シリ
ンダ22の底部22Aに取付けられた小径な有底筒状の
チューブ26と、該チューブ26内に軸方向に変位可能
に挿嵌されたピストン27と、一端側が該ピストン27
に連結され、他端側がシリンダ22の底部22Aを貫通
して軸方向に延び、シリンダ22内のピストン24に連
結されたピストンロッド28とから大略構成され、前記
チューブ26内はピストン27によってピストンロッド
28側のエア室29と底部26A側のエア室30とに画
成されている。
【0043】また、前記ベース板20には、塗料室23
に連通する充填通路20Aと吐出通路20Bとが形成さ
れ、該充填通路20Aは充填弁31A,31B,…31
Nを介して塗料流通路17A,17B,…17Nに接続
されている。また、吐出通路20Bは吐出弁32A,3
2B,…32Nに接続されている。さらに、エアシリン
ダ25のチューブ26には、軸方向の両端側に位置して
エア通路26B,26Cが形成され、該エア通路26
B,26Cはエア弁を介してエア源(いずれも図示せ
ず)に接続されている。
【0044】そして、このように構成された貯留型ポン
プ19は、エア通路26Bからチューブ26内のエア室
29に作動エアaが供給されることにより、ピストン2
7を矢示(イ)で示す後退方向に移動させ、該ピストン
27にピストンロッド28を介して連結されたピストン
24を一緒に後退方向に移動させる。これにより、ベー
ス板20の充填通路20Aから塗料室23内に塗料を充
填して貯える。ここで、塗料室23は、一つの被塗物を
塗装するために必要な量の塗料を貯えることができる大
きさに設定されている。
【0045】一方、エア通路26Cからエア室30に作
動エアbが供給されることにより、ピストン27によっ
てピストン24を矢示(ロ)で示す前進方向に移動させ
る。これにより、塗料室23内に貯えた塗料をベース板
20の吐出通路20Bから吐出し、塗料流出ホース8を
介してギヤポンプ9側に供給する。
【0046】なお、貯留型ポンプ19は、その吐出し量
Q1 がギヤポンプ9の吐出し量Q2に対して下記数1の
如く設定され、好ましくは、ギヤポンプ9の吐出し量Q
2 と同等か、僅かに大きくなる程度に設定されている。
【0047】
【数1】Q1 ≧Q2
【0048】これにより、貯留型ポンプ19は、ギヤポ
ンプ9に対して塗料を十分に供給し、塗料の供給不足を
防止している。
【0049】31A,31B,…31Nは貯留型ポンプ
19A,19B,…19Nの充填通路20Aと塗料流通
路17A,17B,…17Nとの間に接続された充填弁
で、該充填弁31A,31B,…31Nは、塗料室23
内に塗料を充填するときに開弁するものである。
【0050】また、32A,32B,…32Nは貯留型
ポンプ19A,19B,…19Nの吐出通路20Bに接
続された吐出弁で、該吐出弁32A,32B,…32N
は、塗料室23から塗料を吐出するときに開弁するもの
である。
【0051】33は高い電気絶縁性、低い吸湿性および
表面張力を有する材料、例えばポリテトラフルオロエチ
レン、ナイロン等の絶縁性樹脂材料から管状に形成され
た絶縁塗料流路としての塗料ホースで、該塗料ホース3
3は、その上流側が後述する色替弁装置34のゲート弁
38に接続され、下流側がマニホールド15の塗料通路
15Aに接続されている。そして、塗料ホース33は、
その内部から塗料、シンナを排出し、洗浄されて空にな
った状態で絶縁体となり、高い電気絶縁性を発揮するも
のである。
【0052】34は塗料ホース33の上流側に接続され
た塗料供給手段としての色替弁装置で、該色替弁装置3
4は、A色の塗料弁35A、B色の塗料弁35B、N色
の塗料弁35Nと、流路洗浄手段をなすエア弁36、シ
ンナ弁37と、ゲート弁38と、これらの弁35,3
6,37,38を集約して取付けるマニホールド39と
から大略構成され、該マニホールド39には、前記各弁
35,36,37,38を相互に連通する塗料通路39
Aが形成されている。また、前記塗料弁35AはA色塗
料を圧送供給するA色の塗料源、塗料弁35BはB色塗
料を圧送供給するB色の塗料源、塗料弁35NはN色塗
料を圧送供給するN色の塗料源(いずれも図示せず)に
接続されている。
【0053】そして、色替弁装置34は、A色,B色,
…N色の塗料のうち、いずれかの塗色の塗料弁35を選
択して開弁させることにより、任意の塗料を中間ポンプ
ユニット16側に供給するものである。また、色替時に
は、流路洗浄手段をなすエア弁36、シンナ弁37を開
弁してマニホールド39、塗料ホース33等に残留する
塗料を排出し、洗浄する。
【0054】40はマニホールド15の排液通路15B
に接続された排液ホースで、該排液ホース40は、塗料
ホース33と同様の絶縁性樹脂材料によって形成され、
下流側は廃液タンク(図示せず)に接続されている。
【0055】41は静電塗装機1のシンナチューブ4に
シンナを供給するために、該シンナチューブ4に接続し
て設けられたシンナホースで、該シンナホース41はシ
ンナチューブ4と共に先端洗浄通路を構成している。ま
た、シンナホース41は、塗料ホース33と同様の絶縁
性樹脂材料によって形成され、その上流側はシンナを圧
送供給するシンナ源(図示せず)に接続されている。
【0056】また、シンナホース41の上流側には、静
電塗装機1に向けシンナを供給、停止するシンナ弁42
が設けられ、シンナホース41の途中には、該シンナ弁
42と同様にシンナを供給、停止する洗浄ゲート弁43
が設けられている。さらに、シンナホース41の上流側
には、洗浄流体排出手段をなすエア弁44が接続して設
けられ、該エア弁44は、圧縮エアを供給するエア源
(図示せず)に接続され、シンナホース41内のシンナ
を排出するためのエアを供給、停止するものである。
【0057】また、45は洗浄ゲート弁43の上流側近
傍に位置してシンナホース41に接続された排液ホース
で、該排液ホース45は、塗料ホース33と同様の絶縁
性樹脂材料によって形成されている。そして、排液ホー
ス45は、シンナホース41内のシンナをエア弁44か
らのエアによって廃液タンクに排出するもので、その途
中には排液弁46が設けられている。
【0058】47はギヤポンプ9の洗浄通路9Aにシン
ナを供給するために、該洗浄通路9Aの入口側に接続さ
れたシンナ供給ホースで、該シンナ供給ホース47は、
塗料ホース33と同様の絶縁性樹脂材料によって形成さ
れ、その上流側はシンナ源に接続されている。また、4
8は洗浄通路9Aから流出するシンナを廃液タンクに排
出するために、該洗浄通路9Aの出口側に接続されたシ
ンナ排出ホースで、該シンナ排出ホース48は、塗料ホ
ース33と同様の絶縁性樹脂材料によって形成されてい
る。
【0059】また、前記シンナ供給ホース47の上流側
には、ギヤポンプ9に向けシンナを供給、停止するシン
ナ弁49と、シンナ供給ホース47、シンナ排出ホース
48内のシンナを排出するためのエアを供給、停止する
エア弁50とが設けられている。また、シンナ供給ホー
ス47の途中には洗浄ゲート弁51が設けられ、シンナ
排出ホース48の途中にはシンナ排出弁52が設けられ
ている。
【0060】53はマニホールド14の塗料通路14A
にエアとシンナを供給するために、該マニホールド14
に接続されたエア・シンナホースで、該エア・シンナホ
ース53は、塗料ホース33と同様の絶縁性樹脂材料に
よって形成され、その上流側はエア源とシンナ源に接続
されている。また、エア・シンナホース53の上流側に
は、エア源から供給されるエアを供給、停止するエア弁
54と、シンナ源から供給されるシンナを供給、停止す
るシンナ弁55とが設けられ、エア・シンナホース53
の下流側には洗浄ゲート弁56が設けられている。
【0061】57は静電塗装機1の排液弁6に接続され
た排液ホースで、該排液ホース57は、塗料ホース33
と同様の絶縁性樹脂材料からなり、エア弁54から供給
されるエアによって廃棄塗料、シンナを廃液タンク内に
排出するものである。
【0062】本実施の形態による静電塗装装置は上述の
如き構成を有するもので、次に、その動作について、図
3に示す時間特性線図に従って詳細に述べる。
【0063】最初に、A色の塗料を塗装する場合の動作
として、塗料チューブ3にA色の塗料を充填するまでの
準備動作について説明する。
【0064】まず、このA色塗料の塗装準備動作では、
第1段階として貯留型ポンプ19AにA色の塗料を充填
し、貯える動作がある。この場合には、色替弁装置34
のA色の塗料弁35A、ゲート弁38、充填弁31Aを
開弁すると共に、貯留型ポンプ19Aのエア室29に作
動エアaを供給する。これにより、貯留型ポンプ19A
のピストン24が矢示(イ)で示す後退方向に移動し、
A色の塗料源から塗料ホース33、塗料流通路17Aを
介して圧送供給されるA色の塗料を塗料室23内に充填
し、一時的に貯える。
【0065】次に、第2段階として塗料ホース33の洗
浄と静電塗装機1側へのA色塗料の充填動作がある。こ
の場合には、ゲート弁38、排液弁18Aを開弁すると
共に、シンナ弁37とエア弁36を交互に開弁させるこ
とにより、シンナとエアを圧送供給して塗料ホース33
内に残存するA色の塗料を排液ホース40から廃液タン
クに排出し、該塗料ホース33、排液ホース40内を洗
浄して空にする。これにより、塗料ホース33、排液ホ
ース40を絶縁体とし、静電塗装機1からの高電圧を遮
断する後述の高電圧遮断部E3 (線O1 −O1 と線O2
−O2 との間の範囲)の一部を形成する。
【0066】また、この塗料ホース33の洗浄時には、
吐出弁32A、塗料弁5を開弁し、貯留型ポンプ19A
のエア室30に作動エアbを供給すると共に、ギヤポン
プ9を駆動モータ10によって駆動する。これにより、
塗料室23内のA色の塗料は矢示(ロ)で示す前進方向
に移動するピストン24によって吐出され、塗料流出ホ
ース8からギヤポンプ9に供給される。そして、ギヤポ
ンプ9に供給されたA色の塗料は、該ギヤポンプ9から
塗料チューブ3内に充填され、一部の塗料は該塗料チュ
ーブ3から捨て吹きされる。
【0067】次に、第3段階として塗料チューブ3から
捨て吹きされたA色の塗料を洗浄する動作がある。この
場合には、まずシンナ弁42、洗浄ゲート弁43を開弁
することにより、シンナ源から供給されるシンナをシン
ナホース41、シンナチューブ4から塗料チューブ3の
先端と回転霧化頭2に向け吐出し、該塗料チューブ3の
先端と回転霧化頭2に付着したA色の塗料を洗浄する。
このように、塗料チューブ3の先端、回転霧化頭2を洗
浄した後には、エア弁44、排液弁46を開弁し、シン
ナホース41内に残存するシンナを排液ホース45から
廃液タンクに排出し、該シンナホース41、排液ホース
45内を空にして高電圧遮断部E3 の一部を形成する。
【0068】なお、シンナ供給ホース47、シンナ排出
ホース48、エア・シンナホース53、排液ホース57
は、A色塗料の充填動作以前から内部が空になってお
り、それぞれが高電圧遮断部E3 の一部を形成してい
る。
【0069】ここで、色替弁装置34、シンナ弁42,
49,55、エア弁44,50,54は、接地されたア
ース領域E1 (図1中の線O1 −O1 から右側の領域)
に配設されている。また、静電塗装機1、ギヤポンプ
9、バイパス弁13、中間ポンプユニット16、洗浄ゲ
ート弁43,51,56、排液弁46、シンナ排出弁5
2は、高電圧発生器7によって塗料に高電圧を印加した
ときに、この高電圧に帯電する高電圧帯電領域E2 (図
1中の線O2 −O2 から左側の領域)に配設されてい
る。
【0070】一方、線O1 −O1 と線O2 −O2 との間
は、絶縁性樹脂材料からなる塗料ホース33、排液ホー
ス40,45,57、シンナホース41、シンナ供給ホ
ース47、シンナ排出ホース48、エア・シンナホース
53によって接続されているから、該塗料ホース33、
排液ホース40,45,57、シンナホース41、シン
ナ供給ホース47、シンナ排出ホース48、エア・シン
ナホース53内の塗料、シンナを排出し、洗浄して空に
することにより、線O1 −O1 と線O2 −O2との間に
高電圧発生器7からの高電圧を遮断する高電圧遮断部E
3 を形成することができる。
【0071】次に、A色の塗料を被塗物に向け噴霧する
ときの塗装動作について説明する。この場合には、吐出
弁32Aを開弁し、貯留型ポンプ19Aのエア室30に
作動エアbを供給する。そして、被塗物の形状に応じて
塗料弁5を開閉し、これに合せてギヤポンプ9を駆動す
る。これにより、A色の塗料は、塗料チューブ3から回
転霧化頭2に吐出され、該回転霧化頭2から被塗物に向
け噴霧される。このときには、容積型ポンプをなすギヤ
ポンプ9から塗装条件に応じた流量の塗料を定量供給す
ることができるから、この塗装による塗膜を均一に形成
することができる。
【0072】また、この塗装時には高電圧発生器7によ
って塗料チューブ3内を流通する塗料に高電圧を印加
し、回転霧化頭2から噴霧される塗料を帯電塗料として
いるから、この帯電塗料をアースに接続された被塗物に
向け飛行させ、塗料の塗着効率を向上している。
【0073】このときに本実施の形態では、図1中の線
O1 −O1 と線O2 −O2 との間に位置する塗料ホース
33、排液ホース40,45,57、シンナホース4
1、シンナ供給ホース47、シンナ排出ホース48、エ
ア・シンナホース53に高電圧遮断部E3 を形成してい
る。このため、高電圧発生器7から塗料に印加された高
電圧は、この高電圧遮断部E3 で遮断されるから、アー
ス領域E1 に配設された各色の塗料源側、シンナ源側へ
の高電圧の漏洩を防止することができる。
【0074】次に、B色の塗料を塗装するにあたり、A
色の塗料からB色の塗料に色替する場合の色替動作につ
いて説明する。
【0075】まず、第1段階として前色の塗料となるA
色の塗料を排出、洗浄する動作がある。このA色塗料の
洗浄動作時には、洗浄ゲート弁56、バイパス弁13、
排液弁6を開弁すると共に、エア弁54、シンナ弁55
を交互に開弁させる。これにより、エア源、シンナ源か
ら供給されるエア・シンナをエア・シンナホース53、
マニホールド14の塗料通路14A、塗料流出ホース8
で流通させ、これらの内部に残存するA色の塗料を排液
ホース57から廃液タンクに排出し、洗浄する。また、
このA色塗料の洗浄動作時には、一時的に塗料弁5を開
弁することにより、塗料チューブ3内に残存するA色の
塗料を排出し、洗浄する。
【0076】また、ギヤポンプ9を駆動し、該ギヤポン
プ9の歯車、通路等に付着したA色の塗料を排出し、洗
浄する。このときには、シンナ弁49、洗浄ゲート弁5
1、シンナ排出弁52を開弁し、シンナ供給ホース47
からギヤポンプ9の洗浄通路9Aにシンナを供給し、該
ギヤポンプ9の歯車の端面、軸等に付着したA色の塗料
を排出し、洗浄する。
【0077】このように、塗料チューブ3、塗料流出ホ
ース8、ギヤポンプ9、マニホールド14を洗浄した後
には、最後にエア弁54を開弁させることにより、エア
・シンナホース53、マニホールド14の塗料通路14
A、バイパス通路12、塗料流出ホース8、排液ホース
57内のシンナを排出し、これらの内部を空にする。ま
た、ギヤポンプ9の歯車の端面、軸等を洗浄した後に
は、最後にエア弁50を開弁させることにより、ギヤポ
ンプ9の洗浄通路9A、シンナ供給ホース47、シンナ
排出ホース48内のシンナを排出し、これらの内部を空
にする。
【0078】一方、上述したA色塗料の洗浄動作時に
は、次色の塗料となるB色の塗料を貯留型ポンプ19B
に貯留する動作が並行して行なわれる。このB色塗料の
貯留動作時には、色替弁装置34のB色の塗料弁35
B、ゲート弁38、充填弁31Bを開弁すると共に、貯
留型ポンプ19Bのエア室29に作動エアaを供給して
ピストン24を後退方向に移動させることにより、B色
の塗料源から塗料ホース33、塗料流通路17Bを介し
て圧送供給されるB色の塗料を塗料室23内に充填す
る。
【0079】また、貯留型ポンプ19BにB色の塗料を
充填したら、ゲート弁38、排液弁18Bを開弁すると
共に、シンナ弁37とエア弁36を交互に開弁する。こ
れにより、シンナとエアによって塗料ホース33、マニ
ホールド15,39内に残存するB色の塗料を排液ホー
ス40を介して廃液タンクに排出し、洗浄する。
【0080】このように、中間ポンプユニット16の上
流側に位置する塗料ホース33、マニホールド15,3
9を洗浄した後には、エア弁36を開弁させることによ
り、塗料ホース33、マニホールド15,39の塗料通
路15A,39A、排液通路15B、排液ホース40内
のシンナを排出し、これらの内部を空にする。
【0081】次に、第2段階として静電塗装機1側への
B色塗料の充填動作がある。この場合には、吐出弁32
B、塗料弁5を開弁し、貯留型ポンプ19Bのエア室3
0に作動エアbを供給すると共に、ギヤポンプ9を駆動
する。これにより、塗料室23内のB色の塗料を塗料流
出ホース8からギヤポンプ9に供給する。そして、ギヤ
ポンプ9に供給されたB色の塗料は、該ギヤポンプ9か
ら塗料チューブ3内に充填され、一部の塗料は塗料チュ
ーブ3から捨て吹きされる。
【0082】次に、第3段階として塗料チューブ3から
捨て吹きされたB色の塗料を洗浄する動作がある。この
場合には、まずシンナ弁42、洗浄ゲート弁43を開弁
し、シンナをシンナホース41、シンナチューブ4から
塗料チューブ3の先端と回転霧化頭2に向けて吐出し、
該塗料チューブ3の先端と回転霧化頭2に付着したB色
の塗料を洗浄する。
【0083】また、塗料チューブ3の先端、回転霧化頭
2を洗浄した後には、エア弁44、排液弁46を開弁す
ることにより、シンナホース41内に残存するシンナを
排液ホース45から排出し、内部を空にする。
【0084】これにより、絶縁性樹脂材料からなる塗料
ホース33、排液ホース40,45,57、シンナホー
ス41、シンナ供給ホース47、シンナ排出ホース4
8、エア・シンナホース53内を空にすることにより、
線O1 −O1 と線O2 −O2 との間の範囲に高い絶縁性
をもって高電圧遮断部E3 を形成することができる。
【0085】このようにしてB色の塗料を塗料チューブ
3まで充填したら、前述したA色塗料の塗装動作と同様
に、ギヤポンプ9によってB色の塗料を定量供給する。
これにより、塗料チューブ3から静電塗装機1の回転霧
化頭2に向けB色の塗料を吐出し、被塗物にB色の塗料
を噴霧する。そして、このときに塗料に印加される高電
圧は高電圧遮断部E3 によって確実に遮断され、アース
領域E1 に漏れることはない。
【0086】従って、本実施の形態によれば、貯留型ポ
ンプ19から吐出された塗料を容積型ポンプをなすギヤ
ポンプ9を用いて静電塗装機1側に供給する構成とする
ことにより、塗装条件に応じた流量の塗料を静電塗装機
1に正確に定量供給することができるから、塗膜を均一
にして塗装仕上りを良好にすることができ、静電塗装装
置に対する信頼性を向上することができる。
【0087】また、貯留型ポンプ19をシリンダ22、
該シリンダ22内に塗料室23を画成するピストン2
4、該ピストン24を軸方向に変位させるエアシリンダ
25等によって構成しているから、エアシリンダ25に
エアを給排することによって塗料室23に塗料を安定し
て充填して貯留し、また吐出することができ、この点に
おいても塗装仕上りを良好にすることができる。
【0088】また、貯留型ポンプ19の吐出し量Q1 を
ギヤポンプ9の吐出し量Q2 と同等か、僅かに大きくな
るように設定しているから、ギヤポンプ9に対する塗料
の供給不足を防止することができ、静電塗装機1に塗料
を安定して供給することができる。
【0089】また、貯留型ポンプ19の塗料室23を、
一つの被塗物を塗装するために必要な量の塗料を貯える
ことができる大きさに設定しているから、貯留型ポンプ
19を必要最小限まで小型化することができ、静電塗装
装置全体を小型化することができる。
【0090】さらに、ギヤポンプ9を、内蔵した各歯車
の端面や軸等に付着した塗料を洗浄する洗浄通路9Aを
有するフラッシャブルギヤポンプとして構成しているか
ら、前色の塗料を隅々まで洗浄することができ、残留塗
料との混色による塗装不良の発生を防止することができ
る。
【0091】また、静電塗装機1に先端洗浄通路として
シンナチューブ4、シンナホース41を設け、該シンナ
チューブ4から吐出するシンナによって回転霧化頭2、
塗料チューブ3の先端に付着した塗料を洗浄することが
できるから、混色による塗装不良を防止することができ
る。しかも、シンナチューブ4にシンナを供給するシン
ナホース41には洗浄流体排出手段となるエア弁44を
接続しているから、先端洗浄後には、該エア弁44から
供給されるエアによってシンナホース41内を空にして
高電圧を遮断することができる。
【0092】一方、塗料供給手段を色替弁装置34によ
って構成し、1本の塗料ホース33によって該色替弁装
置34と中間ポンプユニット16とを接続しているか
ら、塗料ホース33の取り回しを容易に行なうことがで
き、組立作業性を向上することができる。
【0093】次に、図4および図5は本発明の第2の実
施の形態を示すに、本実施の形態の特徴は、塗料供給手
段を各色毎の塗料弁によって構成し、該各塗料弁と貯留
型ポンプとを各色毎の専用の塗料ホースを用いて接続し
たことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1
の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0094】61A,61B,…61Nは第1の実施の
形態による塗料ホース33に代えて用いられた本実施の
形態による絶縁塗料流路をなす各色毎の塗料ホースで、
該塗料ホース61A,61B,…61Nは、前記塗料ホ
ース33と同様に、高い電気絶縁性、低い吸湿性および
表面張力を有する材料、例えばポリテトラフルオロエチ
レン、ナイロン等の絶縁性樹脂材料から管状に形成され
ている。そして、塗料ホース61A,61B,…61N
は、それぞれ上流側が後述するA色,B色,…N色の塗
料弁62A,62B,…62Nに接続され、下流側が中
間ポンプユニット16の塗料流通路17A,17B,…
17Nに接続されている。
【0095】62A,62B,…62Nは塗料ホース6
1A,61B,…61Nの上流側に設けられた塗料供給
手段としてのA色,B色,…N色の塗料弁で、該塗料弁
62A,62B,…62Nは、接地されたアース領域E
1 (線O1 −O1 から右側の範囲)に配設され、塗料弁
62AはA色の塗料源、塗料弁62BはB色の塗料源、
塗料弁62NはN色の塗料源に接続されている。
【0096】63A,63B,…63Nはアース領域E
1 に位置して塗料ホース61A,61B,…61Nに接
続されたゲート弁で、該ゲート弁63A,63B,…6
3Nはマニホールド64のエア・シンナ通路64Aに接
続されている。また、マニホールド64には、そのエア
・シンナ通路64Aに流路洗浄手段をなすエア弁65と
シンナ弁66が接続されている。
【0097】67A,67B,…67Nは中間ポンプユ
ニット16の排液弁18A,18B,…18Nに接続さ
れた各色毎の排液ホースで、該排液ホース67A,67
B,…67Nは、塗料ホース61と同様の絶縁性樹脂材
料によって形成され、アース領域E1 に配設された廃液
タンクに接続されている。
【0098】本実施の形態による静電塗装装置は上述の
如き構成を有するもので、その動作は、図5に示す時間
特性線図の如くであり、前記第1の実施の形態による図
3に示す時間特性線図と大きく変わるところはない。
【0099】然るに、本実施の形態では、各色毎に、塗
料ホース61A,61B,…61N、排液ホース67
A,67B,…67Nを設ける構成としている。従っ
て、動作において第1の実施の形態と異なる点は、ゲー
ト弁63A,63B,…63Nが、塗料ホース61A,
61B,…61N内の塗料をエア弁65、シンナ弁66
から供給されるエア、シンナによって排出し、洗浄する
ときにのみ、開弁する点である。
【0100】かくして、本実施の形態では、各色毎に塗
料ホース61A,61B,…61N、排液ホース67
A,67B,…67Nを設けているから、例えば、洗浄
後に塗料ホース61A,61B,…61N内に塗料が残
存した場合でも、他色の塗料との混色を防止でき、塗装
不良を防止することができる。
【0101】次に、図6ないし図8は本発明の第3の実
施の形態を示すに、本実施の形態の特徴は、塗料供給手
段を塗料供給用貯留型ポンプによって構成したことにあ
る。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0102】71A,71B,…71Nは第1の実施の
形態による塗料ホース33に代えて用いられた本実施の
形態による絶縁塗料流路をなす各色毎の塗料ホースで、
該塗料ホース71A,71B,…71Nは、前記塗料ホ
ース33とほぼ同様に、高い電気絶縁性、低い吸湿性お
よび表面張力を有する材料、例えばポリテトラフルオロ
エチレン、ナイロン等の絶縁性樹脂材料によって管状に
形成されている。また、塗料ホース71A,71B,…
71Nは、それぞれ上流側が後述する塗料供給用貯留型
ポンプ72A,72B,…72Nに接続され、下流側が
中間ポンプユニット16の塗料流通路17A,17B,
…17Nに接続されている。しかし、本実施の形態によ
る塗料ホース71A,71B,…71Nは、その管径寸
法が第1の実施の形態による塗料ホース33の管径寸法
よりも小径に設定されている。
【0103】72A,72B,…72Nは前述した第1
の実施の形態による貯留型ポンプ19とは別個に設けら
れ、後述する吐出弁74A,74B,…74Nを介して
塗料ホース71A,71B,…71Nの上流側に接続さ
れた塗料供給手段としてのA色,B色,…N色の塗料供
給用貯留型ポンプで、該塗料供給用貯留型ポンプ72
A,72B,…72Nは、第1の実施の形態による貯留
型ポンプ19と同様に構成され、接地されたアース領域
E1 (線O1 −O1 から右側の範囲)に配設されてい
る。また、塗料供給用貯留型ポンプ72A,72B,…
72Nは、A色,B色,…N色の塗料源に接続されてい
る。
【0104】そして、本実施の形態による塗料供給用貯
留型ポンプ72では、塗料を吐出するときに供給される
作動エアbが、塗料源から塗料を供給するときの供給圧
力に比較して高い圧力に設定されている。
【0105】73A,73B,…73Nは塗料供給用貯
留型ポンプ72A,72B,…72Nの充填側に接続さ
れた充填弁で、該充填弁73は、塗料供給用貯留型ポン
プ72内に塗料を充填するときに開弁するものである。
【0106】また、74A,74B,…74Nは塗料供
給用貯留型ポンプ72A,72B,…72Nの吐出側に
接続された吐出弁で、該吐出弁74は、塗料供給用貯留
型ポンプ72から塗料を吐出するときに開弁するもので
ある。
【0107】75A,75B,…75Nはアース領域E
1 に位置して塗料ホース71A,71B,…71Nに接
続されたゲート弁で、該ゲート弁75A,75B,…7
5Nはマニホールド76のエア・シンナ通路76Aに接
続されている。また、マニホールド76には、そのエア
・シンナ通路76Aに流路洗浄手段をなすエア弁77と
シンナ弁78が接続されている。
【0108】79A,79B,…79Nは中間ポンプユ
ニット16の排液弁18A,18B,…18Nに接続さ
れた各色毎の排液ホースで、該排液ホース79A,79
B,…79Nは、塗料ホース71と同様の絶縁性樹脂材
料によって形成され、アース領域E1 に配設された廃液
タンクに接続されている。
【0109】本実施の形態による静電塗装装置は上述の
如き構成を有するもので、その動作は、図7に示す時間
特性線図の如くであり、前記第1の実施の形態による図
3に示す時間特性線図と大きく変わるところはない。
【0110】然るに、本実施の形態では、各色毎に、塗
料ホース71A,71B,…71N、排液ホース79
A,79B,…79Nを設け、前記塗料ホース71A,
71B,…71Nの上流側に塗料供給用貯留型ポンプ7
2A,72B,…72N、充填弁73A,73B,…7
3N、吐出弁74A,74B,…74Nを設ける構成と
している。従って、動作において第1の実施の形態と異
なる点は、塗料の塗装準備動作における塗料の一次貯留
動作、二次貯留動作である。
【0111】そこで、図7に示す時間特性線図を用い、
A色塗料の塗装準備動作における塗料の一次貯留動作、
二次貯留動作について説明する。
【0112】まず、第1段階として塗料供給用貯留型ポ
ンプ72AにA色の塗料を充填(一次貯留)する場合に
は、充填弁73Aを開弁すると共に、塗料供給用貯留型
ポンプ72Aに作動エアaを供給する。これにより、A
色の塗料源から圧送供給されるA色の塗料を塗料供給用
貯留型ポンプ72A内に充填する。
【0113】次に、第2段階として塗料供給用貯留型ポ
ンプ72Aに貯留したA色の塗料を中間ポンプユニット
16の貯留型ポンプ19A内に充填(二次貯留)するに
は、吐出弁74A、充填弁31Aを開弁すると共に、塗
料供給用貯留型ポンプ72Aに作動エアbを供給し、貯
留型ポンプ19Aに作動エアaを供給する。これによ
り、塗料供給用貯留型ポンプ72A内のA色塗料は、塗
料ホース71Aを通って静電塗装機1側の貯留型ポンプ
19A内に充填される。
【0114】ここで、塗料ホース71Aはその管径寸法
が小径に設定されているが、塗料供給用貯留型ポンプ7
2Aから塗料を吐出させる作動エアbの圧力を高圧に設
定しているため、塗料供給用貯留型ポンプ72A内のA
色塗料を貯留型ポンプ19Aに短時間で供給することが
できる。
【0115】なお、A色塗料からB色塗料に色替を行な
う場合には、B色塗料の一次貯留動作をA色塗料の塗装
時に並行して行ない、B色塗料の二次貯留動作を色替動
作時の第1段階として行なう。これにより、第1の実施
の形態と同等の作業時間で色替作業を行なうことができ
る。
【0116】かくして、本実施の形態によれば、各色毎
に、塗料ホース71A,71B,…71Nを設けている
から、例えば、洗浄後に塗料ホース71A,71B,…
71N内に塗料が残存した場合でも、他色の塗料との混
色を防止でき、塗装不良の発生を防止することができ
る。
【0117】しかも、本実施の形態では、塗料ホース7
1A,71B,…71Nの上流側に塗料供給用貯留型ポ
ンプ72A,72B,…72Nを設け、該塗料供給用貯
留型ポンプ72A,72B,…72Nから貯留型ポンプ
19A,19B,…19Nに向けて塗料を吐出するとき
の作動エアbを高い圧力に設定している。これにより、
塗料ホース71の管径寸法を小径に設定した場合でも、
貯留型ポンプ19に塗料を短時間で供給することがで
き、塗料供給時の作業性を高めることができる。さら
に、塗料ホース71を小径化することにより、該塗料ホ
ース71内に残存する塗料を削減でき、洗浄に要するシ
ンナ量、洗浄時間も削減することができるから、生産性
の向上、ランニングコストの削減を図ることができる。
【0118】次に、図9ないし図12は本発明の第4の
実施の形態を示すに、本実施の形態の特徴は、複数色の
塗料を供給する第1、第2の塗料供給手段、第1、第2
の貯留型ポンプ等を設け、該第1、第2の貯留型ポンプ
から容積型ポンプに向け塗料を選択的に供給する構成と
したことにある。なお、本実施の形態では、前述した第
1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0119】81は前記第1の実施の形態による塗料流
出ホース8に代えて用いられた本実施の形態による塗料
流出通路をなす塗料流出ホースで、該塗料流出ホース8
1は、下流側に位置して静電塗装機1の塗料チューブ3
に接続された共通ホース部81Aと、該供給ホース部8
1Aの上流側を二又に分岐して設けられた第1の分岐ホ
ース部81B、第2の分岐ホース部81Cとから構成さ
れている。また、前記分岐ホース部81B,81Cは、
第1の実施の形態による塗料ホース33と同様に絶縁性
樹脂材料によって形成されている。
【0120】さらに、第1の分岐ホース部81Bの途中
には、後述する高電圧帯電領域E5に位置してゲート弁
82が設けられ、該ゲート弁82の上流側には高電圧帯
電領域E5 に位置して排液弁83が接続されている。ま
た、排液弁83には絶縁性樹脂材料によって形成された
排液ホース84が接続され、該排液ホース84は後述す
るアース領域E4 に配設された廃液タンク(図示せず)
に接続されている。そして、第1の分岐ホース81B、
排液ホース84は内部の塗料、シンナが排出、洗浄され
ることにより、後述する第3の高電圧遮断部E8 を形成
するものである。
【0121】一方、第2の分岐ホース部81Cの途中に
は、図10に示す如く、高電圧帯電領域E5 に位置して
ゲート弁85が設けられ、該ゲート弁85の上流側には
高電圧帯電領域E5 に位置して排液弁86が接続されて
いる。また、排液弁86には絶縁性樹脂材料によって形
成された排液ホース87が接続され、該排液ホース87
はアース領域E4 に配設された廃液タンク(図示せず)
に接続されている。そして、第2の分岐ホース81C、
排液ホース87は内部の塗料、シンナが排出、洗浄され
ることにより、後述する第4の高電圧遮断部E11を形成
するものである。
【0122】88は第1の分岐ホース部81Bの上流側
に設けられたマニホールドで、該マニホールド88には
塗料通路88Aが形成されている。
【0123】89はマニホールド88の上流側に設けら
れた第1の中間ポンプユニットで、該第1の中間ポンプ
ユニット89は、前記第1の実施の形態による中間ポン
プユニット16と同様に、A色,B色,…N色の塗料流
通路90A,90B,…90N、排液弁91A,91
B,…91N、第1の貯留型ポンプ92A,92B,…
92N、充填弁93A,93B,…93N、吐出弁94
A,94B,…94Nから構成されている。
【0124】95A,95B,…95Nは塗料流通路9
0A,90B,…90Nに接続された第1の絶縁塗料流
路をなす各色毎の第1の塗料ホースで、該塗料ホース9
5は、第1の実施の形態による塗料ホース33と同様に
絶縁性樹脂材料によって形成されている。
【0125】96A,96B,…96Nは塗料ホース9
5A,95B,…95Nの上流側に設けられた第1の塗
料供給手段をなすA色,B色,…N色の第1の塗料弁
で、該塗料弁96A,96B,…96Nは、アース領域
E4 に配設され、塗料弁96AはA色の塗料源、塗料弁
96BはB色の塗料源、塗料弁96NはN色の塗料源に
接続されている。
【0126】97A,97B,…97Nはアース領域E
4 に位置して塗料ホース95A,95B,…95Nに接
続されたゲート弁で、該ゲート弁97A,97B,…9
7Nはマニホールド98のエア・シンナ通路98Aに接
続されている。また、マニホールド98には、そのエア
・シンナ通路98Aに流路洗浄手段をなすエア弁99と
シンナ弁100が接続されている。
【0127】101A,101B,…101Nは第1の
中間ポンプユニット89の排液弁91A,91B,…9
1Nに接続された各色毎の排液ホースで、該排液ホース
101A,101B,…101Nは、第1の実施の形態
による塗料ホース33と同様の絶縁性樹脂材料によって
形成されている。
【0128】102はマニホールド88の塗料通路88
Aに接続されたエア・シンナホースで、該エア・シンナ
ホース102は、第1の実施の形態による塗料ホース3
3と同様の絶縁性樹脂材料によって形成され、その上流
側はエア源とシンナ源に接続されている。また、エア・
シンナホース102の上流側にはエア弁103とシンナ
弁104が設けられ、下流側には洗浄ゲート弁105が
設けられている。
【0129】106は塗料流出ホース81の第2の分岐
ホース部81Cの上流側に設けられたマニホールドで、
該マニホールド106には塗料通路106Aが形成され
ている。
【0130】107はマニホールド106の上流側に設
けられた第2の中間ポンプユニットで、該第2の中間ポ
ンプユニット107は、前記第1の中間ポンプユニット
89と同様に、A色,B色,…N色の塗料流通路108
A,108B,…108N、排液弁109A,109
B,…109N、第2の貯留型ポンプ110A,110
B,…110N、充填弁111A,111B,…111
N、吐出弁112A,112B,…112Nから構成さ
れている。
【0131】113A,113B,…113Nは塗料流
通路108A,108B,…108Nに接続された第2
の絶縁塗料流路をなす各色毎の第2の塗料ホースで、該
塗料ホース113は、第1の実施の形態による塗料ホー
ス33と同様に絶縁性樹脂材料によって形成されてい
る。
【0132】114A,114B,…114Nは塗料ホ
ース113A,113B,…113Nの上流側に設けら
れた第2の塗料供給手段をなすA色,B色,…N色の第
2の塗料弁で、該塗料弁114A,114B,…114
Nは、アース領域E4 に配設され、塗料弁114AはA
色の塗料源、塗料弁114BはB色の塗料源、塗料弁1
14NはN色の塗料源に接続され、第1の塗料弁96
A,96B,…96Nと同色の塗料を供給するものであ
る。
【0133】115A,115B,…115Nはアース
領域E4 に位置して塗料ホース113A,113B,…
113Nに接続されたゲート弁で、該ゲート弁115
A,115B,…115Nは、マニホールド116のエ
ア・シンナ通路116Aに接続されている。また、マニ
ホールド116には、そのエア・シンナ通路116Aに
流路洗浄手段をなすエア弁117とシンナ弁118が接
続されている。
【0134】119A,119B,…119Nは第2の
中間ポンプユニット107の排液弁109A,109
B,…109Nに接続された各色毎の排液ホースで、該
排液ホース119は、第1の実施の形態による塗料ホー
ス33と同様の絶縁性樹脂材料によって形成されてい
る。
【0135】120はマニホールド106の塗料通路1
06Aに接続されたエア・シンナホースで、該エア・シ
ンナホース120は、第1の実施の形態による塗料ホー
ス33と同様の絶縁性樹脂材料によって形成され、その
上流側はエア源とシンナ源に接続されている。また、エ
ア・シンナホース120の上流側には、エア弁121と
シンナ弁122とが設けられ、下流側には洗浄ゲート弁
123が設けられている。
【0136】ここで、本実施の形態では、図9、図10
に示す線O1 −O1 の右側の領域が接地されたアース領
域E4 となり、このアース領域E4 には、第1の塗料弁
96A,96B,…96N、第2の塗料弁114A,1
14B,…114N、ゲート弁97A,97B,…97
N,115A,115B,…115N、エア弁99,1
03,44,50,117,121、シンナ弁100,
104,42,49,118,122が配設されてい
る。また、線O2 −O2 の左側の領域が高電圧発生器7
によって塗料に高電圧を帯電させたときにこの高電圧に
帯電する高電圧帯電領域E5 となり、この高電圧帯電領
域E5 には、ゲート弁82,85、排液弁83,86、
ギヤポンプ9、静電塗装機1等が配設されている。
【0137】さらに、線O3 −O3 と線O4 −O4 との
間の領域は、アース領域と高電圧帯電領域とに切替わる
切替領域E6 となり、この切替領域E6 は、塗料ホース
95が洗浄されて線O1 −O1 と線O3 −O3 との間に
第1の高電圧遮断部E7 が形成されたときに高電圧帯電
領域となり、塗料流出ホース81の第1の分岐ホース部
81B等が洗浄されて線O2 −O2 と線O4 −O4 との
間に第3の高電圧遮断部E8 が形成されたときにアース
領域となるもので、第1の中間ポンプユニット89等が
配設されている。
【0138】また、線O5 −O5 と線O6 −O6 との間
の領域は、アース領域と高電圧帯電領域とに切替わる切
替領域E9 となり、この切替領域E9 は、塗料ホース1
13が洗浄されて線O1 −O1 と線O5 −O5 との間に
第2の高電圧遮断部E10が形成されたときに高電圧帯電
領域となり、塗料流出ホース81の第2の分岐ホース部
81C等が洗浄されて線O2 −O2 と線O6 −O6 との
間に第4の高電圧遮断部E11が形成されたときにアース
領域となるもので、第2の中間ポンプユニット107等
が配設されている。
【0139】本実施の形態による静電塗装装置は上述の
如き構成を有するもので、その基本的な動作について
は、第1の実施の形態によるものとほぼ同様である。
【0140】然るに、本実施の形態では、塗料流出ホー
ス81の上流側に二又に分岐し、その上流側に第1の中
間ポンプユニット89、第1の塗料ホース95、第1の
塗料弁96と、第2の中間ポンプユニット107、第2
の塗料ホース113、第2の塗料弁114を設ける構成
としている。
【0141】従って、図11、図12に示す時間特性線
図に示す如く、第1の中間ポンプユニット89、第1の
塗料ホース95、第1の塗料弁96等を用いてA色塗料
の塗装を行なう場合には、第1の貯留型ポンプ92Aに
塗料を充填した後に、第1の塗料ホース95A内のA色
塗料を排出し、洗浄することにより、第1の高電圧遮断
部E7 を形成する。
【0142】また、第2の分岐ホース部81Cを洗浄す
ることにより、第4の高電圧遮断部E11を形成する。こ
れにより、第1の貯留型ポンプ92Aから吐出される塗
料を静電塗装機1によって塗装しているときには、第2
の中間ポンプユニット107、第2の塗料弁114等が
アース領域E4 となるから、A色塗料の塗装作業に並行
して次色塗料を第2の貯留型ポンプ110に充填するこ
とができる。
【0143】一方、第2の中間ポンプユニット107、
第2の塗料ホース113、第2の塗料弁114等を用い
てA色塗料の塗装を行なう場合には、第2の塗料ホース
113内のA色塗料を排出し、洗浄することにより、第
2の高電圧遮断部E10を形成する。また、第1の分岐ホ
ース部81Bを洗浄することにより、第3の高電圧遮断
部E8 を形成する。
【0144】これにより、第2の貯留型ポンプ110A
から吐出される塗料を静電塗装機1によって塗装してい
るときには、第1の中間ポンプユニット89、第1の塗
料弁96等がアース領域E4 となるから、A色塗料の塗
装作業に並行して次色塗料を第1の貯留型ポンプ92に
充填することができる。
【0145】かくして、本実施の形態によれば、第1の
貯留型ポンプ92から吐出された塗料を塗装していると
きに、第2の貯留型ポンプ110に塗料を充填する塗装
準備作業を行なうことができ、また、第2の貯留型ポン
プ110から吐出された塗料を塗装しているときに、第
1の貯留型ポンプ92に塗料を充填する塗装準備作業を
行なうことができる。これにより、同色の塗料を連続し
て塗装する場合でも、一方の塗装作業に並行して他方で
塗装準備作業を行なうことができるから、塗装時の段取
り時間を短縮することができ、作業性を向上することが
できる。
【0146】なお、第4の実施の形態では、アース領域
E4 (塗料源側)に塗料弁96,114を設ける構成と
した場合を例示したが、本発明はこれに限らず、例え
ば、アース領域E4 (塗料源側)に塗料供給手段として
塗料供給用貯留型ポンプを設け、該塗料供給用貯留ポン
プから切替領域E6 ,E9 に設けられた貯留型ポンプ9
2,110に塗料を供給する構成としてもよい。
【0147】また、各実施の形態では、塗装機として回
転霧化頭型静電塗装機1を用いた場合を例示したが、本
発明はこれに限らず、例えばスプレ−ガン式静電塗装機
等の他の静電塗装機を用いてもよい。
【0148】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、貯留型ポンプから吐出される塗料を容積型ポンプ
によって塗装機に向け供給する構成としているから、該
容積型ポンプによって塗料を塗装条件に応じた一定の流
量をもって塗装機に供給することができる。これによ
り、塗装機から塗料を安定して噴霧することができるか
ら、塗膜を均一にして塗装仕上りを良好にでき、該静電
塗装装置に対する信頼性を向上することができる。
【0149】また、貯留型ポンプをシリンダ、ピスト
ン、アクチュエータ等によって構成しているから、アク
チュエータによってピストンを変位させることにより、
塗料を円滑に充填、吐出することができ、塗料を安定供
給して塗装仕上りを良好にすることができる。
【0150】請求項2の発明によれば、貯留型ポンプに
よる塗料の吐出し量を容積型ポンプによる塗料の吐出し
量以上に設定しているから、貯留型ポンプから容積型ポ
ンプに供給される塗料の供給不足を解消することがで
き、塗料を安定供給して塗装仕上りを良好にすることが
できる。
【0151】請求項3の発明によれば、1回の塗装で塗
料室内の塗料のほとんどを吐出することができるから、
塗料室内で塗料中の樹脂や顔料が沈殿するのを防止する
ことができ、塗装不良の防止、塗装仕上りの向上等を図
ることができる。また、貯留型ポンプの外形寸法を小さ
くすることができるから、静電塗装装置を小型化するこ
とができる。
【0152】請求項4の発明によれば、容積型ポンプを
フラッシャブルギヤポンプによって構成しているから、
塗料の色替時に歯車を支持する軸等に付着した前色塗料
を洗浄することができ、混色による塗装不良を防止する
ことができる。
【0153】請求項5の発明によれば、塗料の色替時に
は、先端洗浄通路から吐出される洗浄流体によって塗装
機の先端側に付着した前色塗料を洗浄することができ、
混色による塗装不良を防止することができる。しかも、
この洗浄後には、洗浄流体排出手段によって先端洗浄通
路内の洗浄流体を排出し、該先端洗浄通路を絶縁体とし
て高電圧の漏洩を阻止することができるから、塗料の塗
着効率を高めることができる。
【0154】請求項6の発明によれば、塗料供給手段を
なす色替弁装置と貯留型ポンプとの間を1本の絶縁塗料
流路によって接続することができるから、色替弁装置と
貯留型ポンプとの間の絶縁塗料流路の取り回しを容易に
することができ、組立作業性を向上することができる。
【0155】請求項7の発明によれば、各色毎に専用の
塗料弁、絶縁塗料流路を設けることにより、洗浄後に塗
料が残存している場合でも、他色塗料との混色をなくす
ことができるから、洗浄時間を短縮できる上に、混色に
よる塗装不良を防止することができる。
【0156】請求項8の発明によれば、塗料源側から供
給される塗料を塗料供給用貯留型ポンプ内に充填して一
時的に貯留し、該塗料供給用貯留型ポンプから絶縁塗料
流路に塗料を吐出するときに、高い供給圧力をもって塗
料を供給することにより、絶縁塗料流路を介して塗装機
側の貯留型ポンプに短時間で塗料を供給することができ
るから、絶縁塗料流路の小径化が可能となる。これによ
り、絶縁塗料流路内に残存する塗料や洗浄に要するシン
ナ量、洗浄時間も削減することができるから、生産性の
向上、ランニングコストの削減を図ることができる。
【0157】請求項9の発明によれば、第1の塗料供給
手段から第1の貯留型ポンプに供給された一の塗料を塗
装機によって塗装している場合でも、第2の塗料供給手
段から第2の貯留型ポンプに次の塗装に用いる塗料を供
給することができる。特に、同色の塗料を連続して塗装
する場合には、一方の塗装作業に並行して他方で塗装準
備作業を行なうことができるから、塗装時の段取り時間
を短縮することができ、作業性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による静電塗装装置
の全体構成を示す系統図である。
【図2】図1中の貯留型ポンプを拡大して示す縦断面図
である。
【図3】各弁の動作状態を示す特性線図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による静電塗装装置
の全体構成を示す系統図である。
【図5】各弁の動作状態を示す特性線図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による静電塗装装置
の全体構成を示す系統図である。
【図7】各弁の動作状態を示す特性線図である。
【図8】各弁の動作状態を示す図7に続く特性線図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施の形態による静電塗装装置
の全体構成を示す系統図である。
【図10】静電塗装装置の全体構成を示す図9に続く系
統図である。
【図11】各弁の動作状態を示す特性線図である。
【図12】各弁の動作状態を示す図11に続く特性線図
である。
【符号の説明】
1 回転霧化頭型静電塗装機 4 シンナチューブ(先端洗浄通路) 7 高電圧発生器 8,81 塗料流出ホース(塗料流出通路) 9 ギヤポンプ 9A 洗浄通路 19 貯留型ポンプ 22 シリンダ 24 ピストン 25 エアシリンダ(アクチュエータ) 33,61,71 塗料ホース(絶縁塗料流路) 34 色替弁装置(塗料供給手段) 41 シンナホース(先端洗浄通路) 44 エア弁(洗浄流体排出手段) 62 塗料弁(塗料供給手段) 72 塗料供給用貯留型ポンプ(塗料供給手段) 81B 第1の分岐ホース部(第1の塗料流出通路) 81C 第2の分岐ホース部(第2の塗料流出通路) 92 第1の貯留型ポンプ 95 第1の塗料ホース(第1の絶縁塗料流路) 96 第1の塗料弁(第1の塗料供給手段) 110 第2の貯留型ポンプ 113 第2の塗料ホース(第2の絶縁塗料流路) 114 第2の塗料弁(第2の塗料供給手段) E3 ,E7 ,E8 ,E10,E11 高電圧遮断部 Q1 貯留型ポンプの吐出し量 Q2 ギヤポンプの吐出し量

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一色または複数色の塗料を供給する塗料
    供給手段と、絶縁性材料によって形成され、上流側が該
    塗料供給手段に接続された絶縁塗料流路と、該絶縁塗料
    流路の下流側に設けられ、前記塗料供給手段から供給さ
    れる塗料を一時的に貯留し、この塗料を吐出する貯留型
    ポンプと、該貯留型ポンプの吐出側に設けられた塗料流
    出通路と、該塗料流出通路の先端側に設けられ、前記貯
    留型ポンプから供給される塗料に高電圧を印加しつつ霧
    化し、高電圧に帯電した帯電塗料を被塗物に向けて噴霧
    する塗装機と、該塗装機によって前記貯留型ポンプに貯
    えた塗料を噴霧する前に、前記絶縁塗料流路内に残留す
    る当該塗色の塗料を洗浄流体によって排出し、洗浄する
    流路洗浄手段とからなる静電塗装装置において、 前記貯留型ポンプは、シリンダと、該シリンダに摺動変
    位可能に設けられ、該シリンダ内に塗料室を画成するピ
    ストンと、該ピストンを変位させることにより該塗料室
    内に塗料を貯留しまたは該塗料室内の塗料を吐出するア
    クチュエータとから構成し、前記塗料流出通路には前記
    貯留型ポンプから吐出される塗料を前記塗装機に定量供
    給する容積型ポンプを設けたことを特徴とする静電塗装
    装置。
  2. 【請求項2】 前記貯留型ポンプは、塗料の吐出し量を
    前記容積型ポンプによる塗料の吐出し量以上に設定して
    なる請求項1に記載の静電塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記貯留型ポンプは、その塗料室内に一
    つの被塗物を塗装するために必要な量の塗料を貯える構
    成としてなる請求項1に記載の静電塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記容積型ポンプは、歯車を支持した軸
    を洗浄するための洗浄流路を備えたフラッシャブルギヤ
    ポンプとして構成してなる請求項1または2に記載の静
    電塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記塗装機には、該塗装機の先端側に付
    着した塗料を洗浄するために先端側に向け洗浄流体を吐
    出する絶縁性材料からなる先端洗浄通路を設け、該先端
    洗浄通路には、該先端洗浄通路内の洗浄流体を排出する
    洗浄流体排出手段を接続して設けてなる請求項1に記載
    の静電塗装装置。
  6. 【請求項6】 前記塗料供給手段は、塗料源から供給さ
    れる複数色の塗料から一の塗料を選択して供給する色替
    弁装置によって構成し、該色替弁装置と前記貯留型ポン
    プとの間は1本の絶縁塗料流路によって接続してなる請
    求項1に記載の静電塗装装置。
  7. 【請求項7】 前記塗料供給手段は各色毎の塗料弁によ
    って構成し、該各塗料弁と前記貯留型ポンプとの間は、
    各色毎の絶縁塗料流路によって接続してなる請求項1に
    記載の静電塗装装置。
  8. 【請求項8】 前記塗料供給手段は、前記貯留型ポンプ
    とは別個の塗料供給用貯留型ポンプによって構成し、該
    塗料供給用貯留型ポンプと前記貯留型ポンプとの間を絶
    縁塗料流路によって接続してなる請求項1に記載の静電
    塗装装置。
  9. 【請求項9】 前記塗料供給手段は、複数色の塗料を供
    給する第1の塗料供給手段と第2の塗料供給手段とによ
    って構成し、 前記貯留型ポンプは、第1の塗料供給手段に第1の絶縁
    塗料流路によって接続された第1の貯留型ポンプと、第
    2の塗料供給手段に第2の絶縁塗料流路によって接続さ
    れた第2の貯留型ポンプとによって構成し、 前記塗料流出通路は、前記第1の貯留型ポンプと容積型
    ポンプとの間を接続する絶縁性材料からなる第1の塗料
    流出通路と、前記第2の貯留型ポンプと容積型ポンプと
    の間を接続する絶縁性材料からなる第2の塗料流出通路
    とによって構成し、 かつ、前記流路洗浄手段は、第1の絶縁塗料流路と第2
    の塗料流出通路とを組合せて塗料の排出、洗浄を行なう
    と共に、前記第2の絶縁塗料流路と第1の塗料流出通路
    とを組合せて塗料の排出、洗浄を行なう構成としてなる
    請求項1に記載の静電塗装装置。
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