JPH11126722A - 外外巻コイル及びその巻線方法と巻線装置 - Google Patents

外外巻コイル及びその巻線方法と巻線装置

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JPH11126722A
JPH11126722A JP9288853A JP28885397A JPH11126722A JP H11126722 A JPH11126722 A JP H11126722A JP 9288853 A JP9288853 A JP 9288853A JP 28885397 A JP28885397 A JP 28885397A JP H11126722 A JPH11126722 A JP H11126722A
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winding jig
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外外巻コイルをさらに薄型化し、高周波特性
を向上させる。 【解決手段】 各リード線b2,b3がコイル本体b1の
外側に位置する自己融着線を用いた外外巻コイルにおい
て、線条材Aに平角線を用いて2層巻きする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各リード線が巻線
の外側に位置するように巻回される外外巻コイル及びそ
の巻線方法と巻線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化の要求が強く、
必然的に電子部品の小型化に対する要求が大きくなって
いる。特に、機器の薄型化が要求されている分野では、
各種電子機器を薄型化することが極めて重要な課題とな
っている。このような機器の薄型化に対応するコイルの
一例として、特開昭58−51502号公報(特公平4
−47442号)若しくは特開昭59−50754号公
報又は特開昭61−116950号公報(特公平8−1
5376号)等には、モータの薄型化に対応するモータ
コイルとして、上述した外外巻タイプの多層(空芯)コ
イルに係わる技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の外外巻コイルに係わる技術では、以下のような問題
点があった。 (1)丸線を用いているため巻線間に隙間ができ、コイ
ルを薄型化することに限界があった。 (2)モータコイル以外のコイル、例えばICカードや
携帯電話器に用いられる高周波コイルでは、薄型化(小
型化)のみならず、その高周波特性の向上に対する要求
が強い。
【0004】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、以下の点を目的とするものである。 外外巻コイルをさらに薄型化することが可能な外外
巻コイル及びその巻線方法と巻線装置を提供する。 高周波特性を向上させることが可能な外外巻コイル
及びその巻線方法と巻線装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、外外巻コイルに係わる第1の手段とし
て、各リード線がコイル本体の外側に位置する自己融着
線を用いた外外巻コイルにおいて、平角線を用いて2層
巻きして構成するという手段を採用する。第2の手段と
して、上記手段において、平角線の短面を巻中心軸線に
向けて巻回して構成するという手段を採用する。
【0006】一方、外外巻コイルの巻線方法に係わる第
1の手段として、自己融着線を用いて各リード線がコイ
ル本体の外側に位置する外外巻コイルの巻線方法におい
て、給線装置から供給される線条材を蓄線装置に所定長
さ蓄線する行程と、蓄線装置から給線装置につながる線
条材を蓄線装置側が第1の巻取治具の溝部に挿通される
ように第1の巻取治具の端面と第2の巻取治具の端面と
の間に案内する行程と、第1の巻取治具の端面の当接面
と第2の巻取治具の端面の凸部とを当接状態として第1
の巻取治具の端面と第2の巻取治具の端面との間に線条
材が進入する略線条材幅のギャップを形成する行程と、
第1の巻取治具と第2の巻取治具と蓄線装置とを同時に
一定方向に回転させて給線装置から供給される線条材を
第1層目の巻線として巻回する行程と、該第1層目の巻
線を加熱して融着すると共に第1層目の巻線から給線装
置につながる線条材を切断する行程と、続いて当接面を
突出させてギャップの幅を略線条材幅広げる行程と、第
1の巻取治具と第2の巻取治具とのみを前記一定方向と
は反対方向に回転させて蓄線装置から供給される線条材
を第2層目の巻線として巻回する行程と、第2層目の巻
線と第2層目の巻線とを加熱して融着すると共に第1層
目の巻線から蓄線装置につながる線条材を切断する行程
とからなる手段を採用する。外外巻コイルの巻線方法に
係わる第2の手段として、自己融着線を用いて各リード
線がコイル本体の外側に位置する外外巻コイルの巻線方
法において、給線装置から供給される線条材を蓄線装置
に所定長さ蓄線する行程と、蓄線装置から給線装置につ
ながる線条材を蓄線装置側が第1の巻取治具の溝部に挿
通されるように第1の巻取治具の端面と第2の巻取治具
の端面との間に案内する行程と、第1の巻取治具の端面
の当接面と第2の巻取治具の端面の凸部とを当接状態と
して第1の巻取治具の端面と第2の巻取治具の端面との
間に線条材が進入する略線条材幅のギャップを形成する
行程と、第1の巻取治具と第2の巻取治具と蓄線装置と
を同時に一定方向に回転させて給線装置から供給される
線条材を第1層目の巻線として巻回する行程と、該第1
層目の巻線を加熱して融着すると共に第1層目の巻線か
ら給線装置につながる線条材を切断する行程と、続いて
前記凸部をさらに突出させてギャップの幅を略線条材幅
広げる行程と、第1の巻取治具と第2の巻取治具とのみ
を前記一定方向とは反対方向に回転させて蓄線装置から
供給される線条材を第2層目の巻線として巻回する行程
と、第2層目の巻線と第2層目の巻線とを加熱して融着
すると共に第1層目の巻線から蓄線装置につながる線条
材を切断する行程とからなる手段を採用する。また、こ
のような外外巻コイルの巻線方法に係わる上記各手段に
おいて、線条材として平角線を用い、該平角線の長面を
第1の巻取治具あるいは第2の巻取治具の端面に向ける
ように巻回するという手段を採用する。
【0007】さらに、本発明では、外外巻コイルの巻線
装置に係わる第1の手段として、各リード線がコイル本
体の外側に位置する外外巻コイルを自己融着線を用いて
巻回する巻線装置において、線条材を供給する給線装置
と、給線装置から供給される線条材を所定長さ蓄線する
蓄線装置と、給線装置から供給される線条材を挿通して
蓄線装置に向けて引出す溝部と該溝部に連なる第1の切
欠部が端面に形成された突出自在な可動巻心部とを備え
た第1の巻取治具と、端面から略線条材幅だけ突出する
と共に前記可動巻心部と当接状態とされる巻心部が備え
られ、該巻心部には溝部に挿通された線条材を給線装置
側に引出す第2の切欠部が形成された第2の巻取治具
と、可動巻心部を第1の巻取治具の端面に対して面一状
態あるいは突出状態に移動させる突出装置と、蓄線装置
を固定状態あるいは第1の巻取治具あるいは第2の巻取
治具に固定する固定装置と、可動巻心部を第1の巻取治
具の端面と面一状態として第1の巻取治具と第2の巻取
治具と蓄線装置とを同時に一定方向に回転させて給線装
置から供給される線条材を第1の巻取治具の端面と第2
の巻取治具の端面との間に巻線させ、続いて可動巻心部
を第1の巻取治具の端面から突出させた状態で第1の巻
取治具と第2の巻取治具のみを前記一定方向とは反対方
向に回転させて蓄線装置から供給される線条材を巻線さ
せる回転駆動装置とを具備する手段を採用する。外外巻
コイルの巻線装置に係わる第2の手段として、各リード
線がコイル本体の外側に位置する外外巻コイルを自己融
着線を用いて巻回する巻線装置において、線条材を供給
する給線装置と、給線装置から供給される線条材を所定
長さ蓄線する蓄線装置と、給線装置から供給される線条
材を挿通して蓄線装置に向けて引出す溝部が端面に形成
された第1の巻取治具と、該第1の巻取治具の端面に当
接状態とされると共にその端面から前記第1の巻取治具
の端面方向に突出自在な可動巻心部が備えられ、該巻心
部には前記溝部に挿通された線条材を給線装置側に引出
す第2の切欠部が形成された第2の巻取治具と、可動巻
心部を第2の巻取治具の端面に対して略線条材幅だけ突
出させた状態あるいは線条材幅の略2倍だけ突出させた
状態に移動させる突出装置と、蓄線装置を固定状態ある
いは前記第1の巻取治具あるいは第2の巻取治具に固定
する固定装置と、可動巻心部を第1の巻取治具の端面に
対して略線条材幅だけ突出させた状態として前記第1の
巻取治具と第2の巻取治具と蓄線装置とを同時に一定方
向に回転させて給線装置から供給される線条材を第1の
巻取治具の端面と第2の巻取治具の端面との間に巻線さ
せ、続いて可動巻心部を第2の巻取治具の端面から線条
材幅の略2倍だけ突出させた状態で第1の巻取治具と第
2の巻取治具のみを前記一定方向とは反対方向に回転さ
せて蓄線装置から供給される線条材を巻線させる回転駆
動装置とを具備する手段を採用する。また、この外外巻
コイルの巻線装置に係わる手段においても、線条材とし
て平角線を用い、該平角線の長面を第1の巻取治具ある
いは第2の巻取治具の端面に向けるようにして巻回する
という手段を採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係わる外外巻コイル及びその巻線方法と巻線装置の一実
施形態について説明する。
【0009】図1は、本実施形態の巻線装置の構成を簡
略化して示した図である。この図において、符号Aは線
条材、1は固定側巻取治具(第1の巻取治具)、2は可
動側巻取治具(第2の巻取治具)、3は給線装置、4は
蓄線装置、5は固定装置、そして6は回転駆動装置であ
る。
【0010】線条材Aは、長面a1と短面a2からなる長
方形状の平角線であり、表面に塗布される絶縁材は熱溶
融性を有するものが適用される。例えば、当該線条材A
の長面a1の幅は0.5mm、また短面a2の幅(厚さ)
は0.1mm程度である。固定側巻取治具1と可動側巻
取治具2とは、軸線Lが同一となるように対向配置され
る1対の円筒状巻線治具であり、回転駆動装置6によっ
て軸線Lを回転中心として回転駆動されることにより端
面1aと端面2aとの間に形成されるギャップXに給線
装置3から供給される線条材Aを巻取るものである。ま
た、蓄線装置4は、一定長さの線条材Aを蓄線するもの
であり、固定装置5によって固定側巻取治具1あるいは
当該巻線装置の本体の何れかに固定されるようになって
いる。
【0011】図2は、上記固定側巻取治具1と可動側巻
取治具2の各端面1a,2aの構造を示す正面斜視図で
ある。図2(b)を参照して可動側巻取治具2から先に
説明すると、可動側巻取治具2の端面2aには、上記軸
線Lを中心とする方形状の凸部(巻心部)2bが端面2
aに一定の高さT1で突出するように形成されている。
この巻心部2bの突出端面は平らな当接面2cを形成し
ており、巻心部2bの1つの側面2dには当接面2cか
ら上記端面2aにかけて傾斜する切欠部2e(第2の切
欠部)が形成されている。ここで、切欠部2eの幅D1
は線条材Aの長面a1の幅に設定され、また上記巻心部
2bの高さ寸法T1は、線条材Aの短面a2の幅に対して
若干広く設定されている。
【0012】一方、固定側巻取治具1の端面1aには、
上記軸線Lを中心とする方形状の可動巻心部1bが形成
されている。この可動巻心部1bは、図3にも示すよう
に、突出装置7によって端面1aから一定高さだけ突出
するように構成されるものであり、その突出端面は当接
面1cを形成している。固定側巻取治具1の当該当接面
1cは、上記可動側巻取治具2の当接面2cに対して当
接されるものである。
【0013】また、可動巻心部1bの側面1d(上記巻
心部2bの側面2dに対応する側面)には、当接面1c
から上記端面1aにかけて上記切欠部2eとは反対向き
に傾斜する切欠部1e(第1の切欠部)が形成されてい
る。この切欠部1eの幅D2は線条材Aの上記長面a1の
幅に対して若干広く設定されている。さらに、固定側巻
取治具1の端面1aには、図2(a)及び図3に示すよ
うに、可動巻心部1bが後退したときに上記切欠部1e
に連通するように切欠部1eの幅D2と同一幅の溝部1
fが形成されている。
【0014】次に、このように構成された巻線装置を用
いた外外巻コイルの巻線方法について説明する。
【0015】まず、巻線に先立って一定長さの線条材A
が蓄線装置4によって蓄線される。そして、図2(a)
に示すように、可動巻心部1bが後退した状体すなわち
当接面1cが端面1aと面一になった状態で、線条材A
が上記溝部1fに挿通するようにつまり線条材Aの長面
a1が可動側巻取治具2の上記端面2aに対向するよう
に案内される。そして、可動側巻取治具2が移動される
ことによって固定側巻取治具1の当接面1cに当接面2
cが当接状態とされる。この状態において、固定側巻取
治具1の端面1aと可動側巻取治具2の端面2aとは互
いに平行状態となると共に、そのギャップXは巻心部2
bの高さ寸法T1すなわち線条材Aの短面a2の幅に対し
て若干広い幅となる。
【0016】このようにして線条材Aの案内とギャップ
Xの形成が終了すると、上記蓄線装置4が固定装置5に
よって固定側巻取治具1に固定され、さらに図1に示す
ように回転駆動装置6が作動されることによって固定側
巻取治具1と可動側巻取治具2と蓄線装置4とが同時に
矢印方向に回転駆動されて第1層目の巻線が行われる。
この場合、給線装置1から供給される線条材Aは、これ
ら固定側巻取治具1と可動側巻取治具2と蓄線装置4の
回転と同時にギャップX内に順次進入して巻心部2bの
周りに所定巻数巻回される。
【0017】こうして第1層目の巻線が終了すると、巻
線が加熱されて1層目の巻線相互が相互に融着され、給
線装置1につながる線条材Aが図示しない切断手段によ
って所定位置で切断される。そして、蓄線装置4は、固
定装置5によって固定側巻取治具1への固定が解除され
て巻線装置本体に固定され、さらに突出装置7が作動さ
れて可動巻心部1bが寸法T2だけ突出される(図3参
照)。この突出寸法T2は、上記巻心部2bの高さ寸法
T1と同等の寸法、すなわち線条材Aの短面a2の幅より
も若干広い幅である。この状態において、固定側巻取治
具1と可動側巻取治具2とが同時に回転駆動されて第2
層目の巻線が行われるが、図4に示すように、このとき
の回転方向は上記第1層目(図1参照)とは反対方向で
ある。
【0018】すなわち、この第2層目の巻線では、巻線
装置本体に固定の蓄線装置4から供給された線条材Aが
その長面a1が固定側巻取治具1の端面1aに対向する
向きで第1層目の巻線と端面1aとの間に巻回されるこ
とになる。このようにして所定巻数だけ線条材Aが巻回
されて2層目の巻線が終了すると、再度巻線が加熱され
て2層目の巻線相互及び第1層目の巻線とが相互に融着
される。そして、蓄線装置4につながる線条材Aが所定
位置で切断されて、外外巻コイルの巻線が完了する。
【0019】図5は、このように巻回された外外巻コイ
ルの斜視図である。この外外巻コイルBは、上述したよ
うに第1層目と2層目を巻回することによりコイル本体
b1に対して各リード線b2,b3が外側(コイルの巻き
中心側ではない)に位置するものとなる。また、線条材
Aの短面a2が巻中心軸線Cに対して平行となるように
平角線を巻回するので、当該短面a2の幅(すなわち線
条材Aの厚み)によってコイルの高さ寸法が規定される
ことになる。当該外外巻コイルBは第1層目と2層目と
からなるので、線条材Aの厚みの2倍がコイルの高さ寸
法となり、極めて薄型の外外巻コイルとなる。
【0020】このように平角線によって2層巻きされた
外外巻コイルBは、コイル厚が極めて薄い、例えば本実
施例では0.1mm厚の平角線を用いているのでコイル
厚が約0.2mm(0.1mm×2)となる。このコイ
ル厚が極めて薄いことを利用して、薄型化が要求される
モーターやICカード等のアンテナコイルに用いて好適
である。また、このような特徴と高周波特性が良いとい
う特徴とを利用することにより、小型化が要求されてい
る携帯用通信端末等の通信回路用コイルに利用すること
が考えられる。
【0021】なお、本願発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく以下のような変形も本願発明の範囲に
含まれるものである。 (1)線条材は平角線に限定されるものではなく、丸線
や撚り線等を用いて上述した方法で外外巻コイルを巻回
することが考えられる。また、必要に応じて平角線を長
面が巻中心軸線を向くようにして巻回することも考えら
れる。
【0022】(2)また、上記実施形態では、可動側巻
取治具2の巻心部2bを固定とし、固定側巻取治具1の
可動巻心部1bを固定側巻取治具1の端面1aに対して
面一状態あるいは寸法T2だけ突出状態に移動させるよ
うにしている。これは、巻線終了後に固定側巻取治具1
から可動側巻取治具2を離間させたときにコイルの取り
出しが容易となるように、また第1層目を巻回して加熱
・融着した直後においては巻線が巻心部2bにある程度
密着状態となっていることを考慮したものである。しか
し、本発明はこれに限定されることなく、上記巻心部を
可動側巻取治具の端面に対して突出自在とし、該巻心部
を突出装置を用いて端面から寸法T1だけ突出した状態
として第1層目を巻回し、さらに巻心部の突出寸法を2
T1(上記T1の2倍)として第2層目を巻回することが
考えられる。この場合、固定側巻取治具には上記溝部1
fと切欠部1eのみが形成される。
【0023】(3)さらに、上記実施形態では、第1層
目を巻回した後に該第1層目を加熱・融着し、第2層目
を巻回した後に第1層目と第2層目の巻線すなわち全て
の巻線を加熱・融着するような巻線行程を採用している
が、第1層目を巻回した後に加熱・融着することなく、
第2層目が巻回し終わった後に全巻線を一緒に加熱・融
着する行程を採用することも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる外
外巻コイル及びその巻線方法と巻線装置によれば、以下
のような効果を奏する。 (1)各リード線がコイル本体の外側に位置する自己融
着線を用いた外外巻コイルにおいて平角線を用いて2層
巻きして構成するので、外外巻コイルを従来に比較して
さらに薄型化することができる。また、平角線の短面を
巻中心軸線に向けて巻回することにより、平角線の厚さ
方向がコイルの厚さ方向となるので平角線の長面を巻中
心軸線方向として巻回する場合に比較して、コイルを薄
型化することができる。 (2)平角線を用いてることにより、丸線を用いた場合
に比較して巻線間の隙間が少なくなるので、コイルの高
周波特性を向上させることができる。また、平角線を整
列巻きすることにより上記隙間を極めて少なくすること
ができるので、極めて高周波特性の良いコイルを構成す
ることができる。 (3)固定側巻取治具の端面の当接面に可動側巻取治具
の端面の凸部を当接させて固定側巻取治具の端面と可動
側巻取治具の端面との間に線条材が進入する略線条材幅
のギャップを形成して線条材を巻線するので、固定側巻
取治具から可動側巻取治具を離間させることによって容
易に巻線されたコイルを取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる外外巻コイル及びその巻線方
法と巻線装置の一実施形態において、巻線装置の概要を
示す構成図である。
【図2】 本発明に係わる外外巻コイル及びその巻線方
法と巻線装置の一実施形態において、固定側巻取治具と
可動側巻取治具の各端面の構造を示す正面斜視図であ
る。
【図3】 本発明に係わる外外巻コイル及びその巻線方
法と巻線装置の一実施形態において、固定側巻取治具の
端面の構造を示す第2の正面斜視図である。
【図4】 本発明に係わる外外巻コイル及びその巻線方
法と巻線装置の一実施形態において、巻線方法の説明図
である。
【図5】 本発明に係わる外外巻コイル及びその巻線方
法と巻線装置の一実施形態において、外外巻コイルの外
観を示す斜視図である。
【符号の説明】
A……線条材 a1……長面 a2……短面 B……外外巻コイル b1……コイル本体 b2,b3……リード線 1……固定側巻取治具(第1の巻取治具) 1a,2a……端面 1b……可動巻心部 1c,2c……当接面 1d,2d……側面 1e,2e……切欠部 1f……溝部 2……可動側巻取治具(第2の巻取治具) 2b……巻心部 3……給線装置 4……蓄線装置 5……固定装置 6……回転駆動装置 7……突出装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各リード線がコイル本体の外側に位置す
    る自己融着線を用いた外外巻コイルにおいて、平角線を
    用いて2層巻きしてなることを特徴とする外外巻コイ
    ル。
  2. 【請求項2】 平角線の短面を巻中心軸線に向けて巻回
    してなることを特徴とする請求項1記載の外外巻コイ
    ル。
  3. 【請求項3】 自己融着線を用いて各リード線がコイル
    本体の外側に位置する外外巻コイルの巻線方法であっ
    て、 給線装置から供給される線条材を蓄線装置に所定長さ蓄
    線する行程と、 蓄線装置から給線装置につながる線条材を蓄線装置側が
    第1の巻取治具の溝部に挿通されるように第1の巻取治
    具の端面と第2の巻取治具の端面との間に案内する行程
    と、 第1の巻取治具の端面の当接面と第2の巻取治具の端面
    の凸部とを当接状態として第1の巻取治具の端面と第2
    の巻取治具の端面との間に線条材が進入する略線条材幅
    のギャップを形成する行程と、 第1の巻取治具と第2の巻取治具と蓄線装置とを同時に
    一定方向に回転させて給線装置から供給される線条材を
    第1層目の巻線として巻回する行程と、 該第1層目の巻線を加熱して融着すると共に第1層目の
    巻線から給線装置につながる線条材を切断する行程と、 続いて前記当接面を突出させてギャップの幅を略線条材
    幅広げる行程と、 第1の巻取治具と第2の巻取治具とのみを前記一定方向
    とは反対方向に回転させて蓄線装置から供給される線条
    材を第2層目の巻線として巻回する行程と、 第2層目の巻線と第2層目の巻線とを加熱して融着する
    と共に第1層目の巻線から蓄線装置につながる線条材を
    切断する行程と、 からなることを特徴とする外外巻コイルの巻線方法。
  4. 【請求項4】 自己融着線を用いて各リード線がコイル
    本体の外側に位置する外外巻コイルの巻線方法であっ
    て、 給線装置から供給される線条材を蓄線装置に所定長さ蓄
    線する行程と、 蓄線装置から給線装置につながる線条材を蓄線装置側が
    第1の巻取治具の溝部に挿通されるように第1の巻取治
    具の端面と第2の巻取治具の端面との間に案内する行程
    と、 第1の巻取治具の端面の当接面と第2の巻取治具の端面
    の凸部とを当接状態として第1の巻取治具の端面と第2
    の巻取治具の端面との間に線条材が進入する略線条材幅
    のギャップを形成する行程と、 第1の巻取治具と第2の巻取治具と蓄線装置とを同時に
    一定方向に回転させて給線装置から供給される線条材を
    第1層目の巻線として巻回する行程と、 該第1層目の巻線を加熱して融着すると共に第1層目の
    巻線から給線装置につながる線条材を切断する行程と、 続いて前記凸部をさらに突出させてギャップの幅を略線
    条材幅広げる行程と、 第1の巻取治具と第2の巻取治具とのみを前記一定方向
    とは反対方向に回転させて蓄線装置から供給される線条
    材を第2層目の巻線として巻回する行程と、 第2層目の巻線と第2層目の巻線とを加熱して融着する
    と共に第1層目の巻線から蓄線装置につながる線条材を
    切断する行程と、 からなることを特徴とする外外巻コイルの巻線方法。
  5. 【請求項5】 線条材として平角線を用い、該平角線の
    長面を第1の巻取治具あるいは第2の巻取治具の端面に
    向けるように巻回することを特徴とする請求項3または
    4記載の外外巻コイルの巻線方法。
  6. 【請求項6】 各リード線がコイル本体の外側に位置す
    る外外巻コイルを自己融着線を用いて巻回する巻線装置
    であって、 線条材を供給する給線装置と、 給線装置から供給される線条材を所定長さ蓄線する蓄線
    装置と、 前記給線装置から供給される線条材を挿通して蓄線装置
    に向けて引出す溝部と該溝部に連なる第1の切欠部が端
    面に形成された突出自在な可動巻心部とを備えた第1の
    巻取治具と、 その端面から略線条材幅だけ突出すると共に前記可動巻
    心部に当接状態とされる巻心部が備えられ、該巻心部に
    は前記溝部に挿通された線条材を給線装置側に引出す第
    2の切欠部が形成された第2の巻取治具と、 前記可動巻心部を第1の巻取治具の端面に対して面一状
    態あるいは突出状態に移動させる突出装置と、 前記蓄線装置を固定状態あるいは前記第1の巻取治具あ
    るいは第2の巻取治具に固定する固定装置と、 前記可動巻心部を第1の巻取治具の端面と面一状態とし
    て前記第1の巻取治具と第2の巻取治具と蓄線装置とを
    同時に一定方向に回転させて給線装置から供給される線
    条材を第1の巻取治具の端面と第2の巻取治具の端面と
    の間に巻線させ、続いて可動巻心部を第1の巻取治具の
    端面から突出させた状態で第1の巻取治具と第2の巻取
    治具のみを前記一定方向とは反対方向に回転させて蓄線
    装置から供給される線条材を巻線させる回転駆動装置
    と、 を具備することを特徴とする外外巻コイルの巻線装置。
  7. 【請求項7】 各リード線がコイル本体の外側に位置す
    る外外巻コイルを自己融着線を用いて巻回する巻線装置
    であって、 線条材を供給する給線装置と、 給線装置から供給される線条材を所定長さ蓄線する蓄線
    装置と、 前記給線装置から供給される線条材を挿通して蓄線装置
    に向けて引出す溝部が端面に形成された第1の巻取治具
    と、 該第1の巻取治具の端面に当接状態とされると共にその
    端面から前記第1の巻取治具の端面方向に突出自在な可
    動巻心部が備えられ、該巻心部には前記溝部に挿通され
    た線条材を給線装置側に引出す第2の切欠部が形成され
    た第2の巻取治具と、 前記可動巻心部を第2の巻取治具の端面に対して略線条
    材幅だけ突出させた状態あるいは線条材幅の略2倍だけ
    突出させた状態に移動させる突出装置と、 前記蓄線装置を固定状態あるいは前記第1の巻取治具あ
    るいは第2の巻取治具に固定する固定装置と、 前記可動巻心部を第1の巻取治具の端面に対して略線条
    材幅だけ突出させた状態として前記第1の巻取治具と第
    2の巻取治具と蓄線装置とを同時に一定方向に回転させ
    て給線装置から供給される線条材を第1の巻取治具の端
    面と第2の巻取治具の端面との間に巻線させ、続いて可
    動巻心部を第2の巻取治具の端面から線条材幅の略2倍
    だけ突出させた状態で第1の巻取治具と第2の巻取治具
    のみを前記一定方向とは反対方向に回転させて蓄線装置
    から供給される線条材を巻線させる回転駆動装置と、 を具備することを特徴とする外外巻コイルの巻線装置。
  8. 【請求項8】 線条材として平角線を用い、該平角線の
    長面を第1の巻取治具あるいは第2の巻取治具の端面に
    向けるようにして巻回すること特徴とする請求項5記載
    の外外巻コイルの巻線装置。
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