JPH11124000A - 車両用エアバッグドア構造 - Google Patents

車両用エアバッグドア構造

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JPH11124000A
JPH11124000A JP9290584A JP29058497A JPH11124000A JP H11124000 A JPH11124000 A JP H11124000A JP 9290584 A JP9290584 A JP 9290584A JP 29058497 A JP29058497 A JP 29058497A JP H11124000 A JPH11124000 A JP H11124000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air bag
airbag
skin
opening
airbag door
Prior art date
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Pending
Application number
JP9290584A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Saito
和弘 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kansei Corp filed Critical Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前処理をすることなくオレフィン系の表皮や
エアバッグドアに接着性を持たせて、エアバッグ膨出時
に発泡層が粉砕され飛散され乗員に危害を与える虞のな
い車両用エアバッグドア構造を提供する。 【解決手段】 本発明に係る車両用エアバッグドア構造
21は、樹脂製芯材22にエアバッグ膨出用の開口部2
2aを設けると共に、この開口部22aを閉成するエア
バッグドア23を設け、表皮25とエアバッグドア23
は、それぞれ所定物性のオレフィン系熱可塑性エラスト
マーにより形成されると共に、該オレフィン系熱可塑性
エラストマーには、ヒドロキシル基含有化合物で変性さ
せたポリオレフィン樹脂をそれぞれ適量含有させてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エアバッグ装置
本体の前面に位置するポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマーからなるエアバッグドアや表皮が、ウレタン材の
発泡層との接着性や表皮への塗装性が向上するように、
変性させたオレフィン系樹脂をエアバッグドアや表皮に
含有させて成形した車両用エアバッグドア構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、例えば、
実開昭63ー101255号公報に記載の図3に示すよ
うなものがある。
【0003】図3中の1は車両用エアバッグドア構造で
あり、エアバッグ膨出開口2を有する合成樹脂製の芯材
11と、ウレタン材の発泡層12と、この発泡層12の
表面に形成された表皮13の三層で一体に構成されてい
る。
【0004】また、エアバッグ膨出開口2は、その開口
開裂溝である三辺の薄肉部11aと、ヒンジ溝である他
の一辺の薄肉部11cとにより略長方形に形成されてい
る。
【0005】またエアバッグ膨出開口2は、薄肉部11
aの各辺に沿い、かつ発泡層12に向かって突出する突
起部11bと、他の一辺の薄肉部11cを覆うように発
泡層12の中に介装させた織布14とを備えている。
【0006】一方、エアバッグ膨出開口2に対向するイ
ンストルメントパネル1の背面には、図示省略のエアバ
ッグ装置本体が配設されており、エアバッグ装置本体の
作動に伴って、このエアバッグから受ける膨出圧によ
り、薄肉部11aの各辺が開裂され、この薄肉部11a
に設けた突起部11bで発泡層12と表皮13とを切り
裂く。そして、他の一辺の薄肉部11cと織布14とを
ヒンジとして膨出開口2を開成することによりエアバッ
グは車室内へ膨出される。
【0007】なお、材質的にピュアでリサイクル性が高
く使用量が増加しているオレフィン系の表皮13や芯材
11は、発泡層12との接着性が低く、また表皮13に
塗装する場合の塗装性も低いので、プライマー,プラズ
マ,フレーム等の前処理を行って接着性を向上させ、エ
アバッグ膨出時の衝撃で発泡層12等が粉砕され飛散さ
れるのを防ぐようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、接着性を上げる必要から前
処理を行うので作業工程が増えて高価になるという課題
を有していた。
【0009】そこで、この発明は、前処理することなく
オレフィン系の表皮やエアバッグドアに接着性を持たせ
て、エアバッグ膨出時に発泡層が粉砕され乗員に危害を
与える虞のない車両用エアバッグドア構造を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載された発明は、樹脂製芯材の表面
に発泡層と表皮とがこの順に積層一体に形成されるイン
ストルメントパネルの裏面に、エアバッグ装置本体を配
置してなる車両用エアバッグ装置において、前記樹脂製
芯材にエアバッグ膨出用の開口部を設けると共に、該開
口部を閉成するエアバッグドアを設け、前記表皮と前記
エアバッグドアは、それぞれ所定物性のオレフィン系熱
可塑性エラストマーにより形成されると共に、該オレフ
ィン系熱可塑性エラストマーには、ヒドロキシル基含有
化合物で変性させたポリオレフィン樹脂をそれぞれ適量
含有させたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の車両用エアバッグドア構
造の実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0012】図1(a)は、インストルメントパネルの
斜視図で、図1(b)、(c)は、それぞれ図1(a)
のA−A線、B−B線に沿った断面図である。
【0013】まず、構成を説明すると図1(a)、
(b)、(c)において、21はインストルメントパネ
ル、22は樹脂製芯材で、25は芯材22の表面を覆う
表皮であり、26は表皮25と芯材22との間にウレタ
ン材を注入発泡させて双方を接着し三層一体に接合させ
た発泡層である。
【0014】また、芯材22にはこの芯材22の背面か
ら突状の上下リブ部22c、22cを設け、この上下リ
ブ部22c、22cの間にエアバッグ膨出用の開口部2
2aを設けている。また、この上下リブ部にはエアバッ
グ装置本体30を装着し、このエアバッグ装置本体30
の前面に位置して芯材の開口部22aを閉成するように
エアバッグドア23を設けている。
【0015】このエアバッグドア23は別体に形成さ
れ、開口部22aの開口端面22bに接合させて開口部
22aを閉成させている。
【0016】また、別体に形成したエアバッグドア23
をインサート成形で、芯材22と接合させてもよい。勿
論エアバッグドア23は別体に形成することなく、開口
部22aを設けて成形された芯材22の開口部22aに
向けて、エアバッグドア23材である熱可塑性エラスト
マーを注入する、いわゆる2色成形で芯材22とエアバ
ッグドア23とが融着するように一体成形してもよい。
【0017】また、エアバッグドア23には、芯材22
の開口部22aの上側のリブ部22c側の近傍の接合位
置をヒンジ部24とし、このヒンジ部24の両端に繋が
る断面U字状の開裂溝23aを設けてほぼ長方形のエア
バッグ膨出部27を区画形成させている。
【0018】なお、ここで表皮25やエアバッグドア2
3の使用される材質としては、耐低温脆化性・耐衝撃性
などの物性に優れたオレフィン系の熱可塑性エラストマ
ーで成形されている。そして、この熱可塑性エラストマ
ーにはヒドロキシル基を有する有機不飽和化合物で変性
させたオレフィン系樹脂を、表皮25やエアバッグドア
23の要求物性や感触に見合った量を含有させている。
【0019】このように構成されたエアバッグドア23
の作動について説明する。
【0020】芯材22の背面の所定の位置に配設された
エアバッグ装置本体30が作動し、エアバッグが膨出し
エアバッグドア23に膨出圧がかかると、エアバッグド
ア23のエアバッグ膨出部27は、開裂溝23aから開
裂されヒンジ部24に沿って回動し開成される。
【0021】このように回動したエアバッグ膨出部27
は、発泡層26を切断し表皮25に突接し、表皮25を
も開裂してエアバッグは車室内に膨出される。
【0022】この時、エアバッグドア23や表皮25は
ヒドロキシル基化合物で変性させたポリオレフィン樹脂
を含有していることでラジカル化され、ウレタン材であ
る発泡層26と強く接合しているので発泡層26が接着
したまま開成し、発泡層26が粉砕され飛散して乗員に
危害を加える虞がない。
【0023】
【変形例】変形例を図2に基づいて説明する。
【0024】図2は、図1(a)のB−B線に沿った断
面図である。図2において、22は芯材で、22aは芯
材22に設けたエアバッグ膨出用の開口部で、23はこ
の開口部を閉成する開裂溝23aを有するエアバッグド
アである。
【0025】前述の実施の形態と異なる点は、エアバッ
グドア23が芯材22の開口部22aの周縁部22cに
重ね接合させていることである。実施の形態の開口部2
2aの開口端面22bにエアバッグドア23を接合させ
たものより接合面積が自由に大きくとれる点に特徴があ
る。
【0026】その他の構成、作用は実施の形態と同様で
あるので説明を省略する。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、ヒドロキシル基化合物で変性されたポリオ
レフィン樹脂の混入によって、表皮やエアバッグドアは
ラジカル性を有する熱可塑性エラストマーとなり、プラ
イマー、フレーム、コロナ放電、プラズマ等の前処理を
行わなくても、ウレタン材である発泡層との接着性が向
上する。
【0028】したがって、エアバッグ膨出時にエアバッ
グドアに設けた開裂溝から安定して開裂されると同時
に、発泡層や表皮が粉砕されて飛散することがなく乗員
に危害を与える虞がない。また、前処理が不要となる分
コストの低減も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の形態に係るインスト
ルメントパネルの斜視図である。 (b)は、図1
(a)のA−A線に沿った断面図である。(c)は、図
1(a)のB−B線に沿った断面図である。
【図2】同実施の形態に係る変形例を示す図1(a)の
B−B線に沿った断面図である。
【図3】従来例を示すインストルメントパネルの要部断
面図である。
【符号の説明】
21…車両用エアバッグドア構造 22…芯材 22a…開口部 22b…開口端面 23…エアバッグドア 25…表皮

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製芯材の表面に発泡層と表皮とがこ
    の順に積層一体に形成されるインストルメントパネルの
    裏面に、エアバッグ装置本体を配置してなる車両用エア
    バッグ装置において、 前記樹脂製芯材にエアバッグ膨出用の開口部を設けると
    共に、該開口部を閉成するエアバッグドアを設け、前記
    表皮と前記エアバッグドアは、それぞれ所定物性のオレ
    フィン系熱可塑性エラストマーにより形成されると共
    に、 該オレフィン系熱可塑性エラストマーには、ヒドロキシ
    ル基含有化合物で変性させたポリオレフィン樹脂をそれ
    ぞれ適量含有させたことを特徴とする車両用エアバッグ
    ドア構造。
JP9290584A 1997-10-23 1997-10-23 車両用エアバッグドア構造 Pending JPH11124000A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110655667A (zh) * 2018-08-20 2020-01-07 南通普力马弹性体技术有限公司 搪塑tpe表皮与发泡材料的粘附方法、内饰板制备方法
KR20200059804A (ko) * 2018-11-22 2020-05-29 한화글로벌에셋 주식회사 Pab 도어 조립 기능을 구비한 화염처리장치

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