JPH11125792A - 投・受光装置 - Google Patents

投・受光装置

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JPH11125792A
JPH11125792A JP30650797A JP30650797A JPH11125792A JP H11125792 A JPH11125792 A JP H11125792A JP 30650797 A JP30650797 A JP 30650797A JP 30650797 A JP30650797 A JP 30650797A JP H11125792 A JPH11125792 A JP H11125792A
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JP
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light
sectional shape
light emitting
cross
receiving device
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JP30650797A
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Tateki Orino
干城 折野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受光側に悪影響を与えずに対向装置の受信地
点における伝送ビーム径を最適な広がりに設定できると
同時に、対向装置の受信地点における伝送ビームの断面
形状を、如何なる伝送距離においても、ほぼ円形にする
ことが出来る投・受光装置を提供すること。 【解決手段】 該投光手段A1の光路中に、断面形状が
ほぼ楕円形の光束を発する発光部1と、該発光部1が発
する光束をほぼ円形の断面形状の光束に変換して射出さ
せるビーム断面形状変換部材3と、該発光部1あるいは
該ビーム断面形状変換部材3からの入射光束を発散角を
可変させて射出させる投光光発散角可変部材4,5とを
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投・受光装置に関
し、特に屋外の空間を伝送媒体として光通信を行う際
に、光を投・受光して双方向空間光通信を行う際に好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空間を伝送媒体として光ビー
ムの投光・受光を行う投・受光装置が種々提案されてい
る。
【0003】例えば、特開昭5−134207号公報に
開示された空間光通信装置においては、2台の同様な構
造の光通信装置を空間を隔てて対向配置し、お互いに光
ビームを投光して双方向光通信を行っている。
【0004】図13は従来の空間光通信装置の概要構成
図である。この空間光通信装置は、信号光発生用の発光
素子31と正のパワーの投光レンズ32とで構成される
投光手段と、信号光検出用の受光素子33と正のパワー
の受光レンズ34とで構成される受光手段と、投光光を
発射させるとともに受光光を透過させる偏光ビームスプ
リッタ35と、送信光LAの光束を拡大すると同時に受
信光LBの光束を縮小させるビームエクスパンダ36と
を備えている。ビームエクスパンダ36は、負のパワー
のレンズ群37と正のパワーのレンズ群38とで構成さ
れている。
【0005】偏光ビームスプリッタ35は投光レンズ3
2と受光レンズ34の光軸が交叉する位置に配置されて
おり、偏光ビームスプリッタ35の投光光出射側にビー
ムエクスパンダ36を配置している。
【0006】信号光発生用の発光素子31としてレーザ
ーダイオードを用い、偏光ビームスプリッタ35として
は、例えばS偏光光の殆どを反射し、P偏光光の殆どを
透過するような誘電体多層膜を蒸着した偏光分離面35
aを有する、直方体形状または立方体形状の偏光ビーム
スプリッタを用いている。
【0007】このような偏光ビームスプリッタ35を用
いて、最も効率の良い投光・受光を行う為に、図13に
示す投・受光装置Aからの送信光LAをS偏光としたと
きに、対向した投・受光装置B(図示せず)からの受信
光LBがP偏光となる関係にしている。
【0008】信号光発生用の発光素子31からの出射光
のうちS偏光は、正のパワーの投光レンズ32によりほ
ぼ平行光束となり、偏光ビームスプリッタ35の偏光分
離面35aで殆ど反射され、送信光LAとして投・受光
装置Aから投・受光装置Bへ投光される。
【0009】投・受光装置Bからの投光光(P偏光)は
投・受光装置Aに受信光LAとして入射し、偏光ビーム
スプリッタ35の偏光分離面35aを殆ど透過して信号
光検出用の受光素子33に受光される。
【0010】以上のような構成により投・受光光の双方
向通信を行っている。かゝる投・受光光の双方向通信を
最も効率よく行うためには、例えば、図13に示す構造
の空間光通信装置を紙面後方に45°傾斜させた、同一
構造の2台の空間光通信装置を対向設置させて使用すれ
ば良い。
【0011】図13に示す空間光通信装置では、レーザ
ーダイオード31と偏向ビームスプリッタ35との間に
ある第1のレンズ群32の、全体または一部を光軸に沿
って移動できるようにして、投光光発散角可変手段を構
成している。
【0012】従って、上記空間光送信装置では、投光光
発散角可変手段としての第1のレンズ群32の全体また
は一部を光軸に沿って移動させることにより、受光側へ
悪影響を与えずに、投・受光装置から出射する投光光L
Aの発散角を変えて、対向装置の受信地点における伝送
ビーム径を最適な広がりに設定できるようにしている。
【0013】また、断面形状が楕円形の光ビームを円形
に変換させるビーム整形素子としては、実開昭63−7
6818号に光ピックアップ光学系への適用例が開示さ
れている。
【0014】図14はその光ピックアップ光学系の概要
構成図である。このピックアップ光学系は、図13に示
す投・受光装置の偏向ビームスプリッタ35の代わり
に、屈折率の異なる2つのプリズムの接合面に偏光分離
面44aを形成し、更に投光光入射面を投光光軸に対し
て傾斜させた構成のビーム整形素子44を、投・受光光
分離手段として用いている。
【0015】このビーム整形素子44は、楕円形のビー
ム断面形状を円形に変えるビーム整形作用と、投光光を
透過させて受光光を反射させる投・受光光分離作用とを
兼ね備えたビーム整形素子の例である。
【0016】前記ピックアップ光学系は、断面形状が楕
円形で、紙面に平行方向に偏光している直線偏光光を出
射する半導体レーザー41からの出射光を、コリメート
レンズ42によって平行光束にして、前述したビーム整
形素子44に入射させる。この直線偏光光の殆どはビー
ム整形素子44の偏光分離面44aを透過して、ビーム
整形素子44から出射する。この出射光はビーム整形素
子44に入射する前の光束と比べて、水平方向の光束径
が拡大されて、1/4波長板45へ入射する。
【0017】一方、偏光方向が紙面に平行な直線偏光光
は、適切な光学軸の方向に設定されている1/4波長板
45によって円偏光光となって出射し、ミラー46で反
射した後に、対物レンズ47によりディスク基盤48の
光記録面上に集光される。
【0018】更に、ディスク基盤48の光記録面からの
反射光は、入射光とは180°位相のずれた円偏光光と
なって、1/4波長板45までの往路の光路を逆行す
る。この円偏光光は1/4波長板45によって往路光の
偏光方向とは直交する偏光方向、即ち紙面に垂直方向に
偏光している直線偏光光となって、ビーム整形素子44
に再度入射する。この直線偏光光はビーム整形素子44
の偏光分離面44aにおいては殆どが反射されてビーム
整形素子44を出射し、光検出器49に受光される。
【0019】本従来例は、ビーム整形素子44の前後に
おいて、入射ビームと出射ビームとを平行にすることを
目的としたビーム整形素子44を、光ピックアップ光学
系に適用した例を開示している。
【0020】尚、図15は上記実開昭63−76818
号において、従来例として提示している光ピックアップ
光学系の側面図である。この従来例は、楔状プリズム5
3より成るビーム整形素子と、偏光分離面54aを有す
る直交構成の偏光ビームスプリッタ54とが分離してい
て、ビーム整形素子としての楔状プリズム53の前後で
投光光軸が平行になっていない例である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図13に示す従来の空
間光通信装置において、図14または図15に示すよう
なビーム整形方法をそのまま適用すると、正のパワーを
有する第1のレンズ群32と偏光ビームスプリッタ35
との間にビーム整形素子44,53を配置させることに
なる。
【0022】この場合、前述の投光光発散角可変手段と
しての第1のレンズ群32を光軸に沿って移動させるこ
とによって、対向装置の受信地点における伝送ビーム径
を最適な広がりに設定しようとした時に、ビーム整形素
子44,53に入射する光線入射角が、周辺部の水平光
束部と垂直光束部とで異なり、ビーム整形素子44,5
3からの出射光束の周辺部の発散角が垂直方向と水平方
向とでは異なるので、その伝送ビーム形状を如何なる伝
送距離においても円形に保つ、ということが出来ない。
【0023】本発明の第1の目的は、空間光通信装置等
に用いられる投・受光装置において、ビーム断面形状変
換部材と投光光発散角可変部材とを用いる場合に、受光
側に悪影響を与えずに対向装置の受信地点における伝送
ビーム径を最適な広がりに設定できると同時に、対向装
置の受信地点における伝送ビームの断面形状を、如何な
る伝送距離においても、ほぼ円形にすることが出来る投
・受光装置を提供することにある。
【0024】また、本発明の第2の目的は、ほぼ楕円形
のビーム断面形状を厳密な円形にすることが出来ない、
整形不完全なビーム整形素子を用いている場合でも、ま
た、投光光に非対象な光線収差が残存している場合であ
っても、装置の使用可能な最大距離(装置の仕様上の使
用可能最大距離)における伝送ビームの断面形状を、殆
ど円形にすることが出来る投・受光装置を提供すること
にある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る投・受光装
置は、 〔1〕:投・受光光分離手段を介して投光手段からの光
束を所定方向に投光するとともに、該所定方向からの光
束を受光手段で受光を行う投・受光装置において、該投
光手段は、断面形状がほぼ楕円形の光束を発する発光部
と、該発光部が発する光束をほぼ円形の断面形状の光束
に変換して射出するビーム断面形状変換部材と、該ビー
ム断面形状変換部材より射出される光束の光路上に移動
して該ビーム断面形状変換部材からの光束を発散角を可
変させて該投・受光光分離手段に射出させる投光光発散
角可変部材とをその順に有することを特徴としている。
【0026】特に、 〔1−1−2〕:上記〔1〕の投・受光装置において、
該投光手段は、該ビーム断面形状変換部材として単一又
は複数の楔状の透明体を備え、該投光光発散角可変部材
として凹レンズと凸レンズとを備えていること、 〔1−1−3〕:上記〔1〕の投・受光装置において、
該投光手段は、該ビーム断面形状変換部材として負のパ
ワーを有するシリンドカルレンズと正のパワーを有する
シリンドカルレンズとを備え、該投光光発散角可変部材
として正のパワーを有するレンズ群を備えていること、 〔1−1−4〕:上記〔1〕又は〔1−1−2〕の投・
受光装置において、該投光手段は、該発光部と該ビーム
断面形状変換部材との間に、該発光部で発する光束の断
面形状の調節を行うためのビーム断面形状調節部材を有
すること、〔1−1−5〕:上記〔1−1−3〕の投・
受光装置において、該ビーム断面形 状調節部材は、該発光部と該ビーム断面形状変換部材と
の間の光路長を可変可能に光束の光路上を移動するレン
ズ群であること、 〔1−1−6〕:上記〔1〕乃至〔1−1−3〕の何れ
かの投・受光装置において、該投光手段は、該発光部を
光束の光路上に移動可能に構成して、該発光部の移動に
より該発光部と該ビーム断面形状変換部材との間の光路
長を可変させて光束の断面形状の調節を行っているこ
と、 〔1−1−7〕:上記〔1〕乃至〔1−1−3〕の何れ
かの投・受光装置において、該投光手段は、該ビーム断
面形状変換部材を光束の光路上に移動可能に構成して、
該ビーム断面形状変換部材の移動により該発光部と該ビ
ーム断面形状変換部材との間の光路長を可変させて光束
の断面形状の調節を行っていること、 〔1−1−8〕:上記〔1〕又は〔1−1−2〕の投・
受光装置において、該投光手段は、該発光部と該ビーム
断面形状変換部材との間に、該発光部が発する断面形状
略楕円形の光束を略平行光束にするレンズ群を有し、該
発光部と該レンズ群との間に、該レンズ群より射出され
る光束の断面形状の調節を行うためのビーム断面形状調
節部材を備えていること、 〔1−1−9〕:上記〔1−1−8〕の投・受光装置に
おいて、該ビーム断面形状調節部材は、該発光部と該レ
ンズ群とを連結する単一または複数の透明な連結板を備
え、該連結板全体または一部を厚さの異なる他の連結板
と交換するように構成されていること、 〔1−1−10〕:上記〔1−1−8〕の投・受光装置
において、該ビーム断面形状調節部材は、該発光部と該
レンズ群との間において厚さの異なる平行透明板を交換
可能に着脱できるように構成されていること、 〔1−1−11〕:上記〔1−1−8〕の投・受光装置
において、該ビーム断面形状調節部材は、該発光部と該
レンズ群との間において厚さ又は屈折率の異なる平行透
明板を交換可能に着脱できるように構成されているこ
と、 〔1−1−12〕:上記〔1〕乃至〔1−1−11〕の
何れかの投・受光装置において、該投・受光光分離手段
は、該投光手段からの光束を透過させるとともに、該所
定方向からの光束を該受光手段に向けて反射させる偏光
分離面を内在する透明体より成る偏光ビームスプリッタ
であること、 〔1−1−13〕:上記〔1〕乃至〔1−1−11〕の
何れかの投・受光装置において、該投・受光光分離手段
は、該投光手段から発せられた特定の波長帯の光束を透
過させるとともに、該投光手段から発せられた特定の波
長帯とは異なる該所定方向からの他の波長帯の光束を該
受光手段に向けて反射させるダイクロイック・ミラーで
あることなどを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る投・受光装置
を添付図面に示す実施形態に基づいて、更に詳しく説明
する。
【0028】本実施形態例では、同様な構造の2台の装
置を空間を隔てて対向配置して、双方向の投光および受
光を行なう、例えば双方向空間光通信装置に用いられる
投・受光装置を例示している。
【0029】なお、以下に説明において、第1の実施形
態例ないし第3の実施形態例は本発明の第1の目的を達
成することのできる投・受光装置を説明しており、第4
の実施形態例ないし第 の実施形態例は本発明の第2の
目的を達成することのできる投・受光装置の例である。
そして、第8及び第9の実施形態例は第1の実施形態例
の投・受光装置の投光手段にビーム断面形状調節機能を
付加した例である。
【0030】〔第1の実施形態例〕図1は第1の実施形
態例の投・受光装置の概要構成を示す平面図である。
【0031】本実施形態例の投・受光装置は、図1に示
すように、投光手段A1と受光手段A2と投・受光光分
離手段A3とを備えている。
【0032】投光手段A1は、信号光発生のための受光
素子(発光部)1と、正のパワーを有する第1のレンズ
群(コリメートレンズ)2と、楔状ガラス(ビーム断面
形状変換部材)3と、凹レンズおよび凸レンズ(投光光
発散角可変部材)4,5とをその順に配置して構成され
ている。
【0033】投光手段A1の各構成部材のうち、正のパ
ワーを有する第1のレンズ群2と楔状ガラス3とで投・
受光装置の投光光学系A11を構成している。また、信
号光発生用発光素子1として例えばレーザーダイオード
を用いている。また、楔状ガラス3は、その投光光入射
面3aを発光素子1からの投光光軸9に対して、適切な
角度設定で配置させて、第1のレンズ群2からの断面形
状略楕円形の光束を略円形の断面形状の光束に変換す
る。なお、楔状ガラス3は、図15に示す従来例のプリ
ズム53と同様な機能を有するものである。
【0034】受光手段A2は、正のパワーを有する第2
のレンズ群7と、信号光検出のための受光素子8とから
成っている。信号光検出用受光素子8として、例えば、
アバランシェ・フォトダイオードを用いている。
【0035】投・受光光分離手段A3は、図13に示す
従来例で説明したものと同様な偏光分離面6aを内在す
る透明体より成る偏光ビームスプリッタ6であり、偏光
分離面6aが投光光学系A11の光軸と受光光学系(第
2のレンズ群7)の光軸とに対して、共に45°の角度
を成すように配置されている。偏光ビームスプリッタ6
は、投光手段A1の凸レンズ5からの投光光LAを偏光
分離面6aで透過させて対向装置(不図示)に伝送し、
この対向装置からの受光光LBを偏光分離面6aで反射
して受光手段A2の第2のレンズ群7に入射させる。
【0036】以上の様な構成にすることにより、本実施
形態例の投・受光装置は、信号光発生のための発光素子
1から出射される、断面形状がほぼ楕円形の発散光(投
光光)を、正のパワーを有する第1のレンズ群2により
ほぼ平行光束にした後に、楔状ガラス3によりほぼ円形
の断面形状の光束に変換する。そして、楔状ガラス3よ
り射出された断面形状がほぼ円形の平行光束を、凹レン
ズ4と凸レンズ5とで成る光学系を介して偏光ビームス
プリッタ6に入射させる。この際に、該凹レンズ4また
は凸レンズ5を投光光学系A11の光軸に沿って移動さ
せる(図示の例では凸レンズ5)ことで、偏光ビームス
プリッタ6の偏光分離面6aを透過して出射される投光
光LAの断面形状を、如何なる伝送距離においても、ほ
ぼ円形にすることが出来る。
【0037】これにより、受光側に悪影響を与えずに対
向装置の受信地点における伝送ビーム径を最適な広がり
に設定できるようにすると同時に、対向装置の受信地点
における伝送ビームの断面形状を、如何なる伝送距離に
おいても、ほぼ円形にすることの出来る。
【0038】一方、図1に示す投・受光装置と空間を介
して対向配置された投・受光装置(不図示)からの受光
光LBは、同図に示す投・受光装置の偏光ビームスプリ
ッタ6に入射して、該偏光ビームスプリッタ6の偏光分
離面6aで反射された後に、正のパワーを有する第2の
レンズ群7を通って受光素子8により受光される。
【0039】以上のような構成の投・受光装置を用い
て、投・受光光の双方向通信を最も効率よく行うために
は、例えば、図1に示す構成で紙面後方に45°傾斜さ
せた、同一構造の2台の投・受光装置を対向設置させれ
ばよい。
【0040】本実施形態例では、投光光を透過させて受
光光を反射させる位置関係で、偏光ビームスプリッタ6
を用いた投・受光装置の一例を示した。本実施形態例の
投・受光装置の変形例として、投光手段A1と受光手段
A2とを入れ替えて、信号光発生のための発光素子1か
らビーム発散角可変素子の凸レンズ5に至る投光手段
を、偏光ビームスプリッタ6に入射する投光光の光軸
(図1に示す投光光の光軸)を回転軸として、90°回
転させて付け替えた構成の装置にしても、同様の効果を
得ることが出来る。
【0041】〔第2の実施形態例〕図2は第2の実施形
態例の投・受光装置の概要構成を示す平面図、図3は図
2に示す投・受光装置の側面図である。
【0042】第1の実施形態例において、1個の楔状ガ
ラス(ビーム断面形状変換部材)3をビーム整形素子と
して用い、その投光光入射面3aを発光部からの投光光
軸に対して、適切な角度設定で配置させた投・受光装置
の例を説明したが、以下に、2個の楔状ガラスをビーム
整形素子として用いて投・受光装置を構成した例を第2
の実施形態例で説明する。
【0043】本実施形態例の投・受光装置は、2個の楔
状ガラス(ビーム断面形状変換部材)を用いてビーム整
形素子を構成した他は、第1の実施形態例と同じ構成に
なっている。従って、第1の実施形態例の部材と同じ部
材に同一符号を付して、その部材の説明を省略する。ま
た、本実施形態例の投・受光装置における受光光LBの
受光経路も第1の実施形態例と同じであるので、その説
明を省略する。
【0044】本実施形態例では、図2に示すように、第
1の楔状ガラス11と第2の楔状ガラス12とでビーム
整形素子を構成し、これらの楔状ガラス11,12を適
切な位置関係で配置させることにより、第1の実施形態
例の投・受光装置において楔状ガラス3の前後で折れ曲
がっていた投光光の光軸9を平行にするようにしてい
る。
【0045】この様な構成の投・受光装置は、信号光発
生のための発光素子1から出射される、断面形状がほぼ
楕円形の発散光(投光光)を、正のパワーを有する第1
のレンズ群2によりほぼ平行光束にした後に、2個の楔
状ガラス11,12によりほぼ円形の断面形状の光束に
変換する。そして、楔状ガラス11,12より射出され
た断面形状がほぼ円形の平行光束を、凹レンズ4と凸レ
ンズ5とで成る光学系を介して偏光ビームスプリッタ6
に入射させる。この際に、該凹レンズ4または凸レンズ
5を投光光学系A11の光軸に沿って移動させる(図示
の例では凸レンズ5)ことで、偏光ビームスプリッタ6
の偏光分離面6aを透過して出射される投光光LAの断
面形状を、如何なる伝送距離においても、ほぼ円形にす
ることが出来る。
【0046】〔第3の実施形態例〕図4は第3の実施形
態例の投・受光装置の概要構成を示す平面図、図5は図
4に示す投・受光装置の側面図である。
【0047】本実施形態例では、図4に示すように、負
のパワーを有するシリンドリカルレンズ13と正のパワ
ーを有するシリンドリカルレンズ14とでビーム断面形
状変換部材を構成し、正のパワーを有するレンズ群15
を投光光発散角可変部材とした他は、第1の実施形態例
と同じ構成となっている。従って、第1の実施形態例の
部材と同じ部材に同一符号を付して、その部材の説明を
省略する。また、本実施形態例の投・受光装置における
受光光LBの受光経路も第1の実施形態例と同じである
ので、その説明を省略する。
【0048】本実施形態例では、上述したように、負の
パワーを有するシリンドリカルレンズ13と正のパワー
を有するシリンドリカルレンズ14とで成るビーム断面
形状変換部材を用いて、投光光の光軸9を一直線状にす
るようにしている。そして、信号光発生のための発光素
子1から出射される断面形状を上記シリンドリカルレン
ズ13,14とでほぼ円形の断面形状の光束に変換する
ようにしている。また、正のパワーを有するレンズ群1
5を光軸9に沿って移動させて投光光の発散角を可変す
るようにしている。
【0049】この様な構成の投・受光装置は、信号光発
生のための発光素子1から出射される、断面形状がほぼ
楕円形の発散光(投光光)を、負のパワーを有するシリ
ンドリカルレンズ13と正のパワーを有するシリンドリ
カルレンズ14とでほぼ円形の断面形状の光束に変換す
る。そして、上記シリンドリカルレンズ13,14より
射出された断面形状がほぼ円形の平行光束を、正のパワ
ーを有するレンズ群15を介して偏光ビームスプリッタ
6に入射させる。この際に、レンズ群15を光軸9に沿
って移動させることで、偏光ビームスプリッタ6の偏光
分離面6aを透過して出射される投光光LAの断面形状
を、如何なる伝送距離においても、ほぼ円形にすること
が出来る。
【0050】以上、説明した投・受光装置は、いずれの
実施形態例においても、投光手段A1がビーム断面形状
変換部材としての楔状ガラス3あるいはシリンドリカル
レンズ13,14と、投光光発散角可変部材としての凹
レンズ4、凸レンズ5あるいはレンズ群15とを備えて
いる。更に、投光手段A1は、発光素子1、ビーム断面
形状可変部材3または13,15、投光光発散角可変部
材4,5あるいは15をその順に配置している。そし
て、投光手段A1の発光素子1が発する断面形状略楕円
形の光束を上記ビーム断面形状変換部材3あるいは1
3,14で略円形の断面形状の光束に変換した後、該ビ
ーム断面形状変換部材3あるいは13,14より射出さ
れる略円形の断面形状の光束を上記投光光発散角可変部
材4,5あるいは15で該光束の発散角を可変して該投
・受光光分離手段としての偏光ビームスプリッタ6の偏
光分離面6aを透過させて投光している。
【0051】〔第4の実施形態例〕図6は第4の実施形
態例の投・受光装置の概要構成を示す平面図である。
【0052】本実施形態例では、第1の実施形態例の投
・受光装置において、投光手段A1の正のパワーを有す
る第1のレンズ群2を、光束の光路上に移動可能に構成
してビーム断面形状調節部材とした他は、第1の実施形
態例と同じ構成となっている。従って、第1の実施形態
例の部材と同じ部材に同一符号を付して、その部材の説
明を省略する。また、本実施形態例の投・受光装置にお
ける受光光LBの受光経路も第1の実施形態例と同じで
あるので、その説明を省略する。
【0053】本実施形態例の投・受光装置は、ほぼ楕円
形のビーム断面形状を厳密な円形にすることが出来な
い、整形不完全なビーム整形素子を用いている場合で
も、また、投光光に非対称な光線収差が残存している場
合であっても、装置に使用可能な最大距離における伝送
ビームの断面形状を、殆ど円形にするために、上記ビー
ム断面形状調節部材としての第1のレンズ群2を光束の
光路上に移動させて、発光素子1からビーム断面形状変
換部材としての楔状ガラス3に至る間の光路長を変える
ことにより、ビーム断面形状の微調整を行なうように構
成した例である。
【0054】この様な構成の投・受光装置は、投光手段
A1において、正のパワーを有する第1のレンズ群2
を、光軸に沿って移動させることにより、楔状ガラス3
への入射ビーム(入射光束)の発散角を変化させること
ができる。即ち、正のパワーを有する第1のレンズ群2
より出射する出射ビーム(出射光束)の断面形状はほぼ
楕円形であり、該ビームの発散角度の変化は短径方向よ
りも長径方向の方が大きいために、楔状ガラス3のビー
ム出射側において、直交する子午光束と球欠光束とにつ
いて、発散角度が異なる出射ビームに、即ち、ほぼ円形
の出射ビームにすることができる。
【0055】これにより、ほぼ楕円形のビーム断面形状
を厳密な円形にすることが出来ない、整形不完全なビー
ム整形素子を用いている場合でも、また、投光光に非対
称な光線収差が残存している場合であっても、装置に使
用可能な最大距離における伝送ビームの断面形状を、殆
ど円形にすることが出来る。
【0056】〔第5の実施形態例〕図7は第5の実施形
態例の投・受光装置の概要構成を示す平面図である。
【0057】本実施形態例では、第1の実施形態例の投
・受光装置において、発光部としての発光素子1を光束
の光路上に移動可能に構成した他は、第1の実施形態例
と同じ構成となっている。従って、第1の実施形態例の
部材と同じ部材に同一符号を付して、その部材の説明を
省略する。また、本実施形態例の投・受光装置における
受光光LBの受光経路も第1の実施形態例と同じである
ので、その説明を省略する。
【0058】本実施形態例の投・受光装置は、ほぼ楕円
形のビーム断面形状を厳密な円形にすることが出来な
い、整形不完全なビーム整形素子を用いている場合で
も、また、投光光に非対称な光線収差が残存している場
合であっても、装置に使用可能な最大距離における伝送
ビームの断面形状を、殆ど円形にするために、上記発光
素子1を光束の光路上に移動させて、発光素子1からビ
ーム断面形状変換部材としての楔状ガラス3に至る間の
光路長を変えることにより、ビーム断面形状の微調整を
行なうように構成した例である。
【0059】この様な構成の投・受光装置は、投光手段
A1において、発光素子1を光束の光路上に移動させる
ことにより、楔状ガラス3への入射ビーム(入射光束)
の発散角を変化させることができる。即ち、正のパワー
を有する第1のレンズ群2より出射する出射ビーム(出
射光束)の断面形状はほぼ楕円形であり、該ビームの発
散角度の変化は短径方向よりも長径方向の方が大きいた
めに、楔状ガラス3のビーム出射側において、直交する
子午光束と球欠光束とについて、発散角度が異なる出射
ビームに、即ち、ほぼ円形の出射ビームにすることがで
きる。
【0060】これにより、ほぼ楕円形のビーム断面形状
を厳密な円形にすることが出来ない、整形不完全なビー
ム整形素子を用いている場合でも、また、投光光に非対
称な光線収差が残存している場合であっても、装置に使
用可能な最大距離における伝送ビームの断面形状を、殆
ど円形にすることが出来る。
【0061】〔第6の実施形態例〕図8は第6の実施形
態例の投・受光装置の概要構成を示す平面図である。
【0062】本実施形態例では、第3の実施形態例の投
・受光装置において、ビーム断面形状変換部材としての
シリンドリカルレンズ13,14を、発光素子1が発す
る光束の光路上(光軸9上)に移動可能に構成した他
は、第3の実施形態例と同じ構成となっている。従っ
て、第3の実施形態例の部材と同じ部材に同一符号を付
して、その部材の説明を省略する。また、本実施形態例
の投・受光装置における受光光LBの受光経路も第3の
実施形態例と同じであるので、その説明を省略する。
【0063】本実施形態例の投・受光装置は、ほぼ楕円
形のビーム断面形状を厳密な円形にすることが出来な
い、整形不完全なビーム整形素子を用いている場合で
も、また、投光光に非対称な光線収差が残存している場
合であっても、装置に使用可能な最大距離における伝送
ビームの断面形状を、殆ど円形にするために、上記シリ
ンドリカルレンズ13,14を光軸9上に移動させて、
発光素子1と該シリンドリカルレンズ13,14との間
の光路長を変えることにより、ビーム断面形状の微調整
を行なうように構成した例である。
【0064】この様な構成の投・受光装置は、投光手段
A1において、シリンドリカルレンズ13,14を光束
の光路上に移動させることにより、投光光発散角可変部
材としての正のパワーを有するレンズ群15への入射ビ
ーム(入射光束)の発散角を変化させることができる。
即ち、発光素子1が発する射出ビーム(射出光束)の断
面形状はほぼ楕円形であり、該ビームの発散角度の変化
は短径方向よりも長径方向の方が大きいために、シリン
ドリカルレンズ14のビーム出射側において、直交する
子午光束と球欠光束とについて、発散角度が異なる出射
ビームに、即ち、ほぼ円形の出射ビームにすることがで
きる。
【0065】これにより、ほぼ楕円形のビーム断面形状
を厳密な円形にすることが出来ない、整形不完全なビー
ム整形素子を用いている場合でも、また、投光光に非対
称な光線収差が残存している場合であっても、装置に使
用可能な最大距離における伝送ビームの断面形状を、殆
ど円形にすることが出来る。
【0066】〔第7の実施形態例〕図9は第7の実施形
態例の投・受光装置の概要構成を示す平面図である。
【0067】本実施形態例では、第3の実施形態例の投
・受光装置において、発光部としての発光素子1を光束
の光路上に移動可能に構成した他は、第3の実施形態例
と同じ構成となっている。従って、第3の実施形態例の
部材と同じ部材に同一符号を付して、その部材の説明を
省略する。また、本実施形態例の投・受光装置における
受光光LBの受光経路も第3の実施形態例と同じである
ので、その説明を省略する。
【0068】本実施形態例の投・受光装置は、ほぼ楕円
形のビーム断面形状を厳密な円形にすることが出来な
い、整形不完全なビーム整形素子を用いている場合で
も、また、投光光に非対称な光線収差が残存している場
合であっても、装置に使用可能な最大距離における伝送
ビームの断面形状を、殆ど円形にするために、上記発光
素子1を光束の光路上に移動させて、発光素子1とビー
ム断面形状変換部材としてのシリンドリカルレンズ1
3,14との間の光路長を変えることにより、ビーム断
面形状の微調整を行なうように構成した例である。
【0069】この様な構成の投・受光装置は、投光手段
A1において、発光素子1を光束の光路上に移動させる
ことにより、シリンドリカルレンズ13,14への入射
ビーム(入射光束)の発散角を変化させることができ
る。即ち、発光素子1が発する射出ビーム(射出光束)
の断面形状はほぼ楕円形であり、該ビームの発散角度の
変化は短径方向よりも長径方向の方が大きいために、シ
リンドリカルレンズ14のビーム出射側において、直交
する子午光束と球欠光束とについて、発散角度が異なる
出射ビームに、即ち、ほぼ円形の出射ビームにすること
ができる。
【0070】これにより、ほぼ楕円形のビーム断面形状
を厳密な円形にすることが出来ない、整形不完全なビー
ム整形素子を用いている場合でも、また、投光光に非対
称な光線収差が残存している場合であっても、装置に使
用可能な最大距離における伝送ビームの断面形状を、殆
ど円形にすることが出来る。
【0071】以上、説明した投・受光装置は、いずれの
実施形態例においても、投光手段A1の発光素子1とビ
ーム断面形状変換手段としての楔状ガラス3との間に配
置した正のパワーを有する第1のレンズ群2、または、
信号光発生のための発光素子1を含む発光部、あるい
は、負のパワーを有するシリンドリカルレンズ13と正
のパワーを有するシリンドリカルレンズ14とで成るビ
ーム断面形状変換部材、の何れかを光路(光軸)上に沿
って移動させることによって、装置の使用可能な最大距
離における伝送ビームの断面形状を、殆ど円形になるよ
うに調節することの出来る投・受光装置の例である。
【0072】〔第8の実施形態例〕図10は第1の実施
形態例の投・受光装置に別のビーム断面形状調節法を適
用した投光手段の概要構成図である。
【0073】本実施形態例では、図10に示すように、
信号光発生のための発光素子1、正のパワーを有する第
1のレンズ群2、楔状ガラス3を、それぞれ発光部ユニ
ット16、第1の鏡筒17、第2の鏡筒18により保持
し、更に発光部ユニット16と第1の鏡筒17とをスぺ
ーサー19によって連結して、投光手段A1を構成して
いる。
【0074】スぺーサー19は、厚さの異なる交換可能
な他のスぺーサーと交換可能に、または、複数のスぺー
サーを交換可能に重ね合わせて構成することができる。
【0075】この様な構成の投光手段A1を備える本実
施形態例の投・受光装置は、後述のビーム断面形状調節
作業において、スぺーサー19を厚さの異なる他のスぺ
ーサーと交換するか、または、複数のスぺーサーを重ね
合わせて構成したスぺーサー19の一部のスぺーサーを
増減させることにより、信号光発生用発光素子1と正の
パワーを有する第1のレンズ群2との間の光路長を変え
て、装置の使用可能な最大距離における伝送ビームの断
面形状が、殆ど円形になるように調節することが出来
る。
【0076】本実施形態例のビーム断面形状調節法は、
第2の実施形態例の投・受光装置にも適用することがで
きる。
【0077】〔第9の実施形態例〕図11は第1の実施
形態例の投・受光装置にさらに別のビーム断面形状調節
方法を適用した投光手段の概要構成図である。
【0078】本実施形態例では、図11に示すように、
信号光発生のための発光素子1、正のパワーを有する第
1のレンズ群2、楔状ガラス3を、それぞれ発光部ユニ
ット16、第1の鏡筒17、第2の鏡筒18により保持
して、第1の鏡筒17に発光素子1と第1のレンズ群2
との間で開設した開口部17aを利用して、厚さまたは
屈折率の異なる任意の平行ガラス(平行透明板)20を
光路内に入退出させるか、または、回転可能な円盤(不
図示)上に配置させた厚さまたは屈折率の異なる複数の
平行ガラス(平行透明板)を、該円盤の中心を回転軸と
して回転させることによって、任意の平行ガラスを光路
内に入るように切り換えるように、投光手段A1を構成
している。
【0079】この様な構成の投光手段A1を備える本実
施形態例の投・受光装置は、後述のビーム断面形状調節
作業において、平行ガラス(平行透明板)20の上述の
如き操作を行うことにより、信号光発生用発光素子1と
正のパワーを有する第1のレンズ群2との間の光路長を
変えて、装置の使用可能な最大距離における伝送ビーム
の断面形状が、殆ど円形になるように調節することが出
来る。
【0080】本実施形態例のビーム断面形状調節法は、
第2の実施形態例の投・受光装置にも適用することがで
きる。
【0081】〔本発明に係る投・受光装置のビーム断面
形状調節方法〕次に、本発明に係る投・受光装置のビー
ム断面形状調節方法を図12を参照して説明する。図1
2にビーム断面形状調節を行なう時に必要な機器の一例
を示す。
【0082】図12に示すように、コリメータレンズ2
2と、CCDカメラ23と、TVモニター24とを準備
し、CCDカメラ23の受光面位置を、コリメータレン
ズ22の投光光LAと、同一波長帯における焦点位置に
予め設定しておく。次に、前述した実施形態例の投・受
光装置Aから投光光LAを出射させて、コリメータレン
ズ22によりCCDカメラ23の受光面に集光させる。
更に、CCDカメラ23からの映像をTVモニター24
に出力する。
【0083】以上のような設定で、TVモニター24上
のビーム断面形状を観察しながら、投・受光装置Aのビ
ーム断面形状の調節を行う。
【0084】即ち、第1、第2または第3の投・受光装
置であれば、正のパワーを有する第1のレンズ群2、ま
たは、信号光発生のための発光素子1を含む発光部、あ
るいは、負のパワーを有するシリンドリカルレンズ13
と正のパワーを有するシリンドリカルレンズ14とで成
るビーム断面形状変換部材を光路上に動作させて、TV
モニター24上のビーム断面形状が円形になった所で、
ビーム断面形状調節作業を終了する。
【0085】また、第4、第5、第6または第7の投・
受光装置であれば、正のパワーを有する第1のレンズ群
2、または、信号光発生のための発光素子1を含む発光
部、あるいは、負のパワーを有するシリンドリカルレン
ズ13と正のパワーを有するシリンドリカルレンズ14
とで成るビーム断面形状変換部材を光路上に動作させ
て、TVモニター24上のビーム断面形状が円形になっ
た所で、ビーム断面形状調節作業を終了する。
【0086】また、第8または第9の光学手段を有する
投・受光装置であれば、発光部ユニット16と第1の鏡
筒17とを連結するスぺーサー19を交換したり、ある
いは、平行ガラス20を光路内に入退出させるか、切り
換えるかしたりして、TVモニター24上のビーム断面
形状が円形になった所で、ビーム断面形状調節作業を終
了する。
【0087】〔他の実施形態例〕前述の各実施形態例で
は、投・受光光分離手段として偏光ビームスプリッタ6
を用いて、対向設置する2台の装置の発行波長がお互い
に同一波長帯の信号光発生のための発行素子1を用いた
投・受光装置の例を説明しているが、この代わりに、対
向設置する2台の装置において、お互いに異なる波長帯
の信号光発生のための発光素子を用いる場合には、一方
の波長帯を透過させ他方の波長帯を反射させるダイクロ
イック・フィルターを、投・受光光分離手段として用い
ても同様の効果を得ることが出来る。また、投・受光光
分離手段としてハーフ・ミラーを用いることもできる。
【0088】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、断面形状がほぼ楕円形の光束を発する発光部と、該
発光部が発する光束をほぼ円形の断面形状の光束に変換
して射出させるビーム断面形状変換部材と、該入射光束
を発散角を可変させて射出させる投光光発散角可変部材
とを光路中に設けた投光手段を具備するものであるの
で、受光側に悪影響を与えること無く、如何なる伝送距
離においても伝送ビームの断面形状をほぼ円形にでき
て、伝送ビームを最適な広がりにすることが出来る投・
受光装置を実現できた。
【0089】特に、投光手段が発光部とビーム断面形状
変換部材と投光光発散角可変部材とをその順に有する場
合、該発光部が発する断面形状がほぼ楕円形の光束を該
ビーム断面形状変換部材でほぼ円形の断面形状の光束に
変換した後、該ビーム断面形状変換部材より射出される
光束の光路上に該投光光発散角可変部材を移動させて当
該光束を発散角を可変して投・受光光分離手段に射出さ
せることができるので、受光側に悪影響を与えること無
く、如何なる伝送距離においても伝送ビームの断面形状
をほぼ円形にできて、伝送ビームを最適な広がりにする
ことが出来る。
【0090】また、上記投光手段がビーム断面形状調節
部材、あるいはビーム断面形状調節機能を備えているの
で、整形不完全なビーム整形手段を用いている場合で
も、また、投光光に非対称な光線収差が発生している場
合でも、装置の使用可能な最大距離における伝送ビーム
の断面形状を殆ど円形にして、更に効率の良い光伝送を
行なうことが出来る投・受光装置を実現できた。
【0091】従って、本発明に係る投・受光装置は、伝
送ビームの伝送性能を格段に向上させることができて、
効率の良い光伝送を行なうことが出来るという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態例の投・受光装置の概要構成を
示す平面図である。
【図2】第2の実施形態例の投・受光装置の概要構成を
示す平面図である。
【図3】図2に示す投・受光装置の側面図である。
【図4】第3の実施形態例の投・受光装置の概要構成を
示す平面図である。
【図5】図4に示す投・受光装置の側面図である。
【図6】第4の実施形態例の投・受光装置の概要構成を
示す平面図である。
【図7】第5の実施形態例の投・受光装置の概要構成を
示す平面図である。
【図8】第6の実施形態例の投・受光装置の概要構成を
示す平面図である。
【図9】第7の実施形態例の投・受光装置の概要構成を
示す平面図である。
【図10】第1の実施形態例の投・受光装置に別のビー
ム断面形状調節法を適用した投光手段の概要構成図であ
る。
【図11】第1の実施形態例の投・受光装置にさらに別
のビーム断面形状調節方法を適用した投光手段の概要構
成図である。
【図12】本発明に係る投・受光装置においてビーム断
面形状調節を行なう時に必要な機器の配置の一例を示す
説明図である。
【図13】従来の投・受光装置の一例を示す概要構成図
である。
【図14】従来の光ピックアップ光学系の一例を示す概
要構成図である。
【図15】従来の光ピックアップ光学系の他の例を示す
側面図である。
【符号の説明】
A1:投光手段 A2:受光手段 A3:投・受光光分離手段 1:発光素子(投光手段の発光部) 2:第1のレンズ群(投光手段のビーム断面形状調節部
材) 3,11,12:楔状ガラス(投光手段のビーム断面形
状変換部材) 4:凹レンズ(投光手段の投光光発散角可変部材) 5:凸レンズ(投光手段の投光光発散角可変部材) 6:偏光ビームスプリッタ(投・受光光分離手段) 6a:偏光分離面 7:第2のレンズ群(受光手段) 8:受光素子(受光手段) 13:負のシリンドリカルレンズ(投光手段の投光光発
散角可変部材) 14:正のシリンドリカルレンズ(投光手段の投光光発
散角可変部材) 19:スペーサ(透明な連結板) 20:平行ガラス(平行透明板) LA:投光光(または受信光) LB:受光光(または受信光)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投・受光光分離手段を介して投光手段か
    らの光束を所定方向に投光するとともに、該所定方向か
    らの光束を受光手段で受光を行う投・受光装置におい
    て、該投光手段は、断面形状がほぼ楕円形の光束を発す
    る発光部と、該発光部が発する光束をほぼ円形の断面形
    状の光束に変換して射出するビーム断面形状変換部材
    と、該ビーム断面形状変換部材より射出される光束の光
    路上に移動して該ビーム断面形状変換部材からの光束を
    発散角を可変させて該投・受光光分離手段に射出させる
    投光光発散角可変部材とをその順に有することを特徴と
    する請求項1に記載の投・受光装置。
  2. 【請求項2】 該投光手段は、該ビーム断面形状変換部
    材として単一又は複数の楔状の透明体を備え、該投光光
    発散角可変部材として凹レンズと凸レンズとを備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の投・受光装置。
  3. 【請求項3】 該投光手段は、該ビーム断面形状変換部
    材として負のパワーを有するシリンドカルレンズと正の
    パワーを有するシリンドカルレンズとを備え、該投光光
    発散角可変部材として正のパワーを有するレンズ群を備
    えていることを特徴とする請求項1に記載の投・受光装
    置。
  4. 【請求項4】 該投光手段は、該発光部と該ビーム断面
    形状変換部材との間に、該発光部で発する光束の断面形
    状の調節を行うためのビーム断面形状調節部材を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の投・受光装
    置。
  5. 【請求項5】 該ビーム断面形状調節部材は、該発光部
    と該ビーム断面形状変換部材との間の光路長を可変可能
    に光束の光路上を移動するレンズ群であることを特徴と
    する請求項3に記載の投・受光装置。
  6. 【請求項6】 該投光手段は、該発光部を光束の光路上
    に移動可能に構成して、該発光部の移動により該発光部
    と該ビーム断面形状変換部材との間の光路長を可変させ
    て光束の断面形状の調節を行っていることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の投・受光装置。
  7. 【請求項7】 該投光手段は、該ビーム断面形状変換部
    材を光束の光路上に移動可能に構成して、該ビーム断面
    形状変換部材の移動により該発光部と該ビーム断面形状
    変換部材との間の光路長を可変させて光束の断面形状の
    調節を行っていることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れか一項に記載の投・受光装置。
  8. 【請求項8】 該投光手段は、該発光部と該ビーム断面
    形状変換部材との間に、該発光部が発する断面形状略楕
    円形の光束を略平行光束にするレンズ群を有し、該発光
    部と該レンズ群との間に、該レンズ群より射出される光
    束の断面形状の調節を行うためのビーム断面形状調節部
    材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の投・受光装置。
  9. 【請求項9】 該ビーム断面形状調節部材は、該発光部
    と該レンズ群とを連結する単一または複数の透明な連結
    板を備え、該連結板全体または一部を厚さの異なる他の
    連結板と交換するように構成されていることを特徴とす
    る請求項8に記載の投・受光装置。
  10. 【請求項10】 該ビーム断面形状調節部材は、該発光
    部と該レンズ群との間において厚さの異なる平行透明板
    を交換可能に着脱できるように構成されていることを特
    徴とする請求項8に記載の投・受光装置。
  11. 【請求項11】 該ビーム断面形状調節部材は、該発光
    部と該レンズ群との間において厚さ又は屈折率の異なる
    平行透明板を交換可能に着脱できるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項8に記載の投・受光装置。
  12. 【請求項12】 該投・受光光分離手段は、該投光手段
    からの光束を透過させるとともに、該所定方向からの光
    束を該受光手段に向けて反射させる偏光分離面を内在す
    る透明体より成る偏光ビームスプリッタであることを特
    徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の投・受
    光装置。
  13. 【請求項13】 該投・受光光分離手段は、該投光手段
    から発せられた特定の波長帯の光束を透過させるととも
    に、該投光手段から発せられた特定の波長帯とは異なる
    該所定方向からの他の波長帯の光束を該受光手段に向け
    て反射させるダイクロイック・ミラーであることを特徴
    とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の投・受光
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005345614A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Olympus Corp レーザ顕微鏡
KR20160079519A (ko) * 2014-12-26 2016-07-06 주식회사 엠피콤 저손실 파장다중 양방향 광송수신모듈

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