JPH11124767A - ウエブの熱処理装置 - Google Patents

ウエブの熱処理装置

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JPH11124767A
JPH11124767A JP29238897A JP29238897A JPH11124767A JP H11124767 A JPH11124767 A JP H11124767A JP 29238897 A JP29238897 A JP 29238897A JP 29238897 A JP29238897 A JP 29238897A JP H11124767 A JPH11124767 A JP H11124767A
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JP
Japan
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web
heat treatment
pair
traveling
nets
Prior art date
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Pending
Application number
JP29238897A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Kimura
明彦 木村
Takafumi Yoshikawa
卓文 吉川
Akira Kawai
明 河井
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Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
Original Assignee
Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
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Publication date
Application filed by Hirano Tecseed Co Ltd, Hirano Steel Recycle Co filed Critical Hirano Tecseed Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下一対の搬送ネットでウエブを搬送する場
合により効果的にウエブを収縮させることができる熱処
理装置を提供する。 【解決手段】 上下一対の搬送ネット22,24の下方
に振動装置52を設け、回転部材54を回転させること
により下搬送ネット24を振動させて、オーバーフィー
ド状態のウエブの収縮を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織物や編み物等の
布帛(以下、ウエブという)を乾燥させるための熱処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】布帛は、織機で織り上がってから糊抜
き、精練工、乾燥、染色等の多種の工程を経て最終製品
となるが、これらの工程で布帛の縦方向のテンションが
かかり、布帛が縦方向に伸ばされ規定の密度に入らない
ということがあった。
【0003】そのために、布帛にテンションがかからな
いようして規定の密度に近づけるために、各工程を処理
する機械を設計する必要があった。
【0004】しかし、その設計は非常に難しいものであ
った。
【0005】例えば、布帛にテンションを与えないため
に、布帛の乾燥機では、テンションレスの乾燥を行う必
要がある。この場合に、布帛のストレスはある程度回復
して収縮するが、元の状態に回復させることは無理であ
り、特に綿ニットは充分に収縮させておかないと、製品
後の洗濯等で収縮し、客からクレームが来るという問題
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上により、布帛の乾
燥工程で、布帛を収縮させる方法としては、熱処理装置
にある熱処理室へ上下一対の搬送ネットにて布帛を送り
込み、この場合に、布帛の搬送速度をネットの走行速度
よりも速くして、上下一対の搬送ネット間でオーバーフ
ィード状態で乾燥させて収縮させる方法がある(実開昭
62−110294号)。しかしながら、この方法であ
ると布帛への収縮効果が少ないという問題点がある。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、上下
一対の搬送ネットでウエブを搬送する場合において、よ
り効果的にウエブを収縮させることができる熱処理装置
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のウエ
ブの熱処理装置は、熱処理室内部を前後方向に走行する
上下一対の搬送ネットと、前記上下一対の搬送ネットの
間をオーバフイード状態で前後方向に走行するウエブへ
熱風を噴射するノズルとを有するウエブの熱処理装置に
おいて、前記上下一対の搬送ネットのうち、少なくとも
一の搬送ネットを走行させつつ、上下方向に振動させる
振動手段を前記熱処理室内部に設けたものである。
【0009】請求項2のウエブの熱処理装置は、請求項
1のものにおいて、前記振動手段は、ウエブの水分率が
10%以上60%以下の範囲内に設けられているもので
ある。
【0010】請求項3のウエブの熱処理装置は、請求項
1のものにおいて、前記振動手段は、前記振動をさせた
い搬送ネットのウエブとは反対側の位置であって、前記
搬送ネットの幅方向と平行に回転軸を有する回転部材
と、前記回転部材の周面から所定角度毎に突出した複数
の押圧部材と、前記複数の押圧部材が前記搬送ネットの
走行方向とは反対方向に、前記搬送ネットと回転接触す
るように、前記回転部材を回転させる駆動手段とよりな
るものである。
【0011】請求項4のウエブの熱処理装置は、請求項
3のものにおいて、前記押圧部材は、前記回転部材の周
面に90°毎に4個突出しているものである。
【0012】請求項5のウエブの熱処理装置は、請求項
3のものにおいて、前記押圧部材の先端部が、曲面形状
であるものである。
【0013】上記構成のウエブの熱処理装置であると、
上下一対の搬送ネットから熱風を吹き付け、乾燥の途中
にあるウエブに振動を与えて、乾燥工程より前の工程に
おけるテンション等でウエブに溜まったストレスを除去
してウエブを収縮させる。
【0014】
【発明の実施の形態】 (第1の実施例)以下、本発明の第1の実施例を図1〜
図6に基づいて説明する。
【0015】図1は本布帛であるウエブWを乾燥収縮さ
せる熱処理装置10の要部の斜視図であり、図2は熱処
理装置10の縦断面図であり、図3は図2におけるA−
A線断面図である。
【0016】図2に示すように、熱処理装置10は、乾
燥を行うための熱処理室12と、熱処理室12にウエブ
Wを搬入するための搬入室14と、ウエブWを搬出する
ための搬出室16とよりなる。
【0017】熱処理室12の内部には、前後方向に上下
一対のノズル18,20が設けられている。上下一対の
ノズル18,20は、図2に示すように千鳥状に配され
ている。
【0018】上下一対のノズル18,20の間に設けら
れたウエブWの搬送路には、上下一対の搬送ネット2
2,24が設けられている。この上下一対の搬送ネット
22,24は、それぞれ駆動ロール26,28によって
走行する。
【0019】搬入室14の天井面にはウエブWの搬入口
30が設けられ、この搬入口30の上方にはウエブWを
オーバーフィード状態で搬入するための搬入ロール3
2,34が設けられている。
【0020】搬出室16の天井面にはウエブWの搬出口
36が設けられ、その上方には搬出ロール38が設けら
れている。
【0021】この上下一対の搬送ネット22,24と駆
動ロール26,28、搬入ロール32,34及び搬出ロ
ール38の関係を示したのが図1の斜視図である。
【0022】次に、図3に基づいてウエブWに熱風を吹
き付ける状態について説明する。
【0023】上下一対のノズル18,20の右側にはダ
クト40が設けられ、このダクト40の上部には送風機
(遠心式ファン)42が設けられている。また、熱処理
室12の天井面近傍にはエアーフィルター44とヒータ
46が設けられている。
【0024】送風機42の下方から熱風をダクト40に
吹き出す。ダクト40を通った熱風は上ノズル18の下
面に設けられた吹出口48から吹き出され、また、下ノ
ズル20の上面に設けられた吹出口50から吹き出され
る。この上下一対のノズル18,20から吹き出された
熱風は、上下一対の搬送ネット22,24を通過してウ
エブWに当たりウエブWを乾燥させる。ウエブWに当た
った熱風(以下、リターンエアーという)は、上方に流
れ、エアーフィルター44を通過して、ヒータ46で再
び加熱されて送風機42に至る。以上により、熱処理室
12内部では、熱風が循環してウエブWを乾燥させる。
【0025】次に、下搬送ネット24を上下方向に振動
させる振動装置52の構造について、図4〜図6に基づ
いて説明する。
【0026】図5に示すように、振動装置52は、回転
部材54とこれを回転させるモータ56とよりなる。
【0027】図5に示すように、回転部材54は、回転
軸58が、下ノズル20,20の間において、ウエブW
の幅方向と平行に配されている。図6に示すように、こ
の回転軸58の左右両端部から支持棒60,60が突出
し、この一対の支持棒60の間に、ステンレス製のパイ
プよりなる押圧部材62が架設されている。そして、こ
の押圧部材62は、回転軸58の周面に90゜毎に4個
設けられている。
【0028】モータ56は、回転軸58を回転させるも
のであるが、その回転方向は、下搬送ネット24の走行
方向と押圧部材62の回転接触方向とが反対方向になる
ように回転させている。
【0029】図4に示すように、押圧部材62は、回転
して最も高い位置に来たときに、下搬送ネット24を下
から突き上げるように接触して上方に移動させ、その最
も高い位置から外れたときに、下搬送ネット24は下方
に落下する。これによって、4個の押圧部材62が下搬
送ネット24に接触する度に、下搬送ネット24は上下
方向に振動する。この上下方向の振動幅は、10〜15
mmであり、その振動数は綿ニットの場合には600〜
1,000回/分である。
【0030】また、この振動装置52を配する位置は、
熱処理室12の搬入側の近くでも効果は少なく、搬出側
の近くでも効果は少ない。すなわち、出願人が実験をし
たところ、ウエブWに含まれている水分率が、10%以
上60%以下の乾燥状態にあるウエブWに対して効果が
あることが判明した。したがって、この振動装置52を
設ける位置は、熱処理装置12のほぼ中央部が好適であ
る。
【0031】上記構成の熱処理装置10においてウエブ
Wを収縮乾燥させる場合には、上下一対の搬送ネット2
2,24の間を、図4に示すようにオーバーフィード状
態でウエブWを走行させる。そして、振動装置52によ
って、下搬送ネット24を上下方向に振動させる。これ
によって、ウエブWは熱風によって乾燥するとともに、
全工程におけるテンション等でウエブWに溜まったスト
レスをこの振動によって除去してウエブWを収縮させ、
従来の収縮効果よりも大きな効果を得ることができる。
【0032】なお、上下の振動幅や振動数は、乾燥収縮
させたいウエブWの種類によって変更することが望まし
い。
【0033】(第2の実施例)図7は、回転部材54の
第2の実施例の斜視図である。
【0034】本実施例の場合には、回転部材64の軸方
向に沿って押圧バネ66を4枚突出させている。この場
合に、押圧羽根66の先端は、下搬送ネット24を傷つ
けないようにするために、曲面形状に形成されている。
【0035】(第3の実施例)図8は、回転部材54の
第3の実施例の斜視図である。
【0036】本実施例の場合には回転部材68の軸方向
に沿って円柱形のロール74を4個設けたものである。
【0037】この場合であっても、回転部材64を回転
させ、ロール70が下搬送ネット24に接触すると、下
搬送ネット24が上下方向に振動する。
【0038】(変更例)上記実施例では、回転軸58,
64,68にそれぞれ押圧部材62、押圧羽根66、ロ
ール70をそれぞれ4個設けたが、これに限らず例え
ば、120゜毎に3個または、60゜毎に6個設けても
良い。
【0039】すなわち、押圧部材62の数が増えれば、
回転部材54の回転数を低くしても、振動数が上がり、
逆に、押圧部材62の数が少なくなれば回転部材54の
回転数を上げないと所定の振動数を得ることができな
い。
【0040】ただし、押圧部材62の数をあまり増やす
と、隣接する押圧部材62の間隔が小さくなり、押圧部
材62の高さ分の振幅幅を得ることができなくなる。そ
のため、好適な振動数を得るには、押圧部材の数は3〜
4が好適である。
【0041】上記実施例では下搬送ネット24にのみ振
動装置52を設けたが、これに限らず、上下搬送ネット
22,24にそれぞれ振動装置52を設けて上下搬送ネ
ット22,24を振動させても良い。また、上搬送ネッ
ト22にのみ振動装置52を設けても良い。
【0042】ウエブWの水分率が10%以上60%以下
の範囲であれば、振動装置52は1個に限らず複数個設
けても良い。
【0043】
【発明の効果】本発明のウエブの熱処理装置であると、
搬送ネットに振動を与えることにより、より効果的にウ
エブに収縮効果を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す熱処理装置の要部の斜
視図である。
【図2】同じく熱処理装置の縦断面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】振動装置を設けた場合の要部拡大側面図であ
る。
【図5】同じく前面図である。
【図6】回転部材の斜視図である。
【図7】第2の実施例の回転部材の斜視図である。
【図8】第3の実施例の回転部材の斜視図である。
【符号の説明】
10 熱処理装置 12 熱処理装置 18 上ノズル 20 下ノズル 22 上搬送ネット 24 下搬送ネット 52 振動装置 54 回転部材 58 回転軸 60 支持棒 62 押圧部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱処理室内部を前後方向に走行する上下一
    対の搬送ネットと、 前記上下一対の搬送ネットの間をオーバフイード状態で
    前後方向に走行するウエブへ熱風を噴射するノズルとを
    有するウエブの熱処理装置において、 前記上下一対の搬送ネットのうち、少なくとも一の搬送
    ネットを走行させつつ上下方向に振動させる振動手段を
    前記熱処理室内部に設けたことを特徴とするウエブの熱
    処理装置。
  2. 【請求項2】前記振動手段は、 ウエブの水分率が10%以上60%以下の範囲内に設け
    られていることを特徴とする請求項1記載のウエブの熱
    処理装置。
  3. 【請求項3】前記振動手段は、 前記振動をさせたい搬送ネットのウエブとは反対側の位
    置であって、前記搬送ネットの幅方向と平行に回転軸を
    有する回転部材と、 前記回転部材の周面から所定角度毎に突出した複数の押
    圧部材と、 前記複数の押圧部材が前記搬送ネットの走行方向とは反
    対方向に、前記搬送ネットと回転接触するように、前記
    回転部材を回転させる駆動手段とよりなることを特徴と
    する請求項1記載のウエブの熱処理装置。
  4. 【請求項4】前記押圧部材は、 前記回転部材の周面に90°毎に4個突出していること
    を特徴とする請求項3記載のウエブの熱処理装置。
  5. 【請求項5】前記押圧部材の先端部が、曲面形状である
    ことを特徴とする請求項3記載のウエブの熱処理装置。
JP29238897A 1997-10-24 1997-10-24 ウエブの熱処理装置 Pending JPH11124767A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170001392U (ko) * 2015-10-08 2017-04-18 정현직 와이어용 수분제거기
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040817