JPH11123473A - ホイール金型を使用したプレス加工の制御方法 - Google Patents

ホイール金型を使用したプレス加工の制御方法

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JPH11123473A
JPH11123473A JP9303354A JP30335497A JPH11123473A JP H11123473 A JPH11123473 A JP H11123473A JP 9303354 A JP9303354 A JP 9303354A JP 30335497 A JP30335497 A JP 30335497A JP H11123473 A JPH11123473 A JP H11123473A
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JP
Japan
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mold
axis
work
die
wheel
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JP9303354A
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English (en)
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Satoru Yasue
江 覚 安
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Nisshinbo Holdings Inc
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Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Publication date
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23D19/00Shearing machines or shearing devices cutting by rotary discs
    • B23D19/08Shearing machines or shearing devices cutting by rotary discs for special use, e.g. for cutting curves, for chamfering edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D28/00Shaping by press-cutting; Perforating
    • B21D28/24Perforating, i.e. punching holes
    • B21D28/36Perforating, i.e. punching holes using rotatable work or tool holders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D19/00Shearing machines or shearing devices cutting by rotary discs
    • B23D19/04Shearing machines or shearing devices cutting by rotary discs having rotary shearing discs arranged in co-operating pairs

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 ホイール金型を使用したパンチプレス加
工における上記の各問題点を解決することができる加工
方法を提供すること。 【解決手段】 ホイール金型を使用したパンチプレス加
工において、予定加工ラインの加工始め又は加工終わり
に、少なくとも上金型1を、ワークに対してZ軸方向に
任意に設定した移動量の指令値によって移動させるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水平軸に支持されて
回転可能に形成した上,下のホイール金型の間にワーク
を挟み、このワークと前記上下金型との相対移動によっ
て当該ワークの切断,切出し,絞り等の加工を実行する
プレス加工の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホイール金型を使用したパンチプレス機
による加工方法については、先に、本出願人が特許出願
による提案をしているが、猶、解決すべき問題点のある
ことが判明した。
【0003】即ち、ホイール金型を使用したパンチプレ
ス機は、図1に模式的に例示するように、円形の切り刃
2,7とそれより小径の押さえ刃3,8を水平な軸4,
9をそれぞれに共有する積層体に形成した形態の上,下
金型1,6を、上,下で対称的に配設し、両金型1,6
の間に板状ワークWを挟んで前記金型1,6とワークW
とを金型が回転できる方向で相対移動させることによ
り、ワークWに切断等の加工を施すものであるので、従
来のパンチプレス機による、例えばニブリング加工に比
べ高効率のワーク切断や切出し等の加工が可能になる反
面、刃先が側面から視て円形状であることに起因して次
のような問題点のあることが判った。
【0004】上記問題点とは、図2に模式的に示すよう
に、ワークWの切断加工の切断終端Ceにおいて、切断
されたワークWcと母材ワークWの境界部分が図2に鎖
線で示す金型1,6の切り刃2,7に引掛かった状態で
あるため、この状態で母材ワークWを切断線と異なる方
向へ移動させようとすると、ワークWが金型1,6の切
り刃2,7に引掛かってワークWや刃を傷めるおそれが
ある点である。この点を回避するには、図2に実線で示
すように金型1,6をワークWの面から逃せば良いので
あるが、切断加工時のワークWの移動に連動して切断終
端で金型1,6をワークWの面から離隔させると、金型
1,6が切断終端Ceを超えてそのワークWを切断する
こととなるので、その部分が過切断になるという別の問
題を派生する。
【0005】また、よく知られているように、ある長さ
を有する刃(直線刃)でワークを小径の円弧状に切断す
ることは、実際の加工では相当困難という問題もある。
【0006】更に、ホイール金型を使用した絞り加工で
は、絞り始めの加工始点と、絞り終わりの加工終点で、
絞り形状が微妙に異なることが生じ、また、このため絞
りラインが環状に閉じた絞り加工では、加工ラインの終
端で結合する絞り始点と終点が形状的に不連続になり易
いという難点がある。
【0007】加えて、ホイール金型を使用した深絞り加
工では、ワークに対するラム(上金型)の切込み量が大
きくなるため、一度でその深さ迄加工しようとするとワ
−クを把持したクランプが、装置を過負荷から保護する
ために外れてしまうことが多く、現状ではこれを回避す
るために、ラムの切込み量を小さくして同じ加工を繰返
すプログラムを作成し深絞り加工を実行しているが、同
じ内容のプログラムを複数ステップに亘って書込む必要
があり、また、加工タクトタイムも長くならざるを得な
かった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ホイール金
型を使用したパンチプレス加工における上記の各問題点
を解決することができる加工方法を提供することをその
課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明加工方法の構成は、ホイー
ル金型を使用したパンチプレス加工において、予定加工
ラインの加工始め又は加工終わりに、少なくとも上金型
を、ワークに対してZ軸方向に任意に設定した移動量の
指令値によって移動させることを主な特徴とするもので
ある。
【0010】本発明加工方法は、上記構成に加え、ワー
クとホイール金型をX軸又はY軸方向において相対移動
させているとき、少なくとも上金型をZ軸方向で任意に
設定可能な適宜ストローク量で昇降させつつ加工するこ
とも、その特徴の一つとするものである。
【0011】上記の本発明加工方法においては、ワーク
と金型をX,Y軸方向に相対移動させることによる絞り
加工の加工始め又は加工終わりに、少なくとも上金型を
ワークに対してZ軸方向にも移動させることにより、ラ
イン状の絞り加工における加工始端部と終端部の加工断
面形状の相違を解消すると共に、環状ラインの絞り加工
における加工両端部の断面形状の連続性を確保すること
ができる。
【0012】更に、本発明加工方法を使用した深絞り加
工においては、金型の種類(リブ金型かオフセット金
型),金型の径等の金型データ,使用するクランプの個
数、ワークの材質,板厚,R絞りの場合はその大きさ,
加工速度,加工精度などに拠り、予め、一回の加工で許
容されるラムの切込み量を設定する一方、該設定切込み
量を、絞り加工のためにプログラムで指定されたラムの
下死点に到達するのに必要なトータル切込み量と比較演
算し、前記設定切込み量による1〜複数回の絞り加工を
実行することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態につい
て、図を参照しつつ説明する。図1は本発明方法を適用
するホイール金型による板材ワークの切断状態を例示し
た正断面図、図2はホイール金型による板材ワークの切
断加工時の側面図、図3はホイール金型を使用した小径
円弧状の曲線切断加工の状況を模式的に示した平面図、
図4は図1の金型とは刃形が異なるホイール金型を使用
して絞り加工したワークの平面図、図5は図4のワーク
の正断面図、図6は本発明方法における上金型の動作態
様の一例を模式的に示した側面図、図7は図6と同旨の
側面図、図8は本発明方法における上金型の動作態様例
を模式的に列挙した図で、(a)はサイン波形、(b)は三角
波形、(c),(d)は鋸歯形、(e)は矩形波形、(f)は台形波
形の例をそれぞれ示す側面図、図9は成形絞り加工にお
ける上金型のワークに相対した動作態様を模式的に例示
した平面図、図10は図9の上金型の動作態様における側
面図、図11は刃形がオフセットタイプのホイール金型に
よる絞り加工における上金型のワーク相対した動作態様
を模式的に例示した平面図、図12は図11の上,下金型の
動作態様における側面図、図13はホイール金型を使用し
た成形深絞り加工における上金型のワークに相対する動
作態様の一例を模式的に示した側面図、図14は図13と同
旨の上金型のワークに相対する動作態様の別例を模式的
に例示した側面図である。
【0014】図1において1はホイール金型の一例にお
ける上金型で、ここでは円形の切り刃2とそれより小径
の押え刃3とを同軸上に重ねて具備し、両刃2,3共軸
となる軸4により、上金型ケース5に、その下面から刃
先を少しのぞかせて回転自在に架装されている。
【0015】6は、上記金型1と対をなす下金型で、前
記上金型の刃2,3と対応関係をなす切り刃7と押え刃
8とが、その軸9によって下金型ケース10に、その上面
から少しのぞかせて回転自在に支持されている。
【0016】上記の上,下型1,6により加工される板
状のワークWは、上,下金型1,6の切り刃2,7と押
え刃3,8の間に位置付けられ、これらの刃を図1の状
態で回転させる方向に前記ワークWを相対移動させるこ
とにより、当該ワークWに切断加工又は絞り加工が施さ
れる。
【0017】ここで、加工可能なワークWの板厚は、
上,下金型における切り刃2,7と押え刃3,8の径の
差よりも小さい範囲である。また、各刃の加工作用をす
る部分の断面形状は、図1の例では矩形断面をなす段階
状であるが、この断面形状は、加工目的、特に絞り加工
では、様々な断面形状、例えば、図示しないが円弧状断
面や傾斜面などがある。
【0018】上,下金型1,6は公知のタレットパンチ
プレス機を含むパンチプレス機の金型と同様に、上下ス
トローク運動をするように配置された上金型ホルダ又は
このホルダを含むラム(図示せず)と、上下方向では定
置された下金型ホルダ(図示せず)に、それぞれ保持さ
せる。この上金型ホルダは、シリンダ等のアクチュエー
タによって上下ストローク動作自在であり、かつ、任意
の上,下方向(Z軸)の位置に保持可能に形成されたパ
ンチヘッド(図示せず)によって、下金型6側に押さ
れ、ワークWの厚さを考慮した下死点位置に保持されて
いるとき、このワークWを、上,下金型1,6にそれら
の刃が回転可能な方向に相対移動させることにより、ワ
ークWを塑性変形させる。
【0019】上記に説明したホイールタイプの上,下金
型1,6を使用したパンチプレス加工において、図1の
切断状況を側面から視ると、母材ワークWと切出しワー
クWcに対して、上,下金型1,6における切り刃2,
7は、図2に鎖線で示すように、いずれもその刃の一部
がワークW,Wcに掛かっているため、このままではワ
ークWを切断線と同じ方向以外の方向に移動させること
はできない。
【0020】これを回避するため、従来技術では、上金
型1をラムを引上げる補間動作によって図2に実線で示
す切断線の接続方向に引上げ、切断した溝から刃を抜い
ているが、上金型1はラムの補間動作によって引上げら
れるため、引上げ初期において母材ワークWの未切断部
を一部切断することになって、指定長さ以上に母材ワー
クWを切断する結果を招来していた。
【0021】本発明方法は、上記問題点を解決するた
め、切断終端における上金型1の逃げ動作のプログラム
を、図6に例示するように、水平方向のX軸又はY軸の
逃げ距離と鉛直方向のZ軸の逃げ距離を別々に設定でき
るようにしてa区間のワークWと上金型1の相対移動を
指定すると共に、このa区間に連続してX軸又はY軸の
逃げ距離の設定のみを行い、Z軸の逃げ距離の設定は行
わないb区間のワークWと上金型1の相対移動を指定で
きるようにしたことによって、一例として図7に例示す
るように、ワークWの全幅の内側に切断加工の終点が来
る加工では、前記a区間でX軸又はY軸は0設定すると
共にZ軸に所要量の設定をし、b区間ではX軸又はY軸
のみの移動を所要量設定し、上金型1を加工終点で真上
に引上げてからb区間の指定距離を移動させる用にし
た。なお、Z軸の所要量は、上金型1のラムに予め指定
される上死点ストローク量を利用してもよい。このよう
に本願発明方法では、切断加工の終点で、a区間はゼロ
を含む小さな距離を指定し、b区間で十分な距離を指定
することにより、余分な切断を最小限に押え、円滑に金
型のワークへの引掛かりを外した逃げ動作を実現でき
る。
【0022】次にホイールタイプの上,下金型1,6を
使用して、図3に例示するような円弧状の切断輪郭を持
つ切断加工を実行すると、上,下金型1,6の切り刃
2,7の刃先2a,7a(ワークWの切断部分における相対
移動の先端側)で、母材ワークWを切断するが、同時に
刃の後端2b,7bが切断された後のワークWの切断面Cf
に当接するため、小さな円弧状の切断加工では、切断面
Cfが粗れるという問題がある。
【0023】上記問題点を解決するため、本発明の発明
者は鋭意研究を進め種々の実験等を重ねた結果、小径円
弧状の切断線の切断加工では、ワークとの関係も考慮し
た上でできるだけ小径のホイール金型を使用することは
勿論であるが、切断加工中に、上金型1に図8の(a)〜
(f)に例示するような形態の移動軸とZ軸に関する短か
いストローク動作をさせることにより、上記切断面Cfの
粗れを防止乃至は抑制できることを知得し、本発明を完
成したのである。上金型1に、ワークWの切断点におい
て、図8の(a)〜(f)に例示するようなワ−クWに対する
挙動をさせるには、ワ−クWの送り量も自由に設定でき
るようにする。この方法の実施に当たっては、使用金型
径と円弧状断面線の半径とのデータをNC内のデータベ
ースに登録しておき、図8(a)〜(f)に例示した挙動を要
する円弧状断面であるときは、自動的にいずれかの挙動
パターン(a)〜(f)が選択されるよにしてもよい。
【0024】次にホイール金型を使用した成形絞り加工
について説明する。従来、上,下金型1,6により、ワ
ークに凹状又は凸状のリブを成形する絞り加工を施した
場合、絞り始めと絞り終わりにおけるリブの形状が微妙
に違う点があることは、先に述べた通りである。この理
由は、絞り始めは、ワークWにおける金型の相対進行方
向とその進行方向に関する金型の左右面とを同時に成形
するため絞りが浅くなり絞り不足加減になるが、その後
の成形状態はほぼ均一で良好に絞り終端に至るため、ワ
ークに成形されるリブ状の絞りの左,右端が対称な形態
になり難いことによる。
【0025】このような難点は、図4,図5に例示する
ように絞り成形をワーク面に断面台形状の凸面Wt又は凹
面(図示せず)の加工を施す場合にも発現する。即ち、
上,下金型1,6のワークWへの当接面に図示しないオ
フセット傾斜角を付した金型1,6により、ワークWに
その加工線PLが環状に閉じる加工を施すと、この加工
の始点Psと終点Peは、ワークW上の同じ位置で重なるこ
とになるが、先にも述べた如く、加工始点Psでは絞りが
甘いため、加工終点Peの絞り深さと深さが異なり、この
点が絞りラインPLが不連続になる原因になるのであ
る。
【0026】本発明では、上記の問題点を解決するため
に、図6,図7により説明した加工終点における上金型
1のワークWに対する相対動作と同旨の動作をさせるよ
うにした。この点について図9,図10により説明する。
図9は成形絞り加工において、上金型1のX,Y軸方向
における相対移動の平面から視た動作パターンを示し、
図10はこのときの上記金型1のZ軸方向における側面か
ら視た動作パターンを示している。図10から判るよう
に、絞り開始の第1ステップS1でワークWを移動させつ
つ上金型1を絞り下死点に向け移動させ、第2ステップ
S2では上金型1をその第一ステップの下死点に保持した
ままワークWを移動させると、絞り終点と同等の絞り成
形深さを、絞り始点でワークWに成形することが可能に
なる。
【0027】図11,図12は、図4,図5で説明した凸状
面Wt、又は、凹状面(図示せず)をワークWに形成する
場合の上金型1の動作パターンを示したもので、図11は
平面から視た上金型1のワークWに相対するX,Y軸方
向の全動作を示し、図12はその上金型1の絞り始めと絞
り終わりにおけるZ軸方向の動作を示したものである。
【0028】図11,図12から判るように、絞り始めで
は、第1ステップS1と第2ステップS2で、図9,図10で
説明した場合と同様に作動させて絞り深さに他の部位と
差が生じないようにする一方、絞り終わりの第10ステッ
プS10で、上金型1の終点を、前記第2ステップS2の絞
り線の途中まで進行させる、つまり、絞りラインをオー
バラップさせることにより、絞り始め,終点間に絞り状
態の差が多少あっても、その差が上記オーバーラップ動
作による再絞りによって吸収されるようにしている。
【0029】深絞り、即ち、上金型のラム切込み量が大
きな絞り加工をホイールタイプの金型を使用して実行す
ると、装置保護のためにワークを掴んでいるクランプが
外れる場合があることは、先に述べた通りである。従
来、この点を回避するために、1回の加工の切込み量を
クランプが外れないラムの下死点高さに設定し、加工の
度に前記下死点を許容される切込み量の分だけ下げるプ
ログラムを作成していた。しかし、この手法であると、
プログラム作成に手間がかかり、加えて、加工精度(仕
上がり)を良好にするには切込み量が小さい方が好まし
いので、小さ目の切込み量で多数回の同じ加工を繰返す
こととなるが、このような加工態様をとると、同じ内容
のプログラムを加工回数分作成しなければならない。
【0030】そこで本発明では、上記問題点解決のた
め、次の手法を取った。まず、1回の絞り加工動作にお
いてラムに設定可能な切込み量を、予め、上,下金型
1,6の種類(リブ金型かオフセット金型か)、切り刃
2,7と押え刃3,8の径差に相当する段差,金型の外
形等の金型データ、加工に使用するクランプの個数、ワ
ークWの材質,板厚、円弧状輪郭を持つ絞りではその円
弧の半径、加工速度、目標仕上げ精度等の要因に基づい
て、例えば、NCの設定部に設定しておく。
【0031】次に、プログラムに指定されたラムの下死
点の位置と、上記で設定されている切込み量とをNC内
で比較演算して、指定された下死点が前記切込み量以下
の切込み量で到達する演算結果であれば、前記プログラ
ム指定の下死点までの切込み量により加工を実行し、一
方、前記指定下死点が1回の切込み量では到達できない
位置である旨の演算結果が出れば、前記の設定切込み量
を最大切込み量として加工を実行し、このあと下死点ま
での残りの距離が前記切込み量より大きいか否かを演算
して、大きければ前記設定切込み量による加工を実行
し、下死点までの残りの距離が前記切込み量より小さく
なるまでその加工を繰返し、最後は目標下死点までを切
込み量に修正して、深絞り加工を完了する。
【0032】上記の設定切込み量による繰返し加工の上
金型1の動作状態は、図13,図14に例示したような態様
となる。図13は、設定した切込み量を、Z1〜Z4において
4回実行した上金型1のワークWに対する動作パターン
の例である。図14は、図13のZ2〜Z4の切込み動作、即
ち、ラム(上金型)の降下を、ワークWの移動中に実行
した場合の例で、このようなラム動作態様をとれば、図
13の場合より加工タクトタイムを短縮できる。なお、ワ
ークWに対する上金型1の加工用の相対移動パターン
は、図示しないが、往復動時に加工をする場合と、加工
始点から終点まで1回移動したらラムを上げてワークW
を元の位置に戻し、再び前記加工始点から終点まで加工
用の移動を行い、これを繰返す場合とがある。因みに、
図13,図14は、ともにワークWの往復動時に上金型1が
加工動作をしている例である。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、次のよう
な固有の効果がある。 ワークの切断加工に適用する本発明方法では、切断
加工の終点で、逃げの第一区間は、ゼロを含む小さな距
離を指定し、逃げの第二区間で十分な距離指定すること
により、余分な切断を最小限に押え、円滑に金型のワー
クへの引掛かりを外した逃げ動作を実現できる。 本発明では、ワークに小計の円弧状切断加工をする
とき、切断加工中に、上金型に移動軸とZ軸に関して短
いストローク動作をさせることにより切断の粗れを防止
乃至は抑制できる。 更に、本発明方法による形成絞り加工においては、
加工終点における上金型のワークに対する相対動作と同
旨の動作をさせるようにしたので、絞り終点と同等の絞
り成形深さを、絞り始点で成形することが可能になる。 また、深絞り加工では、クランプがはずれたりしな
い許容切込み量を、金型の種類や金型の径等の金型デー
タ,ワーク材質,板厚等の加工条件によって、予め設定
しておき、この設定された切込み量による絞り加工を繰
返す加工態様とすることにより加工タクトタイムを短縮
するのみならずプログラム作成手間を大幅に削減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用するホイール金型による板材
ワークの切断状態を例示した正断面図。
【図2】ホイール金型による板材ワークの切断加工時の
側面図。
【図3】ホイール金型を使用した小径円弧状の曲線切断
加工の状況を模式的に示した平面図。
【図4】図1の金型とは刃形が異なるホイール金型を使
用して絞り加工したワークの平面図。
【図5】図4のワークの正断面図。
【図6】本発明方法における上金型の動作態様の一例を
模式的に示した側面図。
【図7】図6と同旨の側面図。
【図8】本発明方法における上金型の動作態様例を模式
的に列挙した図で、(a)はサイン波形、(b)は三角波形、
(c),(d)は鋸歯形、(e)は矩形は波形、(f)は台形波形の
例をそれぞれ示す側面図。
【図9】成形絞り加工における上金型のワークに相対し
た動作態様を模式的に例示した平面図。
【図10】図9の上金型の動作態様における側面図。
【図11】刃形がオフセットタイプのホイール金型によ
る絞り加工における上金型のワーク相対した動作態様を
模式的に例示した平面図。
【図12】図11の上,下金型の動作態様における側面図。
【図13】ホイール金型を使用した成形深絞り加工にお
ける上金型のワークに相対する動作態様の一例を模式的
に示した側面図。
【図14】図13と同旨の上金型のワークに相対する動作態
様の別例を模式的に例示した側面図。
【符号の説明】
1 上金型 2 切り刃 3 押え刃 4 軸 5 上金型ケース 6 下金型 7 切り刃 8 押え刃 9 軸 10 下金型ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B21D 28/34 B21D 28/34 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイール金型を使用したパンチプレス加
    工において、予定加工ラインの加工始め又は加工終わり
    に、少なくとも上金型を、ワークに対してZ軸方向に任
    意に設定した移動量の指令値によって移動させることを
    特徴とするホイール金型を使用したプレス加工の制御方
    法。
  2. 【請求項2】 ワークとホイール金型をX軸又はY軸方
    向において相対移動させているとき、少なくとも上金型
    をZ軸方向で任意に設定可能な適宜ストローク量で昇降
    させつつ加工することを特徴とするホイール金型を使用
    したプレス加工の制御方法。
  3. 【請求項3】 ワークと金型をX,Y軸方向に相対移動
    させることによる絞り加工の加工始め又は加工終わり
    に、少なくとも上金型をワークに対してZ軸方向にも移
    動させることにより、ライン状の絞り加工における加工
    始端部と終端部の加工断面形状の相違を解消すると共
    に、環状ラインの絞り加工における加工両端部の断面形
    状の連続性を確保するようにしたことを特徴とするホイ
    ール金型を使用したプレス加工の制御方法。
  4. 【請求項4】 金型の種類(リブ金型かオフセット金
    型),金型の径等の金型データ,使用するクランプの個
    数、ワークの材質,板厚,R絞りの場合はその大きさ,
    加工速度,加工精度などに拠り、予め、一回の加工で許
    容されるラムの切込み量を設定する一方、該設定切込み
    量を、絞り加工のためにプログラムで指定されたラムの
    下死点に到達するのに必要なトータル切込み量と比較演
    算し、前記設定切込み量による1〜複数回の絞り加工を
    実行することを特徴とするホイール金型を使用したプレ
    ス加工の制御方法。
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