JPH11123810A - パッド印刷機 - Google Patents

パッド印刷機

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JPH11123810A
JPH11123810A JP30798397A JP30798397A JPH11123810A JP H11123810 A JPH11123810 A JP H11123810A JP 30798397 A JP30798397 A JP 30798397A JP 30798397 A JP30798397 A JP 30798397A JP H11123810 A JPH11123810 A JP H11123810A
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JP
Japan
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pad
printing
transfer pad
ink
transfer
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Application number
JP30798397A
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English (en)
Inventor
Koji Nakajima
康治 中嶋
Hajime Nakano
肇 中野
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Navitas Co Ltd
Original Assignee
Navitas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキが塗布された印版に転写パッドを押し
付けて所定のパターンを構成するインキを該パッドに付
着させた後、このパッドを被印刷物に押し付けることに
より、上記パターンを構成するインキを被印刷物に転写
するパッド印刷機において、印刷能率を低下させること
なく、膜厚の厚い印刷を実現する。 【解決手段】 印版37を転写位置に移動する前に、転
写パッド10を加熱器60に押し付け加熱した後、イン
キが塗布された印版37に押し付けて印刷パターンを構
成するインキを写し取ることで、該インキ中の溶剤成分
の揮発を促進して、付着インキ量を多くしても被印刷物
Xに良好に転写されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷技術分野、特
に転写パッドを用いたパッド印刷機の分野に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形品を始めとする各種の物品に印
刷を施す場合に用いられるパッド印刷機は、インキが塗
布される印版と被印刷物とを隣接して設置すると共に、
これら印版と被印刷物の間で転写パッドを門型の経路に
沿って往復動させることにより、まず、上記転写パッド
をインキが塗布された印版に押し付けて、その印版に設
けられた所定の印刷パターンを構成する溝のインキを付
着させた後、この転写パッドを被印刷物に押し付けるこ
とにより、上記パターンを構成するインキを被印刷物に
転写するようになっているもので、この種のパッド印刷
機には、インキ皿式とインキ容器式とがある。
【0003】このうち、インキ容器式のものは、印版上
に下面が開口されたインキ容器を載置し、該印版を移動
させることによりインキ容器内に貯留したインキを上記
印版に設けられた印刷パターン構成溝に塗布するように
なっているので、インキが外気に触れることがなく、イ
ンキに含まれる揮発性溶剤の蒸発が抑えられて、作業場
の環境が悪くなることが防止されると共に、インキの粘
度が一定に保たれて、良好な仕上がりが維持される利点
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パッド印刷
機によれば、インキ皿式、またはインキ容器式のいずれ
によっても、上記転写パッドの印版と被印刷物との間に
おける移動を高速で行うことができて、高い印刷能率が
得られるのであるが、この場合、上記転写パッドに印版
からインキが付着されてから、ごく短時間の内にこのイ
ンキが被印刷物に転写されるため、インキ中に含まれて
いる溶剤成分が十分に揮発されていない状態で被印刷物
に転写されることになり、次のような不具合が発生す
る。
【0005】つまり、インキ中の溶剤成分が十分に揮発
されていないと、該インキの粘度が小さくなって被印刷
物に対する所要の接着力が得られず、そのため、被印刷
物への転写後に転写パッドにインキが残って、パターン
の欠けや印刷濃度の不足等が生じ、また、粘度の小さな
インキを被印刷物に押し付けることになるので、印刷パ
ターンを構成する線がにじんだり、太くなったりするの
である。
【0006】そして、特にこの溶剤成分の揮発が不十分
であることによる問題は、膜厚の厚い印刷を行おうとし
て、印版に設けられる印刷パターン構成溝を深くするこ
とにより転写パッドに付着するインキ量を多くした場合
に顕著となる。
【0007】そのため、パッド印刷機では、印版から転
写パッドに付着させるインキの量を少なくして、インキ
中の溶剤成分が十分揮発した状態で被印刷物に転写する
ようにしなければならず、例えばスクリーン印刷のよう
な膜厚の厚い印刷は困難とされていた。
【0008】また、転写パッドに付着させるインキ量を
多くして膜厚の厚い印刷を行おうとすれば、該パッドを
印版に押し付けた後、被印刷物に押し付けるまでの時間
を長くして、インキ中の溶剤成分を十分揮発させてから
転写することが考えられるが、この場合、印刷能率が著
しく低下することになる。
【0009】そこで、本発明は、前述のインキ容器式の
パッド印刷機として、印刷能率を低下させることなく、
しかも膜厚の厚い印刷を行うことができるパッド印刷機
を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では次のような手段を用いる。
【0011】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、下端が開口されているインキ容器
と、そのインキ容器の下端に接して相対移動することに
より印刷パターン構成溝にインキが塗布される印版と、
該印版をその長手方向に水平移動させることにより上記
パターン構成溝にインキを塗布する印版駆動手段と、上
記印版から印刷パターンを構成するインキを写し取って
被印刷物に転写する転写パッドと、該転写パッドを昇降
させて印版と被印刷物とに押し付けるパッド駆動手段と
が備えられているパッド印刷機において、上記転写パッ
ドの上方位置の側方に該転写パッドを加熱する加熱器を
配置すると共に、該転写パッドを下向き姿勢から加熱器
が配置された側方を向く横向き姿勢に揺動可能とする。
そして、上記転写パッドを下向き姿勢と横向き姿勢との
間で揺動させるパッド揺動手段と、上記加熱器を水平移
動させて、上方位置で横向き姿勢に揺動された転写パッ
ドに押し当てる加熱器駆動手段とを備えたことを特徴と
する。
【0012】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明において、転写パッドが印
版及び被印刷物に押し付けられた時の反力により該転写
パッドに所定方向の回転力が発生するように、転写パッ
ドの揺動中心を該転写パッドの中心線に対してオフセッ
トさせて設け、かつ、該転写パッドの印版及び被印刷物
への押し付け時に上記回転力による転写パッドの揺動を
規制して下向き姿勢に保持するストッパを設けたことを
特徴とする。
【0013】さらに、請求項3に係る発明(以下、第3
発明という)は、上記第2発明におけるストッパを、転
写パッドが横向き姿勢から下向き姿勢に揺動して当接し
た時の衝撃を吸収するショックアブソーバーを用いて構
成したことを特徴とする。
【0014】そして、請求項4に係る発明(以下、第4
発明という)は、上記第1発明から第3発明のいずれか
において、上方位置で転写パッドを横向き姿勢に揺動さ
せた後、加熱器を該転写パッドに押し付け、その後、該
転写パッドを下向き姿勢とした状態で昇降させて、印版
と被印刷物に順次押し付けるように、パッド駆動手段、
パッド揺動手段、加熱器駆動手段及び印版駆動手段の作
動を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0015】このような手段を用いることにより、上記
各発明によればそれぞれ次の作用が得られる。
【0016】まず、第1発明によれば、転写パッドに印
刷パターン構成溝のインキを付着させる前に、該転写パ
ッドを上方位置において横向き姿勢とした状態で加熱器
駆動手段によって加熱器を水平移動させることにより該
加熱器を転写パッドに押し付けることが可能となる。そ
こで、このように、まず転写パッドを加熱器に押し付け
て加熱した後、これを下向き姿勢として、印刷パターン
構成溝にインキが塗布された印版に該転写パッドを押し
付けることにより上記パターンを構成するインキを付着
させ、その後、該転写パッドを被印刷物に押し付けるよ
うにすれば、上記パターンを構成するインキが転写パッ
ドから被印刷物に転写されることになるが、このとき、
転写パッドは、上記のように印版からインキが付着され
る前に加熱器により加熱されているから、その後、該転
写パッドに付着されたインキは該転写パッドの熱によっ
て加熱されることになり、該インキ中に含まれている溶
剤成分の揮発が促進されることになる。
【0017】したがって、印版に設けられた印刷パター
ン構成溝を深くし、該印版から転写パッドに多量のイン
キが付着するようにしても、該インキ中の溶剤成分が被
印刷物に転写されるまでに十分に揮発して所要の粘度な
いし接着力が得られることになる。これにより、印版か
ら転写パッドへのインキの付着から被印刷物への転写ま
での時間を長くしなくても、インキ量の多い、即ち膜厚
の厚い印刷が良好に行われることになる。
【0018】そして、特にこの第1発明によれば、加熱
器を転写パッドの上方位置の側方に設けたことにより、
インキ容器内や印版上のインキが加熱器の熱の影響を受
けにくくなり、インキが熱によって固化するのを防止す
ることができる。
【0019】ところで、上記のように転写パッドを下向
き姿勢から横向き姿勢に揺動可能とすると、該転写パッ
ドを下向き姿勢で印版や被印刷物に押し付けた時に、そ
の反力でいずれかの方向に回転力が生じて揺動する恐れ
があり、この時、印版から転写パッドへのインキの付着
や、該転写パッドから被印刷物へのインキの転写が良好
に行なわれないことになる。
【0020】そこで、第2発明においては、転写パッド
が印版及び被印刷物に押し付けられた時に転写パッドに
回転力が生じても、該回転力が常に所定方向に発生する
ように構成し、かつ、その回転力による転写パッドの揺
動をストッパにより規制するようにしたのであり、これ
により、転写パッドの印版及び被印刷物への押し付け時
にこれを下向き姿勢に確実に保持することが可能とな
り、印版から転写パッドへのインキの付着や、該転写パ
ッドから被印刷物へのインキの転写が良好に行なわれる
ことになる。
【0021】さらに、第3発明によれば、上記第2発明
におけるストッパをショックアブソーバーを用いて構成
することにより、転写パッドの横向き姿勢から下向き姿
勢へ揺動した時の振動を速やかに吸収することができ、
転写パッドを加熱器によって加熱した後、直ちに印版に
押し付けることが可能となる。
【0022】そして、第4発明によれば、上記第1発明
の作用が制御手段によって自動的に達成されることにな
り、したがって、膜厚の厚い印刷を一層能率よく、かつ
容易に行うことができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0024】まず、図1、図2により本実施の形態に係
るパッド印刷機1の全体の概略構成を説明すると、この
パッド印刷機1は、機台2と、該機台2の後部に立設さ
れて上方が前方へ突出する側面視逆L字型の本体フレー
ム3とを有する。
【0025】そして、該本体フレーム3の前方への突出
部内に、前後方向(側面視で左右方向)に伸びるガイド
ロッド4が架設されて、該ガイドロッド4にスライド部
材5がスライド自在に支持されており、また、上記ガイ
ドロッド4に平行にネジ軸6が架設されて、このネジ軸
6に上記スライド部材5が螺合されていると共に、この
ネジ軸6を回転させるモータ7が備えられており、該モ
ータ7によりネジ軸6が回転駆動された時に、スライド
部材5が前後に移動するようになっている。そして、こ
のスライド部材5にシリンダ8が設置されていると共
に、該シリンダ8から下方に伸びるシリンダロッド8a
の下端に転写機構9が取り付けられ、該シリンダ8の作
動によって転写機構9の全体が昇降するようになってい
る。
【0026】なお、スライド部材5の前後方向の駆動
は、モータ7に代えて、シリンダ等により行なうことも
可能である。この場合、このシリンダによるスライド部
材5の前後方向の移動は、例えばショックアブソーバを
用いたストッパ部材によって所定位置で規制されるよう
になっている。
【0027】ここで、上記転写機構9の構成を説明する
と、この機構9は転写パッド10とこれを下向き姿勢か
ら後ろ向きの横向き姿勢に揺動させる揺動機構11とで
構成されている。
【0028】この揺動機構11は、図3,図4に示すよ
うに、本体フレーム3内部から下方に向かって突出する
シリンダロッド8aの下端に取り付けられた水平方向の
昇降板12を有し、該昇降板12が前述のシリンダ8に
より、2本のガイドロッド13,13に沿って昇降する
ようになっている。
【0029】そして、該昇降板12の下面に、2枚の取
付板14,14′が垂直方向に、かつ互いに平行に取付
けられており、その取付板14,14′の間に、下開き
のコ字型のパッド取付部材15が配置されて、その両側
に設けられた回転軸16,16′が、取付板14,1
4′に軸受17,17′を介して一直線上に取り付けら
れている。
【0030】そして、上記パッド取付部材15の内部に
は、XY調整機構18を介して転写パッド10が垂下さ
れており、回転軸16,16′の軸心を中心として揺動
自由となっている。
【0031】一方、昇降板12の側方に、ロータリシリ
ンダ取付板19が上記取付板14,14′に平行となる
ように取付けられており、該取付板19にロータリシリ
ンダ20が設置されている。
【0032】また、このロータリシリンダ20の駆動軸
21が上記パッド取付部材15に連結部材22を介して
連結され、これにより、ロータリシリンダ20の作動に
よって、転写パッド10が揺動するようになっている。
【0033】ところで、上記取付板14,14′に対す
る回転軸16,16′の中心位置は、転写パッド10の
支持軸10′の中心線から距離dだけ後方にオフセット
されていると共に、その回転軸16,16′の中心点を
中心とする転写パッド10の下向き姿勢から前向きの横
向き姿勢への傾倒を阻止するために、ストッパ23が、
パッド取付部材15の正面視左側後方面で当接するよう
に、ストッパ取付部材24を介して取付けられている。
【0034】一方、図2,図5に示すように、上記機台
2の上面中央には、取付台30を介して前方に伸びるレ
ール部材31が設けられ、スライド台32の下部に設け
られた係合部材33が該レール部材31に係合されて、
該スライド台32がレール部材31上で前後方向に移動
可能に支持されている。そして、上記機台2の上面に
は、レール部材31と平行にシリンダ34が設置され、
該シリンダ34のピストンロッド34aが上記スライド
台32の先端部に設けられたブラケット32aに取り付
けられていることにより、該シリンダ34の作動によっ
てスライド台32が前後方向に移動するようになってい
る。
【0035】なお、上記機台2の上面前端部には、ショ
ックアブソーバを用いたストッパ部材35が立設されて
おり、上記スライド台32の先端部にブラケット32b
を介して取り付けられた当たり部材36が該ストッパ部
材35に当接する位置で該スライド台32の前進が規制
されるようになっている。
【0036】また、図2に示すように、このスライド台
32上には、図5,図6に示すように、前方側の側部に
印刷パターン形成部37aが設けられた印版37がセッ
トされていると共に、この印版37の上面には、下面が
開口されたインキ容器38が載置されている。
【0037】そして、該インキ容器38の上に取り付け
られた加圧リング39に、上記フレーム本体3に後端部
が枢着されて前方に伸びる一対のアーム40,40の前
端部が連結されていると共に、上記フレーム本体3に設
けられたバネ受け41,41とアーム40,40に設け
られたバネ台42,42との間にバネ43,43が装着
され、該バネ43,43の付勢力によってアーム40,
40が押し下げられることにより、加圧リング39を介
してインキ容器38が上記印版37に適度な力で押し付
けられるようになっている。
【0038】そして、上記シリンダ34によって、印版
37を印刷パターン形成部37aがインキ容器38の下
方に位置する後方位置から該印刷パターン形成部37a
が前方に突出する前方位置に移動させることにより、上
記印刷パターン形成部37aにインキ容器38内のイン
キを塗布するようになっている。
【0039】また、図1、図2に示すように、機台2の
前部には、手前側に突出する延長台50が設けられて、
この延長台50上に、受台51を介してワーク(被印刷
物)Xが載置されるようになっている。
【0040】なお、上記受台51は、図1の正面視で左
右方向に相対移動可能な上下の部材51a、51bによ
って構成されていると共に、ノブ52の操作により延長
台50上で全体が前後に移動可能とされており、これに
より、該受台51上のワークXの前後左右の位置調節が
可能とされている。
【0041】そして、上記転写パッド10を含む転写機
構9の全体が、モータ7の作動により、前方位置にある
印版37の印刷パターン形成部37aが位置する転写位
置と、上記被印刷物Xが設置された印刷位置との間で水
平移動すると共に、該転写パッド10は、シリンダ8の
作動により、これら両位置で昇降するようになってい
る。
【0042】以上に加えてこのパッド印刷機1には、転
写パッド10を加熱する加熱器60が備えられている。
【0043】つまり、図2に示すように、転写パッド1
0の転写位置における上方位置の側方には、本体フレー
ム3にシリンダ61が取り付けられ、該シリンダ61の
前方に伸びるシリンダロッド61aの先端に加熱面を前
方に向けて加熱器60が取り付けられており、該加熱器
60がシリンダ61の作動により前進または後退するよ
うになっている。
【0044】その場合に、上記シリンダ61は互いに係
合したレール部材62を介してフレーム本体3に支持さ
れており、該シリンダ61の位置を調節することによ
り、加熱器60の前方への突出位置を調節できるように
なっている。
【0045】次に、このパッド印刷機の作用について説
明する。
【0046】まず、前回の被印刷物への転写動作が終了
して、図2に示すように、転写位置の上方に転写パッド
10が位置しているものとする。この状態で、図7に示
すように、転写パッド10をロータリーシリンダ16に
より下向き姿勢から後向きの横向き姿勢に揺動させた
後、シリンダ61により加熱器60を前方に移動させ
る。これにより、該加熱器60が転写パッド10に押し
付けられて、該転写パッド10は加熱器60によって加
熱されることになる。
【0047】次に図8に示すように、加熱器60をシリ
ンダ61により後退させると共に、転写パッド10をロ
ータリーシリンダ20により横向き姿勢から下向き姿勢
に揺動させ、その後、転写パッド10をシリンダ8によ
り下降させる。このとき、該転写パッド10の直下方に
スライドしている印版37の印刷パターン形成部37a
のインキが転写パッド10に転写されることになる。
【0048】上記の転写作業が終わると、印版37は次
の転写に備えて後方に待避する。
【0049】また図9に示すように、転写パッド10を
シリンダ8により一旦上昇させ、転写パッド10をモー
タ7により被印刷物Xの直上方位置まで水平移動させ、
転写パッド10をシリンダ8により再度下降させて被印
刷物Xに押し当てる。これにより、該転写パッド10か
ら被印刷物Xにインキが転写されて、該被印刷物Xに所
定のパターンの印刷が施されることになる。
【0050】ところで、図10において、転写パッド1
0の揺動中心をオフセットしたことと、ストッパ23を
備えたことにより、次のような効果が得られる。
【0051】つまり、転写パッド10を印版37や被印
刷物Xに押しつけた時に、転写パッド10はそれらから
上向きの反力アをうけることになるので、転写パッド1
0を下向き姿勢から横向き姿勢に揺動可能とすると、該
反力アによっていずれかの方向に回転力が生じて傾倒す
る恐れがある。このとき、パターン形成部37aのイン
キが転写パッド10に正確に付着しなかったり、被印刷
物への印刷がずれたりするという不都合が生じる。
【0052】そこで、この実施の形態では転写パッド1
0の揺動中心を転写パッド10の中心線からオフセット
して、転写パッド10に常に所定方向に回転力(矢印
イ)が働くように構成した上で、上記ストッパ23がパ
ッド取付部材15の正面視左側部後方面15′の当接面
25で当接することによりその回転力を打ち消し、転写
パッド10の傾倒を阻止して下向き姿勢を保持する。こ
れにより、印版37から転写パッド10へのインキの付
着や、該転写パッド10から被印刷物Xへのインキの転
写が正確に行なわれることになる。
【0053】また、加熱器60が転写パッド10に押し
付けられ後退した後、転写パッド10が横向き姿勢から
下向き姿勢に高速で揺動すると、転写パッド10はすぐ
には静止せず振動するので、その状態のままで印版37
に押し付けると、パターン形成部37aのインキが転写
パッド10に正確に付着せず、インキ付着の精度が落ち
ることになる。
【0054】そこで、上記振動をショックアブソーバを
用いて構成したストッパ23が吸収し、パターン形成部
37aのインキが転写パッド10に正確に付着するよう
になっている。
【0055】また、加熱器60を前述した位置に取り付
けることにより、加熱器60の熱がインキ容器38内や
印版37上のインキに伝わりにくくなり、熱によってイ
ンキ容器38内や印版37上でインキの溶剤成分が揮発
してインキが固化するのを防ぐことができると共に、パ
ッドのクリーニング用のスペースの余裕が生じることに
なる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るパッド印刷
機によれば、転写パッドを印版に押し付ける前に加熱手
段により加熱するようにしたから、転写パッドを印版に
押し付けられることにより該転写パッドに付着されたイ
ンキは該パッドによって加熱されることになり、該イン
キ中に含まれている溶剤成分が速やかに揮発することに
なる。
【0057】したがって、印版に設けられたパターン構
成溝を深くし、該印版から転写パッドに多量のインキが
付着するようにしても、該インキ中の溶剤成分が被印刷
物に転写されるまでに十分に揮発して、所要の粘度ない
し被印刷物に対する所要の接着力が得られることにな
る。
【0058】これにより、印版から転写パッドへのイン
キの付着から被印刷物への転写までの時間を長くしなく
ても、インキ量の多い印刷が、にじみ等を生じることな
く良好に行われることになり、この種のパッド印刷機と
して、印刷能率がよく、しかも厚膜印刷が良好に行われ
るパッド印刷機が実現されることになる。
【0059】また、加熱器を上記の位置に設けることに
より、インキ容器内や印版上のインキが加熱器の熱の影
響を受けにくくなり、インキがインキ容器内や印版上で
固化するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るパッド印刷機の
正面図である。
【図2】 同パッド印刷機の一部破断側面図である。
【図3】 同パッド印刷機の転写機構の拡大正面図で
ある。
【図4】 同パッド印刷機の転写機構の拡大側面図で
ある。
【図5】 図2におけるア−ア線矢視拡大図である。
【図6】 同パッド印刷機の印板及びパターン形成部
を示す平面図である
【図7】 同じく他の作用状態を示す一部破断側面図
である。
【図8】 同じく他の作用状態を示す一部破断側面図
である。
【図9】 同じく他の作用状態を示す一部破断側面図
である。
【図10】 同パッド印刷機の転写パッドに働く力の作
用図である。
【符号の説明】
1 パッド印刷機 8 パッド駆動手段 10 転写パッド 23 ストッパ 34 印版駆動手段(印版駆動装置) 37 印版 60 加熱器 61 加熱器駆動手段(加熱器駆動装置) X 被印刷物(ワーク)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端が開口されているインキ容器と、そ
    のインキ容器の下端に接して相対移動することにより印
    刷パターン構成溝にインキが塗布される印版と、該印版
    をその長手方向に水平移動させることにより上記パター
    ン構成溝にインキを塗布する印版駆動手段と、上記印版
    から印刷パターンを構成するインキを写し取って被印刷
    物に転写する転写パッドと、該転写パッドを昇降させて
    印版と被印刷物とに押し付けるパッド駆動手段とが備え
    られているパッド印刷機であって、上記転写パッドの上
    方位置の側方に該転写パッドを加熱する加熱器が配置さ
    れていると共に、該転写パッドは下向き姿勢から加熱器
    が配置された側方を向く横向き姿勢に揺動可能とされて
    おり、かつ、該転写パッドを下向き姿勢と横向き姿勢と
    の間で揺動させるパッド揺動手段と、上記加熱器を水平
    移動させて、上方位置で横向き姿勢に揺動された転写パ
    ッドに押し当てる加熱器駆動手段とが備えられているこ
    とを特徴とするパッド印刷機。
  2. 【請求項2】 転写パッドが印版及び被印刷物に押し付
    けられた時の反力により該転写パッドに所定方向の回転
    力が発生するように、転写パッドの揺動中心が該転写パ
    ッドの中心線に対してオフセットさせて設けられ、か
    つ、転写パッドの印版及び被印刷物への押し付け時に上
    記回転力による転写パッドの揺動を規制して下向き姿勢
    に保持するストッパが設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載のパッド印刷機。
  3. 【請求項3】 ストッパは、転写パッドが横向き姿勢か
    ら下向き姿勢に揺動して当接した時の衝撃を吸収するシ
    ョックアブソーバーを用いて構成されていることを特徴
    とする請求項2に記載のパッド印刷機。
  4. 【請求項4】 上方位置で転写パッドを横向き姿勢に揺
    動させた後、加熱器を該転写パッドに押し付け、その
    後、該転写パッドを下向き姿勢とした状態で昇降させ
    て、印版と被印刷物に順次押し付けるように、パッド駆
    動手段、パッド揺動手段、加熱器駆動手段及び印版駆動
    手段の作動を制御する制御手段が備えられていることを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のパ
    ッド印刷機。
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